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更新日:2018年3月23日

長野県教育委員会地域懇談会(大町市立第一中学校)

長野県教育委員会地域懇談会を大町市立第一中学校で開催しました

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 教育委員と教育関係者等との懇談会を開催し、広く意見交換することにより、教育委員会の活動に民意を反映させ、教育委員会の一層の活性化を図ることを目的とした、「長野県教育委員会地域懇談会」を1月に大町市立第一中学校で開催しました。 

日  時 

平成30年1月25日(木曜日) 午後1時30分から午後3時50分まで 

場  所

大町市立第一中学校

出席者

[大町市教委]教育長、教育長職務代理者、教育委員、教育次長、関係課長等 計10名

[大町市立第一中学校]校長、教頭、教職員、学校支援コーディネーター、PTA会長 計7名

[県教委]教育長、教育長職務代理者、教育委員、教育次長、中信教育事務所長、関係課長 等 計10名

 

テーマ 

「教職員の多忙化解消に向けた取組について」

 

懇談の概要(主な発言内容)

 

(市教委担当者)

 教員の多忙化解消に向けた取組は、今の時代が求めているもの。時間を自己管理するために、タイムカードの使用を始めた。できることから始めており、市教委全体で取組を進めているが、勤務管理については、11月からは市内の全校で実施している。

 また、学校徴収金の事務の改善や部活動の社会体育化を進めていきたい。保護者を始めとした地域住民にしっかりと説明し、理解を得ながら行っていきたい。学校徴収金の業務の市部局への移管による公会計化については、市部局側の負担もあるところ。また、給食費だけでなく、学年費も併せてできないか、検討している。実施できれば、未納のリスクが減ると考えている。

 

(耳塚教育長職務代理者)

 ICTの出退勤のみで、時間外勤務の縮減の成果はでたか。

 

(教頭)

 誰がいつ出勤し、退勤したかは、集計表を見れば分かるようになっている。また時間外勤務が多い場合には、表に色のマーカーをすることで意識付けをしている。その一方で、教員によって多忙な時期が異なり、また、冬季は例年、時間外勤務が少なくなるため、現時点では判断することが難しい。ただし、勤務時間の「見える化」をすることで、教員の意識付けにはなっている。来年度以降での経年の変化を見ていきたい。

 

(中澤教育委員)

 丁寧で地に足のついた取組をされていると感じ、参考となった。何を削るかということは、何を大事にするか、ということに繋がっていくもので、そこが大切。学校と市教育委員会が共通意識を持ち、チームで子ども達を育てていくことはいいなと思った。教員は、持ち帰り仕事はあるのか。

 

(教頭)

 持ち帰れない仕事が多く、持ち出しができないため、学校で行うこととしている。学校では、完全退勤日を設定しており、これは早く帰ることが目的ではなく、教員が計画的、効率的に業務を管理することを習慣づけすることが目的。

 

(矢島教育委員)

 現場の声を聴きながら進めていると感じた。多忙化の要因として、保護者対応などもあると思うが、対応の仕方によっては、長期化することも考えられる。どのような取組をしているのか。また、部活動の外部化について、教員が自ら部活動をやりたい人もいるのではないかと思うが、どのように考えているか。

 

(校長)

 保護者対応については、初期の対応を大事にしている。また、以前に比べて学校だけでの解決ではなく、ケースに応じて、教育委員会やスクールソーシャルワーカー、児童相談所等の外部と協力して進めることとしている。

 

(矢島教育委員)

 子どもが抱え込むのでなく、先生に相談でき、先生も複数で取り組める環境が大事である。

 

(教員)

 部活動については、現状は、クラブ化しているものについても、顧問も一緒に活動している。子どものニーズや少子化への対応もあり、単独でチームを組めない場合もあるため、近くの中学校と合同でのチームやクラブ化を進めたいと考えている。クラブ化は、教員の負担の軽減となり、子どもにとっても競技力や社会性の向上に繋がると考えている。

  

(荒井大町市教委教育長)

 部活動指導員の制度が今後、スタートする。現在、既に外部の指導者がいる競技については、部活動指導員の制度を活用できないか検討していく。また、小学校からクラブがあるもので、中学生がそこに入って活動をしているようなものは、今後クラブ化が見込まれる。一つ一つ具体的な状況をみながら進めて参りたい。

 

(塚田教育委員)

 先生の業務の項目分類のシートがあるが、企業では、この20倍くらいのシートで業務を細分化、ランク分けを行っている。ランク別に分けて、細かく見ていけば、解決できる道はある。また、どのくらい減らそうかという目標値をもった方がよい。企業と学校は違うが、運営サイドから見れば一緒の面もある。

 

(耳塚教育長職務代理者)

 授業改善のための授業力アップをねらった研修システムは、学びのスタイル、授業のスタイルについて、どのようなやり方で教員に共通理解を得ているのか。働き方改革の成果として、授業の研究や授業力の向上が求められてくると思う。

 

(教員)

 対面の授業については、ガイドラインを作成し、基本的な理念や授業の行い方、支援の仕方を策定し、読み合わせを行うなどしている。教員が共通理解の基に、生徒達の前に立つ必要があるが、これまでの講義型の授業から、主体的・対話的で深い学びの授業へ生徒を誘う必要がある。教員間で授業の合間等の時間を活用し、研修を行って、教員が足並みをそろえて授業ができるよう取組をしている。

 

(中澤教育委員)

 授業について平均化することと、子どもの個性について、どう捉えているか。

 

(校長)

 教員の授業力の向上の一方で、これまでの教育の良さを残していくことが大事。教員が意欲をもって、子どもたちの前に立つことが大前提である。平均化とは別個に個性を伸ばす教育が大事であると考えている。

 

(藤井大町市教委職務代理者)

 先生が質の高い授業をすることについては、大賛成である。部活動については、クラブ化をすると、中体連の規則で県の大会へ出られないことにもなるため、こうした課題も解消していくべき。

 

(学校支援コーディネーター)

 地域のサポートも積極的に行われ、マンパワーの活用として期待されている。森林の管理や芸術分野でのサポートなど様々な取組を地域の方にしていただいている。今後も先生のニーズを捉えて、情報を蓄積させていきたい。

 

 

お問い合わせ

所属課室:長野県教育委員会事務局教育政策課

長野県長野市大字南長野字幅下692-2

電話番号:026-235-7421

ファックス番号:026-235-7487

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