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更新日:2018年2月19日
長野県知事 阿部守一
今から会見を開きます。よろしくお願いいたします。(手話で表現)
冒頭、私の方からは4点、お話しさせていただきたいと思います。
まず1点目は、プレスリリース資料をお配りさせていただいているかと思いますが、先ほど提案説明でも申し上げましたけれども、消防防災航空隊の関連です。
昨年3月5日の悲しい事故から1年を迎えようとしています。ご遺族の皆さま方とも何度もお会いさせていただく中で、改めて私自身も隊員を失った悲しみ、悔しさを感じています。ご遺族の皆さまの気持ちを察すると、本当に言葉もないというのが正直な思いです。各隊員は、県民の皆さま、関係者の皆さまの安全安心のために全力で取り組んでこられたわけです。改めて殉職した隊員の皆さまのご冥福をお祈りし、そして活躍を偲ぶ場として、3月5日10時半から、1周年ということで追悼式を執り行いたいと考えています。また、彼らの、私の思いでもあると思いますけれども、やはりしっかりとした安全対策を講じた上で、消防防災ヘリの運航再開をしていかなければいけないわけです。そういう意味で、機体の借り上げ、あるいは操縦士、整備士の派遣についても業者が決定してきました。昨年12月に安全運航管理幹を配置して、航空センターの体制も消防職員の皆さんにもお越しいただき体制も整ってきました。今後、習熟訓練あるいは消火活動訓練、こうしたものをしっかり行った上で、安全第一、安全運航を確保できるということを第一に、一歩ずつ着実に運航再開に向けた取り組みを進めていきたいと思っています。
長野県知事 阿部守一
それから、2点目ですが、本日から2月定例県議会が開会ということで、先ほど提案説明で新しい総合計画、それから総合計画の柱に則して予算の説明をさせていただきました。例年、2月県議会、重要な課題が多い県議会ですけれども、今年は特に新しい総合計画、これからの5年間の長野県の進んでいく方向性を、県議会の皆さま方にも、ご審議いただいて決めていく県議会です。私どもとしても気を引き締めて取り組んで、向かい合っていきたいと思っています。さまざまな予算、条例、事件案を提出させていただいていますので、十分ご審議いただいた上で、ご議決をいただけるように努力していきたいと思っています。
長野県知事 阿部守一
それから、これも提案説明でも少し触れさせていただきましたが、お手元にプレスリリース資料を配布していますように、信州まつもと空港の新しい路線として、札幌の丘珠と松本との間の路線が新たにできるということになりました。FDAにおいて8月8日から21日まで、この路線を開設するということを発表いただいたところです。現在、新千歳便1日1往復運航されているわけですけれども、昨年8月のこの路線は9割を超える利用率ということもあり、私どもとしても夏期の増便ということを目標に掲げて取り組んできたところであり、今回札幌の中心街に近い丘珠空港との路線が開設されますことは利用者の皆さま方の利便性の向上という面からも歓迎したいことだと思っています。私どもとしては、地元の市町村、関係者の皆さま方のご協力をいただきながら、もちろんFDAの皆さま方とも一緒になって路線開設の周知、あるいは利用促進にしっかり取り組んでいきたいと思っています。さらに信州まつもと空港が発展し、利用客が増えるように県としてもしっかりと取り組んでいきたいと思っています。
長野県知事 阿部守一
それから4点目ですが、2月9日から3日間、韓国江原道(カンウォンド)を訪問してきました。この場でもお話しした通り、江原道の崔文洵(チェ・ムンスン)知事から開会式への出席をご招待いただいたということもあり、また江原道との友好交流、あるいは長野県としても冬季オリンピック・パラリンピックを開催した地域として、この機会に江原道あるいは次期冬季オリンピック・パラリンピックの開催地である中国の河北省とも連携を強化し、進んでいく方向性を確認したいという思いもあって出席してきました。
