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更新日:2024年11月29日
現在、長野県立こども病院でこどもがお世話になっています。
付き添い家族はこどもの入院中は特に食事の面で、食べに行くことが難しかったり、食事の手配が難しかったりしており、食事の基本的なニーズが満たされておりません。また、睡眠もまだこどもが小さいうちは、親も同じベッドで添い寝をしてあげたいため、必然的にこどものベッドでの睡眠となりがちです。認定NPO法人キープ・ママ・スマイリングの2023年の3,000人を超える対象者アンケート結果からも、付き添い環境改善を望まれる声があがっております。
令和6年の診療報酬改定で付き添い家族の環境改善支援のための内容が盛り込まれたかと思いますが、付き添い者の食事、睡眠については病人でないため加算が認められず財政が厳しい小児病院はどこまで対応できるかは今後の課題となることと思います。
しかし、こども家庭庁も新設され、長野県でも『こどもまんなか』とスローガンを掲げており、こどもの権利から考えても、この小児付き添い入院家族の環境改善という社会課題に取り組む必要を感じています。医療における子ども憲章にもあるように、親養育者の付き添いによる安心感はこどもにとってよい治療環境になるケースもあり、一緒にいることを望むことはこどもの権利でもあると考えます。病院側だけで取り組むにはとても負担が大きいことから、県としても今回の診療報酬改定の結果を受けて今後の対策や課題検討についてどのようなお考えがあるかお聞かせいただけたら嬉しいです。
今回、こども家庭庁から各指定医療機関に付き添い環境推進枠で補助があるそうです。県と国で2分の1ずつの補助となるそうですが、長野県としては予算要求をされておりますか??
ぜひ、県立こども病院の付き添い家族の環境改善(特に食事、睡眠)へご支援の検討をよろしくお願いいたします。
長野県健康福祉部長の笹渕美香と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただいた、県立こども病院に入院されている患者様のご家族の付き添い環境に関するご質問を拝読いたしました。
投稿者様のご経験と、それに基づくこども病院におけるご家族の付き添う環境改善へのご質問を、重く受け止めているところです。
こども病院では患者様のご家族の付き添い環境について、従前から、付き添いベッドの更新やラウンジの整備など、現在の施設環境においてできる限り工夫しながら改善してきたところです。
しかしながら、投稿者様のおっしゃるように、ご家族の食事や睡眠環境等について、さらなる改善の余地があると認識しております。
また、令和6年度の診療報酬改定においてはご指摘のとおり、家族等が付き添う際の食事や睡眠環境等について、診療報酬の加算の対象ではなく、留意事項において「配慮すること」とされているところです。
県としましても、県立病院の患者様やご家族の環境改善は重要な事項と考えております。
ご家族がより良い環境で患者様に付き添うことができ、患者様が安心して治療を受けられるよう、今後も継続的な環境改善を、こども病院を運営する地方独立行政法人長野県立病院機構と連携して取り組んでまいります。
また、こども家庭庁が概算要求している令和7年度の国庫補助事業「入院中のこどもの家族の付添い等に関する環境改善事業」については、こども病院だけでなく、小児患者が入院する医療機関が広く対象となることから、どのように環境改善を図っていくか検討してまいります。
以上、いただいたご意見への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、医療政策課長:久保田敏広、担当:県立病院係、保健・疾病対策課長:鈴木三千穂、担当:母子保健係までご連絡いただきますようお願いいたします。
【問合せ先:健康福祉部/医療政策課/県立病院係/電話026-235-7260/メールkenbyoin(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】
【問合せ先:健康福祉部/保健・疾病対策課/母子保健係/電話026-235-7141/メールboshi-shika(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】
(分野別:保健・医療・福祉)(月別:2024年10月)2024000442
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