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更新日:2023年1月13日

令和4年(2022年)10月28日部局長会議録

時間:午前9時30分~午前10時12分

場所:県庁特別会議室

出席者:

阿部知事、関副知事、小山警察本部長、内堀教育長、五十嵐危機管理監、前沢危機管理部長、清水企画振興部長、玉井総務部長、山田県民文化部長、福田健康福祉部長、猿田環境部長、西沢産業労働部次長、渡辺観光部長、小林農政部長、吉沢林務部長、田中建設部長、鈴木会計管理者兼会計局長、須藤企業局長、松澤監査委員事務局長、宮原人事委員会事務局長、丸山労働委員会事務局長、高橋佐久地域振興局長、柳沢上田地域振興局長、宮原諏訪地域振興局長、竹村上伊那地域振興局長、丹羽南信州地域振興局長、神事木曽地域振興局長、草間松本地域振興局長、早川北アルプス地域振興局長、中坪長野地域振興局長、直江北信地域振興局長

 


(関副知事)

 おはようございます。ただいまから部局長会議を始めます。
 初めに、知事から何かありますか。

 

(阿部知事)

 おはようございます。新型コロナウイルス感染症の陽性者も一時は減少していましたけれども、また、全国的にも少し増加傾向に入りつつあり、ここしばらくの動向をしっかり見極めなければいけないと思いますけれども、去年も今年も関係部局には連日の対応、大変お疲れ様です。冬場に向けてしっかり乗り越えられる体制をつくり、その時々に応じた適切な対応を行っていかなければいけないと思いますので、関係部局には引き続きしっかり新型コロナウイルス感染症対応をお願いしたいと思います。
 また、産業面、観光面では、関係事業者の皆さんには、まだまだ厳しいとおっしゃっている方たちが多くいらっしゃいますので、引き続き産業経済の再生、活性化、こうした観点での取組も着実に進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 その中で、本日、国の総合経済対策が決定される予定だと聞いています。物価高騰対策、円安への対応、人材育成、子ども子育て支援、女性活躍、コロナ対策、防災・減災対策、様々な分野に関係してくるものと考えられますので、是非、各部局においてはアンテナを高く張っていただいて、国の補正予算を積極的に活用して、それぞれの施策を進められるようにしてほしいと思います。11月補正に計上するということも視野に入れて準備をしてほしいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 それでは、報告事項に入ります。
 報告事項の1番と2番につきましては関連がありますので、まず、報告資料1について高橋財政課長から、続けて報告資料2について清水企画振興部長から説明をお願いします。
 説明が済んだところで、質問、御意見をまとめて伺います。では、高橋財政課長お願いします。

 

(高橋財政課長)

