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更新日:2019年7月9日

令和元年(2019年)12月20日部局長会議録

時間:午前9時30分~午前10時04分

場所:県庁特別会議室

出席者:

阿部知事、太田副知事、小岩副知事、伊藤警察本部長、原山教育長、小林公営企業管理者、竹内危機管理監兼危機管理部長、伊藤企画振興部長、関総務部長、酒井女性活躍推進監兼男女共同参画センター所長、増田県民文化部長、大月健康福祉部長、高田環境部長、熊谷信州ブランド推進監兼産業労働部営業局長、林産業労働部長、塩原山岳高原課長、山本農政部長、井出林務部長、長谷川建設部長、塩谷会計管理者兼会計局長、柴田監査委員事務局長、清水人事委員会事務局長、小口労働委員会事務局長、吉沢佐久地域振興局長、鈴木上田地域振興局長、小野沢諏訪地域振興局長、佐藤上伊那地域振興局長、土屋南信州地域振興局長、中坪木曽地域振興局長、小野松本地域振興局長、滝沢北アルプス地域振興局長、林長野地域振興局長、藤澤北信地域振興局長

(太田副知事)

 おはようございます。それでは、本日の部局長会議を始めます。最初に知事から何かございますでしょうか。 

(阿部知事)

 いいです。

(太田副知事)

 それでは、本日のおいしい部局長会議のメニューにつきまして、原山教育長から説明をお願いします。

(原山教育長)

 お手元に、美味しそうなパンが置いてあると思いますが、松本養護学校高等部しなの木教室が製造販売しております、「しなの木パンパンだ」のパンです。

 資料にありますように、お店についてとありますが、「しなの木パンパンだ」。生徒みんなで相談して決めた名前でございます。

 しなの木教室ですけども、平成29年4月に松本盲学校の校舎内に開設した松本養護学校の高等部の分教室ということで、22名の生徒が現在学んでいます。

 このパン作りは、専用の調理室とかオーブン室の整備が完了した平成30年3月から作業学習の一環として開始したものであります。

 生徒は登校するとすぐパン作りを始めまして、毎回およそ150個のパンを焼くというということで、今お手元にあるパンは昨日の午後に焼いたパンだそうであります。

 このパンですけれども、日頃から、しなの木の学習課程として製作していただいています。活動紹介に書いてありますとおり、3つの施設を中心に、販売をさせていただいております。

 生徒はお客様と直接触れ合う中でコミュニケーションスキルを見つけるということであります。

 心を込めて作ったパンを本日は、この場でということではなく、お持ち帰りいただいてお召し上がりいただきたいと思います。

 以上であります。 

(太田副知事)

 質問、感想ございますでしょうか。

 よろしいですか。

 それでは、本日の議題に入ります。報告事項でございます。

 資料1につきまして、熊谷信州ブランド推進監、それから塩原山岳高原観光課長からお願いいたします。

 (塩原山岳高原観光課長)

 それでは、観光部からお願いいたします。資料1をお願いいたします。

 台風19号で落ち込みました観光需要を早期に回復するとともに、新たな需要を喚起するために、11月21日に専決処分もいただきまして、「がんばろう信州!観光キャンペーン」を開始しております。

 県内外からの皆さんと、「ONE NAGANO」を合言葉に、観光物産両面から本県の復興に取り組んでまいります。

 職員の皆さんも是非、年末年始に県内観光にでかけていただきまして、復興の支援に御協力いただければありがたく存じます。

 それでは、資料1の「ふっこう割」でございます。これにつきましては、宿泊及び宿泊に伴う旅行商品を1人あたり最大5,000円割引するものでございまして、12月17日の宿泊分から発売を開始してございます。

 2の主な取り扱い旅行会社でございますが、県内外の100社以上の旅行会社が「ふっこう割」を活用した商品を販売予定でございます。予算額としましては、約4億円が割引原資として用意してございます。

 5の長野県独自の取組でございますけれども、被災した地域への配分が手厚くなるように配慮するとともに、新たな需要を喚起できる効果的な旅行商品の造成を促進してまいります。

 次に2ページ目の2、観光振興に向けた地域協働事業でございます。

 市町村観光協会ですとか地域のDMOが共同して行う観光需要喚起に向けた広域的な取組を支援してまいります。

 対象事業、支援対象者は記載のとおりでございます。予算額2,000万円で昨日募集を締め切りしたところでございますが、44件の申請がございました。

 これから事業効果等審査をしまして、事業決定してまいりたいと思っております。

 3番以降につきましては、熊谷信州ブランド推進監からお願いいたします。

 (熊谷信州ブランド推進監)

