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更新日:2020年3月16日

知事会見(令和2年(2020年)3月2日(月曜日)16時50分~17時26分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症対策に伴う学校の臨時休業について
  2. 新型コロナウイルス感染症対策に伴う産業面における支援について
  3. 新型コロナウイルス感染症対策に伴う電話や情報通信機器を用いた診療・処方について

教育長からのコメント

  1. 新型コロナウイルス感染症に伴う学校の臨時休業について

取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について 

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症対策に伴う学校の臨時休業について

長野県知事 阿部守一
 新型コロナウイルス感染症対策については、さまざまな分野にわたって的確な対応に努めているところですけれども、今日私からは大きく三つの観点でお話を申し上げたいと思います。できる限りわれわれが考えていることを随時メディアの皆さま、あるいは県民の皆さまにお伝えしながら、新型コロナウイルス対策を県民一丸となって進めていきたいと思っていますので、ご協力をお願いしたいと思います。
 大きな1点目ですが、学校の臨時休業の関係です。まず県立学校の状況と対応ですけれども、本日から新型コロナウイルス感染症対策ということで県立学校の臨時休業がスタートしています。特に特別支援学校に対する対応ですが、自宅等で1人で過ごすことができない、そして保護者も仕事を休むことができないという子どもたちについては学校に登校してもらう形にしています。本日現在で200名の子どもたちが登校している状況です。全体が2,457名在校しているわけですので、1割弱の子どもたちが登校している状況です。本日から担任の先生が電話連絡を行って、自宅にいる子どもたちについても状況を丁寧にお伺いしながらフォローしていきたいと思っています。また、教育委員会には私からもお願いしているところですけれども、特に特別支援学校にはいろいろなサポートが必要な子どもたちも大勢いるわけですので、できる限りきめ細かく、個々の実情に応じた対応をこれからも心掛けてまいりたいと思っています。
 それから、2点目の市町村立学校関係です。多くの市町村においては本日からの一斉臨時休業に合わせて放課後児童クラブを午前中から開所するといった対応を行っているところです。この点、県からも小学校低学年等への配慮を求めているところですけれども、それぞれの地域の実情に応じた工夫を行っていただいているものと考えています。ただ、児童の世話をする支援員の確保が課題だという市町村もあるようですし、また感染症防止の観点からは、学校にいる状況以上に過密な環境とならないように配慮してもらうことも必要だと思っています。市町村、あるいは市町村の教育委員会に対しては、教員が放課後児童クラブの応援をすることも含めて考えてもらいたいとお願いしている中で、例えば学校内の放課後児童クラブにおいては、通常1教室の利用を教室数を拡大して対応しているところであったり、あるいは通常の在校時間帯においては学校で子どもたちを受け入れて、放課後から児童クラブで対応しているという市町村であったり、あるいは通常の学校外の放課後児童クラブだけではなくて、新たに学校の教室を活用して児童クラブを設けている市町村であったり、それぞれさまざまな工夫をしながら、必要な子どもたちの居場所の確保と感染症予防の対応の両面を心掛けて対応いただいているところと考えています。
 市町村立学校あるいは放課後児童クラブについては、市町村が主体的に運用しているところです。しかしながら今回、こういう対応を行っている状況の中でさまざまな課題等がある可能性もありますので、今後市町村の実情、現状を県としても十分把握をしながら、市長会、あるいは町村会ともしっかり連携しながら、こうした子どもたちの支援、ひいては県の立場からすると、市町村に対する支援、応援の在り方についてしっかり考えていきたいと考えています。
