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更新日:2018年10月18日

知事会見(平成30年(2018年)10月17日(水曜日)14時40分~15時16分 会場:県庁)

≪阿部知事からの説明≫
1 県議会9月定例会が閉会

2 建築物の「免震オイルダンパー」の不正について

3 金抜設計書の作成に係る不適切処理について

4 しあわせ信州移動知事室(南信州地域)の実施について

≪取材者からの質疑≫

5 来年のゴールデンウイークを見据えた誘客策について

6 消費税率10%への引き上げについて

7 建築物の「免震オイルダンパー」の不正について

8 臨時国会での自民党の改憲案提出について

9 「攻めと守りの政策パッケージ ~テイク オフ 3+1」の取り組みについて

10 第82回国民体育大会の準備について

11 「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」の設立について

12 金抜設計書の作成に係る不適切処理について

13 建築物の「免震オイルダンパー」の不正について(その2)

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1 県議会9月定例会が開会

長野県知事 阿部守一
 今から会見を開きます。よろしくお願いいたします。(手話で表現)
 時間が予定より押してしまったことをまずお詫び申し上げます。
 私からは冒頭3点お話を申し上げたいと思います。
 その前に、本日、9月定例県議会が閉会したということで、補正予算案も含め提案させていただいた議案について、全てご議決いただくことができました。予算についてはしっかりと着実な執行を図っていきたいと思いますし、県議会で頂戴したさまざまなご意見、特に私の3期目のスタートの県議会でしたので、代表質問も含めてさまざまなご意見を頂戴しました。こうしたことを念頭に置きながら、着実な県政運営を図っていきたいと思っています。

 

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2 建築物の「免震オイルダンパー」の不正について

長野県知事 阿部守一
 まず、免震建築物に用いるオイルダンパーの不適合についてです。
 これについては、この県庁、そして県庁議会棟における不適合製品が含まれている可能性があることについて、皆さま方にお伝えしたところだと思いますけれども、今回の事案は建築物の安心安全を揺るがす大変由々しき事態だと思っています。大変遺憾であると受け止めています。
 県庁本館と県庁議会棟について、早急に製造メーカーから不適合の状況等についてしっかり説明を受けたいと思っています。また、安全性を確保するため、必要があれば、オイルダンパーの交換等、しっかりとした対応を求めていきたいと考えています。
 また、県内の他の施設に対しては、特定行政庁として、今後、製造メーカー等に対して建築基準法の不適合状況等の確認等を求めてまいりたいと考えています。

 

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3 金抜設計書の作成に係る不適切処理について

長野県知事 阿部守一
 それから2点目ですけれども、金抜設計書の作成についての不適正事案、PDFファイル化したものの数字が読み取れる状況になっていたことについてです。これもすでにお知らせしているところですけれども、これまで県として金抜設計書において積算価格等の情報が読み取れる状態になっていた事案が8件判明したところです。
 入札の公平、公正が疑われる事態になってしまったということで、誠に遺憾だと考えていますし、私からも県民の皆さま方に多大なご心配をおかけすることになってしまったことを心からお詫び申し上げます。
 今回の入札関連情報以外にも同様の事例がないか至急点検、確認をさせたところですけれども、他の文書については読み取れるようなPDF文書はなかったという状況です。また、今後こうした非公開情報が漏えいする事態が生じないよう、ホームページ上の取り扱い、あるいはメール等で文書等をやりとりする際には十分注意することを指示させていただいたところです。こうした事態が二度と起きることのないように信頼回復に努めるとともに、再発防止を行っていきたいと考えています。

 

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4 しあわせ信州移動知事室(南信州地域)の実施について

長野県知事 阿部守一
 それから、3点目ですけれども、お手元にプレスリリース資料をお配りしていると思いますけれども、しあわせ信州移動知事室を南信州地域において来週実施させていただきます。24日、25日の2日間の日程です。これまでより頻度を上げて移動知事室を開催させていただきたいと思っていますが、まず、そのスタートとして、南信州地域で行っていきたいと思っています。
 今回は、南信州、リニア新幹線構想でいろいろ地域の課題もたくさんある場所ですので、まずは伊那谷自治体会議に出席させていただいて、地元の皆さんとこの構想実現に向けた協議を行いたいと思っています。加えて、ランチミーティング、タウンミーティングを行ってまいりますが、大鹿村はリニア関連工事がまさに行われている場所ですけれども、大鹿村の観光関係者の皆さまと意見交換をしてきたいと思っていますし、また中山間地のこれからを考えていくという意味で、泰阜村の皆さんと一緒にミーティングを行ってきたいと思っています。
 また、今後できるだけ移動知事室では県の職員とも対話をしていきたいと考えていまして、今回は発信力の向上について取り組んでいる若手職員と対話を行ってきたいと思っています。
 また、それぞれの地域で先進的な取り組みをされている現場を拝見するという観点で、喬木村のICT教育、あるいは飯田工業高校の跡地で行われています航空機産業拠点での取り組み、こうしたものも直接お伺いしてお話を聞いてこようと思っています。私からは以上です。

