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更新日:2021年5月11日

知事会見(令和2年(2020年)12月28日(月曜日)11時34分~12時21分 会場:県庁)

項目

阿部知事・株式会社パスカルからの説明

  1. 羽田雄一郎参議院議員のご逝去について
  2. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  3. 年末年始の大雪への警戒について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について1
  2. 羽田雄一郎参議院議員のご逝去について1
  3. 今年の漢字について
  4. 新型コロナウイルス感染症への対応について2
  5. 今年一年を振り返って
  6. 羽田雄一郎参議院議員のご逝去について2

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本文

阿部知事・株式会社パスカルからの説明

 1 羽田雄一郎参議院議員のご逝去について

長野県知事 阿部守一
 それでは28日の会見を始めたいと思います。新型コロナウイルス感染症、それから大雪への警戒についてお話ししたいと思いますが、その前に、昨日、羽田雄一郎参議院議員ご逝去の知らせを受けました。本当にあまりにも突然のことで、申し上げる言葉もないというのが私の率直な思いです。羽田先生には私の最初の選挙の際、全く選挙運動のイロハのイも分からなかったときに、さまざまご指導いただき、また県知事として仕事をしていくに当たりましても、国会議員として、あるいは国土交通大臣をはじめとする要職をお務めになられるお立場から、さまざまなご指導、ご支援をいただいてきました。謹んで哀悼の意を表したいと思います。本当に残念でなりません。ご家族の皆さまにもお悔やみを申し上げたいと思います。

