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更新日:2022年5月26日

知事会見(令和3年(2021年)10月4日(月曜日)16時40分~17時19分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. 岸田内閣発足について

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 それでは、新型コロナ対策に関連して私から3点ほど感染状況等も含めてお話ししたいと思います。まず、感染警戒レベルの引き下げです。全県的に陽性者数が非常に多い状況が続いてきましたが、圏域ごとに見てもだいぶ落ち着きつつある方向にいっています。そういう状況ですので、本日、上田、上伊那、長野の三つの圏域における感染警戒レベルを、それぞれ記載の通り、上田がレベル4からレベル3へ、上伊那がレベル2からレベル1へ、長野がレベル3からレベル2へ引き下げをします。感染対策にご協力を頂いている県民の皆さま、そして事業者の皆さまには改めて感謝を申し上げます。2点目ですけれども、第5波を全体的に振り返りながら県内の状況をお話ししたいと思います。まず、県内の感染状況、1週間当たりの新規陽性者数の推移です。「感染対策強化期間」等を設けて、この夏休み、お盆、人の移動がどうしても多くなる時期ということで、あらかじめ警戒を呼び掛けたところではありますけれども、ご承知の通り、お盆に向けて非常に新規陽性者数が増え、お盆後にピークを迎えるという形になってしまいました。第5波のピークが1週間当たり888人という新規陽性者数でしたが、直近で62名というところまで下がってきました。シルバーウイークの状況も見極めなければいけないということで、少し慎重な対応をしてきましたけれども、そのマイナスの影響、シルバーウイークの影響で新規陽性者数がリバウンドするというようなことがなく今日に至っている状況です。それから入院者数の状況ですが、8月29日ですけれども第5波のピークが279名、そこから新規陽性者数も減少しましたので、入院者の数も昨晩の段階で44名というところまで着実に減少してきました。医療関係の皆さまには一時大変なご負担をお掛けし、医療非常事態宣言の発出というところまでいったわけですけれども、その後、医療非常事態宣言の解除、医療警報の解除ということで、今、比較的入院の状況についても落ち着いた状況になってきています。それから、ご覧いただいていますのは(会見資料1/スライド8ページ)、これまでの3波、4波、それから5波の比較です。青の線が1週間当たりの新規陽性者数、緑の線が入院者数の推移、赤の棒グラフが重症者数という状況で示しています。ご覧いただきたいのは、陽性者の数は青の折れ線グラフですけれども、第3波、第4波、第5波と比べると圧倒的に今回の第5波が大きな波という状況です。しかしながら、その一方で、入院者の数は緑の折れ線グラフですけれども、今回のピークが273名ということで、第4波は209名、第3波が218名と比べるとやや多い状況ですけれども、この陽性者の数の波ほどには大きな波にはなっていません。それから重症者ですけれども、重症者のピークが、この第5波は8月30日の7人という数字ですけれども、第4波が11人、第3波が9人ということで、今回の第5波は陽性者の数は多いですけれども、重症者の数はこれまでの波に比べると抑えることができています。これはワクチン接種が進んできたということ、それから医療関係者の皆さまの対応、中和抗体薬、抗体カクテル療法をはじめとする対応、対処の仕方がこれまでに比べてだいぶ的確な対応を行うことができるようになってきているということも寄与していると考えています。そういう意味で、第3波、第4波までと比べると第5波の陽性者数、入院者数、重症者数の関係性というのはだいぶ変化してきているという状況です。次ですけれどもワクチンの接種率(会見資料1/スライド9ページ)です。9月30日現在で、12歳以上の対象人口の1回目の接種率が78.6パーセント、2回目接種率が65.6パーセントという状況です。10月末までには80パーセントを目指すということで取り組んでいますが、市町村は今ほとんどファイザーで接種いただいているわけですが、ファイザーが3週間間隔で1回目と2回目の接種を行っているわけですので、9月30日の段階で78.6パーセントですので、ほぼ10月の8割目標は達成できるものと考えています。引き続き、気を緩めることなく市町村の皆さまとも連携して対応していきたいと思いますし、県の接種会場における接種等もしっかり進めていきたいと考えています。次は年代別のワクチン接種状況(会見資料1/スライド10ページ)です。一番上が60歳代の前半、それから、10歳刻みに50代、40代、30代となっていますが、20代と30代のところが青の折れ線と黄色の折れ線ですが、ここは逆転して、30代より20代の方が1回目の接種率はやや高い状況です。最後が12歳から19歳のピンクの折れ線グラフです。いわゆる高齢者の方についてはこのグラフには入っていませんけれども、90パーセントを超える接種率になっているわけですが、60歳代前半の方も90パーセントに近い状況になってきています。県としては、ご高齢の方に次いで重症化リスク、重症化する方の多い40代、50代の方の接種については、さらにしっかり取り組んでいきたいと思いますし、また、若年層の方の接種についても引き続き検討を呼び掛けていきたいと思っています。正確な情報提供をしながら進めていきたいと考えています。以前ご覧(会見資料1/スライド11ページ)いただいたものですけれども、未接種者と接種者でどれぐらい感染者数が違うのかということですが、これは8月17日から23日までの陽性者数が多かったところを取っていますけれども、未接種の方の接種した方の推定数がそこに書いてある116万人余、その時点で2回目まで終わっていると考えられる方が大体70万人ということで、それらに対する陽性者数の割合がそれぞれ0.069(パーセント)と0.005(パーセント)ということで、接種した方と未接種の方の感染する、陽性になる割合はかなり大きく違っているということがご覧いただけるかと思います。そういう意味で、ぜひ多くの皆さまにワクチン接種を行っていただき、ご自分の健康を守っていただきたい、周囲の方を守っていただきたいと考えています。