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更新日:2024年3月12日
平成27年(2015年)2月12日(木曜日) 午後1時30分から午後4時20分まで
県教育委員会室
議第1号 平成27年2月県議会に提出される予定の議案に対する意見について
議第2号 職員の処分について
議第3号 不利益処分の不服申立て(審査請求)について
議第4号 平成27年度長野県教育委員会基本方針素案について
議第5号 長野県宝及び長野県無形民俗文化財の指定について
○教育長報告事項
(1) 長野県特別支援教育連携協議会の検討結果について
(2) 平成27年度長野県立中学校入学者選抜適性検査問題の評価について
(3) 平成26年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」長野県の結果について
(4) 第70回国民体育大会冬季大会スケート・アイスホッケー競技会の成績について
委員長 櫻井 久江
委員長職務代理者 耳塚 寛明
委員 生田 千鶴子
委員 平林 尚武
委員 矢島 宏美
教育長 伊藤 学司
青木教育次長、菅沼教育次長、北澤教育総務課長、兒玉義務教育課長、内堀高校教育課長、
中坪特別支援教育課長、武田教学指導課長、永原心の支援室長、小野文化財・生涯学習課長、
宮下保健厚生課長、茅野スポーツ課長
櫻井委員長
ただいまから第987回教育委員会定例会を開会します。
本日の審議事項中、議第1号「平成27年2月県議会に提出される予定の議案に対する意見について」は、成案となる前の内容についての審議、検討をするものであり、議第2号「職員の処分について」及び議第3号「不利益処分の不服申立て(審査請求)について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。
つきましては、議第1号、議第2号及び議第3号を非公開で審議することが適当と思いますが、御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
御異議ございませんので、議第1号、議第2号及び議第3号につきましては非公開とすることに決定しました。
なお、議第1号、議第2号及び議第3号につきましては、本日の最後に審議をすることにいたします。
それでは議事に入ります。
初めに、議第4号「平成27年度長野県教育委員会基本方針素案について」、北澤教育総務課長から説明してください。
北澤教育総務課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして御意見、御質問がありましたらお願いいたします。
矢島委員。
矢島委員
お願いします。
1ページの枠で囲んである右下の実現したい教育目標というところで、各地域で通学合宿の活発化と書かれているのですけれども、これはどのようなねらいで教育目標に出されたのかということと、具体的にどういうことをやるのかということは、おわかりになりますか。
櫻井委員長
はい、お願いします。
小野文化財・生涯学習課長
これは、知事部局の次世代サポート課というところで行っています。ねらいは市町村によって違いますけれども、3泊4日ですとか6泊7日という形で、公民館あるいはセンターを使って、子どもたちが学校から公民館へ帰り、そこで寝食を共にして勉強をするものです。年代の違う子どもが、コミュニケーション能力の向上ではないですけれど交流を図りましょうということで、現在次世代サポート課で、通学合宿の指導をしたり、調整、コーディネートをする方のスキルアップの研修を中心にやっております。
櫻井委員長
はい、矢島委員。
矢島委員
教育委員会としてこれを教育目標に挙げたねらい、やっているのは知事部局ですけれども、教育委員会としてはこれとどのように関わっているか、お願いします。
小野文化財・生涯学習課長
実は3年ぐらい前までは文化財・生涯学習課でやっておりました。次世代サポート課ができるということで、そちらに移管された形になるのですけれども、教育委員会としても非常に良いことだということで、そういうことをやりませんかというのは市町村に呼びかけた経過がございますし、現在も教育事務所の職員が一緒に行って視察し、それを活かそうという形にはしております。
矢島委員
ありがとうございます。私がCAPで児童養護施設に行ったときに、養護施設の建物でこの通学合宿をされていまして、とてもその地域と学校とがつながっていて、また子どもがその地域の人と一緒に生活するというところで、かなり学びがあるようなことを話されていました。各地域でということなので、なるべく多くのところでこのようなことができれば良いかなと思います。ありがとうございました。
