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更新日:2016年12月22日

知事会見(平成28年(2016年)12月22日(木曜日)11時00分~11時18分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 部局長会議を開催(コンプライアンス推進、長野県防災総合アドバイザーによる講演について)

取材者からの質問

  1. 国の来年度予算案について
  2. 信濃美術館整備室について
  3. 大北森林組合補助金不適正受給について(その1)
  4. 大北森林組合補助金不適正受給について(その2)
  5. 大北森林組合補助金不適正受給について(その3)
  6. 大北森林組合補助金不適正受給について(その4)

 

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本文

阿部知事からの説明

1 部局長会議を開催(コンプライアンス推進、長野県防災総合アドバイザーによる講演について)

長野県知事 阿部守一
 皆さん、こんにちは。今から会見を開きます。よろしくお願いいたします。(手話で表現)
 私からは部局長会議の内容について、冒頭お話を申し上げたいと思います。今日のテーマはコンプライアンスの推進ということで、各部局からコンプライアンスの推進について話をしてもらうと同時に、コンプライアンス推進室から今年度各部局でどのような取り組みをしてきたかという報告がありました。コンプライアンス元年ということで取り組みを始めていますが、まだまだ始まったところという状況でありますので、さらに県庁組織を挙げてコンプライアンス推進に取り組んでいきたいと思います。
 私からは政策の推進のみならず組織のマネジメントを部局長をはじめ、管理監督職員の皆さんの仕事としてしっかり認識し、位置付けてもらいたいということ、それから各部局で取り組みを始めている中で、全庁的に広げて進めていくべきことについては総務部の方で考えてもらいたいと指示させていただきました。県民の皆さま方に信頼される組織になるように来年度から新たに地域振興局もできますので、全庁挙げてしっかり取り組みを進めていきたいと思っています。
 それから、西出アドバイザーから今回は平成21年7月の中国九州北部の豪雨の経験からということで、土砂災害警戒情報が出たにもかかわらず、大勢の犠牲者を出した災害の教訓から何点かご指摘いただき、各部局長で共有させていただきました。災害対応、空振りを恐れないで対応していくということの重要性を改めて認識いたしましたし、また私からは、特に市町村とはしっかりと連携して対応できるように、日ごろから顔の見える関係づくり、連絡体制づくりをしっかり行って欲しいということを、各部局長にお願いしたところであります。私からは以上でございます。

 

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取材者からの質問

1 国の来年度予算案について

信濃毎日新聞 千野雅樹氏
 今日、国の方で来年度の予算案が閣議決定されたということで、知事、全体的な印象として、まだ詳細はこれからかもしれないですが、受け止めをいただければと思うのですが。

長野県知事 阿部守一
 まだ私もざっとしか見てないので、詳細をお話しできる状況ではありませんが、まず地方創生については、引き続きしっかり位置付けてもらって地方創生推進交付金も1,000億円措置されたことは、われわれ地方公共団体として推し進めていく、地方創生、信州創生の動きを国においてもしっかり認識してもらえたということで評価したいと思っています。また1億総活躍社会の実現という部分で、保育士や介護人材の処遇改善であったり、あるいは教育の分野での給付型奨学金の創設についての方向性が示されております。私ども長野県としても、人材の確保・定着、あるいは子どもたちの教育支援、子どもの貧困あるいは格差社会の対応という意味で取り組みを進めてきたところでありますので、こうした大きな方向性については望ましい方向性だと思っています。地方財政対策の関係で申し上げれば、一般財源総額の確保という、私どももかねてから要請しておりましたけれども、そうした方向で地方財政対策に取り組んでいただけたということは大変うれしく思っております。他方で臨時財政対策債の増加を可能な限り抑制してもらったという部分はありがたいと思いますが、しかしながら、結果的に増額になっているということで、ぜひこうした交付税の在り方、財政対策債の在り方については今後、抜本的に検討していただきたいと思っております。

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 確かに臨時財政対策債の関係は、たびたび国の方にも廃止という形で求めているかと思うのですが、今回の結果としては増額という形になって、抜本的にというのは何か知事のイメージとすれば、どんなふうに検討して、もちろん廃止という形になるかと思うのですが。

長野県知事 阿部守一
 抜本的に改革しないとこうした状況は続いていかざるを得ないだろうと思います。そもそも臨時財政対策債という名前が付いているように、臨時の措置が基本だと思いますけれども、恒久的な制度に近い運用になってしまっているということは、まず一つの大きな問題だと思いますし、毎年、地方財政は多額の財源不足がある中で、交付税率の在り方も含めて抜本的な検討が必要になってきていると考えています。

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2 信濃美術館整備室について

 

 

信濃毎日新聞社 千野雅樹 氏
 先ほど発表があったのですけれど、信濃美術館整備室が1月1日付けで設置されるということで、改めて役割ですとか狙いを教えていただければと思うのですが。

長野県知事 阿部守一
 信濃美術館の整備は長野県のこれからの文化芸術振興にとって重要な位置付けの事業であります。やはり他の仕事と兼ねて取り組めるような事業ではありませんので、そういう意味で、専門の室を設けて、そして松本館長予定者にもしっかり関わってもらう中で新しい信濃美術館の改築に向けた具体的な取り組み、それから地域との連携も含めたソフト的な面での美術館の在り方について、検討を加速化していきたいと思っています。

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3 大北森林組合補助金不適正受給について(その1)

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 大北森林組合の裁判が長野地裁で行われていて、20日に結審されたということで、公判を通して知事の受け止めをいただければと思うのですが。

