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更新日:2015年1月22日

知事会見(平成27年(2015年)1月22日(木曜日)11時00分~11時50分 会場:県庁)

項目

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 南信工科短期大学校校長予定者について(1)
  2. 南信工科短期大学校校長予定者について(2)
  3. 南信工科短期大学校校長予定者について(3)
  4. 医師確保対策について(1)
  5. 中国河北省代表団との懇談について
  6. 県職員の消防団加入について
  7. 医師確保対策について(2)
  8. 長野県神城断層地震被災地への支援について

本文

知事からの説明

  河北省長を団長とする河北省代表団の来県、南信工科短期大学校校長予定者の決定、信州の伝統工芸品(信州手描友禅)について

長野県知事 阿部守一
 
1月22日の会見を始めさせていただきます。私の方から冒頭3点お話をしたいと思います。
 まず1点目でありますが、河北省長をはじめとする河北省の代表団の皆さま方が長野県にお越しになります。1月26日月曜日から28日水曜日までの3日間、長野県が友好提携を結んでおります、中国河北省の張慶偉(ちょう けいい)省長を団長と致します河北省代表団がご来県され、友好提携30周年記念行事を行います。また、長野冬季オリンピックを開催した白馬村等を訪問され、当時のオリンピック関係者と懇談を行い、視察をされる予定になっております。一昨年になりますが、平成25年の10月に河北省を訪問させていただいて、張慶偉省長と会談を致しました。両県省に共通するテーマに向かいまして、新しく環境、医療、あるいは河北省は冬季オリンピックに立候補しているという現状もある中で、冬季スポーツ、こうした新しい分野で具体的な交流を進めていこうと意見の一致をみたところであります。昨年10月の日中知事省長フォーラムに私と張慶偉省長が出席しました。1年ぶりではありましたが、懇談をさせていただく中で、新しい交流の具体的な進め方について率直な意見交換を致しました。今後の交流をさらに進めようという観点で、私の方から長野県への省長のご訪問を改めてその際に依頼をさせていただいたところであります。日程については、皆さんのところに記者発表資料でお配りしているとおりでありますが、記念式典におきましては、これまでの河北省、あるいは張省長との懇談を踏まえて、冬季スポーツ、医療・介護、あるいは環境、こうした新しい分野で交流、友好協力を一層強化させる覚書を締結する考えであります。三日間という短い時間ではございますけれども、河北省長はじめ、長い間県民の皆さま方が友好交流を深めてきた河北省の皆さま方と交流・懇談をさせていただく中で、河北省と長野県の未来に向けた対話をしていきたいと考えておりますし、中国と日本の友好交流がさらに深まるように努力をしていきたいと考えています。私どもも冬季オリンピックを開催した地域として、課題・成果、そうしたものもしっかりお伝えする中で、河北省の張家口(ちょうかこう)市が2022年の冬季オリンピックに立候補しているということでありますけれども、河北省における冬季オリンピックの開催が実現することを強く願いますし、また開催決定すれば成功に向けてご支援をしていきたいと考えております。
 それから2点目でございますが、長野県の南信工科短期大学校の校長予定者の決定についてでございます。長野県南信工科短大の校長予定者を決定致しました。本日お越しいただいておりますが、後ほどこちらでお話をしていただきたいと思いますけれども、現在信州大学の副学長であり、工学部長をお務めいただいている大石修治様にお願いをすることと致しました。大石氏の専門は、環境材料化学ということで、世界で初めて天然ルビーの結晶の一つ「六方両錐(ろっぽうりょうすい)」を人工的に作り出すことに成功するなど、さまざまな実績をお持ちの方でございます。現在は、工学部長として学部全体の運営をマネジメントされていらっしゃるほか、副学長(国際科学イノベーション拠点担当)として、「アクア・イノベーション拠点事業」、長野県も一緒になって取り組んでおりますけれども、この推進にご尽力をいただいています。またこのほか、県のテクノ財団の評議員、あるいは産業教育審議会の会長をお務めいただくなど、各方面でご活躍をいただいております。南信工科短大につきましては、長野県のものづくりを支える高度な技術・技能を持った人材を育成する拠点ということで設置をしてまいります。学科は機械・生産技術科と電気・制御技術科の2科であります。こうした観点から、校長としては工科系の知識をお持ちの方で、教育や人材育成に熱心にお取り組みいただける方、そして産業界や企業の皆さま方と連携を図って地域の産業振興に積極的に取り組んでいただける方がふさわしいと考えておりました。まさに、大石先生はこうした観点から校長として適任だと考えておりまして、就任をご快諾いただいたことに心から感謝しております。ありがとうございます。先週も伊那で「しあわせ信州移動知事室」を行ってまいりましたが、その際にも多くの皆さま方から南信工科短期大学校への期待の声を伺っております。ぜひ大石先生におかれましては、これまでの経験と実績を十分生かされて長野県のものづくり産業の人材育成に全力でお取り組みをいただきたいと思いますし、また地域、産業界の期待にしっかり応える学校づくりを進めていただきたいと思います。私も県知事として全面的に応援をさせていただいて、しっかり取り組んでいきたいと思っております。それでは大石先生から一言、抱負等こちらでお話いただければと思いますのでよろしくお願いします。

