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更新日:2016年12月1日

指導資料No.74 豊かな社会性を育むために~育ちの過程を通して~

  人の痛みがわからない、衝動をおさえられないなどの自己中心的な行動をとる子どもが増えているとの指摘があります。
 その背景として、少子化や核家族化、物質的豊かさなどの現代社会の状況があります。また、子育てが家庭ごとに孤立し、母子(父子)密着や、放任などの子育ての偏りなどに外部から助言しにくい状況があります。そのため子どもたちが、人や自然との様々な体験を通して得る社会的広がりを獲得できなくなったり、子ども同士のコミュニケーションが不足していたり、対人関係が取りにくくなっていたりします。
 子どもが思いやりをもち、社会的ルールを尊重する気持ちを育むために、家庭をはじめ幼・保から小・中・高までの学校生活での集団活動の保障が一層大切です。子どもは社会の子であることを再認識し、保育者や教師が保護者と呼吸を合わせ、子どもと向き合うことに知恵とズクを出していくことが大切です。

平成13年3月30日 長野県教育委員会

指導事例 

  1. 幼児
  2. 小学校
  3. 中学校
  4. 高等学校
  5. コラム


複数回答

 小・中・高で、「家のお金を黙って持ち出すこと」「人のものを勝手に使うこと」を、してもよいとする者は、極めて少ない。中3、高3で、「髪を染めたりピアスをすること」「ポケットベルや携帯電話を学校に持ってくること」を、してもよいとする者が、5割以上の高い割合を占めている。
 ☆学校・家庭・地域社会が共通基盤に立ち連携をとりながら、機会をとらえて継続して指導していく必要がある。

長野教育委員会「児童生徒の生活・学習意識実態調査」(平成11年2月)より

 1.幼児 親の愛を求めるA子

 母親から無条件の愛情を得られず、気持ちを受けとめてもらえないため、基本的信頼関係ができずに葛藤している幼児の指導事例です。保育者の悩みは、A子が家ではよい子でいるのに、園では友達と仲良く遊べず、自分の不満や怒りをぶつけ、身勝手な行動をしてしまうことにありました。保育者は、目の前で起こった事実を、A子の心の中で起きている葛藤のサインとして受けとめ、A子のよさを発揮できる場を心がけました。遊びを通して、子ども同士の関係を作ることがA子の心の成長につながることを確認しました。

 三歳で入園したA子は、大人と対等に話はできるが、友達をシャベルで何回も叩いたり雲梯にいる子を引きずり降ろそうとしたり、注意した保育者を足で蹴り「あっちへ行け、子どもの言うことは聞け」などの言動や行動があった。A子の周囲では騒ぎが頻繁にあったが、家ではよい子で、母親はそのようなA子の姿は信じられないようだった。
 四歳になり、乱暴な行動は減少したが、自分の思い通りにならないと、激しい口調で怒り出したり、遊びをやめたりした。また、自分が話の中心になっていないと気が済まず、嘘をついても話に加わろうとした。クラスの子から批判を浴びると、負けずに反論するなどの行動が見られた。(四歳 女児)

園の指導

ア 担任保育者の対応

  • 職員皆の目でA子を見つめ、認めていく中で、その行動を否定的にとらえていたことを省みて、A子の気持ちを丸ごと受けとめて対応するように話し合った。保育者は、A子が他児に危害や迷惑をかけた時は、A子のサインと受けとめ、A子の葛藤を十分に察し、気持ちに共感しながら心の安定をはかった。その際、してもよいこと、いけないことなどをその都度、理由を伝え納得させていくようにした。
  • A子がトラブルを起こした時、相手とお互いの気持ちを言い合い、「こうしたかった」と分かり合えるようにし、友達の気持ちにも目を向けられるように諭した。友達と遊ぶためには譲ったり、我慢したりして思いやる気持ちが必要なことを絵本や紙芝居などを教材にして、クラスの問題として取りあげた。
    A子の活発さや想像性が豊かな面を友達の中で発揮できるような場をいつも心がけて、A子のよい面を友達に認めてもらえるようにした。
  • クラス以外の子どもと遊ぶことがなかったA子に、年上の子どもと遊ぶことを通して、集団のきまりや友達との関わり方を学ばせるために意図的にグループを作り、活動の機会を多くした。ごっこ遊びやルールのある遊びをする中で、年長児がA子の勝手な行動を注意したり、遊びや生活のルールを教えている姿が見られた。

