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更新日:2019年4月19日

平成27年(2015年)10月22日部局長会議録

時間:9時33分~10時33分

場所:県庁特別会議室

出席者:

阿部知事、太田副知事、中島副知事、伊藤教育長、尾﨑警察本部長、野池危機管理監兼危機管理部長、小岩企画振興部長、原山総務部長、青木県民文化部長、小林健康福祉部長、青柳環境部長、石原産業政策監兼産業労働部長、吉澤観光部長、北原農政部長、塩原林務部長、奥村建設部長、石田会計管理者兼会計局長、塩谷監査委員事務局長、佐藤人事委員会事務局長、原労働委員会事務局長、波羅企業参事兼経営推進課長、岡地財政課長

 

(太田副知事)

それでは、ただいまから部局長会議を始めます。初めに知事からお願いいたします。

 

(阿部知事)

それでは、私から冒頭に1点お伝えをしておきたいと思います。来週の月曜日10月26日から11月2日まで、関係部局、関係者の皆さん、そして今回は西沢県議会議長ともご一緒にオーストリアとスイスを訪問してまいります。

今回の訪問の目的を関係部局の皆さんと整理をさせていただきましたけれども、3つあります。1つは林業の振興、そして2つ目が世界水準の山岳高原観光地づくり、そして3点目が文化交流であります。

林業振興につきましてはオーストリアですが、長野県では森林県から林業県へということを目指して林務部と一緒に取り組んでいるわけでありますけれども、平成25年度からオーストリアとの間でさまざまな交流を深めてきました。その積み重ねの成果として、今回、オーストリアの農林環境水資源管理大臣と林業技術等の交流に関する覚書を締結していきたいと考えています。林務部には大変これまで頑張ってきてもらいましたが、ぜひ今回の訪問を契機に、さらに林業県として飛躍することができるように取り組んでいきたいと思っています。

それから観光の観点でありますけれども、スイスのツェルマットを訪問してこようと思っています。世界的な山岳高原観光の拠点であるということから、地域が主体となった滞在型の観光地づくりの取り組み等について、地元の観光局、あるいは地域の推進組織の皆さんと懇談を行っていきたいと思います。

後で出てまいりますけれども、本県も地方創生、「人口定着確かな暮らし・実現総合戦略」の中でもDMOの推進ということを位置づけているわけでありますので、世界的な観光地と伍していけるような長野県の観光施策を進めていきたいと思っています。

それから3点目の文化交流でありますけれども、私どもの県民文化会館とウィーン学友協会はこれまでも姉妹提携を結んで交流をしてきていますが、今回、改めてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の団長と懇談をするとともに、ウィーン楽友協会の芸術総監督と音楽に関する今後の交流事業の実施について、覚書を締結していきたいと考えています。小澤征爾さんからもご紹介状をいただいているところでありますので、長野県では文化振興元年ということで取り組んできていますけれども、そうした一環としてウィーンとの音楽交流、文化交流をしっかりと強化をしていきたいと思っています。

また、海外出張中、各部局長の皆さんにはご迷惑をかけるところもあると思いますけれども、太田副知事、中島副知事を中心に、しっかり取り組んでいただきたいということをお願いして私からの冒頭の報告とします。よろしくお願いします。

 

(太田副知事)

それでは、本日のおいしい部局長会議のメニューにつきまして、吉澤観光部長から説明をお願いいたします。

 

(吉澤観光部長)

それでは、お手元に本日はビスケットとアップルソース、そして「りんごジュースしぼりっぱなし」をご用意させていただきました。

まずアップルソースですが、付箋がついていると思いますけれども、赤い方が「ふじ」をベースにしました「スイート」、青い方が「紅玉」をベースにしました「サワー」になっております。

こちらは飯島町の池上ジェニーさんが、アメリカの家庭でつくられているものを参考に日本で研究を重ねて商品化したものでございまして、砂糖、香料、着色料を加えず、りんごそのものがギュッと詰まっているというものでございます。

なお、池上ジェニーさんにつきましては、アメリカ大使館主催の「日本起業家賞2014」でパイオニア賞を受賞されております。

ビスケットでございますけれども、こちらは信州牛乳ビスケットということで、駒ヶ根市のすずらん牛乳で練り上げたビスケットというものでございまして、辰野町の米玉堂さんが製造されたということでございますが、西駒郷での自立支援の一つとして、アルクマのシール張りを行っていただいているものでございます。

「りんごジュースしぼりっぱなし」でございますけれども、こちらにつきましては、県北部で栽培されたりんごを絞ったジュースということでございまして、千曲市の寿高原食品さんの汁を絞るときに空気に触れずに酸化を防止するといった独自の製法によりましてつくられているものでございます。ふじを主体に紅玉のすっぱさがブレンドされているものでございまして、バランスよい飲みごたえになっているかと思います。

これらにつきましては、いずれも銀座NAGANOで扱っているものでございますので、ご賞味いただければと思います。よろしくお願いします。

 

(太田副知事)

何か質問とか感想とかございますか。よろしいですか。

それでは協議事項に入ります。小岩企画振興部長から説明をお願いいたします。

 

(小岩企画振興部長)

それでは、私から「人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」の策定につきましてお話を申し上げます。

まず、この総合戦略の策定につきましては、各部局の皆様方におかれましては、取りまとめ、また議論に御協力をいただきましてありがとうございます。まずもって御礼を申し上げます。

この総合戦略の案につきまして、昨年秋からの検討を踏まえまして、去る9月16日に案という形で公表をさせていただきました。その後、県議会定例会ですとか、あるいは人口定着・確かな暮らし実現会議、またパブリックコメントも実施いたしまして、広く県民の方からご意見をいただいてきたところでございます。

