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更新日:2016年11月24日

知事会見(平成28年(2016年)11月24日(木曜日)14時10分~14時45分 会場:県庁)

≪阿部知事からの説明≫

1 県議会11月定例会が開会

2 韓国ソウル特別市との観光交流に関する協約締結について

3 県庁オフィス・フードドライブの実施について

≪取材者からの質疑≫

4 県庁オフィス・フードドライブの実施について(その1)

5 次期総合5か年計画の策定について

6 教員の不祥事について

7 子どもを性被害から守るための条例について

8 自転車安全条例について

9 松本空港の国際化について

10 県庁オフィス・フードドライブの実施について(その2)

11 千曲市の新幹線新駅設置計画について

12 長野県観光機構の不適正な会計処理について

1 県議会11月定例会が開会

長野県知事 阿部守一
 皆さん、こんにちは。今から会見を始めます。(手話で表現)
 11月24日の会見を始めさせていただきます。私からは、2点お話を申し上げますが、その前に本日から11月定例県議会開会ということで、先ほど補正予算案、条例案を提出させていただいた上で、提案説明申し上げたわけであります。この補正予算案、特に今回、産業関係の予算等を中心に国の補正予算も積極的に活用させていただいた予算になっていますし、地域振興局も条例案と合わせて関係予算も提案させていただいております。県議会でまたご審議いただくわけでありますけれども、ぜひご議決をいただいて、この予算あるいは条例をしっかり執行していくことができるよう対応していきたいと私どもからも県議会の皆さま方のご質問には誠実に対応していきたいと思っています。

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2 韓国ソウル特別市との観光交流に関する協約締結について

長野県知事 阿部守一
 そういう中で、私の方から2点ですが、これはお手元に資料をお配りしているかと思いますが、一つは韓国ソウル特別市との関係でございます。昨年8月に長野県知事としては公式には初めて、韓国を訪問させていただきました。その際、ソウル特別市にも訪問させていただいて、パク・ウォンスン ソウル特別市長とお話しさせていただきました。その中で観光に関して具体的な提携・交流を行っていこうとお話ししてきたわけですが、今回、その後の調整の結果、太田副知事がソウルを訪れて、リュ・キョンギ副市長と「観光交流に関しての協約書」を締結してまいりました。この協約に基づいて、長野県としても、韓国ソウル市の観光事業にも協力していきますがソウル市の協力を得ながら、長野県の、特に韓国からの誘客促進に努力していきたいと思っています。先月策定した「グローバルNAGANO戦略プラン」の中でも、韓国を経済的提携国として重点的に取り組みを行う国に位置付けさせていただいておりますし、日本全体では韓国から大勢の観光客にお越しいただいていますけれども、長野県は、まだまだ全国水準に比べると韓国からのお客さまが極めて低い水準にあります。可能性としてはもっと大勢の、非常に近い国でもありますので多くのお客さまをお迎えすることができると思っておりますので力を入れていきたいと思っております。ホームページでの観光情報の相互発信、あるいは観光施設等での相互割引キャンペーンの実施であったり、あるいは松本空港の活性化とも合わせて韓国からのチャーター便の就航の促進であったり、またソウルで旅行博が開催されますが、こうしたものにも今後、長野県として積極的に出展して韓国に対するアピールを強めていきたいと思っています。