櫻井委員長
ほかに。
伊藤教育長
少し補足いたします。通学合宿についての教育委員会の認識は、今課長が申し上げたとおりで、私どもも大変意義のあることだと思ってございます。ただ、この1ページの下で黒く囲っているところは、「第2次長野県教育振興基本計画の概要」ということで、もう既に平成25年に策定をしたものの概要を載せてございます。この基本計画は、教育委員会のみならず知事部も含めて教育に関わる県の施策全てを載せる形でつくっているものですから、事業としては知事部局がやっていますがこの計画の概要には載ってくるという構成になってございます。ただ先ほどもありましたように、教育委員会としても大変意義があることだと受けとめています。
それともう一点、補足で御承知おきをしていただきたいのは、3ページの真ん中「いじめを許さない学校づくり」ということで、点線で囲っているところでございます。これは、この計画を策定するのが3月の教育委員会という前提のものですから、そのときに条例が制定されていればという前提でこういう文言にさせていただいてございます。条例制定のタイミングとこの基本方針の決定のタイミングは極めて微妙でもございますし、議会でどういう議論が行われるかはわかりませんので、素案ということで、我々の望みとしてのイメージをこういう文言にさせていただいている点だけお含みをいただければと思います。
櫻井委員長
ほかに御意見ありませんか。
耳塚委員長職務代理者
重点施策として重要な柱が掲げられていて、わかりやすく整理されていて、これで良いのではないかと思いました。ただ一点、重点施策とまではいかないと思うのですけれども、幼児教育と保育の将来像とか義務教育への接続、そういう将来像を詰めていく作業が政策的には今行われている時期で、しかもそのことは市町村、知事部局も関係しますし、私立の幼稚園等も関係してくるので、いろいろな機関と連携しながらやらなくてはいけないということで、本当は最後にそういうことを書いた方が良いかなという気はいたしましたが、そこまで重点施策として書くまでもないかという気も同時にしています。
櫻井委員長
連携ということですが、いかがですか。
北澤教育総務課長
耳塚委員がおっしゃった幼児教育は大変重要なこととして認識しております。今回、最後にございます「信州教育の推進体制づくり」は今までなかった項目なのですけれども、それを入れさせていただきました。非常にあっさりはしているのですけれども、そういった各部局との連携に関わる内容というものをこの中に全部押し込む形で表記させていただいております。
櫻井委員長
はい、どうぞ。
耳塚委員長職務代理者
今の点は理解しました。一点、小さなことなのですけれど、4ページの上の枠1行目の文章に「進学や学力の差」とありますが、これは「進学機会や学力の差」の方が良くはありませんでしょうか。
北澤教育総務課長
わかりました。「進学機会や学力の差」ということですね。
耳塚委員長職務代理者
「進学の差」というのはおかしな気がします。
櫻井委員長
ほかに御意見ございませんでしょうか。
生田委員。
生田委員
お願いいたします。
これから社会に出たときに自分らしく力強く生きていくためにということで、教育の認識の部分で要望があるのですけれども、2ページの3本の柱、これは本当に必要なものとして挙げられていると思います。ただ、日頃日本人の子どもたちの中で、自尊心や自己肯定感がかなり低いというのがいつも気にかかるところでございます。冒頭言いましたように、社会に出て自分らしく生きる力をつけていくために必要な教育の機会であると思うのですけれども、自尊心や自己肯定感はこの中に当てはまるのかなと。学力が向上すれば自尊心、自己肯定感が上がるでしょうし、いじめがない学校であれば安心してそういったものが上がっていく。スポーツもできれば上がっていく。含まれるといえば全て含まれるのですが、私から見ると、学力は向上しなくても自尊心や自己肯定感は上がることもあり得る。いじめがある学校の中でも、そういった感情が上がることも可能である。最後も然りですけれども、そうなるとこの三つの柱と違うところに自尊心や自己肯定感を上げるという柱も成り立つのかなと思ったのですね。教育の目的と言えば、社会人になったときにどう自分を生きていくかというところが、その人に課される大きな課題であり責任であると思うのですけれど、そのために我々教育機関が何をサポートできるかといったところで、低いと言われる自尊心、自己肯定感を上げるための施策も新たに考える必要があるのではないかと思ったのですけれど、その点についてお考えを聞かせていただければと思います。
