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更新日:2018年4月16日

知事会見(平成30年(2018年)4月13日(金曜日)11時00分~11時34分 会場:県庁)

≪阿部知事からの説明≫

1 長野県がごみ排出量の少なさランキングで3年連続日本一になった件について

2 「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」の設立について

3 信州まつもと空港国際チャーター便の就航について

≪取材者からの質疑≫

4 信州まつもと空港国際チャーター便の就航について

5 「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」の設立について

6 特別職の報酬等について

7 G20関係閣僚会合について

8 木質バイオマス発電所の事業化決定(信州F・POWERプロジェクト)について

9 「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」の設立について(その2)

10 信州まつもと空港国際チャーター便の就航について(その2)

11 オスプレイの横田基地配備について

12 G20関係閣僚会合について(その2)

13 大相撲の春巡業について

14 全国知事会の次期会長について

15 長野県がごみ排出量の少なさランキングで3年連続日本一になった件について

16 木質バイオマス発電所の事業化決定(信州F・POWERプロジェクト)について(その2)

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 1 長野県がごみ排出量の少なさランキングで3年連続日本一になった件について

長野県知事 阿部守一
 私から冒頭3点お話をしたいと思います。
 3点とも昨日プレスリリース済みですけれども、まず初めにごみの排出量の少なさランキング日本最少3年連続という話です。
 長野県は2016年度の数値で1人1日当たりの一般廃棄物排出量が822グラムと、全国で最も少ない量となりました。市町村の皆さんの廃棄物削減の取り組み、あるいは県民の皆さま方の環境に対する取り組みのおかげで、こうした結果が出たことを大変うれしく思っておりますし、関係の皆さま方には心から感謝申し上げたいと思います。
 新しい「しあわせ信州創造プラン2.0」あるいは「第4次長野県環境基本計画」においては、2020年度に1人1日当たりの一般廃棄物排出量795グラムと、800グラムを切っていこうという目標を掲げていますので、引き続き市町村はじめ関係団体の皆さま方としっかり連携を図りながら、ごみの減量化を進めていきたいと思います。
 一般県民の皆さま方にも、レジ袋の削減であったり「食べ残しをなくそう」という運動であったり、これまでもご協力をいただいていますけれども、引き続きこうした取り組みをしっかり行っていきたいと思っています。
 また、G20の会合も「エネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」となっています。環境に優しい長野県ということを、こうした場においてもしっかり発信していきたいと思っています。

 

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 2 「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」の設立について

長野県知事 阿部守一
 それから2点目ですが、これもすでに発表させていただいていますけれども、「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」の設立についてです。昨日プレスリリースしていますが、「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」の設立宣言を、来週17日の火曜日、15時半から東京の都道府県会館で開催します。私が発起人の代表ということで、鳥取の平井知事、広島の湯崎知事と一緒に設立宣言をしたいと思っています。
 長野県は「森のようちえん」、「信州やまほいく」を積極的に進めて、認定制度も全国に先駆けて創設したわけですけれども、地方創生を進めていく中でやはり地域独自の子育てあるいは教育の取り組みとして、この自然保育をもっともっと広げていきたいと思っています。そういう観点で、このネットワークの設立によりまして、より多くの地域でこうした自然学習、自然保育に取り組んでいただく気運をつくっていきたいと思います。
 また、今国においては教育の無償化の議論もされているわけですけれども、そうした中で、ともすると、いわゆる「森のようちえん」という園舎を持たないようなところは、認可外で行われているところがありますので、そうしたところが取り残されないように連携して取り組んでいきたいと思っています。
 また、自然の中で子どもが育つ、学ぶことの有用性等についての研究あるいは知見の共有も行っていきたいと思っています。本県が中心になって、まずこのネットワークをリードしていきたいと思っています。ネットワークの具体的な活動計画等の詳細は、17日のネットワークの設立宣言の場において発表したいと思っています。よろしくお願いいたします。

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 3 信州まつもと空港国際チャーター便の就航について

長野県知事 阿部守一
 それから、3点目ですが、松本空港の国際チャーター便の就航についてです。これも昨日発表させていただいているところですが、この度韓国からのインバウンド、そして、ロシアへのアウトバウンドの国際チャーター便の就航が決定しました。信州まつもと空港の発展、国際化に向けた基本方針を策定した後、私どもとしても、関係者の皆さんのご協力、ご支援をいただきながら、積極的な誘致に取り組んできました。
 松本空港にとっては2年ぶりの国際チャーター便が昨年4月に就航して以来、着実に国際チャーター便の就航実績を積み重ねてくることができていること、大変うれしく、ありがたく思っています。引き続き地元の自治体、あるいは経済界の皆さま方のご協力もいただきながら、松本空港の国際化に向けた取り組みを積極的に進めていきたいと考えています。私からは以上です。よろしくお願いします。

