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更新日:2022年8月24日

知事会見(令和4年(2022年)1月13日(木曜日)11時58分~12時38分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一 
 先ほど長野県の新型コロナ(ウイルス)対策本部会議を開催しました。当面のオミクロン株対応策、全県の感染警戒レベルの引き上げ等について決定したのでお知らせしたいと思います。昨晩もお伝えしたように、長野県における1週間の新規陽性者数が非常に急増しているところです。昨日発表分で1日当たり167名ということで過去最高の陽性者数になったわけですけれども、本日まだ公表していませんけれども、この167名をさらに上回る数字になる予定です。非常に新規陽性者数が急激に増えていることに対して危機感を持っています。ただその一方で、昨晩の段階ではありますけれども、入院者数については確保病床使用率が23.0パーセントということでほぼ横ばい、微減という数字になっています。オミクロン株の割合がかなり高くなっている状況の中で、この陽性者数の伸びと入院者数の伸びがこれまでと比べるとかなり乖離(かいり)しているという現状です。次は、オミクロン株疑いの陽性者の中でのワクチン接種状況(会見資料1/スライド3ページ)ということでお示ししています。左側の円グラフが第5波のときのブレークスルー感染、あるいは未接種者の割合、右側が今回第6波になってからのオミクロン株疑いの陽性者の中のワクチン接種状況です。第5波のときがまだワクチン接種が現在進行形であったということで接種状況が違っていますので、単純な比較はできないところがありますけれども、8割以上の方がワクチン未接種という状況でした。今回第6波、まだ全体の母数が少ないのでこれだけで判断しづらいところもありますけれども、今の状況を申し上げれば、ブレークスルー感染の方が分母が126事例に対して62.7パーセント、未接種の方が33.3パーセント、3分の1という状況になっています。一つはオミクロン株の方に対してはワクチンの発症予防効果が低くなるといわれていますし、またワクチン接種から時間がたつと抗体価が下がることもいわれていますので、2回接種された方でも陽性になる方が相当数いることがいえると思います。もう1点は、1回目、2回目のワクチン接種はかなり多くの皆さまに接種いただいたので、全人口に占める未接種者の割合は約19パーセント、それに比べて陽性者の中の未接種者の割合が33.3パーセントということですので、ワクチン未接種者の割合からすると、やはり未接種者の方が陽性になっているケースが多い状況ということがいえると思います。そういう意味で、2回ワクチン接種をされた方も注意をいただきたいと思いますし、未接種の方についてはぜひワクチン接種をご検討いただきたいと思っています。陽性者の年代別の状況(会見資料1/スライド4ページ)ですが、比較的まだご高齢の方の陽性例が少ないという状況です。基本的に高齢者については陽性になられた場合は入院するということで運用していますけれども、こうしたことの在り方も今後検討していかなければいけないと思いますが、今の段階ではご高齢の方が少ないので比較的入院者の数も増加が抑えられている状況と考えています。今後、例えば施設で高齢者の集団感染が起こるということになると急激に入院者数が増える可能性もありますので、県としては重症化リスクが高い方が感染しないように呼び掛けていかなければいけないと思いますし、重症化リスクが高い方についてはぜひ感染しないよう行動いただきたいと思いますし、周りのご家族等にも気を付けていただきたいと思っています。当面のオミクロン株対応策(会見資料1/スライド5ページ)で、きょう決めたことのタイトルだけ書いています。特にご高齢の方、とりわけ高齢者施設等についてはできるだけ早く接種できるようにしていきたいと思います。先ほどの本部会議でも申し上げましたけれども、市町村の状況をしっかり確認した上で、少し時間がかかっているような市町村については県として積極的な応援をしていきたいと思っています。また、先ほど申し上げたような状況ですので、1、2回目接種がまだの方も接種をぜひしていただきたいと思いますし、追加接種を受けられる段階になればぜひ多くの方に接種をご検討いただきたいと思っています。そういう意味で、ワクチンの効果、あるいは副反応、こうしたものに対する広報について強化してワクチン接種の促進を図っていきたいと考えています。それから、感染急拡大の対応ということですでにお話ししていますように、7カ所目の宿泊療養施設の開設準備を進めています。必要に応じてさらなる追加ということも検討していきたいと考えています。加えて今、振り分け診察等を行っています。先ほども大町の保健所長からも意見がありましたけれども、陽性者が増えている中で本当に救わなければいけない方をしっかり救えるような体制をつくるということが重要ですので、入院基準であったり、振り分け診察の在り方だったり、こうしたことについてもこのオミクロン株の状況を踏まえて必要な見直しを検討していきたいと考えています。