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更新日:2017年2月7日
平成29年(2017年)2月7日(火曜日) 午後1時30分から午後2時20分まで
県教育委員会室
○議題
議第1号 平成29年2月県議会に提出される予定の議案に対する意見について
議第2号 「学びの改革 基本構想(案)」に係る主要な論点について
議第3号 長野県立歴史館協議会委員の委嘱について
○教育長報告事項
(1) 平成29年度長野県立中学校入学者選抜適性検査問題の評価について
(2) 第72回国民体育大会冬季大会スケート競技会・アイスホッケー競技会の成績について
○教育長 原山 隆一
○委員
教育長職務代理者 耳塚 寛明
委員 平林 尚武
委員 矢島 宏美
委員 荻原 健司
委員 塚田 裕一
○その他
小林教育次長、菅沼教育次長、佐藤教育政策課長、三輪義務教育課長、今井高校教育課長、
永原特別支援教育課長、北澤教学指導課長、春原全国高等学校総合文化祭推進室長、原心の支援課長、
高橋文化財・生涯学習課長、林保健厚生課長、小野沢スポーツ課長
原山教育長
ただいまから、第1019回教育委員会定例会を開会します。
本日の審議事項中、議第1号「平成29年2月県議会に提出される予定の議案に対する意見について」は、成案となる前の内容について審議・検討をするものです。
つきましては、議第1号を非公開とすることが適当と思われますが、ご異議ございませんか。
全委員
異議なし。
原山教育長
ご異議ございませんので、議第1号を非公開とすることに決定しました。
なお、議第2号につきましては、本日の最後に審議することにします。
それでは、議事に入ります。
議第2号「『学びの改革 基本構想(案)』に係る主要な論点について」、今井高校教育課長から説明をお願いします。
今井高校教育課長
(資料説明)
原山教育長
ただいまの説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたらお願いします。
耳塚教育長職務代理者
2点申し上げたいと思います。ただしいずれも、パブリックコメント等で出てきた意見に対する回答の方向性について異論があるわけではなく、今後も継続的に検討した方がいいという点を申し上げたいと思います。
1つ目は、1「授業について」の「生徒が主体的に学ぶ授業の工夫」というところで、方向性としては全くこのとおりで、進めて行くということで異論はないのですけれども、ともすれば主体的、対話的な部分を強調すると、学びが深くならない傾向があって、これを現実的にどう解決していくかが非常に重要な問題になってくると感じています。特に、学びの基本的なスキルを持っていなければいけませんし、事前に必要な知識を持った状態でないと、そのあとの深まりもありませんので、その辺りが現実的な課題になってくると思われますので、研究が必要だと思います。
2点目は、4ページの「中山間地校の学びについて」でございます。これは学校間の連携とかネットワークの構築が今後必要になってくると書かれていて、これもそのとおりだと考えます。ただ、学校間連携をしている高校は相当あるのですけれども、上手くいったケースばかりではなくて、簡単に上手くいくものではないので、どういう連携の仕方が効果的であるかについては検討が必要だと感じています。以上です。
原山教育長
ありがとうございました。今のご指摘のとおり、研究、検討を深めていかなければいけない部分については当然考えていきますが、この論点整理についてはよろしいですか。
耳塚教育長職務代理者
はい。
原山教育長
他にいかがでしょうか。
矢島委員
この論点で、限られた人的資源を最大限に有効活用するという視点はよくわかるのですけれども、特別支援教育の関係で、特別支援教育コーディネーターの専門性をさらに向上させていくことが本当に重要だと思います。ただ、兼務になってしまうと、外との連携が難しかったり、時間を確保するのがとても難しく、発達に特性のある子どもが増加していく中で対応が難しくなっていくと思います。ここは難しいところだと思うのですけれども、できたら特別支援教育コーディネーターの加配、専任にしていただけたらありがたいと思います。
それから決定時期について、幅広く丁寧に意見を聞くことも重要だと思いますし、それに対して教育委員会の丁寧な回答もとても必要で、それを望むのですけれども、その上で着実に進めてほしいと思います。これは感想です。以上です。
原山教育長
1点目の専任化に関していかがですか。
今井高校教育課長
通級指導も国で検討されているようですけれども、こちらについても人的な措置が必要になると考えております。また、特別支援教育の加配については、課題として大きいものがあります。どのような形が可能かも含めて、今後研究を進めていきたいと思います。
原山教育長
国の措置に対する要望も含めて検討していくということです。
他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、議第2号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。
全委員
異議なし。
原山教育長
ご異議ございませんので、議第2号を原案どおり決定します。
次に、議第3号「長野県立歴史館協議会委員の委嘱について」、高橋文化財・生涯学習課長から説明をお願いします。
高橋文化財・生涯学習課長
(資料説明)
原山教育長
ただいまの説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたら、発言をお願いします。
それでは、議第3号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。
全委員
異議なし。
原山教育長
ご異議ございませんので、議第3号を原案どおり決定します。
続いて、教育長報告事項に入ります。
教育長報告事項(1)「平成29年度長野県立中学校入学者選抜適性検査問題の評価について」、北澤教学指導課長から説明をお願いします。
北澤教学指導課長
(資料説明)
原山教育長
ただいまの説明につきまして、ご意見、ご質問がありましたらお願いします。
