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更新日:2018年11月22日

知事会見(平成30年(2018年)11月22日(木曜日)11時~11時 45分 会場:県庁)

≪阿部知事からの説明≫

1 部局長会議を開催

2 全日本空輸によるNAGANO WINE(ナガノワイン/長野県産ワインの呼称)のPRについて

3 ザワメキアート展「信州の障がいのある人の表現とアール・ブリュット」の開催について

≪取材者からの質疑≫

4 全国発酵食品サミットin NAGANOの開催について

5 11月補正予算案について

6 長野県産ワインの振興について

7 来年度当初予算案および組織改革について

8 11月補正予算案について(その2)

9 高齢者の活躍に関する長野市長・松本市長と知事の懇談について

10 中央日本四県サミットについて

11 子どもの自殺対策プロジェクトチーム会議について

12 11月補正予算案について(その3)

13 神城断層地震から4年が経過したことの受け止めについて

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1 部局長会議を開催 

長野県知事 阿部守一
 それでは今から会見を開きます。よろしくお願いいたします。(手話で表現)
 私からはまず部局長会議を開催した内容について話したいと思います。今日の部長会議においては、11月の県議会定例会に提案させていただく予算案、条例案について、協議の上、決定させていただきました。
 まず予算案について、簡単にお話を申し上げたいと思います。11月補正におきましては、台風災害への対応、国民体育大会、全国障害者スポーツ大会の総合開閉会式会場の決定、国補正予算の成立等、9月定例会後の状況変化に対応するため、必要な予算を計上することとしました。補正予算案の規模は一般会計で27億円余となっています。また、今回、債務負担行為が非常に多くなっていますが、債務負担行為として約37億円余を設定させていただきたいと思っています。特別会計につきましても電気事業に係る債務負担行為を設定いたします。
 主な内容はお手元の資料にありますように、大きく5点です。1点目が台風21号、台風24号等によります災害への対応です。土石流発生箇所における砂防堰堤(えんてい)等の整備、あるいは、河川、道路等の災害復旧を迅速に実施して、県民の皆さま方の安全安心を守っていきたいと考えています。
 また、国民体育大会、全国障害者スポーツ大会の開催に向けた準備を進めてまいります。総合開閉会式及び陸上競技の会場となります松本平広域公園の陸上競技場の整備方法等の検討に着手したいと考えています。
 大きな3点目として、医療機関の機能分担、連携強化を進めてまいります。現在10の二次医療圏域ごとに地域医療構想調整会議を設置していますが、この地域ごとの会議と連携して、各圏域の取り組みを促進するとともに、二次医療圏域をまたがる患者の移動等、県レベルの現状を把握した上で対応を行うため、長野県地域医療構想調整会議(仮称)を設置していきたいと考えています。
 また、来年4月執行予定の県議会議員一般選挙に向けまして、本年度中に必要となる経費を長野県議会議員選挙の準備経費として計上させていただきます。 さらには、9月補正予算で県立学校のエアコンの設置を予算化させていただきましたが、国の補正予算を活用させていただいて、さらに設置時期を前倒ししていきたいと考えています。特別支援学校、中学校、再来年の夏までに、5校、1校整備していこうということで、来年に間に合わない状況でしたけれども、こうしたものについて、設計工事を前倒しさせていただきまして、来年中の整備を目指していきたいと考えています。また、PTAが設置していただいている空調設備のリース料についても、県としてエアコン設置を全校で進めていくということと合わせまして、来年1月から、県が負担することとさせていただきたいという予算になっています。
 続きまして、条例案ですけれども、条例案につきましては、一部改正条例案7件を提出する予定です。「一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」を初め、3件は人事委員会勧告に基づきまして、給料表等の改正を行うものです。 また、「知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例案」は、パスポート発給申請の受理、交付といった知事の事務処理権限を、ご要望を踏まえて軽井沢町に移譲させていただくものです。
 また、「勤労者福祉施設条例の一部を改正する条例案」は、飯田の勤労者福祉センターを廃止して、飯田市に移管させていただくことに伴い所要の改正を行おうとするものです。
 具体的な予算の事業内容、あるいは、条例案の具体的な内容につきましては、後ほどそれぞれの担当部局に取材いただければと思います。