次も同じようなワクチンの接種者と未接種の方の比較(会見資料1/スライド12ページ)ですが、これは陽性になった方に占めるワクチン接種者と未接種者の割合です。これは、だんだんワクチン接種が進んできていますので、近い数字で9月20日から26日までの1週間をとっていますが、その間に陽性になった方の84パーセントがワクチン未接種、1回目まで、2回目までの14日に満たない方がそれぞれオレンジとグレーのところで6.3パーセント、3.8パーセント、そして2回目接種済み、要は完全に接種が完了したと考えられる方が黄色で6.3パーセントということで、ワクチンを接種された方と接種されない方が陽性になる割合はかなり大きな開きがあるということがお分かりいただけるのではないかと思います。次ですけれども、今までの陽性者の状況と全く違うデータ(会見資料1/スライド13ページ)ですが、今後の県としての取り組みを考えていく上で、社会経済活動をどうしていくかということが重要なテーマです。県内産業の景況感ですけれども、製造業については徐々に改善してきている状況ですが、非製造業については引き続き全体として厳しい状況が続いています。特に飲食、宿泊サービス、今回の新型コロナウイルス感染症の影響を最も受けていると思われる分野においては、またここに来て今回のいわゆる第5波は、本県でも非常に大きな波になりましたし、また、全国的にも緊急事態宣言、あるいはまん延防止等重点措置が講じられたということもあり、飲食、宿泊の分野については非常に厳しい状況が続いているということです。以上が今の県の感染状況、それから経済状況についての認識です。ここからが今のお話を踏まえての今後の取り組みになります。社会経済活動と感染拡大防止を両立させていかなければいけないと考えています。「コロナを克服する2か月」ということについては、すでに会見でお示ししてきたわけですけれども、次の波までの間、県としてはこの社会経済活動を再開させていかなければいけないと考えているということをお話ししたところです。もちろん、県としてはさらに医療検査体制の充実を進めていきますし、またワクチン接種も先ほどご覧いただいたように、今、右肩上がりで接種者数が増加している状況ですので、引き続きこのペースが維持できるように、市町村、医療機関の皆さまとも連携しながらワクチン接種を進めていきます。ただ、その一方で、先ほどご覧いただいたように、飲食、宿泊を中心に非常に経済活動が停滞しているという状況ですので、少しここから社会経済活動を再開していただくメッセージを出していきたいと思っています。まず、総論としては県として外出、あるいは会食、県内旅行、県内における行動の促進について呼び掛けていきたいと思っています。先週の一般質問においても、外出機会が減っていることによるフレイル(虚弱)の話もありました。昨年から今年にかけて外出を控えるという時期が長く続いたわけですし、例えば、私も県知事としての活動範囲も非常に限定されてきています。私もスマホを持ち歩いていますけれども、明らかに昨年から今年にかけての1日当たりの歩数は減っているという状況ですし、多くの方がこうした状況だと思います。そういう意味で少し行動を促していきたいと思っています。もとより、感染対策をしっかり行っていかなければいけないわけですけれども、そこに記載していますように、今、県内の感染状況が落ち着きつつあります。そして、ワクチン接種も着実に進んでいるという状況です。そういう中で昨年からお願いしてきているように、やはり私たちの暮らしや経済、産業というのは完全につながっているわけですので、ぜひ県民の皆さまお一人お一人に思いやりの心を持っていただき、支え合いの輪を広げようということで、コロナ禍の克服に向けて一緒に行動いただきたいと思っています。ただ、基本的な感染対策は徹底いただきたいということは併せてお願いし続けていきますし、こうした取り組みは市町村や経済団体と一緒に呼び掛け実践していきたいと思っています。次から各論ですけれども、まず会食ですが、「信州版新たな会食のすゝめ」を守っていただいた上で会食をお楽しみいただきたい、会食を楽しみましょうというメッセージを出していきたいと思っています。会食に係る感染拡大防止の協力依頼内容については、もうすでに厳しい時に比べると緩和しています。きょう皆さまのお手元にお配りした「感染警戒レベルを上田、長野、上伊那引き下げます」というところに、全県共通の感染拡大防止のお願いを記載し、(1)のところには会食について「密な室内での大人数・長時間の会食とならないように注意してください」と記載しています。これは感染対策がしっかり取れないときは5人以上の会食は控えてくださいというメッセージを出してきていますが、こうした形のメッセージをすでに緩めています。密な室内での大人数、長時間というのは、やはり人との距離をしっかり取っていただくということは前提としていますけれども、5人以内ではないといけないとか、何人以内でないといけないというような形での呼び掛けにはなっていませんので、そうしたことは改めてお知らせしていきたいと思います。ただ、感染防止対策の徹底をお願いしたいと思っていますし、また、会話の際にはマスク着用をぜひお願いしたいと思っています。また、「信州の安心なお店」の利用をお勧めしているところですので、こうしたことについては十分ご利用いただいた上で会食をお楽しみいただきたいと思っています。また、結婚式についての支援策を新たに10月下旬から講じる形にしていますので、この間、結婚式や披露宴を控えていらっしゃるカップルの方も大勢いらっしゃると思いますけれども、ぜひ結婚式をすることをご検討いただきたいということでメッセージを発出したいと考えています。それから、次は旅行です。今回の感染警戒レベルが高い段階においても、県民の皆さまの家族での県内旅行ということについてはずっと継続してきました。継続してきましたけれども、宿泊事業者、あるいは旅行される方のご努力で、県内旅行で感染が拡大するというような事例がなく今日に至っています。少人数の旅行にまで拡大しているところですけれども、今後10月8日からは同居家族であるか否か、あるいは旅行人数にかかわらずこの「県民支えあい 信州割SPECIAL」をご活用いただけるという形にしていきたいと思っています。