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更新日:2016年10月26日

第1014回長野県教育委員会定例会会議録 

1 日時

 平成28年(2016年)10月26日(水曜日) 午前11時から午後3時05分まで

2 場所

 県教育委員会室

3 議題 

 ○議題

  議第1号 職員の処分について

  議第2号 わいせつな行為根絶のための特別対策について

  議第3号 「学びの改革 基本構想(案)」について

  議第4号 松本ろう学校高等部専攻科の閉科について

  議第5号 平成29年度長野県立高等学校生徒募集定員について

  議第6号 平成29年度長野県立特別支援学校の幼稚部の幼児及び高等部の生徒募集に係る基本的事項について

 

 ○教育長報告事項 

 (1) 平成28年9月県議会定例会の結果について

 (2) 平成28年度「インターネットについてアンケート」調査結果について

 (3) 第71回国民体育大会における総合成績について

 (4) ながの銀嶺国体PRイベントについて

 (5)「第72回国民体育大会冬季大会長野県実施本部」の設置について

 

 

4 出席者 

 ○教育長  原山 隆一

 ○委員

  教育長職務代理者  耳塚 寛明

  委員  平林 尚武

  委員  矢島 宏美

  委員  荻原 健司

  委員  塚田 裕一

 

  ○その他

  小林教育次長、菅沼教育次長、佐藤教育政策課長、三輪義務教育課長、今井高校教育課長、

  永原特別支援教育課長、北澤教学指導課長、春原全国高等学校総合文化祭推進室長、原心の支援課長、

  高橋文化財・生涯学習課課長補佐、林保健厚生課長、小野沢スポーツ課長

 

会議録

原山教育長

 ただいまから、第1014回教育委員会定例会を再開いたします。

 本日は議案等が多数あることから、運営の都合上、午前中に議第1号「職員の処分について」の審議を、非公開により行いました。

 それでははじめに、去る10月8日付けで、塚田裕一さんが教育委員に就任されましたので、ごあいさつをお願いしたいと思います。

 

塚田委員

 過日、教育委員に任命されました塚田でございます。よろしくお願いいたします。

 私は、産業人として、この激変する長野県、あるいは日本の人口減の中で、人材こそが資源だと思っております。そんな中で、世界にも出ていけるような信州人、誇りをもった信州人を教育現場から送り出したいという思いでございます。本当に何もわからない私でございますが、微力ながら頑張りますので、皆様のご指導をよろしくお願いいたします。

 

原山教育長

 ありがとうございました。よろしくお願いいたします。

 それでは議事に入ります。議第2号「わいせつな行為根絶のための特別対策について」、佐藤教育政策課長から説明をお願いします。

 

佐藤教育政策課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただいまの説明につきまして、ご意見、ご質問あればお願いいたします。

 

矢島委員

 このように背景とか要因を分析することはとても重要だと思っています。そうすると、今までわいせつ行為が、ストレスとか欲求不満という言葉で片付けられていたのが、そうではない、もっと深いところに原因があるのではないかということで、このような特別対策が立てられたのは、本当に素晴らしいことだと思います。ただ、これを実行していくことがとても重要だと思う中で、何点かお願いしたいと思います。

 まず1つ目の「校内研修の充実・改善」というところで、校内研修を行うことはとても重要だと思うのですけれども、今まで見ていても、校内研修を何回も何回もやりましたということで、効果があまり見えていないところがあります。まず1つとして、校内研修をやる際に、ファシリテーターを誰が主となってやるのかというところで、その方が性暴力など様々なことを理解していないとなかなか深まらないと思います。オープンに何でも話し合える雰囲気づくりをしなければならないので、ファシリテーターとなる方が誰になるのか、その方が研修を受けているのかどうかということが重要になってくると思います。