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2 全日本空輸によるNAGANO WINEのPRについて 

長野県知事 阿部守一
 それから大きな2点目ですけれども、全日本空輸(ANA)さまによるNAGANO WINEのPR についてです。全日本空輸さまによりまして、中部国際空港発の香港路線に12月から来年2月までの3か月間、長野県産のワインをご活用いただくこととなりました。NAGANO WINEを採用、活用いただくのは、これで3年目になります。採用していただいた今回のワインは、原産地呼称管理制度の認定品でもある株式会社アルプスの「ミュゼ・ドゥ・ヴァン 松本平ブラッククイーン 2016」です。ANA国際線での提供は本県ワインの魅力を利用者の皆さま方に広く提供させていただく大変貴重な機会です。ANAの皆さま方にはこうした機会をこれまでも幅広く作っていただいていることに心から感謝申し上げたいと思います。本日は、全日本空輸株式会社中部支社マネージャーの加藤久雄さまにお越しいただいていますので、詳細については加藤さまから説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

全日本空輸株式会社 中部支社マネージャー 加藤久雄 氏
 先ほど阿部知事からご説明がありました通り、全日本空輸では12月から2月まで、中部香港線の1日7往復で、長野県産ワインを搭載させていただくかたちになりました。
 説明の通り今回3回目になりまして、以前こちらの長野県産ワインが好評だったこと、われわれとしまして、来年ありますラグビーワールドカップおよび2020年の東京オリンピックに向けて、長野のワインが日本産の誇れる商品ということを世界の方、残念ながら今回は1路線ですけれども、幅広く知っていただく機会をという思いで、今回も長野県産ワインを12月から2月の3か月間搭載することが決定しましたので、こちらでご報告したいと思います。
 長野県のワインなのですけれども、私も先日、搭載されるアルプスさんがある塩尻市に行きまして、試飲や生産の工程であったり、ワイン畑を見せていただきました。個人的にも私は田舎出身なものですから、地方のいいものをなんとかわれわれの力で長野県の皆さま方や、生産者の方々と共に、広く知らせることができないかということで、今長野県の県庁の皆さまと一生懸命取り組んでいる最中です。
 その中で、特に長野県が力を入れて、また、ブランド化を進めているワインなのですけれども、美味しいワインですので、これからたくさん飲んでいただき、また、われわれと一緒にNAGAN WINEのブランド推進を一緒にさせていただき、かつ、これからラグビーのワールドカップや、オリンピックに来ていただける外国の方および、日本人の方もご搭乗いただいていますので、併せてそちらの方たちにもやはりNAGANO WINEいいよねと言っていただけるよう、今後ともNAGANO WINEをPRさせていただきたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思っています。
 私からは以上です。

中日新聞 渡邉陽太郎 氏
 これで3回目ということですけれども、具体的には1、2回目はいつで、搭載していたワインは今回のものと同じ銘柄だったのか、好評ということだったのですけれど、どのような点が評価されたのか。また、細かいですけれども、 提供される席はエコノミーですとか、ビジネスとか、種別を教えていただければと思います。

全日本空輸株式会社 中部支社マネージャー 加藤久雄 氏
 以前の搭載ですが、今私どもの手元に持ち合わせていませんので、後ほど確認したいと思います。今回は中部-香港線のビジネスクラスです。弊社便の中部-香港線は、ビジネスクラス8席、エコノミー112席のボーイング737-700型機を使って就航しています。その8席のビジネスクラスのお客さまを対象にご提供させていただくかたちになります。想定されている本数は350本ぐらいなのですが、この路線でご提供する予定になっています。
 過去もアルプス様の、同じ「ミュゼ・ドゥ・ヴァン 松本平ブラッククイーン」を提供しています。今回は2016年ものですけれども、前回は2015年ものを搭載しています。
 特にこちらのワインについては、やはり品質がいいことと、フルーティーであるという内容を含めまして、こちらのワインが採用されたかたちになります。過去の搭載については持ち得ていませんので、後ほどきちんとお調べしてお渡ししたいと思います。

