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更新日:2020年6月22日

令和2年(2020年)4月1日部局長会議録

時間:午前8時46分~午前9時38分

場所:県庁特別会議室

出席者:

阿部知事、太田副知事、小岩副知事、伊藤警察本部長、原山教育長、小林公営企業管理者、五十嵐危機管理監、竹内危機管理部長、伊藤企画振興部長、関総務部長、高田女性活躍推進監兼男女共同参画センター所長、増田県民文化部長、土屋健康福祉部長、猿田環境部長、熊谷信州ブランド推進監兼産業労働部営業局長、林産業労働部長、中村観光部長、伊藤農政部長、井出林務部長、田下建設部長、小野会計管理者兼会計局長、松澤監査委員事務局長、守屋労働委員会事務局長、玉井人事委員会事務局長、吉沢佐久地域振興局長、鈴木上田地域振興局長、小山諏訪地域振興局長、佐藤上伊那地域振興局長、丹羽南信州地域振興局長、中坪木曽地域振興局長、草間松本地域振興局長、滝沢北アルプス地域振興局長、吉沢長野地域振興局長、藤森北信地域振興局長、尾島教育次長、塩野教育次長、大江先端技術担当部長兼先端技術活用推進課長、宮原職員キャリア開発センター所長、宮原国際担当部長、牧地域医療担当部長、高橋気候変動担当部長、中村リニア整備推進局長  

(太田副知事)

 おはようございます。ただ今から部局長会議を始めます。本日は新型コロナウイルス対策の一環といたしまして、毎年講堂で開催しておりました年度初め式を部局長会議に取り込む形といたしました。なお、通常のメンバーに加えまして、教育次長、議会事務局長及び新たに担当部長に就任された方々にも出席をいただいております。

 最初でございます、年度初めにあたりまして知事から挨拶をお願いいたします。

 

(知事挨拶)

 

(太田副知事)

 年度初めでございますので、報告事項に入る前に、今回の人事異動で新しくメンバーになられた方、それからポストが変わった方から簡単に自己紹介をお願いしたいと存じます。こちらから氏名を申し上げますのでお願いいたします。

 最初に小山諏訪地域振興局長お願いいたします。

(小山諏訪地域振興局部長)

 諏訪地域振興局の小山でございます。地域の皆様の声を十分にお伺いしながら仕事を進め、諏訪地域の振興に尽くしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 草間松本地域振興局長。

(草間松本地域振興局長)

 おはようございます。松本地域振興局の草間です。よろしくお願いいたします。松本地域のことをよく知り、地域の方々の期待に応え、喜んでいただける仕事を職員とともに進めてまいりたいと思っております。また新型コロナウイルス対策につきましては、今後の対処方針に沿い、本庁関係機関また市町村等と連携を密接に取りながら対応してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 吉沢長野地域振興局長。

(吉沢長野地域振興局長)

 長野地域振興局の吉沢でございます。台風災害からの復旧・復興、長野地域の振興に市町村をはじめ、関係の皆様と共に取り組んでまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 藤森北信地域振興局長。

(藤森北信地域振興局長)

 北信地域振興局の藤森でございます。北信地域でも台風災害がございました。市町村の皆さんの所にもお邪魔して、しっかり地域に寄り添って、北信地域の振興に努めてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 五十嵐危機管理監。

(五十嵐危機管理監)

 本日付で管理監を拝命いたしました五十嵐萬寿男でございます。冒頭、知事からもお話がございましたとおり、県民の命、そして平穏な市民生活が脅かされる事態が続いております。どうか皆さん方のお力添えをいただいて引き続き緊張感を持って、取り組んでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 高田女性活躍推進監兼男女共同参画センター所長

(高田女性活躍推進監兼男女共同参画センター所長)

 はい、高田真由美でございます。この関係がいつまでたっても女性の問題だと思われているような現状に対しまして危機感をもって臨みたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 猿田環境部長。

(猿田環境部長)

 環境部長の猿田でございます。ゼロカーボンの実現に向けて、全部局のお力をいただきながら進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 伊藤農政部長