さまざまなご意見をいただきました。例えば、県内産業の活性化のための規制改革でありますとか、あるいは地域の農産物を使った起業の仕組みといったものに関してご意見をいただきました。こういったことを踏まえまして、案の段階から記載を追加する等の変更を加えたところでございます。

資料1をご覧いただきたいと思います。資料1の概要でございますけれども、既に案の段階でご覧いただいているかと思いますが、改めてポイントだけを申し上げます。

策定の趣旨のところでございますけれども、この総合戦略は「しあわせ信州創造プラン」のうち、人口減少に対する取組を深化・展開するものでございます。また、人口の現状と将来展望では2060年には161万人としております。

また、生産年齢人口を従来15歳から64歳という捉え方をしておりますけれども、元気に活躍していただけるような世代を20から74歳という部分にも着目をして、施策を講じたいという考えでございます。

また、3.のところに「信州創生の基本方針」とございますが、中長期的な施策構築の考え方や未来の姿を6つの「信州創生の基本方針」として明確化させていただきました。

右側になりますが、そういった基本方針を踏まえまして、今後5年間で取り組むべき方策といたしまして、基本目標を4つ、「自然減への歯止め」、「社会増への転換」、「仕事と収入の確保」、「人口減少下での地域の活力確保」の4つを掲げまして、それぞれに数値目標を設定いたしました。

これに基づきまして具体的な施策展開といたしまして、例えば自然減の歯止めに向けては結婚・出産・子育てへの支援や子育ての環境づくりなどを掲げてございます。

また、一番右下の推進体制のところでございますが、これは行政だけでなく、オール信州としての推進を進めていきたいと考えております。市町村との方向性の共有、また県内には小規模町村が多いことを踏まえた先進的なモデルの支援だけでなくて、底上げ的な支援も行ってまいりたい。また、市町村との連携施策なども検討いたしまして、年度末には改定することなどを掲げてございます。

この部局長会議で総合戦略を決定いただきました後には、オール信州での実行の段階に移ってまいります。部局間での垣根を越えた施策の展開はもちろん、それぞれの各部局におかれましては、関係団体や県民の皆様にも一緒に行動を取り組んでいただきますように取組をお願いしたいところでございます。

以上、私から総合戦略の概要につきましてご報告を申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。

 

(太田副知事)

ただいまの説明に対しまして、意見・質問ありましたらよろしくお願いいたします。よろしいですか。知事から何かありましたらお願いいたします。

 

(阿部知事)

総合戦略の取りまとめに当たっては、市町村の皆さんや県民の皆さんのご意見を伺うだけではなくて、各部局にも、さまざまな関係する団体の皆さんからも意見を聞いていただいて取りまとめることができました。

とかく行政は、計画をつくるところまでは一生懸命だけれども、そこから後は大丈夫かと言われることが多い状況でありますが、この戦略はオール信州で取り組みましょうと謳っています。この戦略は企画振興部で取りまとめたわけですけれども、オール信州というのはやはり、まずは各部局で連携して進めてほしいということと、それから県内のさまざまな組織、それぞれの部局ごとに取り組まなければいけない課題があるわけですけれども、県行政だけではなくて、広くさまざまな皆さんの力をお借りしながら、一緒になって取り組んでいく体制をぜひしっかりとつくってまいりたいと思います。

それからもう1点、「信州創生の基本方針」が本文の9ページから14ページまで書いてあります。そんなに分量がないわけでありますけれども、私の考え方もかなり入れてあります。今、主要事業の説明を伺っている段階でありますけれども、来年度予算、あるいは、予算にあまりこだわるといけない部分もあるわけですけれども、各部局が施策を進めるに当たっては、各部局長の皆さんには特にこの9ページから14ページをぜひしっかり頭に入れていただいて、これを念頭に置いて施策の構築と推進をしてもらいたいと思っています。

重要なことが大体ここに書かれていますし、もちろん後の方の個別の施策もしっかり進めなければいけないと思いますけれども、まずは大きな方針としてどういう方向で行くのか、それからその突破策としてどういうことが書かれているのかということが、自分の部局の関係のところだけではなくて、ここに書かれているのは、極論すれば、私は全ての部局に関係しているものだという認識でいますので、しっかりと読み込んでいただいて、自分のものにしてもらった上でそれぞれの部局の施策づくりに反映してもらうと同時に、施策の推進にもこの視点を常に入れていってもらいたいと思っていますので、よろしくお願いします。

取りまとめいただいた企画振興部、そして関係部局の皆さんに心から感謝をするとともに、これからの推進にもぜひ全庁一丸となって取り組んでもらうようにお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

 

(太田副知事)

それではこれをもちまして、「長野県人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」を決定いたします。

次に報告事項に移ります。資料2につきまして、小岩企画振興部長から説明をお願いいたします。

 

(小岩企画振興部長)

では引き続き、私からご報告を申し上げます。

ただいま「長野県人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」につきまして、決定をいただいたところでございます。これを受けまして、県民の皆様へのこの総合戦略の浸透を図るため、27年度下半期の統一広報テーマを「信州創生」といたしまして、県を挙げて周知に取り組むことといたしたいと考えております。

取組内容といたしまして資料2をご覧いただきたいと思います。資料2の取組内容(1)から(3)でございますが、ここに書いてありますとおり、まず全職員による徹底した「営業活動」ということで、県の職員一人一人がエンジンとなりまして、あらゆる機会を通じて周知・PRを展開していただきますようにお願いしたいと考えております。

具体的には、例を書いてございますけれども、この10月から広報デザイナーを採用させていただいております。この広報デザイナーの意見も参考に、現在、わかりやすい形でのリーフレットの作成を進めているところでございますので、完成いたしましたら、皆様のお手元にお届けをしたいと思っております。また名刺の裏面ですとか、メールの署名欄などで使用する文例につきましては、広報ツール例として追ってお示しをさせていただく予定でございます。

