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更新日:2025年1月6日

知事会見(令和6年(2024年)10月24日(木曜日)15時02分~15時32分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 令和7年度当初予算編成方針について
  2. 屋根ソーラー普及のための専用ポータルサイトの開設について
  3. アメリカ訪問について

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取材者からの質問

  1. アメリカ訪問について
  2. 令和7年度当初予算編成方針について
  3. 衆議院議員選挙について

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本文

阿部知事からの説明

1 令和7年度当初予算編成方針について

長野県知事 阿部守一
 きょうは私からは冒頭3点お話をしたいと思います。まず1点目は来年度予算の編成方針についてです。資料をお配りしているかと思いますけれども、このたび令和7年度当初予算編成方針を策定しました。来年度の予算編成については、まずは、かえるプロジェクトも進めていますので、プロセス、作業を抜本的に見直して、質の高い事業構築と予算編成に携わる職員の負担軽減の両立を図っていきたいと思っています。協議プロセスの簡素化、編成に当たってのペーパーレス化、こうしたものを進めていきたいと考えています。その中で厳しい財政状況ではありますが、喫緊の課題にしっかりと向き合って、メリハリのある予算にしていきたいと考えています。重点項目を6点書いていますが、まずは全国的な課題でもある人口問題。県として人口戦略を策定中ですが、今年の当初予算の中でも子育て支援の充実等、関連するような予算も計上していますけれども、来年度の当初予算はより、人口問題に光を当てた予算になるように取り組んでいきたいと考えています。それからゼロカーボン戦略を作っていますので、息の長い取り組みとして、ゼロカーボン戦略の加速化を進めていきます。また、事務作業の効率化もありますが、より新しい時代の行政の在り方、住民サービスの向上等を図るため、DXをしっかり意識して事業を構築していきたいと思っています。加えて、いろいろな場面で長野県が取り組んでいる内容がなかなか県民の皆さまに伝わっていないという指摘を頂いていますし、せっかくいいことをやっているのにもったいないという指摘も頂いていますので、改めて広報については、各部局にもしっかり意識してもらい、県民の皆さまに県の取り組みがしっかり伝わるように、そして県民の皆さまからはそうした広報を踏まえて、もう1回フィードバックを頂き、それを踏まえてさらなる事業展開、事業構築ができるように取り組んでいきたいと思っています。それから地震防災対策の抜本的強化については、先般、長野県地震防災対策強化アクションプランを策定して、9月の補正予算でも通信機器の整備等の予算を入れましたが、さらにこのアクションプランを具体化するための内容にしていきたいと思っています。加えて現在の総合計画である「しあわせ信州創造プラン3.0」については、着実に推進を図っていきます。なかなか財政状況は引き続き厳しい状況が続きますし、これから教員、あるいは県職員の人件費負担も、世の中全体が賃金引き上げという方向になっていますので、そういう意味で、県としても人件費の部分については増加する方向になってきます。そうしたものも踏まえながら、より効果的・効率的な行政運営ができるように、行財政改革についてはしっかりと取り組んで、必要なところにはしっかり予算を配分しつつも、必要性が低くなった政策や事業についてはしっかり見直すと、そういう予算にしていきたいと考えています。

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2 屋根ソーラー普及のための専用ポータルサイトの開設について

長野県知事 阿部守一
 続きまして2点目ですけれども、屋根ソーラーの普及を長野県として目指していきたいと考えていますが、そのためのポータルサイトの開設についてのお知らせです。長野県は、2030年度までに住宅の約3割、22万件に太陽光パネルを設置していこうということで、ゼロカーボン戦略に基づく取り組みを進めているところです。屋根ソーラーは、電気代の削減等メリットが多く、地域の脱炭素に大きく貢献するものだと思っていますが、住宅への普及率が1割台という状況です。そういう観点から、ぜひ多くの皆さまに屋根ソーラーに関心を持っていただき、一層の普及につなげていきたいということで、今回このポータルサイトを開設します。タイトルは「つなぐ 信州屋根ソーラー」で、持続可能な住み心地の良い長野県を将来世代にしっかり引き継いでいきたいという思いを込めています。それではサイトの一部を実際に紹介しますので、よろしくお願いします。