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3 県庁オフィス・フードドライブの実施について

長野県知事 阿部守一
 2点目でございますけれども、これもプレスリリースさせていただいていますが「第1回県庁オフィス・フードドライブの実施について」でございます。12月8日と9日の2日間にわたりまして、県庁で初めてフードドライブを実施することにいたしました。日本における食品ロス、非常に多くの量が捨てられている状況にあります。平成25年度の農水省と環境省の推計値で見ると632万トンということで、日本人1人が1日にお茶椀1杯分を捨てている、極めて大切な食料、食べ物を無駄にしている現状にあります。日本の食料自給率は、現在約39%ということで多くを輸入に頼っている国がこういう状況ではいけないだろうと思っています。現在、多くの関係者の皆さま方の協力のもとで、食品メーカーとか家庭での食品ロスを、必要とされる方々にお届けするフードバンクの活動が全国で広がり、そして本県でも行われてきているわけでありますけれども、こうした取り組みをわれわれ行政としてもしっかりサポートすると同時に、一緒になって取り組んでいきたいと思っています。また、せんだって私も小諸のこども食堂へ行って、一緒に子どもたちとご飯を食べてきましたけれども、こうした交流の場を広げていく上でも、そこで提供する食材を無償または安価で調達していく仕組みをつくっていくということは大変重要だと思っています。こうした観点で、今回、県庁としても、こうした世の中の前向きな動きに呼応して、プレーヤーとして参画しようということで、県庁オフィス・フードドライブを実施することに致しました。今回、県の職員が対象ということではありますけれども、県職員以外の一般の方でも提供いただけることにしておりますので、まずご協力いただければありがたいと思っています。県庁あるいは長野合同庁舎のお近くにお住まいの皆さま方には、県職員と同じようにご協力いただければありがたいと思っております。受け付けさせていただく品目等について一定の制限がありますので、ぜひチラシをご覧いただきたいと思いますし、またご不明な点等については関係課にお問い合わせいただく、あるいはホームページ等で確認していただければと思っております。今後ともこうした活動に県としても積極的に関わっていきたいと思っておりますし、また、われわれは行政でありますので、単にプレーヤーとして参画するということだけではなくて、こうした取り組みが広がっていくような仕組みづくりとか、制度の変革だとか、そうしたことも含めて考えていきたいと思っております。私の方から以上でございます。よろしくお願い致します。

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4 県庁オフィス・フードドライブの実施について(その1)

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 今、説明あった県庁オフィス・フードドライブですけれど、定期的に開催していくという形になるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 第1回と銘打っているので第2回、第3回を検討していかなければいけないと思いますが、まずやって、状況をしっかり確認した上で、必要があれば継続していくということになろうかと思います。まずは、県の職員中心でありますから、県の職員がどれだけ積極的に協力してもらえるか、掘り起こしをしていかなければいけないのですけれども。その状況を見た上で、今後、県の職員だけがやっていればいい話ではないので、先ほど言ったように、プレーヤーであると同時に、制度・仕組みを構築していくのも県の役割だと思いますので、どういう力のバランスでやっていくかということは、まず1回やった上で判断していきたいと思います。

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 こうしたことが広がるように制度とか仕組みづくりというのが行政の役割というのもあるかと思うんですけれど、知事が今、そういった仕組みで描いているようなものというのは何かありますか。

長野県知事 阿部守一
 われわれ行政の中で今後しっかり考えていかなければいけないですけれども、信州こども食堂の方たちと話したり、あるいは子育て中の県民の皆さんとお話するときに私が最近言っているのは、食事ももちろん大事ですけれども、日用品とか衣類です。子どもたちが大きくなっていくのに、その都度新品を購入していくということもやはり子育てについて経費が掛かる大きな要因になっていると思いますので、食以外の分野も子育てをされる方々の負担が軽くなるような、リサイクル、リユース、こうした仕組みを考えていくことが必要だと思っていますし、また食の分野でも、今回、生鮮品は除くということで、県がいったん集めてから支援先にお届けするという形で、間の流れが多くなるので、生鮮品は受け付けないという形の整理にさせていただきますけれども、例えば実際のこども食堂の中で、やっぱり生鮮品がなければいけないというところもありますので、そういう意味で、県として地消地産の取り組みをこれからもっと進めていこうと思っていますけれども、地域内で協力し合える体制をつくっていくことも重要だと思っていますので、フードドライブであったり子育て支援であったりという観点では、まだまだ講ずるべき取り組みというのがたくさんある。今日のプレスリリース資料も県民文化部と健康福祉部と環境部が連名で出しているように、今申し上げたようなことは単独の部局ではなかなかできないので、そういう意味で、これから子育て支援策はもっともっと強力に進めていかなければいけないと思っていますので、ぜひ部局横断で取り組めるように頑張っていきたいと思っています。