それから、確保病床使用率が今まだ25パーセントに達していない状況ですけれども、医療非常事態宣言の基準である50パーセントを超える恐れが出てくれば、一般医療を制限した上での緊急的対応病床の稼動を行っていきたいと考えています。それから、健康観察センター、保健所の体制強化についても速やかに行っていきたいと考えています。さまざまな検査を行っていますが、検査をしっかり行うことによってできるだけ感染拡大を防いでいきたいと考えています。市町村等には抗原検査キットの配布をしていますので、こうしたものの活用についても要請していきたいと考えています。感染警戒レベルに応じた対策の実施ということですけれども、この後、申し上げる感染警戒レベルを全県4に引き上げて医療警報を発出します。しかしながら、酒類の提供を行う飲食店等への時短要請については現時点ではまだ行いません。これまでは圏域ごとの感染警戒レベル5になればほぼ時短要請等を行っていますけれども、陽性者が増えてもそこまで増えていないといったような状況もありますので、これまで以上に医療体制の負荷に力点を置きながらさまざまな対策を考えていきたいと思っています。併せて、まん延防止等重点措置についても単に特定の圏域の陽性者数だけで判断するのではなく、他の圏域への広がりであったり、医療への負荷、こうしたものも念頭に置きながら、まん延防止等重点措置の適用要請については考えていきたいと思っています。ワクチン・検査パッケージですけれども、ブレークスルー感染事例が非常に増えています。そういう観点で、このワクチンまたは検査ということではなくて、今後の状況によってはワクチン接種済みの方も検査する形で考えていかなければいけないと思っていますし、さらに感染が拡大していく場合には運用停止ということも行っていきたいと考えています。社会経済活動との両立についてですが、昨日申し上げましたように、国においてこのオミクロン株の特性を踏まえた対応をまずしていただきたいと思っています。濃厚接触者の待機期間等の見直しも含めて命を守ることはもちろん重要ですけれども、その一方で、例えば医療従事者、福祉従事者の方が働けない期間が必要以上に長引くということになると、逆の面から救える命が救えなくなるということになりかねませんので、そこら辺をしっかり勘案した上で、国においては対応していただきたいと思いますし、先ほど申し上げたような振り分け診察の在り方等については県としても検討していきたいと思っています。本日専門家懇談会を開催予定ですので、そうした中でもこのオミクロン株への対応については専門家のご意見を伺っていきたいと考えています。オミクロン株は陽性者の数が急激に増えているという中で、併せて濃厚接触者の方の数も非常に多くなっています。1月4日から10日までの陽性者数に対する濃厚接触者数が1254名ということですので、まだまだ今後増えていく可能性があります。濃厚接触者が増えると、例えば特定の事業所で多くの方が濃厚接触者になると事業活動ができないということにもなりかねませんので、改めて事業者の皆さまにそうした点の注意喚起を図っていきたいと考えています。オミクロン株への対応ということを念頭に置きながら、以上のような取り組みをしっかり進めていきたいと考えています。昨日少し予告しましたけれども、全県の感染警戒レベルを4に引き上げ、全県に医療警報、「新型コロナ(ウイルス)特別警報1」を発出します(会見資料1/スライド6ページ)。まだ確保病床使用率は25パーセントに達していない状況ではありますけれども、非常に陽性者が急増しているという状況の中で、早め早めに対策を講じなければいけないということで本日から全県に医療警報を発出します。そこに記載していますように、目標としては確保病床使用率を50パーセント未満に抑えるということで、これは医療非常事態宣言の基準ですので、その状態に至らないように県民、事業者の皆さまのご協力を頂きながら取り組んでいきたいと考えています。もちろん医療逼迫(ひっぱく)を防ぐということですので、必要な方が迅速、適切に医療、治療を受けられる体制が維持できるようにしていきたいと考えています。次に、先ほど来、オミクロン株の特性をお話ししているわけですけれども、特性を踏まえた対応のお願い(会見資料1/スライド7ページ)ということで、3点冒頭に記載しています。一つは、いわゆる2回目接種をした後14日経過した後のブレークスルー感染されている方が非常に多くなっています。そういう意味で、昨年ワクチン接種が終わった後は2回目の接種を終わったのでほっとされた方も多かったのではないかと思いますけれども、先ほどご覧いただいたように、オミクロン株が増えている、そして抗体価が下がっているというようなことで、ブレークスルー感染をされる方が大変多くなっていますので、2回目のワクチン接種がすでに終わられた方についてもぜひ慎重な行動をお願いしたいと思っています。2点目として、全体的にオミクロン株は重症度、重篤度が低い傾向がこれまでの状況からは見られますけれども、とはいえ、ご高齢の方、基礎疾患がある方は気を付けていただくことが重要だと思いますので、特に慎重な行動をお願いしたいと思います。今、急激に感染が拡大しています。非常に陽性者が少ない圏域でも今回のスピード感を見ますと、いつどんどん陽性者が増えていくか予断を許さない状況だと考えています。