 

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 4 信州まつもと空港国際チャーター便の就航について

日本経済新聞 佐伯遼 氏
 先ほどもご発言があった国際チャーター便の件なのですが、すでに昨年度の実績を超える18便が決定したということで、県の目標に掲げる今年度30便まで残り12便になり、かなり順調な滑り出しかと思うのですが、30便到達に向けて今後必要だと考えられていることは何かありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げましたけれども、私どもとしても積極的に航空会社や旅行会社等にアプローチさせていただいていますが、地元の皆さんにも、積極的に松本空港を国際化していこうということで取り組みいただいています。そういう意味で、地域の皆さんとこれからもしっかり連携した取り組みを進めていくことが重要だと思っています。
 加えて、長野県のインバウンドについては、世界の中でも特に東アジア地域に対して長野県の持つ素晴らしさ、あるいは観光地としての特色もしっかり発信していきたいと思っていまして、そうしたことを通じて国際チャーター便を増やしていきたいと思っています。

 

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 5 「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」の設立について

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 冒頭にご紹介があった「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」を3県の知事で設立しようという経緯について、平井知事と湯崎知事にお会いした場でというお話もちらっと伺ったのですが、経緯について教えてください。

長野県知事 阿部守一
 将来世代応援知事同盟で、そもそも次の世代の支援について、今も比較的若い世代の知事が取り組んでいるわけですけれども、特に鳥取県、広島県、われわれは、「森のようちえん」に対して、とりわけ積極的な問題意識を持ってアプローチしてきた県です。平井知事、湯崎知事と話をする中で、一つは先ほども申し上げましたけれども、国で今教育無償化の議論が行われている中で、全国的なアプローチで全国的な視点で見ると、自然保育はどうしても置き去りにされがちだという懸念を共有していましたので、この機会にしっかりした全国的なネットワークを作って、自然保育、あるいは自然の中での幼児教育を地方の側からしっかり取り組みを進めていく必要があるということで、今回のネットワークを設立していこうというかたちになりました。

 

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 6 特別職の報酬等について

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 先ほど特別職の報酬審議会に、特別職の給料、退職手当が諮問されて、今回は白紙で諮問というかたちになるかと思うのですが、知事は冒頭のあいさつでも、前回の見直しから5年経っていることや、一般職の退職手当の状況、他都道府県の状況などにも触れられていたかと思うのですが、今の特別職の給料ですとか退職手当の現状の認識はどのようにお考えですか。

長野県知事 阿部守一
 これは審議会の皆さんに判断していただく話なので、私がこうだああだという話を言うのは、自分の報酬も入っているのであまりよろしくないかなと。あまり審議に予断を与えてはいけないと思いますので、今の時点では差し控えておきたいと思います。ただ、審議会の場でも申し上げましたけれども、この5年間、一般職の給料、退職手当について変動してきておりますし、ほかの都道府県では特別職の報酬は変更されているところがかなり多いので、そうした客観的な状況等を踏まえ、審議会の中で方針を決めていただきたいと思っています。

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 答申を受けてというかたちになるかと思いますが、基本的には6月県議会に条例改正案を提出するというスケジュールでよろしいですか。

長野県知事 阿部 守一
 審議会のご議論次第だと思いますけれども、基本的にはそういうかたちになると想定しているところです。

 

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 7 G20関係閣僚会合について

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 冒頭少し知事からもお話のあったG20の関係閣僚会合の関係で、先週そして昨日と環境大臣、経産大臣それぞれにお行き会いされて、県の職員を派遣してほしいという要請もあったと伺っているのですが、そのあたりの対応と、改めて庁内の体制はどのように進めようとしているか教えてください。

長野県知事 阿部守一
 環境大臣、そして経済産業大臣のお二方からそれぞれ県職員派遣の要請をいただきましたので、このことについて積極的に前向きに検討して進めていきたいと思っています。例えばどういう職層とかどういう仕事を向こうで担うのか、その状況を十分把握させていただきながら派遣する方向で検討していきたいと思います。
 それから今回は、エネルギー転換と地球環境がテーマですので、長野県としても部局横断でしっかり体制をつくって対応していかなければいけないと思っています。今検討中ですけれども、われわれ長野県としての体制もできるだけ早くしっかり整えていきたいと思っています。

