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更新日:2020年11月10日

知事会見(令和2年(2020年)9月4日(金曜日)16時18分~17時05分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 台風シーズンを迎えての注意喚起について
  2. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  3. 「信州山小屋応援プロジェクト」について
  4. 県政リモート座談会について
  5. 就職氷河期世代を対象とした職員採用試験について
  6. 「ライチョウ保護スクラムプロジェクト」について
  7. 自殺予防週間について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について1
  2. 「信州山小屋応援プロジェクト」について
  3. 就職氷河期世代を対象とした職員採用試験について
  4. 新型コロナウイルス感染症への対応について2
  5. 台風シーズンを迎えての注意喚起について
  6. 新型コロナウイルス感染症への対応について3
  7. 国民体育大会の延期について
  8. 新型コロナウイルス感染症への対応について4

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本文

阿部知事からの説明

 1 台風シーズンを迎えての注意喚起について

長野県知事 阿部守一
 きょうは大きく8点お話ししたいと思います。
 まず「台風シーズンを迎えての注意喚起」ということで、台風の季節になってきました。昨年の台風第19号(令和元年東日本台風)災害、長野県は大きな被害を受けたわけですけれども、改めて県民の皆さまには水害への備えを行っていただきたいと思います。5点、主な点について記載していますけれども、まず市町村が作成しているハザードマップでご自分のお住まいの地域の安全性を確認していただきたいと思います。また「危険性がある場合には避難先の追加を検討」ということで、「指定されている避難場所」、これまでこれが原則でしたけれども、これはあらかじめご相談いただく必要がありますけれども、「親戚・知人宅」、あるいはここには記載していませんけれども、自家用車での避難。新型コロナウイルス感染症への備えということもあり、避難先をどうするかということについては、あらかじめ決めておいていただきたいと思います。また報道等の情報、市町村からの避難勧告等の情報にしっかり注意を向けて対応いただきたいと思いますし、また身の回りに危険を感じた際には、ぜひ自らの安全を守っていただきたいと思います。今、新型コロナウイルス感染症が多くの皆さまの心配事になっている状況ですけれども、県、特に避難所設置主体の市町村においては、密にならないような対策も含めてさまざまな感染防止対策を取るという形になっていますので、ちゅうちょせずに避難を行っていただきたいと思います。また県として呼び掛けていますけれども、「マイ・タイムライン」、いざというときにどういう対応を取るかということについては、ぜひ事前に検討しておいていただきたいと思います。「マイ・タイムライン」の記入例はホームページで見られるようになっていますので、ぜひご覧いただければと思います。市町村からもお知らせしていると思いますので、この機会に「マイ・タイムライン」を作っておいていただきたいと思います。

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2 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 それから次が新型コロナウイルス感染症対策に係る予算の専決処分です。今回の専決処分額は3900万円ということで、新型コロナウイルス感染症の拡大防止、風評被害の防止、それから商店街等が行う対策への支援ということです。まず一つは「クラスター発生エリア商店街等支援事業」ということで、今回上田市において集中的なPCR等検査を行っています。そうした地域の商店街等が感染拡大防止対策、そして風評被害防止対策、こうしたことを行う場合に市町村が補助金を出し、そしてその市町村に対して県として市町村の補助金の2分の1を支援しようというスキームです。市町村としっかり連携して、感染拡大の防止、あるいは一定の地域の早期の産業、経済的な再生を支援していきたいと考えています。それから「新型コロナウイルス発生店舗名公表支援事業」ということで、事業所名の公表は基本的には感染者が追い切れない、濃厚接触者等が不特定にわたるような場合には行っていきたいと考えていますけれども、そうした場合に支援金を支給しようというものです。これまでも同様の制度がありましたけれども、雇用調整助成金との関係で実質的な支援額が極めて小さい状況になっていますので、今回改めて制度を設計してスタートさせようというものです。
 それから、これもコロナウイルス対策ですけれども、LINEで登録していただくと感染者の発生状況等をお知らせしていますけれども、「長野県-新型コロナ対策パーソナルサポート」をバージョンアップします。9月8日からですけれども、今までこちらの様式になっていましたが、今後新型コロナウイルスの総合情報、それから支援ナビ、いろいろな支援策、生活支援等の対策が分かりやすく示されます。それからさまざまな相談窓口、LINEでのお知らせ、そしてLINEでお知らせしたところから得られる情報内容をこれまでよりも充実させようというものです。ぜひ「長野県-新型コロナ対策パーソナルサポート」をLINEで登録していただき、こうした情報を積極的に活用いただきたいと思っています。

