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更新日:2022年3月15日

知事会見(令和3年(2021年)8月5日(木曜日)16時30分~17時43分 会場:県庁)

項目

阿部知事、栁田佐久広域連合長(佐久市長)、土屋上田広域連合長(上田市長)からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

阿部知事、栁田佐久広域連合長(佐久市長)、土屋上田広域連合長(上田市長)からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 それでは本日の会見、開きたいと思います。後ほど栁田市長、土屋市長からもご発言をいただきたいと思っていますけれども。新型コロナウイルス感染症について全県の状況等を説明しますが、佐久圏域の一部の市町村、それから上田圏域に「新型コロナウイルス特別警報2」を発出すると、レベル5への引き上げということが本日の中心のテーマです。
 それでは順次パワーポイント(会見資料1/スライド)で説明していきたいと思います。まず、デルタ株の脅威についてはこれまでも再三にわたってお伝えしてきたところですけれども、いろいろな方とお話しさせていただくと、まだまだ危機感が共有されていないのではないかというご意見をお持ちの方がいらっしゃいます。そういう意味で改めてですけれども、これまで新型コロナウイルス、昨年、従来の株からアルファ株に置き換わり、そして今、本県においても、全国においても、感染力、そして入院リスク共に高い、強いと言われているデルタ株に置き換わりつつあるという状況です。そういう意味で、県民の皆さまにはこれまで大丈夫だったからこれからも大丈夫だというような感覚ではなくて、改めて新型コロナウイルスに対する危機感を持って対策、対応を行っていただきたいと思っています。本県の置き換わり状況(会見資料1/スライド3ページ)ですけれども、これも何度もご覧いただいていますけれども、7月26日から8月1日までの前の週の陽性率が78.8(パーセント)まで上がってきています。8月2日から8月4日、期間も短くてデータ数も少ないですが、100パーセント。これはまだ追加で検査しますので、数値が変動すると思いますけれども。前の週の状況で78.8(パーセント)と、8割近くがデルタ株疑いのL452R変異株という形になっています。これまでのウイルスとは性格が異なるウイルスが県内に広がっているとご理解いただきたいと思います。今、第5波を迎えているわけですけれども、これまでの第1波、第2波、第3波、第4波、県民の皆さまの大変なご協力と、それぞれのお立場でのご尽力で乗り越えてきたわけですけれども、今回はこれまで以上に危機感を持っています。それがこの表(会見資料1/スライド4ページ)ですけれども、第4波の立ち上がり、新規陽性者数が増加してくる時期のグラフですけれども、1週間当たりの新規陽性者数が50名を超えたところから200名を超えたところまで約3週間です。今回の第5波は陽性者の増加が非常に早くて、1週間で増加しているということで、これは感染力の強さを裏付けるものだと考えています。また、これ(会見資料1/スライド5ページ)は全国、長野県で状況が急速に悪化しているということです。県内は前週比200名以上の増加ということで、第4波の1週間当たりのピークが315名でしたけれども、(直近1週間の新規陽性者数)320名ということで、大変残念ながら第4波のピークを超えてきています。また、全国も1日の新規陽性者数が1万人を超えて、8月4日の段階で1万4200人ということで、過去最多を更新しつつあるということで、グラフにあるように長野県も全国も新規陽性者数が急激に増加しています。そういう意味で、今までに経験してきたことのない状況だということを県民の皆さまには改めてご理解いただきたいと思います。一方で、市町村長の皆さま、医療関係者の皆さまの大変なご協力の中でワクチン接種が進んできています。ワクチン接種の効果は非常に高いと考えています。(会見資料1/スライド)6ページですけれども、第4波と第5波の立ち上がり期、1週間の新規陽性者数、300人を超えている時期の数字を比較しているわけですけれども、ご覧いただきますと一目瞭然、ご高齢の方の新規陽性者数は今回の第5波ではかなり少なくなっています。その一方で、20代、10代、若い世代の新規陽性者が増えているということです。それから、入院者についても同じような傾向になっています。ご高齢の方は重症化リスクが高いとずっと申し上げてきていますけれども、7月までに希望される方、ほぼワクチン接種をしている状況ですので、入院される高齢の方が少なくなってきているというのが現状です。その反面、10代、あるいは10歳未満の子どもさん、あるいは20代の方でも入院が必要とされる方がいらっしゃるということで、これまでの第4波とは年齢構成が大きく異なってきているというのが現状です。全県の直近1週間の陽性者数、実数と(人口)10万人当たりの陽性者数の表(会見資料1/スライド8ページ)です。ご覧いただいていますように、全県で激増している状況ですが、その中でも、特に佐久圏域、上田圏域、絶対値としても、感染スピードとしても、人口(10万人)当たり非常に高い水準になってきています。次の(会見資料1/スライド)9ページですけれども、今回から県民の皆さまにより現状をご理解しやすくしようということで、感染拡大のスピードについて評価をして、今後またブリーフィングのとき等でお示ししていきたいと思っています。「激増」、「急増」、「増加」、「ほぼ横ばい」、「減少」、「急減」、「激減」と書いてありますけれども、これまでは感染警戒レベル、レベル3とかレベル4とかという指標、これは1週間の人口10万人当たり新規陽性者数がどれぐらいかということで測っていました。その尺度は今後も使っていきますけれども、今の状況を見ますと、変化率というか、スピードがどうかということも非常に重要ですので、そういう意味で、ここに書いてありますように、感染警戒レベルの考え方とほぼ同様の考え方に基づいて、増加の仕方についてもお示ししていこうと思っていますので、報道機関の皆さまにおいては、こうしたこともご活用いただき、県民の皆さまが今の各圏域、あるいは全県の現状が分かるようにお伝えいただければ大変ありがたいと思っています。「激増」となっているのが、全県、佐久、上田、諏訪、北信、こうした圏域になっていますが、その一方で、上伊那、木曽、北アルプスについては「ほぼ横ばい」ということで、県内全体の陽性者数は非常に急増していますけれども、やはり今回も、今の時点ではまだ地域ごとにかなりばらつきがあるという状況です。先ほども私、北アルプスにお伺いしていましたけれども、陽性者数は非常に抑えられている状況ですが、今後についてはよく注目していくことが重要だと考えています。それから、確保病床使用率ですが、新規陽性者数が急増していますので、今、新規に陽性になられた方で入院される方、ご高齢の方が減っていますので、率的にはこれまでと比べるとかなり減っていますが、しかしながら、絶対数自体が急激に増えてきていますので、入院される方も着実に増加している状況です。直近で24.5パーセントということで、医療アラートの発出基準である25パーセントまであとわずかというところまできています。入院される方が増えて、医療機関への負荷がだいぶ高まりつつあるというのが現状だと考えています。もう一つは、入院の状況分析ですけれども、第4波と、まだデータ数としては少ないですけれども、第5波を比較しています。第4波は在院日数の中央値が11日間ということで、第3波までに比べて少し長くなっていますが、今回の第5波は10日間ということで、今の時点では少し短くなっています。デルタ株の影響で重篤化、長期化する可能性があると考える一方で、先ほどから申し上げているように、若い方が多くなっていますので、そういう意味で、現時点において、在院日数の中央値については第4波に比べると少し短くなっています。わずか1日の差ですけれども、医療機関の負担等を考えると、1日でも短いとかなり医療負担の負荷を抑えることができますので、非常に重要なデータだと思います。今後ともしっかり注目していきたいと考えています。以上が全県の状況についての説明です。
(栁田佐久広域連合長(佐久市長)、土屋上田広域連合長(上田市長)参加)
 栁田市長、土屋市長、きょうは大変お忙しいところありがとうございます。コロナ対応はこれまでも大変ご協力いただきながら取り組んできていますが、新しい局面になってきていますので、引き続き力を合わせて取り組みたいと思いますので、よろしくお願いします。
 私から引き続いてご説明したいと思いますが、パワーポイント(会見資料1/スライド)の12ページ以降です。まず、「佐久・上田圏域内の状況」ですが、ご覧いただいていますように、佐久圏域、特に北佐久地域ですけれども、それから上田圏域、特に佐久市、小諸市、軽井沢町、上田市が、直近1週間の人口10万人当たり20を超えるということで、新規陽性者数が非常に多くなっています。圏域でも20を超えるということで、感染警戒レベル5に相当しているという状況です。次のページ(会見資料1/スライド13ページ)ですが、感染の状況です。ご覧いただいていますように、佐久圏域、上田圏域、それぞれ少し違いがありますけれども、特徴的なことを申し上げれば、一つは県外由来と考えられる陽性者が2割弱、15パーセント強、それぞれいらっしゃるという状況です。また、職場での感染例、あるいは学校での感染例というものが見られているということです。その一方で、飲食関係の感染事例は現時点では確認されていないという状況です。他方で、感染経路不明の方が2割程度、それぞれの圏域でいらっしゃるということで、今後の更なる感染拡大に十分警戒しなければいけない局面だと考えています。感染の状況ですが、佐久圏域、上田圏域、直近1週間の新規陽性者数が急増中ということで、この両圏域の感染者がさらに増大するということになりますと、全県の医療提供体制にも大きな影響が及ぶ恐れがあると考えています。