まず、崔文洵知事それから徐建培(ジョ・ケンバイ)副省長と個別に会談させていただきました。崔知事は大変お忙しい時期だと思いましたけれども、わざわざ個別に時間をとっていただいて江原道と長野県とでこれからぜひオリンピックムーブメントを一緒に広げていきたいという話し合いをさせていただいたところです。また、徐建培副省長とも個別に話をさせていただいて、次はいよいよ北京冬季オリンピック、そして河北省が会場になるということで、河北省からは副省長のみならずオリンピック関係の局長さんたちもお越しになられていましたけれども、そうした皆さんとぜひ次の河北省、北京冬季オリンピックに向けては、われわれ長野県としてもしっかり官民一体で応援していきたいという旨も伝えさせていただき、また、先方からは青少年交流やスポーツ交流などをぜひ進めていきたいし、また、私ども長野県にさまざまなことを学びたいというお話もありました。私どもとすれば、こうしたオリンピックムーブメントは、長野県はちょうど20周年ということもありますし、先般も長野市をはじめ関係市町村の皆さま方と20周年記念式典を開きました。改めて長野冬季オリンピック・パラリンピック、多くのレガシーが残っていると思っています。また、未来に向けても、こうしたさまざまな国・地域との連携、協力を進めていく上でも、この長野冬季オリンピック・パラリンピックを開催したということは非常に重要な要素だと思っています。しっかりオリンピックレガシーを生かしながら、東アジアの地域との協力、連携、そして、平和に向けた発信をしっかりと行っていきたいと思っています。
今回は「琴伝流大正琴」の皆さま方に文化芸術交流ということで、江原道に出向いていただいて、演奏を披露していただきました。私も聞かせていただきましたけれども、信濃の国から始まって、大変素晴らしい演奏が多くの皆さま方に感動を与えたのではないかと思っています。スポーツだけではなく、こうした文化面での交流も、ぜひこれからどんどん広げていきたいと思っています。私の方から以上4点です。よろしくお願いいたします。
日本経済新聞 佐伯遼 氏
本日、午前中に開会されました長野県TPP農業分野等対策本部会議の中で、TPP11と日欧のEPA(経済連携協定)の県内の影響試算が公表されたと思いますが、TPPレベルで14億円、EPAで10億円というこの数字に関して知事の受け止めを教えていただきたいのですが。
長野県知事 阿部守一
その数字自体は、まだしばらく先も見据えての影響額ということですので、われわれとしてはまずしっかりと対策を講じていくということで、影響が極力生じないように努めていきたいと思っています。それと同時に、会議の場でも申し上げましたけれども、もう片方で新しい新年度予算の中でも農林業の新しい技術を用いた生産性の向上ということも打ち出させてもらっていますので、ぜひ輸出の促進等も含めたポジティブな農林業振興を進めることによって、グローバルな中で守るべきは守り、そして攻めるところは攻める。この両面で対策を進めていきたいと思っています。
日本経済新聞 佐伯遼 氏
もう1点、今日の県議会のご発言の中で、来年度を「信州観光改革元年」にしたいというようなご発言があったと思います。改めてこのタイミングで、観光改革元年と打ち出す意味について教えていただきたいと思います。
長野県知事 阿部守一
一つは提案説明でも触れたように、先ほどちょうど冬季オリンピックの話をしましたけれども、冬季オリンピック・パラリンピック20周年ということもあり、これから東アジアで3回オリンピックが重なるということで、非常に長野県はオリンピック・パラリンピックを経験した地として発信するのに好都合な時期になってきていると思っています。中国、韓国、河北省なり江原道との連携もオリンピックを通じて交流できる部分もありますし、また冬季スポーツ、あるいは冬季スポーツの観光のアピールも一緒に行っていきたいと思っていますので、特にインバウンドの皆さま方に対して発信する上では、この東アジアで3回連続のオリンピックがスタートするという年は非常に大きな、長野県にとっても節目の年になると思っています。
それからもう1点は、観光機構と観光部との役割分担の見直しのプロセスに入ってきますので、長野県観光機構自体をしっかりとした独自性を持ったDMO(ディーエムオー)組織として、独自の取り組みを進めていってもらいたいと思いますし、また併せて、県内各地域でのDMO設置の動きも県として応援していきますので、今までの観光政策の推進体制が大きく変わっていくスタートの年にもなりますので、そういう両面を考えると、観光を大きく改革していく元年にしていきたいと思っています。
