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更新日:2022年8月23日

知事会見(令和4年(2022年)1月6日(木曜日)19時46分~20時21分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 夜の時間帯にお集まりをいただきましてありがとうございます。私から新型コロナウイルス感染症に関連して何点かお伝えしていきたいと思います。まず、先ほどまで専門家懇談会を開催していました。その中で今回長野県も全国も陽性者数が増えている状況ですけれども、いわゆる第6波という形で称していいかということに対して、専門家懇談会の皆さまからは長野県においても第6波が到来しているという認識でいいのではないかというコンセンサス(合意)をいただきましたので、今後県としても第6波が到来しているという認識の中で対策、対応を進めていきたいと考えています。まず、資料(会見資料1)をお配りしているところですけれども、昨日、オミクロン株の疑いがある方が2名いらっしゃるということで、このL452R変異株スクリーニング検査陰性の方についてのゲノム解析を信州大学医学部附属病院で行っていただきました。その結果、本日オミクロン株陽性が確認されたところです。いずれも20代の男性です。お一方の居住地は長野県外、お一方が長野県内が居住地ということです。県外在住の20代の男性については海外滞在歴はありませんけれども、オミクロン株陽性者が発生した都道府県との往来があるということで、現時点では感染経路は県外と推定しているところです。もう一方の県内在住の20代の男性については海外滞在歴、そして県外の滞在歴もありませんので、現時点では県内で感染した可能性があると考えています。このお二方とも保健所の調査で接触者の特定をしているところです。濃厚接触者は県内で4名の方がいらっしゃいますけれども、すべて宿泊療養施設に入所いただいているところです。そしてその他の接触者は県内には確認されていないということで、県としては現時点でこのお二方から県内の他の方への感染がどんどん拡大していくというような状況では必ずしもないと考えています。個人情報の保護については特段のご配慮をいただければありがたいと思っています。オミクロン株の陽性者が確認されたわけですけれども、県民の皆さまにはこれまでのデルタ株も含めた対応、基本的な感染症対策をぜひしっかり行っていただければありがたいと思っています。それから、オミクロン株の陽性者の方等に対しての対応については本日の専門家懇談会で少しご議論いただきました。まず、オミクロン株の患者については感染された方、陽性者の方についてこれまで全員入院という取り扱いをしてきましたが、県内でオミクロン株の感染者が確認されたということで、全国の状況等を見ますと、オミクロン株陽性者の方は全員入院ということを続けていきますと医療現場の逼迫(ひっぱく)が想定されます。これは軽症の方とか無症状の方もいらっしゃいますので、すべて入院ということにしてしまうと、むしろ医療現場が本来重症化の方にすべき対応が不十分になりかねないという懸念がありますので、これまでのデルタ株までと同様の対応という形にします。症状に応じて入院される方、宿泊療養される方、例えばお子さん等は場合によっては特別に自宅療養とするといったような形でこれまで通りの対応にしたいと思っています。今申し上げたように、入院されない方については原則宿泊療養という形で対応していきたいと思っています。また濃厚接触者の方についても宿泊療養施設に原則お入りいただくという対応をしてきていますが、今後は自宅でも可ということで対応していきたいと考えています。専門家懇談会の中でもオミクロンだからということだけで特別な対応を続ける必要はないのではないかということでご意見をいただきましたので、今申し上げたように、これまでのデルタ株までの対応と同様の対応をしていきたいと考えています。それから感染警戒レベルについてです。これも資料(会見資料2)をお配りしていますが、全国的に新規陽性者数が増加している中で、本県も本日の公表分で57名ということで、直近1週間の全県の新規陽性者数が129名ということになりました。今後さらに急激な感染拡大が懸念されるところです。入院者数も増加傾向にあります。確保病床に対して約1割という状況になってきていますので、そうしたことも勘案し、専門家懇談会等のご意見も踏まえた上で全県で統一的な対応をしていくことが必要だという判断の下、全県の感染警戒レベルをレベル3ということで、「新型コロナウイルス警報」を全県に発出します。また発出に当たっては、オミクロン株陽性者が確認されたということも踏まえて、新型インフルエンザ等特別措置法の第24条第9項に基づいて、感染の不安を感じていらっしゃる無症状の方に対して検査を受けていただくよう要請します。このことに伴って、あすから無料の検査を受けていただくことが可能になります。検査対象となるのは無症状の方で感染の不安を感じていらっしゃる方ということで、「全県に『新型コロナウイルス警報』を発出します」という紙(会見資料3)をお配りしているところですけれども、県としての対策強化として5点書いています。