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更新日:2015年2月18日

知事会見(平成27年(2015年)2月18日(水曜日)16時00分~16時23分 会場:県庁)

項目

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 副知事人事について
  2. 北陸新幹線延伸への期待について
  3. 神城断層地震の復興住宅について

本文

知事からの説明 

 県議会2月定例会が開会、「建設業の経営安定と労働環境の整備に向けた一体の取組」について

長野県知事 阿部守一
 
それでは2月18日の会見を始めさせていただきたいと思います。私の方からは最初2点ですね。
 本日から県議会の2月定例会が開会致しました。先ほどの議案の提案説明でも縷々(るる)私の基本方針を申し上げさせていただきましたが、今回私の県知事2期目として最初の本格的な予算案を提案させていただきました。大きな方針として5つ掲げさせていただいたところです。
 1つは「災害からの復興・復旧と防災・減災対策の強化」ということで、昨年相次いだ災害からの復旧、まだまだ道半ばの地域もございます。被災された地域の皆さまの気持ちにしっかり寄り添って防災・減災対策を進めると同時に、復旧・復興に全力で取り組んでいきたいと思います。
 それから2点目が「信州の強みに磨きをかける」ということで、これも選挙の時にもいろいろなところで申し上げてきていますが、長野県の、特にしあわせ信州の価値として3点、常々言っています。「健康長寿」、そして「勤勉で教育熱心な県民性」、それから「環境との共生」。こうした長野県の強みは、これから将来に向けてますます重要な価値になってくると考えております。こうしたことをしっかり伸ばしてまいります。
 それから、長野県、今年から来年にかけてさまざまな大きなイベントがあります。長野県の将来の発展に大きな追い風になるものばかりであります。新幹線の延伸、そしてスポーツの面では松本山雅のJ1昇格と、さらには観光面では善光寺の御開帳で、今年も大勢の皆さま方にお越しいただくことを期待しております。また来年に向けては真田丸の放映であるとか、諏訪の御柱祭であるとか、また全国植樹祭の開催も予定していますし、県としては何とかサミットを誘致したいということで取り組んでおります。こうしたことを長野県の元気増進につなげていきたいと思っています。
 それから、日本全体のテーマであります「地方創生」。長野県が地方創生のフロントランナーとなるべく取り組んでいかなければいけないわけでありまして、今回の補正予算、当初予算でも相当程度、まだ戦略の取りまとめはこれからでありますけれども、この地方創生に向けた具体的な取り組みを前倒しして予算化をさせていただいているところであります。
 そして最後、「しあわせ信州創造プラン」、これは県民の皆さま方へのお約束でもありますので、しっかりと着実に推進をしていきたいと思っています。すでに大きな達成目標をほぼクリアしているような政策もありますので、そうしたものについてはさらに目標の上方修正も含めて、引き続き私どもの県政運営の指針としてしっかりと維持して、その具現化を目指していきたいと考えています。予算については先般ご説明したとおりでありますが、当面、今申し上げたような点を基本姿勢として県政を運営していきたいと思っています。
 それからもう1点、提案説明の中でも触れさせていただきましたが、皆さま方に資料をお配りさせていただいているかと思いますけれども、建設業の経営安定と労働環境の整備に向けた一体の取り組みを進めていくということであります。ご承知のように、昨年の契約に関する条例の制定を受けて、その後昨年の10月に「長野県の契約に関する取組方針」というものを取りまとめております。その中に、非常に詳細にわたって今後の契約をどういう方針で取り組むかということを述べているわけでありますけれども、その中に今回具現化しようとしております「建設業の経営安定に向けた取組」、それから「労働環境の整備を促進するための取組」、これも記されているところであります。こうした中で、この取組方針を踏まえて、今回、建設業の経営安定と労働環境の整備に向けた一体の取り組みを具体化すべく検討してまいりましたが、2月10日の長野県契約審議会に諮った上で、審議会の委員の皆さま方全員一致でご了承いただいたということで、4月以降順次実施をしていきたいと考えています。具体的には、建設工事における失格基準価格の算定に用いる上限値の2.5%の引き上げ、あるいは工事現場におきます週2日を休工とするモデル工事、こうしたことを実施していきたいと考えております。ぜひ建設業の皆さま方におかれましては、こうした県の取り組みと合わせて企業側における労働環境改善に向けての前向きなお取り組みを期待したいと思っています。今後とも建設業の皆さま方、昨年の災害時はもとより今年も非常に雪が多いシーズンになっておりますけれども、さまざまな災害対応、あるいは社会資本整備、大変ご尽力いただいているわけでありますが、今後とも地域で頑張る建設業が活躍できる長野県づくりを目指して取り組んでいきたいと考えています。
 私の方からは以上2点でございます。よろしくお願い致します。

