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更新日:2025年10月27日

知事会見(令和7年(2025年)8月28日(木曜日)13時41分~14時42分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 全国知事会会長就任について
  2. 長野県150周年のロゴマークについて
  3. やまびこドームの愛称について
  4. 地域医療提供体制について
  5. 公約の取組状況について

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取材者からの質問

  1. 大阪・関西万博における長野県PRブースについて
  2. 長野県150周年のロゴマークについて
  3. 地域医療提供体制について
  4. 情報発信のあり方について
  5. 公約の取組状況について
  6. 日米地位協定について
  7. 全国知事会会長就任について

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本文

阿部知事からの説明

1 全国知事会会長就任について

長野県知事 阿部守一
 それでは本日の会見を始めます。私からは冒頭5点お話を申し上げたいと思います。
 まず1点目ですけれども、一昨日、全国知事会議において正式に次期の全国知事会長ということで御選任をいただきました。御推薦いただいた知事をはじめ、御支援いただいた知事の皆様に心から感謝申し上げたいと思います。いろいろ国と地方の関係であったり、あるいは地方創生の推進であったり、人口減少社会への対応であったり、様々な課題がありますけれども、47人の知事が力を合わせて取り組んでいくことができるように会長として努力していきたいと思っています。一昨日お伝えしたように、知事会の新たなスローガンは「現場から日本を動かす」という形にします。やはり国民・県民の声、そして現場の思い、こうしたことを起点に様々な社会変革を起こしていくことが重要だと考えています。具体的な成果を上げられるように取り組んでいきたいと思いますし、全国知事会長としての仕事をさせていただくことによって結果的に県民の皆様の暮らしがより良くなる、安心して暮らせる、希望を持って暮らせる、そうした長野県になっていく、これもそうしたことにもつながるように取り組んでいきたいと思っています。ぜひメティアの皆様にも引き続き御支援、御協力いただきたいと思いますし、県民の皆様にはこうした思いで知事会長に就任しますので、引き続きの御支援、そして御理解をいただきたいと思っています。

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2 長野県150周年のロゴマークについて

長野県知事 阿部守一
 続いて2点目ですけれども、資料をお配りしていますが、長野県150周年のロゴマークが決定しました。8月4日から20日にかけて投票を行い、1万3,000人を超える方に御参加をいただいたところです。御参加いただいた皆様には感謝申し上げたいと思います。三つ候補がありましたが、その中からこちらにある案が選ばれました。7,456票ということで、多くの皆様の御支持をいただいたのがこのロゴです。「そびえる山々」と「支え合う人々」を融合させたビジュアルを中心に、「信濃の国で歌われる四つの河川」や「高原を吹き抜ける風」を連想させるイメージを取り入れて、人と自然が調和し、未来へと歩んでいく姿を表現したデザインとなっています。今後このロゴを県のみならず市町村、民間企業など、様々な方々にも幅広く御活用いただき、ぜひ一緒に長野県の150周年を盛り上げていただければありがたいと考えています。この使用については簡単な申請をいただければ御活用を可能にします。9月の上旬から受付を開始する予定ですので、詳細については追って県のホームページ等でお伝えしますので、よろしくお願いします。

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3 やまびこドームの愛称について

長野県知事 阿部守一
 それから3点目ですが、これも資料をお配りしていますが、松本平広域公園にあるやまびこドームの愛称を「アイネットやまびこドーム」としたいと思っています。やまびこドームについてはネーミングライツ・パートナーの募集をかねて行ってきたところです。そうした中、昨年度、市場調査も踏まえて県の希望金額を見直して再募集したところ、株式会社アイネット様から応募をいただいたところです。このたび選定委員会での審査等を経て、同社をネーミングライツ・パートナーとして決定しましたのでお知らせします。10月からはやまびこドームの愛称については「アイネットやまびこドーム」という愛称にします。協定期間は令和7年、今年の10月1日から令和12年の9月30日までの5年間です。年間ネーミングライツ料は330万円ということで、施設の維持管理など、県としてはサービスの向上のための財源としていきたいと考えています。是非「アイネットやまびこドーム」という愛称が多くの皆様に親しまれる名前として浸透していくようPRをしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

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4 地域医療提供体制について

長野県知事 阿部守一
 それから4点目ですが、地域医療体制について県の考え方を改めてお伝えをしたいと思います。これも資料をお配りしているところですが、先日も木曽地域を訪問した際に、木曽地域の医療のあり方について木曽病院院長にも参加をいただき、住民の皆様方とも意見交換したところです。これから人口減少社会を迎え、そして高齢化が進む中で、安心して暮らせる地域社会をつくっていくためには持続可能な医療提供体制をどう構築していくかが極めて重要な課題と考えています。そのためには医療ニーズの変化に対応していくこと、そして限られた医療資源をどう有効に生かしていくか、こうした観点が重要だと思っています。こうした状況を踏まえて、県独自のビジョンとして昨年3月に第8次長野県保健医療計画に医療提供体制のグランドデザインを盛り込みました。その資料の1枚目のところにも書いてありますように、医療機関がさらなる役割分担と連携、それから関係者が果たすべき役割の明確化、こうしたことを進めていくことを方向性として掲げ、県民の皆様が高度専門医療から外来、あるいは在宅医療に至るまで、質の高い医療を切れ目なく受けていただくことができる体制の構築に向けて取り組み始めているところです。このグランドデザインについては若月さんから説明してもらいますね。簡単に概略だけ御説明して、少しその後私の思いを伝えます。