中日新聞 渡邉陽太郎 氏
 これから搭載にあたり、来年のラグビーワールドカップ、それから東京五輪・パラリンピックと、外国の方が日本を訪れる機会が増えるわけですが、御社の中部路線セントレアですと、愛知県の豊田スタジアムがラグビーの会場になっているということで、東京五輪は中部が会場ではないので、まずはラグビーワールドカップに向けてアピールして、その後の2020年の東京五輪などにも繋げたいと思うのですが、やはりこのラグビーワールドカップを重要視してのイベントになる感じでしょうか。

全日本空輸株式会社 中部支社 マネージャー 加藤 久雄 氏
 特に、弊社ANA は、日本国内のネットワークもあり、今回ラグビーのワールドカップにつきましては九州でも開催されますし、あるいはさきほど記者さまのお話されましたとおり名古屋でも開催されますので、全国の方、全世界の方が来られて、また弊社便を使って全国に行くという流れになっていますので、こういった地域のもの、長野県のいいものをたくさんPRする機会があれば、いろいろなかたちで提供させていただきたいと思っていますし、また弊社としましては、地域貢献につきまして今後とも力を入れて、地元のいいものを皆さんに知っていただく機会を、機内あるいは空港サービス等でご提供できればと考えています。

市民タイムス 赤羽啓司 氏
 私も細かいところで確認なのですが、12月から来年の2月まで3カ月間、長野県産ワインをとおっしゃっていたのですが、その間ずっとこの「松本平ブラッククイーン」を載せるのか、1カ月ごとに変えていくのかというと、3カ月ずっとこれが載るというかたちですかね。

全日本空輸株式会社 中部支社 マネージャー 加藤 久雄 氏
 お手元の資料に、今回機内で搭載されますリストをご準備していまして、主にこの中部-香港線につきましては、シャンパンと白ワインと赤ワインというかたちで一種類ずつ搭載しております。今回、赤ワインのカテゴリーにつきまして、このブラッククイーンが採用されたというかたちになっていまして、さすがに何回もご搭乗いただくと同じようなワインでは飽きてしまうものですから、3か月間のタームで、われわれとしましてはシャンパンも白ワインもそうなんですけれども搭載する内容を変えさせていただきながらご提供させていただいているという流れになります。

市民タイムス 赤羽啓司 氏
 以前2016年の9月1日から確か3カ月間同じものが載せられたと思うのですが、先ほど以前のお客さんからも好評だったというような話だったのですけど、それはもちろん好評だったというのも踏まえて、長野県産ワインは赤も結構いろいろと種類があるのですけど、それを含めてこれが選ばれたというかたちでよろしいですかね。

全日本空輸株式会社 中部支社 マネージャー 加藤 久雄 氏
 われわれも予算の関係もあったりもしまして、そこも含めまして、選定の理由としては、長野県の原産地呼称管理制度認定ワインであったというのがまず一つと、あと社内の選定審査でも評価が高かったということで、弊社のワイン選定の担当者で試飲した結果、やはり長野県産のこれが金額的なものも含めまして、一番適しているということで採用になったという過程になっています。

長野県知事 阿部守一
 加藤マネージャーありがとうございました。長野県としても、NAGANO WINEをもっともっと広げていきたいと思いますし、いろいろな種類のワインがあるのでわれわれも全日本空輸の皆さんにももっとアピールしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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3 ザワメキアート展「信州の障がいのある人の表現とアール・ブリュット」の開催について  

長野県知事 阿部守一
 それから、さきほど、部局長会議の関連でもう一点だけお話しておきたいと思います。ザワメキアート展「信州の障がいのある人の表現とアール・ブリュット」の開催についてです。長野県として、障がい者あるいは障がい者の創作した芸術作品をサポートしていこうということで、ザワメキアート展の開催をしてきています。優れた芸術性、創造性、こうしたものに1人でも多くの県民の皆さまに触れていただきたいと思っていますが、今回で3回目です。12月7日のホクト文化ホールを皮切りとして、伊那文化会館、銀座NAGANOでも開催されます。   
 私も伺いたいと思っていますけれども、今回、20名の作者の約100点の作品を展示する予定になっています。芸術の種類としては、絵画や工作物等ですが、このザワメキアートの展示作品は、そうした一つのカテゴリーの枠に収まりきれないような多様な作品群となっています。
 県民の方々にぜひ足を運んでいただき、障がい者の方々の素晴らしいアートに親しんでいただきたいと思いますし、こうした障がい者芸術の発信等を通じて、障がいがある方もない方も活躍できる長野県づくりを進めていきたいと思っています。
 皆さま方にも、ぜひ広く多くの皆さまにお伝えいただければありがたいと思っています。
 私からは以上です。よろしくお願いいたします。

