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更新日:2021年11月11日

知事会見(令和3年(2021年)4月30日(金曜日)11時00分~12時05分 会場:県庁)

項目

阿部知事、佐久総合病院佐久医療センター小児科 坂本医長からの説明

  1. 新型コロナウイルスワクチン接種について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルスワクチン接種について

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本文

阿部知事、佐久総合病院佐久医療センター小児科 坂本医長からの説明

 1 新型コロナウイルスワクチン接種について

長野県知事 阿部守一
 それでは会見の趣旨についてお話ししたいと思います。初めに金井先生、坂本先生には大変お忙しい中ご出席いただきましてありがとうございます。また、新型コロナウイルスワクチンについて専門的な見地からさまざまアドバイスを頂き、また普及啓発のための資料作成等にも携わっていただいていますこと、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
 さて、県内の新型コロナウイルスのワクチン接種については医療従事者の接種から始まり、そして今月からは高齢者の接種、長野県の場合はモデル的に23の市町村でワクチン接種をスタートしているところです。私も先日、大町市のワクチン接種の会場を訪問し、市においていろいろと工夫されながら取り組み、また課題も共有させていただいてきたところですけれども、市町村の皆さま、そして県と医療機関の皆さまが連携して、一体となってワクチン接種を円滑に進めていきたいと考えています。そのために今モデル的に行っている市町村の知見であるとか、ノウハウをしっかりと各市町村と共有していきたいと考えています。また、5月の連休明けからは高齢者向けのワクチン接種もいよいよ本格化するという段階になってきます。きょうは本格化していく高齢者接種を前にして、(新型コロナウイルスワクチン接種)アドバイザーチームの先生方からワクチンの効果、接種後の副反応などについて、専門的な見知から県民の皆さまへワクチンについてお伝えしようということで、この共同会見の場を開かせていただきました。接種に不安をお持ちの方、あるいは早く打ちたいという期待をされている方、さまざまな方がいらっしゃるかと思いますけれども、正確なワクチンの知識の理解を持っていただいた上で、県としては安心して接種を受けていただけるような環境づくりに努めていきたいと考えています。県と市町村、そしてアドバイザーチームの皆さまはじめ、医療機関の皆さまが一緒になってワクチン接種を進めていきたいと思っていますので、どうか県民の皆さまにも県からの発信についてしっかり受け止めていただきたいと思いますし、またメディアの皆さまからも広く県民の皆さまにワクチンの効果、あるいは副反応、こうしたことについて正確な情報を伝えていただきますようお願いして冒頭の説明とします。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 新型コロナウイルスワクチン接種アドバイザーチームの一員として、本日はご説明させていただきたい思います。スライド(会見資料2/スライド)をご覧いただきながらそこに沿ってお話をさせていただきたいと思います。このワクチンはすでに多くの報道などで、皆さまも概要についてはご存じのことも多いかと思いますが、いま一度基本に立ち返って、副反応、効果、そして接種対象の方、ワクチンを接種した後にどんなことに気をつけないといけないのか、そういった部分をご説明させていただきます。まず、このワクチンの発症予防効果のお話からしたいと思いますが、このワクチンの発症予防効果は95パーセントと非常に高い効果です。これは他のワクチンと比べましても、すでにあるワクチンで言いますと、麻しんのワクチンも95パーセントと非常に高い効果ですが、これとほぼ同じぐらいです。皆さまになじみのあるインフルエンザのワクチンが50パーセントですので、それと比べても非常に高い効果だということがお分かりいただけると思います。発症予防だけではなくて重症化の予防もできる、また重症化しやすい高齢者への有効性も高いということがこのワクチンのメリットです。そして最近は人にうつす可能性、感染予防効果に関しても知見が集まってきていまして、そういった感染予防効果も期待できると考えています。なお、この95パーセントという数字が時々誤解されていることがありまして、100人に打つと95人に効果があると、そういうイメージで考えられがちですが、実際にはそうではなくて、ワクチンを打たなければ100人が新型コロナウイルス感染症にかかるとした場合に、ワクチンを打っていればそれが5人で済むということで、100人が5人になる、発症リスクとして20分の1になる、そういった理解をいただければと思います。