地域医療担当参事 若月真也
 医療提供体制のグランドデザインの資料をお配りしていますけれども、この考え方については先ほど知事が大枠を説明したとおり、第8次長野県保健医療計画の中で県があるべき医療提供体制の姿と、それからその実現に向けた大枠の方向性というものを示しました。大枠の方向性については今知事から話があったとおり、さらなる役割分担と連携の推進、それからもう一つが関係者が果たすべき役割の明確化という2点を大枠の方向性としてこれから進めていきたいと考えています。具体的には、2ページにあります絵のとおり、医療機関のさらなる役割分担と連携については、大きく分けると広域型病院と地域型病院という形で機能を分担していきたいと考えています。広域型病院というのは高度専門医療を中心にやっていただいて、がんだとかそういった手術をやってもらうような医師もそこに集約して、それから地域型病院という地域の病院に対して医師を派遣するなどの診療支援もするような大きな病院のイメージです。それから地域型病院については地域で医療を支えていただくということで、例えば診療所だとか、介護施設だとか、薬局とか、訪問看護所とか、そういった所と連携しながら地域包括ケア体制を支えるような医療機関、そんなイメージです。3ページ目には、それぞれの広域型病院と地域型病院の想定する診療機能、こういったところを県として定めて、これから県内の病院をこういった病院に役割分担をしていってもらいたいということで進めていきたいと考えています。以上です。

長野県知事 阿部守一
 ということで進めていくわけですが、これは頭の中でこうやって絵を描くのは簡単ですが、現実にはそれぞれの医療機関がこれまで担ってきていただいた医療分野もありますし、また地域にお住まいの方からすると、やはり身近な所でいろいろな医療が受けられるのがいいなと普通は思います。私も一個人の立場であれば当然そのように思います。ただ、これからどんどん人口が減っていく中で、だんだん急性期の医療需要が少なくなってくる一方で、地域の医療をどう維持するかと、高齢者を中心とする慢性的な疾患に対してどう対応していくか。要は必要とされる医療の中身が大きく変わっていこうとしている中で、やはり医療の分野もこれまでと同じような考え方で進んでいくということは当面はいいのかもしれないですけど、当面は何も変わらなくてみんな良かったねという話になるかもしれませんが、やはり10年後20年後、中長期を見据えたときにはこんなはずじゃなかったと、もっと早く対応しておけば良かったという話にほぼ確実になってしまうだろうなと思っています。そういう意味で、県としても持続可能な医療提供体制をしっかり作っていかなければいけないと思いますし、まず一つはこうした考え方、特に広域型病院と地域型病院に役割分担をしっかり、今まで病床機能の連携みたいなところは国が中心にやってきていますけれども、もう病床機能ではなくて、やはりこの病院はこういう役割、この病院はこういう役割ということを明らかにしていく、広域型・地域型を明らかにして、それに応じた必要な人材の確保であったり、必要な医療機能であったり、こうしたものをしっかり構築する。そして単独の病院ではなくてやはり地域全体で、地域というのも狭い地域も県全体の広域もありますが、例えばこども病院みたいな所は全県をしっかり対応していかなければいけませんので、そういう意味で病院間の役割分担・連携、こうしたことも強化していかなければいけないと思っています。まずこうした考え方を県はこれまでもお伝えしてきているつもりですが、なかなか私がいろいろな方と話しても伝わっていないなと思っていますので、こういう考え方で医療のあり方を変えていきたいということを、ぜひ多くの県民の皆様に、まずは知っていただきたいと思っています。その上で病院の皆様、あるいは医療機関を設置している市町村、こうした皆さんには、是非それぞれの医療機関がどういう位置付けでありたいのか。今後の他の医療機関のあり方等も含めて、どういうポジションの病院として存在していくのかをいま一度よく考えていっていただきたいと思いますし、そのための必要な調整であったり、必要な支援であったり、そうしたことは県としてもしっかり行っていきたいと思っています。また、もう少し具体的に申し上げれば、今、地域医療構想調整会議を各圏域で開催しているわけですけれども、この会議のあり方を見直していく必要があるのではないかなと思っています。やはりこの問題は非常に難しい問題です。相当責任を持った対応をしていかなければいけない部分がありますので、そういう意味では、例えば構成メンバーに市町村長の皆様に入っていただくといったようなことも考えていかなければいけませんし、あるいは県としても単なる調整役ではなくてもっと方向性をしっかりと示していくといったような役割を積極的に果たしていくことも重要だと思います。加えて、木曽地域でもすごく実感しましたが、この問題は行政、あるいは医療機関だけでやっていってはいけないと思います。そういう意味では住民の皆様の代表にも入っていただくとか、あるいは議論の方向性とか考え方ももっと県民の皆様に伝えていく、積極的に伝えていく、こうした努力をしていかなければいけないと思っています。また、個別病院の建て替え等、具体的な案件があります。例えば長野日赤をこれからどうするんだという議論がありますが、これは設置者でまずあり方をしっかり考えていただくことが重要ではありますが、ただその一方で先ほどから申し上げたように医療機関単体で地域医療を支えているわけではありませんので、そういう意味では地域全体を見渡したときにどういう役割分担をしていくのか、どういう役割を担うのかをやはりしっかり考えていただくことが必要だと思います。そういったことから、まずはこのグランドデザインの考え方をもっと徹底していきたいと思いますし、また様々な医療データ、診療報酬のデータ等についてもしっかり分析結果を共有しながらデータに基づく検討を行っていきたいと思っています。率直に、意見交換に県も入らせていただく中で、単体の医療機関だけではなくて地域全体で見たときに、より望ましい医療のあり方を考えていきたいと思っています。是非こうした考え方を、今日あえてお話をしたのは、やはり木曽地域で住民の皆様に、医療の問題にもっともっと関心を持っていただきたいと。そして住民の皆様とも一緒に医療のあり方について考えていきたいと思っています。もとより医療関係者、それから病院を設置している市町村、こうした皆さんとも考え方をしっかり共有しながら取り組んでいきたいと思っています。県民の皆様には、持続可能な医療提供体制の構築に向けて、少し短期的な視点では皆様の望むような形には必ずしもならない部分が出てくる可能性がありますが、しかしながら長野県のこれからの医療をぜひ一緒に考えていただきたいと、そういう思いでお話をしましたのでよろしくお願いします。

