ホーム > 県政情報・統計 > 県概要 > 知事の部屋 > 知事会見(動画とテキストでご覧になれます) > 2019年度知事会見録一覧 > 知事会見2019年7月19日

ここから本文です。

更新日:2019年7月23日

知事会見(令和元年(2019年)7月19日(金曜日)11時~11時36分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. アルクマ生誕10周年記念企画について
  2. 野生イノシシへの豚コレラウイルスの経口ワクチンの散布について
  3. 信州地域デザインセンターの設立について
  4. 上伊那地域でのしあわせ信州移動知事室について
  5. 「信州 山の日フェスタin駒ヶ根」の開催について

ページの先頭へ戻る

取材者からの質問

  1. アルクマの役割について
  2. WRN(ダブルアールエヌ/県職員によるヒップホップグループ)の取り組みについて
  3. 知事の休暇中の気づきについて
  4. 豚コレラのワクチン散布について
  5. 松本空港の韓国への国際チャーター便の中止について
  6. 豚コレラ拡大防止のための注意喚起について
  7. 豚コレラの風評被害について

ページの先頭へ戻る

本文

阿部知事からの説明

 1 アルクマ生誕10周年記念企画について

長野県知事 阿部守一
 
本日は私からは冒頭5点お話を申し上げたいと思います。
 まず一番最初です。今日は隣にアルクマに来てもらっていますけれども、アルクマ生誕10周年記念企画ということについてお話を申し上げたいと思います。おかげさまで多くの皆さま方に応援いただき、愛してもらいながら、長野県のPRキャラクターのアルクマが今年8月に生誕10周年を迎えます。この間、多くの皆さんに応援していただき、また子どもたちには「アルクマだー!」と駆け寄ってきてもらったりして、アルクマに多くの応援をしてもらったことに心から感謝したいと思います。今回、生誕10周年ということで、いろいろな企画を予定していますけれども、私から3点、今日はPRしたいと思います。
 1点目ですけれども、生誕10周年を記念して、タキシード正装バージョンのアルクマを今回用意しました。これまでも企業の皆さま、市町村の皆さまをはじめ、多くの皆さま方に商品パッケージ、あるいはチラシ等で、このアルクマを活用してもらってきています。2,000件を超えるご利用をいただいてきているわけですけれども、今回の10周年の記念バージョンは来年の7月までの期間限定で活用していただこうと思っています。ぜひ多くの皆さまにご利用いただきたいということが1点目です。
 それから2点目ですけれども、生誕10周年感謝祭を開催したいと思っています。9月8日に斑尾高原において、アルクマの生誕10周年感謝祭を開催します。ゆるキャラグランプリ2019の中間発表も合わせて実施する予定になっています。ぜひ、多くのアルクマファンの皆さま方に集まっていただいて、一緒になってこの10周年を祝っていただければありがたいと思っています。その感謝祭においては、タキシード正装のアルクマのお披露目や、あるいは県内外のキャラクター、ゆるキャラとのバースデーセレモニーを行うこと等を予定していますので、ぜひ多くの皆さまにお越しいただければと思っています。
 それから3点目ですけれども、生誕10周年ということで、ファンの皆さんからアルクマへプレゼントしてもらいたいと思っています。かぶりものアイデアプレゼントということで実施していきたいと思っています。アルクマはかぶりものが趣味というキャラクターです。これまでも長野県らしいいろいろなかぶりもので活躍してもらっているわけですけれども、ぜひこの機会にファンの皆さまからアルクマへのプレゼントとして、アルクマに似合う新しいかぶりものをご提案いただきたいと思っています。そのうち1点をイラスト化してアルクマにプレゼントしたいと思っていますので、どうぞ多くの皆さま方に応募いただければと思っています。ゆるキャラグランプリにもぜひ皆さまにはアルクマへの投票をお願いしたいと思いますし、また、10周年という大きな記念すべき年ですけれども、これからも多くの人に愛されるキャラクターとしてアルクマには頑張ってもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。