イ 家庭との連携

  • 母親にA子のその日のよいところを伝えたり、信頼関係を深めて家庭の様子を聞いたりして園での生活ぶりを知らせていった。母親には、A子の気持ちを受け入れ、気の休まる居場所を作るように話し合った。また、保育参加や園開放への参加を勧め、他の親子の関わりを見てもらったりした。
  • いろいろの行事で、父親の参加の機会を多くし、A子への関心を深めてもらった。

この事例から学んだこと

  • 子どもの問題行動を制止するだけで、子どもの気持ちを汲んであげないと、子どもの心は変わらない。子どもの気持ちに添って、あるがままに受けとめ、応答的に丁寧に関わり、心の安定をはかることが大切である。そのことで、心が満たされ、落ち着き、自分の行動をコントロールする力が芽生えた。
  • どうしてその行為がよくないかを伝え、少しずつ納得させ、集団内の相互作用の中で浸透させていくことができた。なぜいけないかという理由を知ることで、自分で納得し、行為をやめる気持ちが育っていった。
  • 問題が生じた時は、家庭と相談し、悩みを受けとめながら、丁寧に関わり、大人の生き方や考え方も問い直すことも必要である。

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 2.小学校 級友とのかかわりを深め規範を意識したB子

 規制の少ない家庭環境で育ち、高校生の姉の影響を受けていたB子が、自己抑制が効かない行為を起こした事例です。担任は、B子が自分自身を成長させたいという自然な欲求を受けとめ、周囲の子どもの支えを指導の方針にしました。時には、やや強く短い叱責も有効でした。担任は、子どもの心に響く言葉をかけるよう心がけました。思春期にさしかかったB子の、友人より一歩先んじたいという気持ちと、同調したいという願いを担任が受けとめ、友人との適切な交友関係を維持できるように支えることを通して、児童全員が良心・道徳心・価値の基準(モラル)について学習するよい機会になりました。

 B子は日頃から、決められた運動服に着替えることに抵抗を示したり、他の子どもが持つていないような文房具を持ってきたりと、目立ちたがるようなところがある。クラスでも中心的な存在のB子に、周りの女子は言いなりになってしまっている。
 担任が、4月に新卒の男性のC先生に代わったばかりだったので、放課後や休み時間数名の友達と教室であめをなめるようになった。通りがかった他のクラスの先生に注意を受け、B子以外の子が担任に話をしたために事実がわかった。 (小学校5年生)

B子への理解と指導の概要

ア B子への指導

  • B子の高校生の姉は、髪を染めたり、外泊を繰り返している。その姉の行動を、格好いいと感じている様子が、友達に話す内容などからも感じられる。母親は、B子にはあまり注意せず、放任的である。B子が目立つような行動をしたり、あめをなめたりするのは高校生の姉にあこがれる一方で、母親からの注目を浴びない寂しさが心の底にあるからなのではないかとC先生は理解した。
  • B子への個別指導の際、あめをなめたことに対しては、罪悪感がないような素振りを見せた。目を合わせず、ほとんど言葉を発しないB子の様子から、教室であめをなめたことと同時に、自分に対する反抗的な態度を気がかりに感じたC先生は、日頃から声をかけたり、B子の良さを見つけて認めていったりすることで、信頼関係を築いていこうと思った。
  • B子の目立ちたい気持ちを察したC先生は、クラスの女子に、B子が所属するダンスクラブの子どもと共に、夏休みに行われる町の夏休みのストリートパフォーマンスに出場することを持ちかけた。B子を初めとする女子は、化粧をして派手な衣装を着て踊ることで大満足をした様子であった。

