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更新日:2016年6月9日
平成28年(2016年)6月9日(木曜日) 午後1時30分から午後2時25分まで
県教育委員会室
○議題
議第1号 平成28年6月県議会に提出される予定の議案に対する意見について
○教育長報告事項
(1) 平成29年度長野県公立高等学校入学者選抜における学校別実施予定概要について
(2) 平成27年度障がいのある児童生徒の就学相談について
(3) 平成27年度特別支援学校等卒業者の進路状況について
(4) 平成28年度公立高等学校入学者選抜学力検査の結果について
(5) 第42回全国高等学校総合文化祭の開催地決定について
(6) 県立武道館基本構想について
○その他
(1) リーフレット「今こそ、通常の学級における特別支援教育の充実を」について
○教育長 原山 隆一
○委員
教育長職務代理者 櫻井 久江
委員 耳塚 寛明
委員 平林 尚武
委員 矢島 宏美
委員 荻原 健司
○その他
小林教育次長、菅沼教育次長、佐藤教育政策課長、三輪義務教育課長、今井高校教育課長、
永原特別支援教育課長、北澤教学指導課長、春原全国高等学校総合文化祭推進室長、原心の支援課長、
高橋文化財・生涯学習課長、林保健厚生課長、小野沢スポーツ課長
原山教育長
ただいまから、第1009回教育委員会定例会を開会します。
本日の審議事項中、議第1号「平成28年6月県議会に提出される予定の議案に対する意見について」は、成案となる前の内容について審議・検討をするものです。
つきましては、議第1号を非公開とすることが適当と思われますが、ご異議ございませんか。
全委員
異議なし。
原山教育長
ご異議ございませんので、議第1号を非公開とすることに決定しました。
なお、議第1号につきましては、本日の最後に審議することにします。
それでは、教育長報告事項に入ります。
はじめに、教育長報告事項(1)「平成29年度長野県公立高等学校入学者選抜における学校別実施予定概要について」、今井高校教育課長から説明をお願いします。
今井高校教育課長
(資料説明)
原山教育長
ただいまの説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたらお願いします。
よろしいでしょうか。
それでは次に、教育長報告事項(2)「平成27年度障がいのある児童生徒の就学相談について」、永原特別支援教育課長から説明をお願いします。
永原特別支援教育課長
(資料説明)
原山教育長
ただいまの説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたら、発言をお願いします。
矢島委員お願いします。
矢島委員
本当に素晴らしい取組をされてきたと思います。内容も充実して、相談件数が年々増加してきて、就学基準等と異なる教育対応の比率が下がってきたということで、相談の専門性も充実してきたと思います。相談件数がこれだけ増えるということは、困っていらっしゃる方がたくさんいるということだと思います。相談員の専門性をぜひ高めることと、研修会の開催を5地区から7地区にしたり、開催時期を早めたことは、とても重要だと思うのですけれども、1年に1回だけはなくて複数回やるとか、そういう形で教育相談員の専門性をこれからも高めていただきたいと思います。
永原特別支援教育課長
ご指摘ありがとうございます。我々もこの数字から何が見て取れるのかということで、もう少し検討をして、必要があれば皆さまにもご相談しながら充実を図っていきたいと思います。よろしくお願いします。
原山教育長
他に。耳塚委員。
耳塚委員
数字の読み方を教えていただきたいことがあります。就学基準等と異なる教育対応をしたケースの中で、当該学級等未設置によるもの、つまり行政の整備の遅れだと考えてよいものだと思いますけれども、これは102件の中で、「その他」というのが付された2件と3件の計5件と読んでよろしいでしょうか。
永原特別支援教育課長
「当該学級等未設置等」とありますけれども、実は先ほども少し数字の中身について検討しなければというお話をいたしましたが、LD等の通級指導教室が中学には設置されていない状況がありますので、そういったものがこの判断の中でどのように影響しているのか、またこれからどうしなければいけないのかということについて、検討し始めたところでございまして、今回ご報告できなかったものですから、今後課題ということで受け止めさせていただければと思います。
原山教育長
他にいかがでしょうか。
19年度の就学基準等と異なる教育対応が比率的には13.1%と高いのですけれども、これは主な理由として保護者の希望等ありますけれども、何が1番大きいのですか。