2 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 新型コロナの話をしたいと思いますけれども、県民の皆さまには本当に今年一年間、ほぼ丸一年間の間、大変なご協力、ご尽力、ご支援いただく中で、新型コロナウイルスとの闘いを行ってきました。今年も年末になり、まず医療機関の皆さまには最前線で立ち向かっていただいていますこと、心から感謝申し上げたいと思いますし、また介護職場をはじめとする、人と身近なところで接する仕事に就かれている皆さまには新型コロナウイルスの不安と闘いながらも、日々の仕事を進めていただいていますこと、心から敬意を表したいと思います。そうした中で先ほど県の本部会議を開催し、1月11日までを「感染対策強化期間」として位置付けるということにしました。今、全県で新型コロナ警報を発出していますけれども、警報については基本的には1月11日までは維持したいと思います。感染拡大に警戒が必要なレベルという状況を維持します。4月に大都市圏を中心に最初に緊急事態宣言が発出された後、2週間にわたりまして県民の皆さまに感染拡大の防止を呼び掛けて対策を行いました。そのときも「感染対策強化期間」と位置付けて取り組んだわけですけれども、年末年始は特に人の行動が変わる時期です。また加えて、東京をはじめとして大都市圏の感染拡大に全くもって歯止めがかかっていないという状況ですので、長野県としても県民の皆さまと一緒になって感染拡大防止に取り組む、そういう強い決意を込めて「感染対策強化期間」ということにします。県民の皆さまにはぜひご理解、ご協力を頂き、感染防止に取り組んでいただきたいと思います。具体的には、まず行政の取り組みとしては、医師会等のご協力を頂く中で、年末年始の相談、診療、検査、医療、こうした体制を確保します。従いまして、風邪症状等がある方はぜひ速やかにご相談いただきたいと思います。これがまず県民の皆さまに感染拡大をさせていかない上で重要なことですので、ぜひ風邪症状等がある方は速やかにご相談いただきたいと思います。年末年始ですので、かかりつけの先生等が休診という日もあります。そうした場合は、受診・相談センターは24時間対応で年末年始も皆さまの相談を受け付けますので、かかりつけの先生等に連絡が取れない、お休みのような場合には受診・相談センターに連絡していただきたいと思っています。それから行政としては年末年始ですけれども、この期間中、集団的な感染が発生したような場合には速やかにクラスター対策チームの活動等を行っていきたいと思います。できるだけ局地的に感染拡大を食い止めるように全力で取り組んでいきたいと考えています。県民の皆さまにこれまでもお願いしてきたことですけれども、繰り返しですが、年末年始、「できるだけ同居の家族で穏やかに」お過ごしいただきたいと思っています。五つ申し上げてありますけれども、人との接触機会を減らしていただくこと、そして会食、お茶飲みの際はマスクを外す形になりますので、特にご注意いただきたいと思いますし、また全国で陽性者数が増えているという状況をご理解いただき、地域間の往来には十分ご注意いただきたいと思っています。特に感染拡大地域に行かれるということは、この時期はできるだけ控えていただきたいと考えています。また先ほど風邪症状等がある場合は速やかに相談いただきたいということをお願いしましたし、基本的な感染防止対策、マスク着用、手洗い、手指消毒の徹底、そして人との距離の確保、「3密」回避、こうしたことについては引き続きお願いしたいと思います。特に年末年始ですので、人との接触機会、日ごろ接する人以外と接する機会が増えます。また日ごろ、例えば職場、あるいは学校、そうしたところで接している方以外の方と接する機会が増えてくる時期ですので、なるべく同居のご家族でと申し上げているように、人との接触機会を減らしていただきたいと思っています。全国で感染者が多くなっている、人の流動が起きる時期である。また変異株が国内でも発見されているわけで、感染力が高いと言われています。取り立てて今の時点で特に警戒し過ぎる必要はありませんけれども、感染力が高いということが国立感染症研究所からも言われていますので、そうしたことも念頭に置いていただき、ぜひ人との接触機会を減らしていただくと同時に、それでも人と接する機会は、もちろん私も毎日のようにありますので、接する際は常に注意を怠らないようにしていただきたいと思っています。「感染リスクが高まる5つの場面」は政府からも呼び掛けていますけれども、飲酒を伴う懇親会等、年末年始は特に多くなりますので、ご家族、ご親族で集まる機会があります。日ごろ、同居されていない方と一緒に会食する際、お酒を飲む際、こうした際は感染リスクが高い場面だということでご注意いただいて、できるだけ少人数にしていただくとか、短い時間にしていただくといったような工夫をしていただきたいと思いますし、会話を近くでされる際にはぜひマスクの着用を改めてお願いしたいと思います。それから人に感染させないように、もちろんご自分の健康を守っていただくということで、感染しないようにということは基本的なお願いですけれども、もう一方で新型コロナウイルスは症状がなくとも、まず一つは無症状病原体保有者が一定数いらっしゃいます。全く症状がなくてもウイルスを持たれている方もいらっしゃいますし、また、まだ発症をしていない発症前の状況でも人に感染させてしまうことがあります。私も今、全く症状はありませんけれども、私もいつも気を付けているのは、私がもし感染していた場合に人に感染させないということに気を付けなければいけないということで、マスクを着けながら会話をしたり、できるだけ人と距離を取るとか、そういうことを心掛けています。症状がないから安心だということでは全くないので、県民の皆さまにはご理解をいただきたいと思います。特に若い人たちとか働き盛りの世代の方は軽症、無症状の方が非常に多くなります。別に大丈夫だと思いがちですけれども、しかしながらご自分の行動が場合によっては大切なご家族に感染させてしまうということもあり得ますので、そうしたことにならないように気を付けて注意いただければと思っています。年末年始に向けては、改めて新型コロナウイルス感染症についての注意を県民の皆さまにはお願いしたいと思いますし、飲食店の皆さまであったり、あるいは観光関係の皆さまであったり、本当にさまざまな工夫をしながら感染防止対策を行ってきています。年末年始にご家族での県内旅行を促進するための「家族宿泊割」というような制度を設けていますけれども、いつも一緒にいる方同士で穏やかな年末年始を過ごしつつ、ぜひ地域の支え合いの気持ちで、身近な飲食店であったり、あるいは観光地を応援いただきたいと思います。ぜひよろしくお願いします。
 それから次ですけれども、年末年始の体制についてです。まず相談、診療、検査、療養体制についてです。有症状相談、疫学調査、感染情報の把握、あるいは陽性者が出たときの入院調整等は、当然と言えば当然ですけれども、年末年始もこれまで通りしっかり対応を行っていきたいと思っています。また感染拡大時等にあっては保健所、県庁の体制を強化して対策に臨みます。またメディアの皆さま向けのブリーフィングについては原則として年末年始も毎日行っていきます。それから30日には私の会見を行う予定ですし、必要があればその他の日においても、そうならないことを祈っていますけれども、県民の皆さまに特にお伝えしなければいけないような状況が出た場合には会見を行いたいと思っています。それから診療・検査体制については地域ごとに医療機関が当番体制を組んで対応いただける形になっていますし、また身近な診療所だけではなくて、地域の中核となるような医療機関、病院において、診療・検査をバックアップしていただけるという体制にしています。先ほど申し上げましたけれども、風邪症状等がある場合については、かかりつけ医にご相談というのが基本ですが、年末年始はかかりつけ医の先生がお休みの場合もございますので、受診・相談センターに速やかにご相談をいただきたいと思います。受診・相談センターについては年末年始も24時間体制で取り組みます。それから療養体制についてですけれども、入院用病床350床、そして宿泊療養施設275室の体制で年末年始、臨んでいきたいと考えています。今、ひと頃に比べますと入院されている方の数が少し減った状況ではありますけれども、しかしながら、まだまだ高水準の状況が続いています。何とか療養者の数も減らしていきたいと思っていますので、こうした状況をご理解いただき、県民の皆さまには感染防止対策、ご理解、ご協力を頂きたいと思っています。年末年始の相談体制です。先ほど申し上げた受診・相談センターは、かかりつけ医、当番医等で対応できない、相談できないといったような場合には、こちらにご相談いただきたいと思います。また生活相談についても、あるいは企業の皆さまの金融相談についても29、30日も対応します。また児童虐待、DVの相談については年末年始も24時間対応で「児童虐待・DV24時間ホットライン」で対応します。また観光のお問い合わせ、特に年末年始に「県民支えあい家族宿泊割」を実施しますので、年末年始の期間中も観光部の職員が対応、相談に当たりたいと考えています。こちら(会見資料1 スライド9ページ)が受診・相談センターの連絡先ですので、かかりつけの先生等がお休みで相談できない、あるいは相談先が分からない、こうした方はぜひこちらにご連絡をいただきたいと思います。それから生活相談については生活就労支援センター「まいさぽ」で対応しますので、お住まいの地域の「まいさぽ」にぜひご相談いただければと思っています。
 それから「新型コロナウイルス感染症対策長野県民手帳」を作成し、お配りしてきていますけれども、そのアプリ版ができました。また行動履歴アプリの「どこキャッチ」と連携させていただくことになりました。これについては佐久市のシステム開発企業、株式会社パスカルさまが開発された行動履歴管理アプリ「どこキャッチ」で、本県との連携で三つの機能がスマートフォンで利用できるという形になりました。まず行動履歴、それから体調の記録をする機能については、行動経路と、それから15分以上滞在した、ひとところにとどまった場所の履歴が残るようになっています。またアイコンやメモで行動内容、体調の記録も併せて行っていただくようになっています。そして「新型コロナウイルス感染症対策長野県民手帳」のウェブ版へのリンクということで、アプリを介して対策手帳の情報が閲覧できるという形になっています。それから情報通知機能ということで、コロナ手帳の更新内容を随時お伝えしていくということに加えて、重要なメッセージも受け取っていただくことができるようになります。国の接触確認アプリ「COCOA」と併せてご活用いただくことで、万一、感染した場合には感染経路の早期確認につなげていきたいと考えています。ぜひ「COCOA」と「どこキャッチ」、両者をインストールしてご利用いただければと思っています。本日はパスカルさまにもお越しいただいていますので、活用方法等をご説明いただければと思います。よろしくお願いします。

