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更新日:2016年10月31日

知事会見(平成28年(2016年)10月31日(月曜日)11時15分~12時45分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明(長野県立大学について)

  1. 長野県立大学の設立認可申請、ロゴマークの発表について

取材者からの質疑(長野県立大学について)

  1. 長野県立大学について

 

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阿部知事からの説明(そのほか)

  1. 部局長会議を開催(次期5か年計画の策定、平成29年度当初予算編成方針、グローバルNAGANO戦略プラン、ベトナム訪問を終えて、子どもを性被害から守るための条例の周知・啓発について)、信州の伝統工芸品のご紹介

取材者からの質疑(そのほか)

  1. 当初予算編成方針について
  2. 千曲市への新幹線新駅設置について
  3. リニア中央新幹線について
  4. ベトナム訪問について
  5. 「子どもを性被害から守るための条例」について

 

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本文

阿部知事からの説明(長野県立大学について)

 1 長野県立大学の設立認可申請、ロゴマークの発表について

長野県知事 阿部守一
 本日、後ほど、県立大学のロゴマークの公表があるわけですが、その前に私の方から新しい長野県立大学の設置の認可申請を行ったということをご報告したいと思います。お手元に、長野県立大学(仮称)の概要という資料をお配りしております。安藤理事長予定者、金田一学長予定者も今日同席いただいておりますけれども、お二人をはじめとする関係の皆さま方のご協力、ご支援のおかげで、やっとここまでこぎ着けて来られたというのが私の率直な思いであります。いよいよ、これからは開学に向けて最終的な準備、具体的な準備作業、それから新しい大学を目指してもらう高校生あるいは保護者、学校関係者の皆さま方に私どもの新しい大学をしっかりアピールしていく、こうした理念とかカリキュラムとか、どういうところに特色があるか、こうしたところをしっかりとアピールしてお伝えしていく段階になってきたと思っております。そういう意味で、メディアの皆さま方にも今日は新しい大学の概要についてぜひご理解をいただいた上で、いろいろな機会に県民の皆さま方に発信をしていただきたい、あるいは県外に向けても発信をいただければありがたいと思っております。
 まず、概要の3ページの学部構成、グローバルマネジメント学部と健康発達学部の2学部の編成となっております。学科としてはグローバルマネジメント学科、食健康学科、こども学科と3つの学科設定になっております。4ページから、グローバルマネジメント学部グローバルマネジメント学科について記載がありますけれども、いわゆる経営学を中心としてマーケティング、財務会計、経済学、こうしたビジネスに関係する分野から政策論、行財政といった公共政策の分野まで幅広い科目を用意いたしております。6ページのところにコース紹介がありますが、グローバルビジネスコース、企(起)業家コース、公共経営コースの3つのコースに分かれて学んでいただくことになるわけであります。
全体を通じて、新しい県立大学の特長、また、後で安藤理事長予定者にも補足していただければと思いますけれども、起業家精神をかん養していくということを、ぜひ力を入れて取り組んでいきたいと思っております。もとより企(起)業家コースは起業、事業承継、こうしたものを視野に入れて学んでもらうわけでありますけれども、私が知事として仕事をしていてもつくづく感じるのは、もはやこれまでの前例踏襲型の仕事の仕方というのは、行政ですらもう通用しないわけであります。そういう意味では、組織の中にあっても起業家的な視点を持って取り組んでもらうことができる人材をつくっていくということは、これは県政に限らず、企業、あるいはいろいろな組織においても極めて重要だと思っております。その中で、例えば、これもカリキュラムのところをいろいろ工夫していますけれども、7ページのところに、例えば、1年生のところで、各コースで、佐久間象山先生の象山学を入れているわけですけれども、ここは、企業経営の先頭に立って取り組まれていらっしゃる経営者の皆さま方であったり、あるいは社会的起業家の皆さま方々から実体験を踏まえて、経験を語り、教えをいただきたいと思っておりますし、また、2年次からは、それぞれのコースの中で、アントレプレナーシップ論ということで、まさに、起業家的な視点を持って取り組んでいただくことを軸に組み立てております。また、3年次のところの、例えば、企(起)業家コースのところでは、ソーシャル・イノベーション論ということで、社会的な課題にもしっかりと対応してもらいたいと思いますし、また、専門科目としてのソーシャル・ビジネスプランニングというようなことで、社会的課題の解決を目指すという観点で、ビジネスプランの作成等にも取り組んでもらいたいと思っています。こうした特色を持ったグローバルマネジメント学部・学科でありますので、ぜひこうした点について、広く知っていただけるように、我々も努力していきたいと思っています。また食健康学科、これは管理栄養士の資格を取ることができる学科でありますが、私ども、新しい大学としては、単に管理栄養士の資格を取るということだけではなくて、ぜひ食と健康のプロフェッショナルとして、企業あるいは地域に貢献していくことができる人材を育てていきたいと思っておりますし、また12ページの健康発達学部こども学科、これは、今、幼児教育、こどもの教育をめぐっては、いろいろな課題があります。例えば、発達支援、発達障がいを持つこどもたちに対する支援であったり、あるいは長野県独自の取り組みとして「信州やまほいく」というものを進めていますが、こうした自然の中での幼児保育、こうしたことにもしっかり視点を当てた、長野県らしい教育課程にしていきたいと思っております。ぜひこうした点については、これから我々どんどん発信していきたいと思っております。また具体的な授業はなるべく1年次からゼミに入ってもらって、少人数学習をやっていきたいと思っております。この点については、またちょっと金田一学長予定者の方から少し補足いただければと思いますし、あと18ページからは、海外プログラムの研修先についても具体的に記載をさせていただいております。新しい県立大学は、すべての学生に海外体験をさせるというのが一つの大きな特色であります。この海外体験の具体的な内容についても形になってまいりましたので、ぜひこうした点についてもお知らせをいただければと思います。今日はこの後、新しい大学のロゴマークの制定、それからホームページの開設、大学説明会の開催等について、発表、ご説明をしてまいります。引き続き、新しい県立大学が多くの皆さまの期待に応えることができる大学になるように、これまでも経済界をはじめ、いろいろな皆さま方の応援をいただいておりますけれども、県内の様々な皆さま方としっかり協力をしながら進めてまいりたいと思っております。開学まで残り1年5カ月という段階にようやく来ました。まだ取り組むべき課題はありますけれども、今の時点について、皆さまには共有していただいて、発信についてご協力いただければありがたいと思います。冒頭、私からは以上でございます。よろしくお願いいたします。

