ホーム > 県政情報・統計 > 県概要 > 知事の部屋 > 知事会見(動画とテキストでご覧になれます) > 2020年度知事会見録一覧 > 知事会見2020年12月30日

ここから本文です。

更新日:2021年3月30日

知事会見(令和2年(2020年)12月30日(水曜日)15時41分~16時05分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. 大雪への警戒について

ページの先頭へ戻る

取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

ページの先頭へ戻る

本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 それでは12月30日、本日で今年最後の会見にしたいと思いますけれども、お話ししたいと思います。私からは大きく2点、新型コロナの関係と大雪への備えの2点です。
 こちら(モニター)をご覧いただければと思いますけれども、まず直近の感染状況です。陽性判明日ベースですけれども、全県の新規陽性者数については、11月から地域ごとに山があって、12月の上旬に山があり、また年末にかけて12月の中旬に比べると1日当たりの陽性者がやや増えてきつつあるという状況になっています。長野県の直近1週間の新規陽性者数の状況ですけれども、これ(会見資料スライド「長野県の直近1週間の新規陽性者数の状況」)が当該日にちの直近1週間の新規陽性者数です。人口10万人当たりで表すと下の状況ですけれども、水曜日、6日前になりますけれども、2.99人という状況でしたけれども、少しずつ数値が上がってきて、直近で4.81人という状況です。県内のいろいろな地域で新規陽性者が判明する状況になっていますので、年末年始も引き続き状況をしっかり把握しながら対応、対策を行っていかなければいけないと考えています。そういう中で療養者数ですけれども、昨日の20時現在ですけれども、入院者数が91名ということで、350床に数えていない所で入院されている方を除いた実質病床利用率が24.9パーセントということで、病床利用率についても、ひと頃に比べると下がってはきていますが、しかしながら引き続き高い水準、25パーセント前後で推移しているという状況です。12月13日前後がピークでしたけれども、徐々に入院患者の数が減ってきましたが、また先ほどご覧いただいたように、最近1週間の新規陽性者の数が増加傾向にあるということで、入院されている患者の数も下げ止まっている、減っていかないというような状況になっています。また重症者用の病床利用率も4名の方、8.3パーセントということで、これについても、ひと頃もう少し利用率が下がりましたけれども、また上昇しつつあるということで、県としては年末年始も危機感を持って対応していかなければいけない状況だと考えています。
 また全国の状況ですけれども、大都市部を中心に1週間当たりの新規陽性者数が非常に多い状況になっています。東京都が39.46人、あるいは広島県が24.79人、京都府が26.78人といったようなことで、例えば東京都の約40人という数字ですけれども、人口規模が全然違うので一概に比較できない部分もありますけれども、長野県の人口規模に引き直すと、私がさっき計算すると1週間で大体800人の新規陽性者がいるというような状況です。本県において仮にそういう状況になれば、もう医療で対応しきれないというような状況になってしまうだろうと考えますので、東京都は医療機関が全国の中でも相対的には充実している地域なので、まだ持ちこたえているのではないかと思いますけれども、全国的に非常に新規陽性者が高い水準になっています。報道によりますと、きょうも小池知事が会見をされたようですけれども、いつ感染爆発が起きても、あるいは誰が感染してもおかしくない状況だとおっしゃっているのは、まさにその通りだろうと思います。
 そういう意味で県民の皆さまには「感染対策強化期間」ということで、1月11日までの呼び掛けをしていますけれども、全国の状況、あるいは県内でも新規の陽性者数が少し増加傾向にあるということをご理解いただき、引き続き感染防止に万全を期していただきたいと思います。年末年始、1月11日までは「感染対策強化期間」ですし、また警報も継続しますので、感染拡大防止に県民の皆さまには最大限注意を払っていただき、「うつらない、うつさない、ひろげない」、こうした形でぜひご協力を頂きたいと思います。今申し上げたように、「新規陽性者数は直近一週間で再び増加傾向」、そして「病床利用率は依然として高水準」、さらには「全国で感染拡大が続き、歯止めがかかっていない」、こういう状況に鑑みて、ぜひ県民の皆さまには感染拡大防止に最大限の注意を改めてお願いしたいと思います。繰り返しですが、「できるだけ同居の家族で穏やかに」過ごしていただきたい。人との接触機会を減らしていただく。あるいは会食、お茶飲み話等はマスクを外す形になりますので、ぜひ最大限の注意をいただきたいと思います。先ほど申し上げたように、全国はかなり陽性者の数が増えているという状況ですので、地域間の往来には十分ご注意いただきたいと思っています。出張、旅行、帰省で行かれる方、特に感染拡大地域についてはできるだけ控えていただきたいと思っていますし、長野県に帰省されてきていらっしゃる方もいらっしゃると思いますけれども、人と会話をする際にはマスクを着用する等、ぜひ感染拡大防止にご協力いただきたいと思います。また風邪症状等がある場合は特に気を付けていただきたい、外出は控えていただく、そして速やかに相談いただくということでお願いしたいと思います。また基本的な感染防止策については引き続き徹底をお願いしたいと思います。