もちろん「新たな旅のすゝめ」はしっかり守っていただいた上で、県内のご旅行を楽しんでいただきたいと思っています。こうした取り組みは県としても活動を徐々に再開していきたいと思っています。この第5波のピーク時は基本的にはかなりの活動を県としてもストップしました。特に集中対策期間においては県立美術館をはじめとする県の公共施設も休止というところまで対応したわけですけれども、今は感染状況がだいぶ落ち着いてきていますので、県としての活動もできるだけ通常ベースの形にしていきたいと思っています。そうした観点で、私の移動知事室も南信州地域を10月27日、28日に予定していますけれども、これも宿泊を伴って行っていきたいと思っています。また、「モデル会食」と書いていますけれども、県内の市町村長の方とどこか地域を選んでにはなりますけれども、モデル的な会食を行っていきたいと思っています。こうしたことについては、市長会、町村会、あるいは経済労働団体の皆さまと申し合わせを行って、共に取り組みを進めていきたいと考えています。それから、社会経済活動を動かしていく、感染対策を十分取っていただきながら動かしていくというメッセージを出しますが、ワクチン接種がまだ途中の段階で、ワクチン未接種の方については、感染リスク、重症化リスク、共に接種者の方に比べて高い状況ですので、まずワクチン接種についてご検討いただきたいということは引き続きお願いしていきたいと思いますし、また未接種の方については、やはり接種した方に比べてリスクが高い状況ですので、リスクを十分認識した上で感染対策を徹底いただくようにお願いしたいと思います。また、ワクチン接種済みの方についてもブレークスルー感染の事例がこれまでもこの場でもお伝えしてきているわけですが、全く感染しないというわけではありません。場合によるとワクチン接種した方の中にはやや気が緩みがちの方がいらっしゃるのではないかというご意見をいただいていますけれども、本県においても、これまでにいわゆるブレークスルー感染は160名以上の方が、2回接種完了して2週間たった後も陽性になっている方がいらっしゃいますので、ワクチン接種済みの方もブレークスルー感染があるということは頭に置いておいていただきたいと思います。また、ワクチン接種の検討ですが、ほとんどの方はワクチン接種が可能です。一部県からの伝え方が不十分なところもあるかもしれませんけれども、いろいろなアレルギーをお持ちの方の中にも接種できないのではないかと思われている方が中にはいらっしゃると伺いました。妊婦の方への接種はお勧めしていますが、妊娠中、授乳中、あるいは基礎疾患がある方はもともと早期接種をお願いしてきているわけですが、薬を服用中の方、あるいは手術後の方等でも接種できますので、ぜひ接種のご検討をお願いしたいと思います。ご自分の体の関係で心配がある方はお医者さんとご相談いただいた上で接種の検討をいただければと思います。今、社会経済活動を動き出させる話をしたわけですけれども、しかしながら県としては常に感染拡大に目を光らせて対応していきたいと思っています。そこ(会見資料1/スライド23ページ)に書いてありますように、感染警戒レベル、医療アラートは引き続きしっかり運用していきますので、感染拡大の恐れが出てきた場合には、また県民の皆さまは行動抑制をお願いしていく形になろうかと思いますので、そうした場合にはご協力いただきたい。一方で、そういう状況にならないようにもご協力いただきたいと思っています。また事業者の皆さまには、引き続き「信州の安心なお店」の認証店の拡大等も含めて感染対策をお願いしていきますし、ワクチン接種についても、先ほど来申し上げているように、引き続きペースがダウンしないように取り組んでいきたいと思います。また、検査体制についても充実を図っていきます。それから、新型コロナウイルス感染拡大の防止のお願いについてはこれまでと同様に引き続きお願いしていきます。先ほど申し上げたように、会食については人との距離を確保するなど、感染防止対策を徹底した上で会食を楽しんでくださいというメッセージにしますが、感染拡大地域への訪問を控えるということ、体に異変がある場合は速やかに医療機関に相談いただくということ、それからワクチン接種の検討、こうしたことについては、引き続き県民の皆さまにお伝えし、お願いしていきたいと思っています。また、イベントについても大規模なイベント等については県への事前相談を引き続きお願いしていますのでお願いします。今後感染状況が落ち着いている状況における社会経済活動の再開についてお伝えしました。昨年からずっとお願いしてきていますけれども、一つは、やはり思いやり、支え合い、こうした思いをぜひ幅広く県民の皆さまには共有いただいて、感染対策の徹底と社会経済活動の両立にご協力いただきたいと思います。また、併せまして、差別、あるいは誹謗(ひぼう)中傷、こうしたことは人権問題であるのみならず、感染拡大の抑止につながりません。むしろ拡大に資する形になりかねませんので、誹謗(ひぼう)中傷、差別というようなことは、新型コロナウイルス、あるいはワクチンの接種に関連して行わないように強くお願いしたいと思います。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 知事は今落ち着いた状態だとおっしゃったのですけれども、新型コロナの感染の第5波は収束したと受け止めているのでしょうか。現状認識を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 本日の発表も1名ということで、だいぶ落ち着いてはきています。第5波が収束したかどうかということについては、県はこれまでも専門家懇談会のご意見を聞いた上で判断していますので、その点はまた専門家のご意見を聴取した上でお伝えしたいと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今、社会経済活動を再開させる時期だと、このタイミングをそう考えた理由というところで、去年の感染の波で秋が割と落ち着いていたということが念頭にあるのか、あるいは実際休日の並びとかも含めて大きな連休がないとか、そういったことを判断材料にして、やはり今だとおっしゃっているのか、たぶんこの1年ぐらいの間で一番積極的に呼び掛けるタイミングになるのではないかと思ったのでお伺いしたいです。