県立大学設立準備課企画幹 小野政仁
 続きまして、新大学のロゴマークの発表に移らせていただきます。それではよろしいでしょうか。カメラの皆さん、よろしいでしょうか。それでは1・2・3、オープン。(ロゴマーク除幕)
 それでは引き続きまして、金田一学長予定者からロゴマークについて、少しお話をいただきます。

県立大学設立参与(新県立大学学長予定者) 金田一真澄
 ただ今、ロゴマークの発表がございました。簡単に説明させていただきます。プレスリリースが既に皆さんのところにあるかと思いますけれども、これの作成の意図というところをご覧ください。長野県のアルプスの源流から、流れ出てくる水。それが大河となって流れてまいります。そして、世界がつながる海へと向かっていく。その長野県の川を表わしております。しかもこれは、長野県立大学の英語表記の場合、”THE UNIVERSITY OF NAGANO”、これの頭文字である”U”と”N”、そのニつの文字の形からできているということでございます。
プレスリリースにも書いてありますけれども、長野県の源流を学生に見立て、社会の激流にもまれながら、世界につながる大海原へ飛び出していく学生の飛躍、成長への期待をこめている、そういうストーリー性を持ったロゴマークでございます。どうか、このロゴマークを皆さんぜひ覚えていただきたいと思います。
 それでは引き続き、簡単に新県立大学の説明もしてよろしいでしょうか。まず、この大学がどういう大学かということですが、使命に近いものとしては、グローバルな視野を持って、地域に貢献できるリーダーを育成し、地域に開かれて、そして地域とともに歩む大学を目指しているということでございます。それから次に、基本構想ですけれども、その特色がニつございます。一つは全寮制、もう一つは海外研修でございます。まずは、全寮制ですけれども、この概要の21ページをご覧ください。1年生は全員原則として全寮制ということでございます。二人部屋、学生同士が学び合い、助け合い、そして切磋琢磨して、自分たちの能力を高めていく。そこでは、自立心、積極性、社会性、人間関係性といった力を磨くことになるかと思います。もちろん周りの地域との交流も積極的に行いたいと考えております。一方、海外研修の件ですけれども、それは資料の17ページをご覧ください。これも全員参加ということになります。この大事なポイントのまず一つは、単に語学研修ではないということです。これは専門科目の中に含めていますので、その語学研修以外に、その地域、地元の大学や企業に行って、そこでいろいろなものを見る、お互いにディスカッションし合うような、かなりレベルの高い教育をしたいと思っております。これは丸投げのプログラムではなく、うちの大学と相手の大学が一緒に議論した上で創るオリジナルなプログラムについて教育をしていこうということでございます。そういう意味で、かなりレベルの高い教育を目指しております。2週間から4週間という短期ではございますが、かなり充実した内容になっていると考えることができます。それから、提携先としましては、アメリカ、イギリス、フィンランド、スウェーデン、ニュージーランド、フィリピンというところと、一応いま、提携を結んでいるところでございます。これもかなり早い段階でやることに関して、うちの大学からも先生方が現地に行き、そこで契約をしてくるということで、かなり充実したプログラムを提供できるという自信を持っております。渡航前と渡航後、つまり2年次の2学期、3学期に行くわけですけれども、その前後にきちんとした教育を行います。自分たちが行く場所がどういうところなのか、ということを含めて、帰ってきたらそれについてのレポートをまとめる。そういった、かなり厳しい負荷を学生に与えておりますので、単なる海外旅行ではございません。それから、もう一つ大事なことは、そのために1年次にかなり英語の教育を厳しく行います。英語集中プログラムと申しまして、週4回100分の授業をやります。これは専任の先生がいらっしゃって、日本語の先生は、主に英語の正確な理解力を求め、ネイティブの先生方には、実践力、度胸をつける、そういった教育をきちんとやっていただく。そういうことを目指した上で、2年次に海外に行くというステップをとっている、ということでございます。その他の新県立大学の理念といたしまして、まず教育理念としては、先生と学生との距離が近い、親身な教育をするということが一つ。それからもう一つは、4年間できちんと身につく、そのために学生には負荷がかかりますけれども、いくらか厳しいと、あまり厳しいと言いすぎると問題ですけれども、厳しい教育をして、学生の夢をかなえてあげるような力をきちんとつけさせて、卒業させるような教育をしていきたいということを考えております。それからもう一つは、専門と教養をバランスよく学ぶということです。専門では、先ほど知事の方から言いましたけれども、1年次から入門ゼミがございます。2年次からゼミをやって、そういう中でわりと実践的な教育、また、ゼミですから少人数の教育を進めていきたい。一方、教養教育の方はといった場合には、ディスカッションを含めですね、積極的にディスカッションしながら教育をしていくという、内容を深めながら教育をしていくという、そういう幅広く、しかも深い教育をしていきたいと考えております。今の時代は、専門というのは、結局、自分が生きるよりどころとなる専門力、非常に重要であると同時に、先が見えない時代においては、自分が進むべき方向性を示してくれる羅針盤となる教養力、こういったものが非常に重要だと考えております。それから今回、これは予想外だったことですけれども、長野県で教えたいという先生が大変多くて、大変素晴らしい優秀な先生方に集まってきていただきました。その先生方にぜひ熱心な教育をしていただきたい。つまり、これは、教育は人で決まるということでございます。ですので、その人で決まるという教育をぜひ来ていただいた優秀な先生方にしていただく。その先生方には単に、その知識とかスキルを教えるだけではなく、人としての生き方、これも大学にとって大変重要な問題だと思います。こういうこともきちっと教えて卒業させる。そういう教育をしたいと思っております。最後に一言だけ。こういう教育を重視してくださる知事と一緒に私は、こういう新しい大学をつくることができるということを大変嬉しく思っております。そしてまた、理事長予定者もとても教育熱心で、私は自分の至らないところを是非一緒にやっていければと考えており、そういう点で大変喜ばしい。本当に嬉しくてしょうがない。このやりがいのある仕事をぜひ最後までやり遂げたいと思っております。長野県内の高校生にとって、憧れとなるような大学、そして長野県の県民にとって誇りとなるような大学をつくっていきたいと考えております。どうかよろしくお願いいたします。

