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更新日:2023年7月1日
時間:午前9時30分~午前9時43分
場所:県庁特別会議室
出席者:
阿部知事、関副知事、内堀教育長、吉沢公営企業管理者、渡辺産業政策監、前沢危機管理監兼危機管理部長、清水企画振興部長、玉井総務部長、山田県民文化部長、福田健康福祉部長、諏訪環境部長、田中産業労働部長、金井観光部長、小林農政部長、須藤林務部長、田中建設部長、宮原会計管理者兼会計局長、加藤監査委員事務局長、西沢人事委員会事務局長、風間労働委員会事務局長、原佐久地域振興局長、柳沢上田地域振興局長、宮原諏訪地域振興局長、布山上伊那地域振興局長、丹羽南信州地域振興局長、渡邉木曽地域振興局長、宮島松本地域振興局長、早川北アルプス地域振興局長、尾島長野地域振興局長、小池北信地域振興局長
(関副知事)
おはようございます。ただいまから部局長会議を始めます。
初めに知事から何かありましたら、お願いします。
(阿部知事)
おはようございます。
皆さん、御承知のとおり、中野市で大変痛ましい事件が発生をしました。亡くなられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げるとともに、御遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。
犯人は拘束された状況ではありますが、周辺住民の皆さんの不安感は大変大きなものがあると思っています。そういう意味で、精神面、心のケアについて、健康福祉部、あるいは教育委員会を中心に対応してほしいと思っています。
今後また必要な事象があれば、各部局で協力して対応いただきますので、よろしくお願いします。以上です。
(関副知事)
それでは、報告事項に入ります。本日の報告事項は1件です。
報告資料1について、企画振興部長から説明をお願いします。
(清水企画振興部長)
それでは、報告資料1を御覧ください。令和4年度の長野県への移住者数が取りまとまりましたので、報告します。
令和4年度の移住者数は3,334人、前年度比374人増ということで、現在の集計方法となった平成27年度以降で過去最高となりました。
本県は毎月人口異動調査に基づく令和4年の社会動態でも22年ぶりに社会増で、プラスに転じたところですが、今回の移住者数の集計でも同様の傾向となったことから、地方回帰の流れが着実に進んでいるものと理解をしています。
移住につきましては、これまで関係部局連携の下、信州回帰プロジェクトとして様々な取組を進めてきたところであり、この場を借りて御礼を申し上げます。
また、今般策定しました「しあわせ信州創造プラン3.0」において、2027年度、令和9年度までに移住者数4,500人の達成を目標に掲げているところであり、この流れをさらに着実なものにしていく必要があると考えています。
そこで、資料の2枚目ですが、今年度においても、各部局及び市町村等と連携しながらオール信州で、若者・子育て世代を主なターゲットに信州回帰の取組を展開していく予定しています。
具体的な施策の実施にあたり、仕事と暮らしをセットにすること、また、地域と多様に関わるつながり人口の創出の観点を持ちながら、取り組んでまいりたいと考えています。
今年度の主な取組を掲載しています。たとえば過去最大規模の移住イベントを今年の夏に東京の有楽町で開催しますが、今回からは産労部とも協力いたしまして、県内の企業30社程度にも参画をいただきまして、フェアに参加された方が移住の情報のみならず、仕事の相談も直接企業に応じていただけるということで、より具体的な相談ができるようにしたいと考えています。
また、多彩なテーマで移住関連のイベントを開催するということで、信州の学び、婚活、伝統文化、農ある暮らしなど、多彩なテーマにより都市部で40回以上の移住のセミナーや相談会を開催していきたいと考えています。
また、つながり人口の創出という観点ですけれども、信州リゾートテレワーク等で企業との接点、あるいはフリーランスの方々等との接点を創出していくほか、地域とつながるきっかけになるイベントを銀座NAGANOの5階を中心に開催いたしまして、特に若者を意識したつながり人口創出の取組を実施していきたいと考えています。
今、コロナは5類扱いになったところでありまして、コロナ禍での地方回帰の流れが後退をしないように、取り組んでいきたいと考えています。
移住につきましては、地域振興局でも積極的な取組を進めていただいているところですけれども、今後とも各部局で連携して、これまで以上に取組を強化していきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。以上です。
(関副知事)
ただいまの説明につきまして、質問、御意見がありましたら、お願いします。産業労働部長、どうぞ。
(田中産業労働部長)
ありがとうございます。産業労働部です。
今、企画振興部長がおっしゃっている、特に資料の2枚目ですけれども、信州回帰のプロジェクトでは、仕事と暮らしをセットで、これは部局連携でしっかり取り組んでいきたいと思っています。
