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更新日:2016年12月16日

知事会見(平成28年(2016年)12月16日(金曜日)11時00分~11時49分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 中国訪問を終えて
  2. 大韓航空による国際チャーター便運航の決定について
  3. 高速バス「羽田空港~白馬線」開業について
  4. 「県庁101com(イチマルイチコン)」の開催について

取材者からの質疑

  1. 中国訪問について(その1)
  2. 大韓航空による国際チャーター便運航の決定について(その1)
  3. 来年度の当初予算要求概要について
  4. 大韓航空による国際チャーター便運航の決定について(その2)
  5. 大韓航空による国際チャーター便運航の決定について(その3)
  6. 大韓航空による国際チャーター便運航の決定について(その4)
  7. 大韓航空による国際チャーター便運航の決定について(その5)
  8. 「県庁101com」の開催について
  9. 信州創生と地方創生について
  10. 中国訪問について(その2)
  11. プロポーザル入札について
  12. 「信州こどもカフェ」事業について

 

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本文

阿部知事からの説明

1 中国訪問を終えて

長野県知事 阿部守一
 
皆さん、こんにちは。本日の会見を開きます。よろしくお願いいたします。(手話で表現)
 本日、私からは4点、お話を申し上げたいと思います。
 まず1点目でありますが、中国訪問についてでございます。11日から14日までの4日間、県の日中友好協会の高波会長はじめ役員の皆さん、そして長野県並びに全国スキー連盟の北野会長とご一緒に香港、深圳(シンセン)、そして北京を訪問してまいりました。北野会長は北京だけでございます。今回の訪問は、この場で申し上げましたけれども、目的は松本空港の活用も含めたインバウンド観光客の誘致、それから先日お越しいただいた唐家璇(トウカセン)中日友好協会会長への答礼、それから東京オリンピック・パラリンピックの中国を対象国としたホストタウン登録を受けましたので、ホストタウン事業への協力要請、それから事前合宿の誘致、こうしたことを目的に訪問してまいりました。
 まず香港におきましては、EGLツアーズを訪問させていただきました。日本への香港からの送客を最も多く行っていただいている旅行会社でありますけれども、袁文英(エンブンエイ)社長と懇談をさせていただき、これまでの取り組みに対して感謝状を贈呈させていただくと同時に、今後の送客についてのお願いをさせていただきました。地元の新聞に当日、EGLツアーから広告を載せていただいています。長野県を対象としたツアーの造成を早速行っていただいておりまして、香港、私も初めて訪問させていただきましたけれども、経済的には極めて活力のある地域でもあります。富裕層も大勢居住されているということで、香港からの誘客増加につながるように取り組んでいきたいと思っています。
 それから深圳を訪問して、エプソンの工場を訪問させていただき、海外展開の状況等についてお話を聞かせていただきました。併せまして、深圳中国国際旅行社を訪問させていただき、長野県への誘客ですが、特に教育旅行の送客についての感謝状を差し上げました。中国国際旅行社、大変教育旅行にも力を入れていただいておりますし、長野県への海外からの教育旅行、中国からのお客さまが一番多くなっているということも踏まえて、感謝状を贈呈させていただきました。今後、教育旅行のさらなる促進、それからスキーツアーをはじめとした一般旅行における本県への送客について要請をさせていただいたところでございます。またチャーター便等についても、今後の方向性等について意見交換をさせていただいたところでございます。その後、香港では本県から香港に進出している企業の皆さま方、八十二銀行あるいはエプソンをはじめ企業の皆さま方と懇談させていただき、香港、中国の情勢等について意見交換させていただいたところでございます。