(伊藤農政部長)

 本日付で農政部長を拝命いたしました、伊藤洋人でございます。農業農村を取り巻く課題は山積みでございますけれども、各部局の皆様としっかりと連携して取り組んでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 田下建設部長。

(田下建設部長)

 建設部の田下でございます。台風19号災害からの復旧・復興、またゼロカーボンに向けて、各部と連携してしっかり取り組んでまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 小野会計管理者兼会計局長。

(小野会計管理者兼会計局長)

 会計管理者兼会計局長の小野浩美でございます。昨年は、松本地域振興局で大変お世話になりました。ありがとうございました。適正で公正な会計執務が行われますよう取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 松澤監査委員事務局長。

(松澤監査委員事務局長)

 監査委員事務局長の松澤繁明でございます。どうぞよろしくお願いいたします。適正な監査の実施におきまして、代表監査委員、各監査委員の皆さんをしっかり支えて前向きに取り組んでまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 玉井人事委員会事務局長。

(玉井人事委員会事務局長)

 人事委員会事務局長の玉井でございます。県行政を担うのは人、職員でございます。人材の確保に向けて全力で取り組んでまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 守屋労働委員会事務局長。

(守屋労働委員会事務局長)

 労働委員会事務局長の守屋正造でございます。昨今、変化しております労働環境でございますけれども、労働委員会は労使紛争の解決をもちまして、その面から環境整備を行っております。事務局といたしまして、委員のサポートをいたしまして適切な労働環境の整備に努めてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 尾島教育次長。

(尾島教育次長)

 教育次長を命ぜられました尾島信久でございます。昨年度は教育政策課ということで、引き続き教育行政に携わることになりました。教育行政も広く皆様と一緒になって取り組まなければいけない分野でございます。学びの改革の推進のために精一杯努力したいと思いますので御協力をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 塩野教育次長。

(塩野教育次長)

 おはようございます。本日付で教育次長を拝命しました塩野英雄でございます。これまで高校教育課課長として高校改革をはじめとする諸課題に取り組んでまいりました。学びの改革の推進に向けて努力、引き続きしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 大江先端技術担当部長兼先端技術活用推進課長。

(大江先端技術担当部長兼先端技術活用推進課長)

 先端技術担当部長の大江です。IoT、AI等のデジタル技術と統計をはじめとしたデータ、これら二つを活用して、業務プロセス、組織、文化、それら全てを新しく変えるデジタルトランスフォーメーションを、長野県の全領域において皆様と一緒になって進めてまいりたいと考えておりますので、皆様の御協力をよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 宮原国際担当部長。

(宮原国際担当部長)

 国際担当部長の宮原と申します。よろしくお願いいたします。まずは、新型コロナウイルス対策と思いますが、その後を見据えて、各局の取組が連動して、より効果的な国際交流ができる関係づくりを心掛けてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 宮原職員キャリア開発センター所長。

(宮原職員キャリア開発センター所長)

 職員キャリア開発センター所長の宮原渉でございます。わくわく感と思いやりのある、全ての職員の皆さんが生き生きと働けるような職務環境づくりを目指して、取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 牧地域医療担当部長。

(牧地域医療担当部長)

 地域医療担当部長の牧弘志でございます。地域医療構想の実現、それから新型コロナ対策について全力で取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 高橋気候変動担当部長。

(高橋気候変動担当部長)

 気候変動担当部長の高橋功でございます。本日の部局長会議で報告のある気候危機突破方針を着実に実行し、実のあることにしていくためには、各分野の連携あるいは協力と行動様式の変容、と非常に多くの課題があると思っております。皆様の御力添えを是非お願いいたします。

(太田副知事)

 中村リニア整備推進局長。

(中村リニア整備推進局長)