ページの先頭へ戻る

 2 野生イノシシへの豚コレラウイルスの経口ワクチンの散布について

長野県知事 阿部守一
 
続きまして2点目ですけれども、今日の部局長会議の案件から2点、お知らせしたいと思います。
 まず1点目が、野生イノシシへの経口ワクチンの散布についてです。これはすでに記者発表させていただいていますけれども、本日、豚コレラウイルスに感染した野生イノシシが確認された木曽地域において、野生イノシシへの経口ワクチンの散布を行うことにしています。また、南信州地域においても、来週22日の月曜日、散布を行っていきます。ワクチン散布については木曽町、根羽村の感染が確認された地点から半径10km圏内を基本として、1カ所あたり20個程度のワクチンを20カ所で散布していく予定です。また、8月下旬にはエリアを拡大して散布する予定にしています。国と協議しながら散布計画を進めてきたわけですが、7月13日に木曽町で発見された野生死亡イノシシの豚コレラウイルスの陽性反応は検査の結果、確定したわけですので、県として散布の時期を極力前倒しするという方針の下で、取り組んでいるところです。国の考え方だと、まずは関係機関と協議会を作るなどの様々なプロセスがありますが、今回県が直接散布していこうということで、協議会の設置等に要する期間を短縮して、前倒しして実施したいと考えています。
 私どもとしては県内養豚農場等への感染防止の監視を強めているところです。現時点での聞き取り調査によりましては、飼養豚場への異常は確認されていないとのことですが、引き続き、危機感を持って対応していきたいと思っています。また、養豚農家に対しては、経口ワクチンの散布と併せまして、感染防止のための飼養衛生管理基準の遵守の徹底、あるいは、農場侵入防止のための防護柵や、防鳥ネットの設置促進等に取り組んでいきたいと思っています。養豚農家の皆さま方の思いも共有しながら、養豚農家の皆さまにも、積極的な対応を呼びかけていきたいと思っています。
 また、風評被害等の防止に向けた正確な情報の発信や、あるいは、イノシシがうろつくような地域、これは登山者の方や地域住民の皆さまもそういった地域に入る可能性もあり得るわけですので、そうした方々への注意喚起等も行っていきたいと思っています。メディアの皆さまにはプレスリリースの際にもお願いしていますが、くれぐれも人為的にこの豚コレラが蔓延(まんえん)することがないようにしなければいけないと思っていますので、取材等にあたりましては、ぜひ私どもの指示に従っていただきたいと思います。むやみやたらと、この辺で死亡イノシシが出ているというような地域に立ち入って、そういうところから広がるようなことが万が一にもないように、ぜひご協力いただきたいと思っています。そういう観点で、今回、経口ワクチンの散布を行いますけれども、現場の写真等は私どもから提供させていただく考えですので、また必要なメディアの皆さま方にはおっしゃっていただければご提供しますので、どうかご協力のほど、お願いしたいと思います。