 そうした状況の中で、今回、佐久圏域のうち、小諸市、佐久市、軽井沢町、御代田町、立科町、2市3町、それから、上田圏域の上田市、東御市、長和町、青木村、2市1町1村、この市町村について感染警戒レベルを5に引き上げ、「新型コロナウイルス特別警報2」を発出します。期間は本日から8月18日までということにしますが、今後の状況次第では延長することも視野に入れて対応を考えていきます。今回、デルタ株が広がっているということですので、県民の皆さまには改めて基本的な感染防止対策をより厳格に行っていただくようお願いしたいと思っています。飛沫(ひまつ)感染、エアロゾル感染、接触感染、こうした感染でウイルスが広まりますので、むやみに恐れるという必要性はありませんけれども、しかしながら、正しい知識、認識を持っていただいた上で、感染リスクが高い行動をこの期間はお控えいただきたいと思っています。そういう観点で何点か記載(会見資料1/スライド16ページ)していますけれども、「屋内及び人との会話時は、マスクを正しく着用」、「不織布マスクを推奨」します。「マスクをしていても人との距離は最低1メートルを確保」。私もいろいろな方と接する機会がありますけれども、最近どんどん人に近寄られて、若干心配なところがありますので、親しい人とは近い距離で会話をしたくなりますけれども、今の期間は、別に疎遠になるわけではありませんので、距離をしっかり確保して、会話、交流をしていただきたいと思います。それから、「屋内や車内は十分に換気」ということで、エアロゾル感染を防ぐ上では換気は非常に重要です。室内の換気、車内、自動車等での換気、ぜひしっかり行っていただきたいと思っています。きょう、私も北アルプス(地域)まで往復をしてきましたけれども、普段一緒にいる職員と同乗しましたが、車はずっと窓を少し開けて、いっぱい風が入るようにしながら往復しています。県民の皆さまも車で移動される機会が多いと思います。ご家族でいつも一緒にいられる方はリスクがそんなに高くないと思いますが、友達を同乗させるとか、知人と一緒に出掛けるといったようなときは、必ず十分換気をし、マスクを着用し、車内では会話を控えると、そいうことはぜひ行ってもらいたいと思います。また、接触感染がありますので、人と同じものを触るということはなるべく避けていただきたいと思いますし、適切なタイミングでの正しい手洗い、手指消毒をお願いしたいと思います。そして、ここが重要なので強調しておきますけれども、「ワクチン接種済みの方も上記の対策を」ということです。ワクチン接種されると、もう大丈夫ではないかということで、少し気が緩みがち、かなり気が緩みがちの方もいらっしゃるようですけれども、ワクチンは効果がありますけれども、感染リスク、あるいは発症リスク、完全に抑えられるということではありません。そして、ここでもご説明したように、ワクチン接種済みの方でもウイルスをたくさん持って、ご自分は発症していないけれども他の方に感染をさせてしまうということが考えられますので、希望されてもまだワクチン接種を受けていらっしゃらない方が大勢いらっしゃいますので、そしてまた今、新型コロナウイルス、県内でも急激に陽性者が増加している状況ですので、ワクチンを接種された方も基本的な感染対策はしっかり行っていただくようにお願いしたいと思います。
 次のページ(会見資料1/スライド17ページ)以降はレベル5地域の皆さまへのお願いですが、今回は今のような基本的な対策、そして、これまでもお願いしてきた内容がかなり出てきています。やはり新型コロナウイルス対策は、これだけやれば大丈夫ということではなくて、先ほどから申し上げているように、基本的な対策をしっかり行っていただくことによって、相当程度感染リスクは下げられると思っています。そういう意味で、これからの県の取り組みをご説明しますけれども、ぜひ基本的な留意点は十分念頭に置いていただきたいと思います。まず、「県民、来訪者・旅行者の皆様へお願い」ということで、人と会う機会をできるだけ減らしていただきたいということです。人と会うことを全く行わないということは難しいと思いますので、人と会う際には距離を取り、短時間で、そして普段会わない方と会う場合は特に注意をいただきたいと思います。できるだけ会う機会、接触機会を減らしていただきたいと思っています。そのために電話やオンラインの活用、あるいは混雑する場所、換気の悪い場所はできるだけ避けていただきたいと思っています。それから、会食はどうしてもマスクを外して行わなければいけませんので、「ご自宅等も含めて、会食の際には次のことをお願いします」ということで、同窓会、あるいは親族の集まり、これからお盆の時期ですので、そういう機会が増えると思います。普段会わない方との会食は控えていただきたいと思います。また、同居のご家族以外で行う飲酒を伴う5人以上の会食については、感染対策の徹底が困難な場合には控えていただきたいと思います。会食の際はできるだけ黙食としていただき、会話の際にはマスク着用をお願いしたいと思います。人と会食をしていて、マスクをしながらというのは難しいところもありますが、今、非常に陽性者数が増えていますので、ぜひお願いしたいと思います。そして、「信州の安心なお店」認証店がありますので、必要な場合にはこうしたお店をご利用いただきたいと思います。加えて、信州への帰省、県外への訪問をぜひ控えていただきたいと思います。また、出張等で県内にお越しになられる方、旅行で来られる方いらっしゃいますが、こうした皆さまにも、今申し上げたようなことを守っていただくよう要請していきますし、また「新たな旅のすゝめ」を守っていただくようにお願いしていきたいと考えています。次は「事業者の皆様へのお願い」(会見資料1/スライド18ページ)です。事業者の皆さまには、今申し上げたようなことの表裏の関係ですけれども、それぞれの施設において、十分な対策を行っていただきたいと思います。状況に応じて入場制限等を行っていただくと共に、イベントの開催については慎重な検討をお願いしたいと思います。また、観光関係の皆さまには、先ほども白馬の皆さまともお話ししてきましたけれども、地域で協力、連携し合って対策をしていただきたいと思います。また、事業者の皆さまには、従業員の皆さまへの対策ということも徹底していただければありがたいと思っています。特に職場感染事例を見ますと、どうしても食堂、寮、あるいは休憩時間、こうしたところが感染が広がっている可能性が高い場面ですので、そうした点についてご留意いただきたいと思います。それから、先ほど申し上げたように、若い世代の陽性者が増えていますので、お子さんへの対策も県としても取り組みますし、呼び掛けも行っていきたいと思います。県立学校においては、感染対策を講じても、なお感染リスクが高いと思われる活動については中止、延期としていきたいと思いますし、夏季休業中は、真に必要な場合以外は行わない方向で取り組んでいきます。市町村立、私立の学校についても同じような形での協力を要請すると同時に、保育所、あるいは子どもの居場所を管理、運営される方についても、感染対策をしっかり行って、それでもなお感染リスクが高い活動については中止、延期等をお願いしていきたいと思います。県としても一般的な対策の他に、レベル5地域については、陽性者を早期に発見、そして感染拡大を防ぐため、検査の積極的な実施、県の公共施設の感染対策の徹底、休止等の検討、市町村に対する同様の取り組みの要請、さらには県機関としても執務室内の従事職員数を5割程度に削減をします。また、今回レベル5に引き上げる地域、その圏域の市町村に対しては、これまでと同様、市町村の皆さまの主体的な判断で事業者支援を行っていただきたいという趣旨で交付金を支出していきます。こうした対応を行っていきますので、圏域の対象地域の皆さまには感染警戒レベルが5になっているということを十分ご理解いただき、ご協力を頂きたいと思っています。次に、誹謗(ひぼう)中傷については、重ねてのお願いですけれども、くれぐれも行わないようにお願いしたいと思っています。この点についても改めて周知を図っていきます。続きまして、飲食店への時短要請についてです。これまでレベル5地域については、時短要請とセットのケースが多いです。レベル5に上げて、しばらくしてから時短要請等を行った場合もありますし、時短要請は行わないというようなこともありましたけれども、先ほど申し上げたように、第5波になって以降、全県での飲食店での感染事例は少ない状況です。これは本当に飲食店の皆さまが感染防止に熱心に取り組んでいただいているおかげだと思っています。心から深く感謝を申し上げたいと思います。しかしながら、今回感染力が強いデルタ株です。県としては感染拡大を何とか未然に防いでいきたいと考えています。そういう観点で、今回、レベル5地域の酒類の提供を行う飲食店等に対しては、大変心苦しいところはありますけれども、施設の使用制限、停止、いわゆる休業、営業時間の短縮について、協力を要請する方向で関係方面と調整中という状況です。実施する場合には8月9日から8月18日までということで当面行っていきたいと思います。デルタ株の感染力が非常に強いので、何とかこの期間に抑えていきたいと思いますが、状況によっては延長することも視野に入れて取り組んでいきます。対象エリアは、先ほど申し上げた該当の市町村です。ここがこれまでと違うところですけれども、「信州の安心なお店」については認証制度をつくり、飲食店の皆さまが一生懸命感染防止に努めてきていただいています。そういう観点で、「信州の安心なお店」の認証を受けた店舗については、同居の家族、あるいは4人以内での会食、2時間以内でされる場合に限って、通常の営業を選択することも可。要請時間外にこうした対応をしていただくことができれば、通常の営業を選択することも可としていきたいと考えています。認証店の皆さまには改めて対策の徹底をお願いしたいと考えています。以上申し上げたことについては、明日、正式に決定していきたいと考えていますが、非常に影響が大きいものですので、現在調整中の事項ですがお伝えしました。次は旅行です。「県民支えあい 信州割SPECIAL」ということで、現在は同居のご家族に加えて、宿泊については1室2名以内であれば同居のご家族以外についても対象としていますが、今申し上げたような感染状況ですので、8月11日から割引対象者を同居のご家族に変更して運用したいと考えています。どうか県民の皆さまには、健康観察の徹底、「新たな旅のすゝめ」、こうしたものを遵守していただいた上で、同居のご家族でのご旅行にしていただきたいと考えています。
 今、レベル5地域への対応についていろいろ申し上げてきましたけれども、今回の対応は、改めて県として基本に立ち返って、県民の皆さまの力で感染を抑止し、暮らしを守ろうと、そういう観点での対策、対応です。県としては、デルタ株の脅威、感染の状況、県民の皆さまへのお願い、こうしたことを分かりやすく、市町村の皆さまのご協力も頂きながら伝えていきたいと考えています。県民の皆さまには、自らの健康、命を守るための主体的な行動を行っていただきますように切にお願いします。加えて、事業者の皆さまには、徹底した感染対策を改めて取っていただきますようお願いします。誹謗(ひぼう)中傷は行わないでということを申し上げましたけれども、コロナ対策、やはり誰かが悪者、あるいは特定の事業者への過度な負担、こうしたことが逆に感染拡大を招く要因になってしまっているのではないかと考えています。県民の皆さまには思いやりの心を持っていただいて、お互いの信頼関係が重要だと思っています。誰かを悪者にしたり、特定の事業者の皆さまに過度な負担を強いることなく、この危機を乗り越えていきたい。支え合いと協力で乗り越えていきたいと考えています。皆さまのご協力を心からお願い申し上げます。私からは以上です。