信州大学副学長兼工学部長 大石修治 氏
 
おはようございます。過分なご紹介をいただきました。ありがとうございます。信州大学の大石でございます。このたびここのパネルにございます長野県南信工科短期大学校の設立準備、それから校長予定者ということでお話をいただきました。誠に光栄なことと存じます。それから今日こういう席に伺いまして、「よし、やるぞ」とますます気持ちを新たにしているところでございます。南信工科短期大学校のやることはお手元のパンフレットにもあるかと思いますけれども、教育と研究でございます。教育の方は2つの技術科、定員も20名ずつということで小さな人数で密度の高い教育に取り組んでいきたいと思います。それから、研究を通して学生に工学の面白さを伝えられればと、そんなふうに思っています。入ってくるであろう学生さんたちにとって南信工科短期大学校は健やかでやりがいのある、勉強のしがいがあるそんな学校づくりをしていかなければいけないと、そんなふうに思っているところでございます。それから大学校のスタートよりも前に、振興会ということでご援助いただけるということで、大変ありがたく思っています。ありがとうございます。それから私事になりますけれども、この資料に記載のとおり、出身は静岡県でございます。南信の南に位置する遠州でございます。遠州の一番東側、御前崎市の出身でございます。昭和49年に信州大学に勤務しましてそれ以来、助手、助教授、教授、それから現在の管理職ということで、あっという間の41年間でございます。あれもやればよかった、これもやればよかったということ、いっぱいございますけれども、楽しい信州大学の生活を過ごさせていただきました。ということは長野県で41年間住まわせていただいているわけです。長野県の春のグリーンのきれいなこと、夏の爽やかな深い緑、空の色、それから秋になりますと赤や黄色、本当にきれいです。そして冬は、今そうですけれども、本当に澄んだ空気の下での白の鮮やかさというんでしょうか、非常に素晴らしい県だと思います。4つのシーズンが本当に生きている。生きている四季を味わうことができる県だと思っています。これからも南信工科短期大学校ということで、長野の、信州の「信」が付くところへまた勤務させていただけるということ、非常に幸せであると思っています。先ほど知事さまからお話がありましたように、一所懸命取り組んでまいりたいと思います。今後ともどうぞよろしくご理解とご支援のほどお願い申し上げます。ありがとうございます。

長野県知事 阿部守一
 
ありがとうございました。ぜひ大石先生におかれては地域の期待にしっかりとお応えいただきたいと思いますし、私も、長野県を元気にしていく上では教育と人づくりが最も大事だということを常々申し上げてきておりますけれども、南信工科短大の校長予定者に大石先生がご就任いただけるということで、大変私も心強く感じておりますので、一緒になって長野県のものづくり産業の人材育成にしっかり取り組んでいきたいと思っています。
 それから、本日の大きな3点目でございますけれども、こちらに大変素晴らしい作品がありますけれども、今年度から信州の伝統的工芸品の新商品を四半期ごと、知事室に展示して来客される方にPRさせてきていただいております。本日から約3カ月間、信州手描友禅を展示させていただくことにしております。信州手描友禅は長野県指定の伝統的工芸品でございます。主に地元で採れる植物等を染料としておりまして、信州らしい優しい色合いが特徴になっています。製作者であります、長野県手描友禅染匠組合会長で友禅作家の林部貢一様にお越しいただいておりますので、まず林部様からこの作品についての思いをお話しいただければと思います。よろしくお願い致します。