県立大学設立準備課企画幹 小野政仁
 引き続きまして、安藤理事長予定者からロゴマークや大学への想いというものをお願い致します。

県立大学設立参与(新県立大学 理事長予定者) 安藤国威
 ただいま阿部知事から、そしてまた金田一学長予定者から縷々(るる)大学のことについて説明がありました。これ以上、私が何を付け加えていいのか、あまりないのですけれども、特に阿部知事から、本当に大学について事細かに縷々ご説明されるのを横で聞いておりまして、本当に感慨深いものを感じておりました。ここに至るまでには阿部知事自らその思いを何回も私どもに告げられ、そしてまた事細かな、いろいろな注文があったわけですけれども、それが今日このような形で発表できることは私にとっても大変大きな喜びとするところでございます。お二人から話がありましたけれども、私どもの目指す大学というのは、やはりグローバルな視野を持ってイノベーションを創出することができる人材、そしてまた地域のリーダーたりうる人材をここから輩出すると、そういうことでございます。私は長い間、ずっと企業で働いておりましたものですから、今申し上げたイノベーションというか、そういうものの重要さということは日々痛切に感じているわけでございますけれども、最近ではイノベーションとは何かと申しますと、それはやはり社会的な変革を推進する力であると言われておりまして、ただ単に狭き技術革新であるとか、新しいことの組み合わせとか、そういうことではなくて、やはりイノベーションは新しい価値を生み出すものなのだと。そして、その価値が社会課題を、大きな社会課題を解決できるのだと。そのためにイノベーションというものが社会を変えていく力だというようなことが一般的には考えられておりました。それでは、そのイノベーション源泉は何かというと、私は、それは今知事からも説明がありましたように、アントレプレナーシップだと思っております。要するに起業家精神。また、今の日本のイノベーションが、ややもすると、世界の中で一時期に比べてしまいますと存在感がなくなってしまったのは、ひとえにアントレプレナーシップというか、起業家精神が衰退しつつあるのがその一因であるのではないかと思われております。ただ、最近は、例えば東京大学の大学院レベルの学生たちが、本当に優秀な人たちが、ただ単に大企業とか官庁に勤めるだけではなくて、大きな選択肢の一つとして自ら起業するのだというようなことを、若いジェネレーションの方が考えているということは、私は大変に喜ばしい風潮ではないかと思っております。そのアントレプレナーシップの本質は何かというと、私は、あらゆることに挑戦する、そのスピリットだと思っております。要するに、今日ここでお披露目いたしました、私どものロゴマークの上に、タグラインと申すのですけれども、Challenge your futureという言葉が出ております。これは非常にシンプルな英語で、あなたの未来に挑戦しようと。自ら、自分たちでするのだと。たった3語でございますけれども、大変意味のある言葉だと思っておりまして、特にyourという意味をつけたのは、自らが自立していくのだと、自分たちが自ら人生を切り開いていく、挑戦する、リスクを恐れない、あえて試みる、そういうようなスピリットを、実は育むようなそのような心を持った学生たちをこの大学から輩出できるのだというのは、私はこの県立大学の原点になるのではないかと思っております。
実はこれ最初はですね、Challenge your future の代わりの前は、日本語で何かよい言葉がないかといろいろ探していたのですけれども、金田一学長予定者が、英語にしたいということで、最終的にはこのChallenge your future という言葉になりました。それともう一つ、このロゴでご説明申し上げたいのは、THE UNIVERSITY OF NAGANOのUとNが組み合わさって、3本の柱になっているわけですけども、実は我々の想いとしてはこの3本の柱はですね、産学官、地方自治体と産業とそしてアカデミアというか大学が、一体となって新しい価値を生み出していくのだと、そういうものを表そうということで3本の柱を使っているわけでございます。
ご承知のように欧米におきましては日本に比べるとはるかに産学官の緊密度というのが高いものがございまして、今年の夏も阿部知事とそれから長野県の経営者協会の皆さま方とコロラド州へ訪問したことがありますけれども、その時にも企業を訪問すると必ずそこには大学との連携関係があり、大学訪問すると必ず企業が入り込んで、そこに研究室を作っているとか寄付講座を持っているとか、そのようなことが新しい産業を生み出して、それがまた地方の活性化に大きな役割を果たしているということを目の当たりに見てまいりました。ぜひこの長野県におきましても、私はこの新しい大学が、大変くちはばったいようですけれども、やはりこの地方創生の中核となっていくような、産学官のコアは私は常に大学であると申し上げているのですけれども、私どもの新しい大学のみならず、長野県の信州大学や松本大学ですとか、あるいは諏訪東京理科大学とかいくつも大学がございます。そういうところと連携をしながら新しい知の拠点としてこの大学を育てていきたいと思っております。最後にこれは余談になるかもしれませんけれども、実は今月に、イギリスのレスター大学の国際センター長の方が長野を訪問されて、キャンパスの建設のところを見ていただいたりとか、寮の建設のところを見ていただきました。レスター大学は今、金田一学長予定者がご説明した七つの世界の大学と提携しているわけですけれども、そのうちの一つであるのですけれども、皆さま方にとりましては、レスター大学は有名なプレミアリーグの一昨年のビリから昨年は優勝したとか、岡崎慎司が大いに活躍したとかですね、それから秋篠宮さまのご長女の眞子さまが留学されて、Dr.グリーンというセンター長もこの間おっしゃっていましたけれども、彼女は非常に人気者であると、そういうようなことで日本との関係が非常に近いということを言っておられました。これはその一つでございますけれども、そのような大学の連携が着々と今準備が進んでおりまして、こういう私どもが、理念としているところを、現実の姿で、そして、1年5カ月後に、開学の時には、未来に挑戦する心を持った多くの学生を迎え入れて、その方々が、将来はこの地域を引っ張るリーダーとして成長されることを心から願っている。そしてまた、そのような想いを語られて、本当にその20年、30年先に、長野県にとってよかったと思う、誇りある大学を創ってほしいという要請を受けて、私どもも頑張っております。ぜひ皆さま方の期待に応えられるような素晴らしい大学、そしてまた、学生達が一度は入ってみたいと思うような大学をつくっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

県立大学設立準備課企画幹 小野政仁
 次に、新大学専用のプレサイトの開設、それから、大学説明会の開催につきまして、県立大学設立準備課長の宮原の方からお話しさせていただきます。

県立大学設立準備課長 宮原茂
 私からは2点ご案内させていただきます。まず本日、長野県立大学専用のホームページ、プレサイトを開設いたしました。お手元のプレスリリースにアドレスですとか、QRコードを掲載してございます。この後、ご覧をいただく、PR用の動画ですとか、先ほどお配りしたパンフレットに記載の情報等が詳しく掲載されておりますので、ぜひ大勢の皆さまにご覧いただきたいと思います。
 2点目ですが、大学説明会を開催いたします。これもプレスリリースをお配りしてございます。11月23日の上田市を皮切りに、長野市、伊那市、塩尻市、全部で5回開催いたします。当日は、3学科の教員候補者による説明でありますとか、模擬授業等も行う予定でございます。ぜひお近くの会場にお越しをいただきたいということで、よろしくお願いいたします。以上でございます。