 リニア整備推進局の中村でございます。よろしくお願いいたします。2027年の開業に向けまして工事は着々と進んでおります。地元では二次交通あるいは観光に非常に大きな課題があるという認識を持っておりますので、皆様方の御力を借りまして進めてまいりたいと思います。特に南信州、上伊那、それから木曽の振興局長さんには、御力添えをお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 ありがとうございました。誠に恐れ入りますが、過密な状況でございますので、この後の議事に関係、直接関係しない方で、後方のいす席に御掛けの皆さんは、御退席お願いしたいと存じます。

それから今、オブザーバーで出席しております3所長が変わりましたので、県外の所長にも御挨拶をいただきます。東京事務所長。

(小野沢東京事務所長)

 東京事務所長の小野沢弘夫でございます。これから長野県と首都圏のパイプ役としてしっかり努めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 名古屋事務所長。

(名古屋事務所長)

 名古屋事務所長の武井でございます。名古屋における長野県の現地機関として、長野県を積極的にPRしてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

(太田副知事)

 大阪事務所長。

(大阪事務所長)

 おはようございます。大阪事務所長の越一雄と申します。よろしくお願いいたします。県外事務所はいろいろな関連する部局、それから関連する企業、それから関連する団体、いろいろございますが、情報共有を密にしながら対応してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(太田副知事)

 報告事項に移ります。資料1につきまして、矢後財政課長から説明をお願いいたします。

(矢後財政課長)

 令和2年度予算執行方針につきまして、御報告申し上げます。資料1を御覧ください。冒頭、令和2年度予算の基本的な考え方について記載してございます。先ほど知事からもございましたが、現在、新型コロナへの対応が最優先課題ではございますが、今回の令和2年度予算の基本的な考え方、取組につきましても重要でございますので、これらの取組の着実な推進、予算執行における基本的姿勢を3点まとめてございます。

 1点目が、「令和元年東日本台風災害への対応」、そしてその教訓を踏まえた防災・減災対策。

 2点目としまして、後ほど関係部長からも御説明がございますが、「2050ゼロカーボン」にむけた率先実行。

 3点目に、今年度3年目を迎えます、「『しあわせ信州創造プラン2.0』の着実な推進」でまとめさせていただきました。

 戻っていただきまして、県財政の状況についてまとめてございます。例年を上回る124億円の財源不足が生じていることに加えまして、予算編成過程では想定が難しかった新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う県税収入のマイナスの影響が懸念されることもありまして、下の2番「特に留意する事項」ということで「新型コロナウイルス感染症への対応」をまとめてございます。本文2ページでございますが、2の(1)で「新型コロナウイルス感染症への対応」でまとめております。感染拡大防止のため、イベントなどの事業を見直す、ということで、事務的にではございますが、イベントなどの事業を今後どうしていくのか、3月に財政課から照会をさせていただいております。4月に入りまして、情勢の変化を踏まえてと書いてございますが、東京オリンピック・パラリンピックが来年7月23日に開催が延期されたことですとか、4月上旬に予定されております国の緊急経済対策、これらの情勢の変化を踏まえまして、不要不急な事業の実施をしないことですとか、また、令和2年度の当初予算で事業構築している内容ですとか、実施の時期につきましても今回の国の緊急経済対策も大規模になることを想定し、それも踏まえて見直し等も行っていただくこととしました。施策全般にわたり、真に必要な事業を厳選して実施することを、例年以上に徹底していただければと考えております。

 その下(2)で「リスクマネジメントの推進」と書いておりますが、平成29年に地方自治法の一部改正がありまして、今年度から内部統制制度について本格導入しますの、不適切事案の発生防止に引き続き努めていただければと考えております。

 その下は、予算執行における具体的な取組でまとめてございます。4ページ目の(8)で飲食を伴う会合に出席する際の費用について記載させていただいております。「会合出席費用に係る公費支出基準」に基づきまして適正に執行をお願いしたいと考えております。先ほども少し触れましたが、国も4月上旬を目途に緊急経済対策が講じることが報道されています。各部局の皆様方には情報収集を行っていただきまして、財政課とも共有いただく中で、しっかりと必要な対策を講じていければと思っておりますので、引き続き御協力をよろしくお願いいたします。以上でございます。