長野県手描友禅染匠組合会長 林部貢一 氏
 
ただ今ご紹介をいただきました、長野県手描友禅染匠組合の会長をしております林部貢一でございます。昭和61年に伝統工芸として指定されまして、それからだいぶ年代が通ってくる中で、われわれの組合としてもだんだん組合員が減ってくるというような状態になってきておりまして、残っておりますわれわれも、こういう伝統を残してきたものに対して一生懸命努力していきたいということで、後継者につきましても努力している次第でございます。手描友禅につきましては、江戸時代から各城下町に育ちました。長い歴史の中で培われました技術を後世に残していきたいということで立ち上がりました組合でございます。ただいまご紹介いただきました自然の色で染め上げました、ここにあります草木染の友禅でございますが、これも昭和56年に、当時、長野県情報技術試験場でありました、現在の長野県工業技術総合センターでございますが、そこの職員の皆さま方とともに研究を重ねた中で、自然の色を使った友禅、これをやっていこうということで組合とともに努力した中で、確立したものでございます。この友禅によって伝統工芸として指定されるために大きな力になったということでございます。長野県内には手描友禅の職人が150名ぐらいおったわけでございますけれども、その中の方々とともに手描友禅、それと今の草木染による友禅を加えた中で頑張ってきたわけでございます。この草木染の友禅につきましては、なかなか普段やるには大変な努力がいるわけでございます。化学染料は染料として仕入れてそのまま使うわけでございますけれども、われわれの場合のこの草木染の染料は、自らが手で採って、地元の山から染料として草木の枝木、また、いろいろな材料を集めた中で、それぞれの癖を取りながら色として作っていく大変努力のいる仕事でございます。色を作るまでで約80パーセントが大きな仕事でございます。これによって、堅牢(けんろう)の試験を加えながら現在の草木染友禅が、この当時確立してきたわけでございますが、私の思いは地元の長野市に住んでおりまして、飯綱の方に工房を持っておりまして、飯縄山が大好きなので、こちらの地元でいろいろな採取をしております。今回、展示していただくということでございまして大変光栄でございますが、その中で作られたこの染料を使って、今回は信州の山ということと、山野草をテーマにして作られたものです。北信の五岳をとる中で、一番向かって右側の方から妙高、それからその後ろに少しのぞいているのが焼岳で、その隣の大きな山が黒姫山、そしてその横に小さく出ているのが高妻山、その真ん中にどんと控えているのが飯縄山でございます。その後ろの方に戸隠が少しのぞいておりまして、その向こうが北アルプスが連綿と、蓮華岳、それから白馬等の山を少しいじくり回していますが、それをアルプスとして絵にしてみました。山野草の方も身近にあります、高山の山ではなく、今回は1,000メートルぐらいまでの山の中から選んでこのように形を作ったわけでございます。こういう額装をこれからも作っていきたいと思っております。長野県内の山、また長野県の高山植物、山野草を生かした作品作りにこういう額装も取り入れていきたいと思います。草木染の着物の方も色目の点では非常に好評をいただいているわけでございますが、着物離れが非常に進んでいるということでなかなか大勢の皆さま方に触れていただける機会がございません。今回のこの知事室に展示をいただきまして長野県外の方々にも見ていただき、また今年から始まります御開帳、新幹線に関わる長野駅の展示にも力を注いでいきたいと思っております。これからもいろいろと皆さま方にもご指導いただきまして、われわれのこの業界もますます盛んになっていきますようにお願いしたいと思っております。今日はどうもありがとうございました。

長野県知事 阿部守一
 
信州手描友禅、ぜひ知事室に展示をさせていただいて大勢の皆さま方に見ていただいて、私もしっかり宣伝していきたいと思います。林部様にはいろいろな思いを語っていただきましてありがとうございました。また引き続きよろしくお願い致します。私の方からは以上3点でございます。よろしくお願い致します。

取材者からの説明

 1 南信工科短期大学校校長予定者について(1)

信濃毎日新聞 小松哲郎 氏
 
大石先生にお伺いします。ものづくりは長野県の基盤産業でございますけれども、今回の教育ということを通じて、長野県の産業振興にどう貢献していきたいとお考えなのか。もう1つは信州大学を含めた教育機関、それから企業との連携というのをどう図っていこうとお考えでしょうか。