ゼロカーボン推進室長 平林高広
 それでは短時間ですがサイトの紹介をします。お配りした黄色いチラシですが、二次元バーコードからスマートフォンでも見られますので、皆さまもお試しください。知事のお話にありましたけれども、屋根ソーラーについて改めて普及をしっかりやろうということでこういったサイトを作ったところです。例えば、屋根ソーラーの導入を真剣に考えている方向けには、お住まいの市町村の支援制度・補助金や、設置の相談に乗っていただける地元の事業者を調べる機能が付いています。あと初期費用が掛からない導入方法などもご紹介しています。導入を迷っている方がいらっしゃると思いますが、これまでもありました「信州屋根ソーラーポテンシャルマップ」と連携していますので、まずそういった方は地図上でご自宅の日当たりや予想発電量をチェックしていただき、今回は目玉としてシミュレーターを作りました。今の電気代がどのくらい安くなるか、何年で元を取れるか皆さま気になるところですが、簡単な質問に答えるだけで、あくまでも試算ですが、できるようになっています。また具体的に入れてもらうとしっかりした金額が出てきます。また屋根ソーラーについて最近気になり始めている初心者という方には、「屋根ソーラーを知る」というコーナーを作りまして、太陽光発電のメリット、設置までの流れ、基礎知識が分かります。最後にソーラー検定も用意していますので、ぜひやっていただければと思います。結構難しいです。また「ソーラー大学」というコーナーがありまして、専門家による屋根ソーラーの解説動画をご視聴いただけます。こちらはシリーズものです。第1回目は信州大学の茅野先生にご登場いただいていますけれども、次回以降も定期的に人を替えてアップしていきたいと思っています。この他にもいろんなコンテンツを用意しています。サイトのトップに「信州の再エネ、あなたのお家から」とあります。住み心地の良い信州であり続けるため県民の皆さまにゼロカーボンを意識していただく方法の一つとして、屋根ソーラーに関心を持っていただきたいと考えております。またこのサイトはいろんな情報をそろえつつも、ご覧の通りできるだけ親しみやすい楽しめるものにしていますので、ぜひアクセスしていただき、皆さまのご家庭や職場で話題にしていただければと思います。説明は以上です。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。屋根ソーラーの普及に県も努力していきますので、メディアの皆さまにもご協力いただければありがたいと思います。11月2日には、長野駅でプロモーションやPRキャンペーンを行う予定になっていますので、そういう活動も取材いただければありがたいと思っています。また併せて、屋根ソーラー普及パートナーシップ制度も開始します。一緒に屋根ソーラーのPRにご協力いただく企業等を登録して、多くの従業員の皆さまにもご参加いただき、この取り組みを進めていきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。

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3 アメリカ訪問について

長野県知事 阿部守一
 それから最後3点目ですが、アメリカの訪問についてです。既にプレスリリースしていますが、10月27日から11月3日にかけて、アメリカを訪問します。訪問先はニューヨーク、ポートランド、ロサンゼルスの3カ所ですけれども、これから長野県として人口減少が続く中で、海外の活力をしっかり取り込んでいくことが大変重要だと考えています。そういう意味では県産品の輸出の拡大であったり、あるいはインバウンドの誘致であったり、あるいは経済的な連携・交流の促進であったり、こうしたことをさまざまな国や地域と進めていくことが重要だと考えています。今回は、長野県の加工食品の輸出先のシェアが最も高いアメリカ、またヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアの欧米各国から多くの旅行者をお迎えしていますけれども、その中でも富裕層の旅行消費額が大きいアメリカにターゲットを絞ってセールスをしていきたいと考えています。まず文化・経済の中心であるニューヨークを訪問し、それに次ぐ人口のロサンゼルス、そして世界的な企業が進出し本県とも共通点が多いオレゴン州のポートランドを訪問します。オレゴン州のポートランドについては、自然豊かで、農林業、あるいはハイテク産業が強みですし、また、大豆をはじめとする穀物の日本向けの輸出基地でもあります。また(ポートランドには)県内企業も進出されているということで、今回ニューヨーク、ロサンゼルスに加えて、ポートランドも訪問したいと考えています。今回は、県内の食品メーカー10社、そして観光事業者7社にもご同行いただく予定にしています。3都市で食、それから観光をPRするレセプションを開催する予定にしています。在アメリカ合衆国日本総領事館と共催のレセプションを3都市連続で実施することにしていまして、外務省をはじめ関係の皆さまの多大なご協力の中で開催できることを、大変心から感謝申し上げたいと思います。世界経済の活力、とりわけアメリカとの関係は非常に我が国では重要ですので、しっかりと長野県産品の販路の拡大、そして長野県の観光PRを行っていきたいと思っています。詳細については既にお配りしていますプレスリリース資料をご覧いただければと思いますので、よろしくお願いします。私からは以上です。