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4 全国発酵食品サミットin NAGANOの開催について 

日本経済新聞 佐伯遼 氏
 先週末に発酵食品サミットが長野市内で開催されたと思います。出店した企業の方に聞くと、思ったよりも来客が多かったと言っていて、好評な受け止めが結構多かったと感じたのですが、改めて今回の発酵食品サミットに関して、成果というか成功だったかどうか、どう受け止めていらっしゃるか教えていただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 発酵食品サミットは小泉武夫先生はじめ関係の皆さまのおかげで、長野県として開催でき、またいろいろな出店も多くの企業の皆さまに協力いただく中で、成功裏に開催できたと思います。
 会場で「発酵長寿県宣言」をさせていただきました。長野県の強みである発酵長寿食品と長野県の誇る健康長寿をしっかり組み合わせて、県外あるいは海外にもっともっと発信していきたいと思いますし、そうしたことを通じて、県民の皆さまの健康づくりの取り組みであったり、あるいは長野県の食品産業の振興であったり、こうしたものにしっかり繋がるように取り組んでいきたいと思います。この宣言を出したから終わりではなく、宣言を出してこれからがスタートですので、発酵食品の関係の皆さま方あるいは県内で健康づくりに取り組んでいらっしゃる皆さま方と力を合わせて、発酵長寿県づくりに力を入れて取り組んでいきたいと思っています。

日本経済新聞 佐伯遼 氏
 同サミットの来年以降の誘致に関して、今考えていらっしゃることがあれば教えていただけないでしょうか。来年以降も長野県で開催したいと考えているかというところを。

長野県知事 阿部守一
 サミットは持ち回りでやっているので、全国の発酵長寿サミットを長野県でずっと独占するわけにはいかないと思いますが、ただ今申し上げたように「発酵長寿県宣言」をしましたので、そういう意味では、これで勢いをつけて県全体で発酵長寿ということを、しっかり打ち出していきたいと思います。
 台湾に行った際、台湾のスーパーでも、例えば本県の味噌であったり塩こうじであったり、そうした食品が数多く販売されていますので、これから和食が世界にもっと発信されるようになってくると、長野県の強みである発酵食品は、もっと海外のニーズも高まってくると思いますので、輸出の拡大も視野に入れてしっかり取り組んでいきたいと思います。

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5 11月補正予算案について 

読売新聞 丸山修 氏
 エアコンの整備についてお伺いしたいと思います。国の補正予算の対応もありまして県内では市町村の方でも動きが進みつつあるところですが、まず知事としましては国の対応を現時点でどう評価していらっしゃるかということと、自治体によるエアコンの需要が全国的に高まってくることが見込まれますが、県としては施工業者とかエアコンの製品自体の確保に問題は生じないと見込んでいらっしゃるのか、この2点をお願いします。

長野県知事 阿部守一
 まず国の対応については、私どもも再三にわたって政府に要請させていただきましたので、補正予算で迅速に対応いただけたことは大変ありがたいと思っていますし、評価しているところです。業者の確保については、今のところ特に問題ないと思っていますが、財政課長からご説明いたします。

総務参事兼財政課長 伊藤一紀
 これは全国的な問題ですので、国としましても文部科学省と経済産業省が全国的な業界団体に確保の依頼をしていますし、また県におきましても団体に対して、機器の確保ですとか施工協力を依頼しているところです。

6 長野県産ワインの振興について 

読売新聞 丸山修 氏
 本日ワインの話がありましたので、県内産のお酒の振興についてお伺いしたいと思いますが、長野県内では、いまワインやシードルなどの醸造所が増えていまして、それを地域の観光資源としても生かしていこうという動きも出つつあるところだと思いますが、一方でツーリズムとか考えた場合は、二次交通とかアクセスの面が弱いなど、まだまだ課題も多いのではないかと思いますが、その辺り今後県としてはどのように対応を進めていきたいとお考えか教えてください。