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3 「信州山小屋応援プロジェクト」について

長野県知事 阿部守一
 それから山小屋応援、6月補正でも県としての山小屋支援予算を計上しましたが、長野県の山小屋を応援したいという方が大勢いらっしゃるだろうということで、県として、ふるさと納税を使ってクラウドファンディングで応援しようということで、「信州の山小屋応援プロジェクト」を行ってきました。目標額を1000万円としていましたけれども、これまでに648の個人、団体から総額約1400万円の寄付を頂いています。ご協力いただいた皆さまには、この場をお借りして心から感謝申し上げたいと思います。この資金については山小屋の皆さまに配分し、そして登山道整備であったり、遭難者の救助であったり、そうした山小屋の皆さまの活動に有効に役立てていただきたいと考えています。山小屋は新型コロナウイルスの関係で非常に厳しい状況に置かれていますので、県としても引き続きしっかり連携して必要な支援を行っていきたいと思っています。

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4 県政リモート座談会について

長野県知事 阿部守一
 
それから「県政リモート座談会」。直接コロナウイルス対策ということではありませんけれども、今リモートでいろいろな対話、会話、会議等を行うようになってきている中で、県としてリモートでの座談会を行いたいと思っています。今回9月7日は、コロナウイルスと向き合って闘っていらっしゃる皆さまと座談会を行い、そして「YouTube Live」で配信することによって、県民の皆さまにもご覧いただけるようにしたいと考えています。福祉関係の方、それから医療機関の方、交通事業者、あるいは観光・宿泊関係の皆さま、そうした方から新型コロナウイルスに向き合って取り組んでいることについてお話を伺い、また長野県としてのこれからの取り組みの方向性についても一緒に考えていきたいと思っています。またいろいろな分野の方ですので、どんな苦労があるのか、どんなことに注意しているのか、そうしたことについてもお互いを知っていただく機会にしていきたいと考えています。

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5 就職氷河期世代を対象とした職員採用試験について

長野県知事 阿部守一
 それから就職氷河期世代の方を対象にした職員採用試験を行いたいと思っています。受験資格は昭和45年4月2日から昭和61年4月1日までに生まれた方ということで、9月8日から28日まで応募を受け付けます。行政職、それから総合土木職、ともに若干名の採用ということで、就職が非常に厳しい時期の皆さまに対して、少しでも雇用の場をつくろうということで、県としてこうした採用試験を実施するものですので、ぜひ多くの皆さまにご応募いただければと思っています。

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6 「ライチョウ保護スクラムプロジェクト」について

長野県知事 阿部守一
 
それから、これもクラウドファンディングで応援しようということで、長野県の県の鳥でもある「ライチョウ保護スクラムプロジェクト」ということで寄付を募ってきました。これまで332人の方から総額490万円の寄付を頂いています。多くの皆さまにご協力いただきまして、大変ありがとうございます。技術者の養成であったり、あるいは目撃情報を投稿していただくアプリの開発等、ライチョウを守っていくための取り組みに有効に役立てていきたいと考えています。