ページの先頭へ戻る

2 大雪への警戒について

長野県知事 阿部守一
 それからもう1点ですけれども、大雪についてです。28日にも注意喚起したところですけれども、本日の夕方からあしたの朝にかけて、冬型の気圧配置が強まるということで、県北部を中心に雪が強まる恐れがあるという状況です。こうしたことから、県民の皆さまには大雪に十分、警戒、注意をしていただきたいと思っています。大雪、路面の凍結、あるいは交通障害、さらには施設被害等で停電等が起こる場合もあります。また屋根からの落雪や雪崩、こうしたことにも注意をいただきたいと思っています。特に県民の皆さまに備えということで、4点お願いをしたいと思います。一つは、最新の気象情報を常に確認していただきたいと思います。また燃料の補給、備蓄品の早めの補充をお願いしたいと思います。また大雪の際には車で外出されることは控えていただきたいと思いますし、除雪作業、今回に限らず毎年のように除雪作業中にお亡くなりになられる方もいらっしゃいますので、ぜひ除雪作業を行う際には、お一人で作業をせず、ご家族、近所の方と一緒に行っていただければと思います。また除雪機の取り扱いにも十分ご注意いただきたいと思います。
 県民の皆さまには穏やかな年末年始を送っていただきたいと思っていますけれども、新型コロナ感染防止対策、そして特に北部地域を中心として、きょうから明日にかけての大雪、こうしたことに対しては引き続き警戒をしっかり取っていただくことを心からお願いします。私からは以上です。

ページの先頭へ戻る

取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

朝日新聞 遠藤和希 氏
 きょうコロナの発表の中で院内感染が再び起きました。こういった感染がこれまでも長野市内を含めまして何回か起きているわけですけれども、医療機関におけるコロナの感染について、今の知事のご認識と、これからどのようにして防げばいいかというような対策も含めまして、多分県下での相互の患者の移動とかも含めてやっている中ではあると思うのですけれども、見解を教えていただきたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 各医療機関は感染防止対策、それぞれお取り組みいただいてきていると思います。ただこれまでのケースを振り返りますと、例えば必ずしも感染症の専門のお医者さまがいらっしゃらないような病院もありますので、そうしたところに対してはクラスター対策チームをはじめとして、しっかり応援し、アドバイスをしていくということが重要だと思っています。県としては介護施設等での感染であったり、あるいは病院内での感染というものについては最大限防止していかなければいけないと思いますし、県だけではなくて、当然、医療機関の皆さまとか、介護関係の皆さまは日頃から細心の注意を払っていただいていますけれども、100パーセント防ぐというのがなかなか困難な場合もあります。そうした際には初動を早くして、感染をできるだけ広げないように抑え込んでいくということが重要だと思っています。今回のケースも、県からクラスター対策チームを派遣して一緒になって対応していますので、今後、年末年始期間中も、こうした事態が生じた場合には、いち早く対策、対応を行っていきたいと考えています。

