長野県農業関係試験場では、「第4期食と農業農村振興計画」を踏まえ、令和5年度に農業関係試験場の試験研究の指針となる「長野県農業関係試験研究推進計画(農業技術ステップアッププログラム)」を策定し、令和5年度から令和9年度までの5年間のうちに開発する技術目標を掲げ、その達成に向けて取り組んでいます。
そこで、農業試験場研究企画・知的財産部では、長野県農業関係試験研究推進計画の実現に向けて試験研究などの業務を円滑に推進していくため、令和7年6月20日(金曜日)に、令和6、7年度に初めて試験場に配属された職員13名を対象として農業関係試験場新任者研修を実施しました。
当日は3部制で農業関係試験場での研究業務の流れについて説明する講義、先輩職員から自分の体験を基にどういったことに注意しながら研究生活を送っていくべきなのか説明いただく講話、研究業務の課題について意見を出し合い、注意点をまとめていくグループワークを行いました。
講義では、当部の職員から研究を企画し実施していく中で知っておくべき流れやルール、研究者として押さえておくべき知的財産に関する知識について説明しました。また、講話では、2人の先輩職員から、公設試の研究員として持つべき行政的に求められる視点や、研究員として研究を進めていくうえでの心構え、持っておくべき視点についてご自身の体験を踏まえてご教示いただきました。
グループワークでは、受講生を3班に分け、試験研究を行うにあたって現場のニーズを適切にくみ取るためにはどうすればよいのか等について意見を出し合い、班ごとに発表を行いました。受講生は発表を通して、現場ニーズに合う技術を開発するためには、現場に出向き農家や普及員、関係機関の職員等とコミュニケーションを取りながら研究計画を立てることが重要だと改めて認識していました。
このような研修会を通して、農業現場で役立つ技術や研究成果を効率的かつ迅速に届けられるよう、引き続き研究職員の育成に力を入れていきます。

講話の様子

グループワークの様子
担当:研究企画・知的財産部
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