佐久広域連合長(佐久市長) 栁田清二 氏
 今回、知事の会見という形に加えて、佐久広域連合長として、また上田広域の土屋連合長がご一緒ということでございます。今、全体的なお話が知事からありました。新たな別の局面に入ってきたということを実感しています。それは速さです。非常に速い速度でまん延が広がっていくということ。そしてまた若い方、これまで佐久広域では第5波については高齢者の発生はない状況です。そういう中での特徴を捉えた対応をしていかなければならないと思います。そして、8月9日からレベル5の中での時短要請という形になります。レベル4とは全く違いますので、レベル5を経験した自治体とすれば、このレベル5の威力は極めて大きなものがあります。その中で、9日から18日までの間、今回の場合は時短要請にお応えいただくという方法と、「信州の安心なお店」という形で、営業を一定の制約の下でやっていただくという選択制になります。そういう意味では、私どもレベル5に入っていく自治体とすれば、今120余りの店舗が佐久市では登録していますが、これを拡大していく準備を9日までにしていく、きちんと選択ができる状態をつくっていくことが重要ではないかなと思っています。そしてまた、時短要請に協力していただくお店に対しては、前回のレベル5のところでスキームをつくりましたので、それが提供されるということ、その中で営業していくかどうかという選択という新しい取り組みを行いますので、そういう意味では一丸となって、県のリーダーシップ、そしてまた、佐久広域、上田広域が成果が上がるような、そんな期間にしていきたいと思います。この新しい局面を乗り越えていきたいと思っています。そしてまた、県が行うPCR検査、無料検査があります。松本できょうから始まっています。その後、長野市で1日200名という形で行う。これが非常にインパクトがあるものでもあります。こういった手法に関心を持ちながら、必要な措置を講じていかなければいけないのかなと思っています。一丸となって取り組むことが必要なので、佐久地域においては、佐久市、小諸市、そして北佐久郡の3カ町村、一丸となって、力を合わせてやっていきたいと考えています。

