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更新日:2014年5月20日

農業大学校

研修日記組織・内容 平成25年3月

平成24年度 研修日記

 農業大学校研修部ってどんなことやってるの?
 そんなあなたの疑問にお答えすべく、実際の研修模様を日記にしてお伝えします!
 研修部に興味のある方は是非ご覧ください。
  
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3月28日 研修生が鹿害対策の柵の支柱を設置しました

 

 本日研修生は、農大研修部の周辺で鹿の目撃情報があるため自らが管理するほ場の野菜が被害に遭わないようにほ場周囲に竹と針金で簡易な柵を設置しました。鹿は、2才から5~6月に出産し、生まれた子どもは1才まで母親と暮らし、雄は通常単独行動をとります。また、1日野菜等を3kg食すると言われ、対策を講じなければ農作物が深刻な被害になります。
 今後は、目撃情報の収集や足跡を調べて行動を監視したり、周辺ほ場で被害が認められた場合は更に柵を強化し侵入を防ぎ対策を図ります。

3月27日 花きの播種がピークです

 

 本日は、ジニア(百日草)やサルビア、千日紅、トレニア、アリッサムの5品目を播種しました。
 特に、この中のジニアは各種農業研修を受講される方が気持ちよく研修を受けていただきたいという目的で研修館前やハーブ園で栽培する予定です。ジニアの特徴は、大変花色や咲き方が豊富で見頃も長く、約100日間咲き続ける丈夫なキク科ジニア属の一年草です。品種は、葉が細いホソバヒャクニチソウという和名を持つジニア・リネアリスやジニア・リネアリスやジニア・エレガンスの交配品種でジニア・プロフュージョン等があり、6月頃からお盆頃まで開花予定ですので農大研修部にお立ち寄りの際は御見学ください。

3月26日 ネットメロンを播種しました

 

 メロンは、果肉色で「赤肉系」や「青肉系」、「白肉系」に分けら、また網の有無によって「ネットメロン」、「ノーネットメロン」があります。一般的には、ネットの模様が均等であるほど良品とされ、商品価値が高いです。
 このネットメロンは、生長過程で果肉が果皮より大きくなろうとし果皮がひび割れ、これを塞ごうとしてできたコルク層がネットになります。なお、メロンはよく果実と思われますが、農林水産省では、果樹は木本性などの永年作物のことをいい、いちご、メロン、すいかなどは野菜に分類され、果実的野菜として分類されています。

3月25日 研修生がじゃがいもの植え付け準備を行いました

 

 じゃがいもの原産地は、南米のアンデス山脈の高地で冷涼な気候を好み、いもの肥大とでん粉の蓄積に好適な気温は20℃位です。そのため、じゃがいもの植え付け時期は、地域や標高によって違いますが夏の高温期に入る前に収穫するため、
農大研修部周辺の農家の方は3月下旬から4月中旬頃に定植します。
 そこで、研修生が4月初旬に定植を予定しているほ場の準備を行いました。研修生は、「最近降雨や降雪が少なく土壌が乾いているため、非常に作業が容易でスムーズに準備ができた」とのことでした。

3月22日 野菜の播種がピークです

 

 野菜の育苗は、セルトレイに播種する場合とポリポットに播種する場合がありますが、本日はトマト、ピーマン、スティックセニョール、バジル、とうがらしをセルトレイに播種を行いました。
 セルトレイに播種する時の注意点は、セルトレイにアンダートレイを敷き、どのセルにも均一になるように培土を詰めることです。それは、培土の詰め方がゆるいセルがあると乾きが早くなり生育ムラが生じてしまうためです。その後、セルの真ん中に約5mmの深さにくぼみをつけ、ピンセットを使用して一粒ずつ播種し、たっぷりかん水を行いました。

3月21日 花きの育苗順調です

 

 今年は、3月になってから記録的な暖かさから一転して冬のような寒さになる日もあり気温差が大きい日が続いていますが、桜の蕾がふっくらし始め平年より桜の開花は早そうです。
 この様な気候の中、来年度4月から始まる各種研修で活用するため毎日花きや野菜の育苗管理を行っており、苗の生育が順調です。
 そこで、主な花きの育苗状況を紹介します。
 左の写真:カーネーション、キク
 右の写真:ペチュニア

3月19日 りんごの樹の粗皮削りを行いました

 

 りんごを加害するカイガラムシ類やハダニ類等病害虫の多くは、粗皮(古くなった樹皮)下や芽基部に越冬しており、発芽前のこの時期に粗皮を取り除く粗皮削りにより越冬病害虫の密度を低下させ、更に薬剤の到達度が向上するため休眠期防除前に実施します。また、この作業により腐らん病の早期発見及び早期治療に役立ちます。
 そこで、本日は専用の削り器具を使用し粗皮削りを行いました。
 作業で注意する点は、樹の枝が股になっている箇所は病害虫の越冬場所になりやすいため、しっかり削り取ることです。また、寒い時期に粗皮削りを行うと凍害を受ける場合があるため、注意が必要です。 

