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更新日:2021年2月16日

知事会見(令和2年(2020年)12月16日(水曜日)16時17分~16時48分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 私からは本日、中野市、それから山ノ内町の「対策集中期間」を延長すること、それに伴う対策の強化についてお話ししたいと思います。
 中野市、山ノ内町については、これまで対策を強化しようということで、12月7日の段階で「対策集中期間」ということで、20日までを期間と定めて取り組んできました。しかしながら連日この地域での新規陽性者が確認されているという状況がありますので、このたび、中野市、それから山ノ内町については「対策集中期間」を23日まで延長し、対策を追加していきたいと思っています。主な取り組みは4点ですけれども、一つはご高齢の方、基礎疾患がある方に対して不要不急の外出の自粛をお願いしたいと思っています。もちろん例えば通院されるとか、生活必需品を買い物に行かれるとか、人と接触しないで健康維持のために散歩されるとか、そういう外出はしていただいて構いませんけれども、目的は人との接触機会をできるだけ減らしていただきたいということで、不要不急の外出の自粛ということをお願いします。併せてご高齢の方、あるいは基礎疾患がある方と一緒にお住まいの方についても行動については慎重にお願いしたいと考えています。それから2点目ですけれども、酒類を提供される飲食店等に対して休業、あるいは営業時間の短縮をお願いしたいと思っています。それから協力いただく事業者に対する支援と、特に営業時間の短縮、休業のお願いについては山ノ内町の一部の地域に対して行いますので、山ノ内町と連携して感染拡大防止対策、あるいは逆に収束後の地域の振興策について取り組んでいきたいと考えています。
 先ほど申し上げたように、中野市、山ノ内町にお住まいのご高齢の方、基礎疾患がある方については買い物とか、通院とか、お仕事とか、そうしたことは通常通り行っていただいて差し支えありませんけれども、それ以外の不要不急の外出については控えていただきたいと思っています。それから先ほど申し上げたように、そうした方と同居されている方も慎重な行動をお願いしたいと思います。
 それから施設の使用停止、新型インフルエンザ等対策特別措置法の言い方で施設の使用停止という形になっていますけれど、いわゆる一般的に休業ですけれども、それと営業時間の短縮の要請です。先ほどのところで申し上げたように、全域ではなくて山ノ内町の中の一部の地域です。この地域で接待を伴う飲食店、あるいは介護施設等で陽性者が確認されているということで、地域を限定して対応を行っていきたいと思っています。まず一つは接待を伴う飲食店、酒類の提供を行うものですけれども、ガイドラインを遵守されているお店とされていないお店と分けて、されていないところについては休業をお願いします。遵守されているお店については営業時間の短縮ということで、5時から22時までということで夜10時以降の営業は行わないように要請を行います。そして酒類の提供を行う飲食店については同じく営業時間の短縮ということで、夜の10時までということで、ただし宅配とかテークアウトは除かせていただきます。関係の事業者の皆さまにはぜひご理解を頂き、ご協力を賜りますようお願い申し上げたいと思います。
 それから事業者に対する支援を行います。要請に応じて休業、営業時間の短縮等を行っていただく事業者に対しては、今回のお願いが17日から23日までの1週間ですので、1週間、営業時間の短縮、あるいは休業の要請に応じていただいた方に対しては28万円の協力金を支給します。そしてまた地域の取り組みを支援するということで、特に観光地でもありますので、地域の観光関係者の皆さま、あるいは商店街の皆さまが取り組む感染防止対策、あるいは風評被害防止対策について、県としても町と一緒に応援をしていきたいと思います。また感染の収束後を目途にしながら、県として当該地域を対象として観光誘客の取り組みを積極的に行っていきたいと思っています。具体的にはメディアを活用したプロモーションであったり、あるいはこれから観光の在り方を考えていきますけれども、「県民宿泊割」での対応であったり、そうしたことを通じて今回対象としている山ノ内町の取り組みを県としても積極的に応援していきたいと考えています。
 中野市と山ノ内町とは違って県民の皆さま全体へのお願いですけれども、本日現在で重症患者の数が6名という状況になっています。全重症者病床に対する割合は12.5パーセントということで、重症の方の数が少しずつではありますが増加してきているという状況で、私としては非常に危機感を持っている状況です。県民の皆さまには改めて基本的な感染防止対策、マスク着用、手洗い徹底、「3密」回避、こうしたことをお願い申し上げるとともに、風邪症状等がある場合は外出を行わず、速やかにかかりつけ医等にご相談をいただきたいこと、そして10日以内に風邪症状等があった方は外出を控えていただくなど、自分が陽性かもしれないという前提で他の方に感染させないような行動を取っていただきたいと思います。また若者、あるいは働き盛りの世代の方たち、こうした方たちは仮に感染しても軽症であったり、無症状であったりということが多いケースがありますので、マスク着用等、基本的な感染防止策の徹底を改めてお願い申し上げます。
 最後にもう1点だけ。先般中野市、そして山ノ内町に対して20日まで「対策集中期間」として対応していくということを発表した後、一部の報道で画像上、特定の宿泊施設等が映り込んでいることによって、地域の皆さまからはその周辺の施設でキャンセル等が多く出てしまったというお話を伺っています。私どもも感染防止対策については地域の皆さまと一緒になって協力して取り組んでいきたいと思っていますし、多くの飲食店であったり、あるいは宿泊施設であったり、観光関係の皆さまは感染防止対策にはしっかりお取り組みいただいています。しかしながらそうした映像等で、例えばここで陽性者が出ているのではないかとか、あるいはここの施設が感染対策が不十分ではないかとか、そうした誤ったメッセージを読者の方、視聴者の方が受け取られてしまう可能性もありますので、報道に当たりましてはそうした点について細心の注意を払っていただければ大変ありがたいと思っていますので、どうかよろしくお願い申し上げます。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 北信広域圏でレベルを上げずに地域を限定して新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく営業時間の短縮などを要請する理由について教えてください。