県立大学設立準備課企画幹 小野政仁
 それでは、最後に、30秒の新大学のPR動画を製作いたしましたので、ご覧いただきたいと思います。前方左側のスクリーンをご覧くださいませ。(動画再生)
 なお、この動画につきましては、先ほども申し上げましたが、大学専用プレサイトに掲載しております。発表は以上になります。

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取材者からの質疑(長野県立大学について)

 1 長野県立大学について

信濃毎日新聞 桑田菜央
 3人の方にそれぞれ質問をしたいと思います。知事に先ほどの部局長会議で、県立大学の今後は今の県立大学設立準備課だけではなくて、例えば産業労働部だとかいろいろな部局横断の協力が必要だと言っていたのですけれども、今後知事として、こうやっぱり主導的にこういったものを進めていきたいのかということを改めてお聞きしたいと思います。安藤さんには産学官連携ということでロゴにもこう入れたということで、大学があって企業との連携というのを今後多分本格的に深めていくと思うのですけれども、今後どう進めていきたいかということを改めてお聞きしたいと思います。金田一学長予定者にはやはり、今いろいろとホームページもあったりして、広報という活動が非常に活発化してくると思うのですけれども、今までなかなかこう準備が大変だったと思うので、広報はこれから本格化すると思うのですけれども、それへの意気込みというのをお聞きできればと思います。

長野県知事 阿部守一
 部局長会議で各部局もしっかり応援しろということで指示させてもらいましたけれども、例えば資料の24ページにもあるソーシャル・イノベーション創出センターということで、産学官連携とか地域との連携をこのセンターを拠点にしてどんどん進めていきたいと思っております。先ほど安藤理事長予定者からもお話しいただいたように、大学というのは学生が学ぶ場であると同時に、あるいは産学官連携であったり、あるいは新しい地域のイノベーションを起こしていく上で核となるべき存在です。
そういう意味で、大学の運営であったり、建設あるいは構成をどうするかというところは県立大学設立準備課が行うわけですけれども、地域間の連携や産学官の連携というのは、他の部局、例えば食健康の分野であれば健康福祉部、グローバルマネジメントのところであれば産業労働部であったりとか、そういう部局もしっかりコミットする中で、地域にとって価値ある大学にしていきたいと思っています。そのためにソーシャル・イノベーション創出センターも使っていきたいと考えておりますし、各部局も大学としっかり連携していきたいと思っています。

県立大学設立参与(新県立大学 理事長予定者) 安藤国威
 産学官が緊密な関係を築いていくには、同じようなランゲージというかコミュニケーションをしなくてはいけないと。そのためには同じようなランゲージを話さないとなかなか意思の疎通ができないところがありますので、そういう面では私はずっと産業の方から来ましたし、金田一学長予定者はずっと学の方で頑張ってこられて、それは私ども二人が一体となって企業訪問したりとか、経営者とのコミュニケーションの場を作ったりしてやっております。具体的には、長野を代表するエプソンからスタートして不二越、主たる企業の経営者の方々、実はさきほどコロラドへ行った話も出ましたけれども、これも海外の状況を同じような目線で見て、同じように考える経験もすることが大事だと思っています。そういう面でも一緒になって行きまして、それ以降一緒に20数名の経営者の方々とは心の通い合う関係になったということもステップだと思っています。それから開学した後はインターンシップをそうした企業の方々と協力して進めていこうと思っていまして、ただ単に国内のインターンシップではなく、海外も含めた関係も築いていきたいということを準備している最中でございます。

県立大学設立参与(新県立大学学長予定者) 金田一真澄
 私の方から、広報についてどういった戦略を持っているのかという話をいただきました。まずは高校巡りとして、この長野県に100ほどある高校を回るということがまずあるかと思います。ただ、これも普通に回るのではなく、校長先生と話すだけではなく、生徒と直に話をする、また模擬授業をやるというようなことが大変重要であろうと思います。先日たまたま、長野県でなく山梨県の甲陵高校というところで講演をしてまいりました。そこでは、4割が長野県出身の生徒ということでした。ですので、長野県の中だけではなく、もっと外を広く高校を回るべきではないかということを考えております。このあたりは予備校その他と知恵をいただきながら、やりたいと考えております。一方、ホームページは全国の先生・生徒が見るわけですから、これを充実させることも大変重要な課題になるかと思います。ですので、ホームページ今、私は残念ながらあのような30秒の動画についていけなくて、早すぎて駄目なのですけれども、はたして高校生はどういうのがよいのか、その保護者の方々がどういうのがよいのか、そういうこともきちんと議論しながら、それに合う、ある意味分かりやすく、ある意味魅力的な、そういうホームページによる広報、それからもちろんパンフレットの広報も大変重要である。それから、ぜひうちの大学も新しい特色をもってやりたい。そういったときに、新しい特色を持つ、また安藤先生のような、知事のような偉い方がいらっしゃると、それをメディアが上手く取り上げてくださるような形に、全国紙に取り上げてもらえるような形にぜひもっていきたいと考えております。これも戦略といえば戦略になるのかと思いますけれども。そういうことも考えながら、次の一歩をどう踏み出そうかと考えているところでございます。

長野県知事 阿部守一
 ぜひ信濃毎日新聞にも取り上げていただいて、よろしくお願いします。まさに今日、安藤さん、金田一さんと私が並んでいて、よくよく考えると産学官なのです。安藤さんはずっと産業界を牽引されて来られて、金田一先生はずっと学問の世界で、私はずっと役所の世界なので、まさに産学官の連携をしながら、この大学の構想を進めてきているということでございますので、よろしくお願い致します。

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阿部知事からの説明(そのほか)

 1 部局長会議を開催(次期5か年計画の策定、平成29年度当初予算編成方針、グローバルNAGANO戦略プラン、ベトナム訪問を終えて、子どもを性被害から守るための条例の周知・啓発について)、信州の伝統工芸品のご紹介

