ホーム > 県政情報・統計 > 県概要 > 知事の部屋 > 知事会見(動画とテキストでご覧になれます) > 2016年度知事会見録一覧 > 知事会見2016年4月4日

ここから本文です。

更新日:2016年4月4日

知事会見(平成28年(2016年)4月4日(月曜日)11時05分~11時25分 会場:県庁)

項目

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 予算執行方針について
  2. コンプライアンス推進の取り組みについて
  3. 地方創生の進め方について
  4. 手話について(1)
  5. 手話について(2)
  6. 県内における民泊について

本文

知事からの説明

 部局長会議事項(平成28年度上半期の統一広報テーマ、平成28年度コンプライアンス推進の取組、平成28年度予算執行方針について)

長野県知事 阿部守一
 皆さん、こんにちは。(※手話で表現)
 これから平成28年度最初の知事会見を始めさせていただきたいと思います。手話言語条例ができましたので、部局長会議でも手話をしっかり学んでいくようにしたいと思いますが、今「こんにちは」ということであいさつをさせていただきましたけれども、こうしたことをぜひ広げるように努めていきたいと思いますので、皆さま方にもぜひ協力をお願いしたいと思います。今までも手話サークルの皆さま方がいろいろなところで手話を広める活動に取り組んでいただいておりますけれども、新年度は保健福祉事務所でもこうした簡単な手話を学べる場を作っていきたいと思っておりますので、また皆さま方にもお伝えをしていきますので、どうかご協力をお願いしたいと思います。
 私の方からは部局長会議に関連して3点お話を申し上げたいと思います。まず、平成28年度の上半期の統一広報テーマを部局長会議で決定致しました。「イベント満載!今年の信州」ということで、さまざまなイベントについて全庁を挙げてPRし、長野県の素晴らしさ、強み、こうしたものを発信していきたいと思っています。昨日も私は上社の木落とし、御柱祭にお伺いをさせていただきましたが、その前のお練りまつり、それから御柱祭、行政が関わる行事としても全国植樹祭、「山の日」記念全国大会、G7交通大臣会合、あるいは年は変わりますけれども、今年度中に冬季国体、さまざまな大きな行事が次々と行われます。そうした機会を捉えて長野県としての発信力をさらに強化していきたいと思っています。特にこれはメディアの皆さま方にも一緒になってご協力いただかなければいけない分野がたくさんございますので、どうかご協力、ご支援をいただきますようお願い申し上げたいと思います。
 それから2点目でございますが、コンプライアンスの推進でございます。これは年初め、年度当初、ずっと繰り返し県の職員の皆さんにはお伝えをしてきているところでございますけれども、平成28年度のコンプライアンス推進の取り組みということで、まず部局ごとにコンプライアンス委員会を設置して取り組んでまいりたいと考えています。委員会の中では行政経営理念の徹底、あるいはリスクマネジメントの検討・実施、そして政策会議に対する問題提起、こうしたことを行ってもらいたいと思っております。特に委員会は庁内のメンバーで行っていくわけでありますけども、特に本庁と現地機関の意思疎通の問題ということも課題としてあると思っておりますので、現地機関の代表者についてもこの委員会に参画をして、現地機関と本庁とが一緒になって取り組んでいきたいと考えております。またコンプライアンスについては、部局ごとに考えてもらうということと併せて、全庁的に取り組む統一コンプライアンステーマというものも今後定めて、全庁的な動きを作っていきたいと考えています。また今後全庁一斉の業務の棚卸しを行っていきたいと思います。コンプライアンスの推進については、何度も繰り返し申し上げておりますように、各現場、各職員が積極的な問題提起をしていただくということを強く期待をしております。そういう中で、全庁的に取り組むべき課題については政策会議等を活用して、私もしっかり前進させるように努力をしていきたいと思っています。
 それから3点目でございますが、予算執行方針についての報告がございました。これは総務部長名で各部局長に通知をされたものでありますけども、大きなポイントとして4点ございます。一つは「平成28年度当初予算の基本的な考え方」、これは「信州創生の新展開」、それから「重点施策の加速化」についてしっかりとオール信州で取り組んでまいります。また「予算執行における基本的姿勢」ということで、目標達成に向け創意工夫を凝らして施策を進めるということと併せまして、コンプライアンスの推進にも取り組んでまいります。また「施策の総合的推進」ということで、市町村、関係団体、企業、NPO、こうした皆さんと連携してオール信州で事業の推進を図ってまいります。「コンプライアンスの推進」につきましては、特に職員の皆さん一人一人が自らの頭で考え、目的意識とコスト意識を持って事業を実施していただくなど、予算執行の場面においても「意識改革」、それから「しごと改革」を強く念頭に置いて取り組みを進めてまいります。私の方からは以上でございます。よろしくお願いいたします。