 プロモーションの状況につきまして、私から一括して御説明をさせていただきます。

 表を大まかにイベント展開と情報発信で分けてございます。イベント展開2ページの下を御覧ください。収穫期を迎えた時期に大変な被害を受けてしまったりんごについて、銀座NAGANO等で買って応援をしたいという声、被災地のりんごに対する県外の皆さんの共感の声が、営業局に直接寄せられました。ただ、泥付きりんご、水付きりんご、地上に落ちたりんごは、食品衛生上販売することができないこともお伝えしないといけないということでありまして、災害時の状況そして、正しいりんごを売っているということ、りんごを買って応援してもらいたいことを中心に展開してまいりました。

 2ページ目の一番下、無印良品銀座の期間店で販売開始しまして、ここの1日のマックスとして、りんごが売れても30個入り、40個入りで10箱が限界だと言われておりましたけれども、午前中で売り切れるぐらいの反響をいただきました。

 3ページ目を御覧いただきますと都内で同様に展開しておりまして、一番上の写真「NAGANOマルシェ」が、赤坂アークヒルズで展開したものでございます。

 そのほか、大阪事務所と全農長野さんと連携しながら大阪城での販売を行ったほか、(4)の相鉄ローゼンさんがその後、非常に協力していただきまして、11月27日から12月15日までローゼンの55店舗で、販売をいただきました。

 4個で1袋にしておりまして、4,000袋を売る予定でございましたけれども、非常に売行きが良いということで、5,300袋で約1.4倍の売上を記録いたしました。重さにして6トンでございます。

 ローゼンさんにお聞きしたところ、長野県産のりんごの前年の売り上げの130パーセントということで非常に御好評をいただいたそうでございます。

 以下、御覧いただきますとおりでございまして、一番下の8番では、発災直後に小池東京都知事から阿部知事に対して協力したいという申し出をいただきましたので、私も観光部長と一緒に東京都庁を訪れまして、いろいろな御相談をさせていただきました。皮切りとして12月16日月曜日から東京都庁職員食堂で県産のメニュー、山賊焼きだとか信州そば、ワインなど夜の利用もありますので、御協力いただいているところでございます。

 長野県産の高級りんごはおおむね贈答用に出てしまって店頭に並ぶことがないのですが、今回はできるだけ流通を首都圏の店舗に回しましたので、非常に売行きがよく、「長野県産のりんごがこんなにおいしい」と、大いにPRできた。またブランド力を高めることができ、来年の営業に向けて、弾みがつくのではないかと期待しているところでございます。

 続きまして、4ページ目の銀座NAGANOでの展開でございます。

 銀座NAGANOでは、義援金の募集が始まりました10月16日から直ちに義援金の募集を始めると同時に翌日から首都圏の皆様のお声を伝えたいという御要望がございまして、メッセージボードにふせんで皆様の応援メッセージを寄せていただいております。

 現在も張り切れないくらい集まっておりまして、銀座NAGANOのウインドーに貼らせていただいて皆さんに御覧いただいています。

 (3)に御覧いただいておりますように、5周年イベントでも2日間にわたりまして各種義援金を集めたり、ゲームの参加費を義援金として寄付したり、また、峰竜太さんによるトークショーによりまして、被災地の正確な情報をお伝えするなどしてまいりました。

 (5)にありますけれども、11月20日には、知事にお越しいただきまして、タレントの「もう中学生さん」と一緒に、街頭でりんごの販売、その金額全額を義援金として寄付しました。

 もう1ページおめくりいただきまして、5ページ目最後のページでございますが、県内での展開でございます。

 県内では、皆さん御覧いただいたと思いますが、全農長野さんと協力をしながら、長野駅で農家応援バナー、これが「ONE NAGANO」ということで、最初に先走って出させていただきましたけれども、そのほか松本市で松本山雅のホームゲーム会場、こういったようなところでこのONE NAGNAO等の発信を開始したところでございます。

 次に、情報発信といたしまして4項目を挙げてございます。文化放送、東海ラジオ、信越放送で毎週土曜日、日曜日に放送する峰竜太さん出演の番組「みんなの信州」で11月2日からボランティアの呼びかけをさせていただいております。