 その後、北京に移動いたしまして、まず人民日報社、人民網。人民網は中国共産党の機関紙である人民日報で知られる人民日報社が開設したインターネットのニュースサイトであります。人民網は中国で初めて訪日スキー情報総合サイト「日本滑雪倶楽部」というものを開設されておりまして、長野県のページも作っていただいております。人民日報社、人民網の牛一平(ギュウイッペイ)総裁と懇談させていただき、北京の冬季オリンピック・パラリンピックに向けての冬季スポーツの振興、そして冬季スポーツを通じた友好交流の促進に関して観光交流協力に関する覚書を締結させていただきました。人民網と日本の都道府県とのこうした覚書は初めてということでございます。中国は2022年の北京の冬季オリンピック・パラリンピックに向けまして、ウインタースポーツ人口を3億人に増加させようと関係機関が連携して取り組んでいる中で、人民網との連携は、長野県にとってもウインタースポーツの振興という観点、そして長野県への観光客の増加という観点で非常に重要な関係だと思っております。今後、人民網のネットを通じて長野県のスキーリゾート等の記事の発信等を行っていただきたいと思っておりますし、また本県における中国の青少年のスキー教室の開催等への協力についても協議を行っていきたいと思っております。早速私が訪問させていただきましたので、当日、長野県のスノーリゾートあるいは観光についてのインタビューを受けたところであります。いずれ人民網のサイトに掲載をいただけるものと考えております。
 それから、北京で李小林(リショウリン)中国人民対外友好協会会長と懇談をさせていただきました。当初、唐家璇中日友好協会会長との会談懇談を予定しておりましたが、ご都合により今回は残念ながら実現がかないませんでした。唐家璇会長のご指示の中で、中国日本友好協会にご調整いただき、この中日友好協会の上部機関であります、中国人民対外友好協会の李小林会長と懇談をさせていただきました。私は2年前の北京での日中知事省長フォーラムで、李小林会長が日中知事省長フォーラムの中国側のホスト役をされていましたので、そのとき以来の再会でございます。中国対外友好協会は中国側の大学生インターンシップ事業を行っていらっしゃいまして、長野県は日本に対する中国の大学生インターンシップの約4割をこれまでも受け入れていることもあり、非常にこれまでも友好的な関係を築かせていただいております。そういう中で、先ほど申し上げたような、北京オリンピック、あるいは2020年東京オリンピック・パラリンピック、こうしたものを通じた友好交流の促進、さらには今申し上げたような、大学生インターンシップをはじめとする青少年交流のさらなる促進、さらには私ども長野県としての重要なテーマであります、松本空港の国際化の推進に向けた協力要請、こうしたことを行ってまいりました。また李小林会長からは中日知事省長フォーラムの3回目を予定しているということで、ぜひ、私も参加をしてもらいたいとご要請をいただいたところでございます。
 最終日でありますけれども、中国の国家体育総局を訪問いたしました。2011年に訪問して以来、2度目の訪問であります。中国国家体育総局とは、もちろんオリンピックを通じた、さらなる友好交流の促進についての意見交換をさせていただきました。今回は楊樹安(ヨウジュアン)副局長とお会いさせていただき、北京オリンピック開催に向けての協力連携、そして東京オリンピックに向けて、ホストタウンの開催、そして中国からの事前合宿、さらにはスポーツを通じた日中友好交流の促進、こうした点について懇談させていただき、非常に前向きな方向で、有意義な話し合いをすることができたと思っております。そうしたことも踏まえて、今回、「スポーツ友好交流連携を強化させる覚書」を締結いたしました。この覚書をもとにして、今後、北京、それから河北省も会場になりますけれども、東京オリンピックに対する支援協力、さらには中国の市民レベルでのウインタースポーツの振興、私ども長野県に対して中国選手団の事前合宿の招致、誘致、ホストタウンの開催への協力、こうした取り組みを通じて、この覚書の具体化を図っていきたいと考えております。私は就任以来毎年、中国を訪問させていただいておりますけれども、中日友好協会の皆さま方をはじめとして、多くの方々と顔の見える関係を構築してくることができたと思っています。今回の訪中も、今申し上げましたように、単なる儀礼的なものにとどまらず、今後につながる、非常に友好な懇談そして覚書の締結等を行うことができたと思っております。
 今回、長野県日中友好協会高波会長はじめ役員の皆さんにもご同行いただいたわけですけれども、こうした交流ができますことも、長い間の日中友好協会、そして、中国側の中日友好協会の皆さま方を初めとする関係の皆さま方との息の長い友好交流の成果だと思っております。また、程永華(テイエイカ)特命全権大使をはじめとする、在日本中国大使館の皆さま方にも、大変なご支援をいただいておりますし、また、友好省であります河北省とも、今回も李小林会長との懇談の場に、河北省の外事弁公室の劉(リュウ)主任もわざわざ河北省からお越しいただいたということで、そういう意味でかなり友好交流の実を上げてきつつあると思っております。今後、東京オリンピック、北京オリンピック、こうしたオリンピックを軸にした交流をさらに進めていきたいと思っておりますし、インバウンドの面でも中国からのお客さまがさらに増加するように積極的なアプローチを行っていきたいと思っております。