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取材者からの質問

1 アメリカ訪問について

中日新聞 清水 氏
 アメリカの訪問の関係ですが、まず知事がアメリカを訪問するのは何年ぶり何回目かということを1点お願いします。

長野県知事 阿部守一
 担当課がお答えします。

国際交流課長 稲玉稔
 知事が今回、アメリカを訪問しますけれども、前回は平成28年8月にコロラド州デンバーを訪問して以来となります。これまでミズーリ州にも訪問していますので、3回目のアメリカ訪問です。

中日新聞 清水 氏
 トップセールス以外ですと何か向こうの州長、首長にお会いするとかそういったご予定はありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今回は経済的な側面を中心にしていますので、どちらかというと、企業の皆さまとの商談会等を中心にしています。トップの方とはお会いする機会はないです。コロラド州に伺った時、それからミズーリ州にお伺いした時は、州知事等ともお話をさせていただいていますけれども、今回は産業を中心に交流を図っていきたいと思っています。

中日新聞 清水 氏
 先ほど知事の説明の中で(アメリカは)加工食品の輸出先シェアが最も高いとお話があったのですけれども、具体的にはどんな加工食品のシェアが高いのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まず「発酵バレーNAGANO」ということでいろんな取り組みを進めていますけれども、みそ、その他、長野県としての主力商品はかなりアメリカ市場に輸出されています。

営業局職員
 令和4年のデータでは(県内で生産された)加工食品の全体の輸出の78.9億円 のうち、北米は28億円、35.6%を占めるメインの輸出ターゲットです。品目については、78.9億円のうち57億円、72%が、みそ、酢、日本酒といった発酵食品が占めていて、今回の知事のセールスはメインプロダクトをメインカスタマーに売りに行くということです。

日本放送協会(NHK)杉本 氏
 今のアメリカの関連で続けて質問させていただけたらと思いますが、今回発酵食品などの産業面での売り込みがメインになるということですが、知事としては、今回の訪問というものをどういったものにしていきたいのかというのを、もう少しお話いただけたらと思います。

長野県知事 阿部守一
 プレスリリース資料でも先にお示しをしていますけれども、まず今説明申し上げたように、発酵・長寿県としていろんな取り組みを進めている中でアメリカへ輸出している食料品も発酵食品関係が非常に主力になっています。そういう意味では、先ほど申し上げたように、食をテーマにニューヨーク、それからポートランド、ロサンゼルスでしっかりと長野県の食をアピールしていきたいと思っています。レセプションにおいてはみそ、あるいは日本酒、ワイン、そば、プレミアム牛肉、それから花卉(かき)、米、こうしたものをPRしていきたいと思っていますし、またポートランドにおいてはアメリカの北西部で最大の日系スーパーであります「宇和島屋」を訪問する予定にしています。ここでは長野フェアを開催していただきますので、小売りの部分においてもしっかりと長野県の県産品のアピールをしていきたいと考えています。それからアメリカからインバウンドを積極的に誘客していきたいというのが2点目のテーマですが、カリフォルニア州は、アメリカの中でも特に訪日送客が多い州です。アメリカからのお客さまの全体の約3分の1がカリフォルニアの皆さまが占めているということもあり、ロサンゼルスにおいては、観光を中心としたレセプションを行ってきたいと思っています。非常に富裕層も多い地域ですので、長野県の持つ観光の魅力、さまざまなアクティビティであったり、歴史や文化体験、さらにはスキー等、長期滞在していただけるような長野県の魅力をアピールしていきたいと思っています。それから産業面については、やはり現地の皆さまとのネットワークを構築することが重要だと考えています。まず現地に進出されている日本の商社、あるいは金融機関の皆さま、さらには本県の製造業の皆さまとの情報交換・意見交換を行っていきたいと思っています。また先ほど申し上げたように、ポートランドについては、本県からはエプソンとサンクゼールが進出されていらっしゃいます。こうした県から進出している企業のサポートもお願いしていきたいと思っていますし、トップの方とはお話する機会はありませんが、州政府の関係者ともお話をして、経済面での交流の在り方について意見交換していきたいと思っています。そういう意味で、食料品を中心とする物産の販売・振興、それから長野県への観光客の受け入れのための市場開拓、さらには現地の関係者の皆さまとの信頼関係・ネットワークの構築、こうしたところに力を入れて訪問していきたいと思っています。

日本放送協会(NHK)杉本 氏
 その上でですが、今回、知事なりの目標といいますか、こんなところを目標にしたいとか、あるいはこの時間を使ってどういうことを個人的にこうしていきたいと、そこの意気込みの部分ですかね。併せて伺えたらと思います。