(太田副知事)

 ただ今の説明につきまして質問意見ありましたら、お願いいたします。どうぞ。

(関総務部長)

 予算執行方針につきましては、ただ今財政課長から説明がありましたし、知事からも大きな方向性についてお話があったところです。この後、行政経営方針に基づく主な取組の説明をさせていただきますけれども、今回、新型コロナウイルスの感染拡大で、それを防止する観点からは、県職員の働き方を見直す、仕事のやり方を見直す良い契機だと思っております。テレワーク、テレビ会議、WEB会議等を活用するとともに、仕事のやり方全般をいかに見直して、新しい時代に合った県の仕事の仕方をつくっていくかという観点から、是非御検討いただいて執行お願いしたいと思っております。以上であります。

(太田副知事)

 ほかにございますでしょうか。知事からお願いいたします。

(阿部知事)

 いいです、特に。

(太田副知事)

 資料2につきまして、高橋コンプライアンス・行政経営課長から説明をお願いいたします。

(高橋コンプライアンス・ 行政経営課長)

 本日付でコンプライアンス・ 行政経営課長を務めさせていただきます、高橋です。県民の信頼と期待に応える組織づくり、それから職員が活躍できる働きやすい職場づくりを目指して一生懸命取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 資料2を御覧ください。令和2年度における行政経営方針に基づく主な取組について、説明をさせていただきます。平成29年度に行政経営方針を策定して、今年で4年目を迎えます。これまでも鋭意取組を進めてきておりますけれども、年度初めにあたりまして、例年、新たな事業等を追加してこの資料を作成しております。先ほど知事、総務部長からのお話もありましたので、私からは新たな取組や特に徹底したいものについてアンダーラインを引いていますのでポイントを簡潔に説明させていただきます。

 まず、1ページ目のIの「県民の信頼と期待に応える組織づくり」で、ページの中ほどに「風通しのよい対話にあふれた組織づくり」がございますけれども、その中で、昨年度、一部のモデル所属で実施しました、「職員と所属長との1対1でのミーティング」を全庁に展開していきたいと考えております。職場内での定期的なコミュニケーション機会を確保することで風通しのよい職場づくり、チーム力の強化につなげていきたいと考えておりますのでよろしくお願いします。

 次に3の「しごと改革」の大きな柱として、「スマート自治体の推進」で掲げております。これまでもテレワーク、テレビ会議、ペーパーレス会議などを積極的に推進してきましたけれども、さらに取組を強化していきたいと考えております。新型コロナウイルス感染症対応としてBCPの観点からも徹底した取組をお願いします。既に3月下旬に県主催の会議で通知を出して依頼をしているので御承知かと思いますが、不要・不急な会議については延期・中止をお願いしたい。また、テレビ会議やWEB会議を活用していただきたい。感染防止のために出席者は必要最小限にしていただきたい。それから換気の徹底や会議時間の短縮効率化といった実施方法の見直しを徹底していただきたい。これまでと同じ形で、漫然と開催することのないように、是非お願いをいたします。

 一番下の「公文書等管理条例」が令和4年の4月に本施行になりますけれども、これまでの紙を中心とした仕事からペーパーレス化に移行できるように、体制をつくっていく必要がありますので、今から具体的な準備を進めていただきますようにお願いをいたします。

 2ページ目を御覧いただきたいと思います。こちらにII番として「共感と対話の県政の推進」を掲げてあります。ページ中ほどですが、3の「市町村等との連携の推進」で、「デジタルインフラの共同利用に向けた実証」事業を新たに市町村と共同で実施をしてまいります。

 下のIIIの「行政サービスを支える基盤づくり」で、1番「職員の育成と適正配置」と書いてありますけれども、職員の「キャリアデザインプログラム」導入に、今年、取り組んでいきたいと考えておりまして、職員の主体的なキャリア開発を支援してまいりたいということでございます。