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7 自殺予防週間について

長野県知事 阿部守一
 
それから最後ですけれども、9月10日から16日は自殺予防週間ということになっています。保健福祉事務所ごとに曜日を決めて、事前予約制で弁護士によるさまざまな相談、あるいは保健師による健康相談を行いますので、いろいろな悩みを抱えていらっしゃる方、健康相談をしたいと思っていらっしゃる方、この機会にぜひご相談いただければと思っています。保健福祉事務所ごとに曜日を決めています。週間は10日から16日までですけれども、こちらは9月中の曜日ですので、この週間だけではなく、ご相談の対応をします。ただ多くの方が集中すると対応ができなくなる恐れがありますので、事前に予約をいただきますようお願いしたいと思います。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について1

日本経済新聞 畠山周平 氏
 専決予算の「クラスター発生エリア商店街等支援事業」について伺います。今回、例として挙げられたのが上田市の中心部の話でしたけれども、現時点で対象となるのは、その1例だけという理解でよいかというのと、あと今回、予算額3000万円積んでいて、市町村補助額の2分の1で1商店街当たり上限300万円ということは、20の商店街まで補助できるようになっていると思いますけれども、先々、年度内を見越してこれだけ積んだ、そういう理解でよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 現時点で想定しているのは上田市です。市町村が補助したものの2分の1を県として補助する仕組みになっていますので、上田市が講じる対策を踏まえて、県としても具体的な執行を行っていきたいと思っています。また上田市だけではなくて、他の地域で発生した場合にも同じような対策を行ってこの事業も適用していきたいと思っていますので、そういう意味で今回の予算額については上田市以外で対応する場合も含めて予算計上しているところです。

毎日新聞 林田七恵 氏
 同じくコロナウイルスの補正予算の関係で、これで県が積んだコロナウイルス対策の予算というのは総額で幾らになるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 どこまでをコロナウイルス対策と計算するかによっても違うと思いますが、それはこれまでのということですか。

毎日新聞 林田七恵 氏
 これまでです。

長野県知事 阿部守一
 それは後で財政課からお伝えするようにしたいと思います。

毎日新聞 林田七恵 氏
 では当初の分も一部入るのか、すべて2020年度補正ということでいいのかも含めて、その際にお願いします。

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2 「信州山小屋応援プロジェクト」について

毎日新聞 林田七恵 氏
 山小屋応援の方ですが、山小屋応援プロジェクトは、確か8月末までということだったと思うのですが、寄付はもう締め切ったということでよろしいのですか。

長野県知事 阿部守一
 8月31日までのクラウドファンディングの実施ということです。ただ口座振込等の金額が随時反映されてきますので、先ほど申し上げた1400万円余というのは、まだ最終的な確定数値になっていませんで、速報値ということです。ただこれから大きく変わってくるというような状況ではないだろうと思っています。

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3 就職氷河期世代を対象とした職員採用試験について

毎日新聞 林田七恵 氏
 氷河期世代の採用なのですが、長野県がこれをやられるのは初めてなのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これまで国、地方公共団体を挙げて集中的に取り組んでいかなければいけないという問題意識を持っています。11月には国家公務員で就職氷河期世代の統一試験が行われる予定になっています。本県でも9月8日から募集して実施していきたいということで、県として初めてです。

毎日新聞 林田七恵 氏
 氷河期世代が長野県でどのぐらい就職できている、ないしできていないといった統計的なものがもしあるようであれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 申し訳ないですが、本県独自に把握しているものはありません。

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4 新型コロナウイルス感染症への対応について2

財政課長 矢後雅司
 先ほどコロナウイルスの予算の総額についての質問を頂いたということで、今年度のコロナウイルス対策の予算としましては、901億8503万3000円となっています。これは今年度ということで、コロナウイルス関連で言いますと、昨年度の3月補正も10億円余りありますので、それも含めますと累計で911億8864万7000円となっています。