まず、1番目のところに「感染不安を感じる無症状の方へ検査を受けることを要請します」と書いています。医療機関、薬局等で無料検査を受けていただくことにしますので、感染対策が不十分な会食をされた方であったり、あるいは感染が拡大している地域との往来をされた方など、感染リスクが高い環境にあるといったようなことで感染不安を感じる無症状の方については、ぜひ検査をご検討いただきたいと思っています。検査が受けられる場所ですけれども、県で今73カ所の薬局等を登録しているところです。今後順次拡大していく予定ですけれども、これはホームページ等でご確認をいただくと同時に、県からも県民の皆さまにはお伝えしていきますので、メディアの皆さまからもぜひ伝えていただければありがたいと思います。全県の警報については今の検査の話の他、県として濃厚接触者のみならず、接触者に対しても積極的な検査を行っていきたいと思っていますし、市町村と連携して感染防止のための情報発信を強化していきたいと思います。また、事業者の皆さまには感染拡大予防ガイドラインの遵守等を働き掛け、施設等で感染者が多数発生した場合にはクラスター対策チームの派遣によって拡大を防いでいきたいと思っています。県民の皆さま、事業者の皆さまへのお願いということで、別紙に「『新型コロナウイルス警報』発出に伴うお願い」ということを付けています。まずは一つ目にありますように、基本的な感染対策を継続していただきたいと思っています。それから、二つ目が早めの受診や検査をお願いしたいということで、薬局等は無症状の方で、有症状の方については医療機関にまずは連絡、電話等を入れていただいた上で受診をしていただきたいと思っています。発熱があるときのみならず、せきや喉の違和感、鼻水、だるさ、こうした症状があるときには外出せず医療機関を受診していただきたいと思っています。先ほど申し上げたように、また無症状の方については無料検査をいただける体制を取りますので、感染リスクが高い行動を行ってしまったような方で不安がある方はぜひ無料検査を受けていただければと思います。それから「帰省や旅行については慎重な検討」ということで、感染拡大地域への訪問は控えていただきたいと思っています。沖縄、それからまん延防止等重点措置の適用がされる地域が出てくると思いますので、そうした地域への訪問についてはできるだけ控えていただき、その他の地域への訪問についても慎重に検討いただきたいと思っています。また会食時には基本的な対策を徹底していただくなど十分注意をしていただき、「(信州版)新たな会食のすゝめ」を守った会食を心掛けていただきたいと思います。ワクチンの追加接種が始まっていますが、1回目、2回目接種がまだというような方も含めてぜひワクチン接種のご検討をいただきたいと思います。また、事業者の皆さまに対しては改めてガイドラインの遵守の徹底をお願いしていきますし、職場、あるいは共同生活の場での感染防止対策の徹底をお願いしたいと思います。どうしても同居のご家族等はもう確実に濃厚接触者になってしまいますが、ご家族だけでなく一緒に行動されているような方、共同生活をされているような方もいらっしゃいますので、そうした方についても感染対策を改めて徹底いただければありがたいと思っています。併せまして、佐久圏域については直近1週間の新規陽性者数が51名、人口10万人当たりでは24.94人という状況になっています。そういう状況を踏まえて、圏域の感染警戒レベルを4に引き上げたいと思います。佐久圏域については、「新型コロナウイルス特別警報1」を発出します(会見資料5)。県の対策強化として、基本的な感染対策の徹底等はこれまでと同様ですけれども、ガイドライン非遵守の酒類の提供を行う飲食店の利用は控えていただくようお願いしていきます。また、職場や学校での感染防止対策の徹底を働き掛けるとともに、高齢者施設等における定期的な自主検査を県として支援をしていきたいと考えています。別紙として、「新型コロナウイルス警報発出に伴うお願い」を付けていますが、これについては全県と同じ内容になっています。基本的な対策については佐久圏域の皆さまもぜひ全県と同様しっかり対応していただければありがたいと思っています。以上、新型コロナウイルス感染症に関連して、きょうの専門家懇談会の議論も踏まえての方向性についてお話ししました。先ほど申し上げたように、第6波到来ということで改めて県としても気を引き締めて対応していきたいと考えています。全国の状況を見ますと、非常に感染拡大のスピードが速くなる恐れがあるのではないかと思いますので、県としても早め早めの対応を講じていきたいと思っています。県民の皆さまにはオミクロン株になっても基本的な対策が変わるわけではありませんので、ぜひしっかりとした基本的な対策を講じていただきながら、過度に自粛をするということではなくて必要な行動、対応は行っていただければと思っています。県としては引き続き状況をしっかり注視しながら必要な対策、対応を行っていきますし、随時県民の皆さまにその時々の状況に応じたメッセージの発出を行っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