7月22日のフェアでも、新たに県内企業の方々にも参加をいただいて、若い方や女性の方々、あるいは子育て世代の方々が、移住に際してどんな働く場を望んでいらっしゃるのかということを企業の方々にも直接肌で感じ取っていただきながら、必要に応じて職場改善や人材の確保につなげてほしいと思っていますし、私どもの施策でも、今回新たに拡充した就業・移住の支援金なども積極的に宣伝しながら、今回のフェアだけではなくて、先ほど部長もおっしゃっていたように、銀座NAGANOの5階に交流スペースがありますので、そこも活用しながら、常に仕事と暮らしがセットということを意識しながら、一緒に取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。
(関副知事)
ほかに何かありますか。よろしいでしょうか。
地域振興局とか、県外事務所でも何かありましたら、お願いします。よろしいですか。
それでは、知事から何かありましたら、お願いします。
(阿部知事)
移住者数ですが、令和4年度は前年度より増えて、良い結果だったということで、関係の皆さんの取組に感謝を申したいと思います。
しかしながら、コロナが一段落して、人の動きがコロナ以前に戻り始めている中で、こうした信州回帰の動きをしっかり定着させるためには、さらなる努力が必要だと考えています。是非各部局が連携して、移住促進、人口の社会増に向けた取組をこれまで以上に積極的に推進してほしいと思っています。
私から視点を3点申し上げたいと思いますけれども、1つは、清水部長、田中部長からもお話があったように、仕事との連携、仕事と移住を是非パッケージで考えてほしいと思います。
この間の県と市町村との協議の場においても、保育士をどうするのかという御意見がありました。佐久の栁田市長からも都市部は積極的に保育士確保のための処遇改善をやっていて、地方のほうがむしろ取り残されているのではないかという御指摘もありましたし、今やあらゆる産業分野、農業、林業はもとより、医療、福祉、あるいは教育、様々な分野で人材の確保が極めて重要になってきています。単に移住者が増えればハッピーという状況ではありませんので、そういう意味では、各部局、それぞれの分野における人材確保という視点の中に、移住者をどんどん積極的に呼び込むためにはどういうことが必要かということをしっかり組み入れて、取組を進めていただきます。
2点目は、先日、空き家利活用推進アドバイザーとして、辰野町の赤羽さんに委嘱をしました。私も県内を回って県民対話集会をやっていますが、共通して出てくるのは空き家の問題です。長野県に移り住んでもいいと思っている人たちは、実際に移り住んだ人たちに比べて、潜在的にはもっといらっしゃると思います。
市町村は、たとえば公営住宅を造ったり、あるいはもう少し自由に使いたいということで、過疎債を使って住宅を建てたりということで、あるいは分譲住宅を造ったりということで、一生懸命頑張ってはいますが、なかなか追いついていないのが実情だと思っています。
そういうことを考えると、やはり住宅政策、特にたくさん空き家があるのに、移り住みたくても移り住めない人がいっぱいいるという、このミスマッチをしっかり解消していかないと、潜在的な求心力はあるけれども、それが実現しないということがずっと続いてしまいますので、この点については、企画振興部、建設部を中心に、住まいをどう確保するかという観点での移住促進にしっかり取り組んでいただきます。
最後、3点目ですけれども、当たり前ではありますが、いくら移住政策を一生懸命やっても、長野県自体に魅力がなければ、移住してくれる人は増えていきませんし、若者、女性を中心に長野県から逆に出て行ってしまう形になります。今や人も地域間の取り合いだということを念頭に置いていただいて、ほかの地域の取組もしっかり見極めつつ、それぞれの分野、医療であったり、教育であったり、交通であったり、住みやすい地域をつくるというのは、各部局のそれぞれの取組にかかっていますので、内輪の目線で見るのではなくて、ほかの地域とも競争になっているということを是非意識してもらって、他の地域よりもベターな医療環境であったり、教育環境であったり、あるいは交通環境であったり、こうしたものを提供できる県になるように取り組んでほしいと思います。
以上、仕事との連携、住宅、住まいの話、そうしたそれぞれの部局のさらなる取組、3点を期待して、私からのお願いとしたいと思います。よろしくお願いします。
(関副知事)
次にその他ですが、その他事項、特にあらかじめの登録はありませんが、何かありましたらお願いします。いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、最後に知事から何かありましたら、お願いします。
(阿部知事)
特に大丈夫です。
(関副知事)
それでは、以上で部局長会議を終了します。
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