信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
予算編成の関係で、知事の先日の記者会見でも、予算編成のプロセスをもうちょっと横の連携をとった方がいいのではないかという話をされていたり、昨日若手職員さんとの対話集会の中でも、県民の期待に応えられる予算にしたいということで、今の予算編成のプロセスに少し問題意識があるのかなと感じています。昨日高森町さんの方で町長査定を一般の住民に一部公開するということで、そういったことを念頭に置かれているのか、実際予算のパブコメも低調な状態かとは思うのですが、知事の予算編成を変えるというイメージを教えていただければと思うのですが。
長野県知事 阿部守一
なかなか市町村と違って、例えば県でやっても、来る方は極めて特別な関心をお持ちの方か、近くにいらっしゃる方とか結構限られてしまう可能性があると思います。私の問題意識はそういう観点というよりは、むしろこの県の組織の総合力をもっと発揮できるような予算編成プロセスにしていかなければいけないのではないかというのが、問題の根源です。今回も政策パッケージを作って、副知事中心に取りまとめてもらったので、大分そうした点については配慮しながら編成をすることができたと思っています。ただ、どうしても予算編成は年度の後半にバタバタと、どこの県でもそうなので、別にうちの県だけ特別に問題だと思っているわけではないのですが、ただやはりこの常識はそろそろ疑ってかかった方がいいのではないかというのが私の考えで、むしろ年度当初から政策議論をしっかりやった方がいいのではないかと思っています。特に、昨日の若手職員との対話でも少し触れさせてもらいましたけれども、予算の議論と政策の議論はもちろん関連するのですけれども、いつも何か予算の議論のときに政策の議論をするということではない方がいいのではないかと思っていまして、むしろあるべき政策論は政策論として議論しておいて、限られた財源をどこにどう優先順位を振り向けるかという話は、また別の次元でしていった方がいいのではないか。なぜかと言えば、各部局はどうしても予算の制約の中で、発想しがちになっているわけで、そうすると、やっぱり本当はここまでやりたいけれども、そもそもそのような提案をしても無理だよねと、私の立場はできてしまいますけれど、担当課や担当者の立場はそんなことは自由にはできない立場になっているので、そうすれば私から見て、本当は重要な提案が、もしかしたら潜在している可能性もあるのかなと思っています。
それは大きな話ではありますけれども、今度、総合計画の中でチャレンジプロジェクトということで、あまり予算がどうだとか、こうだとかということにとらわれずに、発想して政策を作っていきたいと思っています。チャレンジプロジェクトのような取り組みを進める中で、そもそも予算編成のあり方をどうするべきかを今後検討する中で、より良い、より良いというのは県民の皆さま方の期待に本当に応えられる予算をどう作ればいいのかということについては、ぜひしっかり考えていきたいと思っています。
信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
どうしても現状だと、年度の後半に政策と予算がどんとそろう形になってしまっているので。
長野県知事 阿部守一
やむを得ないですよね。例えば国の予算も見ないと、われわれはかなりの部分が国の制度に縛られていたり、国の補助金に拘束されていたりすることが多いので、どうしてもその状況を見ながら考えれば、本格的な予算の議論は年度の後半、年度末から新年度にかけてやらざるを得ない現実問題が実態ですけれども、ただ、常に政策を考え続けていく組織にしていきたいと思いますし、そうした姿勢をわれわれが持っていることが、ある意味、学びの県組織、学ぶ県組織にもつながってくるのかなと思っています。
信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
先日、県の地消地産アドバイザーを務められていたカルビーの松尾社長がお亡くなりになり、松尾さんは地域食料自給圏構想、いわゆるスマートテロワールを提唱されて、本年度も実証実験されていたと伺っているのですが、その辺の事業への影響はあるものでしょうか。