長野県知事 阿部守一
 資料でも説明していますけれども、北信圏域における直近1週間の新規陽性者数は47名、うち中野市及び山ノ内町が36名ということで、この市、町が1週間の新規陽性者数がとりわけ多いという状況があります。そういう中で県としては社会経済活動と、それから感染防止対策の両立をできるだけ図っていきたいと思っていますので、そういう意味でこうした対策については地域を限定する中で対応を講じていきたいと考えています。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 北信広域圏のレベルを全体として上げるのではなく、地域を限定してこういった対策を強化するに至った判断ですけれども、レベル5への引上げ基準を超えて数日たっているこのタイミングで行う、その理由についてお聞きしたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 今申し上げたように、感染拡大防止と、それから社会経済活動はなるべく過度に抑制をしないようにということで取り組んできています。そういう中で北信地域の陽性者の発生状況をこれまでも注視をして対応してきましたけれども、一昨日発表したかと思いますけれども、山ノ内町において飲食店関係の方への検査結果、無症状の方にも陽性の方がいらっしゃったということも踏まえて対応を検討した結果、こうした対応を行わせていただくということで発表したところです。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 こうした措置を実施するに当たり、地元の事業者や町から意見を伺っていると思うのですけれども、どんな意見が寄せられているのか差し支えなければ教えていただければありがたいです。

