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更新日:2024年2月14日
農業試験場
長野県農業試験場が育成した酒米の新品種「信交酒555号(品種名:やまみずき)」と「信交酒557号(品種名:夢見錦)」が2024年2月13日に農林水産省から出願公表されました。
両品種とも2019年から実施した工業技術総合センター食品技術部門との試験醸造で優れた麹製造適性や酒質が認められています。
現在、それぞれの品種を用いて県内の酒蔵で醸造試験を実施しており、試験醸造で造られた日本酒の販売が始まっています。
品種の特徴については下記に記載してありますので、ぜひご覧ください。
角口酒造
中善酒造
株式会社仙醸
大信州酒造
「信交酒555号(やまみずき)」は2013年に「信交酒516号」と「みねはるか」を交配して育成しました。
成熟期は「金紋錦」と同じ中生で、精米時の砕米の発生が少ないことから吟醸酒や大吟醸酒の醸造に適しています。
また、温暖化で品質低下が問題となっている製造工程での米の溶解性が高いため、醸造適性が優れる品種です。
草姿、籾、玄米(草姿は左が「信交酒555号」で右が「ひとごこち」)
「信交酒557号(夢見錦)」は2014年に「山田錦」と「ひとごごち」から育成された「三重酒20号」を母とし、「山田錦」を父として交配しました。
成熟期は晩生で収量性は「金紋錦」と同等で、米の溶解性が優れています。醸造試験では酒質の良い結果が得られている品種です。
草姿、籾、玄米(草姿は左が「信交酒557号」で右が「金紋錦」)
担当:育種部
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