長野県知事 阿部守一
まず、松尾雅彦様が私どものアドバイザーを務めていただいていたところ、突然の訃報に接して、私も大変びっくりしたと同時に大変悲しい思いです。心からご冥福をお祈りします。特に、松尾さんには、今お話があったように、食の地消地産アドバイザーということで地域循環型の農業の仕組みを作ってもらおうということで取り組んできていただいたわけですので、われわれにとっては大変重要な方を失ってしまったなという思いも正直あります。
ただ、松尾さんと一緒に、例えば山形大学など、いろいろな方も、この松尾さんの考え方とか理念に共鳴して取り組まれていた方々もいらっしゃいますので、引き続き、そういう皆さま方とも連携をしながら、この地域食料自給圏実証実験事業を進めていくようにしていきたいと思っています。
これまでも、松尾アドバイザーから、いろいろご指導、ご助言をいただいていますので、これまでいただいたご助言等も、これからのわれわれの取組にはしっかり生かしていきたいと思っています。
信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
最後に1点。今日、大北森林組合の損害賠償の関係で、林務部を中心とする有志の方が、部長さんの方に827万円程の寄付をされたと伺っていますが、改めてこうした取組について、知事はどのように受け止めているかというのを教えていただければと思うのですが。
長野県知事 阿部守一
大北森林組合の関係は、大北森林組合、あるいは大北森林組合の役員側にも、ある意味悪意があったとはいえ、われわれの事務手続きにも大きな問題があったという状況は深く反省して、二度とこうしたことが起きないようにしなければいけないと思っています。そうしたわれわれ行政が行政として取り組むこととは別に、やはり職員の有志が今回の問題の大きさということをそれぞれの皆さんが受け止めてもらって、自主的にこうした寄付の取組をしていただいているということは、私としては大変ありがたい。また、職員ひとりひとりがこの課題に積極的に向き合って、自分自身ができることは何かということを考えた上で行動してもらっているということは、ある意味、嬉しく思う部分もあります。ぜひ、こうしたやる気のある、そしてある意味、林務行政を愛している職員たちの思いを私も共有させてもらって、しっかりと県民の信頼回復が行われるように、これからも頑張って取り組んでいきたいと思っています。
毎日新聞 鈴木健太 氏
防災ヘリの訓練再開に関する資料が配られているのですけれども、これを見ますと、活動再開に当たる部分なのですが、県としてはゴールデンウィーク頃を想定していると考えていいのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
再開の時期については、先ほどから申し上げているように、まず安全面の確認をしっかりした上で行っていくということですけれども、あまり現場の取り組みを急かせるような形になってはいけないと私は思っていまして、消防防災航空センターで、これなら自信を持っていけるぞとなった段階で再開をしてもらうのが望ましいと思っていますが、事務的に何かもしコメントがあれば消防課の方から。
消防課長 花岡徹
特に知事の発言に追加するところはありませんが、当然、ゴールデンウィーク、地上部隊の消防への皆さんの期待は大かろうと思いますが、安全運航管理幹を中心とした見極め、これをまず第一と考えています。ただ1点、今想定する中で、例えば病院から病院への緊急搬送といったものに関しては、タッチダウンしてさらに飛んでタッチダウンするような場合、これについては通常の運航とほぼ変わりはありませんので、訓練の進展によっては、山林消火といったようなものよりも要請があれば早くスタートする可能性はあるかとは思っています。
信濃毎日新聞 松嵜林太郎 氏
防災ヘリ関係で、今時期のことが出たのですが、重ねてになるのですけれども、その訓練のスケジュールというものから逆算すると、ゴールデンウィークなのか、それとも4月下旬頃というのは、安全確認してからということではあるのですけれども、一応目指しているというか目処というのは、4月下旬ごろというふうに考えていいのでしょうか。この計画からするとそのように読み取れるのですけど。