わからなければ、それも含めて分析してください。
他にありますでしょうか。
櫻井教育長職務代理者
就学基準等と異なる教育対応が減ってきていて良い結果だと思います。これだけ相談が多いということは、それだけ気軽に相談できるようになったということで、早期からの相談と対応という努力の結果だと思いますので、これからも頑張っていただきたいと思います。
永原特別支援教育課長
ありがとうございます。向上しているのは良いことだと思いますが、まだ見えていない部分もあろうかと思いますので、そういった部分にしっかり目を向けながら取り組んでいきたいと思います。
原山教育長
他によろしいでしょうか。
それでは、次に教育長報告事項(3)「平成27年度特別支援学校等卒業者の進路状況について」、永原特別支援教育課長から説明をお願いします。
永原特別支援教育課長
(資料説明)
原山教育長
ただいまの説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたら、発言をお願いします。
よろしいですか。
それでは次に、教育長報告事項(4)「平成28年度公立高等学校入学者選抜学力検査の結果について」、北澤教学指導課長から説明をお願いします。
北澤教学指導課長
(資料説明)
原山教育長
ただいまの説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたら、発言をお願いします。
耳塚委員。
耳塚委員
3点あります。1つは、特に理科のばらつきなのですけれども、1ページの下の表で見ると、理科の標準偏差は大きいように見えないかもしれませんけれど、変動係数、平均点で割ってやると、群を抜いて理科のばらつきが大きくなっています。これをどう考えていくかということなのですが、問題が難しくなったけれども、分布をみると上位層の裾野が広くなっていて、問題の性質によってばらつきが大きく出たと解釈してよいのか。実際に理科についての能力の分布にばらつきが大きいというよりは、むしろテスト問題によると解釈してよいのかなという気もするのですが、そこをどう解釈しておられるのかというのが1点目です。
それから、ご指摘があったように英語が大変美しい双こぶグラフになっていて、中学校における対応が必要ではなかろうかと強く示唆していると思います。今後の対応について方策があればお聞かせください。
3つ目は、問題の評価の仕方といいますか、入学者選抜のテストで、高等学校に入学した後にきちんと伸びる生徒を選ぶことに成功しているかどうかという判断基準とか、もっと言えば、高校卒業時点での進路との関係はどうなっているかとか、あるいは活用対応といいますか、思考力を見るために論述式の問題を増やすとか、こういうところの回答と、高校に入ってからの状況との関連はどういう関係があるか等の分析も必要ではないかと考えます。今後の計画、お考えをお聞かせいただければと思います。
北澤教学指導課長
3点お願いします。理科につきまして、貴重なご意見ありがとうございました。例えば、理科で36問出しているのですが、そのうちの6問は基本的な用語を問うような問題でありました。そこが意外と伸びていなくて、こういう結果にもなっていますので、内容の定着を図っていくことが重要と思っております。平均点は、昨年は高かったものですから、14点も下がっていますが、一昨年も40ちょっとでしたので、問題の質も含めて十分検討してまいりたいと思います。
それから英語につきましては、耳塚先生ご指摘のとおり、私たちも大変この傾向に特徴があると考えております。他県の分布もいくつか見せていただいて、比較的どの県も英語については台形的なところがあると感じました。長野県もこういう傾向があるのですが、少し過去に遡ってみると、一こぶの頃もありました。その頃と比べてここ3,4年の傾向になるのですけれども、1つ大きなものとして、英語指導が大きく変わってきて、4技能を統合して学習していくことがかなり強調されるようになりましたので、本県でも25年の入試からは日本語での回答はゼロです。全て英文で答えるようになっていますので、そこが大きな分かれ目になって、比較的得意な子と苦手意識を持っている子に分かれてきたと分析しているところでございますけれども、二極化が進むようでしたら、層別にするなどして分析してみても、次の指導に活きる結果が出るのではないかと考えているところでございます。