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5 台風シーズンを迎えての注意喚起について

朝日新聞 田中奏子 氏
 これから台風シーズンを迎えるというところでお伺いしたいのですけれども。1日に県として初めて水害を想定した訓練をされておられましたけれども、その中で実際に知事が県民に対して呼び掛ける会見もされていました。訓練の最後のところで知事は、「去年の災害のときになかなか自分からメッセージを発することができなかった反省がある」とおっしゃっていましたけれども、改めてその訓練の中で会見をされたというところの理由と、それから、これから台風シーズンを迎えるに当たって、訓練の課題であったりだとか、今後の対応について、こうしていきたいということがありましたらお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 訓練の中で模擬会見をしましたけれども、昨年の台風第19号(令和元年東日本台風)災害のときには、長野県において初めて大雨特別警報が出されるという状況でした。結果的に見ると、避難されずに浸水地域に取り残された方が大勢いらっしゃったという状況でして、県としては適切な避難をどう行っていただくかということが大変重要な課題だと考えています。そういう意味で今回の訓練の中でも、避難ということを意識して取り組み、私からの呼び掛けということも、今回訓練でしたけれども、全県域で大雨等で非常に大きな災害が予想されるような場合にあっては、早い段階でそうしたメッセージを実際に出すということも念頭に置きながら今後の対策を行っていきたいと思っています。それから訓練を踏まえての課題ですけれども、今、特に風水害の場合は状況が刻々と変化していく可能性があります。冒頭申し上げたように、ご自分の命はご自分で守るということを基本に据えていただいて、「マイ・タイムライン」の作成であったり、あるいは報道等、あるいは市町村からの情報をしっかり把握してもらうことが重要だと思っています。その際に県としては、こうした事前の呼び掛けであったり、あるいは例えば台風接近時の情報の提供であったり、こうしたところについてはこれまで以上に市町村とも連携し、また提供の内容についても、できるだけ具体的な情報発信をより積極的に行うように努めていく必要があると思っています。

市民タイムス 田子元気 氏
 台風シーズンを迎えた注意喚起ということで、避難所の感染症対策についてお尋ねします。先ほど、避難が必要なときはちゅうちょせずに避難をされるようにというメッセージを出されましたが、実際に「密」になる状況ということで不安を抱えている県民の方はかなり多いと思います。避難所でどのような対策がされているのかということを改めておっしゃっていただいて、県民の不安を解消するメッセージとしていただきたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 避難所は各市町村で「密」にならないような工夫もしていますし、先ほども申し上げたように、避難所だけに集中しますと、どうしても「密」な状況になりやすいものですから、今は自家用車での避難、この場合は早めに避難していただきたいと思いますけれども、あるいは親戚、知人宅への避難、こういう選択肢も提示していますので、事前によくご検討、ご相談いただくことをお願いしたいと思いますし、そのことを通じて「密」が回避されるということになっています。それから発熱等の症状がある方には大勢の皆さまが一緒になる空間ではない場所をご用意いただくということも市町村にお願いしていますし、また旅館、ホテル、こうした宿泊施設の活用ということも、これまで以上に積極的に行っていく方針です。そうしたことから、ご自宅で危険があるという場合には、新型コロナウイルスの不安もあると思いますけれども、まずはしっかり避難していただきたいと考えています。

市民タイムス 田子元気 氏
 避難所の設営は市町村が主体になるということで、県として実際、介入と言ったら言い方が変なのですけれども、指導されたりだとか、そういった働き掛けというのはしていかれるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これまでも通知を出したり、お願いをしたりしています。先日の訓練の中でも避難所ごとの面積をあらかじめ情報にインプットして、そこにどれぐらいの方が避難していると避難所として「密」になり過ぎではないかとか、そうした情報も共有して、適時に市町村に注意喚起をしたり、あるいは逆にそれぞれの市町村の中で、例えば避難所で収容し切れないというようなときには広域的な対応について県も一緒になって取り組んでいきたいと考えています。