上田広域連合長(上田市長) 土屋陽一 氏
 佐久市栁田市長と共に、このような機会を頂きましてありがとうございます。上田圏域においても、先ほども阿部知事から触れていただきましたように、新規陽性者が増えています。特に7月末の4連休明けから急増しているということです。大変速い、今までにない速さで急増しています。また、これは全国的な傾向でもあろうと思いますが、まさに比較的若い世代の方、そしてまた家族間の身近な間柄での感染事例が多くなっているのが見受けられます。また、急激な感染拡大による地域の医療体制への影響も、非常に懸念しているところです。このような中で、感染警戒レベルが5に引き上げられるのもやむを得ないと思っています。また、あさってからの3連休がありますが、また来週にはお盆があるわけです。人の流れが急増していく、そしてその可能性が高いわけで、私たちも最大級の危機感、警戒感を持って、市民の皆さまに感染予防の徹底を、またその啓発を強化し、感染拡大の防止に取り組んでいかなければならないと受け止めています。例えば、広報車を今も流していますけれども、広報車を流すこと、あるいは上田駅前での街頭啓発もするということも考えています。また、この季節は開放的になりやすい季節です。再度、市民の皆さまにも緊張感を持ちながら、正しく理解していただき、コロナ感染予防、お一人お一人実践していただくことをお願いしていきたいと思っています。また、64歳以下のワクチン接種も進めていますが、市民の命と暮らしを守り、そしてまた医療体制を守る。引き続き、市民の皆さま、事業者の皆さまのご理解、ご協力を頂きまして、感染拡大に歯止めをかけていきたいと思っています。そして、本日この後、対策本部会議も開きますし、またあすには上田広域連合の正副連合長会もありますので、ここでもさらに啓発、そしてまたこのお話をつなげていきたいと思っています。いずれにしても、この難局を市民の皆さまと共に乗り切っていきたいと思っています。今後とも阿部知事はじめ県の皆さまのご協力もよろしくお願いしたいと思っています。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野日報 前田智威 氏
 知事にお願いします。諏訪圏域もレベル5の基準にかなり迫ってきていますけれども、諏訪圏域の住民に何かメッセージがありましたらお願いしますということと、諏訪圏域もレベル5になれば、上田や佐久と同じような対応を取るのかということについてお願いします。

