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更新日:2025年3月31日

知事会見(令和6年(2024年)9月6日(金曜日)15時22分~16時01分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. クマ対策について
  2. 県公式LINEの開設について
  3. 医療措置協定について

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取材者からの質問

  1. クマ対策について(1)
  2. 県公式LINEの開設について
  3. クマ対策について(2)
  4. 党首選挙について(1)
  5. クマ対策について(3)
  6. 党首選挙について(2)
  7. クマ対策について(4)

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本文

阿部知事からの説明

 1 クマ対策について

長野県知事 阿部守一
 9月6日の会見を始めたいと思います。私からは冒頭3点、お話を申し上げます。まず1点目ですが、ツキノワグマ対応です。8月30日にツキノワグマ出没注意報を11月14日まで延長するという注意喚起を行ったところですけれども、今年度の人身被害は、本日までに10件11名、うち里地では5件6名ということで、昨年1年間の人的被害に迫る状況です。被害に遭われた皆さまには心からお見舞いを申し上げます。こうした状況に鑑みて、これ以上の人身被害を出さないよう人身被害対策について早急に検証し、対策の強化を考えていきたいと思っています。ついては今、お配りしたように来週の月曜日、9月9日に野生鳥獣被害対策本部会議を開催して、今はツキノワグマ出没注意報ですけれども、警報を発出するかどうかの協議を行うとともに、現在講じている対策を検証して、さらなる強化策についての協議を行っていきたいと考えています。警報発出に伴う県としての強化策としては、広域パトロール体制の整備に取り組むということをこれまでも考えているわけですけれども、市町村、あるいは猟友会等、関係者のご意見も受け止めながら、どういう対策が望ましいのかということをしっかり考えていきたいと思っています。そういう中で、県民の皆さまには改めてクマと遭遇しないよう十分ご留意いただきたいと思っています。先日もお配りしたように、クマと遭遇したり、あるいは里地に近付けないようにということで、クマ鈴とかラジオとかで音を出してもらう、あるいは朝夕の行動は避けていただき複数人で行動する、周囲を確認しながら移動する、食べ物の匂いを漏らさないように注意していただく。また果実等を収穫せずに放置してしまうとクマが寄ってきますので、こうしたことにならないように、あらかじめ収穫しない果樹等を伐採する等の対応で里地にクマを引き寄せない。こうした対応に、ぜひご注意・ご協力を頂きたいと思っています。また来週の本会議を踏まえての対策の方向性についてはお知らせをしていきたいと思っています。

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2 県公式LINEの開設について

長野県知事 阿部守一
 それから2点目ですけれども、県としてのLINEの公式アカウントをきょう開設します。県政全般を発信するLINEのアカウントになりますので、今回初めてという形になります。県民の皆さまに伝わる広報について、いろんなアンケート等を見ていると、やはり長野県の大きな課題の一つはやはり発信力だと考えていますので、そういう意味では県民の皆さまに広報をしっかりお伝えしていくと同時に、伝わるように工夫していきたいと思っています。今般、若い人たちを中心にSNSから情報を入手したいというニーズがありますので、最も広く普及しているLINEを活用して情報提供を行っていく、広報を行っていこうというものです。興味・関心、あるいは居住地域に応じて知りたい情報をお受け取りいただくことができるように、興味・関心がある情報をお選びいただけるようになっています。防災であれば、例えば住宅耐震改修に係る無料診断・改修の補助金の案内、教育・子育てであれば、大学生等の奨学金などの支援情報、あるいはお子さま連れで楽しんでいただけるイベントのお知らせ、さらには観光キャンペーン、農産物の新商品のリリース等々を行っていきますし、こうしたものの他に興味・関心に関わりなくご登録いただいた方、友だちになっていただいた方には、南海トラフの地震臨時情報、あるいはツキノワグマ注意報・警報、こうしたものもLINEを通じてお伝えしていきたいと考えています。また休日・夜間対応医療機関の情報であったり、あるいは観光地・文化施設のイベント情報等についてはLINEアプリのトーク画面から簡単にご覧いただくことができるようになっています。11月28日までの期間限定で、友だち追加していただいた先着5万人の方にアルクマのLINEスタンプ8種類を無料でプレゼントさせていただくことにしています。多くの企業、市町村の皆さまにも普及・協力を呼び掛けていきたいと思っています。まずは人口の1割、20万人の友だち登録者数を目標に取り組んでいきたいと思いますので、どうかメディアの皆さまにも県の広報がいつも伝え方が不十分だとか、よく伝わってないというご批判・ご意見をたくさん頂いていますので、ぜひ多くの皆さまにLINEを使って情報を入手いただくように報道いただければ大変ありがたいと思っています。県も友だち登録していただける方が一人でも増えるように頑張っていきたいと思っています。

