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更新日:2024年6月17日
長野県知事 阿部守一
それでは本日の会見を始めます。冒頭私からは3点お話を申し上げます。まず1点目ですけれども、「しあわせバイ信州運動」2024キックオフイベントを開催します。お手元に資料をお配りしているかと思いますけれども、あさって5月11日の土曜日に、松本市内のやまびこドームで開催を予定しています。このイベントはNBS長野放送さまが主催の「(NBS)グッドライフフェスタ」の中で実施するものですが、他のテレビ局の皆さまとも今後連携して、「しあわせバイ信州運動」を広げていきたいと思っていますので、ぜひご協力、ご支援いただければと思っています。バイ信州運動につきましては、コロナ前にスタートしたのですが、コロナ禍でなかなか消費行動自体が制約を受ける中で、いったん自主的に活動ができない時期が続いていたわけですけれども、コロナの5類移行に伴って再開してきています。「私たちの消費行動で、信州のゆたかな未来を選択しましょう」ということで、多くの事業者、県民の皆さまと共に取り組みを進めていきたいと考えています。これまでもエシカル消費の紹介であったり、あるいは「県産品買って勝手に応援団」フェアの実施であったり、こういった取り組みを行ってきていますけれども、今年度からバイ信州運動を本格的にスタートさせていきたいと考えています。資料にありますように、まず「もう中学生」さまに「しあわせバイ信州運動」を一緒に盛り上げていただこうということで、応援団長に就任していただこうと思っています。また、県内すでにいろんな皆さまが、バイ信州運動にご協力いただいていますので、そうした皆さま、パートナーになっていただいている事業者の皆さまと共にトークセッションを行います。また、楽しみながら「しあわせバイ信州運動」を知ってもらおうということで、クイズを行って県産品のプレゼント等も行いますので、ぜひ多くの皆さまにお越しいただければと考えています。また「しあわせバイ信州運動」自体、いろんな工夫をしながら進めていかなければいけないと考えていますので、推進体制として「しあわせバイ信州運動」共創ネットワークを立ち上げていきたいと考えています。多くの事業者、多くの県民の皆さまと共に、長野県で生産されたものをぜひ積極的に多くの皆さまに買っていただく運動を進めて地域内経済循環を促していきたいと思いますし、また地元の物を購入することはエシカル消費でもあると考えています。CO2の排出削減等にも資する取り組みですので、ぜひ多くの皆さまにまずはこのキックオフイベントにご参加を頂き、これからの運動にもご協力いただければと考えています。
長野県知事 阿部守一
それから2点目ですけれども、バイ信州運動にもつながる話ですけれども、ウッドチェンジについてです。プレスリリース資料には、ウッドチェンジ普及促進支援事業の募集のお知らせと、これまでの取り組みの事例集をお配りしているかと思います。これもバイ信州運動に重なっているわけですけれども、ぜひ県産材を積極的に活用していきたいと考えています。県産材をご利用いただくことによって脱炭素社会の実現にも大きく寄与するものですし、また森林資源は今、主伐期に差し掛かってきている森林が増えている中で、積極的に利用いただくことによって森林資源の有効活用、そしてもう1回木を植え直すといったようなサイクルにもつなげていきたいと考えています。そうした観点でウッドチェンジの取り組みを令和4年度から進めてきているわけですけれども、そこに展示している工作キットの「もっくら」であったり、あるいはミーティング・ワーキング用のデスクチェアであったり、こうした製品の開発、あるいは販路の拡大にもつながってきているところです。詳細は後で説明されると思いますけれども、この「もっくら」という木工クラフトは6種類、53のパーツの木片をネジで留めて組み立てることによって、そこにいろんなものが展示されていますけれども、クワガタであったり、恐竜であったり、トンボであったり、子どもたちが想像力を働かせていろんなものを創造することができるキットになっています。また少し陰になっていて見づらいですが、ミーティング・ワーキング用のデスク&チェア、これは北アルプス地域の広葉樹を活用して木の空間をオフィスの中につくり出そうというものです。