ページの先頭へ戻る

 3 信州地域デザインセンターの設立について

長野県知事 阿部守一
 
それから3点目ですけれども、信州地域デザインセンターの設立についてです。UDC(ユーディーシー/アーバンデザインセンター)信州の立ち上げです。今、地方創生ということで、日本全国でいろいろな取り組みを進めています。出生率の向上対策であったり、人口の社会増に向けた取り組み、移住であったり、Uターンの促進であったり、こうしたことに長野県も全力で取り組んできているわけですけれども、私が多くの皆さん、特に若い世代の方たちとお話して一番感じているのは、本当に住み続けたくなるような魅力を持った「まち」が欲しいと、「まち」を作っていってもらいたいという感覚を持っている人たちがかなりいると思っています。一般的にまちづくりは県と市町村で分けると、市町村中心に行ってきているわけでして、昨日も善光寺周辺の門前まちづくりの取り組みを長野市から伺う機会がありましたけれども、それぞれの市町村がいろいろな創意工夫を凝らしてまちづくりに取り組んでいます。そういう中で、県としても、こうした地域、あるいは市町村等が取り組んでいるまちづくりをもっと応援することによって、魅力ある県を作っていきたいというのが、この信州地域デザインセンターの設置に込めた私の思いです。
 以前もここで申し上げたことはあると思いますけれども、全国で19ヶ所のUDCということで民間、行政、大学がフラットな立場で連携してまちづくりを考えて取り組んでいく組織ができているわけですけれども、2番目にできたのがUDCY(ユーディーシーワイ)、アーバンデザインセンター横浜でして、私も横浜市の副市長をしていたときに、UDCYの立ち上げにも関わって、一緒になって取り組んできた経過があります。そういう中で、政令指定都市は市町村の権限と都道府県の権限の両方を持っているので、まちづくりという観点では非常に一気通貫(いっきつうかん)で、仕事をやりやすい環境にあるわけですけれども、そうではない県と一般市町村との関係は、協力しながら、一体感を持ちながら進めていかなければいけない部分が非常にあると思っています。そういう意味で、県としてもこれまで以上にまちづくりに対して、しっかり目を向けて、市町村と連携して取り組んでいきたいと思っていますし、この新しく設立するUDC信州の枠組みをフルに生かしながら、さまざまな知見やネットワーク、こうしたものを生かしながら、長野県の新たな視点でのまちづくり、にぎわいの創出であったり、魅力の高いまちづくりであったり、こうしたことに取り組んでいきたいと思っています。8月7日水曜日にUDC信州の開所式、並びに設立記念シンポジウムを開催する予定ですので、大勢の皆さまにお越しいただき、UDCの考え方についてぜひご理解いただいた上でご協力いただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

ページの先頭へ戻る

 4 上伊那地域でのしあわせ信州移動知事室について

長野県知事 阿部守一
 それから4点目ですけれども、しあわせ信州移動知事室の上伊那地域における実施についてです。7月29、30日の2日間の日程で、上伊那地域で移動知事室を実施します。今回も地域のいろいろなところに出向いていきたいと思っていますけれども、まず南信工科短大においてランチミーティングを行いたいと思っています。学びの県づくり、あるいは産業人材の確保ということが県の大きなテーマになっている中で、南信工科短大への今後の期待、あるいは役割等について、学生、保護者や地元企業の皆さまと意見交換していきたいと思っています。
 また、上伊那地域は伊那谷の一角として、リニア時代を見据えたこれからの地域づくりが重要になっている場所ですので、そういう観点で市町村長の方々、あるいは企業の皆さま方とリニア時代を見据えた地域づくりとつながり人口の創出についてというテーマで意見交換を行っていきたいと思っています。
 またこの他、スマート農業の推進を県として行っていますけれども、IT技術を活用した農業に取り組んでいる農事組合法人「田原」の皆さま方の活動を見させていただくということに加えて、駒ヶ根市における青年海外協力協会(JOCA(ジョカ))を訪問し、今後のまちづくり等の考え方について、意見交換をしていきたいと思っています。

ページの先頭へ戻る

 5 「信州 山の日フェスタin駒ヶ根」の開催について

長野県知事 阿部守一
 それから5点目です。「信州 山の日フェスタin駒ヶ根」の開催についてです。7月28日に駒ヶ根市の駒ヶ根高原において、信州 山の日フェスタを開催します。平成26年に、7月の第4日曜日を「信州 山の日」として制定してから、今年で6年目になります。長野県における暮らしというのは、産業においても、観光においても、あるいは私たちの暮らしの豊かさという観点においても、本当に多くの山の恵みの上に成り立っています。そういう意味で、山について改めて考えていく機会として、この山の日のイベントを活用していただきたいと思っていますし、私どもとしては、山の日制定の趣旨や意義、こうしたものをこのイベントを契機に広く周知していきたいと思っています。
 今回は「山で遊んで、山に癒され、山の魅力を知ろう」ということをテーマにしまして、高原のコンサート、あるいはポールウォーキングの講習会、椅子づくり等の木工ワークショップなど、多彩なプログラムを用意しています。無料でご参加いただけますので、ぜひ多くの皆さま方にご参加いただきたいと思っています。
 なお、先ほどの部長局長会議においても、職員の社会貢献活動応援制度を使って活動してもらっています、WRN(ダブルアールエヌ)、県職員によるヒップポップグループに、今回の山の日フェスタでも、出演してもらう予定になっていますので、ぜひ活躍してもらいたいと思いますし、県職員も、いろいろな分野で、ネットワークをつくることによって、そうしたことから得られる知見を仕事にさらに生かしていってもらいたいと思っています。
 私からは以上です。よろしくお願いします。