 それでは、財政課からお願いします。9月県議会が終了しまして、補正予算の執行を鋭意行っていただいている中で、各部局には11月補正予算の編成もお願いしているところですが、先ほど知事からお話しもありましたとおり、国の総合経済対策につきましても対応していく必要がありますので、どうぞよろしくお願いします。
 さらに、これらと並行して新年度予算の編成も進めていく必要があり、当初予算編成方針を策定して、各部局に通知をしましたので報告をします。
 それでは、報告資料の1-1で、令和5年度当初予算編成方針について御説明をします。
 まず、県財政の現状認識ですが、一定の仮定の下での試算に基づく財政見通しを2ページの別紙1としてまとめていますが、社会保障関係費の増加などによりまして、令和5年度当初予算では108億円を超える収支差が生じる見通しとなっています。
 財源不足に対しまして基金の取崩しに頼らざるを得ない厳しい状況ですので、編成過程において、歳入歳出両面にわたり財源確保に取り組みまして、可能な限り圧縮を図っていきたいと考えています。
 それから、予算編成に当たっての基本的考え方ということで何点か記載をしています。令和5年度の当初予算には、現在策定を進めている次期総合5か年計画、それから、新たな行政・財政改革方針に盛り込む取組を最大限反映していきたいと考えています。
 1の次期総合5か年計画の推進としては、計画に沿った施策を重点的に展開するために、(1)の「メリハリの効いた予算編成」ということで、計画への財源と人的資源の集中投下など4点。また、(2)の「成果の上がる事業の構築」として、事業目的や成果目標の明確化など、4点に御留意をいただきたいと思います。
 それから、2の「真に役立つ県行政への変革と財政構造改革」では、これまでも全庁的に「しごとの総点検」に取り組んできましたが、厳しい財政状況や、限られた人員体制を共通認識とした上で、新たな歳入確保、徹底した事務・事業見直しを行うとともに、投資的経費の厳選などによりまして建設事業債の圧縮に努めていきます。
 それから、予算編成における具体的な取組として4点を掲げてあります。平常時への切替えを意識しつつ、新型コロナウイルス感染症への対応を行うということ、原油価格・物価高騰への対応をきめ細かく行うこと、ゼロカーボン・DXを意識して事業を構築するということをお願いします。それから4つ目として、この後、企画振興部長から御説明がありますが、対話と共創による県民参加型予算の試行を実施していきます。
 ポイントの一番下、予算要求基準は3ページ目の別紙2を御覧ください。真ん中より少し下に、「部局長裁量経費」、「地域振興局長裁量経費」がありますが、こちらは昨年度と同じく、令和4年度当初予算額の95%の範囲内での要求をお願いします。
 一方、その下の「県民参加型予算(提案・選定型)」、それから、「次期総合5か年計画重点推進経費」につきましては所要額での要求を認めることとします。
 先ほども申し上げましたが、限られた財源と人員体制の下ですので、スクラップ・アンド・ビルドを徹底し、事業を厳選した上で要求をしていただければと考えていますので、よろしくお願いします。
 それから、ポイントには記載してありませんが、資料1-2の編成方針の本文の最後のほうにも記載をしていますが、予算編成の効率化にも取り組んでいきます。
 これまでの政策形成の議論をしっかりと踏まえるということ、重要案件については早い段階で要求内容を精査し方向性を明確化していくこと、新たな手法の活用などによりまして作業の効率化に向けた取組も行っていきたいと考えています。
 皆さんと一緒に相談しながら、県民の幸せの実現のためにいい予算ができた、昨年より円滑な予算編成作業になったと思っていただけるように、財政課としても努力していきますので、各部局の皆様の御理解と御協力をどうぞよろしくお願いします。説明は以上です。

 

(清水企画振興部長)

 続きまして、県民参加型予算の試行について御報告します。報告資料の2を御覧ください。
 県民の皆様の新たな発想や問題意識を取り入れ、県予算を共に創り上げるために、県民参加型予算を試行的に実施します。当面は試行とし、試行後の検証結果を踏まえ、令和6年度予算以降の本格実施につなげていきたいと考えています。
 試行スキームの概要ですが、「提案・選定型」と「提案・共創型」の2つを試行します。予算への反映ですが、枠予算ではなく個別の事業として予算化し、令和5年度当初予算か、場合によっては令和5年度補正予算、もしくは令和6年度当初予算を想定しています。
 提案の際の事業規模は、「提案・選定型」、「提案・共創型」のいずれのタイプにおきましても、おおむね1事業1,000万円以下とし事業案を募集します。
 提案者につきましては、「提案・選定型」は県内に住所を有する個人と、県内に本社・支店等のある団体、NPO、企業等であり、一方、「提案・共創型」につきましては、県民個人は含まず、県内に本社・支店等のある団体、NPO、企業等としています。
 提案以外で県民がこのプロジェクトに参加する場面とその際の参加者ですが、「提案・選定型」は事業選定の際に県政モニターに順位づけをしていただきます。一方、「提案・共創型」につきましては、事業構築と事業実施の際に提案者に参加していただくこととしています。
 募集期間ですが、いずれのスキームも本日から11月28日までの1か月間とします。
 募集のテーマですが、「提案・選定型」につきましては、諏訪、南信州、長野の3つの地域振興局で実施し、諏訪地域振興局では「“諏訪の湖には魚多し”復活プロジェクト」について、南信州地域振興局では「リニア中央新幹線長野県駅(仮称)が設置される南信州の認知度向上」について、長野地域振興局では「果樹産地ながの」を支える「働き手」の確保について、以上の3つのテーマを設定します。
 一方、「提案・共創型」の募集テーマにつきましては、各部局から提案いただいた5テーマを設定しました。「信州まつもと空港における賑わいの創出・活性化」、「共生社会の実現に向けた体験機会の創出」、「伝統工芸品を含むクラフト産業の振興」、「スマート農業による『匠の技術』の伝承」、「県営住宅空き住戸の有効な利活用」です。
 2枚目を御覧ください。こちらはスキーム図であり、「提案・選定型」、「提案・共創型」のそれぞれの流れを記載していますので御参照ください。
 この中で、いずれのスキームにおきましても、④の部分ですが、地域振興局あるいは対話による事業構築後、「予算査定・議会審議・議決」を経て事業を実施するというスキームとしていて、議会の議決権とも整合を図ることとしています。
 今後、「選定型」、「共創型」、いずれにつきましても、地域振興局や庁内関係部局にお世話になりますので、積極的な御協力をお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 ありがとうございました。
 それでは、何か御質問、御意見がありましたらお願いします。
 総務部長。