株式会社パスカル 張健三郎 氏
 このたび長野県さまから助言を頂きながら、システム「どこキャッチ」の開発、また管理をしています。本日お時間を頂きまして、簡単ではありますがデモをします。よろしくお願いします。
 今、モニターに映っているのが手元の端末の画像です。きょう私は佐久市から来ましたが、ここまでの記録というのが赤い線で出ています。こちらの右下にアイコンが並んでいるのですが、3本線のアイコン、先ほど知事からもありましたように、15分以上同じ場所に滞在した場合、こちらに出てきます。そして右下に位置情報がありますが、押していただきますと、何日の何時から何時まで滞在したかというのが表示されます。実際にクリックすると、その滞在場所まで移ります。またこちらの鉛筆マークはメモ機能でして、日々の簡単な記録としまして、写真とメモを残しながら記録することができます。それではメニューに移りまして、このたび連携開発しました機能のご案内になります。こちらメニューの行動記録です。こちらは日々の体調や行動を記録する、一覧で管理することが可能となります。まず日付がありまして、「行動」と「体調」と「密集」、「密接」、これを入力することが可能です。4時半から5時半まで講習会をしていました。そしてアイコンでも簡単に入力できまして、それ以外のアイコンでは、このようなアイコンで簡単に表示することができます。また体調についても、その日のその時の体温ですとか、同じようにアイコンで簡単に表示が可能です。また、その場所が密集であったのか、密接であったのかというのも記録が可能です。これは一覧画面ですが、もっと詳しく残したい場合には詳細の入力画面というのもご用意していますが、本日はここに限らせていただきます。また、もう一つの機能としまして、情報配信、お知らせ機能です。こちらの団体、長野県さまから出ている情報とシステム管理者であるパスカルから出しているメッセージと二つ入っています。実際、長野県さまから配信されているものとしまして、このたびの県民手帳ウェブ版のURLのリンクですとか、併せてご利用いただきたい「COCOA」のリンク先ですとか、そういったものもご案内しています。また団体さま、長野県さまの情報というものも見ることができまして、このように詳細、県民手帳の画像ですとか、あとは今ご案内したようなウェブ版のリンク先ですとか、「COCOA」のリンク先というものも、こちらに常時表示するようにしています。簡単ではありますが、「どこキャッチ」、長野県さまと連携開発しましたシステムのご案内は以上です。この後、会見終了後、私ども少し残りますので、もし詳細なご案内ですとか、実際の端末に映っている画像などをお撮りになりたい場合がありましたら対応しますので、どうぞよろしくお願いします。ご案内は以上です。