 現在も引き続き、この番組の冒頭で被災地の状況だとか義援金の呼びかけるほか、また引き続きボランティア参加の呼びかけを毎週行っていただいているところでございます。

 (3)を御覧いただきたいんですけれども、今回、銀座NAGANOの「つなぐ」という月刊誌で被災地の特集をした特別編集号で発行させていただきました。

 お手元にお配りしておりますので御覧いただければと思いますけれども、自ら被災しながらも、通常よりも4ページ増やしました。復興に現地で前向きに取り組まれている皆さん7名を現地のボランティアの皆さんから御推薦いただきました。特に1、2ページはONE NAGNAOをお伝えいたしまして、3ページ目にはりんご農家の下川さんと津田さん、4ページには140年の歴史を繋いでまいりました老舗味噌蔵の「小川醸造所」さん、ここは3トン仕込んでいたのがみんな流されてしまって手元に3キロの味噌が残った。これを使ってもう一回再建しようと努力されているところでございます。

 5ページ目を御覧いただきますと皆さん御存じだと思いますが、小坂さんが経営する「ごはんを食べるところオークラ(旧 とん太郎)」が、被災の10日後には復旧し、ここで復興応援ラーメン等をボランティアの皆さんに販売されたこと、それと6ページ目には皆さん御存じの飯山の水尾、「田中屋酒造店」さんが復興に向けて取り組まれていること、それと仏壇店の「神仏の鷲森」さんが被災にあった仏壇等の避難を受け持っていること、それと7ページ目には、地域のボランティアとしてコミュニティー形成、「集楽元快」というグループを立ち上げた清水厚子さんがサロン「ぬくぬく亭」というものを開設して地域のコミュニティーを維持する取組などを取り上げさせていただいております。

 最後に資料の5ページ目にお戻りいただきまして、2の情報発信の(4)でございますけれども、本日から産経新聞首都圏版で「アルクマ通信」を発信させていただいております。

 同時に産経WEBで本日11時からでございますけれども、アルクマが登場いたしまして、被災地の現状を伝えると同時に、長野県の被災地周辺の風物詩及び観光の誘客を呼びかける取組を開始いたしました。

 最後、長くなりましたが、3番の今後の実施予定といたしまして、各種イベントまた、東京都の御協力もいただいて「豊洲市場おいしい土曜マルシェ」なども予定している状況でございます。

 また今後は、県外でメディアを活用した情報発信、特に情報番組だとかラジオ、雑誌など様々な媒体において在京メディアと共同した展開を行ってまいりたいと考えております。

 御紹介が遅れておりましたが、お手元にこういった「長野県営業本部をご活用ください」というチラシをお配りしてございます。

 10月前に作りましたが、被災で皆さんにこういう場で御紹介することができませんでした。農政部、産業労働部、林務部、また中小企業振興センターの御協力をいただきまして、今まで達成できていなかった生産から販売までの一貫した相談体制をつくりました。

 また、地域振興局の農政課や農業改良普及センター、それと各種団体の皆さんとも連携いたしまして、相談体制を現在構築できましたので、被災者を中心に、いろんな相談にも乗らせていただいておりますので、是非とも御活用いただきたいと思います。

 長くなりましたが、御報告は以上でございます。

 (太田副知事)

 質問、意見等ありましたらお願いします。

 (伊藤企画振興部長)

 「がんばろう信州!観光キャンペーン」を進めていくに当たっては、是非、県内の交通事業者とのコラボといいますか、バス、タクシー、鉄道、それからエアーも含めて利活用していただくように展開していっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 ほかにありますか。どうぞ。

(山本農政部長)

 被害りんごや、被災地産のりんごのプロモーションについて営業局それから観光部の取組に本当に感謝を申し上げます。

 こうした取組によって、被災農家の皆さんも営農再開に向けて、大変心強い支援になっていると思っております。

 農政部も引き続き、連携して取り組ませていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。

(太田副知事)

 はい。ほかにございますか。はいどうぞ。

(林産業労働部長)

 今回の災害復興の支援で「つなぐ」の特別編集号の4ページ目には味噌蔵小川醸造所さんの記事、それから6ページには、水尾の話がでていますけども、いずれもここの蔵に残っていた酵母を私どもの工業技術総合センターの食品部門で培養したりしてサポートしております。そうした再生への一歩をしっかり踏み出せるように研究機関等もしっかりとサポートしていきたいと思っております。

(太田副知事)

 ほかにございますか。

 知事お願いいたします。

(阿部知事)

 まず、「ふっこう割」も短期間で、実現にこぎつけてもらってありがとうございます。

 営業局にもいろんな発信に尽力いただいて、大変ありがたいなと思っておりますが、私の方から何点か今後に向けて視点を共有してもらいたいので、お話ししたいと思います。まず、今後の発信ですが、観光キャンペーンの名前は「がんばろう!信州観光キャンペーン」であって、県民向けに「ONE NAGANO」でやっていきましょうという観点ではいいんですけども、県外の人には何のことだか分からないと思います。「がんばろう信州」は皆さんが観光で来てくれることが長野県の活力に繋がりますよということであって、事業名は「がんばろう信州!観光キャンペーン」なのですが、「ふっこう割」を売るときもこれでやるんですか。「がんばろう信州」は、我々が頑張ろうという感覚があるので、そこらへんをどうするのかと思っているんですけれども。