 

(玉井総務部長)

 私から少し補足します。
 令和5年度の当初予算編成に当たりましては、引き続きやはり非常に厳しい財政状況の予測となっていると認識しています。来年度予算は、財政課長が申し上げたとおり、次期5か年計画に盛り込まれた施策を重点的に展開したいと思っているので、メリハリをつけた実施ということでお願いしたいということです。
 また、新しい事業だけではなくて、縮小したり廃止したりということについても、是非、部局内でしっかり御検討いただければと考えています。
 それから、別紙2のとおり、要求基準については厳しめのものと認識していますので、よろしくお願いしたいと思います。そういった中でも、これから県として物価高騰対策、地球温暖化対策、それから中長期を見据えた取組等、できることに最大限取り組まなければならないと思っています。
 今後の事業の重点化をする中では、各部局長の皆様の判断が特に求められるところが多いと思いますので、是非、御協力をお願いしたいと思います。
 もう一点、先ほど知事から御発言いただきましたけれども、国の総合経済対策が本日決定されると聞いています。私どもとしてもスピード感を持って必要な対策を早期に講じていきたいと思いますので、各部局におかれましては情報収集に努めていただいて、的確な対応ができるように是非お願いしたいと思っています。以上です。

 

(関副知事)

 それでは、ほかに質問、御意見は。
 県民文化部長。

 

(山田県民文化部長)

 県民参加型予算の提案・共創型につきまして、各部局におかれましてはお忙しい中、対象としたいテーマの検討などの御協力をいただきましてありがとうございました。
 今回は試行ということですので、県内の幅広い企業や団体の皆様から提案をいただきやすいよう、多分野にわたりテーマを設定するとともに、単純な解決策がイメージできるものではなく、提案いただく方にとって創意工夫する余地が比較的大きいテーマについて設定しました。
 今後、各テーマの担当課の皆様には、団体等からの提案につきまして、提案者との対話を通じて事業構築を行っていただくこととなります。事業構築を進めていく中で感じた疑問や改善点など、私どもも共有しながら、提案・共創型の試行の検証につなげていきたいと考えていますので、引き続き御協力をよろしくお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 ほかに何か質問、御意見はありますでしょうか。Zoom参加の方もよろしいですか。
 それでは、知事からお願いします。

 

(阿部知事)