 

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2 大韓航空による国際チャーター便運航の決定について

長野県知事 阿部守一
 大きな2点目でございます。さきほど韓国江原道(カンウォンド)の裵晋煥(ベジンファン)行政副知事がお越しいただいたときにも少し触れさせていただきましたけれども、大韓航空による国際チャーター便の運航決定についてのお知らせでございます。
 ご承知の通り信州まつもと空港に関しては今年の6月に「発展・国際化に向けた取組方針」を策定し、この取組方針に基づき国際化に向けたチャーター便の就航誘致に取り組んでまいりました。11月県議会では補正予算として航空会社、旅行会社に対する支援に要する経費を計上させていただき、国際チャーター便の就航に向けたインセンティブを県として強化させていただきました。こうした取り組みが結実して、このたび大韓航空によります韓国からのインバウンドチャーター便が来年の2月21日から3月1日までの間、5往復運航されることになりました。大変うれしく思っておりますし、この国際チャーター便の就航に向けてご協力ご支援いただきました関係の皆さま方には心から感謝申し上げたいと思います。
 韓国との関係につきましては、まず先ほど裵晋煥、江原道の行政副知事にお越しいただきましたけれども、平昌(ピョンチャン)オリンピックが2年後に控えているということ、もう丸2年はないわけでありますけれども、江原道との間でも先ほど友好交流の協約書を交換させていただきました。また、先月21日にはソウル特別市と観光交流に関する協約書を締結させていただきました。今後、韓国との間でのさらなる観光交流の拡大を図っていきたいと考えております。こうした中、早速このチャーター便で韓国からお客さまをお迎えできることは大変ありがたいことでして、県を挙げて大歓迎いたしたいと思っております。ちなみに韓国からのインバウンドチャーター便は初めてということですので、松本空港の国際化に向けても非常に画期的なことだと考えております。この大韓航空の国際チャーター便を第一歩として、さらに国際チャーター便の誘致を進めていきたいと思っておりますし、韓国との友好交流をしっかりと促進していきたいと考えています。

 

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3 高速バス「羽田空港~白馬線」開業について

長野県知事 阿部守一
 大きな3番目でございます。これも観光に関連する話でありますけれども、「羽田空港~白馬線」の高速乗り合いバスの路線開設についてであります。
 羽田空港と白馬村をダイレクトに結ぶ高速乗り合いバス「羽田空港~白馬線」が、12月17日土曜日から運航開始となります。本県のインバウンド誘客にとりまして主要空港からのアクセス改善は大変重要なテーマであります。今回の羽田空港の路線についても、私から京浜急行電鉄の原田一之社長にかねてから直接お願いしてきたところでありまして、今回実現して大変うれしく思っておりますし、ご協力いただきました京浜急行の皆さま方、原田社長はじめ関係の皆さま方に心から感謝申し上げたいと思います。「羽田空港~白馬線」の開業によりまして、オーストラリアからのスキー客の誘客強化、そして先ほどから申し上げております、平昌、北京、東アジアで2回続けて冬季オリンピックが開催されるということで、東アジアのウインタースポーツ熱が今後高まってくるということが期待されております。こうした東アジア諸国からの観光誘客、さらにはタイなど東南アジアからのスキー客、雪遊び客、こうした皆さま方への誘客へとつなげていきたいと考えております。京浜急行電鉄株式会社の皆さま方とは今後ともさまざまな連携、協力を行いながら相互にウィンウィンの関係を築いていきたいと思いますし、「羽田空港~白馬線」を広く私どもがアピールすることによって、長野県のスノーリゾートへの誘客促進を図っていきたいと考えています。