では、実際にどういう流れで接種していくのかということですが、1回目の接種をする前に、まず他のワクチンを2週間以内に打っている場合、それから当日明らかに発熱、具体的に言いますと37度5分以上ある場合、そして重い急性疾患、例えばひどい風邪をひいているとか、胃腸炎の症状があるとか、そういったときは1週間ほど延期していただいてまた改めて接種をする形になります。そして実際に打った後、2回目は3週間空けて接種することになります。1回目を打った後、万が一アナフィラキシーの症状が出てしまった場合は2回目の接種ができないので、その辺り不安な方は適宜ご相談いただければと思います。なお、1回目を打った後に副反応が出た場合、2回目は打てるのか、これもよく聞かれるのですが、通常の副反応であれば2回目の接種は問題なく行うことができます。そして、この接種の流れのところで一つ強調しておきたい部分なのですが、2回目の接種の大体翌日の副反応が思ったより強めに出る方が多いです。接種当日と翌日は可能であれば予定を空けていただく、もしくはお仕事など、柔軟に対応できるような体制を取っていただくことをお勧めします。接種当日、ワクチンを打った後どうするのかというところなのですが、基本的には15分会場で待機していただく、もし重いアレルギーの既往、アナフィラキシーがある場合には30分待機していただく、そんな形の待機になります。これはアナフィラキシーの75パーセントが15分以内、90パーセントが30分以内に起きるとされていますので、そういった対応になります。おうちに帰った後、お風呂は特に問題なく入っていただいて構いませんが、アルコール摂取とか激しい運動は当日は控えていただいた方がいいかと思います。副反応が強めに出る可能性があるということがその理由です。接種した後、ここも注意が必要な部分になります。接種した後もう自由に、これまでの感染対策はしなくていいのかと思いがちかもしれませんが、それはそうではなくて、しっかりと感染対策を続ける必要があります。まず、このワクチンがどれぐらいのタイミングで効いてくるのかということなのですが、1回目のワクチンを打って2週間は打っていない人とほぼ変わりません。免疫が立ち上がってくるのが大体12日から14日目ぐらいですので、それまでは全く打っていないのと同じというイメージです。そして、先ほど申し上げた95パーセントの効果というのは、2回目の接種をしてしばらく時間がたってからになります。接種後7日目以降に十分な効果が得られるとされていますが、ワクチンを打ったからすぐ効くわけではないよということがまず一つ。そして、接種後も感染対策を続けないといけない理由として二つ挙げたいと思います。一つは、このワクチン、まだ打ってからどれぐらいの期間効果があるのかということが十分分かっていません。アメリカの研究では6カ月間は効果があるのではないかという報告も出ていますが、1年、2年続くかどうかはまだ分からないわけです。そして二つ目は、やはり95パーセントの効果と言っても100パーセントではないわけですよね。どうしても感染がまん延している時期は少しでもかからないようにしっかり予防する必要があります。そして今のようにまだ十分ワクチンがみんなに行き渡っていない現状、みんなが免疫を得ていない現状ではそれまではこういった感染対策をしっかり続ける必要があるというのが理由です。次は副反応のお話をしたいと思います。副反応というのはワクチン接種が原因でワクチン接種後に起きる反応のことを言います。「お薬の副作用」という言葉のワクチン版の言葉です。先ほども申し上げましたように、2回目のワクチンを打った後に特に強く起こりやすいです。もちろん1回目の後に起きることもあります。そうなのですけれども、基本的には大体3日以内に回復しますので、反応が出たから心配と思うかもしれませんが、そうではない。むしろ副反応というのはちゃんと体の免疫がワクチンの成分に反応してくれているということですので、しっかり免疫がついていると思っていただければと思います。副反応が起きてどんな症状が出るのか、熱とか、接種時の痛みとか、腫れたりとかそういった症状が出る可能性がありますが、これらの症状がつらいときに、例えば熱が出たときに解熱剤を使うとか、そういったことは特に問題ありませんし、それをしたからといってワクチンの効果が失われるということはありませんので、しんどいときは遠慮なく使っていただければと思います。副反応の中にアナフィラキシーというのがあります。こちらも結構報道などで出されていて、最近これが心配という方もいらっしゃると思うので少し説明をさせていただきます。