長野県知事 阿部守一
 地域の皆さまからすると、観光への影響をはじめとして地域経済への影響を心配されている方が多いとは伺っています。しかしながら、先ほど申し上げたように、重症者の数も6名という状況になっていますし、特に北信圏域の入院患者の数は圏域の医療機関だけでは受け入れられない状況になっていますので、そういう意味で地域の皆さま、あるいは関係する事業者の皆さまには大変ご負担をおかけするわけで、私としては心苦しい思いですけれども、しかしながらこうした措置を講じていかざるを得ないということで判断をしました。有識者懇談会、あるいは専門家懇談会の皆さまの意見も聴取をした上での判断です。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 あともう1点、全体的な話です。ここ数日単位で100人、200人と新規陽性者が増えてきていて、きょう1000人を超えました。感染拡大のスピードについて思うところがあれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 状況をしっかり見定めなければいけない局面だと思っています。先日の会見でも申し上げましたように、ひと頃1週間当たり100名前後の新規陽性者数であったのが150名前後まで上がって、またここしばらく落ち着いてきつつある兆しもあるわけですけれども、このまま落ち着いていくのかどうか全く予断を許さないという状況です。そういう意味で県としては先ほど申し上げたように、県民の皆さまに基本的なお願いを繰り返ししていくと同時に、宿泊療養施設の開設であったり、また医師会、医療機関の皆さまとも連携して、年末年始に向けた対応も、体制づくりも行ってきていますので、そういう中で医療、検査を年末年始もしっかり対応できるように取り組んでいきたいと思っています。

朝日新聞 田中奏子 氏
 山ノ内町の一部地域への休業要請についてお伺いしたいのですけれども、この二つの地域に限ったというのは、先日の集中検査の結果、陽性が確認された方であったりだとか、これまでの山ノ内町で陽性が確認されている方の多くがこの地域だったということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 例えば家庭での感染とか、さまざまな感染ルートがありますので、感染された方がすべてこの地域にお住まいの方というわけではありませんけれども、先ほど申し上げたように、飲食店関係で陽性が確認された方というのは基本的にはこのエリアの方ということで、この地域に限定して営業時間の短縮等のお願いをしていくという判断をしました。

朝日新聞 田中奏子 氏
 休業要請までする必要性があるのかということをお伺いしたいのですけれども。山ノ内町、中野市の方で集中的な検査をされまして、61人でしたか、この検査を受けてそのうち4人が陽性ということだったのですが、県としてはまだそれ以上に広がる可能性があるということを考えての休業要請なのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今後の推移がどうなるかというのはなかなか予見しづらい部分がありますけれども、先ほども申し上げたように、一つは無症状の方にも陽性の方がいらっしゃった。必ずしもすべての関係の皆さまを検査し切れているわけではない状況ですので、県としては医療の状況等を踏まえた場合にはできる限り感染リスクを抑えていきたいと考えています。そういう意味で協力金という形での支援を行いつつ、営業時間の短縮、あるいはガイドラインを遵守されていないところの、いわゆる接待を伴う飲食店については休業のお願いをし、すでに自主的に休業されていらっしゃる店舗もあるとお伺いしていますけれども、しっかりとした対策を講じていくことによって感染拡大を防いでいきたいと思っています。

朝日新聞 田中奏子 氏
 ここの辺りは温泉街で観光地だと思うのですけれども。長野県外からも多くの人が来ていると思うのですが、そういう観光客の方に対してはこの地域ではどういうふうにメッセーを出しているかというのは分かりますか。

長野県知事 阿部守一
 12月7日の段階で「対策集中期間」ということで、住民の皆さまにもそうですけれども、接待を伴う飲食店等でガイドラインを遵守されていないようなお店の利用は控えてもらいたいということを呼び掛けていただいていますし、私どももそうしたお願いをしています。観光でお越しになられる方についても、「新たな旅のすゝめ」ということで「旅マエ」も「旅ナカ」も注意喚起をしてきていますので、そうした取り組みはこれからも観光関係の皆さまにも協力いただきながら行っていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 中野市とか山ノ内町を含む北信圏域でこのところ取ってきた対応というのは、第2波のときの上田圏域と似ている部分があると思います。上田でも集中的な検査を行いまして、そのときの結果は陽性になった方が1例で、結果が出た頃にはもう感染拡大も収束に差しかかっている、そういう局面だったかと思います。今回中野、山ノ内の地域で同じような経過にはならずに、感染者がずっと高止まりしている状況があると思うのですけれども、これはどうしてか、こっちが聞きたいということかもしれませんが、何か分析している部分はありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 確かな原因が分かればそこに集中的に取り組めますけれども、必ずしもこれだけが原因だということを県として特定できているわけではありません。ただ接待を伴う飲食店等は集団発生のリスクが高い施設でもありますので、今回こういう措置を講じました。またこれまでも重症化リスクが高いご高齢の方には慎重な対応をお願いしてきていますけれども、今回中野市、山ノ内町についてはこれからの1週間、不要不急の外出は控えていただきたい、そういうお願いをすることによってできるだけ感染リスクを減らしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今回こうした要請に踏み切った理由というのは、一番は医療体制の逼迫(ひっぱく)を防ぐということが眼目だということでよろしいのですよね。

