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更新日:2024年11月5日

令和6年(2024年)9月20日部局長会議

時間:午前09時30分~午前10時37分

場所:県庁特別会議室

出席者:

阿部知事、関副知事、長瀬警務部長、武田教育長、吉沢公営企業管理者、前沢危機管理監兼危機管理部長、中村企画振興部長、渡辺総務部長、直江県民文化部長、笹渕健康福祉部長、諏訪環境部長、田中産業労働部長、加藤観光スポーツ部長、小林農政部長、須藤林務部長、新田建設部長、尾島会計管理者兼会計局長、早川監査委員事務局長、西沢人事委員会事務局長、風間労働委員会事務局長、原佐久地域振興局長、柳沢上田地域振興局長、竹花諏訪地域振興局長、布山上伊那地域振興局長、岩下南信州地域振興局長、渡邉木曽地域振興局長、宮島松本地域振興局長、斎藤北アルプス地域振興局長、坪井長野地域振興局長、小池北信地域振興局長、村井行政経営推進担当参事、新納財政課長、伊豫田情報公開・法務課長、松本政策評価担当課長

 

 

(関副知事)

 おはようございます。それでは、本日の部局長会議を始めます。
 冒頭、知事から何かありますか。

 

(阿部知事)

 いいです。

 

(関副知事)

 今日は、協議事項が2点ありますので、まず予算関係について、財政課長から説明をお願いします。

 

(新納財政課長)

 皆さん、おはようございます。財政課長の新納です。
 今回も9月補正予算案の編成に当たり、各部局の皆様に多大なる御協力をいただきましたこと、まずお礼をしたいと思います。
 それでは、協議資料1、令和6年度9月補正予算案のポイントにつきまして、御説明をしたいと思います。
 本予算案においては、後ほど報告事項でお話のあります能登半島地震の教訓を踏まえた地震防災対策強化アクションプランに基づく地震防災対策の強化や大雨災害等からの復旧等、また、熊対策といった県民生活の安全・安心の確保、さらには教育環境整備などに必要な予算を計上しました。
 補正予算額といたしましては、一般会計111億2,011万円、債務負担行為として6億5,234万2,000円を計上しました。
 主な内容ですが、まず県民生活の安全・安心の確保として、109億4,489万3,000円を計上しています。
 1つ目に、地震防災対策強化アクションプランの推進についてです。災害時の情報孤立に対応するための人工衛星を利用した通信機器の配備、また、既存住宅の耐震化に向け、本年度当初予算で計上した耐震改修や耐震診断等に係る補助金の増額、さらには地域の耐震化の促進に向けた専門家の派遣などに取り組んでいきます。
 次に、道路、河川、砂防施設、荒廃森林、農業用施設等につきまして、大雨などによる被災等を受け、迅速な応急対策・復旧工事等を実施するため、県単独公共事業費を増額します。地震防災対策強化アクションプランを踏まえ、保全の必要性の高い迂回路のない道路などにつきまして、重点的に対象に加えて取り組んでいきます。
 加えまして、補助公共事業につきましても、緊急輸送路や砂防施設等の防災・減災対策を一層推進する観点から、国の内示額の増加を踏まえまして、予算額を増額します。また、流域治水の取組の推進に向けては、企業版ふるさと納税も活用し、県営施設への雨水貯留タンクの設置も推進をしていきます。
 さらに損傷が進んでいる道路の集中的修繕を進めるため、昨年度当初予算から取り組んでいます道路リフレッシュプランにつきまして、推進するための県単独公共事業費の増額を行います。
 次に熊対策の推進ですが、昨今、熊による人身被害が増加しており、今月9日にはツキノワグマ出没警報を発出している中、出没防止対策、あるいは出没時の体制強化の両面から対策を強化していくための予算を計上します。
 最後に児童生徒の増加、あるいは老朽化に対応するため、現在設計等を取り組んでいます松本・若槻養護学校の施設整備につきまして、工事等に着手するため、1億226万3,000円を計上します。説明は以上です。よろしくお願いします。

 

(関副知事)

 それでは、ただいまの説明につきまして、質問、御意見がありましたら、お願いします。よろしいでしょうか。
 それでは、知事から何かありますか。

 

(阿部知事)

 予算案の取りまとめ、ありがとうございました。
 今回は安全・安心の確保に重点を置いていますので、地震防災対策強化アクションプランも取りまとまりますので、是非しっかりとした対策の推進、各部局を挙げて取り組んでほしいと思いますし、災害からの復旧、道路のリフレッシュ、是非建設部を中心にしっかり対応してほしいと思います。
 あと、熊対策は、熊が出没している地域の皆さんにとっては非常に不安な状況が続いていますので、この予算をしっかり成立をさせて、体制を充実・強化していきたいと思います。
 あと、養護学校の校舎改築については、着実に進められるように、教育委員会において取り組んでもらえればと思います。
 県議会でしっかり各部局から説明をしてもらって、御理解、御議決いただけるように取り組んでほしいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 それでは、これをもちまして、9月定例会へ提出する予算案として決定をします。
 次に協議資料2について、情報公開・法務課長から説明をお願いします。

 

(伊豫田情報公開・法務課長)

 協議資料2を御覧ください。
 9月定例会に提出予定の条例案は、一部改正2件です。
 主な内容を御説明します。
 1は、法令の改正を受けて、必然的に改正を必要とするものです。
 2は、マイナンバーの独自利用などを定めた条例の一部改正です。マイナ保険証を基本とする仕組みに移行することに伴い、難病に係る医療費の支給等に関する事務について、マイナンバーで保険資格情報を確認できるよう、県の独自事務として追加します。説明は以上です。よろしくお願いします。

 

(関副知事)

 それでは、ただいまの説明について、質問、御意見等がありましたら、お願いします。よろしいでしょうか。
 それでは、知事から何かありますか。

 

(阿部知事)