 まず、当初予算編成については、是非、部局長の皆さんにはリーダーシップをとっていただいて、厳しい財政事情ですが必要な事業がしっかり実行できるような予算編成を心がけてほしいと思います。
 そういう観点で4点ほど私からお願いしたいと思います。
 まず一点目は、当たり前といえば当たり前ですけれども、予算化する事業の事業目的や成果目標を明確にしてほしいと思います。今の総合計画の仕上げの年になっていますので、今年度、現行計画の仕上げに全力を挙げていただきたいと思いますし、また、新しい5か年計画が来年度からスタートという形になりますので、そういう意味では、新たな事業もいろいろ出てくると思います。そのときに、今申し上げたように事業目的、あるいは成果目標、こうしたものを明確にしてもらうとともに、これまで取り組んできた成果もしっかり踏まえて、どう発展させていくかという観点を持ってほしいと思います。
 計画が新しくなったり年度が変わってもゼロスタートではないので、これまでの成果の上に、どういう目的と成果を見定めて施策化するかということを意識して予算化してほしいのが1点です。
 それから2点目は、対話と共創ということを掲げているので、県民の皆様との対話と共創を通じて、新しい発想や様々な仕組みを講じることにより、事業効果、効率性を上げていってほしいと思います。そういう観点で県民参加型予算を試行していきますので、是非、この対話と共創という観点を十分意識してほしいと思います。
 それから3点目です。ゼロカーボン・DX、これは環境部がゼロカーボン、企画振興部がDXということでは当然ないので、各部局の様々な施策に、このゼロカーボンとDXの視点をしっかり入れてほしいと思います。全部局が、ゼロカーボン・DXは自分の施策であるということを意識してもらって取り組んで予算化を図っていただきたいと思います。
 最後に4点目ですけれども、新採職員、若手職員と話していますと、非常に仕事が忙しくて大変だという声が多く聞かれます。しごと改革にも取り組んでいるところですし、行政・財政改革の新しい方針をつくって取組を進めていこうとしているわけですけれども、是非、予算編成を契機にして、事業をしっかり見直してほしいと思います。漫然と仕事を続けるというようなことは厳に慎んでほしい。
 なかなか担当者だけでは決断できないと思うので、部課長の皆さんがそこは判断してあげないと、今までのことをそのままやりながら新しい施策に取り組むということには限界があると思っていますので、そういう意味では、事務・事業のあり方、この予算編成を契機にしっかりやってほしいと思います。
 あわせて、財政課にも予算編成プロセスをできるだけ、業務量を減らすように考えてほしいということでお願いしていますので、この予算編成プロセスも過大な事務負担にならないように取り組んでいってほしいと思います。
 以上の4点、事業目的、成果目標を明確にしてほしい、対話と共創を意識してほしい、ゼロカーボン・DXは各部局の自分の施策だという意識を持って取り組んでほしい、それから事務・事業の見直し、予算編成プロセスの負担軽減、こうした4点を意識して予算編成に各部局長のリーダーシップの下で取り組んでほしいと思います。
 それから、もう一点の県民参加型予算ですけれども、企画振興部、県民文化部を中心に、各地域振興局の皆さんにもいろいろとアイデアを出していただいて、試行の中身がこういった形で固まりました。これまでの皆さんの御努力に本当に感謝したいと思います。
 ここから県民の皆さんに投げかけて、実際の試行のプロセスに入っていくわけですので、是非、どういう取組がこれから必要なのかとか、どういうやり方が望ましいのかということも意識をしながら、今回、募集するテーマに関する事業の施策化を図っていってほしいと思います。
 何よりも県民の皆様に参画してもらうことが重要ですので、今日の会見でも私からお話ししますし、また、関係部局、あるいは関係の地域振興局からも、県民の皆様にこの県民参加型予算を試行する趣旨等も含めて、しっかり伝えていってほしいと思いますので、よろしくお願いします。私からは以上です。

 

(関副知事)

 続きまして、その他事項に入ります。質問、意見等は最後にまとめて受け付けます。
 初めに、その他資料の1から3まで、西沢産業労働部次長から説明をお願いします。

 

(西沢産業労働部次長)