 

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 8 木質バイオマス発電所の事業化決定(信州F・POWERプロジェクト)について

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 昨日、事業主体から発電施設の方が事業化に目途がついて、2020年10月の稼働予定だということで、当初よりは5年以上遅れてしまうのですが、県としても必要な支援というのはあるかと思うのですが、県としてのバックアップ体制はどのように考えているか教えていただければと思うのですが。

長野県知事 阿部守一
 木質バイオマス発電所の事業化が、関係の皆さんの取り組みの中でも進められていくということは、私どもとしてはありがたい方向性だと思っています。森林県から林業県にしていきたいというのが私どもの考えでありますし、事業が円滑に推進されていくことによって、山側に資金が回っていくというかたちにもなります。いいかたちで事業が進むことを期待していますし、私どもとしては長野県の林業の再生に資するよう、原木の供給体制の整備と県として本来取り組まなければいけない部分について、しっかり対応していきたいと思います。

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 想定より5年遅れてしまったということを、知事はどんなふうにお感じになっていますか。

長野県知事 阿部守一
 民間の皆さまのベースで推進していただいている事業ですので、関係者の皆さんが事業を成功させるべく十分な検討協議を行った結果と受け止めています。事業をこれから進められることになりますので、ぜひ長野県の林業再生に繋がるようなプロジェクトとして、しっかり推進していってもらいたいと思っています。

 

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 9 「森と自然の育ちと学びの自治体ネットワーク」の設立について(その2)

読売新聞 丸山修 氏
 「森と自然の育ちと学びの自治体ネットワーク」につきまして、先ほど知事は狙いとして国が自然保育を置き去りにしないようにということをおっしゃっていましたが、県としても自然保育を置き去りにしないためにということでこれまで支援されてきたかと思いますが、今後につきまして森林税の活用という点において、知事としては今年度、予算執行の具体的なあり方をどのように考えていらっしゃるか教えてください 。

長野県知事 阿部守一
 今回、森林づくり県民税を延長させていただくときに、県民の皆さんのご意見も踏まえて使途拡大ということで、いわゆる「信州やまほいく」のフィールド整備にも一部活用できるというかたちにさせていただいています。
 また里山整備利用地域を設定する中で、里山をより多くの皆さんに開かれたかたちで、地域の皆さんの力で活用・保全していってもらうという方向性も出しています。そういう中で、長野県の子どもたちが学ぶ場として、あるいは遊ぶ場として里山が有効に活用されるように、森林税もぜひそれぞれの地域で工夫して積極的に生かしていっていただきたいと思っています。
 森林づくり県民税について、私が県民の皆さんのご意見をいただく中で印象に残っているのが、まさにやまほいく関係者の皆さんの声で、長野県は森林はたくさんあるけれども、なかなか子どもたちが安心して入れるようなところが少ないというご意見もありました。
 今回の森林づくり県民税は、地域の皆さんが里山をしっかり活用してもらえるという方向性を出していますので、ぜひ地域の皆さんと「信州やまほいく」の皆さんが連携して、積極的にこの有効活用していただければありがたいと思っています。

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 10 信州まつもと空港国際チャーター便の就航について(その2)

読売新聞 丸山修 氏
 松本空港のチャーター便の件ですが、今回インバウンドチャーターが決まったコリアエクスプレスエアは、本拠地が江原道(カンウォンド)ということで、江原道の崔文洵(チェ・ムンスン)知事からもご紹介があったということですが、今回実現した路線は江原道の空港ではなく、コリアエクスプレスエアがベースとする襄陽(ヤンヤン)空港ということですが、こちらの襄陽空港への路線の展開について、知事もこれまで会見などで目指す方向、考えを示されていたと思いますが、今後、平昌(ピョンチャン)に近い襄陽空港への路線開設に向けた働きかけについて、どのようにお考えか教えてください。