2点目は県以外の団体等との連携でございます。先ほど申し上げましたが、総合戦略の推進にはオール信州での取り組みが欠かせないところでございますので、市町村が行います各種の事業説明会、また関係団体の総会等々の場に積極的に出向いていただきまして、県の総合戦略をご説明いただくなど、県以外の団体等との連携も図ってまいりたいと考えてございます。

最後に(3)は、県の広報媒体による集中的な広報でございます。これは広報誌、テレビ、ラジオ、ツイッターなど、県の広報媒体を総動員して効果的な広報に努めてまいりたいと考えております。各部局におかれましては、広報すべき事項の積極的な情報提供、共有をお願いしたいと考えております。

私からは以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

(太田副知事)

質問、意見ありましたらお願いいたします。ございませんか。知事から何かございますでしょうか。

 

(阿部知事)

広報、発信力の強化ということをずっと言ってきているわけですけれども、各部局長の皆さんや各部局が説明に行くときには、ベタで説明しなくてもいいので、県民の皆さんもそれぞれの団体とか活動領域によっては関心事項が違うので、そういうものにあわせた、わかりやすい説明をぜひ心がけてもらいたいと思っています。また、推進していく上では、さっき言ったように県民の皆さんの協力が不可欠です。しかしながら、県の考え方とか方向性がわかってなければ、協力しようにも協力しようがないので、さっき言ったように、6つの基本方針はぜひしっかり押さえて、頭の中にたたき込んでもらった上で、それぞれ自分なりに翻訳して県民に伝えてもらえればありがたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

(太田副知事)

それでは、次に資料3につきまして、岡地財政課長から説明をお願いいたします。

 

(岡地財政課長)

財政課でございます。平成28年度当初予算編成方針につきましては、本日、総務部長名で発出させていただいたところでございますが、その概要についてご説明申し上げます。

まず、県財政の見通しでございますが、県税収入の増加が期待されるものの、社会保障関係費の増加、地方財政対策や国の予算制度見直しの影響を見極める必要があることなどから、不透明さを抱えながら引き続き厳しい財政状況が続くものと見込んでおります。

一定の仮定のもとで試算いたしますと、現時点での財源不足は67億円となり、一層の財源確保に取り組む必要がございます。

施策展開の方向性につきましては、「しあわせ信州創造プラン」の政策推進の基本方針に沿った施策を展開するとともに、先ほど決定されました「人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」に基づき、人口減少への歯止めと人口減少を踏まえた地域社会の維持、活性化に向けた施策をさらに進化、展開させることといたします。

また、御嶽山噴火、神城断層地震などからの復興と地域の活性化に向けた施策を推進するともに、これらの災害から得られた教訓を活かした防災・減災対策に重点的に取り組むことといたします。

次に予算編成の基本理念と具体的取組でございますが、「しあわせ信州創造プラン」、「人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」の推進に向けて、財源を重点配分いたします。

予算編成に当たっては部局間の連携を強化し、縦割りではなく、部局の垣根を越えて一体となって事業構築すること。また、これまでの成果と課題を徹底的に検証して既存事業の廃止・再構築を行うとともに、新規事業の構築に当たっても、これまでの取組方向との一貫性等を考慮すること。共感と対話を常に念頭に置き、現場の視点を持ちながら、あわせて社会や経済の動向等を的確に把握して、県の取組の方向性を明確にした上で施策構築をすること。予算措置による対応だけでなく、規制改革や税制などさまざまな政策手法を検討することなどを基本といたします。

また、現在、「しごと改革」を進めているところでございますけれども、職員の負担が大きく増加する各種調査ですとか、イベント等につきましては、職員の数にも限りがあることを踏まえて、アウトソーシング等をすることも念頭に置きながら、事業構築をお願いしたいと思います。

予算要求基準についてでございますが、特に政策的経費につきましては各部局の責任において施策の重点化を図った上で、平成27年度当初予算の範囲内での要求をお願いします。

また、「しあわせ信州創造プラン」のプロジェクト、「人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」の突破策等につきましては、所要額の要求をお願いいたします。

事業見直しインセンティブによる要求限度額への上乗せにつきましては、引き続き実施するとともに、今回新たに行政改革課と連携して、「しごと改革」によるインセンティブを導入することといたしました。

今後の予定でございますが、12月中に要求概要を公表し、知事査定を経まして、翌年2月上旬に当初予算案を決定公表したいと考えております。私からは以上でございます。

 

(太田副知事)

ただいまの説明に対しまして、質問、意見等ありましたらお願いいたします。

 

(原山総務部長)

特に成果と課題の徹底的な検証、そして既存事業の廃止・再構築、これをしっかりやっていただいて、新たな事業を構築するに当たっては必ずそういうプロセスを経た上でやっていただきたい。そして人員は限られております。それから超勤を縮減しなくてはいけないという条件の中でやりますので、そんな点も踏まえて、ぜひ既存事業の切り込みに部局長の皆さんのリードをお願いしたいと思っています。よろしくお願いします。

 

(太田副知事)

ほかにございますか。

 

(中島副知事)

関連ですけれども、この地方創生のことで新たな事業も増えてきますので、既存の事業、特に計画とか会議とか、さまざまルーチンでやっていくもので、この際、見直せるものがあればぜひにと思っております。また、この事務的経費の削減、アウトソーシングの推進ですが、私の国での経験というものから見ると、計画を策定するときとか、または検討会を運営するときの事務的なものは、国はほとんど委託をして、いろいろなデータ整理等をやることによってアウトソーシングをやっています。県庁はほとんど、計画の策定、そのデータの整理も含めて職員がされているので、それは県独自のものをつくっていくためにはいい部分もあるんですが、ただ、本当に事務的なデータ整理、または検討会運営事務等は本当にどんどん委託ができると思いますので、そういったものはなるべくアウトソーシングをぜひ検討いただければと思っておりますし、財政課でも支援をいただければと思っています。以上です。