 それらに関連して大きな3点目ですけれども、県として、相談窓口を設置したいと考えています。「新型コロナウイルス感染症対策に関わる学校関係相談窓口」の設置についてです。フェイスブックでも、私の考え方や県の取り組みを情報発信していますが、そうした中でも今回の学校の休業に伴って、課題をお持ちの方からのご意見もいただいています。また国においても休業補償、措置も含めてさまざまな取り組みを検討していただいているところですので、県としても、今回の学校の休業に伴うさまざまな課題をしっかり把握して対応していくことが重要だと考えています。そうした観点で、明日から相談窓口を設置して、さまざまな相談対応、あるいは課題の把握に努めていきたいと考えています。いろいろな課題をお持ちの皆さまにはぜひ相談窓口にご連絡いただければ、県としてできる限りの対応を行っていきたいと考えています。また併せて先ほど申し上げましたように、市町村立学校が小学校の低学年を受け入れていただいていたり、さまざまな課題があると思いますので、市長会、あるいは町村会とも十分連携を図りながら、県としても的確な対応を行っていきたいと考えています。
 学校関係の四つ目ですけれども、今回の休業に伴い、県立学校、先ほど申し上げましたように、特別支援学校においては、個々の子どもたちに対応したきめ細かな対策を講じているところですけれども、高等学校においても、例えば家庭学習、一人ではなかなか解決困難なことを質問したい、進路についての相談をしたい、あるいは新しい学年の教科書の購入等をどうするか、といったようないろいろな課題があります。そういう観点で、特別支援学校については登校を認める形をとっていますけれども、高等学校においても臨時的に分散して学校に来ていただく必要性もあるものと思っています。また、こうしたことは小中学校においても同様のことが考えられるものと思っています。休業中においてもこうした事情がある場合に対応していかなければいけない部分があると思っていますので、今後こうした分散して登校することについても、専門家懇談会のメンバーのご意見も伺いながら、県として検討していきたいと考えています。
 学校関係の5番目ですけれども、臨時休業中の子どもたちに対する支援ということで、大きく二つの側面を現時点では考えています。一つはスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの皆さまの活動です。今回こういう形で突然の臨時休業になっています。子どもたちへの心理面での配慮も必要だと考えています。スクールカウンセラーあるいはスクールソーシャルワーカー、こうした皆さまにこれまで以上にご家庭に対する支援を中心に取り組みを行ってもらいたいと思っています。また、そうした中で県として把握できる課題についてはできる限り迅速にきめ細やかな対策を考えていきたいと思っています。
 それからもう1点、警察の関係です。警察本部においても今日から3月31日までの間、今回の休業に伴う対応を行っていただけるということで、「子ども見守りパトロール強化期間」という取り組みを行っていただくことになりました。今回、制服警察官を最大限に動員していただき、住宅街あるいは子どもたちの立ち寄りが考えられる場所、あるいは娯楽施設、商業施設、そうした場所での声掛け、あるいは子どもたちが休業中も安心して過ごすことができるような対応を行っていただくという形になっています。
 こうしたことを通じて、今回の学校の一斉休業、新型コロナウイルス対策ということですので、感染症の拡大防止には最大限配慮を行いながらも、しかしながら一方で子どもたちに寄り添ったきめ細やかな対応を関係機関、市町村とも一緒になって講じていきたいと思っています。多くの皆さまのご理解とご協力を改めてお願い申し上げたいと思います。