長野県知事 阿部守一
 どうもありがとうございました。ぜひ多くの皆さまにご利用いただき、これまでご自分の行動をメモしてください、控えておいてくださいというお願いをしていましたけれども、こうしたものを活用いただいて行動履歴、あるいは健康管理、健康観察をしっかり行っていただければ大変ありがたいと思っています。
 それから新型コロナウイルスに関連しては報道等もされていますけれども、誹謗(ひぼう)中傷がまだ続いているということで、大変残念な状況だと考えています。これまでも繰り返しお伝えしてきていますけれども、本当に誹謗(ひぼう)中傷の中で心を痛められている方がいらっしゃいます。そうした皆さまの思いにぜひ寄り添っていただきたいと思います。新型コロナウイルスは誰でも陽性者になる可能性があるわけですので、陽性になってしまった方、あるいはそのご家族、あるいは新型コロナウイルスとの闘いに最前線で取り組んでいただいている医療従事者の方、こうした方に対する誹謗(ひぼう)中傷というものはやめていただきたいと思います。また飲食店等に対しても、根拠のないような情報等を流す、不正確な情報を流すといったようなことはやめていただきたいと思っています。これから年末年始になります。先ほど申し上げたように、多くの人たちが行き交う時期でもあります。そうした中で以前もありましたけれども、帰省された方に対しての誹謗(ひぼう)中傷といったようなことは、ぜひなくしていただきたいと思います。ありとあらゆる場面で差別や誹謗(ひぼう)中傷がない社会をつくっていきたい、シトラスリボンプロジェクトの思いでもあります。多くの皆さまに改めてお願いしたいと思います。
 それから、資料はプレスリリース資料をお配りしていますが、本日午後、山ノ内町を訪問する予定にしています。山ノ内町において特定の地域の飲食店等に対して、営業時間の短縮等を行いました。その後、事業者、そして関係の皆さまのご協力の中で、一定程度、感染拡大を防止することができたわけです。そのことについて改めて感謝申し上げます。今、観光、飲食、非常に厳しい状況に置かれていると認識していますので、そういう意味で関係の皆さまのご意見を伺い、また県として、営業時間の短縮等を行っていただいた皆さまの今の思いや状況等を把握したいと思っています。