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3 医療措置協定について

長野県知事 阿部守一
 それから3点目ですけれども、最後ですが、医療措置協定についてです。プレスリリース資料でお配りしていますように、これからの新興感染症の発生・まん延に備えて医療機関等の皆さまと医療措置協定を締結してきました。その結果をお伝えしたいと思います。2022年12月に感染症法が改正されました。それに基づいて、有事における病床確保等の医療体制の整備を平時から進めるために都道府県と医療機関等で協定を締結していくことになっています。今般、医療機関等との協議を経て協定を締結してきていますので、お伝えします。まずご協力いただいた医療機関等の皆さまには心から感謝を申し上げたいと思います。資料の裏面にありますように、締結状況はご覧の通りです。入院体制、発熱外来、検査体制等、一番下のところに参考として「新型コロナ対応における対応実績」というものがありますが、これまでコロナ対応をしてきた部分の最大規模以上の確保ということを目指して取り組んできました。また下の3項目については全国的な国の目安値等も参考にして目標設定したところです。ご覧いただきましたように、多くの医療機関等の皆さまに積極的にご協力いただいた結果、県が目標としている数値を全体的には上回る協定締結を行うことができたと考えています。大変ありがたいことだと思っています。1点、流行初期以降の発熱外来のところだけ目標値をまだ下回っている状況ですが、診療科目等から感染症対応が可能な医療機関等の7割近い医療機関等にはご協力を頂いているところです。引き続き協定締結への協力を呼び掛けていきたいと思っています。新型コロナは本当に県民の命と健康を脅かす大変なウイルスであったわけですけれども、今後の感染症に対応する一定程度の体制を、あらかじめ医療機関等の皆さまのご協力の下で構築することができたと思っています。引き続き県としても医療機関等の皆さまとしっかり協力しながら新興感染症への対策・対応、いざというときには迅速に対応できるように取り組んでいきます。
 私からは以上です。よろしくお願いします。

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取材者からの質問

 1 クマ対策について(1)

中日新聞 清水 氏
 ツキノワグマの関係ですが、月曜日に警報発出の検討がされるということですけれど、今、現状として先日決めた基準、警報発出時は幾つか項目がある中で複数該当したら発出というような取り決めがあったかと思うのですが、今の時点でどれが該当しているのかということを教えていただけたらと思います。

長野県知事 阿部守一
 ご指摘の通り警報の発出基準を定めていまして、簡単に申し上げると、凶作が予測される、あるいは里地での目撃件数が月単位で平常年の2倍以上である、あるいは里地での目撃件数の週単位の伸びが当該週の属する月単位の平常年の伸び率のおおむね2倍以上、それから里地での人身被害が1カ月に複数回発生、このうち複数が該当すれば警報というルールですが、現時点で該当しているのは里地の人身被害が1カ月間に複数回。これは該当していると考えています。また、基準には注書きがあって上記基準の他、専門家等が発出を必要と認めた場合も発出を決定することができるという形になっていますので、今、専門家の皆さまのご意見を伺って発出するかどうか検討しているところです。

中日新聞 清水 氏
 月曜日の本部会議は専門家の方がいらっしゃるのではなくて、もう今、順次専門家の方のお話を聞いて、その意見を踏まえて月曜日に会議をするというような解釈でよろしいでしょうか。