 

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 2 新型コロナウイルス感染症対策に伴う産業面における支援について

 それから大きな2点目ですけれども、新型コロナウイルス感染症で経済活動にもさまざまな影響が生じてきています。皆さまのところに「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける中小企業への支援」という一連の資料が配られていると思いますけれども、これまでも相談窓口の設置、あるいは中小企業融資制度による資金繰りの支援、こうした取り組みを行ってきているところです。本日国によるセーフティーネット保証4号が発動されたことに伴いまして、より低利な融資制度の活用が可能となっています。詳細については後ほど担当部からご説明したいと思っています。国においては今回の新型コロナウイルス対応、あるいは休業に伴う対応については、予備費の活用で取り組むということですけれども、県としても、国の取り組みの内容についてしっかり把握しながら、必要な対応があれば、県独自の取り組みも検討を行っていきたいと思います。また、必要に応じて国に対する要請、要望、全国知事会等とも十分連携を図りながら行っていきたいと思っています。今後の新型コロナウイルス対策を行っていく上では、経済面への対応ということも十分念頭に置きながら、対応を行っていきたいと思っています。

 

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 3 新型コロナウイルス感染症対策に伴う電話や情報通信機器を用いた診療・処方について

 それから大きな3点目ですが、すでに皆さまにはお伝えしているところですが、改めて多くの県民の皆さまにお伝えしたいということで申し上げたいと思います。新型コロナウイルス感染症に係る電話等を用いた診療、処方ということです。これも皆さまに「慢性疾患等の患者の皆様へ」というサブタイトルで資料をお配りしていると思います。これについては県のホームページにも掲載して、お知らせをしっかり行っていきたいと思っています。先週の2月28日に新型コロナウイルス感染の防止に関して、厚生労働省から慢性疾患等の患者の方がこれまで服用していた薬を必要とする場合、電話や情報通信機器を用いた医師の診察を受ければ、医療機関に行かなくとも薬を受け取れるということになったという通知が出されています。県では同日付けで医療機関、医師会、薬剤師会宛てに通知するとともに、本日、ホームページでご案内をしているところです。ご高齢の方を中心に、こうした慢性疾患をお持ちの方は、重症化の可能性が高い方も含まれていますので、新型コロナウイルスへの感染を避けるという観点から、電話等を用いた診療、処方が可能な方においては、ぜひ積極的にご活用いただければと思っています。報道の皆さまにおかれましても、ぜひこの旨を多くの皆さまに知っていただけるように、ご協力いただければ大変ありがたいと思っています。
 私からは以上ですが、学校関係がありますので、教育長から教育委員会の立場でコメントしていただければと思いますので、よろしくお願いします。

 

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教育長からのコメントについて

 1 新型コロナウイルス感染症対策に伴う学校の臨時休業について

教育長 原山隆一
 何点か追加のお話をしたいと思っています。配布しています「新型コロナウイルス感染症対策のための臨時休業の実施状況」についてです。県の教育委員会として取りまとめをしました。市町村立、学校組合立は3月6日までには全ての学校で臨時休業が始まる、県立学校については、今日そして明日ということで休業が始まるという実施状況を取りまとめましたので、資料としてお渡ししたいと思っています。
 それから次に追加になりますけれども、県立学校の卒業式の状況についてもお知らせしたいと思います。高校については、卒業生及び職員のみの参加としていますけれども、卒業式に参加できない方のために映像記録を作成し、配布するという対応を考えているところです。それから特別支援学校についても、式は卒業生と職員のみの参加ですが、保護者の付き添いが必要ですので、保護者の皆さまには別室でモニター参観をしていただくという対応を取らせていただくということです。
 それから、今回の臨時休業措置に関わって学校現場におけるさまざまな課題が生ずる、あるいはこれから生じてくると思っています。これについては、市町村教育委員会と連携し全力で支援してまいりたいと思います。
 また「保護者の皆様へ」ということで、先日知事と連名でメッセージを発しましたけれども、春休みも含めて休業が長期間にわたることから、心のケアですとか、あるいはeラーニングといった学びの機会の提供情報等も含め、子どもたちへの必要なメッセージをまとめて、速やかに発出したいと考えています。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

朝日新聞 大野択生 氏
 今日から3月31日まで警察本部が見回りパトロールを行うということなのですけれども、感染拡大防止に最大限配慮を行うためということでしたけれども、どういう場合に声掛けされて、いわゆる補導というものに当たるのか、分からないのですけれども、どういう位置付けで実施されるのかということをお伺いしたいです。

長野県知事 阿部守一
 具体的な詳細な内容は警察本部に聞いていただいた方がいいと思いますけれども、私の認識としては、今回の学校の休校、休業に伴って、平日の日中も子どもたちが在宅で、場合によっては、一人でいるという状況も考えられます。そういう中で、警察の皆さまに協力していただいて、子どもたちに対する安全を確保する、子どもたちが犯罪等に巻き込まれないようにする、あるいは在宅で安心して過ごせるようにする、そうしたことを知事の立場としては期待しているところです。具体的にどういう活動を行うのかということは、警察本部の皆さまのお取り組みですので、具体的な行動内容等については、県警にお問い合わせいただいた方がよろしいかと思います。

朝日新聞 大野択生 氏
 休みが長期にわたることで、例えば映画館やゲームセンターに子どもたちが行くということは、感染拡大の観点から本末転倒だということで警察官が声掛けする、そういった目的での位置付けですか。