アナフィラキシーとは何かと一言で言うと、これは強いアレルギー反応、重いアレルギー反応と言っていいかと思います。アレルギー反応にもいろいろありまして、例えばじんましんが出たりとか、せきが出たり、そういった症状なのですけれども、このスライド(会見資料2/スライド7ページ)に挙げた四つの部位の反応、「皮膚・粘膜症状」、湿疹が出たり、唇が腫れたり、目が充血したり、そういった「皮膚・粘膜症状」ですとか、「循環器症状」、血圧が下がったり、意識が悪くなったり、それから「消化器症状」、吐いたり、おなかが痛くなったり、「呼吸器症状」、せきが出たり、ゼーゼーしたり、こういった四つの分野の症状のうち、短時間で二つ以上が出現した場合にアナフィラキシーと言われています。短時間とはどれぐらいの時間なのかというと、このワクチンに関しては90パーセントが30分以内に起きていますので、例えばワクチンを打った後、一晩たって次の日にアナフィラキシーになるとかそういった類いのものではなくて、基本的には会場で待機していただいている間に起きる可能性があるので、それが会場で待機する理由ということになります。このアナフィラキシーの中で特に血圧が下がったり、意識が悪くなったりした場合、これをアナフィラキシーショックと言いますが、アナフィラキシー、イコール、アナフィラキシーショックと誤解されていることもありますので、そうではなくてアナフィラキシーの中で最重症のものをアナフィラキシーショックと言うんだよということです。そしてこのアナフィラキシーは幸いなことに治療が確立されていますので、しっかり接種機関で対応が可能です。アナフィラキシーの治療の部分です。治療でキーポイントとなってくるのがアドレナリンの筋肉注射になります。せきがひどかったり、呼吸が苦しいということがあれば酸素を使ったり、横になって安静にしたりすることで半日から1日ぐらいで回復して後遺症を残すこともありません。副反応で心配な場合、もし症状がすごく重い、もしくは接種して熱が2日、3日たっても下がらないとか、そういった心配な場合にはご相談いただければと思います。どういう方が接種できて、どういう方が接種できないのかということになりますが、基本的にこのワクチンは、例えばこういう基礎疾患の方は接種できませんとかというワクチンではありません。基本的に病気があっても接種が可能です。ここ(会見資料2/スライド9ページ)に「アレルギー」、「基礎疾患」といろいろ挙げていますけれども、例えば卵アレルギーがあるとか、小麦アレルギーがあるとか、花粉症があるとか、ぜんそくがあるとかという方も接種は可能ですし、心臓や腎臓の病気、血液の病気、そういった病気がある方は新型コロナウイルス感染症にかかることで重症化のリスクがありますので、むしろ積極的に打っていただきたいと思います。また、妊娠されている方、妊娠12週未満は推奨されていないのですが、12週たって器官形成期を超えればワクチン接種は可能です。今のところはワクチンの仕組みとしても、例えば遺伝子の情報を使って作っているワクチンではあるのですが、それが人の遺伝子に影響を与えるということはありませんし、非常に短時間で分解されるワクチンですので、それが長い期間、将来人の体に影響を与えるということは今のところは考えられてはいません。もちろん新しいワクチンですので、引き続きどういう影響が出るのかは考えないといけませんが、妊娠中、そして授乳中もワクチン接種に関しては特に問題なく接種できると考えています。薬を内服中ですとか、手術後、そういった場合の接種も基本的には可能です。1回目の接種の後、副反応が出た場合も問題ありません。不安な場合はご相談いただければと思います。逆に接種できない場合に関しましては、当日発熱があったり、重い胃腸炎ですとか、先ほどお話した感じです。あとは、今のところ16歳未満の小児には接種ができませんが、これは特に子どもにリスクが高いと考えられているからではなくて、単純にまだこの年齢層を対象に治験が十分集まっていないということで承認が下りていない。もし承認が下りれば小児にも接種することが可能になります。あとは先ほどお話しした通りのことが書いてあります(会見資料2/スライド10ページ)。相談窓口としてご覧(会見資料2/スライド11ページ)の電話番号で長野県のワクチン接種相談センターというものができました。5月10日以降は24時間対応が可能の予定のことですのでこちらもご活用ください。そして最後にチラシです。お手元のこういったチラシ(会見資料3/正しく知ろう!新型コロナワクチンのこと)、フライヤーを私たちが作成しています。今お話しした内容も含めて、表と裏両面なのですけれども、この1枚をご覧いただければ基本的な新型コロナウイルスワクチンに関して気になることなど情報が一通り入っていますので、またご覧いただければと思います。私からの説明は以上になります。