イ 周囲の子どもへの指導

  • B子への指導が難しいと考えたC先生は、B子と対等に付き合えるD子と個別に話をした。D子は、B子らとあめをなめていたが、学級会等で、周囲の人たちがそれを不快に感じたことを知り、素直に反省している様子であった。さらに、C先生と数回にわたって個別に話をする中で、一緒にあめをなめていた数名の子ども達とともに、「いけないと思いながら、B子ちゃんが怖かったから注意できなかった。これからは、注意しようと思う。」とC先生に語るようになった。
  • その後、B子が着替えないでいたり、授業中に絵を描いていたりすると、声をかけるD子の姿が見られるようになった。
  • 6月頃、B子がピアスの穴を開けてきたことがあった。それを知ったD子は「ピアスなんかしたら、あんたの友達止めるからね。」とB子を厳しく注意した。B子はピアスの穴を塞いだ。

ウ B子の変容

  • 夏休み明け、B子はC先生に近づいて「私、今日からいい子になる。でも三日坊主だと思うよ。」と言った。

この事例から学んだこと

  • 目立ちたがったり、反抗したりする行動の裏には、何らかの理由があるものと思われる。風紀を乱すような行動は注意して止めさせるが、それと同時に、その子の心の底にある気持ちを理解し、その子が充実感を味わえるような機会を作っていくことが大切であろう。
  • 高学年にさしかかった子どもは、友達との関わりを重要視するようになり、親や担任より、仲のよい友達に注意された方が説得力がある。ともに注意し合え、よりよい風紀を作り上げていけるような集団を育てていくことの重要性がわかった。

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 3.中学校 集団の一員としての意識を生徒会活動の中で

 生徒会が中心となり、自分や他の生徒のお互いの人権を守りながら、「楽しく気持ちのよい集団生活を送るにはどうしたらよいか」という規範意識の醸成をねらった事例です。思春期を迎える中学生は、責任ある社会人になるための適正な人生観の形成期であり、自我の成長が促される出来事や事件がたくさん起こる時期です。
 本事例ではTシャツ着用のきまり作りを通して立場の違う一人一人の生徒が葛藤している内面が浮き彫りになりました。日頃の教職員との信頼関係が根底にあり、生徒会を中心に合意ができた過程に、健やかな判断力、自己抑制力に裏打ちされた個人の成長と自治能力の向上がみられます。

 数年前、学校生活のきまりが多く、職員と生徒会で協議して校内生活のきまりが簡略化された。特に服装のきまりについては細かい記述がなくなり、夏場、男子は白ワイシャツ・ズボン、女子は白ブラウス・スカートになった。授業中の運動用ジャージ着用も認められていたが、昨年、夏場のみ半袖のTシャツで授業を受けてもよいことになった。今年、そのTシャツの裾をどうするか問題になり、職員側は生徒会に委ねることにした。規律委員会が中心に慎重審議のうえ、きまりが成立し、自主的に守られるようになった。

生徒会の動きと対応の概況

ア 問題の起こり

  • 暑くなってきたころ、何人かの生徒がTシャツの裾を出していて、規律委員会に注意された。生徒の言い分は「格好悪いし、暑くてTシャツになるのだから、裾はジャージに入れなくてもよいのではないか。」とのこと。昨年は裾に入れることになっていたが、出したい生徒が多くなり、すぐに規律委員会に要望として出された。