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5 次期総合5か年計画の策定について

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 今日、議会の提案説明の中で、次期5か年計画の関係も知事の方から触れられていましたけれど、大学生や高校生とか幅広い県民とできる限り対話をしながら、策定していきたいという話がありましたけれど、それも何か知事の中で幅広く県民を巻き込んでいく、巻き込んで作る総合計画というのは何かイメージされているようなことはありますか。

長野県知事 阿部守一
 まだこれから考えなければいけないですけど、まず、あえて大学生とか高校生を例示させていただいています。もちろんさまざまな団体とか、大人の人たち、社会人の人たちとの意見交換をしていきたいと思います。今、大きく世の中が変化しつつある中で高校生とか大学生とか若い世代の人たちの政治とか行政に対する関心をもっと上げていかなければいけないと思いますし、また若い人たちの視点をもっと行政に入れていくことができなければ、5年後10年後先を見越した取り組み、施策はまとめていけないだろうと思っていますので、そういう意味で若い人に焦点を当てた形での提案説明にさせていただいています。意見の聞き方も、単にアンケートをやったからいいですよということではなくて、むしろ行政側から人が集まるようなところに出掛けていく、あるいは学校に出掛けていく、そういうことも含めて考えていかなければいけないだろうと思っています。もとよりそういうことでやると結構手間暇がかかるので、例えば県職員だけではなくて、大学とかにも協力してもらうとか少し工夫しなければいけないと思いますけれども、できるだけ多くの皆さんの思いとか声が、特に若い人たちを含めて反映できるように工夫していきたいと思っています。


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6 教員の不祥事について

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 22日、伊那の小学校の先生が住居侵入などで逮捕されたということで、本年度の現役教諭の逮捕例というのが3人目という形になってしまったのですが、その辺、知事はどんなふうに、ちょっと教員の不祥事が相次いでしまっていることについてどんなふうに受け止められてますか。

長野県知事 阿部守一
 教員の資質向上の取り組みを進めてきて、一時的に不祥事の数が減り、また、教育委員会としてもこういった性的な問題に対しても、積極的にこれまで以上に取り組みを進めていこう、強化していこうというときに、こうした逮捕事案が出てしまったことは大変大きな問題だと思います。これは教育委員会で事実関係をしっかり確認した上で厳正な処分を行っていただかなければいけないと思っています。ただ教員の場合は、子どもたちへの影響とか、そうしたこともあるわけで、そうした自覚を一人一人の先生方、もちろん真面目に熱心に取り組まれる先生方も大勢いるわけですけども、まずしっかり一人一人の先生も、そして教員の皆さん全体も、改めて認識してもらいたいと思っています。それと同時に教員の皆さんがより子どもたちにしっかり向き合って、本来の職責をしっかり果たしていくことができるような環境や風土づくり、こうしたことについては、教育委員会と一緒に私も協力しながら考えていかなければいけないと思っています。