長野県知事 阿部守一
 坂本先生ありがとうございました。県としては、きょうもこういう形でアドバイザーチームの先生方と会見を開いていますけれども、引き続きワクチンの効果、あるいは副反応、こうしたことについて県民の皆さまに分かりやすくお伝えしていく努力を続けていきたいと思います。また、広報による周知だけではなく相談窓口、長野県ワクチン接種相談センターを開設しています。接種に関する不安であったり、副反応についての相談、医学的知見が必要となるような専門的な相談についてはコールセンターをご活用いただきたいと思います。現在夜9時までが受け付け時間ですけれども、5月10日からは24時間対応ということにしますので、さまざまな疑問等があられる方はコールセンターもご利用いただければと思います。一方で、高齢者から始まるワクチン接種については市町村が担っていただいている事務ですので、接種の予約であったり手続きにつきましては各市町村が設置している相談窓口でご相談いただきたいと思います。県民の皆さまにはこうした情報をしっかりとご理解、把握していただいた上で接種についてご検討いただきたいと考えていますのでよろしくお願いします。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルスワクチン接種について

中日新聞 我那覇圭 氏
 アナフィラキシーの関係で教えていただければと思います。できれば坂本先生か金井先生かどちらかに伺えればと思うのですが。まず基本的なところで、アナフィラキシーの重い症状、ショックが起きる確率というか割合というのは、例えば何万人に1人とか、そういう目安があれば教えていただいてもよろしいでしょうか。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 アナフィラキシーに関しては、もともとファイザーは20万人に1人としていましたが、その後、日本で幾つか医療者がワクチンを接種して、その20万人よりもちょっと多いのではないかという話がありました。日本だと4月の時点で100万回当たり350回が当初アナフィラキシー疑いとされました。これだけ見ると非常に多いですが、その後、厚生労働省でちゃんと評価し直したところ、アナフィラキシーと診断されたのは100万回当たり79件だったと。ただそれでも20万件に1回と比べると結構多いんですよね。その理由としては、今のところ医療従事者や女性に起こりやすいということが分かっているのです。それは、恐らくこのワクチンに含まれているポリエチレングリコールという成分が医薬品ですとか、化粧品などに含まれているので、それですでに感作されていた可能性が考えられています。そういったところで、若干医療従事者や女性は少し高いかもしれませんが、それでも全体としては非常にまれな副反応と言っていいのではないかなと考えています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 間違いがあるといけないので、ということは、つまり20万人に1人というところよりも多いというのは、何人かは別として、意味としては10万人に1人とか、20万人よりも少ない数の中で1人である可能性が高いと理解すればよろしいでしょうか。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 20万回に1人という当初の割合よりも今の出ているデータだと少し割合としては高い可能性があるのですが、ただそれは医療従事者だから高い可能性があって、実際に一般の方の接種が始まると恐らく当初の割合とそんなに変わらないのではないかと。副反応に関しても日本人がアメリカ人とか外国の方よりも副反応が多く出やすいというデータは特にありませんので、同じぐらいの頻度になるのではないかと考えられています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 いたずらに何かをあおろうというつもりでお尋ねするわけではないのですが、やはり一番重篤な場合を考えて心配される方が多いと思うので、そこに絞ってお尋ねしたいと思うのですけれども。このアナフィラキシーショックが起こった場合の命の危険性というところについては、一般論で構わないのですがどういうものがあるでしょうか。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 例えばアナフィラキシーショックというと、やはり血圧が下がってしまって、意識が悪くなってしまって、身近な例で言うとハチに刺されてしまう場合です。中には1年間に何人か日本で今でもハチに刺されて亡くなる方はいらっしゃいます。なので、放置しておくとやはり命に関わってしまいます。そういう場合、下がった血圧をしっかりと上げたりするためのお薬がアドレナリンになります。ですので、接種会場は基本的にそういった準備がしっかりとされていますので、そしてこのアナフィラキシーの対応は医療従事者にとっては治療の基本で、そこにいる医療従事者であれば対応可能ですので、そしてアナフィラキシーが起こる9割以上は接種会場で起きますので、その点に関してはご安心いただければと思っています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 おとといの県のワクチン接種体制整備連絡会議というところで、薬剤師会の専務理事の方がこのアナフィラキシーの関係でアドレナリンを打つという対応がされると、今先生がおっしゃったみたいにそういう対応だと思うのですけれども、例えばβ(ベータ)遮断薬という、心臓病とか狭心症とか、というものを普段から服用しているとアドレナリンの効果が薄れる、なくなるのか薄れるのかよく分からないのですが、効果を発揮しない可能性があるため医師の注意が必要であるとともに、接種される方にはお薬手帳とか、普段の服用している薬を事前に伝えておいてくれると万が一のことがあっても対応しやすいというようなお話があったのですけれども。そこら辺については実際そうなのかどうか詳しく説明していただけますでしょうか。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 すごく大事なポイントで、アナフィラキシーショックのときにアドレナリンを打っても1回打てば必ず回復するかというと、場合によっては2回目を打たないといけなかったりする方もいらっしゃいます。いずれにしても僕たちも1回打ったからこれは大丈夫だよとなるわけではなくて、1回打った後も血圧が回復したりするかしっかりと判断をします。ただそのときに、おっしゃったように確かにお薬手帳とか、現在どういう薬を使っているのかが分かると、どうしてこの治療の反応が悪いのかとか、そういったものを治療する側も分かりますので、それがその後の方針を立てる上で非常に役立つと思いますので、そういった情報もあると便利かなと思います。

中日新聞 我那覇圭 氏
 私も素人なのであまり分からないのですが、β(ベータ)遮断薬というのを使っていると効果が薄れる可能性があるというのは、その辺は共通した理解でよろしいのでしょうか。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 私は循環器の専門ではないのですが、そういったことは起こり得るかなとは思います。

中日新聞 我那覇圭 氏
 先ほどおっしゃっていた、90パーセントの方は30分以内にということだったのですけれども、裏返せば10パーセントの方は30分以降に現れてくるかと思うのですが、その場合に、例えば重篤な症状に陥る可能性というのは30分後以降では考えられますか。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 基本的にこのときのデータは90パーセント以上ですので、10パーセントよりは低いかなと思うのですが、もちろん30分たったその後は絶対大丈夫だよとは言えないわけです。なので、もしその後おうちに帰る途中で気分が悪いなとか、何か少しおかしいなということがあれば、そのときは早めに、例えば帰る途中だったら近くの方に気分が悪いんですけどとか、助けを求めたりとかしていただければと思います。

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 ワクチンの効果なのですけれども、今、長野県内でも変異株が増えていますけれども、通常のウイルスと変異株によっては何か違ったりするのでしょうか。