 

(太田副知事)

今のはいいですか、岡地財政課長。

 

(岡地財政課長)

はい。関係部局と連携をしながらぜひよろしくお願いいたします。

 

(太田副知事)

ほかにございますか。

 

(阿部知事)

これから予算編成が本格化していくので、ぜひしっかりこれまで取り組んできた成果を踏まえて、次につながるようないい予算になるように、全庁挙げてしっかり検討していってもらいたいと思います。そういう中で、私から何点か、今の方針に書かれていることと重なる部分もありますけれども、お願いをしておきたいと思います。

まず1点目でありますけれども、共感と対話の県政と言って県政を進めてきているわけでありますけれども、ぜひ県民の皆さんの思いとか希望、そういうものをしっかり踏まえて、予算編成にも向き合ってもらいたいと思います。

行政経営理念の職員の行動指針のバリューのところに「県民起点で真摯に行動します」と謳っているわけでありますが、ともすると県行政は、国からの財政支援を受けながらやる事業が多いわけで、国の方針をただ粛々と実行することになりがちです。もちろん国の言っていることが悪いわけではないわけですけれども、しかしながら、個々の地域の実情とかそれぞれの分野が置かれている課題というのは、必ずしもオールジャパンの状況と同じとは限りません。むしろ、もっときめ細かな対応をしていかなければいけないことが多いと思っています。そういう意味でぜひ、関係団体、市町村、あるいは県民の皆さん、それぞれの所管分野に携わって、いろいろな活動をされている皆さん、あるいはそうした方々に近いところで頑張ってくれている現地機関の職員、そういう人たちの感覚というものもぜひしっかり把握した上で予算に反映をしてもらいたいと思っています。

それから2つ目でありますが、地方創生の総合戦略のところとも同じ話でありますけれども、ぜひ部局の壁を越えて、私の希望を申し上げれば、部局長同士が少し横の議論をしっかりしてほしいと思います。どうしても担当者レベルでは部局の壁を越えろといっても、正直、越えづらいと思います。いきなりほかの部局へ行って、うちはこういうことやっているけれどもお宅はどうするんだという話をするのはなかなか難しいだろうなと思います。やっぱり部局長であり課長クラスの皆さんが、このほかの部局との関係性というものを常に念頭に置いて取り組んでもらいたいと思っています。

主要事業の説明の中でも、これはあっちに共有しておいてとか、これはほかの部と一緒に絵を描いてということを、私もかなり申し上げてきています。ぜひ、各部局長の皆さんに主体的に、やっぱりこれはあっちの部と相談しておかなければいけないと、これは庁内全体でいけば、うちがほかの部局を取りまとめていかなければいけないということを主体的に考えて、庁内全体で部局の垣根が低くなるように、意識して取り組んでもらいたいと思います。

それから3つ目でありますけれども、これも行政経営理念の中に書かせてもらっていますけれども、「成果をあげることにこだわりを持ちます」と書かれています。

やはり、どうしても今までの行政は、予算重視、決算軽視という傾向があるのは、これはどこでも同じような傾向があるのではないかと思います。主要事業の説明でも一体成果はどうなんだとか、これは今まで何をやってきたのかという話を随分、私からは聞かせていただいております。ぜひ今まで取り組んできた成果は何なのかと、そしてその次はどういう成果に向けて何をしなければいけないのかということを明確にしてもらいたいと思います。

予算編成というのは、やはり1年を振り返って次に何をするかということを考えるいい機会でありますので、単に次に何をやる、これが必要だということではなくて、むしろ、これまでこういうことをやっていたけれども、やはりここが課題だと、あるいはこういうところが不十分だと、そういうことを明確に意識した上で予算編成をしていただきたいと思います。

それから、先ほど中島副知事、原山総務部長からも出ていた話と重なりますけれども、ぜひ限られた予算と人員で最大の効果を上げなければいけないということを念頭に置いて、もうやめるものは思い切ってやめようということで意見具申をしてもらいたいと思います。

職員数も総体としては削減する中で、しかしながら、時代の変化に対応していろいろやらなければいけないことが増えているという現状があります。もとより、やり切らなければいけないことは頑張っていかなければいけないわけですが、ただ、今行われている仕事の中身とか、あるいは仕事のやり方が、本当にベストなのかということをぜひしっかり検討してもらいたいと思います。

私からは総務部財政課には外部委託できるものはしっかり予算をつけてくれというようにお願いをして、原山総務部長にも快く応じてもらっていますので、どっちが効率的なのかはもちろん、もとより全部委託すればいいとは思いませんけれども、機械的な対応で済むような話まで、県の職員が一から十までやっているのが本当にいいのかということをしっかりそれぞれで考えてもらいたいと思いますし、私が県民の皆様方と対話をする中で時々聞こえてくるのが、この会議は本当に必要なのかと、あるいは形だけの会議で実質がないんじゃないかという厳しい意見を聞くこともあります。全てではないですけれども、これは多分部局長の皆さんもそういうことを耳にすることがあるのではないかと思います。ぜひ、そうしたこともしっかり念頭に置いた上で、もちろん全部をすぐやめるというよりは、むしろ本当に必要なものであれば実質的なものにするとともに、逆に、やはりもう形骸化している、マンネリ化してもういまさら要らないのではないかというような事務とか会議とか、そういうものについては積極的に見直しをして、廃止すべきものは廃止をしていってもらいたいと思います。