 

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5 来年のゴールデンウイークを見据えた誘客策について

日本経済新聞 佐伯遼 氏
 まず来年のゴールデンウイークですが、天皇陛下の退位に合わせてゴールデンウイーク10連休の方針が表明されました。観光立県を進めている長野県にとっては追い風になるかとも思いますが、改めて、期待とこの10連休に対する誘客策で考えられていることがあれば教えていただきたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 われわれとしては、休みの日の続き方で観光客の入り込みに影響する傾向がありますから、長期の連休ができることは観光にとってプラスだと思います。
 そういう意味で、積極的に生かしていく方策を考えていかなければいけないと思っていますけれども、ちょうど信州花フェスタを開催している時期と重なりますので、県内各地でさまざまなイベントがあります。
 私は今後、長野県としては文化芸術やスポーツ・アウトドアで感動をもたらすことができる県、「感動県」づくりを進めていきたいと思っています。県内各地でいろいろなイベントがありますが、そういうものをきちんと一体的に発信していくということも重要です。今、ホームページの改修等にも取り組んでいますけれども、一つは、発信の仕方を来年に向けてしっかりとリニューアルして、県内の取り組みが、観光でお越しいただくことを考えていらっしゃる方に伝わるようにしていきたいと思っていますし、それとあわせて長野県として花フェスタをはじめとするさまざま取り組みを、しっかり観光に結びつけるように取り組んでいきたいと思っています。

 

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6 消費税率10%への引き上げについて

日本経済新聞 佐伯遼 氏
 先般、安倍総理から来年10月の消費増税の方針が改めて表明されたのですが、消費増税に関する知事のご意見をお伺いできればと思います。

長野県知事 阿部守一
 これは私ども都道府県も、消費税を県政を進める上での財源にさせていただく立場ですから、今、非常に厳しい財政をやりくりしながら、県民の皆さま方の暮らしの安定のために取り組ませていただいていますけれども、多くの皆さま方にご理解いただけるような財政運営、県政運営をしっかり行っていきたいと改めて感じています。
 それと同時に、消費税の税率引き上げが行われるに当たり、多くの皆さまにいろいろな影響が生じてまいります。産業界そして個人の暮らしにもいろいろな影響が出てくるわけですので、これから国においては、補正予算も含めて、いろいろな対策が講じられることになりますけれども、われわれ県としても国の取り組みとしっかり連携しながら、消費税の導入に伴う負の影響が最小化されるように、しっかり取り組んでいきたいと思っています。
 それと同時に、今回、幼児教育の無償化をはじめとして、消費増税に伴って再び国民の皆さまに還元される部分もありますので、そうしたものについては県としても、有効に活用させていただくと同時に、そうした税の使い方についてもしっかりアピールしていきたいと思います。

 

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7 建築物の「免震オイルダンパー」の不正について

読売新聞 丸山修 氏
 オイルダンパーの不適合の問題について、国土交通省では長野県内に不適合な出荷先が9件あったと発表しているところですが、これまでに県では本館棟と議会棟でこのような事例があったと。他にも長野市でも発表がありましたが、その他については明らかになっていない状況で、これは県民からすれば非常に不安を生じさせかねない事態だと思います。先ほど、知事は建築物の安心安全を揺るがすということで、安全性の問題もありますが、安心という点からは速やかな情報公開が必要だと思います。
 県としましては9件、詳細について施設名等を把握しておられるのか、把握しているとしたらどのような対応をとっているのか、それであれば情報を全て公開するという選択肢もあろうかと思いますが、把握していたとしたらなぜ公開されないのか、その辺りを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 今日会見が少し遅れたのは、県議会があったため、この話について今の状況を私からコメントすることについてレクをしていて時間が遅くなって申し訳なかったのですけれども、今ご質問にあったような点も含めて、まだ詳細に状況を聞き取れていません。ですから、この後もう1回担当課としっかり情報共有させていただいた上で、今の状況の全体を把握して、また今いただいたご指摘に対する対応も含めてしっかり考えていきたいと思います。