長野県知事 阿部守一
 本日は佐久圏域の一部、それから上田圏域のレベル5への引き上げですけれども、先ほどご覧いただいたように、全県で新規陽性者数が非常に増えてきています。その中でも特に佐久、上田に加えて、諏訪圏域、北信圏域が伸びが大きいという状況で、今後の推移、県も状況を常に把握しながら対応を行ってきている状況です。今の段階でレベル5ではありませんけれども、先ほど申し上げたような基本的な対策は、レベル5圏域以外でもしっかり行っていただきたいと思っています。県としては、地域振興局、あるいは保健所で、すでに諏訪圏域の市町村の皆さまとも意思疎通をしながら、いろいろな対応、連携を図ってきていますので、今後とも圏域の皆さまの命と健康を守るために最善を尽くすと同時に、新規陽性者数の状況をにらみながら、感染警戒レベルの引き上げ等の判断は適切に行っていきたいと考えています。

長野日報 前田智威 氏
 引き上げた後は今回の上田や佐久と同じような対応になるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まだ引き上げていませんので、そこまで状況判断をしているわけではありません。状況に応じて方向付けをして、先ほども申し上げたように、影響が大きい措置については早めに情報提供をしていくようにしたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 佐久と上田圏域の増加に関して、(会見資料1/スライド)13ページに「考えられる感染経路」というところで、県外由来は2割弱あるのだけれども、あとはかなりばらけていて、ただ飲食ではない、同居者間とか、知人とか、職場とか、いろいろな場面で増えているのですけれども、この飲食以外の部分で、何かこういった介入をすることで感染が広がらないようにするという、レベル5に応じた対応というのは、どういったところに力を入れているのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これはすでに呼び掛けているところですけれども、今回も呼び掛けの中に入れていますけれど、今、佐久圏域、上田圏域共にですけれども、県が着目しているのは、一つは県外との往来です。往来というのは、長野県にお住まいの方が東京都と往来される場合と、大都市圏から帰省される場合と両面ありますけれども、やはり往来されている方が陽性になっているというケースは、全県もそうですが、この2地域の直近1週間でもそうした陽性者の方がかなりいらっしゃいます。それから、やはり不明の方。不明の方は、県としてもこうすればいいということはなかなか申し上げにくいわけですけれども、不明というのは、感染リスクが高いと思われるような行動が保健所において確認されていないということで不明になっていますので、裏を返すと、感染リスクが明らかに高い行動をされている方以外でも陽性になられている方がいらっしゃるということですので、広く県民の皆さまには、先ほどのマスクとか、手洗いとか、そうしたところはぜひ徹底いただきたいと思います。また、もう一つ、ここにも出ていますけれど、職場の関係者も、そんなに人数は多くありませんけれども、やはりいらっしゃいますので、事業所内での感染対策ということも重要だと思っていますし、あとは学校関係です。部活動等で感染していると考えられるケースもありますので、こうした子どもたちへの対策、今回も入れていますけれども、子どもたち、あるいは学校等での対策ということも十分しっかり行っていく必要があると思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 前回の記者会見でもおっしゃったのですけれども、言い方を変えると、焦点が絞りにくいという側面は、やはりこの2圏域の現在の状況でも、学校はまた少し違うかもしれませんが、全体として言えると考えているということですか。