ページの先頭へ戻る

取材者からの質問

 1 アルクマの役割について

時事通信 真勢春海 氏
 
最初にお話しのあったアルクマの関係なのですけれども、知事から見られて、アルクマの魅力とか、果たしている役割というものが、どういう点にあるかを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 アルクマは、ちょうど私が知事になるときに、信州デスティネーションキャンペーン(信州DC)、その前年のプレDCから、長野県のPRキャラクターとして活躍してもらっているわけですけれども、先ほど申し上げましたように、いろいろな県の活動はもとより、企業の皆さまを含む多くの皆さんの活動にアルクマのキャラクターを使っていただけているということで、長野県のイメージアップに大きな役割を果たしていると思っています。特に私もアルクマと一緒にいろいろなイベントに出かけることが多いですけれども、子どもたちの人気は大変なものがあります。アルクマと一緒に写真を撮りたいという子どもたちが大勢いらっしゃいますし、中にはアルクマの追っかけをされているような方もいらっしゃるので、そういう意味では長野県のゆるキャラとして定着してきていると思っています。これまでもいろいろなイベントで活躍してもらっていますけれども、さらに、いろいろなところに出かけて行ってもらって、県の取り組みあるいは、長野県全体のいろいろな取り組みを、アルクマという、ある意味、優しい、愛らしいキャラクターのイメージと一緒になって、さらにPRしていきたいと思っています。

時事通信 真勢春海 氏
 アルクマの誕生日は決められているのでしょうか。

観光誘客課長 大槻覚
 アルクマは2009年の8月に長野県に来ていただいた、登場したということで、それから数えて10年経ったということで生誕10周年という形にして、記念イベントを開催するということです。

長野県知事 阿部守一
 日にちについてはどうか。

観光誘客課長 大槻覚
 日にちは特になく、2009年8月という形です。

長野県知事 阿部守一
 日にちを決めた方がいいような気がしますが。

観光誘客課長 大槻覚
 分かりました。

長野県知事 阿部守一
 現在はないということなので検討します。

ページの先頭へ戻る

 2 WRNの取り組みについて

テレビ信州(TSB) 小宮山知紗 氏
 先ほど、部局長会議に登場したWRNなのですが、すごく面白い取り組みだと思ったのですけれども、知事の改めての感想と今後の期待を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 あそこで申し上げましたけれど最高だと思いました。公務員の枠というか殻を破ってもらっているということと、とはいえラップの歌詞の中には、しっかりと長野県の宣伝を織り込んでもらっているということで、さらに活躍してもらいたいと思いますし、また彼らのような取り組みと同じでなくてもいいので、多くの県職員がいろいろな分野でさらに活躍していってもらうことを強く期待しています。

ページの先頭へ戻る

 3 知事の休暇中の気づきについて

中日新聞 我那覇圭 氏
 
知事は、先週まで長期休暇を取っていらっしゃいましたけれども、その感想と、沖縄にいらっしゃっていたということなのですが、どういうようなことが、気づきとか、僭越(せんえつ)ですが、学びみたいなものがあったのかをお聞かせいただけますか。