 3ページ目ですけれども、上から2行目「管理監督職員のマネジメント力の向上」で、上司が部下からどのように見られているのかを知って、今後のマネジメントに生かしていただく「多面観察」を試行し、フィードバックに基づく所属長研修などを実施していきたいと考えております。

 最後に4ページ目を御覧ください。「行政経営理念」を資料として改めて付けてあります。先ほど知事からのお話もございましたが、県の「ミッション」と「ビジョン」をしっかりと踏まえていただきたい。それから、職員の行動指針で「責任・協力・挑戦」という三つを常に意識をして県民のしあわせの実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。コンプライアンス・行政経営課としては、様々な課題の解決に向けて、組織が一丸となって取り組めるように全体の旗振り役をさせていただきたいと思っております。各部局の取組についてもサポートをしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。私からの説明は以上です。

(太田副知事)

 ただ今の説明につきまして、質問、意見等ありましたらお願いします。知事、ございますでしょうか。

(阿部知事)

 冒頭申し上げたので、私からは特にありません。

(太田副知事)

 先ほどの予算執行方針として、この行政経営方針に基づきまして、県政の運営に対しまして、皆様是非、御尽力を賜りたいと思います。

 資料3につきまして、猿田環境部長から説明をお願いいたします。

(猿田環境部長)

 資料3-1を中心に御説明申し上げます。「長野県気候危機突破方針」について御報告申し上げます。先ほど知事から御説明いただきましたが、これは昨日決定いたしまして本日報告、この後、公表するものでございます。

 第1段落目になりますが、本方針の位置付けでございます。昨年12月の「気候非常事態宣言」これを受けまして、その理念を具現化するため、施策の方向性、並びに目標を取りまとめた本県の気候変動対策の基本方針という位置付けでございます。

 2段落目にその背景が記載してございますが、世界的にCO2等による気候変動は周知の事実かと思います。中段以下に書いてありますが、このままでは、雨の降り方が強くなる、あるいは食糧不足を生じる等、人類の生存すら脅かしかねない過酷な環境を次世代に引き継ぐことになってしまいます。 

 次の段落として、我々の責務を記載してございます。アメリカ先住民の教えも引用させていただきながら、特に長野県は豊かな自然を前の世代から引き継ぎ、歴史・文化と合わせて今を生きる者の責務としてこれらをきちんと、次の世代、未来を生きる世代のために引き継いでいかなければいけないことを記載してございます。

 下から2段落目になりますが、2050年前後にCO2の排出量を実質的にゼロにする、いわゆる「ゼロカーボン」といたしまして、世界の気温上昇を「1.5℃」以内に抑えることが重要と考えております。これを進めていく上では、大きく寄与するのはもちろん、エネルギーの関係ではございますが、建築物や交通を含んだインフラ、各種産業活動など社会システム全般において、脱炭素化を進めることが必要となってまいります。

 一番下の段落になりますが、これに対応するため、まずはここから30年という時間を想定しながら、長いように見えても一世代という時間でございます。こういった時間を見据えまして、県民一人一人の意識や行動の変容、新たなルールの創設などが必要となってまいりまして、必ずしも平坦な道のりではないと考えております。

 次ページにまいりまして、考え方として、脱炭素化を一生懸命我慢して成し遂げるだけではなく、過程において、地域経済の発展や生活の質の向上を併せて行っていくことで、実行可能になるものだと考えております。このためには、冒頭お願いいたしましたが、全部局の御協力が必須でございます。さらに県民の理解と協力が必要だと考えております。県民の皆さんとのパートナーシップの下で「持続可能な社会」を創っていきたいと考えております。