長野県知事 阿部守一
 本来的にこれからの観光振興を考えたときに、交通の問題は極めて重要なテーマだと思っていますので、これは今、企画振興部の交通政策課と観光部で検討を行っています。特に、日本酒・ワインのツーリズムを広めていこうということになると、どうしてもお酒を飲まれると自分で車を運転できないので、なおさら重要だと思っています。この辺の対応をしっかりできないと、ワイナリーが増えても、あるいは酒蔵が日本酒を提供していただいても、なかなかそこへ行っても楽しめないということになりますので、日本酒の蔵元やワイナリーの皆さんと意見交換させていただいて、取り組みを考えたいと思っています。私もまた来月に玉村豊男さんとワイン振興について話をする予定なので、まずそこでも交通の話についても話題になると思いますので、関係者の皆さんのご意向を十分承りながら、対応を考えていきたいと思います。

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7 来年度当初予算案および組織改革について 

読売新聞 丸山修 氏
 少し気が早いかもしれませんけれども、来年度当初予算に向けて、知事としては3期目の選挙での公約の具体化を進める予算になってくると思いますが、現時点でどのような予算にしたいとお考えであるのかご見解と、県庁の組織改革については来年度からどのように取り組みたいとお考えか、もしお考えがあればお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 これから具体的な検討ではありますが、基本的に来年度予算は新しい総合計画の「しあわせ信州創造プラン2.0」の実行がもちろん一番のテーマになると思います。加えて今回の選挙では、子どもや若者が希望を持てる、歳を重ねても安心できる、確かな暮らしを支える元気な産業、ということを県民の皆さんに強く訴えてきましたので、こうした点についてしっかり念頭に置きながら予算編成を行っていきたいと思っています。
 それから、組織についてはこれも今後の検討ですが、公約の中でもうたわせていただいた営業本部の設置、今、関係部局で精力的に検討してもらっていますし、それから新しい技術を、これは産業の振興のみならず県民の皆さんの暮らしにもしっかり役立てていくことが必要だと思っていますので、先端技術であったり新技術の活用をしていくことを進めるための組織、こうした問題意識を持って組織のあり方について今後検討していきたいと思っています。

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8 11月補正予算案について(その2) 

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 今日、補正予算ということで拝見したのですが、G20の関係なのですけれども、今回は警備の関係の予算が債務負担行為を含めて盛られていますが、来年の環境閣僚会合なのですけれども、最近マイクロプラスチックの問題ですとか、SDGsも含めて非常に言われていて、主要なテーマになるのかなと個人的には想像しているのですけれども、知事は今回のサミットをどのように長野県にとって活用していくか、開催地としてどういう成果を得たいとお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まずこれはG20の閣僚会合が成功裏に終わっていただけるようにわれわれとして、警察の警備も含めてしっかり対応していきたいと思っています。加えて、長野県としても例えば自然エネルギーの普及であったり、あるいは低炭素社会に向けての省エネルギーへの取り組みであったり、こうしたことをこれまでも行ってきていますので、県としてのそうした取り組みであったり、あるいは県内企業等が取り組まれている新しい技術革新であったり、こうしたものをアピールする場にもしていければいいなと思っています。
 ただ、あくまでもやはり主体は各国間の会合ですので、われわれのやりたいことが全て自由に行えるわけではないので、一定の制約はありますけれどもG20の各国とはいろいろなかたちでこれからお付き合いさせていただくことになるので、この会議だけではなくて、そうした個別の国々との関係も含めて長野県のアピールであったり、あるいは新しい社会を長野県の会合から作っていただけるような、そうした会合になることを期待していますし、われわれもそうした観点で取り組んでいきたいと思っています。

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9 高齢者の活躍に関する長野市長・松本市長と知事の懇談について 