 それでは、産業労働部から3件お願いします。
 まず、その他資料1の、オープンネーム(実名)による後継者募集イベント「Real Matching in 長野」についてです。
 事業承継の場合、通常、事業を譲渡したい事業者は、従業員や取引先への影響を考えて匿名で後継者を募集していますけれども、今回は、承継希望先が実名で登壇する県内初のマッチングイベントになります。
 承継希望先を探している業者は県内各地から参加しており、業種は、宿泊業、電気工事業、おやき製造販売業、まきや炭の製造販売業と幅広い内容となっています。
 各部局、地域振興局におかれましては、関係団体や、たとえば市町村の地域おこし協力隊などにも御周知いただき、後継者探しの後押しをお願いできればと考えています。よろしくお願いします。
 続きまして、その他資料の2です。「信州ITバレー構想プロジェクト共創ネットワーク」のキックオフ及び「軽井沢NAGANOサロン」の開催についてです。
 これまで、県内IT企業同士がオープンイノベーションに取り組んだり、県内IT企業と県外IT企業が連携する仕組み、組織はありませんでした。そこで、このたび、県内外のIT企業が連携するための組織を発足することとなりました。そのキックオフイベントを開催します。
 また、軽井沢を始めとした県内各地域には、移住や二地域居住をしながら全国あるいは世界的に活躍する県外企業の経営者やIT人材が多くいらっしゃいます。そうした方々との意見交換を行う機会がこれまでなかったところです。
 そこで、共創ネットワークの発足に合わせまして、軽井沢で「IT NAGANO」を世界へ発信するため、意見交換、交流の場となるサロンを開催します。こうした取組について御承知いただくとともに、各部局、地域振興局におかれましても、引き続き連携をお願いしたいと考えています。
 最後に、その他資料の3です。令和4年の最低賃金改定についてです。10月1日に本県の最低賃金が31円引き上げられまして、時間額で908円となりました。今回の引上げ幅は過去最大で、900円を超えるのは初めてとなります。最低賃金は、パート、学生アルバイトなどの雇用形態にかかわらず、全ての労働者に適用されるものです。
 各部局の皆様におかれましては、民間企業等に委託を行う際に、業務の委託先において最低賃金法違反が発生することのないよう、適正な価格での契約金額に見直しを行うなど、御配慮をお願いしたいと思います。産業労働部からは以上です。よろしくお願いします。

 

(関副知事)

 次に、その他資料4、5について、田中建設部長から説明をお願いします。

 

(田中建設部長)

 建設部から2点御報告します。
 まず、その他資料4を御覧ください。10月24日に東京で開催されたプラチナ大賞の最終審査会・表彰式におきまして、UDC信州が上田市、千曲市と進めている広域シェアサイクルの取組が優秀賞の広域資源活用賞を受賞しましたので御報告します。
 プラチナ大賞とは、イノベーションによる先進的な取組により、地域の課題を解決している自治体や企業をたたえるもので、一般社団法人プラチナ構想ネットワークが主催し、今年度で10回目の開催となります。
 次のページの別紙1にありますが、今回受賞した広域シェアサイクルの取組は、しなの鉄道沿線に点在する地域資源を多くの方に回遊していただくことを目的としていますが、今回、鉄道と連携した広域回遊性、民間企業や高校など様々な団体との連携、さらにゼロカーボンの推進にも積極的である点などを評価していただいたものと考えています。
 最終審査発表会・表彰式には、関副知事、上田市、千曲市の市長に御参加いただきました。本受賞により、長野県、上田市、千曲市は「プラチナシティ」に認定されました。
 また、次のページの別紙2にありますように、県内では今回小諸市も「新しい時代のまちづくり賞」を受賞しました。これからも、引き続き様々な自治体や各部局とも連携し、広域的な観点を持ちながら取組を進めていきたいと思います。
 次に、その他資料5を御覧ください。こちらは、国の事業研究発表会に応募した6名が全員受賞しましたということで、建設部が行っている若手職員の技術向上の取組について御報告します。
 建設部では、年に1回、長野県スキルアップセミナーという技術発表会を開催しています。こちらは、職員が日頃取り組んでいる業務の成果を発表する場として実施し、外部の審査委員として日経BPのシニアエディター、長野高専の教授の方をお招きして審査を行ってやっているものです。
 発表するテーマは、防災、維持管理、DX、アカウンタビリティなど、幅広い分野について発表していただきまして、今年は21の発表をいただいたところです。その中で、特に国交省関係の分野につきましては、優秀な発表内容について、国土交通省の地方整備局で実施している事業研究発表会にも県から応募して発表しました。今年は6名の職員を推薦して発表したところです。
 例年、5~6名の職員に発表してもらい、1~2題の受賞しかしないのですが、今回発表された6名全員が国土交通省の地方整備局で優秀賞や特別賞を受賞しましたので、御報告しました。
 建設部としましては、今後も各種発表会に積極的に参加して、職員の専門性であったり、それぞれの能力の向上を図るなど、若手職員の技術向上に取り組んでいきたいと思います。以上です。

 

(関副知事)

 それでは、続けて資料6について健康福祉部長と県民文化部長から説明をお願いします。

 

(福田健康福祉部長)