 方針といたしましては、具体的にその下に箇条書きで6項目書かせていただいております。1項目は、当然ながら2050年度までに実質ゼロを目指す点、2点目でございます。その手段としてエネルギーに着目いたしますと、最終エネルギー消費量を2016年対比で7割削減、それから、再生可能エネルギーの生産量を3倍以上にすることが大きな柱になってまいります。3番になりますが、県のあらゆる政策に、気候変動対策の視点を取り入れていただきまして、先ほど申し上げましたようにパートナーシップで施策を展開する必要がございます。4番目といたしまして、特に再生エネルギーの部分、エネルギー自立圏を確立する観点もあり、これが地域主導によって行われることが最も望ましいと考えております。5点目になります。G20関係閣僚会議における「長野宣言」を踏まえまして、今後、国際会議等で積極的に発信する等、世界の地方政府やその他の非政府組織NPOと連携協力し、脱炭素化に長野県として貢献してまいりたいと考えております。6点目でございます。これらをリードすると書いてございますが、まず緊急的に着手したいと考えております「気候危機突破プロジェクト」を掲げてございます。これが全てではなくて、今後追加もしていきたいと考えておりまして、2050年に向けて施策を推進してまいり、プロジェクトを推進してまいりたいと思います。

 次に、資料3-2になります。補足説明でございます。先ほど、消費エネルギーを7割削減するシナリオとして整理したのが、資料3-2の1ページになります。続きまして、次のページ、再生可能エネルギーを3倍にするシナリオが(2)というシナリオでございます。この(1)(2)を踏まえますと、次のページになりますが、実質ゼロカーボンというシナリオが描ける形になってございます。それから、方針の6つ目で御説明いたしました、当面、着手する気候危機突破プロジェクトの内容が、次のページになります。このページと次のページにわたりますけれど、大きく1の「脱炭素まちづくり」、次のページの「環境イノベーション」と「地域循環共生圏創出」で、それぞれにプロジェクトをぶら下げてございます。個々のプロジェクトの説明は、時間の都合上、省略させていただきますが、全部局の御協力をいただいて、単に我慢ではなくプラスのものを生じさせる施策の展開をしていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。私からの説明は以上でございます。

(太田副知事)

 質問意見等ありましたらお願いいたします。どうぞ。

(小林公営企業管理者)

 1点御報告で、1点御相談でございますが、1点は県下で企業局の17番目の水力発電所が本日、辰野町横川の横川蛇石発電所で、本格的に稼働いたしました。最大出力199kwで小さい発電所ですが、年間で420世帯分の電力を一般家庭に供給する発電所です。これ以外に今、3か所建設をしておりまして、それから4か所について発注し、さらに4か所を今調査中でございます。先ほど、環境部長さんからの御紹介ありますが、再生可能エネルギーの拡大で言いますと、引き続きこれに取り組んでまいりたいと考えております。さらに本年度3か所程度は調査をしたいと思っておりますが、御覧の各部局の皆様、あるいは地域振興局長の皆様にも是非、まだまだ余力があると私ども見ておりますので、そうした新たな開発地点を、特に水力発電所でございますが、是非、御紹介をいただきたいと思います。環境部局と連携してプロジェクトも取り組んでおりますので、それをお願いをしまして、御報告とお願いということで、今のプロジェクトは、是非一緒になってこの方針の下に、私どもも取り組みたいと思っております。以上であります。

(太田副知事)

 ほかにございますでしょうか。知事ございますか。

(阿部知事)

 企業局「信州Greenでんき」プロジェクトは是非しっかり進めてください。この気候危機突破の主要なプレーヤーなので、是非よろしくお願いいたします。。

(太田副知事)

 以上で報告事項は終わります。続きまして、その他に入ります。事前に登録はございませんが、何かございますか。よろしゅうございますか。なければここでですね、4月10日付で御栄転されます伊藤警察本部長から一言御挨拶をいただきたいと存じます。

(伊藤警察本部長)

 4月10日付で近畿管区警察局に異動することになりました。長野県には1年3か月お世話になりました。ここにおられる皆様とは、部局長会議の席ですとか、あるいは、各種対策本部が頻繁に開催されましたので、顔を合わせまして、ようやくあまり緊張もせずに気安く話せるようになったところで長野県を離れることとなり、大変寂しく、悲しく感じております。私は長野県のことが大好きですので、長野県を離れても、この後もずっと長野県で起きている出来事、動きをですね、見続けて応援してまいりたいと考えております。皆様におかれましては、大阪に来られることがございましたら、もし気が向いたならば、御一報いただければ大変うれしく思います。本当にお世話になりました。ありがとうございました。