信州大学医学部附属病院感染制御室副室長 金井信一郎 氏
 今はやっている変異株はN501Yという変異を持っている変異株ですけれども、それに関しては明らかにワクチンの効果が落ちるということは言われていませんので、かなり有効性としては期待できるだろうと思います。一方で、E484Kという変異株に関しては、免疫をかく乱させるような作用があると言われていて、ある程度ワクチンの効果を下げてしまうというようなことが言われていますが、ただ95パーセントの効果がゼロになるということはなくて、ある一定程度、6割、7割程度の効果は十分ありますので、全く効かなくなるというわけではないと思います。先ほどインフルエンザの効果は50パーセントという話がありましたけれども、それに比べれば高いということで、変異株であってもある程度のワクチンの効果は期待できると考えていただいていいかなと思います。

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 「接種できます」というところ(会見資料2/スライド9ページ)に「アレルギー」というのがあるのですけれども、このアレルギーは例えばどういう、これまで何か予防接種をしたときにじんましんが出るとか、そういったことを指したりするのでしょうか。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 アレルギーと言っても本当にたくさん幅広いです。食べ物のアレルギー、卵とか小麦のアレルギーからぜんそくですとか、アトピー性皮膚炎もアレルギーの一種になりますし、今まで何か薬を飲んでアレルギーが出たとか、ワクチンを接種してアレルギーが出たとかいろいろなものがありますけれども、基本的に今回のワクチンに関しては、そのワクチンの成分、ポリエチレングリコールですとか、その親戚のようなポリソルベートとか、そういったものに対するアレルギー、昔アナフィラキシーを起こしたことがあるということでなければ接種することは可能です。

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 アレルギーがあると30分待機ということで、アレルギーのある人は副反応が起こりやすいと、そういうことがあるということですか。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 実はこれを書いた後、もう少し突っ込んだ表現にした方がよかったなと今思ってはいるところなのですけれども。当初、アレルギーがあると気を付けるべきなのではないかということが結構盛んに言われていたのです。ただ最近はアレルギーがあるといってもワクチンの成分に関係するものでなければ基本的には大丈夫だろうと。そして重いアレルギーの既往、例えば、他の薬とかでアナフィラキシーを起こしたことがあるとか、そういう方はやはり慎重に30分は待っていただいた方がいいかなと。それ以外のアレルギーでやはり自分も心配という場合には接種会場で30分待っていただくとか、その辺りはフレキシブルに対応していただければと思っています。

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 最後に95パーセントの発症予防の関係で、ワクチンの効果がある期間であっても5パーセントは接種してもかかるという理解でいいのかと思うのですが、そういう人は次また接種してもずっと効かなかったりするのか、たまたまそのときはかかったりというのは何かありますでしょうか。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 最近「ブレークスルー感染」という言葉がメディアでも出ているのですけれど、そのことですね。要するにワクチンを打った後にも発症する方がいらっしゃると。これはもちろんワクチンは100パーセントの効果ではないので、当然そういう方が出てくることは当初から織り込み済みといいますか、ただ発症しても重症化予防にはつながるので、そういう意味では発症したから意味がなかったとかいうわけではなくて、実際アメリカとかでもワクチンを打った後発症する方も少ないですがいますが、そういった方の多くは軽症で済んでいると。そういうことも報告されていますので、ワクチンを接種することが意味がなかったというわけではないと思います。

長野朝日放送(abn) 丸山純 氏
 知事にお聞きしたいのですけれども、今モデル市町村で高齢者におけるワクチン接種が始まっていると思うのですけれども、現状についてどう評価していますでしょうか。また、自治体から寄せられている課題や懸念みたいなものがあれば教えていただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 それぞれ市町村によって集団接種であったり、個別接種であったり、いろいろなパターンを行っていただいている状況ですので、一概に一言で申し上げにくいですですけれども。例えば、実際に私が見学させていただいた大町市においては、先ほどもご質問がありましたアナフィラキシー、万が一に備えて万全の対応を取ろうということで、すぐ対処できるような体制も取っていただいていますし、また、よほど重篤なときには救急で搬送できるような体制も取っていただいているということで、副反応であったりアナフィラキシーに対しての対応ということは、かなりいろいろ検討された上で体制を構築していただいていると受け止めています。先ほどお薬手帳の話もありましたけれども、接種を受けられる高齢者の方に対しての呼び掛けであったり、受け付けの効率化の体制であったり、随所に工夫を凝らされていました。まだ始まったばかりですので、そうした中でいい事例であったり、逆に課題もあると思いますので、そういうものは広く市町村と共有して、県内多くの市町村がしっかり体制を構築できるように県としても調整していきたいと思っています。きょうこのワクチンの効果、副反応、こうしたご説明を先生方からしていただいていますけれども、こうしたことも県からも、また市町村通じてもしっかり住民の皆さまにお伝えしていきたいと考えています。