信州大学副学長兼工学部長 大石修治 氏
 
1点目は「ものづくり」ということでございます。長野県の得意とする産業ですね。南信の方も非常に活発な企業がございます。その中で「ものづくり」の「もの」という字を変えたのが教育であろうかと思います。「者」という方ですね、人をつくっていく、ものづくりの、普通、通常ひらがなで書きますけれども、物質の方のものづくりもありますし、ひとづくりもある意味でものづくりかなと。いい卒業生を出して社会に貢献していく、そういうことが非常に重要であろうと、そんなふうに思ってます。それから企業との連携でございます。2点目でございます。これはもうすでに先ほども申し上げましたように、短期大学校がスタートする前にもう振興会ということで、たぶん企業の皆さまが大部分でしょうか、ご援助いただけるということで、地元の熱いご支援をいただいて本当にありがたいと思います。それに応えられるようにちゃんと取り組んでいきたいと思います。いい人をつくって、人が企業をつくりますし、地域をつくります。できたら南信工科短期大学校から地域の人を、それから長野県の人を、ひいては日本の人を、世界の人をと、そういうようになっていけば一番いいかなとそんなふうに思っています。

 2 南信工科短期大学校校長予定者について(2)

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 
昨年11月まで製造業の取材をしていまして、現場でも大石先生には非常にお世話になりましてありがとうございます。製造業、工場の現場を回っていますと、特に諏訪、上伊那、下伊那の、非常に力がある小さな製造業の経営者の皆さんとお話しさせていただく中で、若い人たちが入ってこないということに、非常に危機感を抱いています。世界に通用する製品だったり技術がある、そういった工場が若い人たちが入ってきてない、諏訪に来ないんだと、上伊那に来ないんだと、そういった声を非常にたくさん聞きました。これは半分冗談でありますが、信州大学、先生がおられた信州大学工学部の皆さんですが、地元に目を向けてくれないんじゃないか、というような危機感でありました。ぜひ、長野県のために人材育成に関わっていただきたいと思うんですが、地域の製造業の活性化のために、地域企業との連携だったり、そういったところに目を向けていくような教育の在り方というのが重要となるのではないかというように感じるんですけれども、県立大学校であるということから、地域発展のために開かれると思うんですけれども、地域の企業との連携の在り方、あるいは人材が信州にとどまる、そういった施策の在り方についてこんな考え方をしていきたい、こんなことをしていきたいというふうなお考えをお聞かせ願えませんでしょうか。

信州大学副学長兼工学部長 大石修治 氏
 
まず現職の方の信州大学の話もいただきました。信州大学はよその県から入ってきて長野県にとどまる確率は高いという珍しい大学でございます。長野県の魅力を十分に卒業生に感じてもらって仕事のやりがいを感じてもらって残っているということでございます。それから続きまして企業との連携ということでございます。確かに長野県の中には必ずしも大きくなくても素晴らしい技術を持っている企業がいっぱいございます。それで後継者とかそういう問題は出てくるわけですけれども、やはりものづくりの魅力、こういうところをまず伝えていかなければいけないと、それが短期大学校の一つの役割であろうと思います。製造業の魅力を伝えてそのような業種に従事していく、そのための基礎教育とは言わないかもしれませんが、専門教育ですけれども、産業に結び付く一番スタートのところを着実に推し進めていきたいとそんなふうに思います。製造業で言えば例えば、ここをぱっとこう触りますね、このぐらいあると私もデコボコ分かるんですけれども、金属かなんかを平らにして、何マイクロメーターというところを触っただけで分かるとか、これも素晴らしい技術なわけですね。ただそれだけで、個人で終わってしまいますとあーとなってしまいますので、そこのところを工学を盛り込んで、客観的に強化できるように、そんなふうにやっていくことが必要かと思います。やはり長野県工科短期大学校ですので、まずは地元。長野県も含めて南信の方、それから長野県の方、そこらの企業にお役に立てるような人材を輩出していくと。これが一番の使命ではないかと、そんなふうに思っています。 

 3 南信工科短期大学校校長予定者について(3)

信越放送(SBC) 清水秀行 氏
 
大石先生のお立場ということでございますが、今年に関しては信大の副学長と工学部長を兼務する形で準備を進められて、開校の来年の4月以降はどうされる予定かというのは現在決まっているところで教えていただきたいのですが。

信州大学副学長兼工学部長 大石修治 氏
 
はい。まず、確実に辞めるもの、教授と工学部長。これはもう3月31日をもって明らかに終わりとなります。これで先ほど申し上げました41年間の信大の、単語としてあるんでしょうか、私ども承継教員と言ってますけれども、これが終わります。ただ、副学長の方は、ここのところは私が決めるわけではございませんので、ここのところはまだちょっと分かりかねますということでございます。