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4 「県庁101com(イチマルイチコン)」の開催について

長野県知事 阿部守一
 それから最後、4番目でございます。「県庁101com」についてのお知らせでございます。長野県は今、人口減少を食い止めようということで、人口減少対策に取り組んでいるわけですが、その中で10月に長野県婚活支援センターを開設いたしました。出会いの機会の提供を行うための企業、業種間交流等を実施していくわけでありますが、そうした中で、今回シンボル的なイベントとして、若者のグループ「わいわいパーティー実行委員会」と連携して「県庁101com」を開催したいと思っています。「ケンチョウイチマルイチコン」ではなくて「コム」ではないかと言ったのですが、「コン」というのは「コミュニケーション」の「コン」ということでありまして、「県庁101com」を通じて、ぜひ多くの若い人たち、男性、女性が相互にコミュニケーションを活性化して、出会いの場としてもらいたいと思っております。
 開催日時は1月21日土曜日、午後3時から5時までの間でありまして、会場は県庁の講堂でございます。県内で働かれている20代~30代の独身の男女を対象として参加を呼び掛けてまいります。101というのは100人の若者、そしてプラスワンとして私、知事1人ということで、私も参加をして一緒に若い皆さんと交流していきたいと考えております。
 内容については資料に記載しているように、いろいろな催しを考えておりますが、元吉本興業の芸人の殿村政明さんによる「コミュニケーション指南」、あるいは「たこ焼きパーティー」、こうしたことを通じてぜひ盛り上がる場にしたいと考えています。本イベントは気軽に若者たちに出会いの機会を提供したいというものでありまして、そうした中で、今後の交際や結婚につながってくるというカップルが出てくればありがたいと思っております。ぜひ皆さま方にもご協力いただいて、盛り上げやPRにご協力いただければと思います。
 私からは以上でございます。よろしくお願いいたします。

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取材者からの質問

1 中国訪問について(その1)

信濃毎日新聞社 千野雅樹 氏
 最初に中国の訪問の関係でお聞きしたいのですが、国家体育総局の方に行かれて、副局長さんとお会いして、東京五輪の関係、事前合宿などもお話に上ったようで、前向きな方向性でというご発言があったのですが、例えば事前合宿で、こんな競技の中国の方が県内で事前合宿とか、そういったお話しが出たのか出ないのか教えていただければと思ったのですが。

長野県知事 阿部守一
 今回まだそこまで具体的な話にはなっていませんが、体育総局の楊樹安副局長には、これまでの長野県と中国の交流について十分ご承知をいただいております。そういう中で、長野県と中国とのこれまでの関係性を踏まえて、国家体育総局としても、私どもからの提案、例えばホストタウンの受け入れ等についても具体的に検討して一緒に取り組んでいきましょうというお話をいただいたところであります。私どもからは事前合宿の誘致用に作ったパンフレット等も持参させていただいて、そうしたものをよく検討した上で対応していきたいということで、友好的かつ、前向きな話し合いになったと思っています。

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2 大韓航空による国際チャーター便運航の決定について(その1)

信濃毎日新聞社 千野雅樹 氏
 韓国のチャーター便の関係で、6月に取組方針が発表されて、11月には室も立ち上げてということで、知事も冒頭この取り組みが結実してですとか、国際化に向けて画期的なことだという話もあったかと思うのですが、取組方針を発表されて半年、すべてを全部進めるのはなかなか難しいかと思うのですが、半年を振り返ってできた部分、足りない部分が何かあったら教えていただければと思うのですが。