長野県知事 阿部守一
 一つは大分リフレッシュさせていただいたということです。実は昨日ワーケーションスタートアップフォーラムを東京でやってきましたが、そこでも、今長野県では職員に10日間の連続休暇を奨励しているという話もしました。長野県は今、信州リゾートテレワークを広めようということで企業にも働きかけなければいけないし、全国の自治体と和歌山県と一緒になって呼びかけを行って、このワーケーションあるいは、リゾートテレワークを広げていこうと思っていますけれども、そういう中で、私自身が連続休暇をとらせていただく中で、気が付いたのは全国にテレワーク拠点があるともっと休みやすいということです。もちろん今はスマホだけでも仕事できますけれども、例えばテレビ会議ができるようなスペースがあれば、沖縄にいてもちゃんと普通に仕事ができる。昨日もちょうどワーケーションフォーラムの中で、講演の中でも話が出ていましたけれども、ワーケーションもいろいろな形態があって、仕事中心のものと休暇中心なものとありますけれど、皆さんにも多分経験があると思いますけれど、休暇、せっかく1週間とか10日とか1か月とか休もうと思ったのだけれど、途中1日だけやらなければいけないとなったときに、仕方がないから休暇を諦めるというようなことがあると思いますけれど、これをテレワークによって解消することがかなりできると思っています。それは私が休ませていただいたことと昨日の会議を合わせると、そういうことを広めていくことによって、新しいライフスタイルを作っていくというのをある意味確信しています。
 それと同時に平和関連の施設、史跡といったところもずいぶん回らせていただきましたけれども、改めて平和の尊さ、大切さというものを私自身も感じましたし、長野県も満蒙開拓平和祈念館をはじめ、いろいろな平和関連の施設がありますので、そうしたものと繋げて、沖縄と一緒になって平和観光みたいなものに取り組めるのではないかと思いますし、また、これは以前も申し上げたかと思いますけれども、海の沖縄、山の信州がお互い持っているものが違うわけですので、そういう意味での物産の交流、物産の振興、そういうものを考えていくパートナーとしてこれから沖縄県の皆さんと一緒に考えていくことができればありがたいということを休暇中ではありますけれども、考えました。

ページの先頭へ戻る

 4 豚コレラのワクチン散布について

朝日新聞 岡林佐和 氏
 豚コレラの対策について伺います。今日からイノシシ向けのワクチンの散布をはじめるということですけれども、豚コレラは昨年の秋に見つかってから終息の気配がなかなか見えず、どんどん拡大してきて、ついに長野県にも問題が起きているという状況かと思います。養豚農家の皆さんはなかなか終息しないということに危機感が強いと思うのですけれども、その中で飼育豚に対してのワクチン使用ということが早くできないのかというような声を聞きました。岐阜県、愛知県の生産団体さんからも、そういった声が出ているということなのですけれども、より抜本的な対策として豚へのワクチン使用ということに関して、知事はどのように考えていらっしゃるか、また長野県として、そういった抜本的な対策を求めていくような考えがあるかどうか、お願いします。

長野県知事 阿部守一
 
一つの重要な選択肢だとに思っていますし、われわれもそのことについては十分意識して検討してきています。 まずはこの経口ワクチンの散布をしっかり行っていきたいと思っていますが、養豚農家の皆さま方の声をしっかり伺いながら、長野県も県内それぞれの地域のいろいろな状況もありますし、日本全体としてどう考えるかという部分もありますので、県としての取り組みはしっかり進めながら、国における検討の促進というものについては促していかなければいけないと思っています。

ページの先頭へ戻る

 5 松本空港の韓国への国際チャーター便の中止について

中日新聞 渡邉陽太郎 氏
 松本空港への国際チャーター便のことで2点お伺いいたします。まず1点目なのですけれども、今月、コリアエクスプレスエアが予定していた7月の国際チャーター便が全て中止ということになってしまいました。まずその点について知事の受け止めというのをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 
長野県は国際チャーター便就航を通じて松本空港の国際化の道筋を描いていこうということで取り組んでいる状況ですので、そういう意味で、今回の運行中止の決定は私どもとしては大変残念なものと受け止めています。

中日新聞 渡邉陽太郎 氏
 松本空港利活用・国際化推進室などにも取材しましたが、向こうの会社の方からは、現地のチャーターする会社等の事情で、という説明があったようなのですが、同じ会社で島根県の出雲空港の便も同じく中止になりまして、報道ベースですが、島根県では日韓関係の悪化ということがコリアエクスプレスエアから説明があったということですが、長野県には入っていないということなのですが、まず知事としてその日韓関係の悪化、韓国のエアラインは6月末までは飛んできていて、7月の半導体の製造の輸出規制が出てから全部中止となったので、その関係があったのかどうか、知事としての考えはいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 それは事務方が言っているのと同じ情報しかないので、それ以上でもそれ以下でもないです。先方の説明は韓国のチャーター契約書との間における、契約上の問題と伺っていますので、われわれとしては今後さらにチャーター便の就航を働き掛けていくという形になります。