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 今日、市長さんたちとの会合があるのですけれども、その中で長野市と松本市の市長と高齢者の活用についての話題で、知事との懇談が組まれていますが、両市は高齢者の年齢について75歳以上でどうだろうかと提案をされています。この間の中央日本四県サミットの中でも静岡県の知事から高齢者の年齢区分について独自の考え方を取り組んでいるというお話がありましたが、知事は増え続ける高齢者の活躍を含めて、そういった年齢区分に対する考え方についてお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 長野県は男性も女性も全国の中でも長寿県ですし、いわゆる今の高齢者の65歳以上という定義に当てはまる方々の中でも、働いていらっしゃったり、地域活動をされていらっしゃったり、元気に、現役で活躍されている方は大勢いらっしゃいます。これまでのいわゆる統計的な人口の年齢区分が今の実情に合わなくなってきたのではないかという問題意識は私も共有します。ですから、県の総合計画においても15歳と65歳という区分だけではない統計数字も出しているわけでして、例えば、年少人口も15歳から65歳までが生産年齢人口というのも、下の年齢の方はほとんど高校へ進学しているわけですから、そこも必ずしも実態に合っていませんし、長野県の場合は65歳を超えても働いている方が全国平均に比べてかなり多い県ですので、そちらも生産年齢人口を65歳で区切るというのも必ずしも実態に合っていないので、そこは共有します。
 ぜひ、将来に向けてどういうことをわれわれ地方公共団体として考えていくのかということは、ぜひ長野市、松本市と一緒に考えていきたいと思います。

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10 中央日本四県サミットについて 

時事通信 真勢春海 氏
 先ほどのお話にも関わりますけども、中央日本四県サミットが先日行われて、他県の健康長寿に向けた取り組みとして、山梨県の無尽(むじん/仲間同士が定期的に資金を積み立てて互助に充てる仕組み)の話や静岡県の人生区分の話がありましたけども、知事は、他県の取り組みの中で注目されたもの参考になられたものがありましたら教えていただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まず中央日本四県サミットでは、ポールウォーキングの体験や足裏測定の体験をしていただいて、長野県が取り組んでいることに各県知事に共鳴共感いただいたというのは非常にありがたいことだったと思っています。このポールウォーキングであったり、あるいはヘルスツーリズムであったり、4県が力を合わせて取り組んでいきたいと思っています。
 他の県の取り組みでの参考になったことは、まず一つは静岡県が年齢区分を「富士の国型人生区分」ということで取り組まれているのが非常に参考になるなと思います。また、山梨県で「寿マイスター制度」とか、元気なお年寄りのモチベーションを上げていくような取り組みをされていることも、本県はシニア大学をはじめ、高齢者の活躍を人生二毛作社会ということで実現しようと取り組んでいますけども、今後の取り組みの参考になると思っています。
 いろいろな取り組みやいろいろなデータを共有させていただいたわけですので、ぜひお互い学べるところは学び合いながら、そして先ほど言ったように、ヘルスツーリズムやポールウォーキング等、一緒になって取り組むことについては力を合わせて取り組んでいきたいと思っています。

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11 子どもの自殺対策プロジェクトチーム会議について 

毎日新聞 鈴木健太 氏
 昨日、未成年者の自殺対策会議に知事が出られたかと思うのですけれども、会議に昨日一日出られてみて、どのような感想をお持ちになったのか教えていただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私が議長役で取りまとめる立場ですので、感想というよりは当事者の立場として発言しますけれども、昨日は1時間という限られた時間でありましたが、私どもからお示ししたたたき台に対して、全ての委員の皆さんからご意見をいただきました。これから取りまとめていくに当たり、非常に参考になるご意見が多かったと思っています。特に、私として印象に残っていることは、完璧な制度というか、例えば大人がちゃんとSOS を受け止めましょうということはもちろん必要なわけですけれども、ただすべての大人にそれを期待しても、それはなかなか理想的な形にはいかないということで、やはり、困難を抱えているあるいは自殺を意図したことがあるような子どもたちに対して、しっかり寄り添えるような大人が存在していることをきちんと作っていくべきではないかという話であったり、あるいは、自殺の問題といっても、どうやって自殺の可能性がある子どもたちを発見するかということから、最後にきちんと対応するところまでしっかり全体を把握して対応を考えなければいけないのではないかということや、あるいは先ほどの寄り添える大人の存在とも関係しますけれども、自殺の問題は非常にセンシティブであり、誰にでも対応できる話ではないわけですので、そういう意味では人材育成が重要ではないかといったご意見があって、そうしたことは、広く薄く一般的にはわれわれも考えていましたけれども、ただ、もっとしっかり明確に戦略に位置付けて取り組んでいくことが必要ではないかと思います。私としてはかなり有意義な会議になったと思っています。