 条例の内容自体はこれでいいと思いますので、しっかり議会に説明していただければと思います。
 個人番号の条例ですけれども、個人番号の利用も含めて、DXを進めていくに当たっては、仕事の仕方自体も大分変わってきます。そういう中で、今回もそうですけれども、事務負担が増えたりするケースもあるので、そういうところはやはりしっかり各部局で問題提起をしてもらって、これはなんとかしてくれと国に言うケースと、我々庁内でしっかりと考えて対処しなければいけないケースと両方あると思いますけれども、何となく国の制度が変わったから、従って粛々とやって、その粛々とやることが職員に負担がかかって大変だということにならないように、各部局長の皆さんには見てほしいと思いますし、個人番号だったり、住基ネットの活用は、ある意味いろいろとデジタル化を進める上では積極的に使わなければいけない反面、いろいろな制約が逆にかかっていて使いづらいという側面もあるので、それは、実際、現場の職員でないと問題提起がしにくいので、私も正直よくわからないので、そういう問題はどんどん担当職員から出してもらうようにしてほしいと思います。
 第一線の職員が不満を持ちながらデジタル化を進めても、全くいい結果にはならないので、是非そこは各部局長の皆さんには、今度こんな仕組みができたけれども、大丈夫かとか、今、デジタル化を進めているけれども、逆に面倒くさくなっていることはないかとか、そういうことを聞いてもらって、全庁的に対応したいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 それでは、これをもちまして、9月定例会へ提出する条例案として決定をします。ありがとうございました。
 次に、3番の報告事項に入ります。
 最初に報告資料1について、危機管理監から説明をお願いします。

 

(前沢危機管理監兼危機管理部長)

 それでは、報告資料1です。
 1枚目にありますように、令和6年能登半島地震で顕在化した課題を教訓に、本県の地震防災対策を充実・強化するため、これまで作業を重ねてまいりました。
 具体的にこれまで県内の各部局では、実際に県内で同じよう地震が起こったということを想定して、頭の中を体操していただいて、非常に積極的に提案をいただきました。それに加えて、実際に被災地に行かれた方の意見を聞いたり、あるいは市町村とワーキンググループをつくって御意見を聞くということをして、なんとか成案ということになりました。御協力いただいた全ての方に感謝したいと思います。
 プランでは、3の基本目標として、地震災害死ゼロに挑戦という高い目標を掲げて取り組んでいくこととしておるところです。
 2枚目ですが、地震に当たっては、県民、市町村、事業者等が共通の認識を持って取り組んでいくことが肝要だと思っていますので、そのための5つの重点項目をお伝えしていまして、2つの孤立の早期解消、自助・公助・共助の全ての面での初動対応のレベルアップ、避難生活の質のさらなる改善、耐震化の促進、そして、高齢者・障がい者など、多様な視点からの配慮ということを記載しているところです。
 3ページ目ですが、予防、応急、復旧・復興の3つの段階に応じて、アクション10ということで、10のアクションを設定していきます。
 主なものをかいつまんで御説明しますので、スライドの4以下を御覧いただければと思いますけれども、まずAction1では、生き抜くために最低3日間、できる限り1週間分の物資備蓄の県民の皆様への呼びかけということをやっていきたいと思いますし、生命と財産を守るための耐震化のさらなる促進をやっていきたいと思っています。
 Action2では、物資と情報の2つの孤立を防ぐことが大事ですので、その備えの強化ということで、たとえば2つ目の○では情報通信手段の確保、3つ目の○では物資配送体制の整備といったことに取り組んでいきたいと考えています。
 スライドの6ですが、Action6で、高齢者・障がい者・女性・子ども・外国人・性的マイノリティーなど、多様な視点から本県の避難所運営マニュアルを改定していきたいと思っています。
 そして、能登半島の反省も踏まえて、入浴支援や温かい食事の提供の仕組みづくりとか、あるいは避難所の寒さ・暖かさ対策の促進、TKBのさらなる推進を図っていきたいと思っています。
 スライド7ですが、Action8ということで、県外からの応援職員やボランティアの拠点の確保。
 Action9としては、デジタル技術を活用した迅速な住家被害認定調査の実施体制の整備を図っていきたいと思っています。
 スライドの8は、県民、市町村、事業者の皆様へのメッセージをそれぞれの主体別にわかりやすく記載し直したものです。
 スライドの9は、県が取り組むべき具体例をいくつか明示したものです。
 いずれにしましても、このプランは、令和9年度までの4年間を集中取組期間としています。けれども、今、予算の説明でもありましたように、早急に対応すべきものについては、4年を待たずに、仕組みづくりとか、事業化を前倒しでやっていきたいと考えていますので、引き続き各部局の御協力をお願いします。説明は以上です。よろしくお願いします。

 

(関副知事)

 ただいまの説明につきまして、質問、御意見等がありましたら、お願いします。よろしいでしょうか。
 知事から何かありましたら、お願いします。

 

(阿部知事)

 能登半島地震の教訓を踏まえて、前沢危機管理監の下で、迅速かつ内容が濃いアクションプランをまとめてもらい、ありがとうございました。各部においては、この内容をしっかり念頭に置いて、それぞれ対応してほしいと思っています。
 1点だけ、避難所のところがずっと気になっていて、避難所TKBのところは、ここにも記載していただいているように、さらにいろいろとやらなければいけないことがたくさんあります。ただ、ほとんどの避難所は市町村が所有している施設で、是非市町村としっかり連携して、小規模災害だったらもうちょっと宿泊施設を優先的にしっかり使うようにするとか、あるいは避難所になるところの冷暖房、ここにも記載してもらっていますけれども、冷暖房施設をしっかり配置してもらうとか、そういうことも含めてしっかり取り組んでいくことが重要だと思いますので、その点、特にコメントしておきたいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 それでは、次に報告資料2について、企画振興部長から説明をお願いします。

 

(中村企画振興部長)