それから、最後もう1点、予算ですが、これも予算重視を変えようという話と重なりますけれども、予算はあくまでも目的ではなく手段です。これは当たり前でいうまでもないわけでありますけれども、しかしながら、予算編成に費やす労力というのは多大なものがあるので、ともすると、予算をつくることが目的になりがちだと思います。ぜひそういうものに陥らないように、全体的な施策の一貫性、継続性、あるいは目的、そういうものをしっかり見据えた上で、その一部の手法が予算編成だと私は思っています。予算に掲げた事業がいっぱい並んでいれば、いっぱい仕事をやっているものだとは私は全く思いません。予算に書かれていなくても、日ごろからもっと力を入れていかなければいけない仕事も多々あるわけでありますので、ぜひ常に、これの目的は何なのかと。その中で予算という財政的な手法を使ったほうがいいものもあれば、あるいはほかの手法、あるいは例えば規制であったり税制であったり、そうしたいろいろな手法があるわけでありますから、ぜひ、予算一辺倒、予算偏重主義に陥ることがないように、全体的に何をするべきかという目標を常に見据えながら、それであればここは予算措置で頑張ろうという形でこの予算について向き合ってもらえればありがたいと思っています。

厳しい財政状況の中ではありますが、今回、政策的経費についてはマイナスシーリングではなくて、前年度当初予算額の範囲内での要求という形になっています。これは、ある意味、各部局で主体的に検討してもらいたいという意味合いも込めてありますので、ぜひ、財政課には各部局の取り組みを厳しく査定するというスタンスよりは、むしろ一緒に応援するというスタンスで取り組んでもらいたいと思いますし、各部局にはそれぞれ、私が今申し上げたような観点を踏まえて、主体的にこの予算編成作業に向き合っていただきたいということをお願いして、私からのこの予算編成方針についてのコメントにしたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

(太田副知事)

予算編成方針についてはよろしいですか。

それでは次に、資料4につきまして青柳環境部長からお願いいたします。

 

(青柳環境部長)

この夏の節電省エネ対策といたしまして、各部局の協力をいただき「さわやか信州省エネ大作戦・2015夏」と銘打ち、夏至の日の6月22日から9月30日を取組期間として県民総ぐるみでの取り組みを行ったところでございます。

この夏におきましても昨年夏と同様に、国及び中部電力から数値目標を伴う節電の要請はございませんでしたが、長野県では独自の数値目標を掲げて取り組むことで節電・省エネの機運、意識をさらに高め、安定した電力需給への対応のみならず、環境先進県としての取り組みを推進したところでございます。

こうした観点から、今年夏の目標は、前年度の目標値を上回るマイナス9%と設定し、節電のさらなる定着を目指したところであります。

具体的な取り組みにつきましては4ページに記載してございますけれども、経費の削減、地域経済の活性化、生活の質の向上にもつながるような節電省エネ行動につきまして、県民各層の協力をお願いしてきたところでございます。

この夏の最大電力は、資料4にありますとおり、平成22年度比でマイナス12%、351,000キロワットの削減となり、目標の9%を大きく上回ることができました。

さらにこの夏は、特に7月下旬から8月上旬にかけて平年よりも気温が高くなりましたが、上段のグラフ3のとおり、取り組みで呼びかけているピーク時間帯における削減のみならず、1日を通じて電力の使用が減少しております。

また7の表、グラフのとおり、電力需要を見ましても、平成22年度以降、着実に削減が進んでおります。こうしたことから、節電・省エネが構造的に定着化してきたことが伺えるところであります。

県の機関におきましても、8のとおり、期間中の最大電力は平成22年度比でマイナス20.9%となり、全県同様、昨年夏から上乗せした目標を上回る削減を達成することができました。皆様方のご協力に感謝を申し上げるところでございます。

今年冬の取り組みにつきましても、現在、国において検討が進められております。冬期の電力需給対策の内容を踏まえつつ、環境先進県として引き続き前向きな取り組みを進めていく予定としているところでございますので、今後とも皆様方のご協力をお願いしたいと思っております。以上でございます。

 

(太田副知事)

質問、意見等ありましたらお願いいたします。知事から何かございますでしょうか。

 

(阿部知事)

ずっと続けて取り組む中で、環境部を中心に具体的な成果を上げてもらってきていて、ありがとうございます。「しあわせ信州創造プラン」に掲げている、最大電力需要に対する理論値としての自然エネルギーの普及拡大をすることと同時に、最大電力需要を抑制していくということが重要な取り組みになっていますので、ぜひこれからも環境部を中心に各部局連携してこの省エネルギー、省電力の取り組みを進めてもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

(太田副知事)

それでは、次に資料5につきまして、吉澤観光部長から説明をお願いいたします。

 

(吉澤観光部長)

それでは、資料5ということでお願いしたいと思います。首都圏における総合活動拠点として昨年、10月26日に銀座NAGANOをオープンしまして、間もなく1周年を迎えるということでございますので、本日は運営状況につきましてご報告をさせていただきます。

まず2の実施状況のところでございますけれども、オープンからこの9月までということで、来場者につきましては73万人弱、1日2,157人、販売額につきましては1億9,100万円余ということでございまして、1日57万円弱というような形でございます。

グラフをご覧いただきたいと思いますけれども、来場者数、販売額ともにオープン直後の昨年11月がピークとなってございまして、今年の春にちょっと減少したわけでございますが、その後はトレンドとしますと増加傾向となってございます。

特に販売額の方ですけれども、こちらにつきましてはふるさと割を6月から導入した効果もありまして、9月の単月は昨年12月の水準までアップしているという状況でございます。