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6 新型コロナウイルス感染症への対応について3

長野朝日放送(abn) 川見能人 氏
 補正予算について2点ほどお聞きします。改めてですが、今回これをやられた趣旨と、専決処分という方法を選んだ理由を、それぞれお聞かせいただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今回2件ありますけれども、まず1点目の商店街等を支援する事業については新型コロナウイルスの感染拡大防止と、それから先ほど申し上げたように地域の再生、この両面がコロナウイルス対策として重要だと思っています。その場合に地域の商店街等の皆さまが主体的に行動していただくということが大変重要ですので、市町村を通じての補助ではありますけれども、商店街等がさまざまな対策、例えば感染拡大防止に必要な備品の購入であったり、あるいは感染症対策を行うためのPRであったり、さらには風評被害防止対策というような、いろいろな対策をしっかり取っていますので、特に今、上田地域では一定の地域において集中的にPCR検査も行っていますので、そういう意味で安心、安全という一定の感染拡大期間を経た後のPR、こうしたものもしっかりやっていただく必要がありますし、そうした活動を応援したいと思っています。それからもう一つの方は従前からありますが、少し見直したわけですけれども、店舗名の公表にご理解いただいて、感染拡大の防止につなげていきたいというものです。いずれも県議会、今月開会予定ではありますけれども、特に上田で感染者が非常に多くなっているという状況もありますので、できるだけ早く商店街等を支援する。またいろいろな店舗での発生もできるだけ抑制していけるようにしていきたいと思いますけれども、いつどのようなケースが発生するか分かりませんので、できるだけ早く対応していく必要があるということで専決処分をしています。

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7 国民体育大会の延期について

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 2027年に県内開催を予定している国体ですけれども、日本スポーツ協会から1年延期するように要請されているかと思います。前の年の宮崎県が2027年への延期を了承しているために、事実上、長野県も避けられないかと思うのですけれども、延期するかどうかのお考えについて聞かせてください。

長野県知事 阿部守一
 日本スポーツ協会から各県に意見照会が行われている状況でして、長野県としては2027年ということを共通の目標に掲げて関係の皆さまと取り組んできていますので、基本的には2027年の開催が望ましいと考えています。ただ全国的な話でもありますので、協会で方針を決定すれば、そうしたものも踏まえて関係の皆さまと調整していかなければいけないと考えています。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 そうすると協会への返答のめど、時期のめどについてはまだ立っていないという状況なのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 それはもう返しています。8月21日に県の国体準備室長から日本スポーツ協会の国体課長宛てに先ほどの趣旨を文書で回答しています。読み上げますと、「本県は国民体育大会を令和9年(2027年)の開催予定で準備を進めてきており、当初予定どおりの開催を希望するが、正式に延期が決定された場合には、市町村・競技団体・県議会等関係機関と調整したい。なお、延期する場合には、選手への影響等様々な課題が生じることが想定されるため、国及び貴協会におかれては、特段の配慮をお願いしたい」という趣旨で長野県として回答しています。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 そうすると国の考え待ちという状況ということですか。

長野県知事 阿部守一
 同じような意見照会を各県にされていると思いますので、各県の意見もさまざまあると思います。多分それを総合的に勘案して判断されると思いますので、その結果を踏まえて、また対応していきたいと思います。

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8 新型コロナウイルス感染症への対応について4

中日新聞 安永陽祐 氏
 上田圏域の感染警戒レベルの引き上げに関してお伺いしたいのですけれども。感染警戒レベル引き上げ後も連日のように感染者が増えていると思うのですが、その現状について知事としての受け止めをお聞かせ願えますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 上田圏域は感染者数が非常に多い状況です。ただ他方で、クラスター対策チーム、あるいは上田保健所の努力で、かなり濃厚接触者等をフォローしている状況です。また加えて、昨日から一定の地域で、一定の職業に従事されている方に対する無料のPCR検査等を行っていますので、その状況も見る必要はありますけれども、一定程度対応してきていると思っています。今PCR検査等を行っている状況ですので、そうした状況を踏まえて、さらに対策が必要なのか、あるいは一定程度感染拡大が抑制されているのか、そうした判断ができるのではないかと思っています。