取材者からの質問

 1 副知事人事について

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 
先ほど本会議の中でも質疑があり、それから同意されたわけですけれども、副知事人事案について、お2人とも先ほどの質疑のとおり背景にはそれぞれ違うものがあります。それぞれについて起用した理由とこれからの就任後に期待する部分、その2つを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 
失礼しました。副知事案件も先に私の方から申し上げるべきだったかもしれませんけれども、先ほど県議会におきましてご同意をいただけたということで大変ありがたく思っています。今回、副知事について、2人を人事案件としてご提案させていただいたわけでありますけれども、今、副知事として頑張ってきてもらっている加藤副知事には、長野県初の女性副知事として地域に本当によく出掛けていただいて、いろいろな方と対話をしていただく中で県政の方向付けをしていただきましたし、また私もいろいろな場面で女性の視点ではっとさせられることが多い4年間でした。大変県政にご尽力いただいたことをまずは感謝申し上げたいと思っています。そしてその上で、今回2人の副知事の人事案件を出させていただいたわけであります。現在、総務部長をしております太田につきましては、県政全般を熟知している人間ということで、県全体の、部局をまたがる課題が非常に多く存在する中で、私の最も身近な補佐役として最適任の人材だと考えています。特にロサンゼルス駐在員、あるいは通商産業省等への派遣の経験もありますので、国際的な視野も持っておりますし、非常に人的ネットワークも広い人材でございます。そういう意味で長野県の職員の生え抜きとして県政をしっかり支えてもらいたいと思っています。
 それから、もう1人の早川恵理氏でありますけれども、環境省で当然ご活躍されてきたわけでありますが、長野県においても2年間、温暖化対策課長として自然エネルギーの普及拡大をはじめとして、自然エネルギー信州ネットの立ち上げ等々、今長野県が47都道府県の中でも進んだ自然エネルギー推進地域になる基盤を作ってもらった方であります。また、今お子さんをお持ちになっている母親ということでもありますし、また、平常勤務は東京でありますけれども、週末は生活の本拠であります富士見町で暮らされているという、まさにわれわれ長野県が進めていこうという二地域居住を先駆的に実践されている方でもありますし、また、女性の視点で、子育て支援や、加藤副知事と同様男女共同参画、こうしたことにも力を発揮いただける人材だと思っております。また、太田寛氏と同様にイギリス留学経験もあるわけでありまして、そういう意味で、国際関係再構築年ということで今日の提案説明でも述べさせていただきましたが、やはり、これからの地方行政、世界と切っても切れない関係だと思いますので、そういう意味でグローバルな視点も持ちながら県政を進めていただくことができると同時に、地域に入っていろんな活動これまでもされてきていますので、私が進めていこうという共感と対話の県政をしっかりと具現化できる人材であると思っています。1名は県庁の組織内から、1名は県庁の組織外からということで、それぞれ私に対して違う立場から、助言、補佐をしていただくということを強く期待しているところであります。以上です。

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 
分かりました。選任の枠組みと言いますか、1人を庁内から起用して、もう1人を庁外、それと1期目と同じように女性の方を選ばれるという、この枠組みについては1期目と同じ状況を踏襲してらっしゃるんですけれども、やっぱりこの人選の経緯の中で、この枠については、やはり基本線として守ろうという意識があったのかどうかというのが1点、それから太田さんについては明日着任されて、総務部長の事務取扱ということなんですけれども、1つ、大北森林組合の不正受給問題についてはこれまで検証の方をまとめ役として担われてきた経緯があります。それについてはまだ調査が完了する時期が見えていない中ではありますが、この業務については引き続き取りまとめになっていただくということでよろしいのかどうか教えてください。