次の2ページになりますけれども、銀座NAGANOの売れ筋ということで、ベスト10はご覧いただいているとおりでございまして、「七味唐からし缶」、「くるみやまびこハーフ」、「縄文おやき」が定番の商品となってございます。

(4)にありますように売れている商品の傾向ですが、今の定番も含めまして、あとはマルシェということで青果も販売しておりますので、りんごやぶどうなどのフルーツ、そして健康長寿ということでメジャーに取り上げられた商品ということで、凍豆腐、寒天などが売れ筋となってございます。

本年度ですけれども、先ほど申し上げましたように、6月からふるさと割り商品の販売ということで、これが売り上げの増加に貢献してございまして、また、この10月21日、昨日からですけれども、500円で1ポイントということで、ポイント制のメンバーズカードを導入してございます。

マーケティング活動ですけれども、こちらにつきましては「サポーターズ倶楽部」を今月創設させていただきました。会員数56名ということで、商品やイベントなどのモニタリングなどを行って、それをフィードバックするということで活かしたいと考えております。あと地域資源製品開発支援センターということで、豆腐ジェラートなどの支援製品のテスト販売なども行っているところでございます。

(6)のイベントでございますけれども、こちらにつきましては2階のイベントスペースということで、425件、約3万人弱の方にご参加いただいてきております。多いものは試飲・試食、あるいはセミナー・学び、また物産販売というようなものでございます。

特徴的なイベントでございますけれども、長寿日本一長野県の食材を「健康」を切り口にしたさまざまな紹介ということで、「しあわせ信州朝クラス」というものがございます。こちらにつきましては本年度から始めた取り組みでございまして、4月から第1期、そして現在第2期が行われておりまして、県内の生産者とのトークと講師のお話、そして県内産の食材を使った朝ご飯づくりなどが行われているということでございます。左下にはマルシェということで、新鮮な野菜等の販売が定期的に行われているものでございます。

次に、イベントに関連しまして、実際に長野県に来ていただくというのが非常に大事でございますので、次のページにありますように、「女性のための登山初心者講座」を5月に行いまして、そこでの知識を現地に生かすということで、「山ごはん体験ツアー」というものを7月の中旬に木曽で行ったというものをご紹介させていただいてあります。

観光案内でございますけれども、全体では16,000件ということで、昨年より20%多い状況でございます。今後の課題、方向性としますと、先ほどご説明した旅行企画というものを充実していく必要があると考えております。

移住・就職相談につきましては、ご覧のとおりでございます。

コワーキングスペースの利用者につきましては、情報交換、商談を中心にしまして、1,200人弱の方にご利用いただいているところでございます。

広報につきましては、今日も皆様のお手元に示してございますが、フリーペーパーの「つなぐ」というものを毎月発行するほか、Webを中心にした展開を行っております。

あとパブリシティも重視してございまして、エにありますように、首都圏におきましてメディアに取り上げられた件数としまして、オープン以来、238件ということで重視してまいりました。今後ともこちらにつきましては努めてまいりたいと思います。

今後の取り組みは記載のとおり、イベントの重点化、あるいは他県のアンテナショップとの連携などを行ってまいりたいと考えております。

あわせまして、今日は皆様のお手元に銀座NAGANOの現状と課題ということで、こちらは書面でございますけれども、配布させていただいております。こちらは熊谷所長がまとめたものでございまして、現場からのレポートということでございます。

おめくりいただきますと目次がございますけれども、特に3の気づいたことということで、右側にページがございますが、25ページから29ページにかけまして、現場での気づきというものもまとめていただいておりますので、またこちらにつきまして、皆様にも業務の参考にしていただければ大変ありがたく思っております。

銀座NAGANOにつきましては、コアな信州ファンの獲得ということで、単なる物産館ではなく、信州のライフスタイルの発信ということで取り組んできておりますので、今後も各部の一層のご理解、ご協力をお願いいたします。説明は以上でございます。

 

(太田副知事)

ただいまの説明に対しまして、質問、意見がありましたらお願いいたします。

最初に銀座NAGANOがオープンしたときの一つの考え方として、東京という大きな市場に対して、どういう消費者なり潜在的な観光客がどういうふうに考えているかという、ものをこちらのほうにフィードバック、あるいは生産者の方にフィードバックしてもらうという考えがあったと思いますが、その点はどういう感じでございますか。

 

(吉澤観光部長)

やはり、先ほど申し上げましたような形で、一つには、マーケティング活動のところでご紹介いたしましたけれども、県内には例えば地域資源製品開発支援センター、あるいは新しくできました、しあわせ信州食品開発センターなどがありますので、こちらとの連携を深めまして、できたものを銀座で意見を聞いて、それをまた返すというような形で進めているところでございます。

あと、先ほど申し上げましたように、現場での相談、観光案内ということで来ている方につきましても、実際にその方が行っているかどうかということも非常に私どもとしては大きな関心事でございまして、窓口の感覚といたしますと、来県目的で来られていますのでほとんどの方は来ているという形になってございますが、それにつきましてももう少しきちんとした形で把握するようなことを考えておりまして、そういう点での取り組みも深めてまいりたいと考えております。以上でございます。

 

(太田副知事)

はい。ほかにございますか、どうぞ。

 

(野池危機管理部長)

ホームページで、いつも活動の紹介を楽しみにさせてもらっています。一例で、資料の中に「しあわせ信州朝クラス」のご紹介がありますけれども、当初掲げた都会の日常に信州が入り込んでいくということが実現できているのではないかと感じております。熊谷所長のレポートで、26ページに「私たちが当たり前と思っていることが、実は都会では大変な価値である」ということが書いてありますけれども、もっともっと長野県ではあたり前と思っていることが、東京、都会では大きな価値なんだということを発信できる拠点としての活躍、活動を大いに期待させていただいているというところでございます。ありがとうございます。