長野朝日放送(abn) 丸山純 氏
 もう一つ、国は7月末までに高齢者接種を終えると言っていると思うのですけれども、これは達成できると考えていますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先日も市町村長の皆さまと意見交換をして、今、市町村によっては7月以降、8月以降にずれ込んでしまうのではないかという日程感のところもありますが、県として全市町村の状況をしっかり把握する中で、多くの方がワクチン接種に期待されていらっしゃると思いますので、できるだけ大きな差が開かないように、そしてできるだけ7月を目途に、ご高齢の方についても接種を希望される方が行っていただけるように引き続き調整をして、県としてもできるだけ応援をしていきたいと考えています。

長野朝日放送(abn) 丸山純 氏
 では、具体的にいつまでに終えることができるというのは現段階では分からないというところですよね。

長野県知事 阿部守一
 77の市町村がありますので、それぞれの市町村で今大きなスケジュール感を持って取り組まれていますけれども、せんだって意見交換した際には7月を目途に高齢者接種を、希望される方には進められるようにしていこうということを県からもお話をしていますので、そうしたことが実現できるように、県としては鋭意調整を行って、支援を行っていきたいと考えています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 坂本先生に伺いたいのですけれども。ワクチンを1回目に接種してから2週間は打っていない人と同じ状態だと言うのですけれども、2週間たつといくらか効果はあるのですか。何パーセントとか。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 1回目の接種後ということですよね。大体50パーセント弱ぐらいではないかと言われています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 これまで県内で医療従事者の方が3月から接種が始まって、高齢者の方は4月の中旬からなので、まだ2回目を打った方はいらっしゃらないと思うのですけれども、今まで1回、ないし2回ワクチンを打って効果が現れたであろうと見られる人で、感染したという例は県内だとどれぐらいあるのでしょうか、あるいはないのでしょうか。

感染症対策課感染症医療対策監 宮島有果
 今の段階で医療機関の従事者の陽性者の中で、2回ワクチンを打った3日後に陽性が確認された方がいらっしゃるので、その方の発症日を考えますと、まだ2回目を打って7日以降とは捉え難いことがありますので、現在把握している中では2回目接種して7日以降で陽性が確認された方はいないと考えています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 2回目を打って3日後に陽性が分かったということですか。

感染症対策課感染症医療対策監 宮島有果
 後で正確にお答えしますが、たしか2回打った後のまだ7日たっていないところで、恐らく3日だったと思うのですけれども、それぐらいで陽性が確認されたので発症はそれより前の可能性があります。後でもう一度正確なところをお伝えしますが、いずれにせよ7日はたっていない状況でした。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 では、2回目を接種して7日たってから感染したとみられる例は少なくともないということですね。

感染症対策課感染症医療対策監 宮島有果
 そうです。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 あと、県内での今までの副反応の出ている状況というのはどうでしょうか。どんなふうにその後の医療的な対応をなさって、どうなったかというのを分かる範囲で伺えればと思います。

長野県知事 阿部守一
 副反応事例については国の独立行政法人医薬品医療機器総合機構に医療機関から、この予防接種と関連性があると判断した場合には報告するという形になっています。その後、県には厚生労働省経由で情報が来るという形になっていますので、若干時間差があるかもしれませんけれども、きょうの時点で37件の副反応事例が国から情報提供がされているという状況です。症状としては例えばかゆみ、血圧上昇、めまい、動悸(どうき)、倦怠(けんたい)感、手足のしびれ等で、先ほど坂本先生からおっしゃっていただいたような症状になっています。このうちアナフィラキシーとして3件報告されています。この報告は医師の判断としてアナフィラキシーという形で報告されていますけれども、いずれも適切な処置を行った上で回復されていると承知しています。国際的な基準で見たときに重篤なアナフィラキシーショックとは言われていないということです。

信州大学医学部附属病院感染制御室副室長 金井信一郎 氏
 実際打っている医療機関の立場からの副反応ですけれども、1回目、2回目通じて接種した部位の痛み、これはかなりの確率で9割程度起きますので、当日の夜とか、翌日はかなり痛くて肩が上がらないようなことはありますので、それはまず起こるものとして考えていただいた方がいいかなと思います。ただ高齢者、年齢が高くなるとそういった副反応は減ってくるという傾向はあります。あと、坂本先生もおっしゃられたように2回目の接種後の副反応が結構ありまして、例えば発熱とか、だるいとか、発熱に関しては37.5度で見ると3分の1程度は見られます。37度程度の微熱でもかなりだるいといったところがありますので、やはり接種後の翌日はお休みするか、お休みできるような体制にしておいていただいた方がよいのではないかと思います。かなり接種者はしんどいかと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 金井先生に伺いたいのですが、今の発熱だったり、腕の痛みというのは、これは副反応というよりは当たり前の反応と受け止めた方がいいということですか。

信州大学医学部附属病院感染制御室副室長 金井信一郎 氏
 免疫が上がる以外のよろしくない反応のことを副反応と言っていますので、免疫が上がっている過程ででてくる正常な反応と言い換えてもいいかと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今、知事がおっしゃった37件というのは何人分の37件になるのか、あるいは何回分の37件と言ったらいいのか、分母がもし分かれば。