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5 公約の取組状況について

長野県知事 阿部守一
 それから最後、5点目です。私の公約についてです。私の4期目の任期があと1年という状況になってきましたので、例年と同じような形で、「信州の明るい未来を拓く121の約束」ということで、3年前にお示しをした公約の自己評価をしました。全体的にご覧いただいているように、「十分実行できている」「ほぼ実行できている」「実行中だが努力が必要」「検討中」「未着手」という五つのカテゴリーに分けていますが、「検討中」が前年に比べるとかなり減って、検討しているだけではなくて何らかの形にはなってきていますし、「十分実行できている」「ほぼ実行できている」を合わせると公約の約7割ということで、県民の皆様にお約束したものについては、関係者の皆様、県職員の協力と努力でだいぶ進捗してきていると自己評価しているところです。4期目はコロナ禍からのスタートでありましたので、今回お示ししている約束の前段の方もコロナ対策のところから始まっているわけですけれども、多くの皆様の御協力で何とかコロナ禍を乗り越え、そしてその後物価高騰対策等も継続的に行わせてきていただいていますし、子育て支援あるいは教育の充実、こうしたことにも取り組んできましたので、昨年の評価に比べて一定程度進捗を見ているところです。この間、宿泊税の導入は、まだ今協議中ですけれども、宿泊税についても導入を条例化したところですし、お約束していた中でまだバツとしている項目が残り二つという状況です。一つは78番目に記載しています子ども・子育て支援のための財源確保のあり方の検討ということです。これはいろいろなことが考えられるわけですけれども、新たな税の創設等も含めということで公約には書かせていただいていますが、今回全国知事会長に就任しましたけれども、全国的に例えば子ども医療費については今、都道府県・市町村が頑張ってやっていますが、国は何もやってくれていないといったような状況がありますので、まずはこういうところをしっかり動かせるように取り組んでいく必要があると思っています。それからもう1点、97番目、グローバル化・社会の高度化に対応できる人材を育てるため、学生及び社会人の県費による留学制度の創設を検討しますということで、先日もロータリークラブの皆さんにお越しいただいて、若い人たちの交換留学で長野県から海外へ行った子どもたち、それから長野県に来ている子どもたちともお話をしましたが、やはり若い世代が視野を広げていく、海外でいろんなことを学んでくるのは非常に重要なことだと思っていますので、これについてはまだバツということで着手されていない状況ですが、しっかり検討を行っていきたいと。任期中にはこのバツがなくなるようにしていきたいと思っています。県民の皆様の評価は、これは自己評価ですので、もうちょっと厳しい部分もあったり、もうちょっとできているのではないかと言っていただける部分もあろうかと思いますが、まず私としての自己評価をお示ししましたので、ぜひこれを題材にしていただいて、メディアの皆様にも、これはちょっと甘過ぎるのではないかとか、もっとこれを頑張れとか、いろいろ論評いただければありがたいなと思っています。
 私からは以上です。よろしくお願いします。