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3 年末年始の大雪への警戒について

長野県知事 阿部守一
 それからコロナとは変わりますけれども、年末年始、コロナ対策、コロナ対応も気を付けていかなければいけないわけですけれども、併せて大雪についても県民の皆さまには改めて注意をいただきたいと思っています。明後日、30日の水曜日から年明けにかけて、冬型の気圧配置となってきます。先日の大雪の際よりも強く大雪となる地域もあります。また平地まで含めて広範囲に大雪となると予想されています。特に30日から1月1日頃にかけて、県北部を中心に寒気の程度によっては大雪となる恐れがあると言われています。交通障害、あるいは施設の被害、こうしたものに対して十分警戒、注意を行っていただきたいと思っています。また路面の凍結、屋根からの落雪、停電や倒木、山地における雪崩、こうしたことにも注意が必要です。そうした観点で県民の皆さまに4点お願いしたいと思います。まず一つは最新の気象情報に注意し、確認をしていただきたいということです。それから二つ目が燃料の補給、備蓄品の早めの補充ということで、停電、あるいは地域が孤立するといったようなことに備えての対応もぜひ行っておいていただきたいと思います。それから3番目ですけれども、大雪の際に車で外出することについては控えていただきたいと思います。それから最後4点目ですけれども、雪がたくさん降った場合には皆さま除雪をされると思います。くれぐれも1人で作業しないようにしていただきたいと思いますし、ご家族、近所の方に声を掛けて、除雪機の取り扱いにも十分注意をしていただきたいと思います。豪雪地帯に暮らされている皆さまにとっては、こうしたことは、ある意味当たり前に近いことかもしれませんけれども、改めて確認をして行動いただきたいと思います。県としても市町村、あるいは電気通信事業者の皆さまとも連携して、この状況に対してしっかり対応していきたいと考えています。気象情報等、十分ご利用いただき、早め早めの対応を県民の皆さまにはお願いします。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について1

中日新聞 今坂直暉 氏
 きょうからですか、「Go To トラベル」が正式に一時停止ということになりましたけれど、その受け止めと年末年始、県内でのそういったところで影響があるかどうかという知事のお考えを伺えればと思います。

長野県知事 阿部守一
 「Go To トラベル」については、観光県としては多くの観光客を動かす観点ではプラスの影響があったと思っています。ただ先ほど申し上げたように、東京を中心に大都市圏での感染拡大に全くと言っていいほど歯止めがかかっていない状況の中では停止することもやむを得ないものだと思っています。ただ非常に影響が大きい、けさも観光部から報告を受けましたけれども、「Go To トラベル」の停止で県内の宿泊施設、キャンセルが相次いでいるという状況です。そういう意味で「家族宿泊割」、県民の皆さま、同居のご家族で行動いただくということにおいては感染リスクが著しく高まるということではないと思っていますので、県民の皆さまには支え合いの心というものもお持ちいただき、この機会に身近なところでの観光、宿泊を楽しんでいただきたい。しかしながら一方で、観光関係、宿泊関係の皆さま、そして旅行される皆さまにも、しっかりとした感染防止対策を行っていただきたいと考えています。