担当課職員
 当日の専門家のご出席は今は考えていません。事前に専門家のご意見をお伺いして会議に臨みたいと思います。

中日新聞 清水 氏
 知事は先ほどの説明の中でパトロールの強化をというようなお話はありましたけれど、他に何か人身被害がかなり相次いでいるということもあって、改めてこういうことをしたいというような対策とか考えていらっしゃることがあればお願いします。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、まさにそこを検討して決めていきたいと思っています。先ほどもクマに遭遇しないようにということでお願いをしているところですけれども、里地周辺、住宅に近い所、あるいは住宅地等でクマが出没している場合については、お住まいになられている皆さまは非常に不安が大きいと思います。そういう意味で先ほどの広域チームでの対応も含めて、より有効な対策・対応はどういうものがあるかということをしっかり関係の皆さまのご意見も踏まえて考えて具体化していきたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 杉本 氏
 今のクマの関連ですが、そうすると来週月曜日の会議を受けて警報に引き上げるとしたら、早ければいつの段階でということになるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 引き上げるとしたら、当日です。これは人命、身体の危険が伴う話ですので、できるだけ速やかに対応していきたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 杉本 氏
 そうすると、当日月曜日に判断して、早ければ月曜日の段階で発出するということになりますか。

長野県知事 阿部守一
 その通りです。

日本放送協会(NHK) 杉本 氏
 週末も含めて、どういうふうになっていくか分からない部分があると思うのですが、知事としましては、今の状況、今この客観的な基準については月曜日であると思うのですけれども、これから秋から冬にかけてまた増える可能性もあると思うのですが、知事自身としては今のモードといいますか、危機意識というのは、どういうふうに持っていったらいいとお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 地元の皆さまと、やはり問題意識、状況認識をしっかり共有して対応することが必要だと思っています。県としては今、申し上げたような全県的なルールの下での対応ということを行う反面、もう一方で個別の出没した地域の市町村とか猟友会の皆さまとしっかり意思疎通をしながら具体的な対策・対応を行っていくことが極めて重要だと思っています。地域の皆さま、市町村からは、例えば捕獲するためのおりの効果的な設置場所についての助言が欲しいとか、あるいはクマの出没が相次いだ場合に学校の休業等をどう判断すればいいかとか、そういうご懸念もあるようですので、そうした課題や問題を県もしっかり共有して地域の皆さまと共に対策・対応を行っていきたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 杉本 氏
 本当に地域のレベルでさまざまな人が関わってというところになるとは思うのですが、改めてですが、県民の方に呼び掛けるとしたら知事自身の言葉で言うとしたら何と呼び掛けたいですか、きょうの時点で。

長野県知事 阿部守一
 先ほども申し上げたように、長野県として今クマの出没マップをお示ししています。ぜひそれをご覧いただいて、身近な所に出ているかどうかを確認していただいて、やはり近くで出没しているとか、あるいはこれから出掛けようとしている所でクマが目撃されているとか、そういうケースのときは普段以上に注意してもらいたいと思っています。それは音を出しながら歩くとか、あるいはクマが隠れていそうな所には近づかないとか、早朝とか夜間はそうした場所には行かないとか、そうしたことには注意していただきたいと思います。出没していない場所にも出没する可能性もあるので、そうではない所は注意しなくていいということではありませんが、特にそういう地域にお住まい、あるいは訪問される方は、とりわけ注意してもらいたいと思います。先ほど申し上げたようにクマが近寄ってくるような状況を、なるべくつくり出さない。食べ物があると思わせると寄ってきてしまいますので、そういう意味ではクマを呼び寄せない。先ほど申し上げたように、取らない果樹類をそのまま放置したりとか、そういうことはしないようにしてもらいたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 杉本 氏
 最後に併せてですが、今の時代、状況の中でこうしたクマが出てくるということは環境の大きな変化という部分があると思うのですが、そうした状況の変化ということ自体について知事自身が考えていらっしゃることがあれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 クマも自分たちの生存のためにいろんな活動をしているわけですので、そういう意味では、だんだん人間の生きている所、人間の生息域と言わないですけれども、人間の暮らしている場所とクマの生息域が隣合わせになったり、かぶさってしまっているという状況です。そういう意味で先ほど申し上げたように、これまでの対策よりも、もっと踏み込んだ対策が必要ではないかと思って検討していきたいと思っています。