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7 子どもを性被害から守るための条例について

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 教員の不祥事に関連しまして、子どもを性被害から守るための条例についての質問ですが、信濃毎日新聞でも紹介したのですが、実際に高校生なんかに条例施行後に取材してみますと、知らないとか聞いたことがないといった声があって、それについての知事の受け止めと、併せて、私、条例の取材に合わせて、松代高校で条例の説明をしているところを取材させていただいたのですが、非常に丁寧な先生で、生徒を若者として扱って子ども扱いせずにちゃんと性のことについて語っていて、文科省の統計なんかでも教員の不祥事といいますか、わいせつ事案がある一定程度あって、その半分ぐらいが自分の学校の教え子という話の中で、学校現場で処罰規定については、信濃毎日新聞社と知事の考え方は違いますが、子どもを性被害から守るためという立場からすると、条例を先生方一人ひとりから生徒の皆さんあるいは児童の皆さんに説明する、これはまずいことなんだ、嫌なことは嫌と言ってくれっていうこと自体は非常に意義があると感じています。そういう意味で今回は11月1日に施行ということで、10月末にやっていらっしゃいましたが、来年度以降も同様の取り組みがあってもいいのかなというふうにも感じるのですが、そのあたりについて、知事の考えをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 そうですね、まったく私も同じ考えです。同じ考えというのは、要するに学校の先生が自分でそしゃくしたうえで、今回の条例の意義とか、子どもたちに語っていってもらうことが重要だと思っています。単に通り一遍、パンフレット作ったから見といてねということでは子どもたちの理解も深まらないと思いますし、むしろ私はこの条例を通じて一人一人の先生方にも、今回の条例は性被害・性暴力の一部のところしか射程には入れてないですけれども、幅広く性にまつわる問題はあるわけで、それをやはり子どもたちと、教え方も難しい部分があると思いますけれども、そこがしっかりできなければいけないし、できることによって、ある意味で先生方の考え方も自分の子どもたちに対する、あるいは性に対する具現化だということを再認識してもらいたいと思います。私の権限事項から外れる部分ですけれども、また教育委員会、教育長には、聞いているかもしれませんけれども、私もそういう思いは伝えて、今回の問題、あるいは今回の問題に限らず、子どもたちが今おっしゃったようにちゃんと嫌なことは嫌と、先生から言われても嫌だと、知っている人から言われても嫌だということをちゃんと意思表示することがいいことなんだよということをもっと広げるようにしていきたいと思います。

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 それと関連して県の弁護士会のほうが、処罰規定の運用について冤罪(えんざい)がなかったかどうかっていうのを効果検証する仕組みをつくってくれという要望を出していて、ちょっと私が印象に抱いたのは冤罪を見つけ出すっていうのは例えば新聞記者だったり、弁護士さんとかが新しい証拠を見つけてきて世に問うて発覚することってあると思うんですけれども、そういう県として第三者組織としての組織を作ることもあるのかなとも感じるんですが、難しいところですが、知事としては弁護士会からの要望というのをどんなふうに受け止めていらっしゃいますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 弁護士会がそういう反応されていたというのを新聞で見て、関係部局、次世代サポート課に言って、うちが考えている例えば子ども支援委員会で個別の話を取り上げて、しかも警察から情報提供を一定程度受けてやっていきますということを知っているのかどうかちゃんと説明してきてくださいって、そしたらあまり認識されずにそういうご発言されていたみたいなので、そこは、一定程度クリアされているのではないかというのが私の認識ですが、もしちょっと弁護士会が今われわれが対応考えているということで不十分だとまだお考えであれば、またそれは対応するべきものか考えますけれど、一応今の仕組み、子ども支援委員会と青少年問題協議会に現状報告をして子ども支援委員会には個別のケース、非公開なので、個別のケースも極力お出しして検証していきますよと、われわれ考えていますし、そうしたことも記事の後、弁護士会にはお伝えしていますので、そういう意味では一定程度ご理解いただけているのではないかと思っています。

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 それにまた関連してなんですが、条例の施行後内閣府に行かれて、淫行処罰の関連について法制化を要望として出していらっしゃいますが、これについては文字通り国会レベルで処罰のあり方あるいは処罰規定を議論してほしいと読むべきなのか、あるいは知事としては長野県は条例で規定できる処罰で一番最高刑といいますか、懲役2年または100万円以下の罰金という中で、一部の自治体さんでは1年だったり下げている中で、合わせてくれと言われると、厳罰化を求めているとも、受け取れるんですが、知事としてやはりどういった考えで要望書を出されたというところについてお願いできませんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 主としては国レベルでしっかり議論をしてもらいたいということが主です。ただ、私どもの罰則規定も自治法で認められた上限に貼りついた形になっていますので、そういう意味では子どもに対する性行為、しかも欺罔(ぎもう)とか威迫とか困惑に乗じての性行為というのは、この罰則の範囲で収まっていていいのかというご議論もあるので、そうしたことも含めて、両面ありますよね。ここまで47都道府県がそろって、類似の、ちょっと各県によって量刑の重さとか対象が微妙にずれているのですが、そこは私は基本的に地方自治が充実することが望ましいと思っている立場ですけれども、ここが微妙にちょっと違っていて、それが自治の責任だとあまり思いません。むしろ国がしっかり受け止めて、全体としてあるべき制度設計をしていく時期に来ているんじゃないかと思っています。