長野県知事 阿部守一
 これはまだ方針を決めてスタートして間もないわけでありますので、今、われわれいろいろな「種まき」をしている状況であります。先ほど申し上げたように、今回11月の県議会でもご理解いただいて、これまで以上に国際チャーター便の誘致に向けたインセンティブを強化させていただきました。こうした内容は、私が今回、中国、香港を訪問させていただいた際にも、非常にアピールできるものだと思っておりますし、また、中国あるいは韓国からはオリンピックを通じた交流促進は非常に強いご要望も逆にありますので、ある意味で、冬季オリンピック・パラリンピックを経験した長野県にとっては非常に海外との交流連携で追い風の状況ですので、ぜひこうした機会を有効に活用して、松本空港の活性化、そしてまた海外からの観光誘客の促進に努めていきたいと思っています。私も取組方針を作ったことによって、関係者の地元の自治体であったり、経済界であったり、関係者の皆さんとある意味共通の目標ができましたし、そのインセンティブを強化することによって、また対外的にも、私ども長野県としての意思を強く発信することができるようになりましたので、今後もより成果を上げられるように取り組んでいきたいと思っています。

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3 来年度の当初予算要求概要について

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 来年度の当初予算の要求概要が昨日、一昨日にかけてそれぞれ部局の方から発表されて、全体の印象とすると、あれもこれも新規事業に手を付けるというよりは、今の総合5か年計画の仕上げ。知事もその辺りを意識されているかと思うのですが、そんな事業が目立ったかなと思ったのですが、知事は全体を通して今回の要求概要というのはどのように受け止めていらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 予算編成を私が直接関わって予算策定していくのは、まだこれからの段階ですので、今の段階では各部の考え方になると思います。ただ、予算編成方針の中でも示したように、一つは「しあわせ信州創造プラン」の最終年度に当たりますので、それはしっかりすべきところは、着実に成果を上げるようにしていきたいと思っています。また、地方創生、信州創生戦略についても、しっかりと取り組みを進めなければいけないと各部局には指示しておりますので、そうした考え方に基づいた予算要求になっていると思っています。そういう意味で全体の予算要求総額については、前年当初比、微減という状況ですけれども、他方で「しあわせ信州創造プラン」のプロジェクト関係経費、あるいは信州創生戦略に基づく関連事業については、要求増となっていますので、そういう意味ではメリハリがある要求になってきているかなと思っています。

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4 大韓航空による国際チャーター便運航の決定について(その2)

読売新聞 丸山修 氏
 今回、韓国からのチャーター便の就航が決まったということですが、これまでの交渉の経過について可能な範囲で教えていただきたいというのが一つと、今後定期便化を目指すということにもなってくるかと思うのですが、今回は旅行会社のツアーということでしょうけれども、大韓航空の方と定期便についての話は進んでいるのかというのがまず1点お聞きしたいのと、またそれに関連しまして、今回長野県の方に来られる方たちというのは総勢何人ぐらいで、このツアーに関しては信州を主な目的としたものであるのか、あるいは他県との観光を組み合わせたものであるのか、その辺りの概要を分かれば教えていただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まず今回のチャーター便就航についての経過ですけれども、私ども先ほど申し上げたように、6月に取組方針を公表した後、空港の国際化を進めるうえでまず第1段階として、国際チャーター便の誘致が至上命題であります。そういう中で航空会社をまず訪問させていただいて、国際チャーター便の就航に向けた働き掛けを行わせていただいております。またその際には、長野県としてもこうした取組方針を策定して、県として松本空港の国際化に全力を傾注しているという状況、加えて、長野県の観光資源の豊富さ、長野県の魅力、こうしたものをアピールさせていただいたわけで、そういう中で、今回、大韓航空におかれては長野県に大きな関心を示していただき、今回の就航につながったというものでございます。

松本空港利活用・国際化推進室長 中村宏平
 人数につきましては、使用機材ということでボーイング737-800型と記載させていただいておりますけれども、機材によっては人数が変わってくるということで、全体で何名の方が満杯で来られるかというのは、今のところ把握していないという状況でございます。