長野県知事 阿部守一
 これまでの第4波までというのは、非常に陽性者が急増している局面というのは、医療機関とか福祉施設とかで集団感染が発生しているというような状況がかなり多かったわけですけれども、今回は必ずしもそうした状況になっていませんので、陽性になられる方がまとまって一つの集団を形成しているというよりは、いろいろなところで確認されていると。そういう意味では、今回、「デルタ株対策の心得」(会見資料1/スライド16ページ)ということで、基本的なことを書きましたけれども、改めて県民の皆さまが基本的な取り組みを徹底いただくということが非常に重要だと考えています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 改めて基本的なところを徹底するというのは今まで言ってきたことの延長線上であって、分かりやすくこう変えればいいというふうに伝えにくい面があって、そこに難しさがあると思うのですけれども。それゆえにデルタ株の感染スピードの増加とか強調して伝えられているということですか。

長野県知事 阿部守一
 やはり先ほど申し上げたように、人との距離も、私は相当気にしながらいろいろな人の行動を見ていますけれども、ひと頃に比べるとみんな距離が近くなっていると思います。マスクの着用も、一応皆さまマスクされているのですけれども、鼻が出ていたりとか、会話をするときに本当はマスク着用が必要なのですけれども、逆に会話するときに下げてしまったりとか、少しここに書いたように、「正しく着用」という部分がおろそかになっている部分もありますので、もう一回基本的な対策は徹底いただきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 少し似た観点ですけれど、若者の割合が増えているということで、若者対策ということで、この対策の中で具体的にメッセージを伝える上で、こういうやり方を考えているというようなことはありますか。