 企画振興部から報告します。
 人口戦略(仮称)骨子案(たたき台)というものについて説明します。
 仮称のものですが、人口戦略については、4月以降、県内各地での県民意見交換を踏まえ、6月及び9月の準備会合で議論してきたところです。
 本日は、準備会合で御議論いただいている人口戦略骨子案について報告をします。
 これまでの各部局の御協力に感謝するとともに、策定に向けて引き続き御協力のほど、よろしくお願いします。
 説明します。
 策定趣旨は、2ページの御覧のとおりです。
 3ページですが、この戦略の性格・特色は、2050年を展望して、明るい未来の実現に向けて私たちが今から取り組むべきこと、検討すべきものをまとめるものです。
 また、人口問題は行政だけで解決できない課題であることから、戦略策定の趣旨に賛同する団体・個人が参加する県民会議を立ち上げて、多くの県民を巻き込みながら戦略を推進していくものです。
 4ページは将来の人口推計ですが、こちらは現状のまま何もしなければ、ピーク時の人口から7割の人口となる、7掛け社会となるということを記載しています。
 5ページについては、こちらを受けて、将来起こり得る問題と希望の種を記載したものでございまして、たとえば空き家や空き地が増加して、スーパーや娯楽施設が撤退してしまうとか、そういった問題や、また、問題だけではなく、将来への希望の種としては、担い手の不足は、誰もが社会で活躍できるチャンスに、AI・ロボットの技術の飛躍的な発展は暮らしをより便利で快適にするものや、また、新たなビジネスチャンスが到来するとか、ポジティブな面を最大限にいかした取組が必要と考えています。
 6ページに参りまして、県が意見交換を行って明らかになった課題の例ですが、こちらは男女や年功序列といった固定的な役割分担意識によって、若者が活躍のしづらさを感じている。また、公共交通の利用のしづらさを感じているということが言われています。
 7ページに参りまして、明るい未来の実現に向けた取組の方向性ですが、意見交換を踏まえまして、働き方や暮らし方、多様な価値観が認められる寛容な社会、また、楽しいまち・むら・しごとに変えていきたいと考えています。
 人口減少の事実の共有と価値観の転換、個性際立つ信州づくりを通じた急激な人口減少の緩和、人口減少社会に適応した「ゆたかな社会」の実現の3つの観点で取組を進めていきます。
 なお、従前ございました2050年のありたい姿に関しましては、先日の準備会合でも様々な御意見をいただきまして、さらなる検討が必要だと考えていますため、今回の骨子案にはあえて記載していないものです。
 また、戦略策定後は、各主体が戦略を踏まえ、自ら取り組む具体的なアクションを公表してほしいと考えています。
 8ページです。オール信州で取り組むことですが、本年2月に公表した戦略方針案では、緩和と適応の2本柱としていたが、この戦略は県民会議を立ち上げ、オール信州で取り組むことを最大の特徴としていますため、1つ目の柱として、人口減少の事実の共有と価値観の転換を掲げています。
 緩和策については、ウエルビーイングの概念を取り入れたほか、本県の特色である移住や教育といったものを前面に打ち出しています。
 適応策については、方針案ではまだ不明確でありましたものをより明確にしたものです。
 また、準備会合で議論の参考にしていただくために、アイデア例等も示しています。
 また、資料はありませんが、併せて県民の皆様から広く御意見を伺うため、本日からウェブフォームを開設して、骨子案(たたき台)に関して御意見をいただく予定です。
 今後につきましては、準備会合でまた議論を重ねまして、11月下旬を目途に戦略案としていく予定です。私からは以上です。

 

(関副知事)

 ただいまの説明につきまして、質問、御意見等がありましたら、お願いします。よろしいでしょうか。
 知事から何かありましたら、お願いします。

 

(阿部知事)

 人口戦略骨子案(たたき台)ということで、中村部長を中心に苦労しながら取りまとめていただいていて、ありがとうございます。
 これをさらに詰めていかなければいけないわけですけれども、説明にもあったように、各部局長の皆さんにもいろいろな人たちと対話をしてもらって、それぞれの部局においてもいろいろな気づきがあったのではないかと思っています。また、地域振興局長の皆さんには、市町村長の皆さんとも対話をしてもらって、市町村が感じている課題も直接聞き取ってもらったわけですが、そうした聞き取ってきたことをこれから形にしていかなければいけない、具体的な取組にまとめ上げていかなければいけない。
 ただ、今回は県がつくる計画という位置づけではなくて、県民がみんなで進めていくための県民会議で決定をして、県民会議で進めていこうという立てつけにしているので、普通の計画とは相当違う戦略になっていかざるを得ないし、しなければいけないと思っているので、そういう意味で、ここからさらにいろいろと工夫していかなければいけないと思っています。
 この間の県民会議準備会合に出ていても、我々行政の文書のつくり方とか、表現の仕方と、やはり県民の皆さんが感じている表現の仕方というのは、かなり違うところがあると思っているので、できるだけそうした県民の皆さんの感覚、県民会議の皆さんの思いを受け止めながら、最後取りまとめられるようにしていきたいと思っています。
 それから、どうしても行政の我々がつくると、常に予算のことが気になって、できそうもないのに、こんなことを言ったり、書いてしまっていいのかみたいな話になってしまうのですが、多分県民の皆さんからすると、そんなことではなくて、もっと長いスパンで考えるのだから、こんなこともあんなことも考えてという感覚があるので、最終的にまとめていくに当たっては、そういうところの考え方を我々自身も転換しながら、また、我々行政の思考回路とか、我々行政の悩みも県民の皆さんに逆に理解してもらいながら、調和させて、取りまとめて、一緒に実行していくことが重要だと思います。
 今までは総合政策課とか、企画振興部に頑張って牽引してきてもらっていますけれども、ここからのプロセスは、まず各部局に自分事にしてほしい。自分事として、この人口戦略をどうまとめて上げていくのかということは、是非各部局長の皆さんにはそれぞれしっかり、今、私が言ったことも含めて考えて、骨子のたたき台を自分の目線で見つめ直してほしいと思います。
 それから、県民会議準備会合で特に強調されていたと私が受け止めているのは、やはり人口減少は、行政が語ると、危機だ、大変だ、そういうネガティブな発想ばかりになってしまうけれども、そんなことばかりではないのではないか、あるいは明るいいい面もあるのではないか、そういうところにももっとしっかり目を向けていくことが重要だという御指摘もいただいています。
 そういう意味では、昨日、関東ブロック商工会青年部連絡協議会の会合で挨拶したときにも、その趣旨でお話をしましたけれども、若い商工会の皆さんにとっては、社会の大きな変化はチャンスですという話をさせてもらっています。
 我々行政としては、どうしても課題のほうに目が向いて、要するに我々の仕事はなんとか問題を少なくしよう、課題を解決しようというほうに行きがちで、それはある意味当然だと。我々が安穏として別にこんなものは大したことないと言っていれば、それは仕事の怠慢だという話になってしまうので、我々としては、そういう課題にはちゃんと目を向け続けなければいけないと思っていますけれども、その一方で、それだけだと、みんなやる気がなくなってしまいます。いい面、ポジティブな面、この変化というものを捉えれば、いろいろなビジネスチャンスもあるし、もっと女性も若者も活躍できる社会になっていくし、あるいは地域間の人の交流もこれまで以上にもっと活発になっていくという、プラスの側面にもしっかり目を向けて、この戦略の今後の形を皆さんと一緒につくっていく必要があると思っています。
 繰り返しになりますけれども、各部局長の皆さんには、人口戦略を自分事としてしっかり受け止めて、これから重要な局面になっていきますので、いろいろな団体とか、県民の皆さんと対話をしたことも含めて、是非これからの取りまとめに向けては、主体的に考えてもらえればありがたいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 それでは、次に報告資料3について、行政経営推進担当参事から説明をお願いします。

 

(村井参事(行政経営推進担当))