長野県知事 阿部守一
 さっき言ったようなルートで、一度国の独立行政法人に報告が行ってから厚生労働省経由で県のところに概要が来るので、実際に打っている件数とタイムラグがあるかもしれないので何とも申し上げにくいのですけれども。例えば、一昨日までの時点で県内でワクチン接種をしている件数がトータルで5万5489件、1回目、2回目分、それから医療従事者、高齢者等含めて5万5489回ありますので、ほぼそれと見合うか、時間差があるのでもう少し分母が少なくなるかもしれないので正確に対比できないのですけれども、おおむね接種がそれぐらい進んでいる中での先ほど申し上げた件数が副反応疑いとして報告されている件数ということで、先ほど金井先生に補足いただきましたけれども、例えば、接種日の痛みとか発熱とか、そういうことについてはこの他にも多くの方に発生していると思っていますが、特に報告されている件数としてはそういう件数になっているという状況です。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 補足ですが、アナフィラキシーショックというのは事例としては今のところなかったということですね。重篤というのはないというのはそういうことでいいのですよね。

ワクチン接種体制整備室長 山邉英夫 
 そういったものまではないということです。

日本放送協会(NHK) 牧野慎太郎 氏
 金井先生か坂本先生、いずれかにお尋ねしたいのですけれども。アナフィラキシーではない発熱などの副反応についてなのですけど、資料(会見資料2/スライド6ページ)の中に「2回目接種後により強く起こりやすい」となっているかと思うのですけど、先ほど金井先生がおっしゃった、2回目のときに発熱とかが3分の1というのは、1回目のときではもっと少ないということになるのですか。

信州大学医学部附属病院感染制御室副室長 金井信一郎 氏
 1回目接種後の発熱は非常にレアです。中にはいらっしゃいますけれども、ほとんど目立たないぐらいしかないと。

日本放送協会(NHK) 牧野慎太郎 氏
 1回目では大体これぐらいの割合の人が副反応が出るとか、2回目でこのぐらいの人が副反応が出るとかというのは何か分かっていることはありますか。

信州大学医学部附属病院感染制御室副室長 金井信一郎 氏
 発熱は数パーセントいるかいないかぐらいかと思います。2回目だと37.5度以上だと3分の1ぐらいの方は出ますが、37度ぐらいまで下げると半分ぐらいです。ただ、医療従事者は比較的若い方が多いですので、高齢者だともう少し頻度としては減ってくると思います。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 補足で順天堂大学が今、新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査というコホート調査をしていまして、それのデータですと、今、金井先生がおっしゃったような感じで、20代から30代の発熱は大体40~50パーセント、50代で30パーセント、70代で10パーセントということで、やはり年齢が高くなるにつれて発熱の副反応の割合というのは下がってきているということと、あと若干女性に多い傾向があって、通常の副反応で20代で男性が45パーセントに対して女性が51パーセント、40代では男性が30パーセントに対して女性が40パーセントと、そんなに大きな違いではないのですが、そういった特徴も報告されています。これは全国のデータになります。

日本放送協会(NHK) 牧野慎太郎 氏
 いわゆる特に若い方で2回目の接種を受ける方は、その前後の予定だったりを確認してもらいたいということだったかと思うのですけれど。特に坂本先生の佐久総合病院さんだったり、信大病院さんもすでに医療従事者の接種を進めていらっしゃるところはあるかと思うのですけれど、病院で2回目を接種するに当たって、対象者に気を付けてもらったことだったりとか、勤務的に空けたりしたところだったりとか、病院として接種を進める上で工夫された点みたいなことがあったら教えていただければと思います。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 当院のお話からさせていただきますが、佐久医療センターの場合は当初そこまで大きな副反応でみんなが体調を崩すということは想定していなかったのですが、実際やってみると結構微熱が出てきたりとかという方もいたので、途中からワクチンを打った方に解熱剤、カロナールとかを持たせるというような対応はして、しんどくなったら飲んでねというような対応をしたり、あとワクチンを打った後の勤務体制を少し柔軟にさせたりというようなことはあったのではないかと思いますが、信大もあるかと思います。

信州大学医学部附属病院感染制御室副室長 金井信一郎 氏
 対応としては佐久とあまり変わりませんけれども。やはり同じ部署で同じような仕事をされている方が同じタイミングで打ってしまいますと、穴ができてしまう可能性がありますので、なるべく業務に支障がないように接種するタイミングをずらしていただいて、お休みしても業務が回るようにするということが大事なことかと思います。

信越放送(SBC) 伊藤一郎 氏
 先ほどの金井先生の2回目の接種の話であったと思うのですが、今の時点でなぜ2回目の方が副反応が出やすいのかということ、分かっていることはありますか。

信州大学医学部附属病院感染制御室副室長 金井信一郎 氏
 いわゆる免疫反応ですので、1回目で免疫がついて、そこにさらに追加で接種するという形になりますので、理論的にも2回目の方が反応が起きやすいというところかなと思います。