(太田副知事)

 どうもお疲れさまでした。ありがとうございました。

(太田副知事)

 最後に知事から何かございますでしょうか。

(阿部知事)

 伊藤本部長には、本当に大変な災害等で大変な時期に本部長としてしっかりと役割を果たして、長野県政に貢献いただきました。ありがとうございました。是非また新しい職場でも、さらなる御活躍をされますことを心から祈っておりますし、お話にもあったように、これからも長野県の応援団として御協力、御支援いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 部局長会議の結びに、新型コロナウイルス対応についてだけ、お話ししておきたいと思います。先ほど、高橋課長からも話がありましたけれども、新型コロナウイルス対応と並行して、働き方改革とか会議のあり方とか、是非しっかり見直してほしい。中途半端じゃなくて、しっかり見直してほしいと思ってます。私もできればテレワークしようと思ってますし、この部局長会議も、別にみんなが集まらなくてもできるシステムをつくってもらうといいとも思ってますし、こういう事態だからこそ、思い切ってやれること、工夫できることもあると思いますので、そうした観点でいろんな仕事の進め方を見直していってもらいたいと思っています。見える形で変えてもらいたいと思っています。

 それからコロナウイルス対策について、毎日のように状況が変わるので、昨日も小岩副知事にいろいろ仕組みをつくってもらって、ユーチューブでの動画配信もさせてもらったりしています。私も含めて誰もが感染する可能性があることを自覚することが必要なんじゃないかな、と思います。そういう意味で、基本的なお願い、「手洗いしてね」、「人ごみに行くときはマスクしてね」、「三つの密は避けてね」、と、「風邪症状があるときは外出は控えてね」、ということを繰り返し県民の皆様方にはお願いをさせていただいています。県職員がしっかり率先をしてもらいたいと思いますし、いろんな行事や取組がある中で、各部局長の皆さんからも、基本的な対応の仕方についてはいろんな団体とかいろんな皆さんと話す機会には、我々自身が実践すると同時に伝えていってもらいたいと思います。

 もう一点、私がここしばらく危惧していることは人権問題です。ともすると社会の分断とか生みかねないのがこういう危機事象だな、と思っています。先ほど申し上げたように、「私ももしかしたら罹るかもしれない」と思っています。皆でうつらない、うつさない、こうした取組を一緒になって協力して進めていくことが大変重要だと思っています。例えば医療関係者の皆さんは、日々患者の方をお迎えして、リスクを懸念されながら必死に対応されている方々も多いと思います。そういう人たちがいてもらわなければ、我々の感染症対策は進みません。そういう人たちをしっかり応援していくことが大事だと思いますし、こうした危機事象になると、あまり根拠のない情報が飛び交ったりします。時には個人を攻撃することも起きかねない状況だと思いますし、また誤った情報によって、本来と違う行動を県民の皆さんがとってしまいかねないリスクもあると思ってます。私どもとしては、県民の皆様方に正確な情報に基づいて適切な行動を取ってほしい、ということを常に呼び掛けてきていますが、呼び掛ければ呼び掛けるほど我々自身も、自らの行動をしっかりしなければいけないと思いますし、また逆にそれぞれの部局においても、どんどん変わっていきますので、常に新しい情報をしっかりとした形で丁寧に県民の皆様方に伝えていただくことが大変重要だと思っています。

 新型コロナウイルス対策は、他の行政分野、これまでの通常の行政以上にですね、県民とのコミュニケーション、情報の提供と伝達が極めて重要なものだと思っています。感染症の拡大を防止する意味からも、また人権を守っていく意味からも大変重要だと思ってますので、是非このことについては共有をしてもらって、それぞれの部局においても是非しっかり対応していってもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上です。

(太田副知事)

 以上をもちまして、本日の部局長会議を終了いたします。お疲れさまでございました。

 

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