イ 生徒会の動きと指導

  • 委員会顧問は職員会に報告し、世間の実情やきまりを真剣に考えるよい機会と捉え、生徒会に委ねたいと了解を得た。かつてのきまり簡略化の時と同様に進めることにした。
  • きまり簡略化の時の経過を顧問より聞いた規律委員会では、直ちに中心議題として取り上げ話し合いが進められた。学級でも話し合われ、多くの生徒が同じ考えであることがわかった。各担任からは本来のTシャツの着方や意義についてもっと考えた方がよいとアドバイスを受けた。
  • 議題は生徒会運営委員会に提出され、会長、副会長、各委員長で慎重な話し合いが行われた。内容は「一般にTシャツを着ている人で裾を入れている人はほとんどいない、夏場、裾を出せば涼しいし蒸れない、デザイン的にも出す型になっている」などの点で裾を出したいという意見が多数であった。
  • 職員間でも賛否両論はあったが、生徒が真剣に考えたり、より多面的に意義を捉えたりする方向で支援していこうと共通理解をし、運営委員会に再検討を促した。
  • 運営委員会では、Tシャツを学校の授業で着る良さや問題点をもう一度検討した。規律委員長と副委員長が、顧問の助言を受け、各教科の先生に調査をした。その結果、「技術科では機械に巻き込まれたり引っかかったりで危険だということ、体育科ではシャツ類を出して行う競技はないこと、清掃や作業の時も動きやすいし汚れやすいので、入れていた方がよい。」などと、生徒の中からは出なかった理由がわかった。

ウ きまり決定とその後

  • 規律委員会では再検討し、運動・作業や清掃のときは裾をしっかり入れ、それ以外なら出してもよいことを決定し、職員会の了解も得た。現在、きまりを成文化し、生徒全員に配布し、毎日の当番活動で活用している。
  • 最近は、体育や技術の作業時や清掃時にもシャツを出している生徒の姿はほとんどいない。出していた場合でも、職員が注意するのではなく、規律委員が注意を促すようになってきた。

この事例から学んだこと

  • 従来からある学校生活のきまりを、受身的にとらえるのでなく、生徒が自ら真剣に考え、自らのきまりを積極的に作りあげていこうという意識をもたせることが大切である。
  • きまりの意義を深く幅広く柔軟に考えさせることが規範意識を育て、自主的に守らせる支援と指導になっていることがわかった。

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 4.高等学校 つまづきを自律の契機に

 生徒のもつ負の攻撃性と混乱していた自我を、教師と保護者の働きかけにより、自分を高校で有為な存在として確認させ、それをもとに自己肯定感をもち、自省する態度に変容させていった事例です。生徒の心理的安定のため、家族関係のあり方を見直す教師の援助方法も効果がありました。
 高校生は、自我の再構成をはかりながら成長していく時期です。Fはこの荒波を乗り切るため、激しく価値観が揺れ動き、情緒的にも不安定になりました。漠然とした反発や疎外感も多々みられました。背景には、責任ある行動への願望と実行のズレや、自らの価値観や倫理観の獲得への願いと、現実の生活への葛藤があります。

 EとFは学級は違うが仲がよい。新学期になってから気のゆるみから時々授業を抜け出して部室にいたり、夜遊びを繰り返すようなことが目立っていた。
 1学期末考査後のある日、授業中に部室で喫煙をしていたところを、巡回指導をしていた係の先生に指導された。その時、喫煙をしていたのはEだったが、Fは喫煙をし終っていたので、「吸っていない」と言い張った。
 係の先生は2人から事情を聞こうと、落ちつかせながら臨んだが、Fはかなり興奮し反抗的な態度を示し罵言雑言を繰り返した。付近の清掃用具を壊すなどの行為にも及んだ。
(高校3年・男子)

対応の概況及び指導のエ夫

ア 生徒指導係会の姿勢

  • 今回の問題行動を契機として2人の日頃の態度や、指導に対する拒否的な感情の背景を理解し、今後の態度形成を話し合った。
  • Fの反抗的な行動の背景は、精一杯の自己主張であり、態度や表現が未熟なのは注意されたときに臨む姿勢について「未学習」の状態なのではないか。また、言葉の激しさは、いつも注意をされていることに対する単純な反発であろうと判断した。
  • 指導方針は、二人に家庭反省を求め、家族の協力をお願いした。二人は染髪やピアスをしており、喫煙は校内外で常習的に行い、深夜徘徊が頻繁であった。このことから、今ある自分を大切にすることや、今後の生き方を家族と話し合う時間が必要と考えた。
  • 9月の文化祭の装飾係長とイベントの進行役という大役を自ら希望しており、友人らとの信頼関係を作り直すためにも二人が適任と判断した。襟を正してやり直したいという決意を知り、係は二人の推薦をすることにした。