それから、論述を増やしてきましたが、具体的な例をご紹介してもよろしいでしょうか。ピンク色の冊子、国語の問題なのですが、文章Aと文章B、2つの文章を比較して両方読んで共通する考えを基に自分の考えを書くというのがあります。これは80字以上100字以内で書きなさいということなのですが、昨年度までは40字程度を求めていたのを、今年は80字から100字ということで分量を増やしたというのが論述のポイントになります。もう1つ紹介しますと、社会の問題ですけれども、北陸新幹線が延伸されたことによって、移動時間が短縮した経済効果について聞いてみる問題を取り入れてみました。自分の考えをまとめて書くということを試験に出すように考えています。もう1つだけ紹介させてください。例えば英語の例で紹介させてもらいたいのですが、セーターを探して買いに行った場面で、セーターを探していることを、大きさ、好みの洋服について自分で選んで自由に決めて英文で質問しましょうと入れてみたり、高校に入学して頑張りたいこととその理由を、将来の夢を基にして書きましょうという形で自由作文を求めています。これも昨年度までは、1文までが上限だったのですけれども、今年は1文でも2文でもという問題にしました。こういうことが、今求められている力になってくるので、中学校の授業改善ももちろんなのですが、それを受けて高校へ行って、その追跡としてどうかということについては、十分これから研究していきたいと思いますし、高校で自分の考えを調べてまとめて書くというのはこれから重要な力になってくると思いますので、併せて検討していきたいと思います。
原山教育長
よろしいでしょうか。
他にいかがでしょうか。
荻原委員
国語の問題、問題の文章をよく読むとすごく良い文章ですね。非常に教育的効果があって、これを問きつつ生徒にこれを読ませていて、考えられていると感心しました。とても素晴らしい文章だと思いました。
原山教育長
受検勉強のときに問題文で良いなと思ってその本を読んでみたりというケースも結構ありますよね。
それでは次に、教育長報告事項(5)「第42回全国高等学校総合文化祭の開催地決定について」、春原全国高等学校総合文化祭室長から説明をお願いします。
春原全国高等学校総合文化祭室長
(資料説明)
原山教育長
ただいまの説明につきまして、ご質問、ご意見がありましたら、発言をお願いします。
よろしいでしょうか。
それでは次に、教育長報告事項(6)「県立武道館基本構想について」、小野沢スポーツ課長から説明をお願いします。
小野沢スポーツ課長
(資料説明)
原山教育長
ただいまの説明につきましてご質問、ご意見がありましたら、発言をお願いします。
よろしいでしょうか。
それでは続いて、その他に入ります。
その他(1)「リーフレット『今こそ、通常の学級における特別支援教育の充実を』について」、永原特別支援教育課長から説明をお願いします。
永原特別支援教育課長
(資料説明)
原山教育長
耳塚委員、矢島委員いかがでしょうか。
耳塚委員
修正をしていただいて、非常にクリアになったと思います。ありがとうございます。合理的配慮というのは、結局のところ、障がいの程度に応じて、また、学校とか指導する側の教員の間によって、こういう場合はこうすればよいというような一律の結論は出なくて、相談をしながら対応を決めていくという側面が大きくなると思います。それにしても、権利の保障という点では、やはりある一定の対応をしていく観点を持って、徐々に対応できることを多くする方向が望ましいと思いますので、実際に始まってから事例の収集を重ねていくことが大事ではないかと思います。よろしくお願いします。
原山教育長
矢島委員いかがでしょうか。
矢島委員
ありがとうございました。本当にわかりやすくなったと思います。お時間といろんな知恵を皆さんで出し合いながら、本当に素晴らしいものができたと思います。先ほど課長さんもおっしゃられたとおり、パンフレットは活用しなければ意味がなくて、それもパッと見て誰でもわかりやすい、そのような形になって、嬉しく思います。難しいことではなくて、これから様々なわからないことが出てくるかと思うのですけれども、初めの定義、目的に書かれたとおり、どうしてこういうことをするかというと、共生する社会の実現ということを皆さんが念頭に置いて、理念に基づいてやるのだということがわかれば、持っていき方も違うと思いますので、共生する社会の実現を皆さんに理解していただけたらと思います。ありがとうございました。
原山教育長
他にはよろしいでしょうか。
以上で、その他(1)を終了します。
その他、何かご発言あればお願いします。
それでは以上で、公開による審議は終了します。
これから非公開の審議に入りたいと思いますので、恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いします。
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