長野県知事 阿部守一
 個人的にというか、県としてということにはなりますけれども、先ほど申し上げたものと重なりますけれども、やはり人口減少下の中で長野県が世界とどうつながって世界の活力を取り込むかということが、極めて重要な課題です。人口戦略の中でもそうした方向性を書いていく形になると思いますけれども、そうした中で日米関係が非常に重要です。特に経済的な部分については、本県から進出している企業もたくさんありますので、そういう意味で、経済的な基盤を、しっかり交流基盤を整えると同時に、長野県の物産、観光のアピールを関係方面にしっかり行っていきたいと思っています。

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2 令和7年度当初予算編成方針について

市民タイムス 萩原 氏
 予算編成方針の関係で1点お伺いします。試算で113億円の収支差、歳出の方の超過が出ていますが、去年が110億円、3億円膨らんで、先ほど人件費が増える等々、もちろん社会保障費が増えていくのもあると思いますけれども、税収は経済が持ち直しているけれども、やっぱり不安定な部分もあると思うのですけれども、そういった財政状況の厳しい状況が続くと知事もおっしゃっていましたが、その一方で、人口戦略等々やらなければいけない事業も多いと思うのですが、こういった状況を踏まえて、改めて行財政改革への意気込みというか思いを、先ほどの繰り返しになってしまう部分があると思うのですけれど、改めてお伺いできればと思います。

長野県知事 阿部守一
 これは県民の皆さまにとって必要な政策や事業にしっかり財源を振り向けることと、それから県職員の働き方を改善していくという両面から、取り組んでいかなければいけないと思っています。そういう意味では、先ほど申し上げたように必要性が低くなった事業について、ぜひ各部局においても思い切って見直しをしてもらいたいと思いますし、なかなかいろんな相手があって見直ししづらいというところについては、私と相談してもらって、反対される部分があっても見直さなければいけないところはしっかり見直していきたいと思っています。それから、とはいえかなりこれまでも事務事業の見直しを継続的に行ってきましたので、仕事の仕方の効率化ということも進めていかなければいけないと思います。そういう意味で、まさにデジタル化、DX・AIの活用、こうした新しいテクノロジーも使いながら住民サービスの向上、それから仕事の合理化・効率化を図っていきたいと思っています。

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3 衆議院議員選挙について

中日新聞 清水 氏
 今週末に衆院選の投開票が控えているに当たって、新しい国の担い手が決まってくる選挙になりますけれど、どんな方を期待したりですとか、もしくは投票率も年々少し下がっている傾向にありますけれど、県選挙管理委員会もいろいろ今回、活動はされておられますが、どうなってほしいですとか、その辺りの期待をお聞かせいただけたらと思います。

長野県知事 阿部守一
 ここで申し上げたように、やはり全国知事会からも、各政党に対して政策提言をしています。地方公共団体の立場から提言をしていますので、そうしたものをしっかり具体化していただくことを強く望んでいます。また、選挙の投票率が総体的に見ると低下傾向にあるというのは、やはり民主主義の国としては重要な問題ではないかと思いますので、ぜひ多くの皆さまに投票所に足を運んでいただいて、ご自分の国民としての権利をしっかり行使していただくことが重要だと思っています。私は今申し上げたように、アメリカ渡航があるので、既に期日前投票をしましたので、多くの皆さまにも期日前投票もご利用いただければと思います。

中日新聞 清水 氏
 知事会の提言を具体化することを望んでいるとのお話でしたけれど、特に知事の中で、例えば国政課題もさまざまありますけれど、地方創生だったり物価高の対策であったり、子育てであったりといろいろありますが、特にこれを強く実現してほしいとか、具体化してほしいというようなテーマがもしありましたらお願いします。

長野県知事 阿部守一
 人口問題です。先ほど申し上げたように知事会としての提言の中でも一番最初に書いていますので、狭い意味の子育て支援みたいな話だけではなくて、やはりこの人口減少下において、我が国の活力をどう維持していくのかということについての真摯(しんし)な検討と、国における具体的な政策の立案を強く求めたいと思いますし、国と地方はやはり協力しながら行政を担っている関係ですので、都道府県、あるいは各市町村が国よりも地域の実情はよく分かっている部分が多いと思っています。そういう意味では、県の声もしっかりと聞いた上で、国としての政策を作っていっていただきたいと強く期待をしています。
 どうもありがとうございました。

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