信濃毎日新聞 竹越 氏
 クマの関連で伺います。警報の発出基準についてですけれども、先ほど里地での人身被害が1カ月間に複数回というところが該当しているとお聞きしたのですが、その他の堅果類の豊凶調査であったりとか目撃件数の辺りというのは、例えば直近の8月の様子ですとか、まとまってきているものはあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 8月の目撃件数が全県で323件という状況になっています。長野県の場合は非常に広い県ですので、エリアによっては前の月の2倍以上になっている地域もあります。そういう意味では、こうしたものの評価も来週の会議では行っていくということが必要だと思っていまして、例えば新型コロナの注意喚起は広域圏別に行って、長野県の場合、地域によって感染状況が違ったりしていましたので、そういう意味では今は全県で対応していますけれども、今後地域を限定して対応するということも含めて考えていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 竹越 氏
 つまり警報を全県に出すということだけではなくて、エリアを絞って出すということも月曜日に検討するという。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。そういうことも、しっかり検討して何よりクマから県民を守るということが最重要課題ですので、そういう意味では一度決めたものをそのまま全く動かさないということでなくて、今の実情に合わせて、どういう対応が必要なのかということをしっかり考えていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 竹越 氏
 この土日に山に出掛けるとかそういう人もいるのかなと思うのですが、今の段階でなぜ警報を出さないのかというと、やはりそのエリアごとに出す必要があるのかどうかとか、そういったところを検討する必要があると、そういう認識でよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 ご指摘のように人身を守るためには早く対応するということが必要だと思います。そういう意味では全県統一的な対応については部分的に警報を出すのかどうかということも、あるいはどういう強化策を講じるかということも含めて、来週の月曜日に方向を定めたいと思っています。ただその一方で現場、各市町村等でそれぞれ対応いただいていますので、そういう個別の地域では、またしっかり猟友会をはじめ関係市町村とも連携して対応していきたいと思っています。

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2 県公式LINEの開設について

日本経済新聞 臼井 氏
 公式LINEの件で確認したいのですけれど、県政全般の情報発信をするという意味だと初めてということで、防災とか区分ごとだと既にアカウントはあるということで大丈夫でしょうか。

長野県知事 阿部守一
 あります。これはせっかく広報・共創推進課のテーマなので、いつもは進行してもらっている小池課長、もしコメントがあったら。

広報・共創推進課長 小池貴浩
 LINEアカウントとしては今まででしたら、新型コロナウイルスパーソナルサポートですとか、あとは銀座NAGANOの関係ですとか、そういったものはあるのですが、県政全般ということでは今回初めて開設しました。

日本経済新聞 臼井 氏
 これはこのアカウントができると既存のアカウントを一本化するというわけでは(なく)、全部残してバラバラにおのおの発信みたいな感じ。

広報・共創推進課長 小池貴浩
 今のところはまだ一本化するというようなことは考えてないです。

日本経済新聞 臼井 氏
 背景と目的のところを見ると、先ほど知事は人口の1割みたいな広くということですが、やはり若者に向けてみたいなところがあるのでしょうか。

広報・共創推進課長 小池貴浩
 はい。SNSで情報を受け取りたいという若者が4割いらっしゃるという県政アンケートの結果が出ていますので、そういったところも意識してLINEということにしました。

信濃毎日新聞 福島 氏
 続けてLINEの件でお伺いします。当初予算で880万円計上されているかと思うのですが、具体的にどういった機能でこの予算を使われているのかというところを教えていただきたいのと、拝見するとチャットボットのような問い合わせのような機能はないようにお見掛けしたのですが、欲しい情報を今後LINEに問い合わせてAIか何かで応答していくというようなこととかは今回は考えなかったのか、今後考えていく必要があるのかとか、その辺を教えていただければと思います。

広報・共創推進課長 小池貴浩
 予算については開発費もあるのですけれども、今回友だち登録をしっかり多くしていかなければいけないということで、友だち登録のための予算を880万円の中に盛っていまして、例えば今回、先ほど知事から紹介しましたけれども、アルクマのLINEスタンプの配布費用ですとか、あるいはLINE上に広告を出して友だち登録を呼び掛けたいと思っています。YouTubeですとか、そういったところの広告費というものもここに含まれています。チャットボットの機能については既にホームページにも搭載していますし、LINEというのは基本的にチャットボットみたいに例えばこういうことを知りたいってメッセージを送ってくれれば、それに対してトーク画面で答えるというような形になっています。LINE上からもチャットボットに飛ぶこともできます。