長野県知事 阿部守一
 今回のコリアエクスプレスエアは、江原道の政府から松本空港と襄陽国際空港とを結んで平昌オリンピックの応援チャーターを運航しませんかということでお話があったのが最初のきっかけです。
 オリンピック期間中のチャーター便というのは、運行日程が折り合わないということで断念したわけですけれども、今回、務安(ムアン)国際空港からのチャーター便が実現したということは、一歩前進だと思っています。
 江原道は平昌オリンピック・パラリンピックを開催したので、長野県は同じオリンピック開催地として、ぜひウインタースポーツの振興にも一緒に取り組んできましょうという話もさせていただいています。
 江原道と私どもを結ぶチャーター便もぜひ実現できると、私としてはありがたいと思っていますので、どういう旅行商品を作るかという話とそれから機材繰りの話といろいろ課題はありますけれども、ぜひ江原道との友好交流がしっかり発展する方向でもこのチャーター便を生かすことができればありがたいと思っています。

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 11 オスプレイの横田基地配備について

共同通信 岡田健太郎 氏
 米軍のオスプレイが東京の米軍横田基地に配備される計画が進んでいるところなのですが、長野県上空も飛行訓練のルートの一部でありまして、過去にはオスプレイが上空を飛んだという事実もあると思うのですけれども、横田基地にオスプレイが配備されるということで、再び訓練が長野県の上空で行われるという可能性もあると思うのですけれども、改めて知事の見解を伺いたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 私ども一昨年の9月に、市長会町村会の皆さんと連名で防衛大臣そして環境大臣に対しまして、オスプレイの飛行訓練について要請をさせていただいています。私ももちろん国としての安全保障の重要性については認識していますけれども、一方で住民の皆さんの生活の安全安心を確保することが重要だと思っています。そういう観点で、私どもからは飛行訓練の実態についての情報開示ですとか、あるいは安全性等について関係の自治体あるいは地域住民に対して十分な説明を求めてきているところです。
 今回、横田飛行場への一時的な立ち寄りということで承っていますけれども、横田飛行場に配備されるにあたっては、ぜひ私どもからこうした要請をさせていただいていますので、国においてはしっかり受け止めていただいて適切な対応をしていただきたいと思っています。

共同通信 岡田健太郎 氏
 このオスプレイの訓練は新潟も飛行ルートの一部だと思うのですけれども、昨日、新潟県の米山知事が、沖縄だけが安全保障上の利益を受けているわけではなく、それぞれがリスクを負うべきだというような趣旨の発言をしているのですけれども、知事ご自身は、国の安全保障の状況は理解すると先ほどおっしゃいましたが、長野県の上空を米軍が訓練としてオスプレイで飛行するということについてどのような考えを個人的にお持ちでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 飛行するということ自体よりは、先ほど申し上げました国に対して要請していることというのは、安全保障上の責任を国としてしっかり果たしてもらうということと同時に、国民あるいは県民の安全安心ということもわれわれ自治体だけではなくて国としてもしっかり役割を果たしてもらいたいと思っています。そういう意味で、政府においては地域の皆さんの懸念とか不安とか、そうしたものにぜひしっかり向き合った対応を行っていただきたいと思っています。

 

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 12 G20関係閣僚会合について(その2)

日本経済新聞 北川開 氏
 G20の話に戻ってしまって恐縮なのですけれども、先ほど長野県としても部局横断の体制を作って対応したい、体制をしっかり早く整えたいというお話をされたと思うのですけれども、現在は前回のG7のときから引き続いて、産業戦略室が一応G20絡みのことをご担当されていると思うんですけれども、前回よりも規模が大きくなるということで、人員の配置替え、もしくは室を衣替えするとか、もしくは新しい全く別の担当部署を立ち上げるとか、もしくは産業戦略室に人員をもっと集中するとか、そういったところはお考えになっているのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 ご指摘のようにG7の交通大臣会合を開催したときの規模感に比べるとおそらく相当大規模な対応をしていかなければいけない。お迎えする方たちの人数が格段に増えると思います。
 そもそも国の数が20か国、そして今回エネルギー転換と地球環境が両方テーマになっていますので、場合によっては一つの国から複数の閣僚がおいでになるということも考えられますので、そういう意味でわれわれとしてはしっかり対応しなければいけないと思っています。今、まさに具体的にどういう体制を組むか検討中ですので、今の段階でこうだというふうに申し上げにくいところもありますけれども、全庁挙げての対応にしなければいけないと思っています。
 前回、産業労働部中心に対応してきていますけれども、今回はエネルギー転換であったり、地球環境の問題もテーマになりますので、環境部もより積極的に対応してもらわなければいけないと思っていますので、そうしたことも含めてどのような体制が最適か、今検討しているところですので、またそうした体制が決まりましたら発表していきたいと思います。

 