長野県知事 阿部守一
 正直に申し上げて、100パーセント将来を見通せるわけではありませんので、先ほど申し上げように、陽性者が増えてくればまた抑制のメッセージを出しますが、このタイミングでこうしたメッセージを出すのは、まず一つは、県内の感染者数も落ち着きつつありますし、だいぶピーク時に比べると全国の新規陽性者数も減少してきているという状況があります。それと同時にワクチン接種が、これは市町村と医療従事者の皆さまのおかげで、だいぶ順調に進んできています。先ほどご覧いただいたように、接種をした方と接種しない方で陽性者に占める割合も明らかに違いが出てきているという状況ですので、まだ接種していない方もいらっしゃいますので、その点は注意喚起していますけれども、感染対策をしっかり行っていただいた上で行動いただくということについては、この時点でメッセージを発出してもいいのではないかということで判断をしました。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 一方で、常に感染拡大に目を光らせて対応したいとも先ほどおっしゃっていたのですけれども、今後、感染が拡大するとすれば、どういったことが要因になって起きるのか。医療への影響とかも含めて対応は考えられると思うのですけれど、どういった感染拡大をしてどういったインパクトが考えられるのかということについて教えてください。

長野県知事 阿部守一
 今回どちらかというと、社会経済活動はポジティブメッセージを出しますけれども、ただ、先ほど申し上げたように、感染拡大地域との往来については、やはりまだ注意いただくということでメッセージを出しています。第5波の立ち上がりの状況を見ますと、やはり県外由来の感染例が非常に多数確認されるところから大きく拡大したという経過もありますので、そういう意味で、引き続き都道府県境をまたぐ移動については、県としてはしっかり警戒する必要があると考えていますし、また県民の皆さまにも引き続き感染拡大地域への訪問はできるだけ控えてくださいということでメッセージを出し続けるということにしています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今のお答えを私なりに解釈すると、要するにワクチンの接種はもちろん長野県のみならず進んでいるのですけれども、ブレークスルー感染があるということも考慮されてなのか、例えばやはり広がるとすれば大都市圏を中心にまた広がるということはあるであろうということから、それが波及する可能性もあると。ブレークスルー感染による拡大があり得ると認識していらっしゃるということですか。