信越放送(SBC) 清水秀行 氏
 
今おっしゃった3月31日というのは、今年のこの3月31日ということでよろしいでしょうか。

信州大学副学長兼工学部長 大石修治 氏
 
はい。教員としての身分、工学部長としての身分は、この3月31日で終わりでございます。ちなみに副学長は、担当は国際科学イノベーション拠点担当となっています。これは世界の水を守るというプロジェクト、文部科学省のプロジェクトに採択いただきまして、推し進めている事業でございます。その国際科学イノベーションセンターという建物を今、造っているところですけれども、そこでアクア・イノベーション拠点と言いまして、世界の水を守るというプロジェクトを今、展開しているところでございます。これをやっていますのが、信州大学を代表者としまして、いくつかの企業、それから長野県ということで今、プロジェクトに取り組んでいるところでございます。その担当の副学長ということでございます。

長野県知事 阿部守一
 
それでは大石先生、またよろしくお願い致します。ありがとうございます。

 4 医師確保対策について(1)

信濃毎日新聞 佐藤大輔 氏
 
大きく1テーマですけれども、昨日、大町市立の大町総合病院が医師の不足を理由に本年度中の産婦人科の診療中止というか休止を発表されましたが、まさに県が今、進めていらっしゃる人口減少対策とか地方創生に関する話題かなと思います。市立の病院ではありますけれども、県として何か支援するようなお考えがありますでしょうか。それと、この話題大町に限らず他の地域でも今後、課題となってくる可能性がありますが、大町個別の支援でなくて全県を見渡したときにどういうような支援をしたいか、県としての今の段階でのお考えがあれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 
はい、そうですね。子育てにやさしい県にしていこうと考えておりますので、そういう意味で県内それぞれの地域で安心して子どもを出産いただける環境を作っていくことが重要だと思っています。今回の大町総合病院。大町市立でございますので、まず、市の皆さんのお考えをよく伺いたいと思います。当然、私ども県としても、例えばドクターバンク事業等で医師確保に努めてきているところでありますので、地元の皆さんの思いを受け止めて、一緒になって対応を考えていきたいと思っています。全県的な話としては、先ほど申し上げた移動知事室の際に、助産師の皆さんとお話をさせていただきました。子どもを出産されたお母さま方ともお話させていただきましたけれど、やはり産婦人科のドクターを確保するということはもちろん重要でありますけれども、それと同時に助産師さん、あるいは助産院の皆さん、こういう人たちと病院との連携をさらに進める、あるいはこうした助産院で出産される方々を応援していく。こういう視点の取り組みも実は重要だと考えていますので、医師確保だけではなくてトータルで出産しやすい環境をつくっていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 佐藤大輔 氏
 
念のため確認なんですが、担当部局にお尋ねすべきかもしれませんが、緊急的に今年度中に大町市と調整というか、協議というか、するようなお考えは今のところありますか。

長野県知事 阿部守一
 
担当部局の方で大町市の方と話は今日するのかな。ちょっと担当課の方から。

医師確保対策室長 井上雅彦
 
大町市さんとは大町総合病院も含めて話をさせていただいておりまして、これまで電話でもお話しておりますし、今後もお会いしていろいろとお話をお聞きしながら進めていきたいと思っています。

 5 中国河北省代表団との懇談について

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 
中国河北省代表団との懇談についてお伺いします。かねてから省長の来県を打診してきたわけですが、改めてなんですけど、省長がいらっしゃることについて知事としての受け止めをお願いします。

長野県知事 阿部守一
 
これは、河北省と長野県との長い間の友好交流の上に立って、張省長と私、先ほど申し上げたようにこれまでも何度かお会いしてお話をしています。そういう中で、未来に向けたさまざまな課題に一緒になって取り組んでいこうとお話させていただいておりますので、そういう意味で今回長野県にお越しいただくということは、大変うれしいことだと思いますし、今回の長野県へのご訪問を契機としてさらに河北省と長野県、そして中国と日本、いろいろな形で交流が深まるように努力をしていきたいと考えています。