(熊谷信州ブランド推進監)

 「ふっこう割」の時は、資料の右上に「ふっこう割」のマークがあるんですけれども、一応トレードマークという形でやっております。

 キャンペーン全体の名前は「がんばろう信州」でございますけれども「ふっこう割」につきましては、特に「がんばろう信州」ということではなくて観光で来ていただくことで、是非応援してくださいという形で選ばせていただいております。

(阿部知事)

 ここで答えてもらいたいと思っているわけではないのですが、例えばこれから県外メディアも含めて広報発信していくときにどういうキーワードとか、どういう感覚で発信するかは、随時しっかり営業局と観光部で考えてもらいたいなと思っています。

 観光が長野県全体を元気にすることは間違いないと思っているのですが、現状はどうなっているのかはわかりますか。

(熊谷信州ブランド推進監)

 現状につきましては、今日の午後、再建本部ありますのでそこで資料はお出しする予定ではございましたけれども、権兵衛トンネルも仮復旧して交通機関等が復旧することによりまして、客足がほぼ前年並みに戻りつつあります。年末年始につきましては、例年どおり忘年会ですとか入ってきていると聞いております。

(阿部知事)

 10月の台風災害直後は、かなり多くのキャンセルが出て、状況がどんどん変わっていく中で現状をしっかり踏まえてどういう発信をするかを常に組み立て直してもらいたいなと思っているので、午後の会議でしっかり報告をしてもらいたいと思います。

 それから「ONE NAGANO」で取り組んでいこうということでやっていますけれども、これは災害対策本部でやるのか営業局で考えてもらうのがよいのか、先ほど言ったように発信の内容をスローガン、キーワードのようなこととそれから、何を今協力してもらいたいかという実質的な話と両面あると思います。義援金をまだ集めたいとか、ボランティアもまだ年明けも必要だとか、県としてもふるさと納税を集めてますとか、この間、復興応援会議でもいろんな活動をされている人たちと話しましたけれども、いろんな活動をしている団体もクラウドファンディング等で支援を必要としているとか、こうしたことはちゃんとわかりやすく、対外的に伝えていかないとバラバラ感があるとまずいと思います。「ONE NAGANO」はボランティアとNPOの皆さんの取組も含めてしっかり発信していくことが重要だと思うので、我々県行政として、何を今発信するべきかも、どんどん移り変わっていくので、随時更新することが必要だと思っています。そこをしっかり考えて、今後の発信をしていってもらいたいと思いますし、営業局とか観光部とか危機管理部だけの問題ではないので、それぞれの部局がいろんなイベントを開催したり、大局的な発信をしたりする時にも是非同じスタンスで発信をしてもらいたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

 それから、営業本部の活動としてもこの関係部局と連携して、いろんな取組を始めてもらっているところですけれども、先ほど熊谷さんの話にもありましたけれども、今、産業復興がこれから本格化していくと、産業労働部には、産業の復興もbuild back betterでよりよい復興にしてほしいとお願いをしています。

 グループ補助金として復旧、復興の支援策ももちろんあるのですけども、加えて、一般的な支援策も組み合わせて、より良い事業の再建につなげてもらう視点が極めて重要だと思います。販路開拓の支援とかプロモーションでは営業本部としても、再建を図っていく、復旧復興を図っていく企業の皆さん、事業所の皆さんへの協力の観点もしっかり持っていきたいと思いますので、産業労働部を中心に作っている産業復興支援室とか産業復興支援センターとしっかり連携を取りながら事業所の応援を進めていってもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。私からは以上です。

(太田副知事)

 それでは、以上で報告事項を終わりまして、次にその他に移ります。

 林産業労働部長。

(林産業労働部長)

 私から、昨年に続き、2回目の開催となります「インターンシップ・業界研究フェア」の御案内を申し上げます。

 「インターンシップ・業界研究フェア」でございますが、日時は12月28日の午後、長野市内のホテル国際21で開催いたします。

 当フェアは、学生など若い方が県内企業と信州で働く魅力を知ってもらえるよう、企業の紹介、あるいは企業が実施するインターンシップについて情報提供する場となっております。

 多くの大学生が帰省する年末に開催しておりまして、新宿、松本、上田から当会場まで無料バスを運行いたします。遠方からこられる学生にも参加しやすくするよう支援する仕組みとなっておりますし、学生だけではなく保護者の方も御参加いただけるようになっております。