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2 羽田雄一郎参議院議員のご逝去について1

中日新聞 今坂直暉 氏
 あともう1点。最初に知事からお話がありました、昨日亡くなられました羽田先生に関して、知事の中で羽田先生の人柄といいますか、どういう印象だったとかというのがあればお話しいただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 どんな方とも親しくお付き合いをされる、本当に温厚なお人柄で、多くの人から愛され、好かれる方だったと思っています。先ほども少し申し上げましたけれども、最初の選挙のときは、私自身は率直に言って選挙の「せ」の字も分からないという状況でしたけれども、いわゆる遊説カーにずっとつきっきりで同乗いただいて、教えてもらわなければ私もそんなことをする発想は全くなかったと思いますけれども、例えば交差点の手前で赤信号で止まったときは、赤信号の時間も無駄にしないで、交差点まで駆けていって、そこで手を振って車で行き交う人に挨拶しろと、そういう本当に選挙の仕方を手取り足取り教えていただいたというのが私としては非常に印象に残っていますし、そうした応援がなければ、こうやって皆さまの前でこういうお話をする形にもなっていなかったのではないかと思っています。

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3 今年の漢字について

時事通信 芝冴理 氏
 本日、実質仕事納めということで、2020年を漢字一文字で表すとしたら何を選ばれますか、教えてください。

長野県知事 阿部守一
 本当にいろいろな困難に多くの方が直面した年だったと思います。漢字一文字で表現すれば、私としては「願(ねがう)」です、「願(がん)」。書けないのであれですけれど、お願いの「願(ねがう)」です。いろいろな思いがあります。一つは今年ほど、先ほどもそうですけれども、私から県民の皆さま、事業者の皆さまに多くの、そして場合によっては非常にご負担をかける困難なお願いをたくさんしました。そうした願いです。それからコロナが早く収束してほしいということを多くの方が願い続けた、そして今も願っている、そうした年だったと思いますので、そういう意味で私としては、漢字一字で表せば「願」です。

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4 新型コロナウイルス感染症への対応について2

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 知事に改めて伺いたいのですが、先ほどの対策本部会議の資料の中の(年末年始の)診療・検査体制のことについてです。診療・検査医療機関は555あるうちの10分の1以下の数になってしまうわけですけれども、それでも十分と言える根拠というのはどんなところにあるのかというのを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、年末年始ですので、各医療機関、あるいは医師会の皆さまにも県からお願いして、最大限対応できる体制を取っていただいています。先ほどの本部会議の資料の「資料3」のところに診療・検査体制が書かれていますけれども、診療・検査医療機関については、ここに記載していますように12月30日から1月3日までは平常時と比べますとかなり少なくなる時期です。ただ基幹病院、いわゆる帰国者・接触者外来等、患者を受け入れていただく医療機関については対応いただくということで、先ほども少しバックアップ的な形でと申し上げましたけれども、それぞれの地域の中核的な医療機関の皆さまにはしっかり年末年始も対応、入院等も含めて対応いただくという形になっていますので、心配な方は速やかにご相談いただき、早めの受診をしていただければと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 インフルエンザがはやっていないということも前提にはあってということですか。