耳塚教育長職務代理者
3点あります。1つ目は毎年言っていることなのですけれども、県立中学校の入学者選抜が始まった当初は、確か、テストについて専門家を含む事後評価をやっておられたと思います。ただ、問題を見てもらうというだけでは彼らの力を活かすことはできなくて、生徒状況などのデータを全部渡して、問題の質、妥当性や信頼性を評価してもらった方がよいのではないかというのが1点目です。例えば、問題の分布がわからないのでこの段階では何とも言えないのだけれども、例えば正答率の低い問題を全部捨てても受かるということがあるとすると、思考力を上げるよりも難問を見分ける訓練をする方が良いことになります。そういうことになっていないかどうかなど、いくつか検討の視点があると思います。これを見ると、正答率が3割に達しない問題が十数個あって、多分これを全部捨てると合格できないとは思うのです。けれど、それに近い状況にあるかどうかは相当重要な問題であると思いますので、ぜひ専門的な検証をしてほしいと思います。
それから「総括」の先生方から出た意見の中で、「過程についても評価した方がよい」という意見があって、過程を評価できるように設問を設けるやり方も相当入っているとは思うのですけれども、はやりプロセスを評価することはとても大事なことです。特に、県立中学校の適性検査においては重要な要素だと思いますので、パフォーマンスアセスメントの方法を参考にして、評価をしてほしいと思います。極論を言えば、正答に至っていなくてもプロセスが正しければ相当点数がとれるような方法が良いのではないかと思います。
それから、この検査を受けている子どもたちの顔を出題される先生方は見ることはできるのですか。
北澤教学指導課長
できないです。
耳塚教育長職務代理者
ぜひ見ていただいて、つまり、落ちても合格しても、このテストを受けた子どもたちが喜んだ顔をしていたかどうかがとても大事なことで、回答をしている中で発見をしたとか、知的な感動が得られるような問題を目指してほしいと思います。以上です。
原山教育長
いかがですか。
北澤教学指導課長
貴重なご意見ありがとうございました。2校で採点をしますので、採点業務の関係でどこまで妥当性がチェックできるかどうかは研究してまいりたいと思います。出題者としては、検査を受けて、耳塚委員がおっしゃったような知的な喜びにつながる問題を出したいし、この問題が各学校での定期テストや授業へのメッセージとして伝わっていけばいいという思いがあります。ぜひ、表情を見る機会をとれるように考えたいと思います。
耳塚教育長職務代理者
この問題は、高校入試と同じように地方紙に出してもらっているのですか。
北澤教学指導課長
はい。翌日、掲載しております。
原山教育長
他にいかがでしょうか。
それでは、教育長報告事項(1)を終了します。
次に、教育長報告事項(2)「第72回国民体育大会冬季大会スケート競技会・アイスホッケー競技会の成績について」、小野沢スポーツ課長から説明をお願いします。
小野沢スポーツ課長
(資料説明)
原山教育長
大変良い成績を収めました。皆さんご期待の荻原委員、お願いします。
荻原委員
おめでとうございます。すごい快挙ですね。今、ユニバーシアードで選手を取られているスピードスケートの状況もある中です。スピードスケートもスキーも、長野県の優秀な選手は国体以上に世界で活躍している選手も多いので、仮にその選手が皆国体に出れば、本当にびっくりするような得点を獲得できた気がします。感想として、1点、アイスホッケーはどうしても北海道とかリーグチームのある県が得点を重ねる傾向があります。アイスホッケー8位という成績をどう見るのか、どう考えるのか。長野のレガシーとして良い施設がありますので、県としてということではないと思いますけれども、民間、あるいは地域を挙げてアイスホッケーのチームが出てくると、飛躍的かはわかりませんけれども、表彰台くらいは狙えるところまで行けるのではないかと思います。そういう意味では、長野のスケート界の皆さんに期待して、アイスホッケーでも長野県と言われるようになるとありがたいと思いました。スキーはしっかり頑張りたいと思います。
原山教育長
ありがとうございました。他にいかがでしょうか。
それでは以上で、教育長報告事項(2)を終了します。
以上で公開の場での審議を終わりますが、その他何かございますか。
小野沢スポーツ課長
スポーツ課から1件、状況のご報告をさせていただきたいと思います。
2巡目国体及び全国障害者スポーツ大会の開催に係る状況についてご報告させていただきます。資料は特にございません。2巡目国体の招致に係る県体協、県障害者スポーツ協会からの要望につきましては、昨年7月14日の定例会においてご報告申し上げたところでございます。教育委員会としましても検討を進めてまいりまして、市町村を含めて関係団体への情報提供、それから県のスポーツ推進審議会からもご意見を伺ってきたところでございます。そうした中で、国体を開催するとした際に、大会運営、会場運営で大きな役割を果たしていただくことになる市町村の皆様からは、市長会、町村会の要望として、早期に招致を表明するよう要望いただいたところでございます。さらに、2月2日には経済4団体から連名で早期の招致を表明するようにと要望書をいただきました。このように、関係団体の皆様のご理解とご協力が得られること、スポーツ推進審議会においても2巡目国体の開催に賛成というご意見をいただいていることから、スポーツ課としては、2巡目国体の開催に前向きに取り組んでいきたいと考えております。つきましては、今までの検討状況ですとか関係団体の皆様方の要望状況を知事に報告をした上で、早期に判断をお願いしてまいりたいと考えております。説明は以上です。
原山教育長
そういう動きがあることをご了解いただきたいと思います。
他にございますでしょうか。
それでは以上で、公開による審議を終了いたします。
これから非公開の審議に入りたいと思いますので、恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いします。
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