3月18日 佐久地域農作業安全講習会が開催されました

 

 全国では、毎年約400件の農作業死亡事故が発生している現状を踏まえ、これから春の農作業が本格化する前に農作業安全に対する意識を高めると共に農作業の基本的な知識を身に着け、事故件数を減少に転じさせるため、佐久農業改良普及センター主催で「佐久地域農作業安全講習会」が研修部で開催されました。高齢者や定年直後に農業を始める農家や経験の浅い新規就農者、JA職員等約20名が出席し、刈払機や耕うん機、トラクターの安全操作の注意事項について職員3名が説明しました。
 研修では、実際に機械を見て自己及び他人に危害が生じないように日頃から安全意識を持って機械の日常点検や基本操作等を通じ安全な作業の実施に心がけ安全意識を持つことや農作業事故を防ぐための基本操作方法を中心に説明し、農作業安全の啓発を行いました。

 

3月14日 白ネギの播種を行いました

 

 白ネギの品種は、一般的には地域の気候や文化歴史を考慮したり、生育旺盛で栽培が容易であることと多収な品種を選定します。
 農大研修部の土壌は、強粘土質であるため、梅雨や秋雨の時期になると過湿により根腐れを起こしやすいです。そのため、耐湿性と耐病性が比較的強い品種を重点的に選定し、また標高が840mと高いため春先の寒さに強く低温伸長性に優れていることも考慮しました。
 白ネギ農家は、上記以外に揃いが優れ、皮むき作業が容易で出荷調製時間が短縮できることも考慮して品種を選定しています。

3月13日 トラクターによる耕起を行いました

 

 本日は、研修生が実践的な作業を学んでいただきたいという目的でトラクター耕うんの研修を行いました。
 作業を行った研修生は、大型特殊免許(農耕車限定)を取得してトラクターの操作について基本的な内容や耕うん作業技術を学びましたが、秋期以来久しぶりの操作であったため職員がマンツーマンで指導をしました。
 感想は、「これからトラクターによる耕うん作業が本格的に始まりますが、指導を受けたことを実践して効率的かつ安全に作業を行い、また無駄な燃料を極力減らした作業を実践したい」とのことでした。

3月12日 ほ場の土づくりを行いました

 

 3月に入り日増しに春らしくなってきましたが、本日は移動性高気圧に覆われ体を動かすと汗ばむような陽気の中、4月からの研修に向けて土づくりの作業を行いました。
 土づくりの作業は、生産性を高めることはもとより気象変動があっても生産が安定し、また化学肥料の使用低減を図り環境にやさしい農業を推進するためにも極めて重要であるため、堆肥やもみ殻等の土壌改良材をほ場に入れたり通気性や排水性の改善を目的に耕起を行いました。
 今後、このほ場はミニトマト等野菜を定植する数週間前に基肥を施用し、耕起後に畝立てとマルチを張ります。

3月11日 スナップエンドウの播種を行いました

 

 エンドウは、エチオピアから中央アジアが原産地です。このエンドウの品種は、一般的には若いサヤを食するサヤエンドウとエンドウのグリーンピース、実が生長して大きくなってもサヤごと食べられるスナップエンドウの3種類です。
 本日は、平成25年度に各種研修で活用するスナップエンドウを播種しました。スナップエンドウは、アメリカでグリーンピースを品種改良し開発され、サヤは肉厚で甘みが強いのが特徴です。名称は、昭和58年までは様々でしたが農林水産省で統一し、スナップエンドウが正式な名称となりました。生育適温は、15~20℃と低温で収穫は6月頃です。 

3月8日 平成24年度新規就農里親前基礎研修及び営農チャ
レンジ研修の修了式を行いました

 
  

 本日は、平成24年度新規就農里親前基礎研修及び営農チャレンジ研修の修了式を行いました。
 研修生は、長野県内で新規就農を目指したいという目標を持って県内外から参加され、1年間研修を受講しました。昨年4月の開講以降は、農業の基礎を学ぶため果樹、野菜のコース別及び水稲や花き等共通部門について実習中心の研修、将来経営を考えている品目を栽培している篤農家での先進農家研修、雨よけハウスと露地の自己ほ場の計画づくりから栽培出荷までの研修、就農計画の作成、農業関連企業等の視察、農業関連資格の取得(大特(農耕車)、フォークリフト他)、農産加工の研修、野菜大産地視察、里親農家への訪問等様々な研修を受講しました。昨年4月の開講時は、農業に関する知識がほとんど無かった研修生は非常に飛躍的に成長し、今後は里親研修等へそれぞれ新たな道を歩みます。
 修了証書は、木下陽介校長から一人一人へ授与を行い、今後様々な苦悩や逆境があっても目的を持って乗り越えていただきたい等エールを送りました。そして、研修生全員から今後の抱負を述べ、職員全員から激励の一言を送りました。
 今後は、農大研修部で学んだ成果を活かして目的に向い、素晴らしい農業経営者となられますことを期待します。