 それでは、私からかえるプロジェクトの現在の取組状況について御報告をします。
 報告資料3を御覧ください。
 かえプロの目的や目指す方向性につきましては、スライドの2に書いてあるとおり、これまでも御説明してきましたが、目的は職員が明るく楽しく前向きに仕事ができる組織づくり、これを通じまして、県民のために真に役立つ組織になっていこうというものです。
 昨年度来の検討の中では、県組織の最も解決すべき問題は、職員数が限られる中、新たな課題対応に追われて、余裕のない状態であるということが共通認識となったところです。
 そして、こうした状態から脱するには、資料にあります4つの方向性に基づく取組が必要であるということで、検討メンバーが一致をし、これらの方向性に基づく様々な提案がかえプロからなされたところです。
 今年はその提案を実行する年ということで、次のスライドになりますが、徐々に成果が出始めています。
 左上の仕事の減量化・効率化の点では、やや地味ではありますけれども、職員の負担軽減につながる改善がなされていまして、その右、風通しのよい働きやすい職場づくりの点や、右下の組織ミッション浸透の部分では、いずれもマネジメント層全体に向けた研修を行ったところです。
 また、その中にありますが、オフィス改革につきましては、報道もされましたけれども、総務部の一部と産業労働部で実施をしています。職員からは、役職に関係なく毎日席を変えられるのが新鮮で、上司とも話しやすくなったなどの声が寄せられていまして、オフィス改革を実施した所属の職員の声については、スライドの14で御紹介していますので、また後ほど御覧いただければと思います。
 また、オフィス改革の対象職場では、ペーパーレス化に率先して取り組みまして、紙の使用量が前年同月で4割弱も減るなど、目に見える成果も出始めています。
 このほか、人事制度につきましては、幅広く庁内意見を聴取し、職員意見を反映した制度化の検討が進んでいます。
 また、職員みんなで成果を感じやすいことに一斉に取り組みましょうということで行っている重点アクションにつきましては、記載のとおりの状況でありまして、この点については、今後とも毎月課長さんを対象とした状況調査をしながら、併せて浸透を図っていきます。
 なお、それぞれのプロジェクトの進捗状況の詳細につきましては、スライドの5以降に資料がありますので、後ほど御覧いただければと思います。
 9月5日には、こうした進捗状況を共有するとともに、各プロジェクトが抱える悩みについても、かえプロメンバーや職員と共有して議論し、アドバイスをいただいています。
 主なものを3点挙げていますけれども、目標・意義の共有につきましては、職員の多くが自らの業務に追われている状況の中ではあるのですが、仕事の目標・意義を共有することで、仕事の優先順位も明確になりますし、減量化にもつながる。また、目的が見えないという徒労感も払拭できる。目的に向かって協力する雰囲気もできるなど、様々な効果・狙いがあることをもっと浸透すべしというアドバイスをかえプロメンバーからいただきました。
 また、サマーレビュー、仕事の減量化については、成果に乏しいということになってはいけない、無駄を減らす減量化が待ったなしであることをみんなで共有して、継続して取り組む風土づくりが必要ではないかということ。
 また、心理的安全性の向上に向けては、職場環境調査を踏まえた職場内対話だけでなくて、職場内外の縦・横・斜めの関係、チャンネルをつくって、気持ちのよりどころを増やして、心の折れにくい働きやすい風土をつくることが大事ではないかといった、かえプロメンバー職員の皆様から貴重なアドバイスをいただきましたので、今後これをいかして取組を進めていきたいと考えています。
 柴田アドバイザーからは、組織が変わってきたことを実感したというお言葉をいただいたところですけれども、こうした風土をつくっていくためには、リーダーである部局長の皆様のお力が不可欠ですので、引き続きお力をお貸しいただきまして、共に取り組んでいただきますよう、お願いします。私からは以上です。

 

(関副知事)

 ただいまの説明につきまして、質問、御意見等がありましたら、お願いします。総務部長、どうぞ。

 

(渡辺総務部長)

 私も過日の進捗会議に出席しましたけれども、話があったように、たくさんの意見をいただきました。
 今日の資料の中でも、今後の方向性と示してありますけれども、具体的な取組について、今、検討を進めていますので、かえプロのメンバーはもとより、次長会議や行政経営推進会議、こういったところでも御意見をお聞きしながら、年度後半を加速していきたいと思っていますので、各部局、地域振興局の後押しをお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 ほかにありますか。産業労働部長、どうぞ。

 

(田中産業労働部長)

 産業労働部です。
 14ページのオフィス改革について、ちょっと補足といいますか、我々が改革をやりましたので、報告ですけれども、右側の写真がまさに産業労働部の今の状況でして、日にち的には8月26日からこのような状態です。
 本当は実際に見に来てほしいと思いますが、写真の机を見てもらうとわかるように、まず脇机がない。それから、徹底的にキャビネットを廃止して、一人ひとりに鍵のついたコンパクトなロッカーがあるぐらいで、結果として、何か月間もかけて書類をどんどん整理していました。
 やってみてわかったことは、実際、同じような業務の書類のコピーを複数枚、職員の方は持っていたりしていたのです。置場がないということもあって、これは1つにしようという形で、見ていただくとわかるように、5階のこのワンフロア全体のスペースが生まれて、なおかつ一番下の写真にあるように、打合せスペースをつくることができました。今までは打合せスペースも1つぐらいで、きゅうきゅうとしたところだったのですけれども、丸いスタンディングテーブルもあったりして、これができてきているので、実際にはコミュニケーションがかなり増えてきています。もともと産業労働部はうるさいと言ってはいけないのですが、かなりにぎやかですけれども、より会話が飛び交うというか、そういう状況が実感できているところです。
 それから、もう一ついいことは、非常にきれいな場所になったので、今まではもしかしたら雑然としたまま帰ってしまっていたかもしれないのですが、やはりフリーアドレスなので、必ず帰るときには、こぎれいにというか、きれいにして帰るようになりました。当たり前かもしれないのですが、それが習慣づいたという、いいこともありますので、やってみると、これは形から入ったものかもしれないのですけれども、それによって新しいやり方、働き方も出てくるのを実感しています。
 今、改革してから1か月ぐらいたってきていますので、これで終わらせることなく、今、実は職員全員にこれからどんな仕事の変え方をしてきたいかというアンケートをして、アイデアを募っていますので、逆に言うと、これからが大事だと思っています。いい働き方改革のアイデアなどがあったら、また皆さんに積極的に共有したり、発信をしていきたいと思いますので、引き続き取組状況を報告したいと思います。以上です。

 

(関副知事)

 ほかにありますか。よろしいでしょうか。
 知事から何かありましたら、お願いします。

 

(阿部知事)

 かえるプロジェクトをしっかり進めてもらって、ありがとうございます。
 引き続き改革を継続していかなければいけないと思いますが、職員の人たちがどう受け止めているかというデータはあるのですか。

 