 その上で、2番目の校外研修の中の管理職研修というのは、オープンに話し合える雰囲気づくり、性暴力に対しての理解という観点からもとても重要になってくると思いますので、特に管理職研修は、なるべく早くやっていただきたいという希望があります。それは30分や1時間で終わる研修ではなくて、しっかり自分に落とし込んで、自分の言葉で語れるような、深く自分を見つめ直すような、自分の意識を変えるような研修が必要になってくると思います。この中で、講師の扱いなのですけれども、講師の研修というのは多分この校内研修しかないかと思うのですけれども、教職員というのは、本採用であれ講師であれ、同じ学校内にいる教職員という形で見られますので、講師の方の研修の扱いがどうなっているのかなと思います。もし各市町村でやるようになれば、各市町村教育委員会の取組がとても重要になってくると思います。県の教育委員会でつくったこのような今までと違う改革的な特別対策を、いかに長野県全体で、各市町村教育委員会、また学校も含めて取り組んでいくのかが重要になってくると思いますので、各市町村教育委員会の共通の理解、これからどのような形で協力体制をとっていくのかということをお聞きしたいと思います。

 そして最後に、これは今起こっている事柄に対してはとても効果的だと思うのですけれども、長期的な視点で見ると、性暴力の加害者を生み出さない教育というものも教育の中に入れていただきたいと思います。性犯罪者が10代からでも始まって、捕まるまでにかなりの年月が経っているという調査報告もあります。その背景や要因の中で、自分の心を開けないとか、人間関係をうまく築けないとか、その背景にはもしかすると傷つき体験があるかもしれません。弱い自分が、もっと弱い立場のものを支配して自信を得るということもあると思います。ですから、うまく人間関係を築けない人にとっては、その傷つき体験をなるべく早く誰かに話したり、誰かがそのSOSをキャッチして支援していくことも、加害者を生み出さない教育の1つになると思います。今回はわいせつな行為に対しての特別対策で、とても有効かと思うのですけれども、わいせつ行為が起こる背景のすべての暴力に対して、SOSの発信をより早くキャッチできるような教育も必要かなと思います。それと、被害者への適切な支援、子ども自身が嫌だと言える力をつける教育も必要かと思います。以上です。

 

原山教育長

 ありがとうございました。講師の研修、それから市町村教育委員会との連携につきまして、ご回答いただけますか。

 

佐藤教育政策課長

 ありがとうございました。最初に校内の研修の話にありましたファシリテーターの重要性ですとか、実際に進めていく中では、その点に十分配慮しながら進めていきたいと思っております。それから講師のお話がございました。当然のことながら学校全体で取り組んでいかなくてはいけないことと思っておりますし、校内研修にはもちろん講師も参加します。それから講師向けの研修もやっておりますので、その中でもこういった事案を題材としたワークショップのような形も取り組んでいきたいと思っております。当然のことながら、義務教育は市町村教育委員会との関係が非常に重要と考えておりますので、連携を取りながら進めていきたいと思っております。それから加害者とならないための教育というお話もございました。まさに今年、性被害の条例もできまして、学校としても、子ども達が被害者にならない、加害者にならない取組を進めていかなくてはいけないと思っております。そういった部分で、教員自身も認識をきちんと持ち、子ども達に教育を進めていく中でも、教師自らがそういったことを当然身につけていかなくてはいけないことだと思っていまして、そういったこともこのわいせつ行為根絶の方針においては、密接な関係をもって取り組んでいければと思っております。

 

原山教育長

 耳塚委員。

 

耳塚教育長職務代理者

 すでにある行動計画に加えて、このような特別対策を考えなければいけなくなったということは非常に残念なことで、緊急に効果的な施策に結び付けていく必要があると思います。2点ございますが、矢島委員のご指摘と重なる部分がございますけれども、簡単に申し上げます。第1点は、校内研修、校外研修の問題であります。校内研修についてだけでも、校内で集団で行う、例えば綱紀粛正のための研修というのが年に10回以上すでに行われていると聞いています。セクハラやわいせつに関わるような研修も、年に3回以上行われていると聞いています。とすると、これはもう回数というか、量の問題ではなくて、これ以上量を増やすと、研修を受ける側からすれば、むしろ逆効果とさえ考えられるわけで、量の問題ではなくて、一人ひとりの教職員に届く、効果のあるプログラムを考えていかなければならないと思います。専門家の知恵を使いながら、継続してこのプログラムについてはお考えいただければと思います。

 それから第2点ですけれども、色々な事件とか現象をあわせて考えますと、盗撮等のいわゆる性暴力の1つですけれど、これは教員だけの問題というよりも、もっと世代的な現象として把握しなければならない側面があるような気がしています。この辺はより分析が必要とは思いますけれども、そうだとすると、もっと下の年齢層からの広い意味での性教育のあり方の見直しも必要になってくるのではないかと思いました。以上です。