イ 担任の指導の工夫及び家庭訪問時の様子

  • 担任は、自我の成長がみえる姿を肯定的に受けとめ、担任の思いを「手紙」で伝えるなど心が途切れない関係を保った。
  • Fの問題行動に対し、家族は本人の反省に十分応えられなかった。担任は、Fが反抗的な態度に出たことやその行動の意味、その時の気持ちを考えてもらうため、家族全員で話し合うように懇願した。そして、家族がじっくりとFのことを考え、家族が日頃の互いの思いに気づく機会が取れた。この時、日頃多忙な父親の口からから「Fの寂しさや悩みに真剣に向き合ってやれなかった」という後悔の発言があり、Fを応援する家族関係の修正と確認ができた。
  • Fが乱暴な振る舞いに出てしまったり、規範意識が希薄になったりしたのは、社会性の未熟さからくるものであった。その獲得は知的能力でなく、社会的能力の学習の機会をもつことや人とのかかわり方の中から身につけ、学ぶことになる。担任はFに攻撃的でなく、非主張的でない表現や言語・身体言語での対応を身につけさせるため、Fの友人に依頼しあえてF自身が傷つく言葉や仕草をしてもらうロールプレイの体験をさせた。そのことを通して相手の立場に立ったり、相手の気持ちに気づいたり、自分の言動や行動を見返ことができるようになった。

この事例から学んだこと

  • 「社会性を獲得する」とは社会的能力を身につけることとらえ、Fのように社会性を学習する場やタイミングが必要であり、問題行動もその契機となりうることがわかった。
  • 問題行動を起こしたFに対し、彼の家族の応援が、本人の生き方の変容や耐性の支えになっていることがあらためて理解された。特に父親の「いざというときの言葉と姿勢」が子どもに影響を与えていることがわかった。家族間の話し合いの際には、担任は指導的な助言より、教育相談的な対応が望ましい。

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 5.コラム

 心理相談の立場から

 今回の事例からはいくつも学ぶ点があります。一つには、子どもが社会性を養うには子どものかたわらに大人の存在の必要があり、それが伝わるためには、大人と子どもとの信頼関係が基本であるということです。信頼関係を形成するためには、子どもをよく見つめ、十分にコミュニケーションをとるとともに、その子どもの家族などと積極的にかかわり、その子の行動や感情の背景を知っていかなくてはなりません。知り得た情報を手がかりに、子どもの年齢や能力、性格、興味などに添った様々な接し方が必要でしょう。たとえば、小さい子にはスキンシップ的な、遊びを通じた関わりが有効ですし、自己表現をためらうようになる中学生には、ことばを介した関わりよりも一緒に何かを体験して楽しい時間を過ごす方がよいこともあります。

 二つめには、一人ひとりの子どもが、個人として尊重されている集団では、子どもたちが家庭環境等からの不安に揺れ動いても、互いに支え合っていけるように思えます。「個人として尊重されている」と感じられるということは、子どもの気持ちが短時間でも一対一で聴いてもらえていたり、子どもが自分に向いた役割をもっていたりして、一人ひとりが十分に認められている集団といえます。

 三つめには、社会性を育てるということに関して、大人はもう小学生だからこのくらいはできるはず、中学生だから、高校生だから……という見方を捨てた方がよいという点です。いくら高校生でも知らないことは知らないし、できないことはできないのです。従って、友達との話し方、誘いの断り方、大人との話し方、場合によっては弁当をどこで食べたらよいかまでを、教えることも必要になってきます。また、子どもたちが自分の普段の行動や言葉遣いを客観的に知り、適切な言動を学ぶための方法としてアサーショントレーニング(さわやかな自己表現)や、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)などがありますが、そのような方法を積極的に取り入れていく時代になっていると言えるのではないでしょうか。

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お問い合わせ

所属課室:長野県教育委員会事務局心の支援課

長野県長野市大字南長野字幅下692-2

電話番号:026-235-7450

ファックス番号:026-235-7484

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