東京都の大手門タワー・ENEOSビルに試行的に設置していただく予定と聞いていますし、今後デスク&チェアについては、ぜひ都市部の皆さまにもしっかり営業活動を行っていきたいと思っています。またこちらの「もっくら」は県内の企業でも1000セット受注いただけていると伺っています。ぜひ子どものうちから県産材に親しんでもらうような取り組みも並行して進めていきたいと考えています。この後こうした成果報告会を予定していますので、詳細はまたそちらで聞いていただければと思います。ウッドチェンジの取り組みは引き続き継続的に取り組んでいきたいと思います。長野県は木材資源、森林資源に恵まれた県ですので、できるだけ建築物の木造化・木質化を進めていきたいと思っていますし、ぜひ身近な所で木材を感じられるような取り組みも、森林づくり県民税等も使いながら引き続き進めていきたいと思っていますので、ぜひご協力をお願いします。
長野県知事 阿部守一
それから3点目ですけれども、信州サーモンについてです。デビュー20周年ということで、信州サーモンもすっかり長野県の特産品として定着してきていると考えています。平成16年に養殖魚として水産庁から承認を受けて以来、多くの皆さまに好んで食べていただいています。新型コロナの影響があり需要供給が一時的に減少してきましたけれども、現在需要は急速に回復してきています。また今年の稚魚の出荷量は過去最大となった昨年度とほぼ同程度の42万尾を予定をしているところです。引き続き宿泊・飲食業の皆さま、あるいは長野県を訪れる皆さまに県のオリジナル食材として信州サーモンをPRしていきたいと考えています。また水産試験場においては引き続き安定供給に努めるとともに、養殖期間の短縮技術の開発等を進めてさらにレベルアップをしていきたいと考えています。G7軽井沢外相会合における夕食会でも提供しましたし、淡水における国内ご当地サーモンでは生産量日本一ということで、非常に多くの皆さまに愛好されてきています。関係者の皆さまの日々のご協力、ご努力に改めて感謝を申し上げたいと思っています。ついては17日に水産試験場の押野試験池で稚魚初出荷がありますので、ぜひ取材を頂ければありがたいと思っています。
私からは以上です。よろしくお願いします。
中日新聞 清水 氏
発表外で恐縮なのですが、踏切の安全対策の関係でお伺いしたいです。先月群馬県内で警報機や遮断機のない踏切で女の子が電車にはねられて亡くなる事故があって、群馬県では県も関わって第4種踏切と呼ばれるこういった踏切を原則廃止しようという動きがあります。3年前に総務省でも国土交通省に対して事故の危険性が高い第4種踏切の解消を勧告しているのですけれど、長野県内では減少の進みが少し鈍い状況が続いていて、いまだに100カ所以上あり、都道府県別では2番目に多いとされています。長野県、もしくは阿部知事として今の現状の認識に加えて、鉄道会社にとって踏切の廃止で地元の理解を得ることもかなり難しいこともあるかとは思うのですけれど、かつ警報機と遮断機の設置にお金がかなり掛かりますという中で、長野県が第4種踏切の解消に向けて、どういった姿勢をとっていきたいですとか、どんな対策をしていきたいということがあれば少しお考えをお伺いしたいと思います。
長野県知事 阿部守一
少し今状況をよく把握してないですけれど、かつても何か同じ議論があった気がするのですけれども、県内は確かに警報機、遮断機のない踏切が存在している状況ですので、一つはやはり交通安全の観点からしっかり呼び掛けていかなければいけないと思っています。その一方で安全対策をどう具体的に講じていくかということについては鉄道事業者の皆さまともよく話し合いをしていかなければいけないと思いますので、直近の状況を私は把握できていないので担当課から聞いておくようにはしますが、もし必要があればそちらにまた直接お問い合わせを頂ければと思います。
信濃毎日新聞 井手 氏
大糸線について伺いたいのですけれども、昨日の県も加わる大糸線の活性化協議会で、糸魚川ー白馬間に新幹線の接続が悪い時間帯にバスを走らせることが決まりました。大糸線は南小谷以北では特に利用が落ち込んでいる状況ですけれども、今回のバス運行に対する知事の期待だったり、思いなどがあれば教えてください。
長野県知事 阿部守一