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8 自転車安全条例について

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 自転車条例について2点お尋ねしたいのですが、性被害防止条例の取材も関連して、貧困家庭だったり、いろいろ若者、子どもの取材をしてきたんですけれども、経済的な貧困とともに、親御さんだったり地域の方と関係が保てない、関係性の貧困にいる子どももいる中で、自転車条例、条例を作ることによって大阪府なんかでは25%だった加入率が60%に飛躍的に上がるという効果もあるんですけれども、現場を見てきた感覚として、なかなかその自分の子どもにちゃんと関係を築けないっていいますか、やってあげられない家庭もある中で、条例を作ってもなかなかそういうところにアウトリーチしきれないんじゃないかなという印象もあったりして、例えば貧困家庭とか子どもに対する保険加入について、県として何かこう支援することも考えられるのかなという印象もあったんですが、その辺って知事としては考えるところってございますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 それは例えば保険負担ができないとかそういうことですか。

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 実際には、例えば大阪府だったと思うのですが、1人1,000円とかっていう話の中で、5人家庭がいれば5,000円になるんですけれども、その1,000円が出せないということも考えられるわけですが、ちょっと予算、財政負担も入ってくるので、なかなか難しい問題もあると思うのですが、実際に入れる子どもと入れない子どもといるんじゃないかなという印象があるというふうなことです。

長野県知事 阿部守一
 問題は共有します。ただ、自転車条例は子どもの貧困対策という角度の切り口がメインではないので、自転車の話は自転車の話で考えつつ、他方で、先ほども洋服のリサイクルの話とかしましたけれども、子どもたちの置かれている環境をどう改善するのか、子どもの孤立化、あるいは世帯の孤立化をどう防ぐのかというのは、また別の分野で考えていくべき話だと思います。

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9 松本空港の国際化について

市民タイムス 赤羽啓司 氏
 まつもと空港の国際化の関係で伺いたいのですが、今日の議案説明の中でも触れていらっしゃったのですが、空港会社や旅行会社に対する支援、今年補正予算で一応6便分盛ってあるというようなお話をお聞きしました。それで6便というのは、去年0便、国際チャーター便0便という中で、かなり高いようにも一見見えます。ただ、10年間の取り組み方針で、当面の目標30便というものから比べると5分の1ということで、この6便というのをどういうふうに知事捉えていらっしゃるか、今年の、このぐらいなければ達成できないからなのか、それか、これよりもっとっていうイメージなのか、ちょっとそこらへんを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 まず初めの一歩です。通年予算でない、これからの年度内の補正でもあるので、通年の目標とは一概には比較できないとまず思います。今、提案説明でも申し上げましたように、チャーター便の就航については、かなり具体的な話を関係方面とさせてきていただいている中で、まず最初の一歩として、予算を計上させてもらっているということで、仮にもっと可能性があれば、さらに補正することも全然やぶさかではないと思いますし、また今年度のこれからの状況を踏まえて、来年度予算のあり方は考えていきたいと思います。

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10 県庁オフィス・フードドライブの実施について(その2)

市民タイムス 赤羽啓司 氏
 県庁オフィス・フードドライブ、これをやるのは県庁だけなんですよね。今後、合庁とかにも拡大していこうとか、何かそんな考えは。

長野県知事 阿部守一
 今のところ県庁だけです。合庁は検討したかどうか説明してもらえますか。

地域福祉課長 滝沢弘
 今回、県庁で始めてみて、先ほど知事からもお話がありましたように、その実績ですとか見たうえで、またどうやって取り組んでいくかということを研究したいと考えております。