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 13 大相撲の春巡業について

朝日新聞 鶴信吾 氏
 大相撲の春巡業に関して伺いたいのですけれども、先日静岡市のちびっこ相撲で女子児童の参加が認められなかったことがあったのですが、長野県内でも今月の10日と11日に春巡業がありまして、そこでもやはり女児を排除するような要請があったということだったのですけども、これについて知事としてどう問題を考えていらっしゃるのか教えていただきたいのですけども。

長野県知事 阿部守一
 私はそのときの具体的な状況はよく分からないのですけれども、日本古来の伝統としては、あるいはいろんな分野の伝統と社会の今日的な要請をどう調和させるかということは、いろいろな場面で求められてきていると思います。
 私どもも、例えばLGBT(エルジービーティー/レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を並べた略称)の課題に、県としてもこれからこれまで以上にしっかり向き合っていかなければいけないと思っておりますけれども、今までのルール等、仕組みとは少し違うことも含めて考えて対応していかなければいけない時代になってきていると思います。そういった認識を相撲協会にも持っていただいて、伝統文化とそれから今日的な要請とどう調和させるかということについては、しっかり検討される時機に来ているのではないかと思います。

 

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 14 全国知事会の次期会長について

時事通信 金澤俊子 氏
 全国知事会の関係でお伺いしたいのですが、次期会長に埼玉県の上田知事が就任されることが決まりました。阿部知事も推薦人の1人になっておられますが、上田知事の手腕に期待されることと、これまでの評価を教えていただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私は、推薦人として、上田知事を知事会長に推薦させていただいた1人でもあります。これまで全国知事会の副会長として、例えば被災地の復興支援等、非常に積極的かつ的確なご対応をされていると思います。これから新会長として、われわれ47都道府県それぞれ微妙に問題意識が違うところもありますが、しかしながら例えば都道府県として政府に対して物を言っていくときには団結して取り組んでいくことが重要だと思いますので、上田知事にはそうしたリーダーシップを強く期待しているところですし、知事会長としての職責をしっかり果たしていただけるものと期待をしています。

 

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 15 長野県がごみ排出量の少なさランキングで3年連続日本一になった件について

長野朝日放送 藤井学 氏
 今回、ごみの排出量の少なさが3年連続日本一ということを受け、阿部知事は率直にどのように受けとめられたのか。あともう1点は、800グラムを切るという5か年計画がありますが、それに向けて今年度どういったことが大切になってくるのか、教えてください。

長野県知事 阿部守一
 ごみの量が少ないというのは、1事業所とか1人の努力ではなくて、県民の皆さま方の少しずつの取り組みの結果だと受け止めていますので、長野県の皆さんの環境に向けた意識の高さが結果につながったと受け止めています。そういう意味で、長野県として大変うれしい結果だと思っています。先ほどもレジ袋の削減だとか、あるいは食べ残しをなくしましょうといった運動を取り組んできていますが、こうしたことをしっかりこれからも継続していきたいと思いますし、一般廃棄物行政は基本的に市町村中心で行っていただいていますので、私から担当課には市町村ごとの分析等もしっかり行って、これまで以上に市町村の皆さんと問題意識、方向性をしっかり共有して、一緒になって取り組みを進めていきたいと思っています。

 

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 16 木質バイオマス発電所の事業化決定(信州F・POWERプロジェクト)について(その2)

毎日新聞 鈴木健太 氏
 F・POWERプロジェクトの件でお伺いしたいのですが、 先ほど知事がおっしゃったように、民間ベースの事業ではあると思うのですが、プロジェクトには県から25億円近い補助金が出ていまして、きちんと今後軌道に乗っていくのかということが県民の関心の一つだと思うのですけれども、きちんと軌道に乗っていくのかということについて知事はどのように見ているのか教えてください。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように森林県から林業県へ展開していくという上で、製材加工施設と発電施設は連携しているわけです。この発電部門については民間の皆さんが中心に事業を進めていただいているわけですけれども、しかしながら先ほど申し上げたように、木材の供給等は、山側について、木材の搬出をしやすい環境作りを進めることによって事業自体が成功するように取り組んでいかなければいけないと思っています。今までも、木材加工部門についての指導等を行ってきていますけれども、今回この発電部門については、関係事業者の皆さんが一定程度の見通しをしっかりお持ちになった上でスタートされていますので、事業者の皆さんとわれわれが十分連携をさせていただきながら、いいかたちで事業が進むように、県の役割としても、サポートはしっかり行っていきたいと思っています。

 

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

 

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企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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