長野県知事 阿部守一
 これは課題だと思っていますが、一つは、発信の手法を多様化していきたいと思っています。今もユーチューブ等での発信も行っていますけれども、より若者層に届くようなやり方を考えていきたいと思います。もう一つは内容です。今、こういう形で基本的な対策はこうですというようなお話をしていますけれども、例えば、アニメとか図で分かりやすくするとか、伝える内容についても工夫をしていく必要があると思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今回のレベル5に上げる対応についてなのですけれども、今まで市町村単位で上げるということが多かったのですけれど、上田が圏域全域になったのはなぜなのかと。一方で、佐久が全域ではなくて、従来の主なやり方通り北半分に限ることになったのか、ここはどういう理屈なのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 ご覧いただくとお分かりになるように、(会見資料1/スライド)12ページのところで、今回レベル5上げする市町村の中で、1週間の間に陽性者がいらっしゃらない市町村もあります。県の考え方は、基本的には、まず圏域がレベル5相当の新規陽性者数になっていること。そして、次に市町村ごとの数字を見ますが、ただし、これまでも行ってきていますけれども、生活圏が一体であるような場合、それから陽性者はいらっしゃらないけれども、例えば陽性者の濃厚接触者が他の市町村にいらっしゃるというような場合もありますので、そうしたことを念頭に置いた上で、保健所長等の意見を聞いた上で、今回は上田圏域についてはすべての市町村、それから佐久圏域については、いわゆる佐久市、小諸市と北佐久の地域、生活圏として一体性が強い地域についてレベル5上げをしています。これまで、例えば時短要請も、当初の頃は市町村のエリアの中でもさらに狭いエリアで行ってきましたけれども、今回デルタ株ということで、感染力が強くてスピードが早いわけですので、先手を打つというような観点でこうした対応をしています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今回、飲食店へ時短要請をするというのがなぜか。説明はいただいたのですけれども、やはり今まで両広域圏でゼロということを考えると、なぜという思いはやはりあると思うし、事業者の側にもあると思うのです。改めて、どういう必要性があるのか。こういう場面が起こり得るからとか、県民に対してどのような説明をされるという感じでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そこは納得性が重要だと思いますので、ご質問いただいてありがとうございます。今回の措置は、まずは飲食店に対する時短要請については、先ほど申し上げたように、この2圏域では、今の時点では飲食店が感染拡大の場になっているというようなものは確認されていません。そういう意味で、先ほど申し上げたように、飲食店の皆さまの感染防止の取り組みに深く感謝をしているところです。ただ、デルタ株は非常に感染力が強く、広く、スピード早く感染が拡大してしまう恐れがあるということで、発生してしまってからでは遅いと考えています。そういう意味で、未然に防ぐための対応ということで、大変申し訳ございませんけれども、酒類の提供を行う飲食店等に対する時短要請を行うことにしています。これは、飲食店が悪いわけではないというのは繰り返し申し上げてきている通りです。先ほど申し上げたように、一般のご家庭での会食もできるだけ控えていただく、いつも一緒にいらっしゃらない方との会食であったり、大人数での会食、同居のご家族以外で行う飲酒を伴う5人以上の会食等については控えていただくということが必要だと思っています。これは飲食店が決して悪いわけではありません。従って、時短要請なのです。要するに、昼間の時間帯、あるいは夕方の早い時間帯は制限しません。それは自宅も同じだと思っています。ただ、会食の場面というのは、どうしてもマスクを外します。そして、黙食を勧めますけれども、どうしても会食すると会話をせざるを得ない、したくなってしまうという場面があります。今回は酒類の提供を行うところですので、これまでも言われているように、飲酒をされるとどうしても注意力が下がってしまいます。加えて、はしご酒等でどんどん急激に感染が広がった例は、デルタ株ではないですけれども、お一人の方が1軒目、2軒目、そこで飲食店に広がるというようなこともありましたので、そういう意味では、お酒を伴うお店が深夜にわたってまで営業されている場合は、かなりリスクが高くなってしまう可能性があると思っています。そういう意味で、大変恐縮ながら時短要請をします。ただ、その一方で、リスクを下げる要素というものもあります。それは一つは、お店が感染対策をしっかり行うということですので、そういう観点で、今回は「信州の安心なお店」の認証を受けていらっしゃる事業所、店舗については選択制ということで、時短要請に応じて協力金を受け取られるか、あるいは通常通り営業されるかということの選択制にしています。加えて、感染リスクが高まる要因というのは、大人数、長時間の飲食は、これまでも控えていただくようにお願いしてきていますけれども、やはりお店がしっかり対策をされていても、利用される方の問題もありますので、そういう観点で、今回は同居のご家族、あるいは4人以内での会食の2時間以内という限定で、例外措置とします。冒頭に申し上げたように、むやみに恐れるということがあってはいけません。そして、コロナ対策というのは、ゼロリスクとか100リスクではなくて、その中でどういう対策を選択するかというのは、感染拡大を防ぐということと、社会活動をできるだけ維持するということの両面をにらみながら取り組まなければいけないわけですので、今回は時短要請を早めにかけてデルタ株に対処する。その一方で、一生懸命感染対策を行っていただいている事業者に対しては、利用者側の利用の形態についても一定程度制約をかけることで社会活動を継続する、そういう形にしたところです。このことについては、旅行の「(県民支えあい)信州割SPECIAL」を同居家族に変更するということも全く同じ考えで、県の施策でリスクをゼロにするためには、すべてやめてしまうという選択肢もなくはないと私は思っていますけれども、しかしながら、今、緊急事態宣言等が出される中で、キャンセルが相次いでいる宿泊施設があります。そういう中で、同居のご家族が県内の旅行をされて、感染対策をしっかり行っていただいている宿泊施設に宿泊することが著しくリスクを上げるということには必ずしもならないだろうということで判断をし、同居家族に変更した上で継続という形にしています。いずれの措置も、今の現状ではそうするということですので、今後さらに感染が急拡大して、例えばまん延防止等重点措置とか、緊急事態宣言等とか、そうした状況になれば改めて検討しますけれども、私としては、こうした中で支え合いと思いやりの心で、宿泊事業者の皆さまとか飲食の皆さま、本当に一生懸命取り組まれている方が大勢いらっしゃいますので、そうした皆さまと思いを共有して、感染リスクを下げながら社会活動を一定程度行っていただくようにお願いしたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 会食に関してなのですけれども、やはりお盆で久しぶりに人と会う機会というのは、いろいろ呼び掛けていてもあるだろうと。そういうところで、今までの段階ではそう危険な会食はなかったかもしれないけれども、リスクの高い会食が行われやすい条件が今後あるだろうということが念頭にはあるということですか。

長野県知事 阿部守一
 これまでも「感染対策強化期間」ということで打ち出していたのは、いずれも普段と違う人の動きが起きるところです。年末年始、年度末、年度初め、大型連休、そして今回は夏休みとお盆の時期に「感染対策強化期間」を出しているわけですので、当然、普段であれば親族が集まったり、あるいは幼なじみが集まったりということで、にぎやかに会食をして懇談するということが増える時期ですので、私としてはこういうお願いをするのは心苦しいところもありますが、ご自分と大切な方の健康、命を守る上で、今の期間については何とかそうした会食については控えていただくようにお願いしたいと思っています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 栁田市長に伺いたいのですけれども、先ほど、土屋市長からは今回のレベル5の引き上げについてやむを得ないというような受け止めがありましたけれども、栁田市長に関しては今回のレベル5引き上げというのは率直にどのように受け止めていらっしゃいますか。

佐久広域連合長(佐久市長) 栁田清二 氏
 ルールを決めてやっている以上は、その数字が達したということについては現実のものとして受け止めていかなければならないと思っています。ですので、致し方ないという表現、同じ気持ちです。そういう中で、期間を決めてやっていますので、9日から18日で決めた期間で脱していくということに傾注していきたいと思っています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 次は両市長に伺いたいのですけれども。致し方ない、あるいはやむを得ないというようなことだったのですが、今回、時短要請というのが入っていて、ある種の強制力を伴った措置だと思うのですけれども、すでに昨年から続くコロナ禍で、事業者の方には結構打撃が大きいと思うのですが、現場にいる市長さんとしてはどう考えていらっしゃるのか。あと、飲食店に対するメッセージがあればお願いします。