長野県知事 阿部守一
 それでは10月31日の会見を始めさせていただきたいと思います。
 まず私の方からは冒頭、部局長会議での報告事項等について4点、お話しさせていただき、その後で今日は信州の伝統工芸品のご紹介ということで、お六櫛についてお話しさせていただきたいと思います。
 まず1点目でございますけれども、次期総合5年計画の策定についてであります。平成25年の3月に「しあわせ信州創造プラン」を策定したわけでありますけれども、来年度、平成29年度が最終年度ということになります。そういう中で、次の総合計画の策定に着手しようということで、来る11月2日(水曜日)に総合計画審議会を開催して、そこで私から計画の策定について諮問させていただく予定に致しました。現在、「しあわせ信州創造プラン」の実現に向けて県庁を挙げて取り組んできておりますが、それと併せて国の地方創生の動きが出てきた中で、「信州創生戦略」にも取り組んでいるわけであります。次の計画では両者を統合する形にして「オール信州」で策定、推進を行っていきたいと考えております。大きな時代の変わり目でもありますので、部局長会議でも申し上げたように、ぜひ転換するべきところはしっかり転換を図っていきたいと思いますし、他方で「しあわせ信州創造プラン」もかなりいろいろと考えて方向性を出したわけでありますので、何でもかんでも変えるということよりは、むしろこれまで取り組んできたことをさらに発展させるという観点もしっかり持ちながら検討していきたいと思っております。できる限り県民の皆さんとさまざまな団体の皆さんとも対話しながら新しい計画を作っていきたいと思っておりますので、どうかまたご協力いただければと思います。
 それから平成29年度の当初予算編成方針についてでございます。先ほど、当初予算編成方針について報告があったわけでありますけれども、最終年度を迎える「しあわせ信州創造プラン」を、まずはしっかりと着実に成果を上げていきたいと思っています。また信州創生にも取り組み始めていますので、信州創生に向けてもしっかりと予算を重点的に配分していかなければいけないと思っています。「しあわせ信州創造プラン」の最終年度ということをやはり相当意識して予算編成していかなければいけないと思いますので、どちらかというとあれもこれも新しいことに取り組むというよりは、やはりこれまで取り組んできたことにしっかりとけじめを付ける、しっかりと目的を達成していく、そういうことを十分念頭に置いて予算を編成していきたいと思っています。また国の地財対策もかなり総務省と財務省との間では厳しいやりとりが予想される状況の中で、そうした動向も注視しながらしっかりと対応していかなければいけないと思っています。また仕事改革の推進をしておりますので、もとより予算自体の、仕事改革につながるような視点をしっかり持っていかなければいけないと思いますし、予算編成のプロセス自体もなるべく効率化を図っていけるように取り組んでいきたいと思っています。メリハリが付いた予算になるように努力していきたいと思いますし、また県民の皆さま方のさまざまな分野、さまざまな期待とか要請もございます。こうしたものにもしっかり応えていくということも念頭に置いて予算編成をしていきたいと思います。
 それから3点目でありますけれども、「グローバルNAGANO戦略プラン」についてでございます。産業の国際展開あるいは国際競争力の強化、さらには長野県としての世界への貢献、こうしたことを進め、ひいてはNAGANOブランドを構築するという観点で「グローバルNAGANO戦略プラン」を策定致しました。4年後には東京オリンピック・パラリンピックが開催されるわけで、そこに向けていろいろな海外とのつながり、連携というものを日本全体あるいは長野県もしっかりと強化していかなければいけないと思います。特に今回の戦略プラン、産業面での長野県の活性化に結び付けようという観点で、製造業あるいは観光業、農林業こうしたものの方向性についても力を入れて取りまとめさせていただきました。検討に当たっては市町村、経済団体、JETROあるいは観光関係者の皆さま方にもご参加いただき、部局横断で取り組みを整備しております。5カ年の計画期間にしておりますが、特に今後3年間を集中取り組み期間ということで積極的に具現化を図っていきたいと思っています。全ての分野において、今や世界との関係を抜きにしては語れない状況になっております。製造業は常に世界的な視野を持ちながら活躍されているわけでありますし、また農業の分野でも近年、輸出をしっかり伸ばしていこうということで、着実に輸出金額が上昇をしてきているところであります。また海外からの観光客の取り込み、率直に言って長野県は少し他の県に遅れをとっていると感じていますけれども、これから、逆に言えばまだまだ伸び代が大きい分野だと思っております。こうした産業の振興に国際的な視点、「グローバルNAGANO戦略プラン」をしっかりと生かして取り組んでいきたいと思っています。それに関連して、先週ベトナムに行ってまいりましたことの報告もさせていただきたいと思います。今回、ベトナムに対する初めての公式訪問団ということで、私を団長として向山議長をはじめ県議会の皆さま方、そして藤原川上村長、さらには企業の経営者の皆さま方、経済団体、農業団体、総勢65名で調査団を編成してベトナムを訪問させていただきました。10月23日の早朝に日本を発ち、木曜日の朝に帰国するという3泊5日の強行日程ではございましたが、私としては大変有意義なベトナム調査団になったのではないかと思っております。特にまず、ベトナムの中央政府の関係者とはかなり幅広くお話することができました。チャン・ダイ・クアン国家主席、そしてグエン・スワン・フック国家主席首相と会談させていただきましたし、また計画投資省、そして農業農村開発省も訪問させていただき、その上で、計画投資省は副大臣、そして農業農村開発省は大臣とそれぞれ会談をした上で、MOU、覚書を締結させていただくことができました。MOUに基づいて産業分野、そして農業分野を中心として、さらに具体的な交流、連携を深める取り組みを行っていきたいと思っております。また地方レベルではベトナムの古都として世界的に有名な世界遺産を有するフエ省の副知事、それからタイグエン大学から川上村にインターンシップの学生を迎え入れている、タイグエン省の知事との今後の交流について意見交換させていただきました。また長野県企業がベトナムの中で最も進出しているのが南にありますホーチミン市でございます。ホーチミン市においては、グエン・タイン・フォン市長、人民委員会委員長と懇談させていただき、今後の経済交流等を進めていく上での覚書の締結について、方向性については確認できたと考えております。また県内企業として、産業班はいくつかの企業を訪問していますが、私は本部班ということでありましたけれども、私も県内企業のエムケー精工ベトナムを訪問させていただき、県内企業のベトナムでの活躍ぶり、あるいは課題、こうしたものを共有させていただきました。また今回の訪問に当たっては日本の外務省、それからベトナムの駐日大使館に大変なご支援をいただいたわけでありますけれども、柳ベトナム臨時代理大使、そしてホーチミンの中島総領事、さらには藤田JICA所長、前野ホーチミン日本商工会会長、こうした方々ともベトナム経済の現状あるいはベトナムの今の状況、日本との交流、こうしたことについて情報交換させていただいたところでございます。ぜひベトナムとの関係を強化していきたいと思いますが、特にまず製造業に関しては、長野県から40を超える事業所が進出しておりますので、こうした皆さま方を支援する、あるいはこれから進出していこうと考えている企業もありますので、そうした皆さまを県としてしっかりと応援する体制をつくっていきたいと思います。またベトナム側、国家主席とお話ししても首相とお話ししても日本の農業に対する関心が極めて高い、特に川上村の非常に生産性の高い、多くの所得を挙げている農業について、相当なご関心をお持ちだと感じました。川上村は実習生の受け入れであったりインターンシップの受け入れであったり、そうした人材育成面での交流も行っているわけでありますけれども、今後、川上村とも十分相談させていただいた上で、農業の分野での貢献について、あるいは農業分野での交流についても具体化を検討していきたいと思っています。今回、多くの皆さま方にご参加を一緒にしていただいておりますので、また長野県のベトナム交流協会瀬木会長をはじめ長年交流されてきた皆さま方、あるいはすでにベトナムに進出している企業、あるいはこれから進出を検討をしている企業の皆さま方、あるいは県議会の皆さま方、こうした皆さま方とも意思疎通を図って、今後の方向性をしっかりと定めていきたいと思っております。
 それから4点目でありますけれども、子どもの性被害の関係についてでございます。「子どもを性被害から守るための条例」の規制項目については、いよいよ明日から施行されます。今回の部局長会議では県民文化部長から普及、啓発の状況、それから子ども性被害の公表と検証について報告があったところであります。公表についてはプライバシーには細心の注意を払わなければいけないという状況の中で、被害者等が特定されないように十分配慮した上で、県警からご提供いただいた逮捕事案、それから逮捕には至らない性にまつわる事案、こうしたものに加えて児童相談所あるいは性暴力被害者支援センター「りんどうハートながの」にも相談案件が寄せられてくることが見込まれますので、こうしたことを原則年1回プレスリリースあるいはホームページ等で公表していきたいと思っております。また検証については子ども支援委員会におきまして、個別事案を、これは非公開なりますが、詳細に検証していただきたいと思っておりますし、また青少年問題協議会においては公開で条例の運用、施策の充実、こうした点について検討していってもらいたいと思います。こうした公表と、それから条例の運用状況の検証によりまして、子どもを性被害から守るための取り組みをしっかりと定着させていくと同時に、必要な対応をこれからもしっかり行っていきたいと思っております。
 以上が部局長会議の報告事案でありますが、それからもう1点でありますけれども、伝統的工芸品の知事室へ4半期ごとに展示していただいている件であります。今回は「木曽のお六櫛(ろくぐし)」を展示することと致しましたので、皆さま方にご紹介を致します。こちらに実物を展示していただいておりますけれども、お六櫛は昭和57年に長野県知事指定とされた伝統的工芸品であります。昔、お六という娘がお告げに従ってミネバリの櫛で髪をとかしたところ、持病の頭痛が治ったという伝説が起源でお六櫛というネーミングになっています。江戸時代から300年余の伝統を有する大変素晴らしい工芸品でございます。現在は木祖村の藪原地区で生産されています。主に硬くて粘りのあるミネバリという木を材料にして、手挽(び)きの技法等で作られ、形や大きさ、歯の付け方によりまして、梳(す)き櫛、解かし櫛、挿櫛など、さまざまな名前が付けられております。本日は木祖村のお六櫛組合 組合長の北川聡さまにお越しいただいておりますので、少し作品等についてご紹介いただければと思いますのでよろしくお願い致します。