長野県知事 阿部守一
 新型コロナの検査件数を飛躍的に伸ばさなければいけないという背景にあったのは、今ご指摘のあったインフルエンザとの同時流行を念頭に置いてということでしたが、おかげさまで今の状況では、いわゆる季節性のインフルエンザは流行していないという状況です。同時流行しますと、どちらの病気かよく分からないということになりますし、検査もインフルエンザの検査とコロナの検査と両方やるのかやらないのかというような形になりますけれど、今おかげさまでインフルエンザが流行していないという状況ですので、こうした環境下で何とか新型コロナ対策、乗り越えていきたいと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 県民への呼び掛けの中で、感染拡大地域への訪問はなるべく控えていただくようにとおっしゃっていて、旅行も帰省も関係なくだと思うのです。県内に来る方に関しては、帰省に関してはなるべく控えるようにと呼び掛けているのですけれども、旅行に関してはそうではない。普通に旅行している限りは、そんなに感染リスクは高まらないというのがこれまでの考えだったと思うのですけれども、行く方と来る方で呼び掛けが非対称になっているのはどうしてなのかというのがどうしても気になって。

長野県知事 阿部守一
 これまでもご質問いただいていますけれども、緊急事態宣言等が出された前後、基本的対処方針の中では都道府県をまたぐ往来の話は国が方針を定めていました。それが全く改定されていないという状況は何とかしてもらいたい、国がしっかり対応するべきだということは何度も繰り返し申し上げてきている通りです。そういう意味で県民の皆さまに対しては県から感染拡大地域への訪問は、旅行に限らずできるだけ控えてほしいということをお願いしています。旅行に来られる方については、お住まいの都道府県から今、例えば外出自粛をはじめ、いろいろな要請が出されていますので、そうしたことを踏まえてご判断いただきたいということを発信しているところです。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 住民には住んでいる居住地の自治体が責任を持って発信するのが原則だと、今の状況であれば。

長野県知事 阿部守一
 住んでいるところと相手方とが言っていることが矛盾してしまうと、移動される方が非常に混乱されると思います。そういう意味で本来的には国が統一すべきだと思いますけれども、残念ながらそうした状況になっていませんので、県としては県民の皆さまへ呼び掛けをし、旅行で来られる方についてはお住まいのところの要請等を踏まえた判断をということでお願いをしています。

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5 今年一年を振り返って

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 先ほど今年の漢字は「願」という字だとおっしゃいましたけれども。仕事納め式とかないと伺っているので、そうした県の対応をずっとしてこられた職員の方に何か言葉を掛けるとしたら、どういった言葉を掛けたいか、あとは県民に対してはどんな言葉を掛けたいかという、もしありましたら伺いたいです。

長野県知事 阿部守一
 中心になって取り組んでもらった健康福祉部、危機管理部の職員はもとより、コロナ対策に追われた1年でしたけれども、産業、雇用の支援であったり、暮らしの支援であったり、すべての部局を挙げて対応してきましたし、まだ現在進行形ということです。本来であればきょうは仕事納めということで、職員の皆さんにものんびりしていただく時期です。ただ、今こうした状況ですので、保健所をはじめとして多くの職員には年末年始も働いてもらわなければいけないということですので、私としては本当に1年間の感謝、その一言です。これからも県民の皆さまのために一緒になって頑張っていきたいと思っていますし、できるだけ分散しながら休みを取ってもらいたいと思っています。それから県民の皆さまに対しては先ほど申し上げたように、今年1年、本当にお願いばかりした1年だったと思っています。休業の要請も含めて、事業者の皆さまにとっては大変厳しいお願いもしたりしました。そうした中で、多くの皆さまが私からの要請に応えて対応いただけたということは本当にありがたく思っています。そうした皆さまのご協力に報いるためにも、何とか年末年始、感染拡大を防止していきたいと思っています。引き続き多くの皆さまの協力を頂きながらコロナ対応を頑張っていきたいと考えています。

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6 羽田雄一郎参議院議員のご逝去について2

中日新聞 我那覇圭 氏
 羽田雄一郎議員がお亡くなりになった関係ですけれども、知事が最後にお会いしたとき、どんな様子だったか伺ってもよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 正確には覚えていないですけれども、電話で話をしたのは1カ月前ぐらいだったと思います。全く元気な状況でしたので本当に驚いていますし、残念でなりません。
 ありがとうございました。

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お問い合わせ

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電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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