長野県知事 阿部守一
 返事をしてくれるということ。

広報・共創推進課長 小池貴浩
 そうですね。チャットボットでも返事ができるようになっていますね。

担当課職員
 補足させていただくと、LINE上でも「よくあるお問い合わせ」というのがメニュー上にあります。そこでは、例えば「よくあるお問い合わせ」を選んでいただいたりというような、いわゆるシナリオ型の問い合わせみたいなものはできます。あと県のホームページに飛んでいけば県のホームページのチャットボットも使えるような形にはなっていますが、ただAI型チャットボットという形では今回は搭載はしていないということになります。

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3 クマ対策について(2)

市民タイムス 萩原 氏
 クマの件で確認ですが、知事もおっしゃった早めの対応ということを考えれば、やはり先ほどの質問にもありますが、土日の前にということも、少し不勉強で恐縮なのですけれども、感染症とかの警報ほど行動制限することもないものではないから早めと言えば土日の前に注意を呼び掛けるということも考えられたのかなとも思うのですが、週明けになるというのは手続き上の問題なのか、それとも何か配慮しなければいけない部分があったのか、そこら辺の知事のお考え、週明けにするということのお考えを、もう一度お伺いできればと思います。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、個の話と全体の話であって、個別の対応は、例えば松川村ではクマの殺処分がされている状況ですし、個別の人身被害が発生した地域では捕獲許可申請が出されて対応したり、これは市町村とか猟友会の皆さまがこれまでも対応されてきています。それは当然のことながら、別に土曜だとか日曜だとか関係なくこれまでもやってきていますので、そうした地域地域の対応については、これまでもやってきています。今もやっているところです。その一方で、今の警報の発出だとか、より踏み込んだ対策だとかそういうことについては、やはりいろんな皆さまの考え方をしっかり踏まえた上で対応しないければいけないと思います。そういう意味では今いろんな皆さまのご意見を聞いているところですので、ご指摘の通り私もできるだけ早く対応すべきだと思っていますので、そういう意味では土日を挟んでということになりますけれども、月曜日に会議を開催して方針を決めるということにしています。ですから、この土日もいろんな地域では何もしていないということではありませんし、先ほど申し上げたように注意報を発出して注意を呼び掛けているところですので、ぜひこうした状況を留意いただいて県民の皆さまには行動をお願いしたいと思っています。

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4 党首選挙について(1)

市民タイムス 萩原 氏
 もう1件全く別件で恐縮なのですけれども、1点伺います。自民党総裁選挙がまもなく告示になりますけれども、過去最多の立候補者も見込まれていますが、知事として自民党総裁選挙に期待する部分とか、その辺をもしお伺いできれば。

長野県知事 阿部守一
 ずっと国と地方の関係とか、いろいろ国に提言・提案を県としても知事会としても行ってきていますが、非常に多くの候補者が総裁選、あるいは立憲民主党の代表選に出られるという方向で報道されていますので、未来の日本に対しての責任ある政策論議をしっかり行っていただけるとありがたいと思っています。知事会としても今、提言を取りまとめ中ですので、私も何人かの候補者の皆さまの所にはお伺いをする形になると思いますので、知事会は知事会としての意見をしっかりお伝えしていきたいと思っています。

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5 クマ対策について(3)

信濃毎日新聞 河田 氏
 これまで出ているお話の確認ですけれども、まずクマについてですが、知事から踏み込んだ対応・対策というお言葉がありましたけれども、月曜日に専門家の方も交えて、特にここを詰めてほしいという具体的な方向性、踏み込んだ対応というのは、どういうものが今、頭の中にあるのかというのを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 例えば、一つは警報の発出基準は今まで通りでいいのかというところがあります。それから人身に被害を及ぼされるようなことが現実化しているわけですので、そういう意味で県と市町村がどういう形で連携して緊急捕獲等をするのが望ましいのかといったような具体的な対策・対応の在り方についても考えていく必要があると思っています。市町村が申請をして県が許可して、こういう手続き自体も、これまでもだいぶ迅速化が図られてきているところですけれども、クマへの対応というのは速やかに、しかも関係者が協力して取り組んでいくということが大事だと思いますので、クマの捕獲の問題、それから先ほど少し申し上げましたけれど、クマが出没した周辺地域の皆さまに対する対応、学校での対応等も含めて、そういう意味では林務部の対応だけにとどまらない対策・対応を考えていくことが必要だと思っています。