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取材者からの質問

1 大阪・関西万博における長野県PRブースについて

市民タイムス 萩原 氏
 昨日知事は万博に行ってこられたと思うのですが、知事日程を見ると本当は取材に行きたかったのですけれども行けなかったのですが、オープニングセレモニーとラジオ出演とありますが、改めて万博に行ってみての感想と、改めてテーマにありますように、「五感で感じる信州まるごと体験」を体感されたと思うのですが、それを踏まえてのPRをお願いします。

長野県知事 阿部守一
 今回4日半にわたって長野県のブースを大阪・関西万博に出展しました。お話いただいたように昨日オープニングセレモニーに私も参加してきましたけれども、エプソンの皆様に協力いただいたイマーシブ体験ができるスペース、それから日本酒であったりワインであったりをお楽しみいただけるスペース、さらにはJAの皆様に御協力いただいて、長野県のお花であったり、あるいはフルーツであったり、そうしたものも展示し、それから小さな雪だるまですが、この暑い季節ですので、冷たい雪を触ったこともない方も海外の方とか南の地方の方がいらっしゃいますので、そういうことを体験していただこうということで、視覚・聴覚がイマーシブ体験ですし、それから味覚は日本酒・ワインをお楽しみいただけます。アロマの香りを会場に振りまいていますが、それは嗅覚と、それから雪を触っていただくことによって触覚ということで、五感を通じて信州の良さを体験していただこうということでスタートしました。多くの皆様に御来場いただけていると聞いていますので大変良かったなと思っていますし、より多くの皆さんに長野県ブースが出展している間にお越しいただきたいし、お越しいただけるようにしていきたいとも思っています。改めて、非常に短期間で準備しましたが、御協力いただいた全ての皆様に心から感謝したいと思っています。是非長野県の良さの一端を万博会場で体験していただいて、いやもっと深い体験をしたいなと、本当の体験をしたいなということについては長野県にお越しいただけるようにしていきたいと思っています。以上です。

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2 長野県150周年のロゴマークについて

長野日報 林 氏
 150周年ロゴの関係でお伺いします。今日これで発表されたわけですけれども、改めてになりますが、ロゴが決まったA案といいますか、このロゴへの知事の感想といいますか、そういったところをまずお伺いしたいです。お願いします。

長野県知事 阿部守一
 これは三つの案があったのですが、選ばれたロゴは先ほどもお話ししたように、非常に長野県らしさが出ているなと私も思いますし、それと同時に明るい前向きなイメージが出ているのではないかと思っています。是非150周年を契機に、多くの皆さんとこれまでの長野県の発展してきた過去を振り返りながら、是非未来につながるようにしていきたいと思っています。

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3 地域医療提供体制について

中日新聞 渡邊 氏
 先ほど御説明いただいた医療提供体制のグランドデザインについてですが、これを昨年3月に第8次長野県保健医療計画に盛り込んだということですが、こちらのグランドデザインの方向性に向かって現時点で、例えば先ほどおっしゃった地域医療構想調整会議などで医療機関と、この方向性を共有してそれぞれの役割を決める段階にもう既に至っているのか、それはまだこれからの話になるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 もう既にこうした考え方は地域医療構想調整会議等では議論の前提として考えていただいた上で今もう現在進行形で医療機関のあり方をどんどん各地域で検討していただいていますので、こうした考え方は一定程度御理解いただけていると思っています。ただ、先ほど申し上げたように、一般の県民の皆様にどこまで伝わっているかというと、なかなか十分伝わってないなというのが私の感覚ですので、先ほど申し上げたように、これを医療関係者だけが知っているだけでは不十分だと私思いますので、そういう意味で多くの皆様にあえて今日お示しをして、今検討・議論が進んでいる中でも、やはり住民の皆さんにもこうしたことを念頭に置いて一緒に考えていっていただきたいなと思っています。

中日新聞 渡邊 氏
 関連して来年度新たな地域医療構想というものが策定される方向になっているかなと思います。厚生労働省が示している今の方針といいますか、そういったものは今、県が既に作っているこのグランドデザインと方向性は一緒かなと思います。そういった新たな地域医療構想も考える、またこのグランドデザインに基づいても既に調整を始めているという状況かなと思うのですけど、これはどこかでいつかは一本になるのですかね。

長野県知事 阿部守一
 国の考え方はある意味県が先取りしてお示ししていると思っていますので、先ほど申し上げたように病床間の調整という、言い方を選ばずに言えば、病床の数だけを調整するということではやはり持続可能な医療の提供体制をつくることは難しいと私は思っていますので、そういう意味ではそもそも病院のあり方、全体をどうするかをやはりしっかり考えていくことがこれからは必要だと思いますし、国においてもそういう方向で議論されていますよね。ちょっと何か補足してもらいます。