毎日新聞 鈴木健太 氏
 他県に比べて未成年者の自殺率がデータ的に高いと言われていますが、現時点で知事としてのお考えでいいのですけれども、長野県特有の原因があるのかないのか、あるとすればどのような原因なのか、どのような対策が必要なのか、教えていただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私もそこの原因は必ずしも明確には分かりません。年度ごとの自殺率も上がったり下がったりしていますので、私もいろいろな個別ケースを共有させていただいていますけども、必ずしも一対一対応で要因があるわけでもありませんし、どうしてこんな子どもが自殺するのだというようなケースもあるわけですので、要因を明確にしてそれに対して対応していくということはかなり難しいのではないかと思います。ただ、やはり子どもたちが生きづらい環境であったり、あるいは例えばコミュニケーション能力が重要だけどもなかなかそうした声を上げられない子どもたちもいるのではないかというご指摘があるので、やはり一般的な課題に対しては広く対応して自殺を防止していく部分と、それから先ほどの自殺問題にしっかり取り組めるような人材育成のような自殺に特化したテーマと、やはり両面で取り組んでいくことが重要ではないかと思います。

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12 11月補正予算案について(その3) 

日本放送協会(NHK) 田中顕一 氏
 補正予算でエアコンの設置についてですが、特別支援学校を前倒しで優先的に設置されることを決めた理由について、あらためて教えていただけないでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 一つは特別支援学校の子どもたちは、やはりわれわれが優先的にサポートしていく必要があるということと、それから国の補正予算というのは、一般の高校は国の交付金の対象外でして、国の交付金を活用して前倒しするのは小中学校であったり、あるいは特別支援学校であるという、この二つの要因で前倒しをしたいと思っています。

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13 神城断層地震から4年が経過したことの受け止めについて 

テレビ信州(TSB) 酒井龍人 氏
 今日で神城断層地震から丸4年ということで、4年たっての受け止めと、今後、被災地に対して県としてどう向き合っていくのかということ、あと今年は全国でも大きな地震が相次いだりしましたけれども、改めて県としての防災対策をどのようにお考えなのかお伺いしたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 昨日も危機管理部でこれからの災害対策のあり方について各部局と検討してもらっていることを共有させていただいて、さらに取り組むべき事項はたくさんあるなと改めて感じています。神城断層地震は、本当に多くの住宅が倒壊して生活の基盤を失われた方が大勢出てしまったわけですけれども、地元の白馬村をはじめとする市町村の皆さんと連携しながら、着実に復旧復興を取り組んでくることができたと思っています。
 県内は、神城断層地震だけではなく他にも災害の被災地がありますし、今回の予算でも災害の復旧を予算に組み込ませていただいています。常に被災された方々の思いに寄り添いながら、県としてできる限りの対策を、速やかに、これからも講じていきたいと思っています。全国的に大きな災害が相次いでいるわけですので、われわれとしても常日頃から防災意識・危機意識を県民の皆さんとも共有しながら対応していきたいと思っています。
 昨日の部内での打ち合わせの中でも私から指示、提案したのですけれども、災害時の対応の中でも、県民の皆さま方への情報伝達は極めて重要な課題だと思っています。情報伝達の部分は、メディアの皆さま方の力によるところがかなり大きいと思っていますので、ぜひ今後メディアの皆さんからもぜひご意見をいただきたいと思っています。どういうタイミングでどういう情報を出すのが、これは伝えていただく皆さんの立場として望ましいのかということと、われわれのタイムラインを追ってのある程度の対応スケジュールとも、ある程度重ね合わせながら考えていくべきところがあるのではないかと思っていますので、そうした観点であったり、あるいは県民の皆さま方にもいろいろな災害のときには各報道機関から注意喚起をしっかりしていただいていて大変感謝していますが、そうしたことの対応のあり方についても、ぜひ一緒に考えていくことができればありがたいなと思っています。昨日私がそう言ったので、危機管理部からはまだ話はいっていないと思いますけれども、そういう思いですのでぜひご協力いただければありがたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 どうもありがとうございました。

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ファックス:026-235-7026

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