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更新日:2025年11月5日
果樹試験場
果樹試験場ではりんご、ぶどう、もも等の新品種開発に取り組んでいます。今回はりんごの新品種開発について紹介します。
りんごでは、近年の温暖化による気温の上昇により、着色不良や果肉の軟化など、品質の低下が課題となっています。そこで、現在栽培されている品種より高温条件でも着色が良く、貯蔵性に優れる品種の開発を進めています。また、 薬剤が効かない病原菌の出現や、連続した降雨の頻発による病害発生の増加など、防除環境が変化していることから、病害の発生リスクが低い品種の開発にも取り組んでいます。
栽培管理の省力化の観点から、自然に適度に落果する特性(自家摘果性)、あるいは摘花剤が効きやすい特性を持ち、摘果労力を削減できる省力的な品種の開発も目指しています。
このように、栽培上の課題を克服するための品種や、作業の省力に寄与できる品種等の開発により県内のりんご生産に貢献するため精力的に取り組んでいます。

りんごの実生の果実品質調査の様子
交配種子から育った実生は、それぞれ異なる特性を持っています。
果実の外観や、甘味、酸味、硬さなどの内部品質、食味、貯蔵性、病害抵抗性などを調査して、優良な個体を選抜しています。
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