地域医療担当参事 若月真也
 今(知事に)おっしゃっていただいたとおり、グランドデザインの考え方の方が先行してできていると思っています。新しい地域医療構想も、ほぼ同じ考え方ですので、スケジュール感でいきますと、新しい地域医療構想のガイドラインは来年の3月ぐらいとか今年度末をめどに示されますので、それに従って新しい地域医療構想を作っていくことになるのですが、現在長野県では新しい地域医療構想の懇談会というものを既に前乗りで進めていまして、そこの中でも検討していきますし、ガイドラインが示されればその中でグランドデザインと、今度の新しい地域医療構想との融合を図りながら進めていきたいと考えています。

中日新聞 渡邊 氏
 最後にごめんなさい1点だけ。先ほどおっしゃったように、そういった新しい体制を考える上では、行政と医療機関だけでなく住民の皆さんにも入っていただいたり、市町村長さんにも入っていただいたりというお話がありましたが、これはまた今後考える検討の枠組みをそういうふうにするという知事のお考えという理解でいいですか。

長野県知事 阿部守一
 まだ具体的な調整はこれからしなければいけませんけれども、そういうふうにしていくことが必要だと思っています。

日本放送協会(NHK) 杉本 氏
 今の医療の話に関連しまして伺えたらと思います。まず今回会議のあり方を見直すということですけれども、これはメンバーを替えるというところに留まるのか、議論の仕方とか、意思決定の方向性だとか、見直すというのはどういったレベルを考えているのかというのをまず伺えたらと思います。

長野県知事 阿部守一
 私も地域医療構想調整会議に一度出ました。それぞれの参加メンバーの人たちは前向きな御意見をいろいろ出されているのですが、例えば先ほど申し上げた地域の医療機関同士の役割分担。役割分担ということは例えばAという機能をみんなでこのまま持ち続けるのか、やはりどこかの病院がそれを担って他の病院はやめていくのか、これは個々の医療機関にすればかなり切実な問題です。切実な問題を当事者同士だけで話し合っても、これは医療に限らず実際に考えていただければ普通にわかると思いますけど、Aというお店とBというお店があって、うちはこれとこれを売っているけれど、こっちも同じようなものを売っていると、これこのままいくとどんどん売り上げが下がっちゃいますよねと。そうしたときにその当事者だけが話したり、あるいは他者に対して「あなたの所はやめてください」とか、ストレートに言えばですよ。そういうことはなかなか言いづらいし、実際にはなかなか難しいだろうなと私は感じています。そういう意味では全てが全て、県がどうこうではなくて、もちろんこれまでも調整会議の場で一定程度の役割・分野・方向性を整理していただいているところがありますので、今のやり方が全く無駄だとは思っていません。今のやり方でも一定程度その病床数の削減とか医療機関のあり方の方向付けをしていただいているのでそれは大変ありがたいことですが、だんだんシビアな議論になってきますので、だんだんシビアな議論になっていったときに、特に先ほどの病床の分担だけではなくて、医療機関そのものの位置付けみたいな議論になると、やはりどうしてもある意味憎まれ役というか、誰かがやらなければいけないだろうと。ある意味そういうところは県が担っていかざるを得ないのではないかなとも思っていますし、加えて多分利用者というか住民の皆さんが本当にどう思うのか、どういうふうに考えるのかはやはり非常に重要なことだと思います。余り例を言うと変な例になってしまいますが、さっきのお店で言えば、同じものを売っているけれど、やっぱりこっちのお店の方が同じだけどなんかお客さんがいっぱい来るとかありますよね。やはりそういう意味では利用される方とか医療を受診される方の考え方とか声というのもこれからのあり方を考えていく上で非常に重要だと思っています。そういう意味で、御質問は議論のやり方とかも変えるのですか、ということですが、今までのやり方を100パーセント否定するつもりはありません。一定程度、今でも前向きな御検討をいただいていますけれども、ただ、これからますます医療を取り巻く環境が厳しくなってきていますので、そういう意味では新しいフェーズに入っていく必要があるのではないかと思っています。

日本放送協会(NHK) 杉本 氏
 新しいフェーズというところで、今回見直しでポイントとなるのは住民の方、利用者の方を構成メンバーに入れていくというところになるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。私は今答えたつもりなのですが、やっぱり一つは県がより意思をもう少し出していく。なんというか余計なおせっかいにならないようにはしなければいけないところはありますが、やっぱりどうしても個々の病院、医療機関、あるいは市町村は自分の所のデータしか見えてない部分がありますので、そこはやはり広域自治体としての県の役割をより踏み込んで果たしていくことが必要だと思いますし、もう一つはやはり住民の皆さんの考え方とか思いを、できるだけ踏まえた形での医療提供体制を作っていくということが必要だと思っています。

