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更新日:2025年12月23日

農業試験場

北陸作物・育種談話会第62回講演会、シンポジウムに参加しました

 令和7年11月27、28日に福井県福井市で開催された「北陸作物・育種懇談会第62回講演会、シンポジウム」に農業試験場の職員が参加しました。
 北陸作物・育種談話会は、新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県の大学や試験場の作物研究者で構成されている組織で、その前身は昭和39年に発足した日本作物学会北陸支部です。現在、当場の佐々木場長が会長を務めています。

 

挨拶

会長挨拶をする佐々木場長

 

  シンポジウムでは近年話題になることが多い「水稲直播」に焦点をあて、農研機構本部の古畑室長が「直播栽培の高位安定生産について」の演題で、農研機構や各県で取り組んできた資材や播種様式の違い、それぞれのメリット・デメリット、今後の課題について講演されました。また、福井県立大学の塩野教授が「イネの出芽・定着期における酸素輸送ダイナミクスの視点から湛水直播を考えてみる」の演題で、イネの子葉鞘と発根について酸素の輸送を可視化できる技術の紹介と、この技術の活用による直播栽培について、新たな視点での研究を提案されました。さらに各県の試験場から直播の普及状況や研究内容を報告。現在面積が増加している乾田直播の研究も進められています。
一方、長野県では雑草イネの発生などの課題のため直播栽培は拡大していない状況ですが、当場では種子被覆資材の違いや播種様式の違いなどによる差を明らかにし、直播栽培に関する技術の再確立を目指すとともに、雑草イネ対策にも取り組んでいます。
 ポスター発表、一般講演で本県からは、望月技師が「長野県における近年の気象動向に適応した硬質小麦「ハナチカラ」の播種期設定」について発表しました。

 

ポスター

              ポスター発表を行い他県の研究員の質疑に答える望月技師(右)

 

  他機関の研究者と情報交換を行い、大変刺激になりました。
 このような場で発表できる成果を出すとともに、長野県農業者の利用できる品種や技術の開発に引き続き尽力します。

  担当:作物部・育種部
 

お問い合わせ

所属課室:長野県農業試験場 

長野県 須坂市大字小河原492

電話番号:026-246-2411

ファックス番号:026-251-2357

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