大糸線は地域の皆さまの重要な足としてこれまで機能してきたわけですけれども、ご指摘の通り最近利用者数が低迷している状況です。ただ北陸新幹線の敦賀延伸を契機に糸魚川から本県に入ってくる、ある意味西側からの一つの大きな玄関口にもなってきていると思っています。そういう中でJR西日本、それから新潟県、そして地元の市町村、関係の皆さまと連携をしてしっかり利用促進を図っていきたいと考えています。県もしっかり協力しながら大糸線の利用促進を図っていきたいと思いますけれども、ただ、今の大糸線は南小谷で基本的に乗り換えないと白馬とか大町の方に来られない状況もあります。そういう中で本来はいろんな設備面の改修等をしていただいた上で鉄道を増便してもらう、そうしたこととセットで行うことが望ましいと思いますけれども、なかなか直ちにそうした鉄道での対応は難しい部分もありますので、バスを走らせることによって利用客がどれぐらい伸ばせるのか、あるいはピーク時にどれだけの需要があるのかということをしっかり把握できるようしていきたいと思いますし、併せて大糸線を使った観光と、特に新幹線を利用して来られる方に対するPRもしっかり行っていきたいと思っています。地元の皆さまと協力してこの機会にしっかりと利用促進、PRを図っていきたいと思っています。
信濃毎日新聞 井手 氏
関連でもう1問伺いたいのですけれども、大糸線はバス運行というのが決まりましたけれども、このまま利用が伸びない状況ですと、いずれ鉄路を廃止してバスに転換するという動きも出ないことはないかと思っているのですけれども、知事として大糸線の在り方、鉄路を存続させるべきなのか、バス転換もやむを得ないのか、そこらへんについてはどうお考えでしょうか。
長野県知事 阿部守一
私は先ほど申し上げたように、大糸線沿線の旅客需要が本当にどういうふうになっていくのかということを、まずはしっかり見極めることが大事だと思っています。私も昨年個人的に白馬から糸魚川を往復してきましたけれども、率直に言って白馬から糸魚川を鉄路で往復しようと思っていたのですけれども、非常に南小谷での乗り換えの接続時間が悪かったので、私の場合は南小谷まで車で行ってそこに車を置いて往復すると。先ほども少し言ったように、もっと利便性が上がれば潜在的な旅客需要は私はあるのではないかと思っています。そういう意味で今回のバス輸送を鉄路と並行して行うことによって、そうした潜在的な需要の掘り起こしもしっかり行っていくことが重要だと思っていますので、そうしたものをしっかり行った上で今後の在り方は議論されるべきものと思っていますので、現時点ではまずはしっかり大糸線の利用促進を図っていくことが重要だと思っています。
市民タイムス 萩原 氏
新型コロナの5類移行からちょうど1年になりまして、急速なインバウンドの回復等、元の状態に戻りつつある、戻ったと言ってもいいのか。その一方で医療従事者からは収束はしていないというような声も聞こえてきます。知事自身の5類移行後の1年の振り返りと、今後について知事の所感を伺えればと思います。
長野県知事 阿部守一
5類移行で社会経済活動は基本的にいろんな制約を受けない状況、あるいは特別なコロナ対応をしない状況になっているわけですけれども、ただ一方でご指摘の通りコロナウイルスが完全に消滅したわけではありませんので、医療・福祉関係者をはじめとして多くの皆さまがまだ警戒されている現状は県もよく認識しています。一つは例えば後遺症の問題も報道されていますけれども、そうした皆さまへの情報提供等も県は引き続き行っていく考えですし、また今後の新たな感染症に向けての行動計画の策定も、国から政府の行動計画の案が示されたところですので、こうしたことも踏まえながら新しい対応も考えていきたいと思っています。感染症の受け入れ医療機関の拡大の取り組みも今進めているところですので、引き続き新型コロナ、あるいは今後の感染症に備えた対応についてはしっかり対応していきたいと思っています。
市民タイムス 萩原 氏
関連してもう1点、今知事もおっしゃった後遺症が、やはり今まであまりクローズアップされなかった部分が今後さらにクローズアップされてくるのかなと。本当に因果関係がつかめない部分で後遺症に悩む方がいらっしゃると思うのですけれども、そういった後遺症対策みたいなものは今後どのように県として(お考えですか)。
長野県知事 阿部守一