日本放送協会(NHK) 杉本 氏
 私も懇談会とかの取材とかもさせてもらっていますが、なかなかかなり難しい議論であることは間違いないなと思っていて、それを知事の今の問題意識、特になかなか情報が伝わってない、見えてないというのは、改めてですけれども、何が見えていないということで、かつ今回見直すことで、県が介入する、コミットするというのがもう少しわかりやすく言うとどういうふうに理解したらいいのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 やっぱり広域自治体として、その調整機能をしっかり発揮していくということですよね。それからやはりデータに基づいて、観念論的な話をしていてもしょうがないので、やはり私もこの間、先日参加した、例えば周産期医療とか小児医療について今県全体でどうしようかという議論を具体的に始めています。やはり感覚的な議論ではなくて、具体的にこれから医療ニーズがどう変化するのかとか、今の医療の供給能力がどれぐらいなのかといったような客観的なデータをしっかり踏まえて検討していくことが必要だと思っています。

日本放送協会(NHK) 杉本 氏
 その上で会議といいますか、情報の発信の仕方・公開の仕方というところで、懇談会なんかも今正直現在の段階だと非公開、クローズドでやっているものだと思うのですけれども、なかなか取材していても見えにくさという部分はあって、まして一般の方がなかなか今の医療がどうなっているのか、病床とかの問題、働き方改革の問題、いろいろあると思うのですけれども、なかなか見えないという中で、県として何か発信の仕方、あるいは会議の見直しに当たっての何らかの公開の仕方、そこら辺で何か変えていこうと思われることはありますか。

長野県知事 阿部守一
 まさに今おっしゃっていただいたことが課題の一つではないかと私も思います。要するに、個々の病院の経営状況みたいなものまで公開してしまうわけにはいかないですけれども、やはり住民の皆様、県民の皆様の声を反映していくためには、やはり先ほどから申し上げたような具体的なデータとか、あるいはどんな方向性で検討が行われるかがもっと発信されなければいけないと思いますので、これはメディアの皆様の方が問題意識を持たれていると思いますので、是非いろいろ御意見をいただきながら改善していきたいと思います。

日本放送協会(NHK) 杉本 氏
 今回の見直しに当たっては、ある種、住民も参加してという形に開いていくというか、住民参加型とまで言えるのかわからないですけれども、そういった住民もコミットする形でこの地域医療構想のあり方を変えていく、その見直しだという理解をしてもいいのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 住民参加と言うと住民の代表の人に入っていただくようなことを考えたり、住民の皆さんにもっと情報をわかりやすく伝えていくといったようなことも必要だと思いますし、あるいは私が木曽地域で行わせていただいたように、やっぱり地域の医療について、もっと住民と対話していくことも必要だと思っています。こうしたことを、どれか一つではなくて、やはり総合的にやっていくことが必要だと思っていますので、できる限り住民の皆様の情報量と、われわれ行政であったり、医療機関の情報量の差が少なくなるようにしていくことは、より良い議論をしていく上では重要なことだと思っています。

日本放送協会(NHK) 杉本 氏
 ありがとうございました。最後に1点だけ。そういう意味では先ほどちょっと知事からもありましたけれども、少なくとも現状の公開の仕方だったり、発信の仕方では不十分だという認識だということでよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 不十分という言い方をすると、何か今のやっていることがすごくネガティブな感じになってしまいますけれども、先ほど申し上げたように、今かなり県にも要請いただいていますけれども、医療機関の経営は厳しい状況です。医療機関の経営が厳しい中で、例えば急にこの診療あの診療がなくなってしまいます、ということは本当に県民の皆様の暮らしの基盤が失われてしまいますので、やはり医療提供体制のあり方も、私としては新たなフェーズに入ってきていると思っていますので、そういう意味で県としても積極的に関わりながら、地域の皆さんと一緒にあるべき方向性を見出していきたいと思っています。