木祖村お六櫛組合 組合長 北川聡 氏
 お六櫛の技法は、実は昭和48年に長野県の無形文化財に認定されているわけであります。それ以来われわれは、その技法を守って次に伝えるということに力を入れてきたわけでありますが、今日の作品は、今、櫛は手で1本ずつ歯をひく手挽きの櫛と、それから機械で歯を挽いて作る櫛と、大きく分けると二つあります。やっぱり手挽きは量産が少ないものですから、機械挽きでの産業化を図らないといわゆる生業として成り立たないという側面も持っていますが、やっぱり手挽きということで、手挽きをすることで、その技術を見ていただくことでのお六櫛への反響というのは結構大きいわけでありますので、いずれにしても県の無形文化財という技法を守るということに力を入れながら、また産業として振興が図られるように、今回も長野県へお願いして今日の運びになったということであります。幸いこの頃テレビ等で取り上げていただいて、需要が伸びてうれしい悲鳴を上げているところでありますが、いずれにしても量産できない手作りの櫛でありますので、心を込めて作って皆さんの愛着に応えていきたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いします。

長野県知事 阿部守一
 長野県としても後継者の育成であったり、あるいはミネバリの木というのがなかなか今少なくなってしまっているようでありますので、そうしたものの確保等も含めて応援していきたいと思っているところでありますし、先ほど北川組合長のお話にあったように、今はなかなか制作が追い付かないような状況もあるようでありますけれども、こうした状況がぜひ長続きするように、ぜひ皆さんにもご支援いただきたいと思いますし、われわれ長野県としてもしっかり対応していきたいと思っております。ちょっと長くなりましたけれども私どもの方からは以上でございます。よろしくお願い致します。

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取材者からの質疑(そのほか)

 1 当初予算編成方針について

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 今、知事の方からもご説明あったんですが、来年度の当初予算の編成方針の関係で、この2年はゼロシーリングだったかと思うんですけれど、来年度の関係では3年ぶりになりますか、シーリングを設けるという形になっているかと思うんですが、その辺、知事も部局長会議でも、今もご説明ありましたれけど、かなり地財計画が厳しくなるんじゃないかとか、例えばこの財源不足の見込みっていうのも、本年度の見込みよりは額が増えているということで、シーリングを設けた意図を伺いたいというのと、あと今回3%減という形になるかと思うんですが、数字を3%にした根拠があれば教えていただきたいんですが。

長野県知事 阿部守一
 全般的に毎年、今の時点では大きな財源不足が見込まれている中で予算編成に入って、そして予算編成なり、実際の予算の執行を通じて、逆に毎年、積立金、基金残高も増やしてきているというような財政運営をここしばらく続けてきています。そういう意味で、片方で常に危機感を持ちながらも、しかしながら必要なところにはしっかり予算を付けていくというスタンスで取り組んできています。来年に向けては国レベルの議論を見ていると、やや財務省が地方に対して厳しいスタンスを示しつつあるという感じを受けていますけれども、そうした動向はわれわれ注視しながらも、他方で私はやはり各部局が、先ほど部局長会議で申し上げましたけれども、各部局が自律的に予算を編成に取り組んでまいりたいと思っています。そういう意味で、マイナスシーリングは今回、5%とか10%とかではなくて3%でありますけれども、その中でやはり各部局がしっかり創意工夫をしていってもらいたいと、そういう強い思いを抱く中でシーリングを政策経費については掛けています。ただ、例えば信州創造プランとか、総合戦略でやるような事業については枠外でありますので、片方でしっかり残すべき分野はしっかりと政策論議をしてもらいながら、片方で各部局の中で、しっかりと予算の効率化を図ってもらうと、そういう観点で、今回の予算編成方針を出し、その中でシーリングも設定したという状況であります。