長野県知事 阿部守一
 今回の感染防止の趣旨は、多くの人が一つの場所に集まることがないようにするためです。ただ逆に行動を規制しているわけではないので、そこは柔軟に対応していかなければいけないと思いますけれども、私の立場から一番懸念していることは、こうした期間中に子どもたちが犯罪に巻き込まれるようなことがあってはいけないということです。また保護者の皆さまの立場からすると、ご自宅に子どもが一人でいる、あるいは子どもたちだけでいるという状況もあるので、そういう意味で不安をお持ちの方もいらっしゃいますので、そういったことに行政としてできる限り対応するということを考えると、警察官の皆さまの見回り、見守りが必要だと思っています。そういう観点で警察の方でこうした取り組みを講じていただくという形になっています。

時事通信 真勢春海 氏
 臨時休校中の子どもの保護者の支援というのは、仕事とかを休まないといけないということがあると思うのですけども、どのように考えられているかお伺いさせてください。

長野県知事 阿部守一
 保護者の皆さまへの支援策については、今、政府が雇用調整助成金の活用等を検討されているわけで、県としては、早く具体的な対策の全体像を示してもらいたいと思っています。一部こういう方向性でということが出てきていますけれども、まだ必ずしも全体像が明らかになっていませんので。予備費の活用を含めて、政府において検討していただいているので、検討作業を早めていただいて、その上で県として必要な対策を講じていくべきところは講じていきたいと思っています。

中日新聞 渡邉陽太郎 氏
 国の対策、検討を急いでほしいということですが、山梨県においては山梨県知事から休業中の補償という話も出ています。長野県としては県独自でそういった政策を打ち出すという考えは今のところございますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、県としてはいろいろな課題、あるいは不安、そうしたものも含めて、まず県民の皆さまの声をしっかりお伺いしたいということで、今回窓口を設置させていただくことにしました。そういう意味では、県としては決して国が言っていることだけをやるというつもりではありません。それであればむしろ県民の皆さまの広い声を聞く必要はなくなってしまいます。県としては県民の皆さまの声をお伺いした上で、必要な対策については、まず国に対して求めていく、先ほども例えば全国知事会等とも連携して取り組んでいくという話も申し上げましたが、そうした要請等を行っていくことを検討します。また併せて今お話がありましたように、県としての必要な対策があれば積極的に講じていくということが今の危機的な状況に鑑みれば重要ではないかと思っています。

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 特別支援学校の生徒へのお話は承知したのですが、普通の学校に通っている子どもで、特別支援学級などに通っている子どももおられます。いろいろなタイプの子どもがたくさんいて、ケアが必要な子どももいるかと思います。特別支援学校の子どもたちに対しては28日付けで通知が出ていて、学校でも一部受け入れるというアナウンスがされていますけれども、特別支援学級に通っている子どもたちに対しては、何か対応はあるのでしょうか、教えてください。

長野県知事 阿部守一
 
基本的に教育長名で前回出していただいた通知の中にも、小学校の低学年とか、特別支援学級の子どもたちに対する配慮ということは、県教育委員会としても市町村に求めているところです。先ほども申し上げたように、市町村においては市町村の資源を活用して、いろいろ工夫してお取り組みをいただいているという状況です。県としては、子どもたちのことを第一に考えていく必要があると思いますし、市町村もさまざまな課題をお持ちの場合もあると思いますので、先ほど申し上げたように、市長会、あるいは町村会ともしっかり連携しながら、市町村の問題意識についても共有して、必要な支援策を県としても講じていかなければいけない場合があると思っています。具体的に教育長から少しお話したいと思います。

教育長 原山隆一
 
28日付けの通知で、「小学校の低学年の児童や、特別支援学級及び特別支援学校に在籍している児童生徒」に対する対応ということで、市町村に配慮をお願いしたところでありまして、特別支援学校に在籍している児童生徒と同様の状況が特別支援学級においても起こるだろうということは容易に想像できますので、それに対する対応は市町村教育委員会としてもしっかり取っていただけると考えているところですが、連携を密にしながら、状況も把握して、必要な対応を共にやっていきたいと思います。