 

(太田副知事)

ほかにございますか。

 

(阿部知事)

使った部局の感想はどうですか。

 

(太田副知事)

では、農政部から。

 

(北原農政部長)

私も2階のスペースのイベントに二度ほどご一緒させていただいていますけれども、ここにもありますように、農業女子の情報発信のときには、中島副知事にもご一緒していただいたんですが、参加者も非常に目を輝かせて、その農業女子の取り組みを興味深く見ていただいていますし、そういう中で、実際のバスツアー等にもつながってきています。

また、農業者の方々も、あのスペースで自ら発言しているということの中で、非常に自分の仕事への生きがいですとか誇りですとか、それから首都圏の方々から情報を仕入れるということの中での価値、付加価値というものを非常に感じております。

農政部ではさまざまな場面で使わせていただいていますけれども、これからもしっかりと活用させていただきたいと思います。

 

(太田副知事)

ほかの部で、健康福祉部から。

 

(小林健康福祉部長)

県の社協で福祉人材を集めたいということでイベントを行ったのですが、最初のうちは、なかなか人が集まらなかったという中で、NPOなどとも協力して、私がお邪魔したときには30人以上集まって非常に盛況な状態でした。やっぱり使ってみて、職員もそれによってどうしたら発信ができるか、試す非常にいい場だろうと、だから失敗も成功につなげていくという場だろうと思っていますので、そんな活用も今後とも取り組んでまいりたいと思っています。

 

(太田副知事)

産業労働部。

 

(石原産業政策監兼産業労働部長)

私たちの方では、待ち合わせの場所としてここを使わせてもらっていますし、実際に長野県の物が置いてありますので、県外の方々にも現物を見ていただいて長野県をPRできるなと感じております。これからもしっかり使わせていただきたいと思います。

 

(太田副知事)

林務部。

 

(塩原林務部長)

林務部の方では、この銀座NAGANOにおきましては、長野県の林業で働くといった観点での説明会等もこの場で使わせていただきまして、大分、この場に寄っていただく皆さんが、長野県の林業労働財団でしております就業説明にもお問い合わせをいただくといったことが出てきております。

それからまた、森の里親等の企業の皆さんにも、長野県の森林整備への協力をこの場をお借りして説明をさせていただきました。そうした中では、林務部の職員もここにかかわる中で、先ほども話がありましたが、意識改革、例えば営業活動を行う場合の意識改革の場にもなっていると思っております。これからも積極的に、全国植樹祭やジビエ振興といった点で活用させていただきたいと思っております。

 

(太田副知事)

ほかの部局長さんから何かございますか。

 

(伊藤教育長)

私ども教育委員会の方でも、教育委員会としてのイベントでもここを使わせていただいたんですが、それ以外に、地域でここに出てきて、その地域で活動するときに、地域の高校生を一緒にイベントの中に連れていっていただくことがあって、例えば、下伊那農業高校の生徒たちが、ここでの発表の場で自分たちでつくったものとか、料理を提供したりみたいなことが実はすごく自信になっていて、銀座のど真ん中で自分たちが勝負できるというので、ものすごい自信を持って帰ってきているというようなこともあるものですから、そういう意味では県の主催だけじゃなくて、それぞれの地域ごとに創意工夫をして出してもらっているという場が、その地域の中の人づくりにもすごく生きているなということで大変ありがたいと感じております。

 

(太田副知事)

中島副知事から何かございますか。

 

(中島副知事)

私も農政部と一緒に実際イベントに参加して、この場所を使ったイベントは本当に成功してすばらしいと思っているのですが、私が東京に住んでいた経験からの感想をお話します。

銀座NAGANOのあの場所に行くという人は、そうはいってもまだまだ限られていると思っていて、東京に住んでいる人たちはもうちょっとメジャーな、例えば丸の内とか、あとお店でいうと伊勢丹とか、もう少しブランド力のあるところで、普通の皆さんがこだわっていくような場所のお店や場づくりとも、ぜひ次の段階としてネットワークをさらに広げてもらって、銀座NAGANOでやっているようなイベントを、例えば朝クラスのようなものを丸の内で行うとか、またはここでのテストマーケティングを経て伊勢丹やブランド力のあるお店に売っていくとか、ぜひ次は外の、より広い皆さんに長野県が発信できるような人とのネットワークをつくっていただけると、今、持っていらっしゃる実績をより活かしていけるのではないかと思っております。

 

(阿部知事)

来場者数72万人とあり、最初の目標は35万人でしたが、今の目標はありますか。

 

(吉澤観光部長)

目標につきましては改定するということで、ご相談させていただいております。

 

(阿部知事)

まず銀座NAGANOはもうすぐ1年経ちますが、関係部局の皆さん、あるいは市町村とか、いろいろな団体の皆さんのご協力をいただきながら、銀座NAGANOのスタッフも接待を頑張って、いい形で初年度はいけそうかなと思っています。これは私からは皆さんに感謝申し上げたいと思いますが。

2点申し上げておこうと思います。一つは、現状に満足しては多分進歩しないので、今日は運営状況の報告ですけれども、現場の熊谷所長たちも入れて、この気づきの点、現場がどう考えたかと、さっきの予算もそうですけれども、現場の職員が何を感じているのかということをしっかり踏まえて次のステップ、来年度どうするかということはぜひ考えてもらいたいと思います。