(村井参事(行政経営推進担当))

 個別のプロジェクトについて、感想というのは多数寄せられていますので、この資料にはまだ書き切れていないのですけれども、いくつか代表的なものについては、この中で書いています。

 

(阿部知事)

 職員の人たちにとって改善されたという実感がなければいけなくて、一定程度の人たちが思っていると推測しているけれども、定量的にはわからないのであって、先ほど田中部長から今後の改善についてアンケートを取りたいという話がありましたが、この間も総務部へ行きましたが、たとえばオフィス改革をやったところは、どれくらい職場環境の満足度が変化したとか、そういうものは何か取っていないのですか。

 

(村井参事(行政経営推進担当))

 個別の改革を行ったところにフォーカスしたようなものは取っていないのですけれども、組織全体の職員満足度がどう向上したかというものについては、年末に職員満足度調査、網羅的なものになりますが、それを行う予定です。

 

(阿部知事)

 これは検討してほしいけれども、私のお願いとしては、それも大事ですが、多分まめに職員とのコミュニケーションがないと、やっている人たちはやっている感があるけれども、私たちには全く影響がないと思っている人たちがいっぱいいてはいけないので、たとえばオフィス改革をやったところは、やった前後でどう変わりましたとか、明らかに結果が出ると思うのですが、それはどういう状況なのか。とはいえ、残っている課題は何なのか、あるいは変えたことによってのデメリットは何なのかということをちゃんと検証して、ほかのところにも広げていくというプロセスが必要です。
 これはオフィス改革に限らず、たとえばペーパーレスとか、時間外のレクの禁止、これらもやっているのはわかるのですが、たとえばペーパーレスにしてコピーの枚数が減ったけれども、今までコピーをとることをやっていた人たちは、すごく楽になってよかったと思っているのか、まだまだ大変ですという感じなのかとか、要するにやってもらっている職員の皆さんのリアリティーというか、生の声とか、もうちょっと把握して、いいこともあるけれども、課題もあるという話だと思うので、それが何かをもう少し具体的に把握していかないと、だんだん抽象論の話になりかねないと思うので、そういう職員の皆さんの感覚を把握して、常にそれに対しての対応のフィードバックをするとか、そういうやり取りを機動的・弾力的にやれるようなことを考えてほしい。
 私も職員と対話をすると言っていて、最近あまり時間が取れていなくて、できていないのですが、多分そういうものは全部パッケージだと思うのです。だから、私の対話は私の対話とかではなくて、いいと思っているところと、これはまだまだ全く変わっていませんというところも、私も頭に置いた上で対話をしていかないと、対話のための対話をしても仕方がないという気がします。
 確実に取組は行われているので、職員の人たちがどういう変化を感じているのか、変化を感じている人たちが大多数なのか、一部なのか、そういうことをもう少し把握できるように考えてほしいと思うので、是非よろしくお願いします。

 

(村井参事(行政経営推進担当))

 わかりました。

 

(関副知事)

 それでは、次に報告資料4について、政策評価担当課長から説明をお願いします。

 

(松本政策評価担当課長)

 報告資料4を御覧ください。
 しあわせ信州創造プラン3.0の政策評価について、御報告します。
 政策評価の趣旨は主に3つありまして、より効果的・効率的な施策の推進につなげること、県民の皆様にわかりやすくお伝えすること、職員の政策立案能力を高めることです。
 評価結果の概要ですが、主要目標40指標、細区分としては44指標ありますが、そのうちA評価が23、Bが2、Cが8、Dが10となりました。初年度としての目標を達成したAが50%を超えていますが、未達成のものも多く、目標の達成に向けてさらなる取組が必要です。
 評価対象年度である2023年度の特徴的な動きは、コロナ禍からの回復と少子化・人口減少が引き続き危機的な状況にあることです。
 2ページ目からは、報告書の概要版です。
 3ページ目から5本の柱ごとに進捗状況と関係する主要目標の状況をまとめています。記載内容は進捗状況の説明文の下に、柱に含まれる主要40目標の基準値、最新値、進捗区分や目標の考え方を一覧表にしてあり、説明文の右側にはその達成状況をイメージするためのレーダーチャートを記載してあります。この面積が大きいほど、その柱に含まれる指標の進み具合が順調であることを示しています。
 本日はお配りしていませんが、政策評価報告書には、施策の総合的展開の評価、新時代創造プロジェクトの評価もあり、もう少し細かく県の取組とその成果、数値目標の進捗について、施策目的と手段のつながりを意識した説明があります。本日御覧いただいている概要版に加えて、是非こちらも御覧いただき、今後の取組にいかしてほしいと考えています。報告は以上です。

 

(関副知事)

 それでは、ただいまの説明につきまして、質問、御意見等がありましたら、お願いします。総務部長、どうぞ。

 

(渡辺総務部長)

 まずは報告書の作成に当たり、各部局において積極的に御協力いただきましたこと、御礼を申し上げます。ありがとうございます。
 各部局でも作成過程で課題等を把握されていると思いますので、こちらは令和7年度当初予算においても、評価結果を意識した事業構築など、予算編成方針もこれから出ますが、そういったところで結果の反映をお願いしたいと思っていますので、よろしくお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 ほかに何かありますか。企画振興部長、どうぞ。

 

(中村企画振興部長)

 しあわせ信州創造プラン3.0の策定の担当部署として、一言申し上げます。
 しあわせ信州創造プラン3.0の初年度における各部局の取組にまず感謝します。
 政策評価については、総務部長からもありましたが、それで終わるというものではなくて、PDCAサイクルを回して、次にいかしていくためのものでございまして、まさに人口戦略の策定などもその一部であると認識しています。
 初年度の評価を踏まえて、来年度の事業構築に努めていただき、より一層の計画推進に皆様からの御協力をいただければと思いますので、よろしくお願いします。

 

(関副知事)

 ほかに何かありますか。よろしいでしょうか。
 それでは、知事から何かありましたら、お願いします。

 

(阿部知事)

 取りまとめ、どうもありがとうございました。
 報告書本体には、基準値、最新値、目標値の年次は書いてあるのですね。

 

(松本政策評価担当課長)

 書いてあります。

 

(阿部知事)

 これだけ見てもわかりませんが、本体には入っているのですね。

 

(松本政策評価担当課長)

 本体に入っています。

 

(阿部知事)

