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更新日:2014年10月15日
長野県知事 阿部守一
それでは10月15日の会見を始めたいと思います。まず、本日で9月定例県議会閉会ということであります。補正予算案そして各条例案のご議決をいただくことができました。責任を持って予算、各条例を執行していきたいと思っております。また、今回の県議会においては御嶽山の噴火災害対応という観点で、議会日程等について柔軟な運営を行っていただきました。議長はじめ県議会の皆さま方に感謝を申し上げたところでございます。今回、非常に御嶽山の災害対応と県議会対応、並行する形になりましたが、議会の皆さま方のおかげで必要な対策を行うことができたと考えております。それから、今県議会中に石田治一郎県議会議員がお亡くなりになるというたいへん悲しい出来事がありました。心から哀悼の意を表したいと思いますし、また、石田先生から賜りましたさまざまなご厚情改めて感謝を申し上げます。長野県のことを常に思って行動されてこられた方だと思っております。石田先生の思い、遺志というものをしっかりと引き継いで、より良い長野県を作るために私もがんばっていきたいと思っています。私からは以上でございます。また、御嶽山の噴火災害については、これから災害対策本部会議を予定しておりますので、終了後にぶら下がりで対応させていただきたいと思っております。以上です。
信濃毎日新聞 島田誠 氏
1点目は、今冒頭でおっしゃっていらっしゃいましたけれども、今回は県会開会中に県内で大きな災害があるという事態があったわけですけれども、今回は県会側にも代表質問を繰り延べしてもらったりであるとか、一方で南木曽の復旧の予算など早急に議決が必要なものもあったりして、延ばせばいいものでもないですし、早く終わればいいものでもないので、なかなか県側としても対応が難しかった面があると思いますけれども、今後こうした事態も県会中は何も起きないわけではなくて、今後もこうした事態というのはあり得ることなんだと思います。そういう意味では今後、県会と県側での、例えば災害時のルール作りであるとか、こうした今回の経験を生かしていく上でどんなことが必要だというふうにお考えでしょうか。
長野県知事 阿部守一
今回の災害対応は、われわれの方としてはしっかり対応していきたいということを議会の皆さんに、議長にお伝えさせていただいて、そういう中で議会側としてご判断をいただいたと考えています。今後のルールというお話でありますが、災害という形で一言に、正直くくりにくいかなと思っています。今回の噴火災害、まだ対応継続中でありますが、今回の噴火災害と栄村の地震対策、いずれも大きな災害でありますが、対応の仕方は必ずしも同じではないと思っております。そういう意味で、やはりその時点で災害の状況を見て対応していかざるを得ないのではないかと感じています。
信濃毎日新聞 島田誠 氏
分かりました。それからこの間、噴火にも関連したところがありますが、岐阜県さんの方で、先日の会見でもお話があったように、12月施行の登山届の提出義務付けの条例についてこの12月の議会にも、今度は岐阜県さんは条例改正して御嶽山についても含めようという方向で検討されているそうです。先日の会見から当然、何か事態が大きく長野県側で変わってはいませんし、こちらでは御嶽山の噴火対応が続いていましたので、基本的には当初と変わらないのかもしれませんけれども、具体的に岐阜県さんがスケジュールを示してきたことで、長野県としても今後何らかの対応が迫られることも考えられます。現時点ではどんなふうにお考えでしょうか。
長野県知事 阿部守一
これは岐阜県と私ども長野県がしっかりと話し合いをしていかなければいけないと思います。特に御嶽山への対応ということを考えたときに、現在われわれは、岐阜県側も同じような環境だと思いますけれども、災害応急対策を行っている状況でありますから、また4キロ以内は立ち入り制限をかけているという状況でありますから、そうした状況の中で直ちに御嶽山についてどうこうするということを検討する段階ではないと私は思っています。
信濃毎日新聞 島田誠 氏
いずれにしろ、そうしますと災害対応が一段落ついてからの話であるということでしょうか。
長野県知事 阿部守一
これはわれわれとすれば、山の安全対策、もとより重要だと思っています。ただ、現在、捜索救助活動を続行中でありますし、また御嶽山周辺の観光を含めたこれからの復興支援ということも、われわれ力を入れていかなければいけないと思っています。そういう意味で私の思いとすれば周辺地域の皆さんの思いをしっかり受け止めて御嶽山の災害にまずどう向き合っていくか、どういう取り組みをしていくかということが先行すべきだと思っております。もとより山の安全の話については並行して考えていきますが、とりたてて御嶽山だけ取り上げてどうこうという段階ではないと考えております。
信濃毎日新聞 島田誠 氏
そうしましたら、これまでのお話のとおり長野県は長野県として長野県内の山全般の検討の一環としてとらえて検討していくということですか。
長野県知事 阿部守一
そうですね。例えば火山でも御嶽山以外の火山もありますし、またわれわれが目指している山の安全というのは火山の安全の話だけではないと考えておりますので、幅広く検討していく必要があると考えています。
信濃毎日新聞 島田誠 氏
最後に県会の方で今日、これまで平成14年ですか、知事が副知事時代のころから凍結されてきた海外視察について、在り方を見直されて、今後については一件ごと必要が生じるたびに各党に諮って合意が得られて、議運に諮って合意が得られれば、海外視察もこれまでは凍結してきたわけですけども、実際に行うというルールに変更する方向性が出ました。これ、県会側だけでできる話ではなくて、当然予算計上が必要になるわけですけども、まったく県会でも方向性が出た段階なんですが、これから県会側と話をすることになると思いますけども、この問題どのような視点で県会側から話を聞きたいとお考えでしょうか。
長野県知事 阿部守一
まだ私も議会の報告案件で見ただけですから、議会側から直接お話を伺っている状況ではありません。一般的に申し上げれば、私とすれば議会の皆さんの考え方を尊重していきたいと思っています。さらに申し上げれば批判を浴びるような海外出張は、これは論外だと思いますけども、本当に必要性がある海外視察、海外出張、こうしたものについては、これから長野県が国際社会の中でいろいろな取り組みをしていく上では当然必要になってくると思います。そういう観点で議会の皆さま方のお考えというものは、よくお話を聞かせていただきたいと思っています。
長野県知事 阿部守一
ありがとうございました。
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