 

佐藤教育政策課長

 ありがとうございました。校内、校外研修につきましては、まさしく委員さんおっしゃられたとおり、その中身が教職員にきちんと届いていかないと、回数を重ねればいいものではないと思っております。きちんと現場でもそういった認識のもとに、こういった形で改善をしていって欲しいということがきちんと伝わるように取り組んでいきたいと思います。それから性教育の問題、先ほども少しありましたけれども、性被害の条例の制定前から、教育委員会としても性教育の問題に取り組んできているところですけれども、ここでこういったこともありますし、特定の教員だけが性教育をするということではなくて、学校全体で取り組めるような形を今後目指していきたいと考えているところでございます。

 

原山教育長

 他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは議第2号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

原山教育長

 ご異議ございませんので、原案どおり決定します。

 次に、議第3号「学びの改革基本構想(案)について」、今井高校教育課長から説明をお願いします。

 

今井高校教育課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただいまの説明につきまして、ご質問、ご意見があればお願いいたします。

 耳塚委員。

 

耳塚教育長職務代理者

 全体として格調の高い文体で、訴えが伝わってくるような気がいたします。3つ、特に賛同したところについて申し上げたいと思います。1つは、少子化による高校再編だけが大切なのではなくて、むしろ主たるテーマを「学びの改革」、特に「『新たな社会を創造する力』を育む教育」を進めること、また高校教育システムの再編がそのために必要になってくるという論理構成になっておりまして、これは大変良い構想だと感じました。

 それから2つ目ですけれど、「探究的な学び」へのシフトが一貫して主張されている点も、これは賛同すべき点だと思います。

 3つ目に、文科省等による流行しております概念を安易にスローガンに用いていない点にも共感が持てると思います。

 その上で1点要望なのですけれど、この「学びの改革」という観点からしますと、高校生の学力調査だけでなくて、教授スタイルの調査、いったい先生方はどういうような教え方、学びのスタイルを教室で実践しておられるのか、ということについての調査が必要ではなかろうかと思いました。これは、全体的な状況がわかるということと同時に、参照しても良いようなモデルというのも浮かび上がってくるような、そういう調査があればよいと感じました。今後、この構想が実現していくプロセスでは色々なことをしなければいけないだろうし、また障がいもいくつもぶつかるのではないかと予想しますけれども、最後までこの基本構想が実現するところまでいけばいいなと思います。

 

今井高校教育課長

 ありがとうございます。特に、授業を最前線で行う先生方の意識が改革されていくことが非常に重要だということで、こちらも同じ認識でございます。色々な機会をこれから仕掛けていきたいと考えております。

 

原山教育長

 はい。平林委員。

 

平林委員

 全体を読ませていただきました。先ほど耳塚先生がおっしゃっていたように、非常に良くまとめられていると思います。格調も高いということで、非常に関心というか感動をもって読みました。例えば1ページの「これからの学びには、このような経験に裏打ちされた学びが重要となる。」というところがありますが、「将来の変化を予測することが困難な社会を迎えようとしている。」。確かにこれからの社会的な変化というのは、急激であり、また予測しがたい非常に難しい時代がやってくるのだろうと思います。どのように変わろうとも、それに対応できるような基礎基本となる学力、対応できる応用力を伴った学力的なところを涵養するような教育が非常に大事だと読ませていただきました。これは感想だけです。

 それから、次に質問でありますが、3ページの1行目、どうも外国語がわからないものですから、そこに「カリキュラム・マネジメント」という言葉があります。下に注が詳しく載っておりますので、私なりに理解をしたわけですが、これは昔流行った教科の枠にとらわれず、生活問題を中心にしてそれを解決する経験の過程を核心、すなわちコアとする「コア・カリキュラム」というようなことが一時流行った時代がありますが、そういうものと相当重なる部分があるのか、あるいは違うのか、その辺のところを深く理解できないままに今日を迎えて、もしおわかりでしたらご説明いただければと思います。

 それから、後の方の「中山間地校」。例えば17ページのオ「『地域キャンパス』及び『山間地校』がより小規模になった場合」で、「60人以下の状態が2年連続した場合には、募集停止する」とか、あるいは前の方のページになるかと思いますが、「280人以下の状態が2年連続した場合」という、この在籍生徒数のカウントは、5月1日ということで考えられるわけですよね、基本調査の。