長野県知事 阿部守一
消防課の方から。
消防課長 花岡徹
一応ここに20日から30日というふうにそれぞれ入れてあります。今現場の方で検討している中で、だいたい想定できるのはこういったところを一つの目安にしたらいいのではないかという検討の結果をここに記載しています。ただ、ヘリコプターは空を飛ぶものですから、雲が出たり風が吹いたり、いろいろ気象状況が悪ければ訓練も進みませんので、これについては、例えばいついつというのは先ほどの知事のお答えにもありましたけれども、今のところ限定することができない状態で、安全の確認をしっかりした上でやっていきたいと思っています。
信濃毎日新聞 松嵜林太郎 氏
条件がいいというか、早ければこのぐらいの目標でできるという、そういうスケジュールということですか、ここに載っているのは。
消防課長 花岡徹
これは一つの目安だというふうに考えていただければと思います。特にわれわれは、大きな事故を起こしましたので、県民の皆さんにはこの再開に向けた道のりはきちんとお伝えしていかなければならないと思っています。そこで、報道の皆さま方にもこれを一つの目安に想定しておいていただければと考えてこういった資料を配らせていただきました。
信濃毎日新聞 松嵜林太郎 氏
もう1点、知事にお伺いしたいのですが、春の山林火災の時期に合わせて再開をしたいということで、非常にスピード感を持って、再開の準備を進めて来られたと思うのですが、一方で運輸安全委員会の調査ですとか県警の捜査、まだ結果が出ていない状況の中での再開の目処が立ったということになると思うのですが、その点で若干の不安要素も残っているとも言えると思うのですが、その辺について知事はどのようにお考えでしょうか。
長野県知事 阿部守一
今回、機体であったり体制だったり全く一新するわけです。そういう意味で、先ほどからお話ししているように、しっかりとした訓練を行った上で、安全確保の対策も最大限行った上で取り組んでいこうとしているわけです。消防関係者の皆さん、あるいは市町村長の皆さん、関係者の皆さんの意見も聞きながら、どういう形で運航再開しようかということを一つ一つ詰めて検討してきましたので、そういう意味では、これは消防関係者あるいは関係者の皆さま方の思いを形にしているプロセスだと思っています。片方で県民の皆さま方の安全安心を守らなければいけないという、これは私の思いでもありますし、消防関係者の総意に近い思いだと思っていますので、そういう意味でぜひ関係者の皆さま方の思いをしっかり結実できるように取り組んでいきたいと思っています。
市民タイムス 赤羽啓司 氏
丘珠線の関係でお伺いしたいのですが、就航が決まったのですが、まだ期間も短くて、来年度以降も就航に繋げるとともに期間をもっと延長してもらうためには知事として何が一番重要で、そのために県として具体的にこんな取り組みをしたいというのがあるのかどうかというのを、あと、チャーター機の時は、お出迎えみたいなものをしたのですが、何かそのような計画があるのかどうか、お考えがあるのかどうか、お伺いできればと思います。
長野県知事 阿部守一
お出迎えの話は全く私考えていなかったですけど、そういう歓迎の仕方も確かにあるかもしれないです。やはりこれは他の路線もそうですけれども、搭乗率を上げていく、利用率を上げていくということが、一番重要だと思っていますので、そういう意味でまつもと空港周辺の市町村であったり、経済団体の皆さんも、まつもと空港の活性化にはかなり力を入れてご協力いただいてきていますので、ぜひそういう皆さま方と一緒に、今回は新規路線ができたことを供に喜ぶとともに、利用者増えていくように、一緒なってアピールであったり、呼びかけを行っていきたいと思っています。
読売新聞 丸山修 氏
本日、予算と総合計画を議会に提出されまして、2月議会はまだ続きますが、知事としては大きな仕事にひと区切りをつけたところで、次について考える環境にまた一歩近づいたのではないかと思いますが、3期目についての判断を示す時期につきましては、前回4年前と同じぐらいの時期を念頭に置いていらっしゃるのか、また、その態度を明らかにされる場所としては一般的に多い、県議会定例会という場所にこだわりをお持ちでいらっしゃるのか、その辺りの考えを教えてください。