そういう意味で、三密回避であったり、手指消毒、マスク着用の徹底であったり、こうしたことを繰り返し繰り返しお話ししていますけれども、改めて原点に立ち返って基本的な感染防止対策を徹底いただきたいと、このことを県民の皆さまにはお願いしていきたいと思っています。私の周りの方を見ていても人との距離の取り方とか、非常に緊張感の高かった時期に比べると若干近くなっているのではないかとも思いますので、改めて原点に立ち返っての対応をお願いしていきたいと思います。次は、県民の皆さま等への協力要請(会見資料1/スライド8ページ)です。今申し上げたことと重なる部分もありますけれども、1番目は先ほど申し上げたことです。それから、人と会う機会はできるだけ減らしていただきたい。そして、普段会わない方との会食等については控えていただきたいと思います。速やかな受診、積極的な検査ということで、体調が悪い方は外出を控え、ぜひ速やかな医療機関への相談、受診をお願いしたいと思っています。併せて、ご家族に体調不良の方がいる場合はそのご家族はまず医療機関に行っていただくことが必要ですし、検査を受けられる可能性が高いと思いますので、今、医師会の皆さま等には幅広い検査をお願いしていますので、検査結果が判明するまではできるだけ外出を控えていただくという形でご家族の皆さまもぜひご協力いただければありがたいと思っています。ちなみに現在県内で、全校、あるいは学年単位、学級単位全部含めてですけれども、29の学校、保育所等が臨時休業しているということで、こうした子どもたちの施設でも陽性者や濃厚接触者が非常に増えている状況です。そうした中ではご家族は体調が悪かったけれども子どもは登校してしまったというようなケースも見受けられますので、学校のみならず職場等も含めてできるだけご協力いただきたいと思っています。県外との往来については慎重に検討ということで書いていますが、次のページ(会見資料1/スライド9ページ)に県外との往来について記載しています。今、本県も含めて人口10万人当たりの新規陽性者数が25人を超えている地域がだいぶ増えてきています。急激に増えてきていますのでこうした地域への訪問についてはできるだけ控えていただくようお願いしたいと思っています。訪問する場合にはお帰りになった後、ぜひ検査を行っていただければありがたいと思っています。それから事業者の皆さまにはガイドラインの遵守をいま一度徹底をお願いしたいと思います(会見資料1/スライド10ページ)。先ほど申し上げたように、濃厚接触者の数も非常に増えてきているという状況にありますので、事業活動が停止することがないようにまずは基本的な感染防止対策をしっかり徹底していただきたいと思います。特に休憩時間中とか昼食休憩時とか、あるいはバックヤード、こうしたところで少し気が緩むケースが多いので、そうしたところは特にご注意いただきたいと思いますし、いざ陽性者、濃厚接触者が職場で出たときでも事業継続ができるように、事業継続計画の点検、あるいは策定をお願いしていきたいと考えています。それから、県としての対策(会見資料1/スライド11ページ)ですが、早期捕捉のための積極的な検査、あるいはクラスター対策をしっかり行っていきたいと思っています。保健所業務が逼迫(ひっぱく)してきていますが、クラスター対策チームの派遣等で応援していきたいと思っていますし、保健所自体の体制も強化していきたいと考えています。それから、在宅療養体制を充実していきます。医師会等にもお願いし、宿泊療養、あるいは自宅療養の方がさらに増加しても十分対応できる体制をつくっていきます。ワクチンの追加接種については市町村の皆さまと連携して進めていきます。また、高齢者施設等における自主検査を県として応援していきます。今回は全県に医療警報を発出しますので、需要喚起策として取り組んできたことについては一部見直しをします。まず、「信州プレミアム食事券」については販売を停止します(会見資料4)。すでに購入されている方は利用できますけれども、県からの呼び掛け、「(信州版)新たな会食のすゝめ」を守ってご利用いただきたいと思っています。また観光関係では、「信州割 SPECIAL」(会見資料5)については割引対象者を近隣県の方まで広げていますけれども、改めて長野県にお住まいの方かつ同居のご家族、1名の方も可能ですけれども、こうした形で限定します。また、「(この冬どこいく?)ウェルカム信州アクティビティ割!」についても、長野県にお住まいの方ということで限定し、1月19日から当面の間はこういう運用とします。以上、申し上げたような形で全県に医療警報発出という形でさまざまなお願いを県民、事業者の皆さまには行っていきます。何とか医療非常事態宣言の発出というような状況を回避するべく、関係の皆さまと力を合わせて全力で取り組んでいきたいと考えています。県民の皆さまにはいま一度基本的な感染対策を徹底いただくということにぜひご協力いただきたいと思っています。それから、資料にはありませんけれども、ワクチン接種に関連してプレスリリース(会見資料7)をお配りしているかと思いますけれども、アストラゼネカ社製のワクチン接種の1回目、2回目の接種ですけれども、丸子中央病院において行います。アレルギー等でファイザー、モデルナのワクチンが接種できない方がいらっしゃいますので、そうした方はぜひこの機会に接種していただければと思っています。また、県接種会場は今1回目、2回目の接種をまだされていない方、追加接種の医療従事者、高齢者施設の従事者の方向けの接種を行っています。県としては一日も早く医療従事者、あるいは高齢者施設の従事者については接種を行っていただきたいと考えています。市町村でも接種を急いでいただいていますが、より早く接種を受けたいという方については、ぜひ県の接種会場のご利用ということもご検討いただければありがたいと思っています。