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 部局長会議でも先ほどの話の冒頭のごあいさつの中でも予算編成のプロセスもなるべく効率化を図りたいと仰って、知事がイメージされているのは一般的には財政課長、総務部長、知事査定という、こういった査定の段階を減らしたりとかというのをイメージされているということですか。

長野県知事 阿部守一
 今、財政によく考えてもらっていますけれども。段階を減らすということも有り得るとは思いますし、結局、例えば大きな方向性については最終的には私のところで方向付けするので、最終的な段階でやっぱりやめましょうというよりはもっと早い段階で各部局と意思疎通をすることによって、できるだけ県庁の職員の結果的に予算に結び付かないような作業を減らすようにしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 そうすると、知事の判断が求められそうな案件というのはちょっと早めにその辺をもう少し連携しながら。

長野県知事 阿部守一
 すでに重点事業のやりとりの中で私の考え方も言ってきていますし、各部局からの考え方に対して私の見解も話していますので、そういう意味で、少し事前の早い段階での粗ごなしは行いつつあるというのが現状であります。

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 2 千曲市への新幹線新駅設置について

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 話題は変わって、昨日、千曲市長選の投開票があって、新幹線の新駅の誘致推進を掲げた現職の方が新人の方を破って再選されたということなんですが、うちの方の出口調査では7割ぐらいの方が新幹線の新駅設置に反対していて、県として千曲市への新駅の誘致というのは積極的関わられてはいないかと思うんですが、知事は千曲市への新駅の設置というのはどんなふうにお考えになりますか。

長野県知事 阿部守一
 ちゃんとした需要予測等を踏まえて、必要性があるのかないのか、そうしたことも含めて考えていただくことが重要だろうと思っています。千曲市に限らず、各市町村それぞれいろいろな課題があるわけですけれども、選挙結果をどう受け止めるかというのは、私の段階では個々の選挙がどうこうというのは、もちろんそれぞれの市町村でいろいろな議論があって、そしてその結果として有権者が選択されたんだと思いますけれども、そういう中で、県に対してどういう形でご要請があるのかとか、あるいは県に何を期待されているのかということは、また別途お伺いをしながら対応は考えていきたいと思います。

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 3 リニア中央新幹線について

信濃毎日新聞 井手拓朗 氏
 明日、リニア中央新幹線が大鹿村で、JR東海が起工式を開きます。そこで2点伺いたいんですが、県としてはリニア推進という立場で、知事にここでまた改めてリニアへの期待というのを、思いを教えていただきたいのと、あと昨日、大鹿村で意見交換会ありましたけれども、そこでやっぱり工事に対する不安だったり、県だったりJRに対する要望なんか、そんな声もたくさん出てきました。そういうのに県はどう対応していくか、その2点を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 リニア中新幹線については今、伊那谷自治体会議を作ってリニアバレー構想を推進して、リニア中央新幹線の整備が伊那谷全体あるいは長野県全体にとってもメリットがあるような対応していこうということで、例えば関連道路の整備も含めて、すでに取り組みを始めています。長野県は広い県土でありますけれども、例えば東北信地域は、新幹線が長野冬季オリンピック・パラリンピックを前に開業を長野市までしたわけでありますし、中央部、松本だったり諏訪の中央線の高速化ということは年来の課題ではありますけれども、一定の時間・距離で大都市とはつながっている。一番時間・距離が長いのが伊那谷という中で、リニア中央新幹線が開通することになれば、飛躍的に他の地域との交流というのは容易になります。容易になった環境も、容易になったということだけで終わらせてしまうと場合によったらマイナスという部分が大きく出てしまう可能性もありますけれども、それをいかにどうプラスに転じさせるか、地域のメリットをどう大きくするかという取り組みがこれから求められているわけでありますけども、しかしながら、そうした可能性を開いてもらうという意味では、リニア中央新幹線の役割というのは長野県にとって大変大きなインパクトがあるものと思っています。他方で昨日も大鹿村の村長あるいは議員の皆さま方、さらには観光とか商工会とか村のいろいろな分野で中心的に取り組まれている方たちと意見交換させていただきましたが、いろいろな課題であったりいろいろな懸念があるということは改めて共有させていただきました。これは当然の話だと私は思っていまして、こうした当然の課題とか懸念に対して、やっぱりしっかり、これは村も適切に対応をされてきていると思いますけれども、県としても県が取り組むべきことあるいは村あるいは関係者と一緒に取り組むべきことについてはしっかり取り組んでいくと同時に、JR東海、今回の事業主体であり、今回のさまざまな課題のある意味原因者でもあるJR東海に対しては申し上げるべきことはしっかりと申し上げて、地元の皆さんが少しでも理解をいただきご協力いただける中で進めていくことで、リニア中央新幹線の工事の進捗(しんちょく)が進められるように取り組んでいきたいと思います。

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 4 ベトナム訪問について

信濃毎日新聞 須田充登 氏
 ベトナムの訪問に関連していくつか質問します。先ほども知事の方から製造業の分野で、すでに進出している企業であるとか、これから進出、誘致していこうとする企業をしっかり応援する体制をつくりたいというお話がありましたけれども、数ある国の中でも、とりわけそのベトナムへの進出というものを応援するということに力を入れられるという意味でいらっしゃいますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今回ベトナムを訪問したので、ベトナムを中心にお話ししていますけれども、進出企業であったり進出しようとしている企業への支援というのはベトナムに限らず、しっかり窓口をつくって、そして企業の皆さんからもお話が出ていますが、進出した企業同士の情報交換の場とか、そういうこともつくりながら海外展開を応援していきたいと思います。この部分はベトナムをまずきっかけに取り組みますけれども、必ずしもベトナムだけにとどまるものではないと思っています。