 それでは、その他資料6を御覧ください。男性用トイレ個室へのサニタリーボックスの設置について、改めて各部局の皆様に御協力をお願いするものです。
 1の設置背景にあるとおり、この取組は、がん治療等の影響によりまして日常的に尿漏れパッド等を使用している方が、そのパッドの捨て場に困るといった悩みを解消するためのものです。全国自治体や民間事業所等において、最近、取組が始まったところです。
 また、この後、県民文化部長からも御発言いただきますが、このサニタリーボックスは、心の性が男性で体の性が女性のトランスジェンダーの方が男性用トイレを使用する際にも使われるものです。多様性を尊重する共生社会づくりを目的として、県民文化部と共同で、この取組の普及に努めていきたいと考えています。
 これまでの対応ですが、3にあるとおり、総務部の御協力をいただきまして、先月9月16日付で県庁舎各階の男性用トイレ個室に設置を完了しました。また、知事会見、あるいは別添①のプレスリリースを通じて周知を図りましたほか、②のとおり、各部局の皆様にも、県有施設における設置について御協力をお願いしたところです。
 この後、各部局の皆様には、県有施設における設置に加えまして、関係機関や民間事業所等への周知につきましてお願いをしたいと考えています。この後、通知を流す予定としていますので、引き続き御協力をお願いします。私からは以上です。

 

(山田県民文化部長)

 続いて、私からご説明します。トランスジェンダーの方のトイレの使用につきましては様々な使用方法がありますが、こうした中で、ただいまお話がありましたとおり、男性用トイレのサニタリーボックスにつきましては、トランスジェンダーの方に使用していただけるものと考えています。
 当事者の方からもそのような声を聞いていますし、民間の調査におきましては、男性用のトイレを利用されるトランスジェンダーの方の75%、4人に3人が生理用品などが捨てられるごみ箱を利用したいと考えているという調査結果もあります。
 こうしたトランスジェンダーの方への配慮の意義や施策について、施設を管理する方に丁寧に説明をして理解していただくことも大変重要だと考えていますので、そのためのチラシなどを作成しまして、設置の依頼に協力するようにしていきたいと考えています。あわせてよろしくお願いします。以上です。

 

(関副知事)

 以上6点の説明をいただきました。これまでの説明について、質問、御意見はありますでしょうか。よろしいでしょうか。Zoom参加の方もいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、知事から何かありましたらお願いします。

 

(阿部知事)

 建設部の取組についてコメントしたいと思います。
 まず、プラチナ大賞の優秀賞受賞ということで、UDC信州を始め、関係者の皆さんのお取り組みに感謝をしたいと思います。各部局も、是非、こういういろいろな賞があるので、自分たちの取組を発表していくという意味でも、それから今まで取り組んだ成果を第三者に評価してもらうことによってモチベーションを上げていくという意味でも、積極的にこういうものにチャレンジしていってもらえるとありがたいと思います。
 あと、建設部が取り組んでいる事業研究は、職員のスキルアップをしっかり応援しているという観点でも非常に重要だと思います。是非、こうした取組をほかの部局も参考にしながら、積極的な職員の能力アップ、あるいは我々が取り組んできたことのさらなる発信、あるいは第三者の目で評価してもらう、そうしたプロセスも非常に重要だと思いますので、そうした点を意識しながら仕事を進めていってもらえればありがたいと思います。
 最後のサニタリーボックスは、これは健康福祉部の主体的な提案、取組の中で県庁舎から始めていますが、県民文化部長から話があったように、これは多様性を尊重する上でも重要だと思いますし、また、前立腺がん等と闘われている方たちを応援するという観点でも非常に重要な施策だと思います。
 ごみの回収など、一手間かかってしまうということで、抵抗感がある場所もあるかもしれませんが、是非、多様性を尊重する社会を長野県として目指して取り組んでいくという大きな目標に向けて、各部局、それから民間事業者の皆さんも含めて、広く多くの皆さんの理解と御協力を得て進めていきたいと思っています。是非、各部局も問題意識を持って取り組んでもらえればと思います。私からは以上です。

 

(関副知事)

 予定された議題は以上となりますが、ほかに何か御発言はありますでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、全体を通して知事から最後に何かあればお願いします。

 

(阿部知事)

 特にありません。

 

(関副知事)

 それでは、以上で部局長会議を終了します。


 

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