市民タイムス 赤羽啓司 氏
 県民からも募るんだったら合庁という選択肢もありなのかなと思ったものですから、質問させてもらいました。

長野県知事 阿部守一
 そこは私も課題だと思います。課題というのは、先ほどちょっと言いましたけど、行政が何をやって県民とどう協働するかと考えたときに、さっき私はプレーヤーとして、これ県がプレーヤーとして参画するのですけども、私は例えば合庁のスペースを提供するんで、結構子ども食堂とかいろいろ熱心にやっていらっしゃる方、あるいは子育て支援やっている方、そういう方たちともっと組んで、県は例えば場所とか、そういうものを提供して、県民の皆さまにもっと協力してもらうような、仕組みを考えていくことも今後は必要ではないかと思うので、ちょっと今のお話も含めて考えていきたいと思います。ありがとうございます。

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11 千曲市の新幹線新駅設置計画について

信濃毎日新聞 井手拓朗 氏
 新幹線の千曲市の新駅のことで伺いたいんですけれども、千曲市の方が期成同盟会の顧問に知事をお願いしたいと、そんな意向もあるそうなんですけれども、知事の方には公式なり非公式なりで、そういう打診は届いているでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 だいぶ前にそういうお話が一度あったと思います。ただ就任はしていません。ちょっと正確には記憶してないですが。

信濃毎日新聞 井手拓朗 氏
 就任していないということなんですけれども、今後就任する考えはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 現時点では、千曲市の考え方を十分伺っていませんし、今の段階ではするともしないとも申し上げるような段階ではないと思います。

信濃毎日新聞 井手拓朗 氏
 それは、千曲市の考えをよく聞いた上でなら、そういうことも考えられるということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 別に何かを排除してるわけではありませんけれども、長野県もこれまで交通の検討をする中で、例えば需要予測とかを見ながら検討していく課題という形になっているので、私の段階で今の時点で、就任するとかしないとかということを改めて判断しているわけでありません。ただ、前にお話があったときは、参加してないと思いますが。

信濃毎日新聞 井手拓朗 氏
 分かりました。そこはちょっと後で担当課に聞いておきます。

長野県知事 阿部守一
 千曲市の市民の間でもいろんなご意見ありますよね。

信濃毎日新聞 井手拓朗 氏
 あともう1点、千曲市は平成34年の敦賀延伸に合わせて、新駅を誘致したいという考えだと思うのですが、それに向けて例えば、県の指導なり支援なり、そんなことを今考えてることはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私のところには具体的に話はないです。

交通政策課長 丸山賢治
 一番最初に千曲市から知事の方に顧問の就任の話があったかどうかということについては、平成28年2月に知事のところに岡田市長はじめ、お見えになったときに打診がありましたけれども、そのときは顧問就任について、いろいろな調査等を見ながら判断したいということで、お断りも就任の許諾もしていない状況でございます。

信濃毎日新聞 井手拓朗 氏
 状況とするとそこから動いてないっていうことでよろしいですか。

交通政策課長 丸山賢治
 はい。その後、今、千曲市の方でどのくらいの需要があったり、利点があるのかを調査しているとお伺いしておりますので、まずはその調査結果を千曲市の方からご説明を受けながら、状況等を把握した上で、まずはそこから始めてまいりたいと考えているところでございます。

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12 長野県観光協会の不適正な会計処理について

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 前回の会見で聞いているのですが、観光機構の不正会計処理問題で、遺憾という話の中で、県から派遣された職員が関わっているわけですが、その方の処分については知事としてはどう考えていらっしゃるのでしょうか。前例に合わせてといいますか、現場は県組織ではないのだけれども、どう処分については扱っていくかという考えか。

長野県知事 阿部守一
 出向中の処分はどういう形になっているのか、ちょっと事務的に説明していただいて、その後、必要であれば私からコメントします。

人事課コンプライアンス推進室長 宮下克彦
 観光機構に派遣していた県職員ということで、処分の方は人事課のコンプライアンス室の方で、事実関係をしっかり把握した上で、厳正に対応していくということでございます。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

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企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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