佐久広域連合長(佐久市長) 栁田清二 氏
 打撃が大きいというのは、レベル5を佐久市ではかつて今年の初めにありましたが、レベル4とレベル5は全く違うレベルと感じています。そういう意味では、ご指摘の経済的影響というものについては大変大きな懸念を持っています。しかしながら、やはり対応というのものは進化していくので、今回、県で提供された選択肢は、時短要請を受け入れて協力金を得るという方法に加えて、対策をしっかり取って、そして少人数であればそういった会合も行い得る、営業できるという選択肢をおつくりになったわけです。このルールを基礎自治体としてはきちんと選択できるように情報提供を行っていくということが私たちの務めだと思いますし、いずれ、この期間中に脱していくためには、県と、あるいは市町村と、そして県民の皆さんと力を合わせてやっていくということが何よりも重要なので、この決められたルールの中で一丸となって取り組んでいきたいという考えです。

上田広域連合長(上田市長) 土屋陽一 氏
 上田市とすればレベル5は初めてです。そういう意味では緊張感を持っていますし、これを何とか乗り切っていきたいと思っています。特に飲食店の皆さまにとりましては、これまでもさまざまな、レベルにかかわらず、それぞれ大変な状況でして、お客さんもなかなか行かないというお店もありますし、それぞれですが。そういう中で、今回このような形でレベル5になり、そして時短要請も出てくる中で、ある意味で選択をできるということは少し安心しました。やはり今回、飲食店からは発生している方がいらっしゃらないということでしたので、そこは非常に心配でしたが、「(信州の)安心なお店」にはルールを守って、感染防止をしながらお店に行っていただくということ、人数のこと、あるいは時間のこととかがありますので、それぞれ守っていただきながら進めていくことが大事だと思っています。そして、「(信州の)安心なお店」の認証を受けていない方もいらっしゃいますが、しっかり感染予防をしているところもありますし、そこのところをどのように啓発していくか、認証を受けるように勧めるか、それはこれから対応していかなければならないなと思っています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 もう1点、これは県に伺いたいのですけれども。資料(会見資料1/スライド)の20ページの中で、「子どもへの対策」ということがありますけれども、「リスクの高い活動については、中止または延期します」と、一番上の「1」ですが、例えば具体的にはどのようなことを指していらっしゃるのか教えていただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 感染リスクが高いというのは濃厚に接触せざるを得ないような活動という形になると思います。これまでの感染状況等を見ると、例えば、すべてのスポーツではないですけれども、感染が広がっている地域の学校と対戦するような場合で、試合自体よりはむしろ前後の交流とかそういうところで感染しているというような事例もあったりしますので。最終的には教育委員会、あるいは各学校が判断するという形になると思いますけれども、これまでの感染事例を踏まえてしっかり対応してもらいたいと、私の立場としては考えています。

スポーツ課長 北島隆英
 今お尋ねの感染リスクの高い活動なのですけれども、例えば部活動でいえば、接触が伴う柔道などでは組み手をするとか、そういったものとか、あるいは日常の学習活動では、大声を出してやるとか、向かい合ってやるとか、一応そういった身体的な接触とか、そういったものを想定して学校には提示しています。

朝日新聞 清水大輔 氏
 知事にお願いします。かなり強い言葉で、主に県民向けにメッセージを発せられたかと思うのですが、例えば軽井沢町を見てもかなり数字が突出していて、こういった地域は従来から、県外からの往来、もしくは移住の人が週末行き来することを言われていました。全国的にも、午前の政府の分科会でも、広い地域で宣言を出した方がいいのではないかという声も出ています。長野を全国的なところから見たときに、より強い行動の規制なり制限が必要ということを知事としてお考えなのかどうか、この辺りをお聞かせいただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 県としての対応は、まさにきょう発表しているように、県独自の感染警戒レベルを定めて、それを踏まえた、要は私としてはやはり県民の皆さまの予見可能性というのは非常に重要だと思っています。新型コロナ条例(長野県新型コロナウイルス感染症等対策条例)を作って手続きを定めたのも、私は選挙で選ばれた立場ではあるとはいえ、私の感覚だけで何かを要請するとかそういうことは必ずしも望ましくないと思っていますので、そういう意味でコロナ条例を作って、有識者懇談会、専門家懇談会、そうした意見を聞いた上で、強い要請を行うという形にルール化をしています。今の感染状況を踏まえて、専門家懇談会等のご意見も頂いた上で、県としてこういう措置を今回取るという形になっていますので、今の時点で必要な対応を取るということで今、会見をしてお伝えしているところです。ただ、今、急速に感染が拡大している状況ですので、先ほど言及したように、今後の状況によっては、県としてもさらに強いお願いをしていくことが必要な場合も視野に入れて対応しなければいけませんし、まん延防止等重点措置、あるいは緊急事態宣言、そうした制度も新型インフルエンザ等対策特別措置法上あるわけですから、常に念頭に置きながら必要な対応が取れるようにしていきたいと考えています。
 あと1点だけ、先ほどの事業者の「(信州の)安心なお店」について、上田圏域、佐久圏域、申請したいという人たちが増える可能性があるので、そこは県としてはしっかり対応していきたいと思っています。もちろんしっかり認証を受けられる条件に合致しているところを認証していくという形で対応していきたいと思います。
 ありがとうございました。

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