 もう1点、先ほど申し上げたように、本日の新規陽性者数はまだ公表していない段階ではありますけれども、昨日の公表数値よりもさらに上回る見通しになっています。また、改めて公表していきたいと思いますけれども、それに合わせて一部の圏域の感染警戒レベルをさらに引き上げる予定にしています。改めて引き上げに伴う対策等についてはお伝えしていきたいと思っていますけれども、現時点で基準に該当して感染警戒レベルを5に引き上げる方向で調整しているところが、佐久圏域の軽井沢町と立科町、長野圏域の長野市の3市町です。改めて陽性者数の発表と併せて対応についてもお伝えしていきたいと考えています。こうしたレベル5の地域にかかわらず、全県的に新規陽性者数が急増している状況ですので、ぜひ県民の皆さまには今申し上げたような点について改めてご留意いただき行動いただければと思っています。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 飲食店への要請に関してですけれども、医療提供体制の状況も踏まえて判断するということだと思うのですけれども、どうなったら時短要請などを行うという目安みたいなものは今のところあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、今回のオミクロン株は陽性者が増えても入院者の数がこれまでと同じような比率では増えていかないというような状況がありますので、そうしたことを踏まえて、県としては行動制限についてはできるだけこれまでの取り組みよりは緩い、弱い対策にしてきています。そういう意味で、社会経済活動とできるだけ両立を図っていきたいと思っています。今の段階で具体的な数値目標を持っているわけではありませんけれども、これはやはり感染に歯止めがかからない、時短要請を行う際には今の考え方としては単に時短要請だけではなくて、その他の呼び掛けとか措置もより踏み込んだ内容にしていかないと、これまでもそうですが飲食店だけが必ずしも感染拡大の要因ではないと思っていますので、全体的な状況を勘案しながら全体的な対策を行う中で時短要請についてもその一つの項目として考えていきたいと思っています。今回この時短要請のところを特出しで書いているのは、やはり多くの皆さまの関心が時短要請のところにかなりありますので、これまではどちらかというと時短要請中心で抑え込む、これは国の考え方もそうなっていたので、比較的強く出ていた感はありますけれども、今の状況を見ると必ずしも飲食店だけを抑えればいいとは思っていませんので、全体の中の措置、対応として検討していきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 あと、先ほどの対策本部の中での知事のご発言も含めると、会見もそうですが、振り分け診察の在り方と高齢者の原則入院の対応をどうするか、あと保健所の事務に関しても何かオミクロンの特性を踏まえた見直しも考えなければならないという趣旨のことをおっしゃったかと記憶しているのですけれども、これはそれぞれどういう方向で見直すということなのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 本日の専門家懇談会の主な点については専門家のご意見を伺いたいと思っていますけれども、まず、今、長野県の場合は非常に丁寧に振り分け診察を行っています。新規陽性者の数が増えると、その分振り分けに少し時間がかかってしまう可能性があります。ただ、先ほど申し上げたように、軽症・無症状の方が非常に多いので、場合によってはそういう方に対してはわざわざ改めての振り分け診察のために医療機関に行っていただくということをせずに、最初の検査、診察の段階で一定の判断をしていただくことができないかということで考えていきたいと思っています。保健所業務の部分については、例えば、今オミクロン株の療養解除は2回のPCR検査が陰性ということが必要になっている状況ですけれども、そうした場合、例えばほとんど軽症・無症状の方が自宅療養をされていても、オミクロン株の場合は自宅に検査に行かなければいけなくて、業務的にはかなり負担になりますので、これは県だけで変えてしまうわけにはいきませんけれども、こうしたことは国に見直しを求めていきたいと考えています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今のところ積極的疫学調査についてやり方を縮小するとかそういうことは含まれていないということですか。