 とかくありがちなのは、政策評価は政策評価で、予算編成は予算編成、新しい計画はゼロから考えてつくってしまったりすることが多いのが行政の問題だと思っています。政策評価は評価のための評価をしているわけではないので、各部局長の皆さんには、是非各部局の主要項目の状況はしっかり頭に置いて、次の手を考えてほしいと思っています。
 確かに当初設定した目標が高すぎるもの、あまりにも現実的な目標だったというものなどと、目標の立て方自体いろいろとあるとは思っていますが、一方で、Aになっているものと、B、C、Dというのをやはり全体的に見ると、そうだという感覚で私は見ていますので、これを評価は評価としてしまうといけないので、評価がB、C、Dのものについては、かなり徹底的に分析して、各部局で対応してもらう必要があると思っています。
 今回の人口戦略に関わりがある項目もいっぱい入っているので、それは人口戦略策定の中でも受け止めて考えていかなければいけないと思いますし、それ以外の項目についても、政策評価をやったら終わりということではなくて、この結果をしっかりそれぞれの部局で受け止めて、どう対応していくのか、次の手をしっかり考えてほしいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 それでは、報告事項5について、環境部長から説明をお願いします。

 

(諏訪環境部長)

 お願いします。
 お手元の報告資料5です。
 ライチョウ保護活動への寄附金募集の結果でございまして、昨年の11月30日から8月31日まで9か月間、「ガチなが」でクラウドファンディングを実施しました。
 1,300万という目標金額を立てましたが、2番の募集結果です。クラウドファンディングで現時点で1,470万余、それから、企業版ふるさと納税でライチョウ保護目的ということでいただいたものが200万、合わせて1,670万ということで、目標額を大幅に達成したということです。御報告をしたいと思います。
 令和2年度、令和3年度も実施していますけれども、これに比べてもかなり多くいただいたということで、御協力いただいた県内外の皆様に感謝を申し上げるとともに、各部局長の皆様、地域振興局の皆さんにも御協力を賜りました。この場をお借りして、厚く御礼を申し上げるところです。
 寄附の内訳ですけれども、件数自体は416件ということで、地域別に見ますと、県内が42%、今回は県外が58%、県外のほうが多いという結果になりました。
 これは広報ということで、チラシ、ポスター、テレビ、ラジオ、こういったものは当然ですけれども、山の関係の皆さんに訴えるという部分で、山岳関係の雑誌に広告を掲載したり、あと、SNSを使ったり、県外の県人会で御案内を申し上げるとか、個別に企業訪問をするとか、あと、職員の名刺の余白にQRコードを掲載して、会う人にそういったものがありますということをやりました。
 やってみた感覚ですけれども、やはり広くやっていくことが大事だということで、それが1つです。目に触れるということが大事であること、あとは、やはり寄附を具体的にしてもらうためには、関心のある方に絞って、そういったところに積極的なアプローチをしていくことも大事だと思いました。
 4番の寄附金を活用したR6の取組ということで、本年度はこの寄附金を財源といたしまして、ライチョウの生息数の調査等を行っています。今年は北アルプスの常念岳を中心とした南部地区をやっています。あと、中央アルプスでニホンザルの追い払いをやっておるところです。
 5番の今後の取組ですけれども、今回やっている令和6年度の事業の分析、これを踏まえたさらなる保護対策の検討、今後、各山域での生息数調査を実施していきたいということで、北アルプスの北部ほか、記載のところでやっていきたいと思っています。
 あと、登山者へのマナー啓発ですが、ごみを落としていくと、それを目がけて下から猿などが上がってくることがありますので、そういった部分のマナー啓発も大事だと思っていますので、これもやっていきたいということです。
 あとは、今年の成果を踏まえて、寄附金の通年募集を検討したいと思っていまして、今回やってみて、やはり出だしの1か月はかなり伸びるのですけれども、その後、1日1~2件、数件という感じですが、ある程度切れ間なく寄附が来ているという状況はありますので、通年で目につくような形でPRをする中で、さらなる取組を進めていきたいと思っているところです。報告は以上です。

 

(関副知事)

 ただいまの報告事項につきまして、質問、御意見等がありましたら、お願いします。総務部長、どうぞ。

 

(渡辺総務部長)

 私も、昨年、県外の県人会に出席させていただいた際に、「ガチなが」であったり、ライチョウをPRさせていただき、非常に興味を持っていただいて、精力的に御活動いただきまして、ありがとうございました。
 総務部としても、今年、外部人材の方と共同で作成しましたガチなが事業成功のポイントという資料がありますけれども、そういったものを、今、共有させていただいていますが、今回の環境部の取組であったり、効果的な事例を随時更新しながら、ポイントに反映させていきたいと思いますので、引き続き各部局についても御協力をお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 ほかに何かありますか。よろしいですか。
 それでは、知事から何かありましたら、お願いします。

 

(阿部知事)

 諏訪部長を中心にライチョウの保護活動のための資金をたくさん集めていただきまして、まずはありがとうございました。お疲れ様でした。
 私からも御寄附をいただいた皆さんには、心から感謝したいと思います。
 総務部長と諏訪部長から話があったように、ライチョウの保護は環境部が中心になって取り組みましたが、ほかにもいろいろとクラウドファンディングをやったり、「ガチなが」サイトで寄附金を集めたりしています。これは我々が何に活用するかということの意義をしっかり伝えていかなければいけないのと、それから、諏訪さんの今の話を聞いていると、かなりきめ細かく実情を把握してもらいながら対応してもらって、どこにPRすべきなのかということも考えながらやってもらっているのですけれども、各部局にもそれぞれ工夫をしていただける点はたくさんあると思っていますので、ライチョウの結果を是非参考にしてもらいながら、自分のところでもっと寄附金集めで資金を調達するようなものに適したものはないのか、あるいは既にやっている部局は今の資金が集まっている状況は本当にこの程度で大丈夫なのかということをいま一度見直してほしいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 それでは、以上で報告事項について終了とします。
 4番のその他について、3点登録をされています。
 その他事項の質問、意見等については、説明後にまとめてお取りします。
 まずその他資料1について、環境部長から説明をお願いします。

 

(諏訪環境部長)