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4 情報発信のあり方について

読売新聞 桜井 氏
 まず知事、全国知事会の会長に就任されるということでおめでとうございます。それに関連してというわけではないのですが、今後の知事の現時点の情報発信のあり方について考え方をお伺いしたく質問をさせていただければと思います。現在、知事もご存じのとおり、長野県の県政記者クラブというものは存在しておりません。一義的にはプレスリリースをわれわれメディア側が確認することで情報を得たり、その日の当日には県から緊急のメールということで会見等がセッティングされているものは覚知することができる状況ではあります。ただ、ちょっと具体的な例を示させていただくのですけれども、ガソリンの石油商業組合の関連で、県が先日2回目の報告(の徴収)を出したのですが、その際にプレスリリースではなく、担当課のホームページのみの記載になったということで、われわれメディアが覚知することができず、一部のメディアの方が気がついたので、横並びでメーリングリストがあるのですが、そちらで情報共有したことによって覚知することができたというのがありました。今後知事会長になられるということで、ますますその情報発信をする場が増えてくるかと思うのですが、記者クラブの立ち上げというのは難しいとは思うのですが、県が主導する形できちんと情報発信のあり方ですとか、交通整理というのは今一度考えなければいけないときになってきているのではないのかと思うのですが、県政記者クラブはないのですけれども、現時点の知事のわれわれメディアに対する情報発信のあり方と考え方についてお伺いさせていただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 私は発信力強化と言っているので、さっきの医療の話もそうですが、極力フラットな情報共有をした方がいいと思います。ただ役所の世界は余りフラットな情報共有を本能的に好まないところが国の役所も県庁もみんな同じようなところがあって、余り出すと批判されるのではないかとか、余計なことを考えるケースが結構多いなと思います。そういう意味では、そういうことがないように県庁内でもっと徹底していかなければいけないと思っていますし、そういう意味では具体的にこう改善しろみたいなことがもしあれば検討しますけれども、さっき例示していただいたような話は多分、各部や各課が積極的に情報を出すというスタンスにならないとただ何か仕組みを作っただけでは余り改善しない気もしますので、改めて私からは各部局、特に次長の皆さんには積極的に発信してくださいという話をしていますので、改めてそこは徹底しますし、広報(課)の方でも一生懸命やってくれているところを説明してもらえますか。

広報・共創推進課長 池田智和
 今年発信力強化ということで私どももプレスリリースですとか、そういったところではできるだけ見る方、メティアの方だけではなくて、それが県民の皆様にも触れるということを意識してできるだけ気の利いたといいますか、刺さるような、フックがかかるようなプレスリリースに心掛けていきたいということで取り組んでいます。先ほど御質問の中で例としていただきましたような不具合というか、そういった事例については、ほかにももしかしたらあるかもしれません。そういったものを一つ一つ受け止めて、われわれとしても随時改善をしていきたいと思いますので、先ほど知事が申し上げたとおり、部局さんに心掛けの部分でやってもらわなければいけない部分もあると思うのですが、そういった仕組み・制度・取扱いの部分で何か不具合等ございましたら、遠慮なく広報・共創推進課の方に御指摘いただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 例えば会見の項目なんかも各部から出てこないものもどちらかというと私が引っ張り出して、例えば今日の医療提供体制は私が入れてもらっているようなものもありますので、私としては積極的な情報提供を心掛けていきたいと思いますし、今課長から申し上げたように、私はメディアの皆さんといろいろフラットな情報共有をできるだけさせてもらった方がいいことがたくさんあると思っていますので、そういう意味では各部局にもメディアの皆様に、県が絶対出してはいけない情報とかもありますので、そこは何でもかんでもというわけにはいきませんけれども、こんな方向性で考えているとか、そういうことも含めて今のこの医療提供体制はまさにそういうものだと思っていますけれども、そういうことも含めてできるだけ幅広く共有させていただけるようにしていきたいと思っています。

読売新聞 桜井 氏
 ガソリンの件に関しては県民の関心も高いので、ぜひ今一度、知事の方から担当部局にも伝えていただけると幸いです。

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5 公約の取組状況について

信濃毎日新聞 篠原 氏
 121の約束に関してですが、一つ知事に確認ですが、78番ですね。発言でここはまだ未着手という御発言でしたけれども、都道府県や市町村でそれぞれ取り組んでいる所があった一方で、国が何もやっていないんだと、ここを動かしていきたいということですけれども、つまりこの公約で掲げている県としての新たな税の創設というのはどうなんでしょうか。現時点では考えておらず、別の文脈で公約に資するようなところをやっていきたいと理解したらいいのか。ちょっとニュアンスを確認したいと思います。

長野県知事 阿部守一
 微妙な言い方をしましたが、決して税の創設等も含め考えますと言っているので、全くもうやらないということでは必ずしもないですが、今の長野県の置かれている状況を考えると、むしろ国が本来やるべきものをしっかり国が国の財源でやっていただくことを追求した方がより現実的であり、具体的に動かせるのではないかなと思っています。ずっとこの間、子ども医療費の助成制度は本来国がやるべきものだということで長野県からも要請してきましたけれども、今後全国知事会においてもそうした問題提起をこれまで以上にしっかり行っていくことが重要だと私は思っていますので、そういう意味で子ども・子育て支援のところで、今国と地方の関係のこともいろいろと頭の中で考えているのですが、本来現物給付と現金給付と大きく二つ、行政からの支援のあり方はあるわけですよね。国は現物給付的な仕事はほとんど担えないと思っています。要するに国が例えば自分で保育所を作るとか、国が自分で相談窓口を作って何とか支援をするとか、あるいはNPOと連携して子育て世帯を支援するみたいな、いわゆるお金を配るのではなくて現物でサービスするというのはほとんど国の能力としてはできないと思っています。やろうと思えばできますけれども、日本全国でそんなことを国が直接やったらべらぼうなコストが掛かるので、むしろ本当は国は同じ子育て支援をやるのであれば、基本的な分け方としては、われわれ都道府県とか市町村が現物給付的なサービスを担って、現金給付的なところは国がやるというのが制度設計としては私は望ましいのではないかなと思っています。ただ、今の現実を見ると、現金給付的なところもかなり都道府県・市町村が苦労しながらやっていて、例えば3歳未満児の保育料の話だとか、子ども医療費の話だとか、あるいは市町村によっては給食費助成だとか、こういうところを国が踏み込まずに地方がやっているのは、ある意味役割分担のあり方としては、余り望ましくないのではないかと思いますので、そういうところはより踏み込んだ対応を考えていく必要があるのではないかと思っています。