読売新聞 佐々木想 氏
 オミクロン株への感染が確認された二人の方なのですが、これまでにオミクロン感染が確認された人に接触していたかどうかというのは分かりますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、お一人の方は感染経路が確認できていません。もう一方は県外で感染したものと考えていますけれども、必ずしも濃厚接触者等になっているということではないです。ですから、県外で感染されたと現時点では考えていますが、他の都道府県で濃厚接触者等として連絡を受けているという状況ではありません。

読売新聞 佐々木想 氏
 もう1点、このお二人の症状と現在入院されているのか、宿泊療養されているのかの区分を教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 お二人とも入院ですが、入院したときの状況は軽症ですので特にその後の変化がなければ軽症の状況だと考えていますが確認します。

読売新聞 佐々木想 氏
 もう1点、一人については県内で感染した可能性が高いということですけれども、これは市中感染に当たるかどうか現在のところはどのようにお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今のところ感染経路がどこだか分からないという状況ですので、いわゆる市中感染の可能性があるといえると考えています。

中日新聞 城石愛麻 氏
 オミクロン株のお二人のワクチンの接種歴はありますか。

長野県知事 阿部守一
 今手元の資料では確認できないですが、確認してお伝えします。

中日新聞 城石愛麻 氏
 知事から、先ほど注意喚起というか、今までと同じような対応をということでしたが、オミクロン株というものをどのように脅威というか捉えていらっしゃるのか、知事の所見を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 専門家懇談会でも少しご議論いただきましたけれども、まだケースが県内でそんなに多くない状況ではありますけれども、一般的にいわれているように感染力が強いということはいえるのではないかと思います。ただその一方で、いわゆるデルタ株と比べると重症化していくリスクは低い可能性があると思っています。そういう意味で、県としてはこのオミクロン株の性質をいまひとつしっかり見極めていく必要があると思っていますけれども、感染者の急増に備えた対策、対応ということが今後一つの課題だと思っています。

中日新聞 城石愛麻 氏
 それから、第6波に入ったということなのですけれども、これはいつから第6波に入ったと捉えていけばいいですか。

長野県知事 阿部守一
 いつからということを専門家懇談会でご議論いただいていませんので、すでに第6波が到来しているという認識です。どこから区切るかということについては現時点では確定してはいません。

中日新聞 城石愛麻 氏
 すでに入ったということですが、今後経済の方を引き締めていくというのかその辺はどのようにお考えですか。

長野県知事 阿部守一
 長野県としては感染警戒レベルの運用で県民の皆さまに注意喚起等を行って、それに基づいてこれまでもさまざまな要請を行ってきています。感染警戒レベルについては第5波のときと比べてワクチン接種も進んで、病気に対する対処方法等もこれまで以上に増えてきていますので、一定程度緩和している状況ですし、県としてもできるだけ社会経済活動と感染拡大防止の両立を目指して取り組んでいこうと考えています。そういう意味で、今回の県民の皆さまへの呼び掛けの内容も、これまでのレベル5の状況等と比べればあまり強い要請は入っていない状況です。今後の感染状況を見ながらさらに強いお願いをしていく可能性もあると思いますけれども、現時点ではきょうお話しした内容で県民の皆さまには対応いただければありがたいと思っています。