長野県知事 阿部守一
 ブレークスルー感染ももちろんあり得ると思いますし、先ほど申し上げたように、ワクチン接種が希望される方全員に終わっているという状況ではありませんので、そういう意味で、まだ陽性者が増える要因というのは本県内にもありますし、全国的にもあると思っています。ただ、何度も申し上げているように、ゼロリスクとか100リスクというのはないので、その間の中間点で一定のメッセージを出さざるを得ないということで、きょうこういうタイミングで出すことにしました。

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2 岸田内閣発足について

読売新聞 松本将統 氏
 話題が変わりまして、きょう発足する岸田内閣で長野4区選出の後藤茂之議員が厚生労働大臣として初入閣する見通しですけれども、受け止めをお願いできますか。

長野県知事 阿部守一
 まず、地元の後藤茂之衆議院議員が入閣されるということは大変喜ばしいことだと思っています。特に厚生労働大臣ということで、今まさにコロナ対応をはじめとして、非常に課題山積の役所をけん引されるということで大変な重責だと思いますけれども、日本全体の安心のため、そして国民の命と暮らしを守るために、ぜひご尽力いただきご活躍いただきたいと思っています。後藤先生は特にこれまでも政務調査会長代理ということで、非常に政策に精通されていらっしゃいますし、また、衆議院の厚生労働委員長を務められるなど厚生労働行政にも造詣が深い方ですので、私どもとしては期待しているところです。知事会としても、また厚生労働大臣、あるいは厚生労働省にいろいろお願いすることが出てくると思いますけれども、地方の声、国民の声にしっかり耳を傾けて、より良い厚生労働行政を進めていただければありがたいと思っています。

読売新聞 松本将統 氏
 今の話の中にも出ましたけれども、特に期待することとしては現時点ではやはりコロナ対策が優先ということですか。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。やはりこれは、国、地方が力を合わせて取り組まなければいけない、そして国民の期待も一番大きな分野だと思いますので、ぜひこれまでのご経験を存分に発揮いただいて対策を進めていただきたいと思っています。

長野日報 前田智威 氏
 今、後藤大臣のことでしたけれども、新内閣全体に対しての印象ですとか期待することですとかをお話しいただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 地方公共団体を取りまとめている地方の側からすると、ぜひ国とのしっかりとした対話のチャンネルをつくっていきたいということを知事会としては常々思っています。このことについては、私から平井会長にもお伝えしているところですけれども、ぜひ、新型コロナ対応であったり、あるいは脱炭素社会づくりであったり、まさに国と地方が協力し合って同じ方向を向いて進まなければいけない課題がたくさんありますので、新内閣においては、岸田総理は国民の声に真摯(しんし)に耳を傾けていただける方だと期待をしていますし、併せて地方の声、都道府県の声にもしっかり耳を傾け向き合っていただきたいと強く期待しています。
 ありがとうございました。

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企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

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