中日新聞 安永陽祐 氏
 現状はまだ感染者が出ている状況だと思うのですけれども、こういう事態になっていることについての知事としてのお考えをお伺いしたくて、第2波以降、店と利用者、双方に気の緩みがあったのではないかという見方もできるかと思うのですが、知事としてのお考えはいかがでしょうか。要は、現状まだ上田で感染者が増えている。飲食店での発生も多いと思うのですけれども、店側と利用者それぞれ気の緩みがあったのではないかという見方もあるかと思うのですが。

長野県知事 阿部守一
 どなたがどうだということを申し上げると、これはまた誹謗(ひぼう)中傷とかにつながったらいけませんけれども、上田市に限らず県内の発生事例を見ると、ここでも何回かお話をしたように、例えばマスクを着けずに、密な環境でわいわいがやがや、やってしまうといったようなことも背景になっている場合があると思っています。これまでも「3密」の回避だとか、マスクの着用だとか、そうした基本的なことについては、ぜひ徹底をお願いしたいと申し上げてきていますけれども、県内のいろいろな状況を見ていても、そうした基本的な対策を十分行っていただけば、ゼロリスクにはならない部分もあると思いますけれども、かなりの部分は感染拡大を防げるのではないかと思います。県民の皆さまには引き続きそうした基本的な対策をお願いしたいと思いますし、そうした対策を講じれば、買い物に行くのも心配だとか、医者に行くのも心配だとか、過剰に不安になるということも、逆に、例えば本来、医者に行かなければいけない人が行かないというようなことがあると、マイナスの影響が出てしまいますので、対策は講じながらも、社会経済活動は過度に自粛せずに行っていただきたいと思っています。

中日新聞 安永陽祐 氏
 対策を講じればというお話だったと思うのですけれども、今まで県でもガイドラインの遵守を呼び掛けられていると思うのですが、さらに強い、例えば立ち入り調査ですとか、そういった取り組みをするようなお考えはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今ガイドライン周知・推進チームで、特に感染者が多く確認されているような地域は力を入れて事業者の皆さまに働き掛けをしています。ただ知事会から国にも意見を申し上げてきていますけれども、現行法上、新型コロナウイルスの感染拡大防止のガイドラインの徹底を目的に、強い指導や要請を行うという権限がありませんので、そういう意味では任意のお願いをし、また先ほどの商店街等の補助金は県が直接ガイドラインの呼び掛けをするということに加えて、商店街等も通じて感染拡大防止策を地域で行っていただきたい、そういう趣旨もあります。ですからいろいろなルートを通じて呼び掛け、対策の徹底を行っていきたいと思っています。