 

今井高校教育課長

 はい。

 

平林委員

 わかりました。感想を申し上げました。ありがとうございました。

 

原山教育長

 「カリキュラム・マネジメント」について説明をお願いします。

 

今井高校教育課長

 「カリキュラム・マネジメント」あるいは「社会に開かれた教育課程」と、最近国で使われつつある言葉でございますけれども、教育課程の編成にあたって、履修科目とか単位数の検討に限らず、各教科の内容の検討、関係性、そういったものを関連付ける。ですから先ほど平林委員が言われたように、教科の横断的な内容を検討したり、あるいは教育課程に必要な地域の人的支援、あるいは物的支援の活用も要素に入れたり、そういうものを一括して編成していく中で、マネジメントという言葉を使っていると認識しております。

 

原山教育長

 ありがとうございました。

 他にいかがでしょうか。

 

矢島委員

 私も本当に素晴らしい内容だと思います。これが実現できたら、なんて素晴らしい、素敵な長野県になるのだろうとかなり期待をしております。その中で1点、11ページの「特別支援教育について」、課長さんが国の動向を見ながらという話をされたのですけれども、通級による指導の制度化は、国の動向を見ながら運用開始に向けてということが考えられるかと思うのですけれども、特に特別支援教育については、かなり支援が遅れている部分もあるかと思います。ここのところで、最初に謳われているように、「フロントランナー」という言葉を使っている以上、すべて国の動向を見ながらではなく、長野県独自の方法で特別支援教育のフロントランナーとなっていただけたらと期待しております。以上です。

 

今井高校教育課長

 ありがとうございます。ここにも書かせていただきましたが、中学校時、特別支援学級に在籍している生徒の7割近くが高校に進学しているという長野県の特異な状況もございまして、特別支援教育に対する高校の取組は非常に重要であると考えてございます。これまでも様々な措置は投じておりますが、まだ十分ではない面もございますので、引き続き、長野県としても積極的に取り組んでまいりたいと考えてございます。

 

原山教育長

 他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは議第3号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

原山教育長

 ご異議ございませんので、原案どおり決定いたします。

 次に議第4号「松本ろう学校高等部専攻科の閉科について」、永原特別支援教育課長から説明をお願いします。

 

永原特別支援教育課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただいまの説明につきまして、ご質問、ご意見あればお願いします。

 よろしいでしょうか。

 それでは議第4号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

原山教育長

 ご異議ございませんので、原案どおり決定します。

 次に、議第5号「平成29年度長野県立高等学校生徒募集定員について」、今井高校教育課長から説明をお願いします。

 

今井高校教育課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただいまの説明につきまして、ご意見、ご質問あればお願いいたします。

 よろしいでしょうか。

 それでは、議第5号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

原山教育長

 ご異議ございませんので、原案どおり決定いたします。

 次に議第6号「平成29年度長野県立特別支援学校の幼稚部の幼児及び高等部の生徒募集に係る基本的事項について」、永原特別支援教育課長から説明をお願いします。

 

永原特別支援教育課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 それでは、ただいまの説明につきまして、ご質問、ご意見あればお願いいたします。

 矢島委員。

 

矢島委員

 これに直接は関係ないかもしれないのですけれども、過密化を防ぐために分教室をつくって、8名がそちらの教室に行ったのですけれども、これは人数を減らすことが目的だったかと思います。この募集人数で、長野養護学校さんと諏訪養護学校さんが10名ずつ増えるということと、それぞれの分教室で「8名以内を含む」とか「11名以内を含む」というところで、この「8名」ではなくて「以内」というところなのですけれども、分教室の条件を考えると、条件に満たない子どもはそのまま高校にいるような形になります。そうなると、教室がとても足りなくなる状態なのですね。実際に残っている子ども達を考えると、様々な条件の子ども達がいるので、その子ども達にあわせた教室をとらなければいけない。そうなると、30年の再編成に向けて様々な移行期間だとは思うのですけれども、会議室を教室にしなければいけないとか、先生達のいる場所がなくなってしまうとか、様々なご苦労をされているのが現状かと思います。実際にその移行期間まで工夫をたてることができないとは思うのですけれども、障がい者差別解消法や、子どもの最良の利益のことを考えると、あと数年ですけれどもこの状態のままいるのが、何とかならないものかというのを懸念しています。何とか工夫ができないか考えて欲しいと思います。以上です。