これまでも各保健所で後遺症の相談受付をしてきているところですし、(今年の)3月までは受診・相談センターでも相談対応しています。令和3年12月から(今年の)3月末まで後遺症については794件のご相談を頂いたところです。すべての方がご相談されているわけではないと思いますので、もう少し潜在的には多くの方が後遺症に悩まれているのではないかと思っています。引き続き県としては保健所において後遺症の相談対応を行っていきますし、必要な場合には医療機関もご紹介したいと考えています。新型コロナの後遺症ではないかと思われている方については保健所等、あるいは医療機関にご相談いただければと思っています。
日本放送協会(NHK) 大場 氏
午前中に要望があった高校再編の関係なのですけれども、教育委員会マターかと思いますが、伊那新校のスケジュールや工事などの再検討について要望が出されまして、教育長も建設時期を見直すとのお考えを示されています。教育委員会の範囲だと思うのですけれども、知事としてはどういうふうに教育委員会と連携して今後進めていくのが望ましいか、そのへんのお考えを聞かせてください。
長野県知事 阿部守一
上伊那地域の市町村長あるいは経済界、議会の皆さまから午前中、伊那新校についてご要望いただいたところです。私としてはこれは教育委員会マターではありますが、最終的には校舎の建築等は予算が必要になってきますので、そういう意味では教育委員会だけの問題ではなくて、私ども知事部局、あるいは私も県知事として考えるべき重要な課題だと受け止めています。一つはきょうのご要請の中でも意見交換させていただく中でもお話し申し上げましたけれども、いつ頃までにどういうことをやっていくのかというスケジュール感を私と教育委員会、それから教育委員会と地域の皆さまとでまずしっかり共有することが必要だと思っています。加えて県としての大きな方向性、考え方、こうしたものをできるだけ早め早めにお示しできるようにしていきたいと思っています。方向性というのは私の頭の中では大きな三つの塊の方向性があって、一つは県全体として、これはまさに特色ある県立高校づくり懇談会で昨年1年間議論してきましたけれども、今回の高校再編を踏まえて、長野県の高校全体をどういうふうにもっていくかという全体像と、それからもう一つは子どもたちが実際に通学するエリアごとの高校のそれぞれの役割分担とか特色をどう出していくか。最後の三つ目は個々の学校の特色をどうするかという、大きく三つの考え方、方向性というものをしっかりお示しをして、地域の皆さまと共有しなければいけないと思っています。1点目のところはどちらかというと私と教育委員会がしっかり考えて、こんな方向で長野県の高校を変えていきたいということをお示しすることになると思いますが、2点目、3点目のところはやはり地域の皆さまの考え方とかも十分お伺いをしながら取りまとめていくことが必要だと思います。特に個々の学校の特色づくりはきょうもいろいろご意見いただいたわけですけれども、やはり地域の皆さま、あるいはPTAの皆さま、あるいはOBとか在校生の皆さまがどういう思いを持っているかが非常に重要だと思いますので、そうした皆さまの思いをしっかり受け止めた上で、高校のどういう特色を出すのか、どういう方針で新しい高校づくりに取り組むのか、そういうことを明確にしていきたいと思います。そうしたスケジュール感をぜひ少し早めに共有していきたいと考えていますし、あの後、教育次長とはそういう話をしたところです。
信濃毎日新聞 河田 氏
引き続き伊那新校についてなのですけれども、教育委員会とまたがるところであるのですが、いわゆる要望の一つ目にあった校舎の使用時期、これは工期短縮は可能かどうかという点については現時点ではどのように捉えていますか。
長野県知事 阿部守一
私は具体的に教育委員会がどういう考え方か承知していないですが、先ほども要望の時に申し上げましたけれども、地域の皆さまが理解できる内容でなければ進められませんので、そういう意味では物理的な問題と、それから子どもたちの視点に立った場合にどうあるべきかというものの両面から望ましい在り方をしっかり定めていってもらうことが重要だと思っています。
信濃毎日新聞 河田 氏
別件でもう一つ、先ほどコロナの5類移行1年のお話がありましたけれども、観光面でもかなり人が戻ってきていて、外国人も多く、県内でも地域によっては県外で言われているようにオーバーツーリズムということも警戒しなければいけない状況かと思っていますが、県としては宿泊税の導入について検討が進んでいくと思いますけれども、戻ってきた観光客に対する対応、特にオーバーツーリズムという面で現状で県として課題をどういうふうに捉えていて、何か対応が必要か、どういう認識でいらっしゃいますか。