朝日新聞 遠藤和希 氏
 現在の医療体制については一時期よりも半分ぐらいになっているという形で推移が見られるのですけれども、今後、院内感染が広がっていった場合、医療体制が逼迫(ひっぱく)する恐れも出てくるかとも思うのですけれども、状況を見ながらだとは思うのですが、それに対してどのように対応していくかというところ、もし考えているところがあれば教えていただきたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 県独自の感染警戒レベルで、これまでも県民の皆さま、あるいは事業者の皆さまには、さまざまなお願いや要請を行ってきています。療養者数の状況がなかなか下がりきっていない、むしろここ1週間の陽性者数がどちらかというと増加基調にあるということで、県としてもこうしたデータを踏まえて、時期を失しないような呼び掛け、対応を行っていくということは重要だと思っています。特にこの場でも申し上げているように、重症者の数であったり、病床の利用率が非常に重要な指標だと考えていますので、これがどんどん増えていくというような状況になり、新規陽性者の発生数も増えていくというような状況になれば、圏域、あるいは地域を限定するかどうかということもありますけれども、また県民の皆さまに必要なお願いをし、県としても対策を取っていく。これまでの対応をご覧いただいて分かるように、一つは感染警戒レベルを上げて、県民の皆さま、事業者の皆さまに要請をしていくということがあります。その一方で、県としても例えば地域限定のPCR検査を行っていくことによって拡大を防いでいくといったようなことも含めて、状況に応じて最善の対策を講じていきたいと思っています。まずは先ほど申し上げたように、県民の皆さまには感染拡大防止のための取り組みにご理解、ご協力を頂き、陽性者が増えないようにしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 2点お伺いしたいのですけれども、1点目ですが、すでに帰省などして、こういう状況で知事も呼び掛けていらっしゃるのですが、帰っていらっしゃったり、また年末年始も31日、1日と動く方も増えるかと思うのですが、特に帰省をするなどして普段と違う環境で長野県内で過ごす方に対して、先ほども言及はなさっているのですけれども、改めてメッセージというか、頂ければと思うのですが、お願いしてもよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 これまでも申し上げてきていますけれども、先ほども「うつらない、うつさない、ひろげない」ということを申し上げましたし、県外からお越しになった方だけではなくて県民の皆さますべてですけれども、自分が感染者である可能性がゼロではないということで、そうした前提で行動いただきたいと思います。そういう意味で人と身近で会話するときにはマスクを着用していただくとか、あるいは帰省された方はどうしてもしばらく会っていない親戚とか友人の皆さまと大勢で会いたいという思いをお持ちの方は多いと思いますけれども、これもずっと呼び掛けているように小規模、分散、帰ってきた場合にはリモートということはないと思いますけれども、できるだけ少人数で、会食等の場面も短時間で、大声を出したりしないといったようなことについては、ぜひ帰省をされた皆さまもご協力を頂きたいと思っています。また前回も呼び掛けましたけれども、PCR検査を受けて帰ってこられるという方もいらっしゃると思います。ただPCR検査が陰性というのは、その時点で陰性ということだけですので、100パーセント完全に自分からうつす可能性がないという保証には必ずしもなっていないという状況ですので、ぜひそうしたことはご理解を頂いた上で、慎重な行動、対応は他の方と同様に行っていただきたいと思っています。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 その上で、ご家庭の事情もあったりだとか、そういうことで帰ってくる人もいる、そういう判断は尊重してあげて、誹謗(ひぼう)中傷は絶対にいけないというようなことはこれまでも呼び掛けていらっしゃるのですけれど、今回もこういう場がありましたので、改めてですけれども、その点についてもお願いしてよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 この間ずっとコロナ対策と併せて誹謗(ひぼう)中傷をなくそうということで、シトラスリボンプロジェクトを民間の皆さまと一緒に行ったりしてきました。年末年始、いろいろな方がいろいろな必要性からどうしても移動されますので、各ご家庭であったり、各個人によって、さまざま事情がある、あるいは必要性があると思いますので、周囲の皆さま、ご近所の皆さま、地域の皆さま、ぜひそうした行動を尊重していただきたいと思っています。誹謗(ひぼう)中傷は決して許されないということだけではなくて、誹謗(ひぼう)中傷を受けることを恐れるがあまりに、少し体調が悪くても相談、診療を受けるということをためらうということにもつながりかねませんので、新型コロナに関わる一切の誹謗(ひぼう)中傷についてはやめていただきたいと、改めてお願いしたいと思います。

信越放送(SBC) 髙野祐樹 氏
 今年最後ということだったので、1年間、改めて新型コロナの対応について振り返っていただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 この1年間、本当に私としては県民の皆さまに、今もそうですけれども、さまざまなお願いをし、また事業者の皆さまには営業時間の短縮であったり、休業のお願いであったりをして、多くの県民の皆さまに大変なご協力を頂く中で、コロナ対応ができたことを私としては大変ありがたく思っています。またご協力いただいたすべての皆さまに心から感謝申し上げたいと思います。まだ先ほど申し上げたような状況ですので、依然として全く気を抜くことができない状況ですが、お一人お一人の行動によって対処していただける部分もたくさんありますので、引き続き新型コロナウイルスに対する警戒、基本的な感染防止対策、こうしたことについてはしっかりお願いしたいと思います。日本全体、あるいは世界の課題ですけれども、来年になるとワクチン接種も具体的な日程が定まり、具体化してくる形になると思いますし、ぜひ来年は新型コロナウイルスが収束していく、そういう年になるように県も努力していきたいと思っています。
 どうも1年間、ありがとうございました。

ページの先頭へ戻る

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

  • 長野県公式観光サイト ゴーナガノ あなたらしい旅に、トリップアイデアを
  • しあわせ信州(信州ブランド推進室)