櫻井委員長
教育総務課長、お願いします。
北澤教育総務課長
生きる力、自尊心、自己肯定感を上げることは非常に重要なことであることは当然認識しているところでございます。教育振興基本計画の中でもそういった精神を盛り込んでおりますし、この平成27年度の重点施策の柱は三つございますが、確かにその言葉はそこにはありませんが、学力の向上であっても全ての学びの保障であっても、根底には、長野県の子どもたちが自らの力でたくましく育っていく。そのための自尊心であり、自己肯定感であり、生きる力というものは、いわゆる教育の一番の原点として捉えていると理解をしております。重点施策ということで今回こういう形で3本柱と体制づくりを記載しておりますけれども、その根底には全てがそういったところにつながっているものだと理解をしているところでございます。
生田委員
ありがとうございます。まさにそのとおりだと思うのですけれども、先ほども言いましたように、学力向上はしなくても自己肯定感が上がる可能性もあるわけですね。ということは、この3本柱でないもう一つ違う柱として、自己肯定感が上がるような何か。何をしたらそれが上がるのかと今すぐには答えらしいものをお出しすることはできないのですけれども、そういった意識はやはり持っていただいて、今後子どもたちが自己肯定感、自尊心を上げられるように常にアンテナを広げておくことで、そういった考えが浮んでくるのではないかなと思いますので、そういう点も含んでおいていただければと思います。要望になります。
櫻井委員長
ほかに御意見ございませんか。
矢島委員。
矢島委員
今の生田委員の発言に付け加えるのですけれども、私は全ての土台が自己肯定感にあると思います。自己肯定感が低ければ、学力的な点数は取れても実は本当の意味での知力というか生きていく力に行きつかないので、その根底に自己肯定感を高めるという意識が教育全体にないと、本当の意味でのこの3本柱は難しいのかなと思います。根底にあるということはわかったのですけれども、それが何らかの形で少し目に見えるような形にしていただけたらありがたいなという気持ちがあります。
櫻井委員長
要望ということでよろしいですか。
矢島委員
はい。
北澤教育総務課長
追加の御意見につきましては、また検討させていただきたいと思います。思いはそういったことですので、御理解お願いします。
櫻井委員長
ほかに御意見はございませんでしょうか。
それでは議第4号「平成27度長野県教育委員会基本方針素案について」、ただいまの説明のとおり方向性を御了解いただきたいと思いますが、御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
御異議ございませんので、本日の意見を踏まえ、引き続き基本方針の作成に向けて検討をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
次に、議第5号「長野県宝及び長野県無形民俗文化財の指定について」、小野文化財・生涯学習課長から説明をお願いします。
小野文化財・生涯学習課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして御意見、御質問がありましたらお願いいたします。
文化財保護審議会から諮問されました5点でありますが、特に御意見はよろしいですか。
それでは、絹本著色善光寺如来絵伝、伊賀藤原時盛願文、魚形線刻画土器、戸隠神社太々神楽、これを原案どおりに決定したいと思いますがよろしいですか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
それでは議第5号を原案どおりに決定いたします。
続きまして、教育長報告事項に入ります。
最初に、教育長報告事項(1)「長野県特別支援教育連携協議会の検討結果について」、中坪特別支援教育課長から説明お願いします。
中坪特別支援教育課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして御意見、御質問がありましたらお願いいたします。
矢島委員。
矢島委員