中日新聞 安永陽祐 氏
 上田で行っているPCR検査ですけれども、受けた方の人数とか、結果の公表はいつになるのか、もし決まっていれば教えてもらえますか。

長野県知事 阿部守一
 私の手元の数字では、きのうから始めて、きのうの終了時点で検体採取人数は49人という状況だと報告を受けています。もし違っていたら訂正しますが、昨日の時点では検体採取人数は49人と把握しています。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 新型コロナウイルスの関係で、県内で初めて亡くなった方についてお伺いします。遺族の方の意向があったために、年齢であるとか、病状の変化などについて公表はなかったのですけれども、一方で、そうしたものが感染防止であるとか、もしくは県民の意識を変えるという意味では一定の効果があると思っています。そうした中で県としてもプライバシーの保護であるとか、誹謗(ひぼう)中傷を抑えるという意味で大変悩ましいところではあると思うのですけれども、今後どうしていく考えかというのを改めてお伺いしてもよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先日も申し上げたように、ご遺族の方とはこれからもお話をする機会があると思っていますので、そうした際に改めてお願いをすることもあり得ると思っています。先ほども「3密」の回避とかいろいろなことを申し上げてきていますけれども、統計データで裏付けられていることがあります。例えば高齢者とか基礎疾患がおありになる方は重症化しやすいとか、子どもは感染しても重症化しにくいとか、あるいは「3密」は回避してもらいたいとか、いろいろなことをお願いしてきています。そうしたことを徹底していただくことが、私も状況を判断していますけれども、基本的な部分が重要だと思っています。県民の皆さまにはそうした個々の情報というのは、もちろん身近に感じていただくという部分もあるとは思いますけれども、ただそれは個々のケースですので、一般化された全体的な傾向とか、状況とか、そうしたことを踏まえた対応をぜひ取っていただきたいと思っています。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 今の件について補足で伺います。知事が今おっしゃった部分を県民と情報共有する中で、この時点でこの部分までであれば出すべきか、どこまでなら出すべきか、ここは個人のプライバシーの部分かという、その辺は具体的にはどのように考えていらっしゃるかお伺いしてもよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 この間申し上げたように、基本的な情報についてはご理解いただいた上で出したいというのが私の考え方です。今もその考え方に変わりはありません。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 知事が先ほど会食から広がる例があるというようなことをおっしゃっていたのですが、今の県の発表の仕方ですと、一般的に会食というような形で終わってしまうのですが、個人や団体の特定に至らないような範囲で、例えばこういう形でやったから、あまりうまくなくて感染が広がった可能性が高いとか、啓発につながるような発表になると、もう少しいいかと思うのですが、その辺のご意見というのを伺ってもよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 それは私もそう思います。ただ個々のケースの発表に合わせて、これが危ない、これが問題だというと、個々のケースの当事者を間接的にかもしれませんけれども、非難したり責めているような形になりかねません。そういう意味で、プライバシーの保護ということを考えれば、個々のケースと結び付けない中で、今お話しいただいたような、こういうケースはぜひ気を付けていただきたいという情報提供とか発信はしていく必要があると思います。

時事通信 芝冴理 氏
 コロナウイルスの関係で県外との往来について伺いたいのですけれども。県は今まで直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が2.5人を上回る地域では往来自体は慎重にしてくださいと発表していましたけれども、今、長野県自体も8月末で2.5人を上回る状況になっています。この県民に対する呼び掛け自体は変更するとか、継続するとか、お考えはいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 県民の皆さまへの呼び掛けについては今お話があったように、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が2.5人を上回っている都道府県については慎重に判断してください、その他の都道府県については慎重な行動をという呼び掛けをしています。これについては基本的に変更するものではない、今の時点で変更を考えているわけではありません。県内でも感染者が増加している地域がありますので、9月の対応方針の中では「県内の移動に当たっても慎重な行動をとることを呼びかける」という形にしています。今、地域ごとに特別警報、警報、注意報という形で出していますので、そうしたことを踏まえて、県内移動に当たっても慎重な行動を行っていただきたいと思っています。

時事通信 芝冴理 氏
 県外との往来について9月1日付けでプレスリリースを出されていると思うのですけれど、このような形でこれからも発表自体はされていくのですか。

長野県知事 阿部守一
 それは基本的にこれからも同じように対応していきたいと思っています。

参事(新型コロナウイルス対策担当) 福田雄一
 基本的な考え方は変えていませんけれども、2.5を超えていますので、今の時点で具体的にどこの都道府県とという形でのプレスリリースは出していません。ホームページでご確認いただくような形を取っています。

時事通信 芝冴理 氏
 ではプレスリリースとしては出していかないということですか。

参事(新型コロナウイルス対策担当) 福田雄一
 必要があれば、また出したいと思いますけれども。おっしゃった通り今、長野県自体が2.5を超えていますので、プレスリリースという形では出していません。

時事通信 芝冴理 氏
 県内の感染状況が落ち着いてきたら、また新しい方法を考えるとか、このまま継続するとかということですか。

参事(新型コロナウイルス対策担当) 福田雄一
 今のところ考え方自体は変えていませんので、またそういう形でのお知らせをしていきたいと考えています。

長野県知事 阿部守一
 注意喚起自体は同じということです。
 先ほどの検査件数の人数は申し上げた数字で間違っていないようですので、よろしくお願いします。
 ありがとうございました。

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ファックス:026-235-7026

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