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 
併せて1点、記念式典の中で3分野「冬季スポーツ」、「医療介護」、「環境分野」について交流を強化していく旨の覚書を締結するとあります。今時点で具体的にどういった内容の覚書を結んでいくのかということと、知事として覚書を結ぶことによって、こういったことを期待したいといったこと、あるいはこの3分野にした理由についてもお聞かせ願えませんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
河北省の皆さま方とは何回か私もお話ししてますし、さらに私のみならず事務レベルでもいろいろ話をさせてきていただいております。そういう中でやはり長野県と河北省とで協働して取り組むのにふさわしい課題ということで絞りこまさせていただいています。取り組みは覚書を締結してから具体化をさせていきますが、例えば環境関係では非常に中国、大気汚染をはじめとしてさまざま環境の問題に直面しています。長野県はそして日本はこれまでいわゆる公害への対応も含めてそうした課題を乗り越えてきた経験もございますので、そうした面での技術的な支援、あるいは人づくりでの支援、そうしたことも行っていきたいと考えています。

 6 県職員の消防団加入について

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 
別の件で、今日の部局長会議でも出ていましたが、県職員の消防団加入促進についてお尋ねします。部局長会議でも知事がおっしゃっておられように地方公務員は地方自治のために働いていると。その原点は地域の人たちのために働くということが基本だったり、あるいはその消防団、自治の原点だと思うというようにおっしゃっておられて、阿部知事の地方自治に懸ける思いの原点を垣間見たような気がします。これまで災害が起きるたびに小さな町村の災害対策本部に詰めると、急に顔の見える関係で、例えば地図を貼り出して、ここのおじいちゃんは脚が悪いんだとか、ここのお父さんはちょっと認知症があるんだとか、これも消防団に加入しているような人間関係の中から、小さな村役場、町役場で働いておられる方々を、非常に顔の見える関係の中で働いているというか、非常に取材していて頭の下がる思いをいつもしています。県職員の市町村の加入割合について具体的な数字を私は持っていないものですから、この1.1パーセントというものが高いのか低いのというのが客観的に判断できないんですけども、こういった数字にとどまっていることの受け止めであったり、あるいはどうしてこういうふうな数字になっているのか、あるいは知事として今後どうしていきたいというふうな考えをお聞かせ願いませんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
そうですね、私もデータを持っていないので確たる数値的な話では申し上げられませんけども、実感として市町村の職員の皆さんはかなり消防団に入られている方が多いと思います。市町村としてもそれをしっかり進めているところも多くありますし、特に消防団、非常勤特別職の地方公務員、市町村の職員、一般職ではない側の職員でもありますから、そういう意味でまず一義的には市町村の皆さま方と消防団の関係というのは県と消防団の関係に比べれば格段の関係性の濃さというのがあります。県の職員の場合、やはり転勤等もありますし、なかなか市町村ですとそこの地域にずっと住み続けるということが多いわけでありますが、県の職員だと広域的な異動ということもありますので、なかなか一カ所に定住してということが行いづらい環境があるのでそういう意味では市町村職員と一律に論じるということはなかなかできないと思っています。ただ、先ほども申し上げましたように、私ども都道府県の職員もやはり地方公務員、自治を担う人間でありますから、そういう観点で私は消防団活動というのは自治の原点であると考えておりますので、積極的にこうした活動に取り組む県職員が増えていくということは、私は望ましいと思っておりますので、ぜひ大勢の県職員が自分の生活との兼ね合いもあると思いますけども、前向きに考えてもらいたいと思っております。

 7 医師確保対策について(2)

読売新聞 戸田貴也 氏
 
大町市立病院の関係に戻ってしまって恐縮なんですが、対策等は先ほどおっしゃっていただいたとおりだと思います。ただ、今回の分娩休止ついては大北地域という、人口規模については比較的小さいですけど地域の基幹病院での唯一のものが休止してしまうということの受け止めや、あと、変な話ですけど、安曇野赤十字とか岡谷市民とか今まで、近年では分娩の休止というのが相次いでおりまして、医師確保や助産師不足、そういった困難性というのが今県内全域で課題になっていますけども、その受け止め、現状の受け止めをお願いできますか。