 それでは、引き続き、お願いします。
 その他資料1です。
 国において、10月に食品ロス削減月間が実施されますが、これに合わせて本県においては、信州発もったいないキャンペーンを実施したいということです。
 実は今回、目玉といいますか、そこに「~県民を挙げて巨大怪獣『フードロスラ』に立ち向かえ!~」とあります。フードロスラとは何でしょうという話ですけれども、味の素株式会社さんでフードロス問題ということで、松本出身の山崎監督に巨大怪獣フードロスラというものの映像制作を依頼して、味の素さんで、今、そういった啓発をやっています。
 それはどういうものかというと、2ページ目にありますが、この怪獣です。これは全部食品廃棄物でできている怪獣で、年間の全国の食品ロスは244万トンということで、それを踏まえて、この怪獣は体重が244万トンです。食品ロスはもったいないということで、実は涙を流しているのです。
 こういったもので味の素さんがやっていまして、実はうちのほうでは、令和元年に味の素さんと連携協定を結んでいまして、そんなこともあって、この画像を見た環境部の職員が味の素さんへこれを一緒に使わせてもらえないかということを打診しました。そういった中で、味の素さんからの承諾を得たということで、環境部の若手職員を中心とした広報戦略チームをつくりまして、そこでもませて、これ用にちょっとつくり変え、味の素さんと協議をしながらつくったポスターがこれです。
 その下にレールポップとありますけれども、これはよくスーパーへ行くと、価格の値札の横のところにちょっと何か書いたものがあります。それがレールポップというもので、これも併せてつくっています。
 1枚目にお戻りいただいて、そういうことで、この啓発素材を使ってキャンペーンをやっていきたいということです。スーパーマーケット、コンビニ等、協力事業者にポスター掲示をしまして、家庭で余った食材を残さず使うことや、スーパーなどの手前から取る「てまえどり」、こういったものの呼びかけを行ってきたいと思っています。
 あわせて、30・10運動ですけれども、新型コロナウイルス感染症が5類移行した後、皆さんのところもそうだと思いますが、宴会がかなり戻ってきていると思います。町なかでもかなり増えてきていますけれども、そういった中で、30・10運動がちょっと忘れられているという感がありますので、この呼びかけというのは、暑気払いのシーズンなどにも1回やっているのですが、忘年会シーズンを前にして、改めて10月にもこのキャンペーンの中で併せて呼びかけを行っていきたいと思っています。
 各部局長の皆さんには、自らが御出席されるそういったものについて、是非冒頭で呼びかけをしていただくとともに、職員の皆様にもそういったことをお伝えいただければと思っておるところです。
 3枚目ですけれども、資料としてつけましたが、食品ロスの現状ということで、今まで環境部とすれば、小売とか、消費者の関係のキャンペーンはやってきているのですが、実際の食品の流れというのは、生産過程から最終の消費までという、こういった流れがあります。こういった中で、どれだけ過程の中で食ロスが出ているのかということで、真ん中のものは農水省の資料です。
 左側が事業系食品ロスということで、全体で1,525万トン出ているうち、この中には肥料とか、飼料に使うようなものとか、調理くずなどもありますので、本来食べられるのに捨てられているものが236万トンあります。この内訳がそこに4つありますけれども、それぞれの過程の中でこれだけ発生をしているということです。
 右側のグラフについては、家庭内での食ロスの発生量ということで、これはたまたま236万トンということで、左の事業系と一致した数字です。
 こういったものを踏まえまして、下段の2番ですけれども、食品ロスの削減の取組を戦略的にやっていくため、生産過程から消費過程までにおける各過程の中の発生状況の分析、詳細なものは実は国においてもあまりないですので、こういったものを見極めた上で、部局横断でこの対策の検討をやっていきたいと思っています。是非関係する部局長の皆様にも御協力をよろしくお願いしたいということです。私からは以上です。

 

(関副知事)

 それでは、続けて、その他資料2について、県民文化部長から説明をお願いいます。

 

(直江県民文化部長)

 それでは、その他資料2をお願いします。
 私からは、北アルプス国際芸術祭2024の御案内をします。
 国際芸術祭2024は、ただいま開催中です。この芸術祭ですけれども、2017年に第1回を開催いたしまして、今回で3回目となります。国内外の多くのアーティスト、具体的には11の国と地域から36組のアーティストに大町市に滞在をいただきまして、作品を制作・展示する国際的な祭典となっています。
 今回は既に始まっています。9月13日の金曜日から11月4日の月曜日までの開催の予定になっていまして、大町市内の5つのエリアで雄大な北アルプスの風景と調和しながら、切れ味鋭い様々な現代アート作品が展示をされています。
 作品を全て見て回っていただくには、1日では到底回り切れないというものでございまして、実際にはパンフレットの2枚目にありますように、期間中有効なパスポートがありますので、こういったものをお求めいただいて、皆さん是非お誘い合わせの上、会期中に回ってほしいと思います。たとえばパスポートを買うと、全会場を回れるのですけれども、この作品だけ見たいという場合には、300円で1会場に入れるという制度もありますので、併せて御活用いただければと思います。私からは以上です。

 

(関副知事)

 続けて、その他資料3について、産業労働部長から説明をお願いします。

 

(田中産業労働部長)

 それでは、その他資料3をお願いします。
 ルーキー・オブ・ザ・イヤー長野県大会が開催されます。
 1番を御覧ください。ルーキー・オブ・ザ・イヤーとは何かということですが、民間の方が主催をしていまして、今年の1月に第1回目の全国大会が宮崎県内で行われました。
 アンダーラインを引いてありますが、これは地方企業で働くルーキーの方が仕事のやりがいをそれぞれプレゼンし、その中から大賞1名を選ぶというものでございまして、吹き出しにもあるように、プレゼンをやっている場所には、会社の上司の方や仲間、家族も応援に来ました。それから、就活学生も観戦をしたということで、まさに黄色い字でルーキーと右側に書いてありますけれども、就職した若いルーキーに光を当てることによって、ルーキーの離職防止、あるいはこれから就活期に入るような県内外の学生に、地方にもやりがいのある仕事があるということのアピールにつながっていまして、大変好評になっています。
 2番目を御覧ください。実は第2回目の全国大会、それから、それに先立つ、ある意味長野県の選抜大会が長野県の上田市で開催されることになりました。スケジュールは記載のとおりです。長野県大会が10月12日、第2回の全国大会は来年の1月18日ということで、同じ上田市内の上田映劇という場所で開催されます。
 3番にもありますように、長野県としてもこれは非常に意味があるということで、後援を実施し、そして、県職員もこの運営に参画をし、全国大会も引き続き協力をしたいと思っていますし、また、高校生や県内外の大学生の観覧もシューカツNAGANOやジョブカフェ信州等を通じて、今、呼びかけを行っているところです。
 2枚目も御覧ください。今回、全国大会を引っ張ってきて、そして、長野県大会の主催者である上田の株式会社地元カンパニーの児玉社長と一緒に企画・運営をやっていく中で、実は児玉社長さんから、基本的には企業の皆さんのルーキーの出場を想定していたのですけれども、どうせなら県職員ルーキーも出場してみてはというお誘いをいただきました。人事課と労働雇用課で職員ポータルで公募をしていく中で、実はここに書いてあります、現在、企画振興部の広報・共創推進課の森山主事さんが代表としてエントリーされます。10月12日には森山さんに出ていただきます。
 このPRのポイントは、私がしゃべるよりは、今日、森山さんに来てもらっているので、森山さんからも、仕事のやりがいや試行錯誤を、大会の内容とちょっと重なるかもしれないのですけれども、お話しいただければと思います。お願いします。