長野県知事 阿部守一
 積極的疫学調査も少し工夫する余地はあるのではないかと思っています。これは保健所長の意見等も聞きながら考えていかなければいけないと思っていますけれども、最大の目的は新型コロナで亡くなる方を絶対に防ぐ、本来救えたはずの方が救えなくなるような状況を何とか回避するということはもう当初から一貫して変わらない目標ですので、そうすると今、軽症・無症状の方が比較的増えている中で、本来対処が必要な方にしっかり重点を置いて対応できるようにしていくということが重要だと思いますので、そうした観点で疫学調査であったり、入院であったり、そうしたことの全体の見直しを行っていきたいと考えています。

市民タイムス 田子元気 氏
 新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行が懸念されています。北海道などはコロナとインフルを同時に判定する検査について導入を検討されていますけれども、長野県ではそういった導入を検討する考えはおありでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今のところ検討していないですが、陽性者数が増えているので、専門家のご意見、季節性インフルエンザの流行の状況とも踏まえて考えていきたいと思います。

市民タイムス 田子元気 氏
 同時感染者の事例は県内でまだ確認されていないということなのですが、県内で同時感染者が出て、今後インフルとの同時感染が広がっていく状況になったときの県の対応は何か特別なものは考えておられるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 状況次第で対応していかなければいけないですけれども、担当課で何か考えていることがあったら発言してもらえますか。

感染症対策課長 大日方隆
 同時感染ということではないですが、今現在の季節性インフルエンザの本県の状況ですけれども、全国で355件に対して長野県は4件ということで、昨年同時期が3件で、ほぼ昨年並みでまだ流行している状況ではありません。これは定点の医療機関の状況です。一昨年、2019年の同時期ではこの時期もう8072件ということでしたので、それに比べると、まだ昨年同様発生している状況ではないです。ただそういう懸念については今後検討させていただければと思っています。

長野県知事 阿部守一
 おととし、同じようにインフルエンザとの同時流行時の対応というのは専門家懇談会で一度議論していただいたことがありました。ただ、今申し上げたようにそうした検討を一応しましたけれども、コロナ対策でかなり手洗いなどがしっかり行われていると、インフルエンザも同様に抑え込まれているということで対応せずに済んだという状況はありますが、もう一度そういった備えが必要なのかということも含めて検討していきたいと思います。

日本放送協会(NHK) 牧野慎太郎 氏
 まん延防止等重点措置の国への要請の考え方についてお尋ねしたいのですけれども、現状この資料にもその考えは書いてあるかと思うのですけれども、目安として、例えば第5波のときのように全県のレベルを5に上げて、医療非常事態宣言を出してみたいな形で、県としてできる対策を最大限行った上で適用の要請を考えられる形なのか、その辺りどのような流れで考えていらっしゃるのかお伺いさせてください。

長野県知事 阿部守一
 先ほど少し時短要請についてもご質問がありましたけれども、今、医療への負荷の状況を中心的に見ていますので、新規陽性者数の今の数というのは県の基準の全県レベル5をはるかに上回る数字にもうなってしまっていますけれども、それでもまだ全県のレベルは4ということにとどめています。そういう意味で、新規陽性者数だけに着目しないで、医療への負荷をしっかり見ながらこのまん延防止等重点措置の適用についても考えていく必要があると思っています。ここの対応策にも書いたように、特にまん延防止等重点措置を要請するということになれば、当該圏域だけでは抑え込みが利かない可能性が出てくる、他の圏域にどんどん波及してしまいそうな恐れがあるような場合にはそうした要請をすることも考えていきたいと思っています。そういう意味ではまだ現時点でそうした要請をするということは考えていませんが、いつも申し上げているように、そうしたことも常に念頭に置きながら対策を講じていきたいと思っています。

信越放送(SBC) 宮下滋 氏
 先ほどのご発言で、本日はきのうを上回る見通しというのがありましたが、可能な範囲でどの程度か、例えば200件を超えてくるのかとか、その辺りはいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 200件を超える水準にはなるだろうと考えています。
 どうもありがとうございました。

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電話番号:026-235-7054

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