長野県知事 阿部守一
 定期便化の話は、チャーター便を定着させていくということがまず重要だと思いますので、大韓航空にも今回の就航で長野県の良さを認識していただいて、チャーター便の定着、そして、次の段階としてプログラムチャーターを目指して取り組んでいきたいと思っています。
 観光ルートですけれども、今回の旅行者であると二つありますが、私どもが伺っている範囲では松本空港から出発して、ちょっと微妙にツアーによってルートは違いますが、松本城、それから諏訪湖、諏訪大社、こうしたところと、一部は安曇野の方に回ったりして、飛騨の方にも足を伸ばしてというような形のルートを検討してもらっているようであります。

 

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5 大韓航空による国際チャーター便運航の決定について(その3)

市民タイムス 赤羽啓司 氏
 補正予算で国際チャーター便の支援として盛ってあるのですけれども、6便分だと思うのです。これ見ると8便になっていると思うのですが、もう2便分というのは、補正か何かで対応していくお考えなのでしょうか。

松本空港利活用・国際化推進室長 中村宏平
 当然8便ということですので予算は足りないということですけれども、2便分についてはお支払いできないかということは、そんなことはできないと考えておりますので、前回の会見でも知事の方から、そのような回答をさせていただいたかと思っております。それで、不足分につきましては財政課と協議いたしまして、どのような形になるのか手当てしたいと考えております。

市民タイムス 赤羽啓司 氏
 先月の下旬の会見で、6便というのをどう捉えていらっしゃいますかと質問させていただいた時に、確か知事はまず第一歩だというようなお話をされたかと思います。今8便というのはどのように捉えていらっしゃるか。

長野県知事 阿部守一
 その微妙なニュアンスで必ずしも捉えているわけではありませんけれども、ここしばらく国際チャーター便を運航できていなかったという中で、取組方針を策定して、そして最初に、まずこれまでチャーター便がなかった韓国からのチャーター便が就航できることは大変うれしく思っていますし、先ほどらい、オリンピックの話もいろいろさせていただいていますけれども、平昌のオリンピックを控えている中で、非常に韓国との交流が促進されるという意味で、非常に意義が大きいものと思っています。今、予算の話もありましたけれども、6便、8便と言わずに、私とすれば何十便でも飛ばしていただきたいと思っています。そうしたチャーター便がさらに拡大して定着することを強く期待していますし、われわれも最大限努力していきたいと思っています。

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6 大韓航空による国際チャーター便運航の決定について(その4)

信濃毎日新聞 井手拓朗 氏
 松本空港について伺いたいのですけれども、知事が最初あいさつの方で県を挙げて大歓迎したいとおっしゃっていましたけれど、具体的に県として何かをするのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まだ決まっていませんが、私の思いとしてはお出迎えをしたいなと思っています。日程の関係を今、秘書課で調整してもらっています。お越しいただくお客さまにもなんらかの形で長野県として大歓迎している思いを伝えたいと思いますので、その方法についても現在検討中であります。

信濃毎日新聞 井手拓朗 氏
 取組方針では、特に台湾を最重点候補地というようにプログラムチャーター便とか、チャーター便とか、台湾の方を一番重点をおいているようですけども、台湾との交渉はどのような状況なのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 台湾とも今交渉中ですが、まだ具体的には決まっていません。

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7 大韓航空による国際チャーター便運航の決定について(その5)