それからもう1点は、各部局長にご発言してもらいましたが、皆さんそれぞれいい発言していただいてありがとうございます。このしあわせ信州シェアスペースは、単なるアンテナショップにしないとずっと言ってきたわけで、物産がどれだけ売れました、人がこれだけ来ましたということではただの物産館という話になってしまう。実は私も、伊藤教育長が言ったように、私が行ったときにも高校生が発表していて、高校生がこんなところで発表するなんて都会の子どもだってないよなという感じで、実はそういういろいろな目に見えない効果とか、あるいは塩原林務部長から言ってもらったように職員側に対する効果とか、単なる何人来たとか、どれだけ売り上げが出たという話とは違う効果が実はもっとあるはずだと思っています。そういうところをぜひ意識をしてもらって、ではもっとどう広げるのかということも考えてもらいたい。首都圏総合活動拠点であって、アンテナショップとは言っていないわけですから、ぜひ観光部にはそこの点、もう一回、原点に立ち返っていただいて、そうした効果、成果についてもしっかり把握をしてもらえればありがたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

(吉澤観光部長)

了解いたしました。

 

(太田副知事)

その他ということで、まず、小岩企画振興部長からお願いします。

 

(小岩企画振興部長)

それでは、「人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」に関連して、もう1点、私からお話を申し上げます。

この総合戦略の中で、いわゆるKPIの設定に当たりまして、重要な情報基盤であります統計調査の結果も利用しております。今後、多様な課題に対しまして的確・迅速に対応していただく中では、統計でデータに基づく現状を分析・把握していただくこと、また客観的な根拠に裏打ちされた施策を立案していただくことが重要と考えております。

企画振興部におきましては、長野県の統計情報のホームページというものを開設しておりまして、その中で、県で実施しております統計調査の一覧表を掲載しております。また、県及び国の調査結果へのリンクを張るなど、利便性も図っているところでございます。従来よりも使いやすいように工夫をしておりますので、ぜひ予算編成ですとか今後の施策展開をするに当たりまして、統計データの共有、また活用をしていただきまして、先ほどアウトソーシングの話もありましたけれども、こういった既にある統計情報、データというものも活用していただくようにお願いします。

 

(太田副知事)

次に青柳環境部長からお願いします。

 

(青柳環境部長)

セミナーのご案内です。10月24日土曜日に松本市のキッセイ文化ホールで開催されます、「『燃費性能』と『健康性能』から考えるこれからの住まいづくり」でございます。

県では、建築主に建物の断熱化やエネルギー効率の良い設備の導入などの検討を義務づけた、建築物環境エネルギー性能検討制度を、今年度からは住宅を含む全ての新築建築物を対象に実施をしているところであります。今回のセミナーは住宅の断熱性や機密性を高めることが、省エネや住む方の健康につながるということを多くの方々にご理解いただくためのものでございます。

当日は中島副知事にもご出席いただきますが、多くの皆さんの参加をお願いしたいと思います。以上です。

 

(太田副知事)

知事から何かございますか。

 

(阿部知事)

1点だけ。今の統計の話ですが、使いやすいようにしてもらって、それはいいことだと思います。ただ、県民の皆さんと話をしていると、やっぱりわかりづらい、使いづらいというところが結構ありますので、こんな統計情報を知りたいなというときにわかりやすくアクセスできるような工夫、それから、統計は生データで載っていることが多いんですけれども、その分析、この結果からどんなことが読みとれるかみたいなコメントがあるといいと思います。企画振興部だけじゃなくて、各部局にも考えてもらわなければいけない話なので、少し県民の皆さんに、あるいはいろいろな事業者とか、あるいはこの間、私は大学の先生からも言われましたけれども、少し、長野県について知りたい人が容易にデータにアクセスできる、わかりやすい提供方法については、一遍、検討してもらいたいと思っていますので、よろしくお願いします。

 

(太田副知事)

他によろしいですか。どうぞ。

 

(小林健康福祉部長)

1点、健康福祉部から資料なしでご報告とお願いでございます。先日、10月20日に保健所設置者として県と同じ立場にございます加藤長野市長と知事が、母子保健や健康づくりなどにつきまして連携強化に向けた懇談を行いました。人口減少社会への対応には、保健所機能などを活かしました専門職種の確保、育成、連携が非常に重要だということでございまして、知事から加藤長野市長に共同設置などを含めまして、これからの保健所機能のあり方を県と市と一緒に検討していきたいと申し上げ、合意を得たところでございます。

今後、県、長野市及び長野圏域の市町村で構成しまして、この圏域の保健所の共同設置などを検討する会議を開催したいと思っております。また、庁内においても関係課などで構成します保健所の共同設置などを検討する連絡会議を立ち上げたいと思っておりますので、各部局の皆様のご協力をお願いします。以上でございます。

 

(太田副知事)

よろしいでしょうか、以上をもちまして本日の部局長会議を終了いたします。

 

(会議資料)

 会議次第(PDF:90KB)

資料1: 長野県人口定着・確かな暮らし実現総合戦略(概要)(PDF:387KB)

  長野県人口定着・確かな暮らし実現総合戦略(PDF:2,758KB)

資料2: 平成27年度下半期の統一広報テーマについて(PDF:142KB)

資料3: 平成28年度当初予算編成方針のポイント(PDF:194KB)

  平成28年度当初予算編成方針について(PDF:222KB)

資料4:「さわやか信州省エネ大作戦・2015夏」の取組結果について(PDF:581KB)

資料5: 銀座NAGANO~しあわせ信州シェアスペース~の運営状況について(PDF:3,131KB)

(その他資料)

銀座NAGANOの現状と課題(紙資料のみ)

「つなぐ」(冊子配布)

統計情報の活用について(PDF:376KB)

「燃費性能」と「健康性能」から考えるこれからの住まいづくり セミナー(PDF:1,083KB)

おいしい部局長会議 ~銀座NAGANO 秋の注目商品(PDF:380KB)

 

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