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更新日:2025年3月31日

令和7年度スクールカウンセラー選考における公平性の欠如について

ご意見(2025年2月17日受付:Eメール)

前略

当方が先日応募した令和7年度長野県スクールカウンセラーの募集において、以下に記すように、応募者にとっての公平性が著しく欠如した形で採用選考が進行していることに気づきました。

応募者の一人としてこのことに抗議するとともに、長野県教育委員会には公平性が担保された形での選考を進めるよう強く求めます。

なお、簡単のため、以下ではスクールカウンセラーを「SC」、スクールソーシャルワーカーを「SSW」、それらの採用選考に新たに応募する者を「新規応募者」、当該職に5年間連続して任用されている者を「5年連続現任者」と記します。

さて、令和2年度以降、県はSCやSSW等の非常勤職員を会計年度任用職員として任用してきました。この会計年度任用職員については「公募によらない再度の任用は連続4回(5年)が限度」(*)という原則があると当方は認識しています。つまり、5年連続現任者が6年目以降も任用されるには、あらためて新規応募者と同様の選考過程を経なければならないということです。

(*)SC向け「労働条件通知書」の記述による

そうした背景があるため、令和7年度のSCやSSWの採用選考はこれまでと大きく状況が異なっています。というのも、令和7年度は会計年度任用職員制度が開始された令和2年度からちょうど5年が経過した時期に当たるからです。SCやSSWには何年にもわたり継続して任用されてきた人が少なくないため、令和7年度の応募者は、新規応募者と5年連続現任者が合わさり、例年になく多数に上ったものと推測されます。


さて、当方が心の支援課と交わした何度かのやりとりの中で、SCの採用選考において、本来同一でなければならないはずの新規応募者と5年連続現任者の扱いが異なっていることを知りました。

つまり、面接選考(第2次選考)のやり方が新規応募者と5年連続現任者とでは違うのです。
具体的には、新規応募者の面接会場が長野県庁であるのに対し、5年連続現任者の面接会場は各地区教育事務所となっています。

このことは2つの点で不公平さを生じさせています。

まず第一に、応募者の時間的、金銭的な負担に対する不公平です。たとえば、南信在住の新規応募者が面接選考に臨むには長野市にある県庁まで出向かなければなりません。それに対し、5年連続現任者は伊那市の南信教育事務所に行けばよいだけです。

そしてそれよりもずっと重大な問題は第二の点です。面接を教育事務所で行うということは面接担当者が当該教育事務所の職員で構成されることを意味していると思われます。つまり、5年連続現任者の面接はそれまで勤めてきた職場の同僚によって行われるわけです。
面接の担当者はおそらく各教育事務所の所長や学校教育課長などでしょうから、「同僚」というより「上司」という方が適切かもしれません。

「上司」が「部下」に対して行う面接においては忖度(そんたく)が働くこともあるでしょう。また、配慮したり遠慮したり、情が介入する余地が大いにあると考えざるをえません。実際のところ、採用面接というより、次年度も継続して働くことを確認する場になるであろうことは想像するに難くありません。

そもそも筆記試験とは異なり、面接による評価は恣意性が大きくなりがちです。県庁で心の支援課によって行われる面接の評価点と教育事務所における面接の評価点とをどうして同じように扱うことができるのでしょうか。

また、上記のこととは別に次のようなことがあります。

当方は心の支援課とのやりとりの中で、SSWの選考に関し、次のようなルールがあることを知りました。それは「令和元年度末において任用から10年未満だった者については、当初の任用から10年経過するまでは、公募による面接選考は不要」(**)というものです。

(**)心の支援課からのメールによる

これは著しく合理性を欠いたルールです。というのは、たとえば「令和2年度に採用された者は令和7年度に再応募する必要がある」のに対し、その前年「平成31(令和元)年度に採用された者は令和11年度に再応募すればよい」ことになるからです。

SSWの選考とSCの選考とで異なる方針を取る積極的な理由は存在しないように思われるため、このルールはSCの任用においても適用されているのかもしれません。そうだとすれば、これもまた今回の採用選考が公平性を欠いていることの証左だと言えます。

以上のように、現在進行中のSCの採用過程は、公平性の点で大きな問題をはらんでいると考えられます。

言うまでもなく、採用選考においてもっとも重要なことの一つはそれが公平に行われることです。長野県教育委員会におかれましては、現在進行中の採用プロセスを見直し、応募者全員に対する公平性がしっかりと担保された形での採用選考を行うことを強く求めます。

回答(2025年2月25日回答)

長野県教育委員会事務局教育次長の米沢一馬と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただいた、令和7年度スクールカウンセラー選考に関するご意見についてお答えいたします。
担当課である心の支援課では、令和7年度スクールカウンセラー事業の実施にあたり、選考要綱に基づき、選考規程や選考要領等を定め、公募および選考を実施しています。
ご指摘をいただきました3点について順次回答させていただきます。

1 面接の場所について
ご指摘のとおり、今年度は会計年度任用職員の制度が開始されてから5年が経過した年にあたり、新規の応募者が多数になることが予想されたため、面接会場の確保や面接事務の平準化の観点から、面接会場については実施要領に「県庁または各地区教育事務所」と定め、原則として
県庁:新規応募者
教育事務所:再度の任用が連続5年を超える者
と整理し、それぞれの応募者にご案内させていただきました。

2 面接員について
実施要領に面接員の職を定め、教育事務所で実施される面接についても、恣意的な選考にならないよう、心の支援課から面接員を1名以上派遣して実施しました。

採用選考にあたっての公平性の確保については、より適正に扱う必要がありますので、今後の実施要領等の策定にあたっては、いただいたご意見も参考にし、引き続き公正な選考となるよう努めてまいります。

3 令和元年度末において任用から10年未満だった者について
例えば令和元年度の採用者は、任用に係る旧要綱に基づき、経過措置として当時の設置要綱で定める再度の任用の上限年数まで再度の任用を行うことができるため、当該期間が終了する令和10年度に公募による面接を受ける必要があるとしています。(詳細につきましては、担当課が2月18日付けメールに添付した「会計年度任用職員の再度の任用について(令和2年3月改正)」をご覧ください。

以上、ご意見への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、心の支援課長:召田誠、担当:生徒指導係までご連絡くださいますようお願い申し上げます。


【問合せ先:教育委員会事務局/心の支援課/生徒指導係/電話026-235-7436/メールkokoro(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

(分野別:教育・文化)(月別:2025年2月)2024000695

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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