お願いします。この具体的なあり方について報告書を読ませていただいたのですけれども、本当に重要なことがたくさん書かれていまして、最後の「おわりに」というところには、本当に喫緊の課題から、特別支援学校の専門性であるとか、そういうことが書かれているのですけれども、今のお話の中で具体的にこれから考えていくということだったのですけれども、さらに具体的に、例えばいつまでにこういうことを出してという、漠然としたものではなくて、これだけの時間をかけてこれだけの内容、課題が出てきたので、具体的に何年度までにどうするとか、これについては喫緊の課題なのでいつまでにやりますなど、そういうことはいつぐらいに出ますか。
中坪特別支援教育課長
はい。このいただいた検討結果を踏まえまして、具体的にそれを施策として行っていきたいと思っています。どのような形で表せるかは今後検討になりますけれども、いずれにしても松本養護学校の過密化は喫緊の課題であるということで、早急に解消していく手だてを打っていかなければいけないという認識を持っておりますので、いただいたものをできるだけ早急に、来年度できれば早い時期にも、何らかの施策の方向といいますか、計画という名前になるかどうかわかりませんけれども、お示しをできるように検討して、その上で実際に実行に移していくためには予算の裏づけも必要になってまいりますので、そういったものも検討しながらできるだけ早目にお示しできるようにしたいと思います。
櫻井委員長
よろしくお願いします。ほかに御意見ございませんか。
生田委員。
生田委員
お願いいたします。この資料の中で、二次障がいということが書かれていたかと思います。それが全体のなかでどれくらいいらっしゃるのかということ。それから、しっかりそういった子どもたちの特性についての理解があってそれなりの支援があれば、二次障がいにはならなかったと思うのです。そうなると、それはすごく大きな問題であると思います。できるだけそういった二次障がいを持つ子どもが生まれてこないような内容として、どういったことを考えていらっしゃるのかをお伺いしたいと思います。
中坪特別支援教育課長
主に知的障がいのあるお子さんが入っておりますのは、松本地区でいきますと病弱の養護学校であります寿台養護学校です。特に寿台養護学校につきましては、中信松本病院の重度の心身障がいの子どもさんを基本的に受け入れる学校ですけれども、最近は通いで、特に二次障がいを受けられた子どもさんもおります。48人の児童生徒がおりますけれども、このうち何人という人数までは申し上げられないのですが、特に年齢的に上のお子さんの中には、二次障がいを受けた方がいらっしゃるということでございます。今回の議論の中でも、特に検討項目2にお示しをしました、できるだけ早い時期から分野を越えた、保健、医療、福祉はもちろん、ライフステージを見越した早い段階からの相談体制が必要ではないかという御意見が多くの皆さんから出されております。そうした機能を充実させる中で、そこからの支援ができるのではないかと考えています。
それからもう1点、それぞれの特別支援学校での専門性の向上というのが今回委員さんから出されました。特に寿台養護学校が持っております機能についても、さらに高めていく必要があるのではないかと考えております。
生田委員
ありがとうございます。
今お話いただいたように、よく早期発見、早期対応と言われますけれど、早期発見は結構長野県はやっていらっしゃると思うのです。発見した後の一番大事な対応がしっかりしていないと、先ほどもありましたように自尊心が削られるだけで、しっかりした支援がない。それが一番困った状態かと思いますので、自尊感情が傷つかないような形での支援体制をぜひお願いしたいと思います。
もう1点なのですが、これはちょっと聞かせていただきたいのですけれども、24ページ(3)医療的ケアの必要について、これは以前他の自治体の教育委員の方からお話でお伺いしたかったのですけれども、学校の中に医療関係の人に入っていただくことはなかなか難しくて、自宅であれば医療機関との連携で、医師、看護師さんが行ってケアができるけれども、学校には制度としてそういったものがなく困るという話を聞いたことがあります。もし近隣の医療機関と連携がとれて、医療スタッフの方に学校施設の中に入ってケアをしていただければ、不自由なお子さんたち、保護者の方も、かなり心配、負担が軽減されるのかなと思うのですけれども、その点の現状はどうなのかお願いいたします。
中坪特別支援教育課長