読売新聞 丸山修 氏
 担当課からこの質問に対して答えられることはありますでしょうか。

建築住宅課長 小林弘幸
 この件につきまして、昨日10月16日付けで国土交通省から事務連絡がありました。それによりますと、県内で当該オイルダンパーが設置されている物件があり、建築基準法違反の疑いがあるということで、不適合の確認及び是正措置の確認を行った上で国に報告をしてください、という事務連絡がありました。事務連絡に県内の物件リストが添付され、送付されています。
 ただ、あくまで当該オイルダンパーが使われている可能性が高い物件のリストということで、法の適合、不適合というのは現段階で不明です。
 これは、製品そのものにばらつきがあるということで、該当の型番がすなわち不適合製品ということではなく、中にはそういうものも含まれている可能性があるということで、現段階では詳細は不明でして、今後、特定行政庁としてその辺りを確認してまいります。

読売新聞 丸山修 氏
 物件のリストが来たというのは、施設の具体的な名称や所在地まで入っていたということでしょうか。

建築住宅課長 小林弘幸
 そういうことです。

読売新聞 丸山修 氏
 これは県の判断で公表していないということなのか、国の指示で公表してないということなのでしょうか。

建築住宅課長 小林弘幸
 事務連絡の中で「情報管理については徹底するように」と、あわせて指示がありました。

読売新聞 丸山修 氏
 国の指示で公表を現段階ではしていないと。

建築住宅課長 小林弘幸
 はい、そういうことです。あくまで使われている可能性がある物件リストということです。データ書き換えによる大臣認定の内容に適合か不適合かどうかというのは、現段階では不確かな状況ですので、公表するということは風評被害を助長し、建築主に不利益を与えることにも繋がりますので、現時点での公表は考えていません。

読売新聞 丸山修 氏
 そうしますと県民の安心よりも、建築主の方の、所有者の方の風評被害を防ぐと、そちらを重く見ていらっしゃるということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そこは私のところでまだ判断していません。今担当課がやっていることの説明をしていますけれども、先ほど申し上げたように、その辺の詳細な打ち合わせは私のところで全然できていません。ですから、今のことも含めて、どのような対応が望ましいのかということは考えなければいけないと思います。

読売新聞 丸山修 氏
 わかりました。では速やかな対応をお願いしたいと思います。

建築住宅課長 小林弘幸
 安全のお話がありましたが、国の昨日の発表の中で、不適合製品のうち、全国レベルですけれども、大臣認定との差が大きい製品が設置された建築物、要するに一番危険側のサンプル調査をし、その検証に基づくと、一番危険側のものでも、震度6強から7程度の地震に対して倒壊の恐れがないとの見解が第三者機関から得られているとの国の発表がありました。そういう意味では、安全性につきましては確保されていると理解しています。

 

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8 臨時国会での自民党の改憲案提出について

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 国政の話で恐縮なのですが、憲法の件なのですけれども、来週にも招集される予定の臨時国会で自民党が単独で改憲案を提出しようとしていることがありまして、改憲の案とする場合、4項目が上がっていまして、9条への自衛隊の存在明記ですとか、参議院選挙の合区の解消とか、教育の無償化、充実の強化というような項目が並んでいますけれども、これについての知事のご所見を、お伺いしたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 どういう観点の所見ですか。

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 政治的な質問になってしまうかもしれないのですが、一つは、野党と一緒にというよりは、何かこう自民党単独でというようなスタンスも見受けられたりしますし、掲げられているこの4項目について、共感する部分があるのか、それとも別の考えがあるのかという所ですね。

長野県知事 阿部守一
 どのような改正案になるのかということ自体十分承知していないので、よくコメントできないのですけれども、先日、下諏訪で、中高生のための政治学習塾というものがあって、地方自治について話してくれということで話したことにも関連して、憲法の話も少しだけ、憲法ストレートの話ではないですけれども、私も言及しました。私は、法律を勉強して、憲法も勉強しました。けれども、憲法をどう改正するべきなのか、改正するべきでないのかというのは、非常に難しい、私自身も悩ましい、改めてよく勉強しないといけないなという話をそこでさせていただいています。
 例えば、現行の法体系は今の日本国憲法に基づいて相当精緻に組み立てられています。私も、かつて自治省にいたときに、だいぶ法制局で憲法議論、特に公務員の全体の奉仕者性とはいったい何かということを、相当激論した上で立法したことがあります。けれども、あまり一般の暮らしだと憲法がどこに生きているのかというのは分かりづらいところもあるのではないかと思いますけれども、実は法律をつくるにあたっては、相当憲法の規定との整合性は強く意識されてきています。
 そういう意味で、私は、例えば公務員の全体の奉仕者性というところは相当議論したので、そこがどういう意味を持っていて、そこをどう変えるとどうなりそうかということはある程度予見可能性はありますけれども、最終的には国民投票で決めていくわけですから、一人ひとりの国民がしっかりと憲法のあり方を考えていくのが、憲法改正が政治スケジュールに上がってきつつあるからということだけではなくて、常日頃からそういうことを考えていくことが必要なのではないかと思っています。
 それから、子どもたちに対してでしたから、私が特に申し上げたのは、一人ひとり自分の意見を持とうねと。みんなこう言っているからそれに賛成のような話ではなくて、やはり一人ひとりがきちんと問題意識を持って自分の意見を持って、と同時に、違う意見もきちんと尊重して、そこで対話とかディスカッションをしていくことが必要だよねと話をしました。憲法のあり方というものも、私は、もっともっと一人ひとりの国民が考えていくことが重要なのではないかと思っています。