長野県知事 阿部守一
 
今回の2名、結果的には今お話しいただいたように、私の就任時の枠組みと基本的に同じような形にはなっています。ただ、唯一絶対そういう組み合わせが良いということで考えたわけではなくて、結果として私をいろんな形で、どういう部分を担って、どういう形で、どういう人間に支えてもらうのが望ましいかということを考えた上での結果として、ほぼ同様な形になっているという状況であります。また、太田寛氏について副知事、明日付けで任命する予定ではありますけれども、年度内は総務部長事務取扱という形になります。引き続きその間は当然やっていただくことになりますし、その後の取り扱い、私もまずは全容解明をしっかりやらなければいけないと思っておりますので、全体の人事の中でどういう責任分担にするかということはしっかり検討していきたいと思います。

 2 北陸新幹線延伸への期待について

テレビ信州(TSB) 松澤亮 氏
 
本日、銀座NAGANOで長野から北陸・福井までの日本酒のイベントが開かれていまして、非常に参加者の方も多いということなんですが、こうした関連のイベントは知事の提案でされたということです。北陸新幹線の開業まで1か月を切りましたが、東京のアンテナショップの連携、そういったもの、また新幹線の開業への期待というところはどこにあるのかというのを教えていただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
今回北陸の皆さんとは、新幹線の延伸で今までの近くて遠い関係から、本当に近くて近い関係になります。そういう中で、経済界あるいは市町村長の皆さんと一緒に北陸の皆さま方との交流をこれまでも始めてきたところでありますけれども、やはり銀座NAGANOをせっかくオープンさせました。他の北陸各県も東京にいわゆるアンテナショップを持っているわけでありますので、そういうところがしっかり連携をして、この新幹線の延伸、あるいはこの長野県から北陸にかけての素晴らしさを発信していくことが大変重要だと思います。観光等では場合によっては競争する関係になる部分もあるかもしれませんけども、ただ、大きな視野で考えれば、例えばインバウンドなんかを考えれば県同士で競争するよりはむしろ協力し合って誘客促進を図るべきだと思いますし、また、この北陸新幹線沿線により多くの人達がいらっしゃると、あるいは目を向けていただくということが長野県の発展にもつながるということでありますので、そういう意味でアンテナショップを生かしての連携ということも必要だということでご提言をさせていただいて、実現することができました。引き続き北陸各県、あるいは新潟県、あるいは新幹線沿線の各県と連携協力関係を深める中で、産業の振興、あるいは観光の発信に取り組んでいきたいと思っています。

 3 神城断層地震の復興住宅について

信越放送(SBC)湯本和寛 氏
 
白馬の地震の関係なんですけども、これからまた雪が解けていろいろな事が進んでくると思うのですけれども、復興住宅の関係はこれからどんなふうにされるのか分かっている範囲で伺えればと思います。

長野県知事 阿部守一
 
まず白馬村については、今、仮設住宅に希望される方は皆さんお入りいただいているという状況です。これから今後の住民の皆さま方の意向をお伺いして方向付けをされると伺っていますので、県としてもしっかり村と連携しながら、住宅再建あるいは必要な住宅の建設については協力をしていきたいと思っています。また小谷村の方は既に公営住宅建設の方針が出されていますので、県としても一緒になって取り組んでいきたいと思っています。

信越放送(SBC)湯本和寛 氏
 
栄村の場合は、県が作って引き渡したというようなプロセスだったと思うんですけれども、その辺は何か見通しはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
栄村のスキームは、実は東日本大震災と同様の国からの支援スキームがあった中で、それを長野県としても活用して、これまでも応援をさせてきていただいています。今回の神城断層地震については、栄村のときのように東日本大震災のさまざまな特例措置と同じような対応が制度的にできない部分があるわけでありまして、全く同じような対応には今回はしていくわけにはいかないと思っています。ただ白馬村も小谷村も財政力的には大きな都市と比べれば弱い地域でありますので、引き続き県としても財政的な観点にも十分配慮しながら、例えば特別交付税配分等含めて財政的な支援を行いながら、一緒になって住民の皆さま方のご要望にきめ細かく対応できるように取り組んでいきたいと思っています。

長野県知事 阿部守一
 
どうもありがとうございました。

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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