医療的ケアの必要なお子さんですけれども、現在、特別支援学校の中に106名いらっしゃいます。今、委員がおっしゃられました医療関係者ということで、特別支援学校としましても、24名の看護師を特別支援学校に配置しております。ただ、在宅のときには訪問看護という形で医療保険の対象になって診ていただいている方でも、その方が学校へ入ってきた場合は、在宅という取扱いができないというのが厚生労働省の解釈です。学校現場で訪問看護師さんが医療保険を使って入ることはできませんで、結果的に自費で負担せざるを得ないという制度になっております。普段子どもさんの状態をよく把握している訪問看護の方に学校へ入っていただけると、保護者の方が必ずしも付き添わなくても、学校で授業を受けられるという場面も増えます。これについては、文部科学省との会議の席においても、厚生労働省との間でこういった制度を使えるようにできないかというお願いをしているところでございます。
生田委員
ハードルが高く大変な面もあるかと思いますけれど、国の方でも理解していただければかなり学校現場の不安が改善されるかと思います。ぜひともこれからも継続してお願いしたいと思います。
櫻井委員長
ほかに御意見ございませんか。
それでは御意見がないようでありますので、検討結果を踏まえて早急に具体的な施策になるように努力をお願いしたいと思います。
以上で教育長報告事項(1)を終了いたします。
次に教育長報告事項(2)「平成27年度長野県立中学校入学者選抜適性検査問題の評価について」、武田教学指導課長から説明をお願いします。
武田教学指導課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして御意見、御質問がありましたら、お願いいたします。
耳塚委員。
耳塚委員長職務代理者
評価者といいますか、評価組織はどうなっているのでしょうか。
武田教学指導課長
評価組織は、教育委員会の事務局の者がそれぞれ分析したデータを持ち寄って検討をする組織になってございます。
櫻井委員長
ほかに御意見はございませんか。良い問題ができて、適切だったと捉えられると思いますが、特によろしいですか。
それでは以上で教育長報告事項(2)を終了とします。
続きまして教育長報告事項(3)「平成26年度『全国体力・運動能力、運動習慣等調査』長野県の結果について」、茅野スポーツ課長から説明をお願いします。
茅野スポーツ課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして御意見、御質問がありましたらお願いいたします。
耳塚委員。
耳塚委員長職務代理者
例えば、11ページの小学校女子の50メートル走のデータを見ますと、グラフの28ですが、全国と0.1秒以上の開きがあります。これはどのぐらいの差かということを考えてみると、全国平均がゴールしたとき、長野県の女の子は60センチぐらい後ろにいる。平均値ですので一人一人が全部こういう差があるということで、体力といいますか、ここで測られているのは、学力以上に人間として基本的に大事なことであるがゆえに、学力よりもっと深刻な問題として受けとめる必要があると思います。先生方の意識といいますか、こういう結果をどう活かそうとしているのかというデータを見ると、特に小学校の方がすごく顕著だと思うのですけれども、先生方の意識の差が全国と結構大きくて、活かそうとする姿勢が弱いと思います。報告の中でも教員の意識改革が重要課題だという指摘がございましたけれども、もう少し正面から受けとめて対応していかなければいけない重要な事柄ではないかと思います。どうすれば良いかということについては、むしろ学力よりもわかりやすいかなと思います。体力向上に向けた取組事例を見ますと、学年が違うと実は子どもも違うのですよね。だから運動が得意な子どもが多い学年もあって、そのまま信じてはいけないのかもしれないですけれども、前年に比べて相当青い部分の面積が大きくなっていますね。ですから、やればできる、向上するのではないかと思われます。まさに、ここのところずっと女子、その中でも中学生の女子の問題が出てきて、得点だけ見るとわずかに改善の兆しは見られるのですけれども、それでも課題は大きいと思います。新たな取組が必要だという認識も示されておりまして、本当にそのとおりだと思います。重点施策に挙げられていますけれども、本当に力を入れてやってかなくてはいけないと思います。
茅野スポーツ課長
はい。委員の御指摘のとおりでございますので、取組のところにも書かれたことをしっかりやっていきたいと思います。
櫻井委員長
ほかに御意見ありますか。
生田委員。
生田委員