 今回は、全県から60社以上の企業の皆様方、そして10の自治体等も参加いただきまして、合計70社で開催する予定となっております。

 このフェアに参加した学生には、各企業が1月から2月に行いますインターンシップに参加する際に発生する交通費を最大3万円まで補助する支援策を講ずる予定でございます。

 県内産業の担い手づくりとしてのアプローチとなりますので、関係各部はもとより、地域振興局の皆様方にも情報提供等を御支援いただければ幸いであります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 質問等ございますか。

 その他として、ほかに発言ある方いらっしゃいますか。

 最後に知事、何かございましたら。

(阿部知事)

 私から先ほど「ふっこう割」等の関係で、災害対応もフェーズがどんどん変わるのに合わせて対応していく必要があるという話をしました。

 午後、災害本部があるので、今後の取組についても皆さんと一緒に考えたいと思いますけれども、この場で話したいのは、来年度予算に向けての話であります。

 災害対応でフェーズが変わっていくのも、毎年予算のあり方を見直していくのも、そのタイムスパンの取り方は違うけれど、実は同じ観点ではないかなと思っているので、話をしておきたいと思います。災害対応は、皆さんが感じていただいているように、人命救助のフェーズ、避難所に入られる方の暮らしの環境、避難環境をどう改善するのかというフェーズ、あるいはできるだけ早く、仮設住宅に移っていただかなければいけないじゃないかというフェーズ、これから、最終的に安定してお住まいになられる住宅をどう確保されていくかをニーズに合わせて応援していくフェーズは刻々と変化していきます。これは個人の支援においてもどんどん変わっていくわけですけれども、我々が日々行っている仕事も世の中の環境も、災害対応ほど目まぐるしく環境は変わらないにしても、確実に世の中は変わっています。

 そうであるとすれば、何に力点を置くとか、どういう体制で臨んでいくかは、この災害対応で10月から2か月少しの間で、軸足をどんどん移しながら、対応してきたように、通常我々やっている業務もどんどん軸足を移していかないと完全に世の中からすると、「力点の置き方が間違っているんじゃないの」、「今頃そんなこと我々は期待していないよ」と県民から言われかねないと思っています。

 来年度予算に向けては、選択と集中を兼ねてからお願いをしています。

 災害対応の経費で、基金の取り崩しを行いながら対応している状況を共有してもらった上で、各部局でも主体的に見直しに取り組んでもらっていると聞いています。

 そのことについては、まず大変ありがたいなと思っていますが、私的には、もっともっと踏み込んでもらいたいなと思います。

 今回は、国の令和2年度予算案が決定される予定になっておりますので、是非アンテナを高くして必要な国の予算については積極的に補正予算も含めて活用する姿勢で取り組んでもらいたいと思いますし、その反面、知事会の中で、地方分権の研究会を作って、私もメンバーで参加しています。国は最近やたらといろんな計画を作れと言って「義務付けが多すぎるんじゃないか」という議論を片方でしています。

 国が、提起してくる視点は、世の中の動きに対しては、ある程度私はしっかり対応した視点を提示してきてもらっていると思っていますけれども、我々がどういう形で受け止めるかは、我々の主体的な判断でやっていかなければいけないと思っています。

 国にAをやってねと言われたから、何も考えずにAをやるのではなくて、長野県においてAという政策はこれまでやってきたBという政策とどういう関係があるのかとか、どういう優先順位をつけて取り組むべきか、限られた予算と財源をどう振り分けるのかをしっかり考えた上で行わないとどんどん仕事の量が増えるけども、生産性は県民の期待に応えられないということになりかねないと思っています。

 スクラップアンドビルド(選択と集中)をしっかり繰り返していくことが、まず重要だという風に思いますし、同時に各部局で人から言われたからとか、国がこういう法律を作ったからと、無批判に受け入れるだけではなくて、主体的に自分たちなりにそしゃくして付け加えるべきものは付け加える、引き算するものは引き算するそして、活用していくという観点で取り組んでもらいたいと思います。

 それぞれの部局が主体的に行動してもらえるように、そして国の動きも世の中の環境の変化の一つの要素であります。国の動きに対してもアンテナを高く張って、積極的に有効な予算は獲得すると同時に、県民の皆さんの考えや思いも我々が行動する上では最も重要な起点でありますので、そうした市町村とかいろんな団体とか県民の想いにもアンテナを高く張って来年度予算にしっかり組んでいきたいと思いますので、それぞれの部局長においてもそういう姿勢を共有してもらって取り組んでもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

(太田副知事)

 以上で部局長会議を終了いたします。

 お疲れさまでした。

 

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