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6 日米地位協定について

信濃毎日新聞 吉野 氏
 知事会長の就任の関連でお伺いします。知事が会長に就任しました全国知事会は、過去に日米地位協定の見直しを求める提言を日本政府に対して行っています。長野県でも今年3月に松本空港に米軍の輸送機が着陸しているなど、日米地位協定の問題は県にとっても重要な問題だと思いますが、知事会の会長として今後日米地位協定の問題にはどのような形で取り組んでいこうと考えていらっしゃいますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今ちょうど国と地方の関係を話しましたけど、国と地方の関係を考えたときには、基本的には外交・安全保障は国の事務だということで、一般的には言ってきていますし、そうだと思っています。ただ、とはいえ県民の皆様の安心・安全を確保するのがわれわれの役割ですので、そういう意味では教科書どおりに割り切れない事情というのがいろいろあると思っています。特に、例えば米軍機の飛行については、県民の皆様からも不安だという声をこれまでもお寄せいただいてきています。そういう意味で航空法の高度制限の適用除外等が今、日米地位協定で行われているわけですけれども、こうした見直しについてはこれまでも長野県として要望させてきていただいています。今後とも、知事会の立場であると、もっと基地所在都道府県とか、もっと長野県より切実な課題をお持ちの都道府県もたくさんありますので、そういう皆様とも思いを共有しながら対応していきたいと思っています。

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7 全国知事会会長就任について

信濃毎日新聞 河田 氏
 知事会長の件で1点だけ。会長業務で東京へ行かれて長野を空ける機会が増えるかと思いますが、その間のマネジメントをどうするかということを聞かせてください。今朝の部局長会議で言及がありましたけれども、具体的に体制面、仕事の進め方でどういうふうに変えていくかということを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 私が会長になったからということを契機にしながらも、本来もっと分権的にしていかなければいけないと思っていましたので、そういう意味で両副知事、あるいは部局長の皆さんにより主体的に行動していただくようにしていきたいと思っています。とはいえ私が知事であることには変わりないので、最終的には私がしっかり県民の皆様に対して責任を負う立場でコミットしていきますけれども、これは地方分権と同じような話で、私が全ての細かい事象を把握している訳では必ずしもありません。そういう意味で各課であったり、各部局がより主体的に意思決定して対応していけるようにしていくことが、実は県民の皆さんにとっても望ましいことがたくさんあると思いますので、今回の私の会長就任が県庁組織の動きにとってマイナスにならない、むしろプラスに働くように私としては取り組んでいきたいと思いますし、そういう考え方のもとでいろいろな部局との具体的なレクだとか、そのあり方についても見直していきたいと思っています。

中日新聞 林 氏
 今の話のある意味逆の話ですが、政治的に例えば他の知事とかに、こういうことをやりませんかと話しかける話は当然阿部知事がやるかと思うのですが、もう少し事務的だったり、あるいは阿部知事がその強調されている現場の話であれば、こういう事例がありますよという取りまとめだったりとかは、全国知事会にも事務所ありますけれども、いわば長野県の職員が担う機会というのもこれから恐らく増えるだろうなと予想ができるわけですが、現状はとりあえずその兼務の職員を置いた形になっていますが、今後例えば、とりあえず任期2年にはなりますけれども、専従の人間だったりを置いて全国知事会に対しての体制を強化するというか、そういう考えだったりとかというのはあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 もちろん県職員の皆さんにも助けていただかなければいけないので、そういう意味で県の体制も私が就任後は私の周りの体制を少しは強化しますが、一方で知事会事務局も各都道府県から多くの優秀な職員に集まっていただいていますので、そうした皆さんの力も十分発揮していただけるようにしていきたいと思っています。

中日新聞 林 氏
 新たに強化する形でなくてという形になりますか。

長野県知事 阿部守一
 例えば知事同士の調整は御質問いただいたように私のところでもう既にやり始めていますけれども、それをフォローする事務的な動きは一方で必要になります。そこは長野県の事務方がやるケースと、それから全国知事会側でやるケースとあって、全国知事会として組織的に動く方はどちらかというと全国知事会の方でやっていただくことが基本になると思いますので、そういう意味で県の体制については当面、兼務職員等を増やす中で対応して、今後の状況を見ながら必要に応じて考えていきたいと思います。
 どうもありがとうございました。

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