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 
恐縮ですが、今の点で、今回その自民党単独で提案をしようとしているという点については、いかがでしょうか。

 長野県知事 阿部守一
 
それは政治的なプロセスの話なので、それに私がどうこう言う話は全くないですよね。いまだかつて国民投票までいった憲法改正案は存在していないわけですから、どういうかたちでやっていくべきなのかというのは国会の中でしっかり議論していただく、あるいは各政党がしっかりと対応してもらうことが必要だと思います。

 

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9 「攻めと守りの政策パッケージ ~テイク オフ 3+1」の取り組みについて

市民タイムス 赤羽啓司 氏
 知事が3+1で掲げている営業本部についてお伺いしたいのですが、一般質問でもそういう質問がいっぱい取り上げられていました。私が一般質問を聞いたイメージだと、どちらかというと、シャインマスカットのように営業戦略が成功している部分ではなくて、もっとロットの少ない地場野菜のようなものを売り出していこうという印象を受けていて、私もそういうことは必要だと思うのですが、ただ同時に、シャインマスカットのような成功している部分も手をつけていかないと、どうしても効果が限定的になるのではないかなと、そういう危惧感もあるのですが、知事はそこら辺をどうお考えになっているのか教えていただいてもよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まだ営業本部の体制がしっかり決まっていないので、明確な答えにはなりませんけれども、例えば農産物も系統で出荷しているようなものがありますけれども、そこのところまで全部立ち入って取り組むということにはならないだろうと思います。ただ、今、例えばシャインマスカットの話がありましたけれども、長野県としてしっかり売り出している農作物について、逆に全く何も使わないという手もないだろうなと思います。例えば、もちろん私のイメージですけれども、非常にシャインマスカットは高価格帯の商品ですけれども、そういうものを有名なお店で扱ってもらうとか、マス(マスマーケティング:対象を特定せずマーケティングすること)で出荷するということでなくて、こういうところで使ってもらえればもっと知名度が上がるよねというようなものについては、もちろんシャインマスカット等も含めて販売していく、売り込んでいくということが必要だと思います。ただ、市場出荷しているようなものまで全部コントロールしだすと、それは非常に肥大化した営業本部になってしまいますので、そういうところまでは扱っていかない。ただだからといって、そういう品目を全く横に置いてしまうということだと、例えばナガノパープルとかシャインマスカットとか、あるいは信州サーモンだとかいろいろありますけれども、そういうのはもういいよねという話にしてしまうと何も長野県らしいものにはならなくなってしまうので、そういうものも活用しながら販売戦略を考えていくことが望ましいのではないかと私は思っています。またそこは関係部局と議論しなければいけないと思っていますけれども。

 

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10 第82回国民体育大会の準備について

市民タイムス 赤羽啓司 氏
 国体の関係で伺いたいのですが、これから準備委員会の専門委員会も開かれて、9年後ですかね、国体の施設整備面のお考えがあれば、これから選定等徐々にされてきて、ただ各施設そんなに新しい施設でもないので老朽化も進んでいる部分もあって、そこら辺の施設整備の現状でのお考えがもしあれば伺ってもよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これから競技のあり方、開催場所等を決めていかなければいけない段階ですので、まだ施設のあり方まで私から踏み込んでいく具体的な検討をしているわけではありませんけれども、ただお話のように、施設整備についてもやはり視野に入れて、地元の市町村と一緒に取り組んでいかなければいけないと思います。
 そういう意味で、今後の課題について、私のところでは、現有施設で十分でない部分は、やはり対応は考えていかなければいけないと思っていますので、それは多くの場合施設を所有されている市町村が多いと思いますけれども、市町村の皆さんはじめ関係の皆さんの考え方をお伺いしながら、検討していきたいと思います。

 

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11 「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」の設立について