長野県知事 阿部守一
 大北森林組合の問題についても、これはかねてから私どもからも申し上げていますけれども、組合側、中村元専務、今被告になっているわけでありますので、ぜひこの裁判の中で具体的な関わり方、問題点、そうしたことをできるだけ明らかにしていただくことを強く期待しています。同時に、先ほどもコンプライアンスの推進の話を申し上げましたけれども、県の職員の対応も極めて問題があったと思っていますので、そういう意味ではこうした事件が再び起こることがないように、県としてコンプライアンスの推進、そして県民の皆さま方からの信頼回復に全力で取り組んでいきたいと思っています。

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4 大北森林組合補助金不適正受給について(その2)

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 間接補助金の関係で今後市町村、大町、池田、松川、白馬に返還請求をすると思うのですが、まず間接補助金の場合、市町村の方が交付決定を最終的に出していると思うのですが、これまでの例えば県が組合に対して直接交付決定を出す場合は県が現地調査を怠った、そういった問題もあったと思うのですが、市町村の責任についてはどのようにお考えになっているのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今回、私どもとしては今日付けで返還請求を行わせていただく予定にしておりますし、また報道の皆さま方にも、別途この後3時くらいにお知らせしていきたいと思っています。今回、市町村が間接補助を受けての事業者になる、補助金を出している主体になっているわけですけれども、私どもの認識としては市町村に直接的な責任があるものとは考えていません。そういう意味で、これまで関係市町村と間接補助金の返還の在り方について協議させていただき、一定の考え方の整理がついたということで、請求させていただくことにしております。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 市町村が交付決定を出すものについて、市町村に直接的な責任がないというのは若干分かりにくいのですが、誰の責任で交付決定が出されたという形になっているのですか。市町村が交付決定を出すのに通常であれば市町村が審査して出して、だから市町村の審査に何らか瑕疵(かし)があるので不適切な受給になったと思うのですが、一体どうしてということで。

長野県知事 阿部守一
 これは後ほどプレスリリースする予定にしていますので、そこで具体的にお聞き取りいただければと思います。今回の不適正受給の事由として私どもが考えておりますのは、交付対象者である大北森林組合が適正な事業の実施についての認識が欠けていたということ、それから、本来市町村を通じて進めるべき事業実施の調整を、直接大北森林組合と行っていたことと、県の市町村に対する事業内容の説明や指導が十分でなかったということで、今回の返還に至ったと考えています。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 結局、これまでの県と組合の問題と基本的には同じ。

長野県知事
 基本的な構図は同じです。このことについては検証委員会の報告でもかねてから、こういう状況だということはお話させていただいておりますが、その状況と全く同じ認識です。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 最終的には市町村に対して、今回、返還請求する形になる。市町村の方は最終的に組合に対して返還請求をすることになると思うのですが、一時的には市町村に対して返還請求がなされていて、私も取材していて、市町村の方の住民、大北地域になるのですが、負担を返還請求することになる大北地域の住民に対して、これまで、知事も議会などで答弁されていますけれど、県民向け説明会ですか、これが大北地域で行われる前に、というか行われずにこうした返還請求がされるということに対して、市町村からもどうしてきっちり説明がないのかというような声も聞くのですが、今後、大北地域での県民向け説明会の予定だとかご意向を改めて聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 市町村を通じての補助金なので、市町村とは相当丁寧に対応させてきていただいた結果、県としても一方的に返還を求めたということではなくて、市町村の皆さんと協議を重ねた結果、今日の請求に至ったというものであります。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 11月15日の県民向け説明会、その後どうなのだというのは議会でも出ていると思うのですが、改めて開催のご意向や、特に大北地域での説明会のご予定だとかご意向はどうなっていますか。

長野県知事 阿部守一
 県民向け説明会という言葉が独り歩きしてしまっていますけれど、私どもはこの会見の場等も含めて、これまでも丁寧にご説明させてきていただいていると思っています。特に今の、例えば間接補助金であれば市町村等は丁寧に対応させてきていただいておりますし、その都度その都度、県民の皆さんへの説明であったり、あるいは関係の皆さま方との協議であったり、そうしたものを行ってきています。まだこれから、大北森林組合からの補助金の返還計画が年明けに出てくる予定になっておりますので、そうした状況も踏まえて、必要に応じてわれわれの方からこの会見の形式等も含めて、できる限り私どもの考え方を丁寧にお伝えしていきたいと思っています。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 例えばこういう間接補助金の場合、市町村が直接住民に説明会を開けばいいじゃないかと、そういうことではない。

長野県知事 阿部守一
 市町村がどうされるかは、私が拘束する話、あるいはどうこうすべきだという話ではないと思っています。

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5 大北森林組合補助金不適正受給について(その3)

テレビ信州 加納将之 氏
 今日の午後に大北森林組合の補助金不正事件に関して、長野市議らが住民監査請求を行いますが、その決定についてはどう受け止めていらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 住民監査請求は住民の皆さんの権利でもあるので、私からどうこうというよりは、それはそのような事実があると受け止めていくということだと思っています。それ以上でもそれ以下でもないと思っています。

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6 大北森林組合補助金不適正受給について(その4)

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 先ほどの信毎さんの質問の補足なのですが、裁判の中で問題点を明らかにしていくことを強く期待しているとおっしゃったのですが、もう結審されたので、その期待の結果というか、どのように受け止めていらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 まだ判決が出ていないので、今まではどちらかというと検察側と、被告人側の弁護士の主張が出てきている状況だと思っておりますので、そういう意味では裁判所として、どういう判断を下していかれるのかということを注視していきたいと思っています。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

 

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