中日新聞 渡邉陽太郎 氏
 ただ島根の方では知事までその関係があったということをおっしゃっていまして、しかもコリアエクスプレスエアは島根県には日韓関係の悪化だということを言っているので、韓国はすごく重要な相手になりますので、ジェトロですとか観光機構を通じて、何か情報収集をしていくなどの考えはございますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 説明として伺っているのが違うのでないかという聞き方をするのはあまりにも失礼な感じがしますけれども、もちろんコリアエクスプレスエアとの間はこれからも関係をしっかり維持していかないといけないと思っています。そういう意味で、先ほど申し上げたように、中止を決定してしまったものを取り消すというわけにはいかないので、これからさらにチャーター便の就航を働きかけていく中でいろいろやりとりはさせていただくことになると思います。

ページの先頭へ戻る

 6 豚コレラ拡大防止のための注意喚起について

日本放送協会(NHK) 田中顕一 氏
 私も豚コレラのことで伺いたいのですけれども、先ほどお話のあった登山者や地域住民の皆さんが立ち会う際の注意喚起のことなのですが、これは具体的にどういう場所を想定されて、何を注意喚起されているのかが分からない部分が若干あるかと思うのですけれども、その点いかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 多くの登山者が出入りするようなところで一つは注意喚起をしていく、注意喚起の内容文は今考えているところですけれども、それと同時に消石灰で、靴底などを消毒できるような物を設置するようなことを今検討しているところです。

日本放送協会(NHK)田中顕一 氏
 要するに、イノシシとそこで接触する可能性があるということですか。

長野県知事 阿部守一
 
メディアの皆さんに豚コレラのワクチン散布場所にみだりに近寄らないでくださいというのと同じ話で、野生のイノシシ自体が人間の居住区域と非常に近接したところで発見されてきています。そういう意味で養豚農家の皆さんは問題意識を持って警戒心を持って対応していただいていますけれども、一般の人を通じて広がってしまうことが極力起こらないように努力をしていかなければいけないということです。

日本放送協会(NHK) 田中顕一 氏
 その関係で今日の新聞報道でもあるのですけれど、農水省の疫学調査チームが会合を開いて岐阜・愛知両県の養豚農場で発生した事例は野生のネズミなどを介した感染が原因として考えられるという分析結果をまとめたということなのですが、県として野生のネズミを介した感染などに対して、さらに対策を強化していくお考えはあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これは先ほども申し上げたように、感染防止のための対策というのは養豚農家においてしっかり行っていただかなければいけないということで、防護柵の設置とか防鳥ネットの設置を進めてきているわけです。また、感染防止のための飼養管理衛生基準をしっかり守ってくださいということをお願いしているわけですので、ご指摘のようにイノシシだけ意識しておけばいいという状況ではないということです。今申し上げたように、人間も、メディアの皆さんにはしつこくて申し訳ないのですが、人間であっても広げてしまう可能性があるので、そうしたものについて正確な情報提供と注意喚起はしっかり行っていきたいと思っています。

ページの先頭へ戻る

 7 豚コレラの風評被害について

日本経済新聞 北川開 氏
 
私も豚コレラの関連で、今後の対応等で豚肉及びジビエの風評被害防止に向けた正確な情報発信とあるのですけれども、今回野生イノシシの感染が広がっているということで県内のジビエ産業への影響や、あとは供給など、風評被害について県としてはどういうお考えか、どういう対応をとられていくのかというのをお伺いしたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 豚コレラの対応は林務部も一緒に取り組んでいるところでありまして、例えばジビエ振興を長野県は行っているわけですけれども、豚もそうですし、豚コレラに万が一感染しているものを食べたとしても、人間には全く影響がないという状況がありますので、過度な対応とか、風評被害が起きないようにしっかりとした情報提供していきたいと思っています。
 どうもありがとうございました。

ページの先頭へ戻る

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?