日本経済新聞 白岩ひおな 氏
 同じく松本空港について1点お伺いしたいのですけれども、将来的な定期便の就航に向けては今回その訪日客インバウンドチャーターということで、これまでの過去2年を除く従来の運行実績を見ますと、8割方が国内から外に出ていく海外旅行客が利用していたという実績がございまして、定期便の就航を目指す最終的な方向性に向けてこのインバウンドのチャーターを新しく就航するということはそこに向けた第一歩というふうに捉えられるかと思うのですけれども、実際に今後の誘致に向けてこういったインバウンドチャーターの取り組みと、それに加えて定期便ということになれば、今回はツアーですので、うまく組み合わせてやってらっしゃいますけど、将来はこっちからも行くし、あちらからも来るというそういった形になるのが理想的な形ではあるかと思うのですが、そういった相互の人の流れを作り出すに向けての戦略というか、どういったふうに取り組んでいきたいかということについて伺えますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まったくご指摘のとおりだと思います。今回、インバウンドのチャーターということで、基本的に韓国からの旅行者を対象とした国際チャーターということになっているわけでありますけれども、今回中国で旅行社等訪問する中でも、実は長野県は非常に人気があります。今。お話があったように、かつてはこちら側から送り出しだったのですけれども、長野県にぜひツアーを組みたいという旅行会社は多数あるなと感じています。ただ、チャーター便飛ばすときに、今回のようにインアウトでやってずっとツアー客を継続的に対応するというやり方もありますけれども、逆にもう少し単発的なものだとか、こちら側からのお客さまを集めていくと、長野県側のお客さまを確保するという方が課題になる場合もありますので、そうした部分については、協議会で松本空港の活性化取り組んでいますので、地元の経済界の皆さまはじめ経済界の皆さんあるいはたとえば中国との交流であれば日中友好協会の皆さまはじめ、そうした皆さま方にもお願いをしながら長野県側からの送客についてもしっかり考えていかなければいけないと思っています。

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8 「県庁101comの開催について

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 「県庁101com」についてお伺いしたいのですが、結婚7年目くらいなのですが、いまだに女性の口説き方が分からないのですけれども、知事が参加されて100人の若者に好きだと感じた人を口説くのにアドバイスがあればお願いします。

長野県知事 阿部守一
 難しい質問ですね。私は飾らないことじゃないかと思います。あんまり最初だけ格好付けてもそのうち素の自分というのが出るわけですから、やっぱり最初からストレートに本物の自分で相手に接することが私は本当にいい関係を作ったり、あるいは継続する関係をつくる上では重要じゃないかと思います。

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9 信州創生と地方創生について

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 信州創生と地方創生についてお尋ねしたいのですが、先日飯山高校の皆さんとランチミーティングをしていらっしゃった時に、高校生の皆さんは地方創生という言葉を使って、知事はあえて信州創生という言葉を使って、県庁内の取材でも、財政課長の岡地課長さんも、よくよく聞いてみれば信州創生と言葉を意識的に使っている印象があるのですけれども、言葉というのは、人の認識だったり、意識を非常に大きく、言葉で政治の上では重要だと思うのですが、知事として信州創生という言葉をあえて使っていらっしゃるのであればそのところの意図を教えていただけませんか。

長野県知事 阿部守一
 まずうちの県の総合戦略のサブタイトルを信州創生戦略にしているので、私は意識的に信州創生と使っています。地方創生というのはオールジャパンを見たときには確かに地方創生だと思いますけども、自分たちで地方創生では、われわれは地方で他に中央とかが存在しているという意識が強く出るので、私はあえて地方創生ではなくて信州創生を使わせていただくことが多いです。長野県が主体のという意味で。日本全体の動きみたいな話をする時には、地方創生ということで両方使わせていただいています。

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10 中国訪問について(その2)

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 中国の話が出ましたが、ホストタウン構想でも全国の自治体で中国とホストタウンを結ぶのは初めてで、関係者いろいろ取材してみると、なかなか日中関係の難しさをはらむ中で、9月の県議会でも、清沢英男さんから、何で中国なんだってことも非常に感情的なる部分もあると思うのですけれども、ただ、県だからこそ付き合える中国との関係もあると思いますけれども、知事として、今後、日中関係、中国河北省と長野県の関係はどういう方向でどういう面で伸ばしていきたいという考えがあればお願いします。

