ホーム > 教育委員会会議・審議会・検討委員会など > 長野県教育委員会定例会・臨時会会議録一覧 > 令和3年度長野県教育委員会定例会・臨時会会議録一覧 > 第1081回長野県教育委員会定例会教育長会見要旨

ここから本文です。

更新日:2021年11月4日

第1081回長野県教育委員会定例会 教育長会見要旨

1 日時

 令和3年(2021年)9月13日(月曜日)

 午後3時25分から午後4時40分まで

 

2 場所

 県庁8階 教育委員会室

 

3 会見要旨

【高校改革 ~夢に挑戦する学び~ 再編・整備計画(二次)について】

 二次案については、3月に策定・公表し、その後同窓会など、関係者への説明を重ねるとともに、計24回の住民説明会も実施してきた。県議会での議論や住民説明会等における御意見などを踏まえ、当初案に所要の修正を加えた上で、再編・整備計画(二次)を定例会で決定した。

 新たな高校づくりに向け、新校再編実施計画懇話会を開催し、このメンバーには県教委、再編統合対象校の学校関係者、自治体、地域の産業界の代表、同窓会、PTA、生徒それぞれの代表、あるいは地域の学識経験者など、様々な方に参加していただきながら、具体的な学校像について検討してまいりたい。懇話会で頂いたご意見はホームページで公開しているところだが、さらに教育委員会から説明の場やご意見をお聞きする場が必要であれば、必要に応じてその都度設定させていただくという対応も考えられる。(原山教育長)

 今回確定した二次分の再編実施計画懇話会の実施時期については、これから人選、依頼という段取りになるので、第一回が11月かそれ以降となる見込みである。地区により、更なる説明を求められれば、今回確定した部分についても改めて説明してまいりたい。(駒瀬高校再編推進室長)

 

【長野県公立高等学校入学者選抜制度(第三次案)について】

 新学習指導要領もスタートした中で、学力の三要素を評価できるよりよい入試の在り方を検討してきた。どの高校に進学することがその生徒の可能性を一番伸ばすことができるのだろうかという観点を重視し、できるだけ多面的なアプローチによって、個々の生徒の状況を把握し、それを入試結果に反映できるよう第二次案まで提案し、これに対して様々な意見を頂戴してきた。

 二次案までは、確実に実施できるという認識のもとで検討を進めてきたが、新型コロナウイルス感染症が発生し、不測の事態により想定してきた方法を取れない可能性を認識した。今回の新型コロナウイルス感染症がいずれ収束したとしても、パンデミックは今後も発生しうるという認識は今後も持ち続けなければならない。

 よりよい入試を目指して、できるだけ多面的なアプローチを採用していこうという方向性には変わりはないが、入試は延期や中止が許されるものではなく、時間的・人的な制約がある中でも、確実に実施しなければならないということを踏まえ、実施方法を改めて検討し、今回定例会において第三次案を示し、決定いただいた。

各高校の独自性については、それぞれの高校の教育自体として生徒を伸ばす点で発揮するとしても、入試制度の中で各高校の独自性を追求するのは、現実的にコロナ禍の状況を踏まえると難しいと考えている。

 前期選抜における学力検査については問題そのものが極めて基礎的な学力を確認するという内容になるが、合否判定における学力検査の比重は、前期選抜の制度の趣旨からすると、大きな比重は占めないだろうと考えている。

「前期選抜の実施校は、定着状況を踏まえ、現行の学校・学科での継続実施を原則とする」とした理由は、受験生に一定の予見可能性をもってもらい、混乱を避けるためだが、前期選抜を実施していない学校で前期選抜の実施するようになることもあり得る。

 調査書の内容については、本当に必要な情報だけを記載してもらうよう精査して案を示した。今回示した案への、高校の現場、中学校の現場の皆さんからも意見を聞きながら検討する。(原山教育長)

 紙上面接は対面の対面の面接よりも制約はあるが、一人ひとりがこれまでの学習活動や、体験を振り返ることができているかどうかを判断したい。振り返ることができていれば、恐らく次に向かって、課題や目標が見えているのだろうと捉えられる。さらに高校に入ってからの目標や、頑張りたいことについて具体的に書くことで、高校側もそういった生徒の思いなどを酌みながら、今後の指導にも生かしていけると考えている。得点化は難しいが、そういった姿勢が見えれば、丸にする。可能な限り本人の意気込みが見られるような形式にした。(服部高校教育課長)

 

【令和3年度全国学力・学習状況調査結果について】

 全国学力・学習状況調査は鏡であり、鏡に映した自分の姿を見て、強み、弱みが分かる。教育委員会としてこの調査の結果に対し原因は何かという分析をし、それが対策と進むので、しっかり活用してまいりたい。

 一方で、氷山モデルという見方があり、そのような観点から見ることも必要だと思っている。水面上に出ていて外側から観察しやすいものと、水面下に沈んでいて外側から観察しにくいものがある。学力テストは前者で、外側から観察しやすい。しかし、水面下のものも大切にしなければならない。自律的・主体的な学習者を育てるために極めて先導的な取組をしている、ある中学校のテストの結果が必ずしも良くなかったという事例を聞いたが、氷山で上に出ている、テスト結果という面だけをもって全体を否定することはすべきでないと考えている。必ず下に隠れている面があるので、県教委としては氷山全体を見て応援していくことが必要だと思っている。そんな観点で学力テストについては捉えていきたい。(原山教育長)

 調査結果については、今後各市町村教育委員会を回って、個別に懇談する会を予定している。以前は全体の結果を多面的に分析して報告する形だったが、各市町村教育委員会や各学校のデータ分析まで県教委が行って、市町村教育委員会へ行って、より実効的な、より現場に即した授業改善の方向をどうしたらいいかという情報提供を行っている。

「家で自分で計画を立てて勉強をしている」小中学生の割合は、全国も長野県も上がっている。この傾向は絶対に加速させる必要があり、県教育委員会としても、子どもが自律した学習者となるため家庭学習がどうあるべきか研究するとともに、市町村教育委員会、教員等に対し、様々な研修において共有してまいりたい。(曽根原学びの改革支援課長)

お問い合わせ

教育委員会 

電話番号:026-235-7421

ファックス:026-235-7487

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

  • 長野県公式観光サイト ゴーナガノ あなたらしい旅に、トリップアイデアを
  • しあわせ信州(信州ブランド推進室)