信濃毎日新聞 河田 氏
 捕獲の点で言うと、緊急捕獲についてはマニュアル、ガイドラインみたいなものも作られてきてはいますが、まだ判断に迷うところは現場ではあるのかなということと、もう一つ人材、人手の部分で、なかなかすぐ捕獲といっても対応できるかというのは地域ごとに格差があると思うのですけれど、その点については県としてできる支援策というか、考え方としては、どういうふうに助けていこうというのはありますか。

長野県知事 阿部守一
 例えばクマ対策をされる際に猟友会の皆さまにどうすればもっと協力していただきやすくなるのかとか、あるいは県と市町村の誰の権限だとかという話以前に、どうすれば速やかに対応できるかとか、そうしたことを総合的に考えていくことが必要だと思っています。私はクマ捕獲についてはもっと県として踏み込むべきだという考え方です。なぜならば県が今クマ問題で取り組まなければいけないのは被害を受ける方がなくなるようにすることだと思いますので、そういう意味では林務部の専門家のこういう制度があったりとか、こういう法令があったりというところも踏まえての対応をしなければいけませんけれども、法令を守るということが自己目的化しないように考えていきたいと思っています。

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6 党首選挙について(2)

信濃毎日新聞 河田 氏
 あともう1点確認ですけれども、総裁選のコメントが先ほどありましたけれども、立憲民主の代表選も含めてということだと思いますが、現時点で知事会の提言でかなり広範にわたって10点ぐらいあるのですけれども、知事とすれば、特にこの点について政策論争なり、総裁選・代表選後の政策実行で、ここは求めたいという一番の重点的な政策というのはどういうところですか。

長野県知事 阿部守一
 一番はやはり人口問題ですよね。それと表裏の地方分権改革。いつもいろんなところでお話ししていますけれど、これはある意味関連している部分もありますので、そうした部分はしっかり、どちらかというと補助を充実してくれとか支援を強化してくれというものとはだいぶ次元が違う話ですので、そうした点についてはぜひ各候補者の皆さまには強く意識していただけるように問題提起をしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 河田 氏
 人口減少について地方が求めるものと、国が打ち出すものってなかなか温度差というか、何か意識の違いみたいなものもあるかとも思うのですけれども、どういうタイミングでその提言をされるか、早めにした方が今後の政策論争みたいなところでも地方はこう思っているというのを伝えた方が、ずれは少ないかと思うのですが、いつごろ提言は。

長野県知事 阿部守一
 まだ候補者が出そろっているわけではありませんので、これからの対応ではありますけれども、できるだけ早くという形になります。

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7 クマ対策について(4)

中日新聞 清水 氏
 クマの関係で、先ほど週をまたいできょう発出しない理由としてエリアごとで発出する全県の発出とかを検討しなければいけないとかいろいろお話がありましたけれど、そもそも警報を発出する前提で検討していくというような感じなのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。これはまだ検討していないし専門家の意見を私ちゃんと聞いてないので、あんまり私が口走っては、先走ってはいけないのかもしれないですが、そういう検討をするというのは今までより踏み込む方向で考えるというのが前提です。ただ注意報・警報と対策はセットになりますので、先ほど申し上げたように、今まで警報としてこういうふうにやろうと考えていたことも、もっと踏み込む必要があるのではないかというのは私の問題意識ですので、そういうこともセットで検討していくことになると思います。

中日新聞 清水 氏
 あと知事の元に専門家の方のご意見が来ていないというようなお話がありましたけれど、専門家が必要であれば発出できるということで、現時点での専門家の先生方はどういった見解を示されているのかというのはありますか。

長野県知事 阿部守一
 まだ聞いているところです。
 どうもありがとうございました。

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企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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