長野県知事 阿部守一
 私は毎年のように中国を訪問させていただいていますけれども、一衣帯水の隣国ということで、そして多くの企業も今長野県から中国に進出している中で、中国との友好交流の促進というのは、これは中国側そして、日本、長野県側、双方の利益になるものだと思っておりますし、また日本と中国が友好交流関係を継続的に維持していくことが、地域であったり、あるいは世界の安定・平和、こうしたものに資するものだと考えています。そういう中で、私先ほど申し上げたように、こうした友好交流というのは行政だけではなかなか進められません。今回も日中友好協会の高波会長あるいは西堀理事長にもご同行いただきましたけれども、長野県の日中友好協会は、本当に長い間、本当に顔の見える信頼関係を中国の多くの友人の皆さんと築かれてきています。そうした信頼、絆の上に立って、私ども今、交流をさせてきていただいています。唐家璇中日友好協会会長がご来県いただいた際には、長野県の日中友好の取り組みは、官民共同での新しい交流モデルだと、イノベーションだとご評価いただいたわけでありますので、行政だけ民間だけということはなくて、引き続き民間の皆さま方と私ども行政が一体となって、中国との友好交流のさらなる促進に努力していきたいと思っています。

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11 プロポーザル入札について

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 プロポーザル入札についてお尋ねしたいのですが、長野県で今やっているプロポーザル入札でも把握した限りでは、ライフスタイルデザイン国際会議だったり、県立武道館プロポーザルでやっておりますが、いずれも、落札というか事業を受注したところだけ発表していて、受かってないというか取れてない入札者は発表しないというふうになっています。一方、一般競争入札とか指名競争入札の場合は、入札経過書はすべて公開になっていって、すべての札を入れた業者は公開されているのですけれども、プロポーザル入札であえて出さない理由というのは何かあるのかなと。

長野県知事 阿部守一
 実態を十分認識していませんし、あまりそこは考えたことはなかったので、後で考え方を確認しておきたいと思います。

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 それで信濃美術館の入札にしても、プロポーザル入札での話なのですけれども、例えば国際的な建築のコンペであれば、オープンになっている事例が多くて、さらに言えば、落選したプランについてもオープンになっていて、実は建てなかった建築の方が現代建築に大きな影響を与えるといいますか、建たなかった建築が芸術作品としていわゆるこう上回って、せっかく世界に向けた、長野県立の美術館をプロポーザルでやるのであれば、作品を含めて提示していくという考え方もあると思うのですけれども、知事としてはいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 信濃美術館のプロポーザルは確かに私も重要な話だと思っていますので、今いただいたようなご意見も含めて十分検討して、最後、答えだけ出ましたということではないように工夫してみたいと思います。

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12 「信州こどもカフェ」事業について

朝日新聞 横川結香 氏
 長野県が進めている「信州こどもカフェ」事業についてお聞きしたいことあります。対象とする枠組みをひとり親家庭ですとか、子どもだけで過ごすことが多い小中学生と一応定めているのですけれども、枠組みを最初から否定してしまうと、事業の目的ですとか、子どもの豊かな心を育むという点ではちょっともったいないかなという印象を受けるのですけれども、知事はどのように考えていますか。

長野県知事 阿部守一
 私もそう思います。「信州こどもカフェ」を長野県が取り組む事業の名称として使っていますけれども、私も小諸で「こども食堂」を県民の皆さんが取り組んでいらっしゃる所にお伺いして、いろいろ関係者の皆さんとお話させてもらいましたけれども、あまり対象を限定して、例えば所得の低い人たちだけみたいな話にすると、なかなか逆に来づらいとか、広がりを持ちづらいという課題もあるので、私はもっと、多様性がある仕組みがいいと思っています。県としてモデル事業としてやるときにはどういう対象にするべきかというのは、それはそれで考えなければいけませんけれども、広く一般に子どもたちの居場所をつくって広げていこうというときには、あまりこんな子どもだとか、あんな子どもだとかということではなくて、広く対象にしていく方が望ましいと思っています。加えて小諸の「こども食堂」のときにも言ったのですが、支え手側の方たちも含めて、多世代交流、壮年期の方々、子どもたち、それから、保護者の方、壮年期の働き盛りの人たち、地域の人たち、あるいは高齢者、いろいろな世代の方たちが交流するような場にしていくことが本来望ましいと思っています。今後、子どもの居場所づくりはまだまだ県として着手し始めたところでありますので、広げていくに当たっては多様なつながりができるように、多様性を尊重しながら、検討していきたいと思っています。

長野県知事 阿部守一
 どうもありがとうございました。

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お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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