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 私にも子どもがいますが、家にずっと居続けるというのは非常に大変なことです。犯罪等に巻き込まれないように、外に子どもたちだけでいると、お巡りさんからも声掛けをされるのかと、今日のお話ですと、そのような感じになるのかという気もします。例えば公園に行くということはいいのか。土日に公園に行ってみましたけれど、子どもたちでごった返しています。長野県はこれだけ野山がたくさんあるので、人がいない野山に行くということなら、首都圏と違って感染リスク等はないのでないかと思ったりもしますけれども。家にずっといるというのは実際には非常に難しい中で、そういったことを長野県として、「信州やまほいく」ではないですが、自然の中なら、それもまた過ごし方だというメッセージの発出というお考えがないのかどうか、お聞かせください。

教育長 原山隆一
 感染リスクを低減するために自宅等で過ごしてもらいたいという趣旨です。基本的には感染リスクをどう考えるかということになるんだと思います。公園でも、密集した公園に行った場合には感染リスクが高まりますし、そうでなかったら十分対応できるものかもしれません。そういったことも含めて、教育長として発するメッセージの中に盛り込んでいきたいと思います。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 今後6日までに県内すべての小中学校、特別支援学校で休業に入ることになったことについてなのですけれども。官邸の意向を受けて県が呼び掛けて、それで県内では各市町村の教育委員会などが一定程度それに応じた形になったと思うのですけれども、それについての率直な受け止めをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 
今回の対応は、総理大臣の発言が一番のスタートですけれども、その後、文部科学省の事務次官通知が来て、各学校設置者が通知を踏まえて、それぞれ対応を考えたという形が、私の認識している状況です。受け止めということですけれども、先日の会見のときにも申し上げましたけれども、非常に唐突感がある措置であるという認識は持っています。ただ、新型コロナウイルスの拡大防止、まん延防止と、県の新型コロナウイルス対策本部で定めた方針においても、これから2週間前後、しっかり対応していかなければいけないという認識の下でさまざまな対策を講じていました。今回の国からの要請を受けて、県としては、例えば特別支援学校は一律に登校させないということではなく、登校しないとなかなかご家庭でいることが難しい子どもについては登校を認めるといったような、ある意味柔軟な対応する中で、今回の対応を行っていますし、また市町村に対しても、小学校の低学年のお子さまなどに対しての配慮ということも求めて、また市町村においてもいろいろ工夫をしながら対策を講じているところです。新型コロナウイルス対応ということで、こうした対応を取らざるを得ないという認識ではいます。ただ一方で、先ほどから申し上げているように、さまざまな影響が保護者の方々、あるいは学校運営に出てまいりますので、そうした部分についてはしっかり状況を把握した上で、極力きめ細かく丁寧な対応を行っていきたいと、そういう認識です。

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 県警察本部の関連で2点お願いします。1点目が、警察の見回りは、県から要請して行うのか、それとも県警察本部が自発的に行うのかということが1点。もう1点が感染症拡大防止はもちろんのことなのですが、行き過ぎた声掛けをしてしまえば、憲法が保障する自由権への侵害に当たる恐れがあって、その辺について、先ほどの朝日新聞さんの質問に対するコメントも一部入っていますが、知事のお考えをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 まず前段のご質問については、警察本部と教育委員会、あるいは知事部局が連携しながら対応していくことが必要だと思っています。それからもう一点の、過剰な介入ということについては、お子さまをお持ちの方が非常にご心配をお持ちのところに対して、警察本部でこういう対応を考えていただいたということは大変ありがたいことだと思っています。ただ、先ほども申し上げましたけれども、子どもたちの行動制限をかけるということが今回の措置の趣旨ではないわけであります。感染症の防止については十分留意をしてもらうことが必要ですけれども、今お話のあった懸念というのは、私自身は持っていません。警察の方で適切に対応していただけるものと思っていますし、またそうしたことがないように対応してもらいたいと期待していますし、そのように対応いただけるものと思っています。
 ありがとうございました。

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