中日新聞 城石愛麻 氏
 最後に、原則全員入院という対応についても今後変更されるということですが、これはいつからそういった対応に変わっていくのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 あす以降そういう対応をしていきたいと思っています。

(確認事項についての回答)
感染症対策課長 大日方隆
 オミクロン株陽性者の症状ですけれども、お二人とも軽症ですが直近でお聞きしているところでは微熱があるということです。酸素投与等、中等症、重症のような症状はありません。それから、ワクチン接種歴ですけれども個別のワクチン接種の状況についてはお答えしていないので差し控えたいと思います。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 今回のこのオミクロン株のお二人には接点はあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 昨日もお答えしたように、現時点では接点は確認していません。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 このお二方の他には県としてオミクロン株の疑いがあると見てゲノム解析に回しているような方はいらっしゃるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 現時点で、お二方に加えてさらに13人の方がスクリーニング検査でデルタ株は陰性という状況ですので、今後ゲノム解析をして確定していきたいと思っています。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 それはきょうまでに判明された県発表分の中の方ですか。

長野県知事 阿部守一
 そうです。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 居住地は県内外の方になるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 県内の方がほとんどだと思いますけれども、県外の方がいるかどうか必要ですか。いずれにしても県内で確認されている陽性例、県内のこれまで発表している陽性例の中にいらっしゃる方です。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 ここのところ、前週の同じ曜日と比べると約2倍のペースで感染が拡大していますけれども、この状況をどう見ていらっしゃるのか。すでにオミクロン株が広がっている可能性もあるのかなども含めて、この急拡大の考えられる理由を含めて認識を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 まず一つは、今申し上げたように、県内で県所管で二人、長野市もきょう発表したと思いますけれども、長野市関係でもオミクロン株陽性者が確認されて、その他にもオミクロン株陽性者疑いの方が県所管で13名いらっしゃるという状況ですので、長野県内においてもオミクロン株がかなり入り込んできている状況になっていると思っています。新規陽性者の状況については今週に入って非常に急増している状況ですし、全国の状況を見てもどこの都道府県も急速に陽性者が増加してきていると受け止めていますので、先ほど申し上げたように、デルタ株に比べてオミクロン株が重症度が重くなるというより、重症化の可能性は少ない方向ではないかということが世界的にも報告されている状況ですが、感染のスピードが非常に速いという可能性があるので、そこに対する対処についてはしっかり県として考えていかなければいけないと思っています。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 先ほどのオミクロン株疑いのある13人の方なのですけれども、症状はどんな状況か分かりましたら教えてください。

感染症対策課長 大日方隆
 症状は重症、あるいは中等症ということは聞いていません。現段階ではすべて軽症だと聞いています。住所については一部県外の方が数人ですけれどもいらっしゃいます。

長野放送(NBS) 宮入想 氏
 きょう発表の二人は居住地が長野県外、県内というところでの発表になっていますけれど、どこの保健所管内かというところまで発表されることはないということなのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そこについての発表は控えたいと思います。

長野放送(NBS) 宮入想 氏
 不安を感じる方に対しての無料の検査も始められるということで、当該地域の方への注意喚起という側面も公表することについてはあると思いますけれど、その点についてはいかがですか。

長野県知事 阿部守一
 陽性者の圏域ごとの状況については県からも先ほどの感染警戒レベルを通じてお示ししていますので、オミクロン株がどうかということよりも、感染状況全体を見ていただくことが重要だと思っています。これは県としては感染警戒レベルを上げ下げしてその都度それに対応した注意喚起を呼び掛けていますので、それに基づいた行動をぜひお願いしたいと思います。

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 きょうの専門家懇談会の最中にこのお二人の感染が判明されたということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私のところに報告が来たのは懇談会の最中です。

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 それで恐らく県から専門家懇談会の皆さんに報告があってそのときの反応等はどうだったでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、きょうオミクロン株の対処についての話と感染警戒レベルの引き上げについて議題としていたので、そういう意味では、長野県で確認される、されないということ以前に、オミクロン株対応については専門家の皆さまと議論していますので、特段それに対しての反応というのはなかったと思っています。それに対しての特別のコメントがあったという状況ではないと思っています。
 ありがとうございました。

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