信濃毎日新聞 須田充登 氏
 そうするとベトナムの位置付けというのは諸外国の中でどういう位置でお考えでいらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 今回ベトナムに訪問して改めて感じたわけですけれども、まずベトナムはASEAN諸国の中でも3番目に人口が大きい。ベトナム自体の市場規模としてはもう一定の規模があるわけでありますし、まだ他の国々と比べて比較的賃金水準が低いということで、そういう意味で、ベトナム市場あるいはベトナムから他国の市場に向けての進出先としても大きな可能性を持った地域だと考えています。そういう意味では、先ほど申し上げましたように、県内の企業の中には今後のベトナム進出を検討している企業もありますし、近年の進出状況を見ても比較的ベトナムに進出されている企業が多いという現状もあります。そういう中で、一つベトナムとの関係というのはしっかり位置付けていきたいと思っています。特に、経済界の皆さま方からも言われたんですけれども、やはり個別の企業だけでは、例えば海外のいろいろな規制とじゃ国の対応について、なかなか対応しきれない、解決しきれないということもあります。そういう部分はわれわれ行政が一緒に協力していくことが重要だと思いますし、今回、先ほど申し上げた計画投資省、それから農業農村開発省との間で具体的な覚書も締結しておりますので、こうしたものを基に長野県の企業とか団体が取り組んでいることの応援をしっかりと行っていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 須田充登 氏
 恐らく政治の状況とか行政の状況とか、たぶん日本と違うわけで、恐らく進出をお考えになる企業さんからすれば、そういう情報の部分とか、かなり支援という意味では意味があるのかなと思いますけれども、公と公のパイプをつくる一歩というふうに伺いましたけれども、そのパイプをどういうふうに生かして、進出している企業をサポートしようということを今、お考えでらっしゃるかを教えていただきたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 先ほどグローバル戦略のお話もしましたけれども、総合的なアプローチをしていくということが重要だということを今回のベトナム訪問でも痛感しました。先ほど少し申し上げましたが、国家主席あるいは首相と会談したときにはいずれも、もちろんものづくり産業面でのお話と同時に、日本の農業、特に技術的な分野についての支援、人材育成の支援について、非常に高い関心をお持ちだということを確認しました。国との関係というのは相互にウィン・ウィンの関係を作っていかなければいけないわけでありますので、私どもとすれば、例えば農業面での人材育成の支援をする、その一方で長野県の農産物を輸出しやすい環境をつくってくださいということでお願いしていますので、農業分野でもウィン・ウィンの関係を作っていく必要があると思いますし、それからもう一方でわれわれ農業分野での協力をするというのと併せて、ベトナム側から進出している企業に対する支援、協力、こうしたものを引き出す、こういうことで、先ほどのように個々の企業だけどなかなか1対1対応での関係になってしまいますけれども、われわれ行政がサポートすることによって、もう少し複眼的で幅広い視点での取り組みになる、あるいは企業に対してはもう少し大きな視点での支援ができると思っていますので、こうした関係性を広げていきたいと思います。

信濃毎日新聞 須田充登 氏
 最後に1点、農産物の輸出拡大の関係で、検疫に関する部分、国と国の協議があるわけですけれども、今後知事としては日本の政府に対して、どのような働き掛けというか行っていくお考えかを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 その部分については、今回のMOUの中ではプロジェクトチーム、ワーキングチーム、要は一緒に考えていきましょうという形にしています。ぜひそれを早く立ち上げて、その中で今の輸出の話も含めて、全体的に考えていきたいとに思っています。お話があったように、検疫措置の話は国レベルの交渉事に最終的にはなるわけでありますけれども、しかしながら私ども長野県が先方と具体的な話をする中で一定の方向性が見えてくれば、それは農水省あるいは外務省、こうしたところにも働き掛けて一緒になって取り組んでいただくようにしていきたいと思っています。

 

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 5 「子どもを性被害から守るための条例」について

中日新聞 五十畑将之 氏
 子どもを性被害から守るための条例について2点お伺いしたいんですが、先ほどお話の中で今後の運営については子ども支援委員会や青少年問題協議会で検討していくというお話がありまして、今回の条文の中でも非常に限定的に項目を絞って、冤罪(えんざい)等の被害に対応する一方で、いわゆる第二類型と言われるような広域な部分については盛り込まれていない中で、そういったところで県警が出した17事例20人についても、必ずしもこれが今の条例で対応できないと指摘されることについて、今後どのようなことをお考えになられているかということと、もう1点、今回の条例全面施行によって全国的に統一して条例が制定されて、今後県としても国の方に法制化も求めていくような方向と伺っているんですが、全国で最後、後発県として、条例を定めた県としてどのように国等に求めていきたいかという2点を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 最初の点についてですけれども、ご指摘あったように、私どもの今回の子ども性被害から守るための条例の罰則規定というのは、他県のいわゆる青少年育成条例の特に「淫行する」という規定を置いているところからすると処罰対象を絞っています。私は真摯(しんし)な恋愛、大人と子どもの間でも場合によったら真摯な恋愛ということももちろんあるわけでありますので、法律の専門家あるいは関係者の皆さま方との検討を慎重に行う中で、今の条例案が最善だということで制定をさせていただいています。であるがゆえに、例えば子どもへたちの教育だとか、例えば人権教育、性教育、こうしたことであったり、あるいはインターネット教育だったり、こうした予防のための措置というのが他の県以上にわれわれは重要だと認識しています。そういう意味で、子ども性被害から守るための条例は罰則のところだけとか教育のところだけではなくて、総体として成り立っている条例でありますので、ぜひトータルで動かしていきたいと思っています。ただ、まだ長野県としては罰則規定を設けるのは今回初めてのケースになりますので、そういう意味では県民の皆さま方の理解と協力を得ながら進めていこうということで、県警からも一定の情報を提供してもらう中で運用状況の検証をしっかり行っていきたいと思っています。それから国への対応の話でありますけれども、これは二つの観点から国へは対応をお願いしていきたいと思っています。私が行けていないので事務的には要請させていただいておりますけれども、検討の中でも議論がありましたけれども、加害者側の更生、これは処罰の対象になるとあとは基本的に司法プロセスであったり、刑の執行のベースになると地方行政の手から離れてしまうわけでありますので、そういう意味では再犯防止の取り組みも含めて国にしっかり考えていってもらいたいと思います。それからもう一つは、やはり未成年者に対する性行為であったりわいせつな行為に対する処罰。各県少しずつ微妙に規定の仕方が違いますけれども、私ども長野県が今回の子ども性被害から守るための条例で罰則規定を作ったことで、全ての都道府県が一定の罰則を持つようになったわけでありますので、ぜひ国においては、ぜひそうした状況を踏まえて、子どもに対する性被害、性暴力というものをどう扱うのかということについて、しっかり国レベルでも考えていってもらいたいと思っています。こうした点は要請していきたいと思っています。

長野県知事 阿部守一
 どうもありがとうございました。

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電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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