取材者からの質問

 1 予算執行方針について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 先ほどの部局長会議でも出ていました、今知事もおっしゃられた予算の執行方針の関係で前倒し執行についてお伺いしたいのですが、政府は盛んに今の経済情勢を踏まえて前倒し執行の話をしているのですが、県の方では今具体的な方策は決まってらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 基本的な考え方としては国の考え方を踏まえて取り組んでいきたいと思っています。全庁的に何についていつまでという具体的な方向が確定しているわけではありませんけれども、新年度、新体制となった中で、それぞれの部局でしっかりと前倒して執行できるように取り組んでもらいたいと思っております。こうしたことについては先の部局長会議において副知事の方からも話をしてもらったところであります。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 方針の中のところに経済情勢を踏まえた対応というのがあるんですが、状況によっては補正等の対応もあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 国の動向はしっかり踏まえつつ、また県内の経済情勢等については常にしっかり把握しながら対応していきたいと思います。

 2 コンプライアンス推進の取り組みについて

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 こういったコンプライアンスの推進の関係で、今回全庁的に広げるのをかなり意識されてらっしゃると思うのですが、その狙いをまず教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 コンプライアンスの推進は、私は単なる法令順守ではなくて県民の皆さま方の期待に真に応えられる組織に変わっていこうと、本当にいい県庁だと、いい県職員だと多くの県民の皆さんにおっしゃっていただけるような改革を目指していきたいと思っております。そのためにはやはりそれぞれの職場、それぞれの職員の対応の変革ということが求められているわけであります。長野県はいろいろな分野でいろんな仕事、手法を用いた仕事をしているわけでありますので、画一的、統一的にこれについてはこうするということではなくて、むしろ現場の中で本来どういう形で県民の思いをくみ取り、そして施策化すべきかということを今一度しっかり検討していくことが必要だと思っておりますし、そうした検討を踏まえて自律的に各部局のコンプライアンス委員会を中心に変革を進めてもらいたいと思っております。ただ、例えば予算編成の在り方であったり、あるいは人事の在り方であったり、そうしたものについては各部局だけでは対応できない分野もありますので、こうしたことについては全庁的な検討を行う場としての政策会議等に問題提起をしていただいて、そういう中で方向付けをしっかりして、県職員全てが当事者という意識を持って取り組んでいきたいと思っております。

 3 地方創生の進め方について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 別の質問で地方創生についてお伺いしたいのですが、3月末で県内の全市町村が総合戦略を作った状況で、全部の自治体に加速化交付金が交付されない状況とかあったりですとか、知事は従前にこれまでも各市町村との地域戦略会議に出られたりして状況を聞いてらっしゃると思うんですが、これから実際、本格的に執行する段階に当たって県と市町村との連携というか、協力というのはどのように進めていこうと考えていらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 これまでも県の戦略策定等に当たっては市町村の皆さま方との対話を踏まえた方向付けをさせてきていただいています。年度末に総合戦略を改定致しましたが、その主な改定内容も市町村との意見交換を踏まえた内容になっています。交付金については今回対象にならなかった市町村もありますけれども、これまでも私ども長野県としてはとりわけ県と市町村との連携事業を強く意識して国に対して交付金事業の提案、提出をしてきておりますが、これからもそれぞれの市町村の主体性、こうしたものはしっかり尊重させていただきながらも、市町村と県との連携事業がもっと増えるようにそうした市町村の取り組みを県としても応援をしながら地方創生を進めていきたいと思っています。

 4 手話について(1)

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 先ほどの手話の感想をお聞きしたいんですが、実際やってみて難しいとか、簡単というか覚えやすそうだとか、知事のざっくばらんな感想をお聞きしたいんですが。

長野県知事 阿部守一
 これはやはり日常的に使っていかないとなかなか難しい。ただ、簡単なあいさつ程度は、これは少し学んでいただければ多くの県民の皆さま方に使っていただけるものではないかと思いますので、私はぜひ、まず県職員から率先して広げるように頑張っていきたいと思っています。

 5 手話について(2)

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 知事、重ねて手話の件なんですが、ご自身のご体験で、これまで手話というものに知事ご自身、学ばれたことがあるのか、それともまさに今日がほぼ初めてということになるのか、その辺は。