長野県知事 阿部守一
 
医師確保、先ほど申し上げたようにドクターバンクであるとか就学資金の貸し付けとか、あるいは私も毎年のように長野県出身のお医者さんのところに手紙を出したりとか、いろいろな取り組みをしています。これは例えば産婦人科の問題、本当に地域で出産できなくなるのは大変大きな問題だということで、クローズアップされるわけでありますけども、私は昨年出した手紙にもやっぱり長野県の暮らしやすさ、そうしたことをアピールしようという思いでお医者さんの皆さんに手紙を書かせていただいていますけども、やはり個別の医師、看護師不足への対策ということでさまざまな施策を講じるということの一方で、長野県が本当に暮らしやすい、自分の人生を送るにふさわしい地域だと思ってもらえる場所にしていくことと両面行わなければいけないだろうと考えています。そういう中で今地方創生の議論をしているわけでありますが、私は地方創生の議論の中でこれは、ニワトリが先か卵が先かの話になりますけれども、医療も含めて安心して暮らせる地域にしていくと、いうことが重要でありますので、そのためには医師、看護師、助産師はじめ医療福祉関係者が定着できる地域にしていくと、それをしっかりと念頭に置いて取り組んでいきたいと思っています。

読売新聞 戸田貴也 氏
 
関連して、知事がそれらの取り組みをやっていたことは存じ上げなくて申し訳なかったんですけれど、もし差し支えなければで結構なのですが、知事ご本人として、だいたい年間というのも変ですけれど、何人くらいの方にお手紙を書かれているのかとか、今回のことを受けて、そういう手紙も含めて今後、知事ご本人としてどうされていきたいかっていうことをもう一度お聞かせいただけますか。

長野県知事 阿部守一
 
そうね、あれ何通出したんだっけ?1400通?

読売新聞 戸田貴也 氏
 
そうすると、これ知事が直筆で例えば年賀状とかではなくて、事務局とかも連携しながら・・・。

長野県知事 阿部守一
 
もちろん、もちろん。あの組織的にやってきてるわけでありまして、ただ事務的な文章ではなくて、私が相当程度手を入れさせてもらっているんで、担当室は大変困ったと思いますけれども。紋切り型で長野県に来てくださいと言ってもなかなか思いは伝わらないと思いますので、そういう意味で全面的に私が手を入れさせて、文章を作らせてもらって送らさせてもらってます。

読売新聞 戸田貴也 氏
 
じゃあ今後も、そういった取り組みを続けていくというお考えで・・・。

長野県知事 阿部守一
 
そうですね。もちろんそういうお手紙を出すだけではなくて、さっきも言った就学資金の貸付制度であるとか、ドクターバンクであるとか、さまざまな取り組みを併せて引き続き医師不足の地域の解消、そして医師の充実、県として取り組んでいきたいと思っています。

 8 長野県神城断層地震被災地への支援について

日本放送協会(NHK) 保科賢一 氏
 去年11月に発生しました神城断層地震から今日で2カ月になりますが、そういった節目を受けまして、現状を踏まえた知事のお考え、また今後県として、それぞれ被害に遭われた地域に対する支援とか何かあれば、お考えがあれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 
はい。神城断層地震から2カ月ということでありまして、県としては地元の市町村の皆さんと一緒になって引き続き被災者の皆さま方の支援、そして地域の復旧復興、さらには観光誘客をはじめとした地域の振興に取り組んでいきたいと考えています。特に今私が一番心配しておりますのは、住宅の確保の問題でありまして、今、1月14日現在で、建設部がまとめた仮設住宅等の利用状況をみますと、応急仮設住宅に80名の方がご入居され、そして公営住宅等で15名、さらに避難所扱いをしている旅館ホテル等を含めて68名の方がその他の場所に身を寄せていると、こういう現状であります。合わせると163名、67世帯の方々がいまだ不自由な暮らしを強いられているという状況であります。今、地元の市町村で公営住宅の建設をはじめとして、住宅、居住環境の確保をどうするかということを検討されていますので、県もしっかりと市町村の取り組みを応援していきたいと思っています。また心のケアも含めて、被災者の皆さま方に寄り添った対応は引き続きしっかり行っていきたいと思っています。さらに、今回の被災地が観光地でございますので、そういう意味ではこれまでも観光キャンペーン、さまざま取り組んでまいりましたが、今年は長野県全体に日本中から目が向く年になります。新幹線の延伸もございますし、善光寺の御開帳もあります。比較的今回の被災地が、この長野市からは近い場所にもありますので、お越しいただいたお客さまが被災された地域にも訪問いただけるように、世界水準の山岳高原観光地づくりということで白馬バレーを売り出そうという取り組みも県として地域の皆さんと一緒に取り組んでおりますので、こうした取り組みも着実に進めていくことで地域の復興を応援していきたいと考えています。

長野県知事 阿部守一
 
どうもありがとうございました。

お問い合わせ

企画振興部広報県民課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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