 

永原特別支援教育課長

 ご発言の趣旨が非常に良くわかるだけに、どう答えていいのかなかなか難しいところがあります。今いる子ども達にとって最適な教育環境を整えていきたい、それは保護者や学校の先生だけではなくて、我々もそう思っています。とは言っても、高等部につきましては、小中学校、高校の児童、生徒が減っている中でも、やや増えている感じがあります。こういった傾向が続いておりますので、中信地区の再編のことをご指摘いただいていると思うのですが、それを着実に進めていくということと、ただ、今の現状が良いとは当然私ども思っておりませんので、松本市教育委員会とも相談させていただきながら、特別支援学校がいいのか、特別支援学級がいいのか、また、特別支援学級が他の地区と比べて少ないということであれば、どういう点をお互いに協力していったらいいのか、色々なことでご相談させていただいております。現状だけではなくて、なぜそうなっているかということについて、なるべくしっかりと目を向けながら取り組んでいきたいと考えております。

 

原山教育長

 他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは、議第6号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

原山教育長

 ご異議ございませんので、原案どおり決定いたします。

 続きまして、教育長報告事項に入ります。報告事項(1)「平成28年9月県議会定例会の結果について」、佐藤教育政策課長から説明をお願いします。

 

佐藤教育政策課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただいまの説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いいたします。

 よろしいでしょうか。

 それでは教育長報告事項(1)を終了いたしまして、報告事項(2)「平成28年度『インターネットについてのアンケート』調査結果について」、原心の支援課長から説明をお願いします。

 

原心の支援課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただいまの説明に対するご発言あれば、お願いいたします。

 

矢島委員

 8ページの1番下に、ネット上だけの知り合いと「会ってもいいと思う」または「会ったことがある」と回答した児童生徒が、小学生で1.5%、中学生で4.3%。この小学生で1.5%というのがかなり危険な数字だと思います。心の支援課さんで、パンフレットを高校生用と中学生用に作っていただいたのですけれども、実際にネット上だけの知り合いに会ったことがある1.5%という数字を見て、10ページの、インターネットで「いやな思い」をしたときに、「誰にも相談しない」小学生が9.1%いることを考えると、相談先を、例えば電話相談でもいいので知っておく必要があるかなと思います。今まで中学生だけで止めておいたのを、もう少し低年齢層まで相談先の周知ですとか、困った時にこうしたらいいのだよというようなものとか、もしくは情報のやり取りを、もっと充実させていかなければいけないかなと感じました。以上です。

 

原心の支援課長

 ありがとうございます。相談窓口の周知につきましては、ただいまのご指摘のように、小学生にも周知できるような形を考えたいと思います。それから、小学生のパーセントでございますが、インターネットを利用していると回答した生徒の割合が83%ということですので、1.5×83ということにはなりますけれども、それでも1%にはなると思います。

 

原山教育長

 他にいかがでしょうか。よろしいでしょか。

 それでは教育長報告事項(2)を終了しまして、教育長報告事項(3)「第71回国民体育大会における総合成績について」、小野沢スポーツ課長から説明をお願いします。

 

小野沢スポーツ課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただいまの説明につきまして、ご発言があればお願いします。

 

平林委員

 関係者の皆さん方の大変なご努力によって好成績が記されていると思いますが、今後も一層がんばっていただければありがたい、このように思います。私の勉強不足でいけないのですが、教えていただきたいことがあります。今度の東京オリンピックでも正式種目になる空手道ですが、もう10年位前になりますが、私は空手の盛んな学校に勤めておりました。その関係で、色々な空手の団体、あるいは非常に強い大学の空手部の方々が集まって、松本駅の通路でデモンストレーションをやったのです。型をやったのですよね。壮観でした。その時に、色々な大学や団体のクラブの旗がずっと張られていた中に、拓殖大学だけが「拓殖大学空手部」となっておりました。私、その拓殖大学の関係の方、部長さんなのか監督さんなのかわかりませんが、学生を指導する方に、なぜ「空手」にしたのですかと聞きましたら、元々、空手というのはお祭りや縁日などの大道芸みたいなもので、非常に蔑まれた時期もあったけれども、それを明治以降、柔道その他には遅れはしたけれども、洗練された近代スポーツに整えていく先導をしてきたのが拓殖大学であると。それで、正式な名称は「空手道」ではなくて「空手」である。こういうふうに言ったのです。今はどうなっているのか、競技団体に加盟するときの証明書というのは、多分「空手道」は「空手道」だと思うのですけれども、そういう力説された方がいましたので、横道に逸れましたが、教えていただければと思います。