長野知事 阿部守一
 体系的には学んでないですけれども、聴覚障がいの皆さんが集まられる、例えば全国大会で会ったときは簡単なあいさつ言葉だけ覚えさせていただいて会議に臨ませていただいたりしてきています。手話言語条例が制定されました。これは県として、やはり手話は言語である、コミュニケーション手段の基本だということで位置付けたわけでありますので、これまで以上に力を入れた手話普及のための取り組みを行っていきたいと思っています。新年度予算の中でも、手話に対する理解促進あるいは手話の普及、手話を使いやすい環境の整備、健康福祉部を中心にかなり充実した事業を盛り込んでおりますので、こうしたものを着実に実行していきたいと思っています。冒頭申し上げましたけれども、これまでも県内に22サークルがあるようですが、手話サークルで手話を広げる取り組みを行ってきていただいていますし、また県内13の市町村で市町村が実施されている講座があります。こうしたことで学ばれている方も多いと思いますが、新年度から県内10所の保健福祉事務所でも手話を学ぶ機会をつくっていこうと思っていますので、ぜひ一般の県民の皆さま方にも手話に触れて、広めていただけるようにお願いをしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 続きまして、私もやってみたんですけどなかなかこれを常に使えるように覚えるって結構大変だと思うんですが、これから1年間の講座が続くということで、知事ご自身、これはマスターするというご決意のほどはいかばかりでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 部局長会議で毎回手話の基本と、それから先ほども少しお話ありましたけれども、ろう者の方、聴覚障がいがおありの方とコミュニケーションするときの留意点、こうしたことも併せて私ども学んでいきたいとい思っています。私もぜひ、そこで行われる内容についてはしっかりマスターして使えるように、自分のものにしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 もう1点、県庁内さまざまな会議、会合もたくさんあるわけですが、どの程度その手話というものを、なかなか難しいわけですけども、徹底するというか、広げていくお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これまでも一定規模以上の会合を開くときには手話通訳者、それから要約筆記、県として付けて対応していこうということで取り組んできています。今回、手話言語条例できましたので、簡単な初歩的な部分はぜひ、部局長会議でなぜああいうことをやっているかというのは、所管の健康福祉部だけではなくて少なくとも部局長クラスの人たちには基本中の基本のところだけは手話で表現できるようにしていただきたい。それを契機に県民の皆さま方にも関心を持っていただき、手話が日常的に使われる長野県にしていきたいと思っています。今回手話ではありますけれども、私は障がい者施策をいろいろ考える中で、実は障がいがある方もない方も安心して暮らせる長野県にしていかなければいけないと思っていますが、障がい者の皆さんに対する、例えばコミュニケーションの仕方というのは、実は一般の障がいがない方同士のコミュニケーションにおいても活用できる部分があると思っています。先ほど部局長会議の説明の中で、まず皆さんに注目してもらってから始めてください。もちろん聴覚障がい者じゃない方はあっち向いたりこっち向いたりしていても、もちろん声は聞こえているわけですけども、やっぱり大勢の皆さんの注目を集めてから話し出すというのは、実は聴覚障がい者の方が対象でなくても私はコミュニケーションの基本だろうと思っています。そういうことも含めて、実は私どもで学ぶことは手話というこのテクニックだけではなくて、さまざまな学びや気付きが有り得るものと思っています。そういうことも含めてしっかり身に付けていきたいと思っています。

 6 県内における民泊について

読売新聞 柳沼晃太朗 氏
 知事のお話にちょっとなかった部分なのですが、民泊についてお聞きしたいのですが、先月の29日に軽井沢町が民泊について町全域で認めないという方針を発表したんですが、国が民泊の拡大というのを目指している中で、長野県にも海外から旅行者であったりとか、そういう方が来るということが、これから今年イベントなども多い関係で増えてくると思うんですが、民泊についての許認可権は県にあるということで、知事にあると思うんですが、その辺の受け止めや今後の流れについて何かお考えなどあれば教えていただきたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 民泊対応については観光部にしっかり対応を検討しろということで指示をさせていただいているところであります。私は民泊については日本全国を見渡したときに、確かに首都圏等では宿泊施設が逼迫(ひっぱく)しているというか、不足しているという実情がある中で出てきた方向性であろうと思いますが、長野県の宿泊施設はまだまだキャパシティー的には余裕があるわけであります。そういう中で、県として全国レベルの対応の国としての方向付けがなされる中で、県としてどう対応していくかということについては、県としての実態、実情、こうしたものをしっかり踏まえて考えていきたいと思っています。

長野県知事 阿部守一
 どうもありがとうございました。

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?