3月7日 新規就農里親前基礎研修生及び営農チャレンジ研修生と懇談会を行いました

 

 明日は、平成24年度新規就農里親前基礎研修生と営農チャレンジ研修生の修了式で、それぞれ長野県内での就農に向けてスタートとなります。そこで、今後の予定や抱負について職員と懇談を行いました。
 農村社会は、住民の人間関係や共同生活によって成り立っています。そのため、近所の付き合いはもとより集落内の付き合い、さらに地区全体の付き合いなど幅広い付き合いがありますが、積極的に人間関係を築き、共同活動に参加していくことが農村暮らしでは大切であるという必要性等について認識を深めました。

3月7日 基礎研修生が就農にあたっての心構えを学びました

 

 本日は、南牧村で大規模に野菜生産に取り組んでいる(農)信州森のファームの代表菊池千春さんに講義をしていただきました。
 菊池さんは、佐久市の和菓子店と農商工連携の活動に一早く取り組み、地元のカラマツの間伐材を焼いた炭の堆肥づくり、レタスやハクサイの生産から販売まで一貫経営等が特徴で、今後は6次産業化への取り組みについて構想されている内容について説明いただきました。
 特に、実際に里親として研修生を受け入れた実績に基づきネットワークづくりや実現可能な夢を持つこと等就農に当たっての心構えについてわかりやすく説明をしていただき、基礎研修生は大変参考になったとの感想でした。

3月6日 校内の環境整備を行いました

 

 農業大学校研修部のほ場や施設を含めた敷地面積は、30haと広大です。そのため、冬季は平成25年度の基礎研修生を受け入れやこれから実施する各種研修の準備をしなければなりません。
 そこで、本日は建物や電線等に支障のある赤松の枝の間引きを中心に高所作業車で作業を行い、綺麗に整備しました。高所作業車での作業は、路肩や水分を多く含んだ軟弱な場所では荷重が多くかかったジャッキが沈むことがないように注意し、事前に地盤の状態を調べ慎重に行いました。
 今後も本格的に様々な研修が始まる前に建物周辺を中心に徐々に環境整備を行う計画です。

3月5日 本年度最終の農業機械利用技術向上研修を行いました 

 
 農業大学校研修部では、農業従事者及び農業を志す者に、農業機械の安全かつ効率的な利用技術を習得させ、経営コストの低減及び就農促進を図るとともに、利用組織等地域営農集団における農業機械作業の技能者及び指導者として活動するために必要な知識・技能を修得させることを目的に農業機械利用向上研修を開催しています。
 本日は、本年度最終となる「小型機械耕うん研修」を実施し2名の方が受講しました。4台の管理機を交代で操作し、基本的な操作方法や安全操作について職員が説明を行いました。

3月4日 ビオラの寄せ植えの管理を行いました 

 
  寄せ植えは、お互いの個性が引き立つ花色を組み合わせ反対色を添えたり、類似色を並べたり様々な植え方があります。また、プランターも長方形や丸い鉢等があります。
 ビオラは、スミレ科の1年草で原産地は北ヨーロッパと言われています。パンジーは、花径5cm以上でビオラは4cm以下であることが多いです。また、ビオラはパンジーに比べて開花期がやや短いですが、栽培が容易です。
 今後は、ゆっくりと生長しないと花びらの色がきれいにならないため、温度管理に細心の注意を払い管理します。

3月1日 平成25年度新規就農里親前基礎研修受講申込者の面接(第4回目:最終回)を行いました 

 
 本日は、将来長野県内で就農を考え農大研修部で1年間研修を希望される方を対象に平成25年度実施要領に基づいて、就農コーディネーターとの就農相談により適切な里親研修や就農等への移行を図り就農等を目的とした方を研修生として適する人材であるか判断するため、本年度最終となる第4回目の標記面接を研修館研修室で行いました。
 なお、平成26年度に受講を検討されている方は平成25年度新規就農里親前基礎研修受講者募集要領こちらを参照し、受講要件等を参考に願います。

お問い合わせ

所属課室:長野県農業大学校 

長野県長野市松代町大室3700

電話番号:026-278-5211

ファックス番号:026-261-2121

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