長野県知事 阿部守一
 先ほども重症者の数が6名と申し上げましたが、それ以外の入院患者の数も非常に高水準で推移しているという状況です。特に北信圏域は先ほど申し上げましたように、圏域以外の医療機関でも患者を受け入れていただいているという状況になっていますので、そういう意味ではこの圏域内でのこれ以上の陽性者の発生は何としても抑えていきたいという、そうした考え方を背景にして今回の対応をしていくところです。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今までですと、入院者の受け入れは全県的に広域で調整しているということで、別にその広域圏でたくさん出たからといって、すぐ逼迫(ひっぱく)するわけではないという説明だったと思います。にもかかわらず、今回北信から患者があふれているからこういう要請をするというのは、なぜなのかなというのが率直に疑問ではあるのですが。

長野県知事 阿部守一
 いろいろなところでも申し上げてきていますけれども、これまではということと、今の時点ということで、日々状況が変わりつつあると思っています。重症者の病床の利用率12.5パーセントというものも、数字としてはまだ10パーセントかという状況ですけれども、25パーセントというようなラインを超えてくると、医療全体にとっては非常に大きな負荷がかかってくるわけです。また350を分母にした入院者の数も、もう約半分に近付いているという水準ですので、先週以前の状況とはだいぶ医療面は変わってきつつあると考えています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 そういう観点であれば、北信広域圏か、あるいはもっと言えば全県的にレベルを引き上げて対策を強化する形になるのが自然かという気がするのですけれども、それはできなかったという部分があるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、100かゼロかという話ではなくて、例えば「Go To トラベル」が年末年始に停止されることによって観光面では非常に大きなマイナスの影響が出てくると考えています。いわゆる宿泊事業者の皆さまだけではなくて、飲食関係も含めて非常に多くの関係者の皆さまが影響を受ける状況だと思っています。県としてはできるだけ社会経済活動への影響は最小限に抑えつつも、必要な感染拡大防止対策を行っていきたいと考えています。そういう意味で、今の段階で全県に同じような措置を講じるというようなこととか、あるいは北信圏域も同じ圏域ではありますけれども、新規陽性者の発生の状況は必ずしも一様ではないという状況ですので、そういう観点で地域を限定していく中で、地域の皆さまと一緒になって対策を行っていくことによって、できるだけ新規の陽性件数が当該地域から増えるようなことがないように取り組んでいきたいと思っています。

信越放送(SBC) 小林正和 氏
 当初20日までをきょうから1週間ということですが、当初20日まで対策を強化するけれど、3日延びるだけということになるように理解をするのですけれども、きょうから1週間対策を強化しますという、1週間というところに何か判断の根拠等はあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 感染症の対応は基本的には2週間とか、あるいは3週間とか、そういう単位で行うことが基本だと思っています。そういう意味で当該中野市、それから山ノ内町については12月7日の段階で20日までの2週間を「対策集中期間」ということで地域の皆さまと一緒に対応してきています。先ほど申し上げたように、ここへ来て地域の無症状の方の検査結果も出てきたということもあって追加で措置を講じるということにしました。すでに自主的にお休みをされている店舗等もあるということもありますので、そうしたことも踏まえて明日から1週間の対応という形にしています。もちろんこの1週間の状況を見極めつつ、さらに対策が必要であれば期間を延長することも考えなければいけないケースもあろうかと思いますけれども、まずは当面1週間の対応をしっかり行っていきたいと思っています。
 ありがとうございました。

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