信越放送(SBC) 伊藤一郎 氏
 だいぶさかのぼるのですが、最初の呼び掛けの中で坂本先生が積極的に打っていただきたい方ということで一つ、症状で心臓病という方を挙げましたけれども、全員が受けるのは前提だとして、他にこういう方は特に真剣に考えた方がいいというような症状の方、病気の方があれば教えていただきたいのですが。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 特にこの方というのはないのですけれども、一般に予防接種は生ワクチンですと接種できない方がいるのです。例えば血液疾患で免疫抑制剤を使っていたりとかという方は接種できない。一方で、そういう方というのは感染症に非常に弱い、リスクが高い方になります。しかし、今回のワクチン、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンは、そういった生ワクチンとは違うので接種することができるのです。そういう方はやはりこのワクチンを打つことで感染リスクを下げることができます。そして、新型コロナウイルス感染症にかかってしまうと重症化のリスクがありますので、やはりそういう方は打ってほしいなと。実際にこういう方に対して当初懸念されていたのは、やはり免疫の反応が弱いのでワクチンを打っても免疫がつかないのではないかということも懸念されていたのですが、実際にはアメリカの研究ですと8割以上の方がちゃんと免疫がついているということが分かってきていますので、接種していただくのがいいかなと考えています。

信越放送(SBC) 伊藤一郎 氏
 特定の病気ということではない感じですか。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 特にこの病気でというようなものがあるわけではないかなと思います。

市民タイムス 田子元気 氏
 ワクチンの効果の持続期間がまだ分かっていないというご説明がありました。今回の接種で期間というのはおおよそ分かるものなのか。またそれによってインフルエンザのワクチンのように毎年ワクチンの接種というのが必要な状況になっていくのかどうかということを教えてください。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 すごく大切なご質問で、このワクチンがどれぐらいの期間効くのかということはまだ答えとしては分かっていないというのが正確な答えかなと思います。これまでの研究でワクチン接種後少なくとも6カ月は免疫が保たれるのではないかとは言われていますが、その後は今後見ていかないと何とも言えなくて。ファイザーが先週、3回目の追加接種が必要かもしれないというようなことを言っていて、ワクチンでは一般的なことで、例えばA型肝炎ですとかB型肝炎のワクチン、小児の肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、こういったワクチンもすべて追加接種が必要になります。やはりある程度期間が来ると弱くなってくるので追加しないといけない。この新型コロナウイルスワクチンも2回打てば永続的に効果が続くものとは捉えられていないので、恐らくどこかで追加が必要になると思うのですが、それがどれぐらいの期間で、頻度で、例えば1年ごとにやらないといけないのかという部分に関してはまだよく分かっていなくて、これは今後の検討課題になるのではないかとは思っています。

市民タイムス 田子元気 氏
 インフルエンザの場合ですと毎年季節の流行というのがありまして、その都度ワクチンを新しく作り直していくというような動きがあると思いますけれども、そのような動きになっていくということが予想されるのでしょうか。

信州大学医学部附属病院感染制御室副室長 金井信一郎 氏
 例えばウイルスもどんどん変異していったり、今、実際変異株が拮抗していったりしますけれども、変異株に対するワクチンも今実際に作られ始めたりしますので、今後どうなるかは分かりませんが、そのときのウイルスによって新たにワクチンを開発するというようなこともあろうかと思います。

市民タイムス 田子元気 氏
 今16歳未満の方は対象になっておられないということで、臨床試験が終われば対象にしていく、いずれ県内でも、世界的な流れだと思いますけれども、対象にしていくということでよろしいのでしょうか。いつぐらいかというめどがもし分かっていらっしゃれば教えていただければと思います。

佐久総合病院佐久医療センター小児科医長 坂本昌彦 氏
 めどは分からないと思うのですけれども、先ほどもお話ししました通り、このワクチンに関しては今、小児だからリスクが高いから対象外というわけではなくて、一般的なお薬やワクチンはすべて成人から治験というのは臨床試験が始まって、その後小児などに拡大されていくので、それと同じ流れで小児についても今後積極的に打っていくという形にはなるのではないかと思います。私は小児科医ですけれども、感染症というのは小児の間での感染もしっかりと食い止めることが社会全体の感染を食い止めることにもつながりますので、そういったことも今後は考えていかないといけないのかなと考えています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 先ほど金井先生がおっしゃったことで確認だけさせていただければと思うのですが。2回目の反応が強くなるのは免疫だとおっしゃっていたのですが、ハチに2回目に刺されたときの方がより危ないみたいな、何で2回目の方が理論上反応が強く出るのですかね。そこをもう少し詳しく教えていただいてもよろしいでしょうか。

信州大学医学部附属病院感染制御室副室長 金井信一郎 氏
 ワクチンも免疫の反応の一つだと思うのですけれども、今回のワクチンはスパイクタンパク(質)を作るワクチンなのですけれども、それに対する抗体ができて体の中にその記憶が残っているという、1回目で記憶がつくられますので、それに対する反応が2回目の方がより強く出やすくなるということかと思います。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

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