時事通信 真勢春海 氏
 来週、自然保育のネットワークを設立されると思うのですけども、100団体を超えて自治体が集まったということで、これについて知事の受け止め、期待をお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」は、鳥取県、広島県と一緒になって立ち上げて、かなり多くの都道府県、市町村にご参加いただくかたちになって、まずは設立者としては大変ありがたく思っています。なかなか長野県単独では取り組みづらいことや、発信不十分だった部分については、ぜひ多くの自治体の力を合わせて取り組んでいきたいと思っています。まずは自然保育を全国的に広めていくことができるように広報活動であったり、いろいろな調査研究であったり、そうしたものも行っていきたいと思いますし、また、ちょうど幼児教育の無償化の議論も出てきていますが、自然保育については若干、国全体としての意識が弱い、どうしても都市部の待機児童問題に目がいってしまっているところがありますので、やはり地方創生という観点も含めて多くの自治体と協力して、国に対しての働きかけもぜひ一緒にやっていきたいと思います。

 

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12 金抜設計書の作成に係る不適切処理について

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 金抜設計書の問題に関連して、電子文書を作成する職員教育のあり方についてお尋ねします。
 今回の金抜設計書の問題を受けて、緊急点検では、学校現場とか出先機関を含めて点検されて、私の取材の中でも、学校の先生が、新聞で読んでいたけれどもまさか自分のところに関連するとはと、驚きの声を上げながらやっておられている。こういう事態があること自体が、大北森林組合の補助金不正受給事件を受けて、不祥事案を自分事化するという、知事が掲げられた方向性に情報政策課やコンプライアンス・行政経営課が反応して取り組まれたものだと思っていまして、評価していいのではないかと思っています。
 一方で、再発防止に向けては、知事ご自身も公務員でいらっしゃったわけですが、文書の電子化が進む中で職員教育が欠かせないと考えています。リリースの中にも、職員研修や周知の徹底というのが書かれていますが、改めて職員教育のあり方や研修のあり方について知事の考え方をお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 私も、PDF化する際に元のデータが読み取れるというのは、この話を聞くまで全く認識していなかったので、おそらく多くの職員は、そうした認識がなかったのだろうと思っています。これはやはり、仕事自体がどんどん電子化して、私も例えばメールのやりとり、あるいはテレビ会議も地域振興局との間でかなり行うようになっています。新しい技術を活かそうとすればするほど、その負の側面や留意すべき点に対しての思いをいたさなければいけないと改めて今回感じました。
 ですから、例えばこれから公文書管理条例を作って、それとあわせて仕事改革を進めていきたいと思いますし、文書の整理のあり方とか、あるいは作成のあり方も、しっかり構築していきたいと思っていますけども、そういうこととあわせて、情報セキュリティの問題についても学んでいかなければいけないと思っています。そういう意味で、情報分野、ICT分野については、これまで長野県の取り組みは遅れている方だと思っていますので、そういう分野に対してしっかりわれわれも力を注いでいきたいと思いますし、そういうこととあわせてこのセキュリティの問題についても、これまで以上に力を入れていきたいと、その中で職員研修をしっかり行っていきたいと思います。

 

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13 建築物の「免震オイルダンパー」の不正について(その2)

毎日新聞 鈴木健太 氏
 免震装置不正の話に戻りますが、国と業者側に対して、具体的にこれから求めていきたいことがあればお願いします。

長野県知事 阿部守一
 まずは担当課に詳細説明を求めたいと思っていますが。まずは、われわれの立場は今、二つあります。一つは、まさにわれわれが発注した事業で、不適合製品が含まれている可能性がある状況ですから、これについては、製造メーカーに対して詳細かつ具体的な説明を求めていくことが重要だと思っています。その上で、次の対応を考えていかなければいけないと思っていますし、それと同時に特定行政庁としての対応があるわけで、先ほど県内の他の建築物についての扱いをどうするのかというご質問もいただきましたけれども、ここについては担当課とよく相談をした上で検討していきたいと思っています。われわれ特定行政庁の立場として、今回の事態をどう受け止めて、どう対応するかということについては、再度整理をして適切に対応していきたいと思っています。

毎日新聞 鈴木健太 氏
 最後に、要望なのですけど、先ほど他社さんからも声が上がりましたが、これまで知事はいろいろな事案でなるべく出せる情報は出すというスタンスでやってきていると思いますので、ぜひこの件についても前向きに検討していただきたいなと思います。特に、病院とかマンションに関しては、なかなか不安に思っている住民の方も多いみたいなので、ぜひよろしくお願いします。

長野県知事 阿部守一
 検討させていただきます。

長野県知事 阿部守一
 どうもありがとうございました。

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企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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