 

(森山企画振興部広報・共創推進課主事)

 おはようございます。広報・共創推進課の森山と申します。
 出場要件ぎりぎりの採用8年目の29歳です。
 今回、上司の方からルーキー・オブ・ザ・イヤーのお話をいただきまして、企業の中で頑張っている県内の若い人のお話を聞けるということで、面白そうだと思いまして、このたび、エントリーしました。
 簡単に私の取り組んできたことについて、資料の補足をさせていただければと思います。
 ちょっと遡るのですが、令和3年度に「信州これから会議」にファシリテーターとして参加させていただきまして、この参加を機に県と県民や企業との協働について考えるようになりました。
 そんな中で、当時、県民協働課事業でありました、外部人材の活用により県事業のブラッシュアップを行う共創推進パートナー事業について、20%ルールの公募がありました。ここで何かヒントが得られるのではないかと思いまして、手を挙げました。実際に様々な分野で活躍されている方々と接する中で、新たな価値観や働き方を知ることができまして、非常に大きな経験となりました。
 その後、当時所属していた広報県民課と県民協働課が組織改正により広報・共創推進課に統合されまして、不思議な御縁もありまして、令和5年度から本事業の担当として100%携わることになりました。
 もう一点は、HOPE2050についてです。こちらは人口減少対策に対する戦略策定に向けて、39歳以下の若者と2050年にありたい未来像や現在の課題について意見交換を行うものです。
 こちらは、前回、阿部知事にも御参加いただきまして、ありがとうございました。

 

(阿部知事)

 ありがとうございました。

 

(森山企画振興部広報・共創推進課主事)

 こちらは前例のない取組ではあったのですが、そのことをプラスに捉えまして、有意義な対話の場となるように、試行錯誤しながら進めてきました。各回終了後、改善点などを洗い出して、次はこんな形でやったらどうかという話や意見を担当を通して出し合いながら進められて、非常にやりがいを感じながら取り組むことができました。
 最後に大会出場に当たっての抱負になるのですが、その時々で面白そうだと思ったことや興味を持ったことに積極的に参加してきたところがPRになると思います。
 特に組織に大きな影響を与えるような取組をしてきたという性質のものではないのですが、私の働き方を通じて、公務員は意外と面白そうだと思っていただけたら非常にうれしいと思っています。
 今回、せっかくいただいた機会になりますので、大会を通じて得た経験やつながりをしっかり業務に還元できるように、楽しみながら吸収していきたいと思っています。以上です。ありがとうございます。(拍手)

 

(阿部知事)

 頑張ってきてください。

 

(関副知事)

 それでは、その他の説明項目は以上ですが、まとめて質問、御意見等がありましたら、お願いします。企画振興部長、どうぞ。

 

(中村企画振興部長)

 味の素株式会社と長野県の連携について、一言申し上げます。民間企業との共創を推進している企画振興部の立場で一言申し上げます。
 味の素と長野県は、令和元年6月に包括連携協定を締結し、食の発展など、複数分野にわたり連携・協力して、両者の特徴をいかした取組を進めてまいりました。これは共創の中でもかなりの好事例と言えるものと考えています。
 これまでも健康福祉部の信州ACEプロジェクト、あとは、農政部のおいしい信州ふーどキャンペーンなどで共創の取組を積み重ねていまして、今回の食品ロス削減の取組にもつながっているものと認識しています。
 また、従前より全庁を挙げて発信力の強化を図っておるところですが、今回、若手職員を中心に構成した環境部広報戦略チームがポスター作成に携わったとのことです。この点も広報セクションの担当部署として、かなりの好事例だと認識しているところですので、一言申し上げます。
 また、森山さん、頑張ってください。よろしくお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 ほかにありますか。総務部長、どうぞ。

 

(渡辺総務部長)

 私からルーキー・オブ・ザ・イヤーの関係ですが、森山さん、先ほど御説明ありがとうございました。
 いわゆる20%ルール等も活用いただきながら、チャレンジをいただいて、こういう大会への参加につながったわけですけれども、森山さんを含め、活躍いただいている職員の姿というのは、仕事の魅力の発信であったり、県職員を選んでいただけるきっかけにもなると思っていますので、多くの職員の皆さんが自らの意思で主体的にチャレンジできるような制度、総務部としてもそういったものをしっかりPRをしますので、また、各部局においても、チャレンジする職員の後押しを是非お願いできればと思います。以上です。

 

(関副知事)

 ほかにありますか。
 それでは、ここまでのところで、知事から何かありましたら、お願いします。

 

(阿部知事)

 予定時間を過ぎているので、一言だけにします。
 フードロスの話は、若手職員の皆さんに感謝をしたいと思います。
 是非食品ロスの削減、各部局の連携の取組をしっかりやってほしいのと、30・10運動は、各部局長の皆さんが参加する会合のときは、常に言い続けて、かなり無駄が多いと思っていますので、是非よろしくお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 それでは、事前登録された項目は以上ですけれども、特に何かありますか。北アルプス地域振興局、どうぞ。

 

(斎藤北アルプス地域振興局長)

 北アルプス地域振興局です。
 北アルプス国際芸術祭の関係ですが、今、大変にぎわっていまして、県の現地機関は、振興局、建設、保健福祉、県税、会計で一体で作品のエリアを1つ受付対応していまして、そちらでも三連休の日曜日には450人を上回る方が大勢訪れ大盛況ということで、苦労したりして回しています。
 アートサイトは、市街地エリア以外にも、ダム・源流、仁科三湖、美麻・八坂の東山と4エリアありますが、これを3コースにして回れるアートバスが、期間中、信濃大町駅から運行されていますので、信濃大町駅へのアクセスには、是非大糸線を利用しながらお願いしたいと思っています。
 また、芸術祭は毎週水曜日が休みになっていますので、御注意いただければと思います。
 北アルプス地域としましても、魅力発信や認知度向上の取組を行う中で、今回、3年に一度の芸術祭に是非お誘い合わせてお越しくださいということと、また、合わせて様々な場面でお話ししていただいたり、SNSなどでも発信していただいて、一緒に盛り上げていただくことでの御支援、御協力についてもお願いします。以上になります。よろしくお願いします。

 

(関副知事)

 御苦労様でした。
 それでは、最後に全体を通して知事から何かありますか。

 

(阿部知事)

 いいです。

 

(関副知事)

 それでは、以上で本日の部局長会議を終了します。
 

 

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