 

小野沢スポーツ課長

 私もそこまで深く承知しておりませんが、空手につきましては沖縄が発祥で、いわゆる「唐(から)の手」、それで「空手」と言っていたということで認識をしております。「道」というのがどういう経緯で付いたのかというと、私も認識をしておりませんで、それはまた調べさせていただいて、少し検討をする必要があると思います。申し訳ございません。

 

原山教育長

 はい。大変参考になりました。

 他にいかがでしょうか。荻原委員。

 

荻原委員

 自分に対する決意というか、思いも含めてなのですが、少し言わせていただきたいと思います。第71回の国体、現場、競技団体そして選手、指導者の皆さんに大変ご健闘いただいたと思っています。スキー競技会は前回1位で、今回4位に順位を落としておいて何を言っているのだということにもなるのですが、そこは少し棚に上げさせていただきまして。本大会は、順位だけ見ると41位。47県あって41位。何かできないかなという感想を持っています。もちろん色々な諸条件があってこういう結果にならざるを得えなかったということもあるのだと思うのですが、来年72回の冬季大会を白馬で迎える我が県として、もちろんこれまで色々な意味でご尽力いただいてこられたと思うのですが、さらにいよいよ本気になって本腰を入れて、スキー、スケートでは1番をとると、本大会でも20位以内までやるぞ、というような頑張りを皆さん一丸となってやっていきたいと思っていますが、教育長いかがですか。

 

原山教育長

 力強い宣誓と言ってもいいくらいのお気持ちをお聞きしましたので、我々も一丸となって、今の順位はかなり高いハードルですけれども、頑張りたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 

原山教育長

 それでは、教育長報告事項(3)は、終了させていただきまして、教育長報告事項(4)「ながの銀嶺国体PRイベントについて」、お願いします。

 

小野沢スポーツ課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 関連事項として教育長報告事項(5)についても説明をお願いします。

 

小野沢スポーツ課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただいまの説明につきまして、何かご発言があればお願いします。

 

原山教育長

 どうぞ、荻原委員。

 

荻原委員

 ここは発言せねばなりません。競技団体関係者として、御礼を申し上げたいと思います。銀嶺国体におきまして、特にスキージャンプ会場であります白馬村のジャンプ競技場も、大変素晴らしい施設にリフォームしていただきました。早速、今週末は長野県のスキー連盟の強化合宿があるなど、他県の選手に先んじてこの素晴らしい環境でトレーニングをさせていただいております。まずそのことに心から深い感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。こういったアドバンテージがあるということは、やはり良い成績を挙げる上で、大変重要なものになっていきます。その関連でお話しさせていただくと、先の県議会の中で、11年後の2巡目国体について質疑があったようでございます。この国体の招致、決定しているわけではないと思いますが、決定したならば、選手の練習環境を早く整えていただいて、何よりまず長野県の選手が徹底的にその場所でトレーニングをすると。これは必ず他県の選手に対する大きなアドバンテージになると思います。先ほどの国体の全体の成績を上げる上でも、やはり施設の充実が重要なことだと思いますので、そういったところも含めて、取り組んでいただければありがたいと思います。いずれにしても、ありがとうございました。

 

小野沢スポーツ課長

 はい。今後の2巡目国体の話もある中で、招致されれば、当然、競技団体の皆様と早急に話し合いをしていかないといけないと思います。できるだけ早く環境整備を整えつつ、どういう強化をしていくのかというところは相談をさせていただくということで、それに向けて各関係団体の皆さんと、十分な調整をして、招致に向けて検討してまいりたいと思います。

 

原山教育長

 高い目標に向けて、力強い言葉をどうもありがとうございました。

 それでは、以上をもちまして、第1014回長野県教育委員会定例会を閉会いたします。  

 お疲れ様でした。

 

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