長野県知事 阿部守一
まだそこまで至ってない状況です。確かに今日県議会に提案はさせていただきましたけれども、これからが県議会での審議の本番になりますので、まず予算と計画をしっかり議決をいただかなければ固まりませんので、誠実にご答弁させていただく中で、ご理解とご協力をいただきたいというのが、今私が考えていることです。その後、確かに私の任期も、だんだん近づいてくるわけですので、当然私も責任をもって判断していかなければいけないと思いますけれども、まだそこまでの状況ではないと思っています。
読売新聞 丸山修 氏
2番目の質問の態度を表明される場所としては、やはり県議会定例会が適当であるか考えていらっしゃるのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
それは今の段階でそういうことまで、全く考えていませんので、白紙というか、それらは念頭にないという感じですね。
読売新聞 丸山修 氏
別件で、もう一つ。平昌を先日訪問されてきたということで、観光地のリゾート地のような風光明媚な雰囲気のところだと聞いておりますが、実際、今回改めて訪れになって、例えばそのスポーツ以外の文化ですとか、観光面など、今後どのような連携の取り組みが特に期待できそうとお感じになったか教えてください。
長野県知事 阿部守一
江原道をお伺いさせていただくのは2回目になりますけれども、景観とかが長野県に非常に似ているなと今回も感じました。例えば高速道路に乗って周辺の景色を見ていると、ここが江原道なのか長野県なのかよく分からないというぐらい非常に景観的にも似ていますし、もちろんスノーリゾート地であるということであったり、例えばジャガイモや白菜とおっしゃっていましたけれども、農業が盛んな地域でもあったりということで、非常に共通することが多いなと思っています。
また、韓国もと言うとちょっと語弊があるかもしれませんけれども、やはりソウルに人口一極集中ということ、江原道は江原道としてやはり韓国のいわゆる地方部としての課題があると。それは長野県でも共通しているというようなことも、江原道の職員の方とは少しお話をさせていただいたりしてきています。そういう意味で、江原道とはこれからオリンピックあるいはパラリンピックを経験したという、共通のレガシーを持つと同時に、結構気候風土とかが似ているところもありますので、ぜひ広範な交流をできればありがたいと思っています。特に、一つはやはり観光交流です。観光面では、東アジアのウィンタースポーツをぜひ一緒に世界に発信していくことができればいいと思っていますし、それから先ほどまつもと空港のお話がありましたけれども、まつもと空港からの国際チャーターをまず飛ばすとすると、やはり韓国が一番近くて可能性が高い国ですので、そういう意味で、江原道にも襄陽(ヤンヤン)空港という空港がありますので、襄陽空港とまつもと空港を結んだチャーター便の就航等、これは崔文洵知事には、ぜひそういうことができないかというお話を、すでにさせてもらっていますけれども、そうした空港の活性化に向けた取り組みも、連携できればありがたいと思っています。
朝日新聞 岡林佐和 氏
今週末なのですけれども、都内で地方の暮らしフェアにご登壇されるかと思うのですけれど、その中で、鳥取県、岡山県、広島県の知事さんたちと一緒に地方での子育てについて語るという場面があるとお聞きしたのですけれど、長野県の子育てということで、どういったところをアピールしたいとお考えでしょうか。
長野県知事 阿部守一
一つは「信州やまほいく」、いわゆる信州型自然保育。自然の中で子育てしたいという方たちが潜在的には大勢いらっしゃいますので、そこはやはりしっかりアピールしていきたいと思います。それから、ちょっと今どういうプレゼンをしようかと考えている途中ですけれども、例えば都会と比べて、長野県は帰宅時間が全般的に早く、家族といられる時間が長いとか、あるいは日帰り温泉がいっぱいあったり、スキー場も日帰りでどんどん行けるという、オフの時間を家族と有意義に過ごしやすいとか、そうした長野県の強みをぜひアピールしていきたいと思っています。
長野県知事 阿部守一
どうもありがとうございました。
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