長野県知事 阿部守一
まずゴールデンウイーク中の入り込み状況は具体的な数値としてはまだ取りまとめているわけではないですけれども、宿泊施設等への聞き取りによると、前年に比較して好調な所が多いと聞いています。また新幹線とか在来線の利用者数も対前年比で増加しているということで、ゴールデンウイーク中の人の移動、あるいは観光面、プラスの方向だと受け止めています。一方でオーバーツーリズム的な問題にどう対応するかということですけれども、一つは長野県は非常に多くの観光地を抱えている所ですので、広域周遊してもらうように分散化していく。一つの観光地を訪れていただいて、そこだけで帰ってしまうというようなことではなくて、観光面でのプラスになるようにということを考えれば広域的な周遊ルートをしっかりお示しをして、いろいろな所に訪れていただくというかたちで分散させることが重要だと思っています。それから受け入れのキャパシティーをもっと増やせる所と、もうこれ以上増やさない方がいい所と、両面見極めが必要ではないかなと思っています。例えば私は個人的に駒ヶ岳のロープウエーに登ってきましたけれども、あそこはやはり非常にロープウエー待ちの列が長いなと思っています。これは多くの観光客を迎えていく方向なのか、抑制する方向なのか、これは地元の皆さまのお考えもあると思いますけれども、私的には、もう少しキャパシティーを増やす余地はあるのではないかとも思っています。そういう観点での議論も必要だと思いますし、もう一方で長野県は自然と共生してきた県ですので、自然を守る観点でより入り込みを制約すべきような地域については、より抑制的にお客さまを呼び込むようなことも今後は検討する必要性も出てくる可能性があると思っています。やはり海外の自然を守っている地域というのは、例えば基本的にはガイド付きでしか入れないとかそういう地域もあるわけですので、世界水準の山岳高原観光地づくりを目指すとすれば、そうしたことについても検討していくことが必要になってくると思いますので、分散させる面、それから受け入れキャパシティーを増やす面、受け入れを抑制する面、そうしたいろんな角度から検討していくことが重要だと思っています。
信濃毎日新聞 河田 氏
今のお話ですと、抑制する部分というのは具体的にこの地域という何かイメージがあるのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
具体的にイメージしているわけではありませんけれども、自然環境を守るという観点で必要になってくれば、そうした対応も私は考えるべき、持続可能な観光にしていく上では必要な要素ではないかと思っています。
信濃毎日新聞 河田 氏
宿泊税の話なのですけれども、こういう状況ですと丁寧に議論しなければいけない反面で、タイムリーにいろんな施策の原資になりうる宿泊税の導入というのはある程度スケジュールを決めて検討してもいいのかなとも思うのですが、現時点ではいつ頃までにというスケジュール感についてはどのようにお考えですか。
長野県知事 阿部守一
対外的にはいつ頃までにどうこうってお示ししていないかもしれないですけれども、私としてはできるだけ早くと思っています。ただこれはやはり関係者の皆さまの理解と周知期間、準備期間、そうしたものも必要になってきますので、一定程度期間はかかってしまうと思いますけれども、県としての考え方の方向性はできるだけ早く決定をしていきたいと思っています。
読売新聞 村上 氏
他県のことですが、静岡で本日県知事選が告示されましたが、リニアも関連しての知事選になるかと思うのですが、どのような議論を期待して、新たな知事に期待するものでしたりとかというのをお伺いできますでしょうか。
長野県知事 阿部守一
候補者になられている大村さまも鈴木さまもよく存じ上げているので、ぜひどなたが知事になられたとしても、リニア問題についてはぜひしっかり前進をさせていっていただきたいということを強く期待をしているところです。また静岡県と長野県は隣接している県ですので、例えば三遠南信自動車道の整備促進であったり、あるいは相互の交流であったり、共通の課題もありますので、ぜひそうした共通する課題を共に力を合わせて対応していける、そういったかたちが新知事の下でも引き続き続けられることを期待をしています。
どうもありがとうございました。
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