お願いします。たぶん中学生の女の子たちは運動する必要性をよく認識されていないのかなと思ったのです。なぜ体力をつけなくてはいけないのか、という認識だと積極的に取り組もうとは思わないと思うのですね。例えば私ぐらいの年になると、昔運動しているともう少しボディラインがしまって良くなったのにと言われると、今では遅いですけれど、ああそうかと。若い子どもたちが運動の必要性をしっかり納得しないと。それ以外のところは何か興味を持てば、大人や周りが言わなくても、ファッションであったりお化粧であったり、時間をどんどん使っていくと思うのです。例えばカリスマ的な人がいて、その人がスポーツをやることですごく輝いていたり、中学生の女の子たちにとってカリスマ的な存在、啓発しているような人がいれば、そういった情報を流すとか、興味をそちらに持っていくということも必要なのかなと思いました。そういった方がいらっしゃれば情報を流していただいて、子どもたちが積極的に私もああなりたい、もっと体を動かしたいと思うような流れをつくっていただければありがたいと思います。
茅野スポーツ課長
はい。今年度、中学生期の運動の推進のためにメールマガジンをつくっております。これは指導者向けでありますけれど、そういうメールマガジン等を使って、委員御指摘のような活動、いろいろな形で情報発信を工夫してまいりたいと思います。
櫻井委員長
ほかによろしいですか。
矢島委員
33ページの運動部活動の充実・加入率増加のところで、小規模校になると部活自体成立しないような状況になっていると思うのですけれども、小規模校の体力とか運動能力というのは関連性はありますか。
茅野スポーツ課長
28、29ページに取組の状況を示してございますけれど、例えばD中学校は小規模校でございますし、最後のF中学校はさらに小規模校でありますので、やりようといいますか、かえって小規模校の方が体力は高いのかもしれません。
櫻井委員長
ほかに御意見はありますか。
伊藤教育長
今議論を聞いて確かにそうだなと思ったのが、学ぶこともそうなのですけれど、学ぶことの意義をよく理解できなければ学びへのモチベーションが出ないのと同じで、運動することの意義とか、逆に運動しないことによるデメリットを体育の授業の中でどう教えられるのだろうかと。私もその授業がイメージできないのですけれども。生涯にわたって基礎的な体力が必要なのだということは元気なうちはわからないけれども、基礎体力を中学生期、高校生期でつけなければ、その後30代、40代、50代でどういう問題があるのかみたいなことを、少し授業の中で扱うことが必要かと。体育の授業はいきなり実技に入ってしまって、なかなか講義の部分は少ないのですけれども、そこを何かしら工夫するようなことが方向としては考えられるのかなと思いました。
櫻井委員長
ほかによろしいですか。
先ほども意見に出ましたが、学力の問題は本当に深刻だと思いますが、この体力の問題も本当に深刻だということを今一度考えなくてはいけないかと思います。体力向上に向けた取組もぜひともしっかりとお願いしたいと思います。
それと私の個人的な考えですが、社会へ出ると最後は体力だというような場面が多くありますので、そういったことも教えていっていただきたいと思います。
以上で教育長報告事項(3)は終了とします。
次に教育長報告事項(4)「第70回国民体育大会冬季大会スケート・アイスホッケー競技会の成績について」、茅野スポーツ課長から説明してください。
茅野スポーツ課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして御意見、御質問がありましたらお願いいたします。
特によろしいですか。
それでは、さらなる健闘をお願いしたいと思います。
以上で教育長報告事項(4)を終了します。
それでは、その他に移ります。
「主な行事予定について」、北澤教育総務課長から説明お願いします。
北澤教育総務課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明にありましたとおり、次回の定例会は3月12日木曜日の午後に開催をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
御異議ございませんのでそのようにいたします。
その他、何かございますか。
それでは以上で公開による審議は終了とします。
これから非公開の審議に入りたいと思いますので、恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いいたします。
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