教員採用試験の不正疑惑について

ご意見（2022年12月21日受付：Eメール）

県立高校の教員採用試験につきまして、二次試験の面接について不正が疑われることから調査の必要があるのではないかと思い、ご連絡いたします。

県民ホットライン2016年8月掲載の質問において、二次試験での不正疑惑について「口利きが起こらないよう試験当日朝に面接官に対して受験予定者を通知する」旨が回答されています。しかし、2019年度教員採用試験において、面接官が事前に受験者を知っていることが判明いたしました。

口利き可能な状態は長年続いていることも考えられますが、受験者、そして県民への裏切り行為であり、長野県教育の信用を失墜させる不祥事の元凶になっているともいえます。さらに、ここ数年の県教委高校教育課の不祥事対応を見ると自浄作用は期待できませんので、第三者機関が本格的に調査するべきものと考えます。

調査等対応をご検討ください。

回答（2022年12月28日回答）

長野県教育委員会事務局教育次長の尾島信久と申します。
県民ホットラインにお寄せいただいた教員採用試験の不正疑惑に関するご意見についてお答えいたします。

2018年に行われました長野県立高等学校教員採用試験における「口利き」について、大変ご心配をおかけしており、心よりお詫び申し上げます。貴殿のお気持ちを深く受け止めているところでございます。

まず、ご指摘いただいた2016年の県民ホットラインの回答は、長野県立高等学校教員採用試験とは実施方法が異なる、小学校・中学校・特別支援学校の教員採用試験におけるものであり、現在も小学校・中学校・特別支援学校の教員採用試験におきましては、受験者の情報を試験日より前に知らせておりません。

次に、長野県立高等学校教員採用二次試験におきましては、事前に提出していただく「面接カード」の内容について面接を行い、意欲、人間性、協調性・創造性、社会性、専門性を評価しているところです。そのため、面接官へ事前に「面接カード」の写しと実施要項を送付し、内容に目を通すよう伝えた上で面接を実施しております。面接官に対しては、事前に説明会を開催し、守秘義務の遵守や個人情報の取扱いに十分注意するよう依頼しており、「面接カード」を送付する際にも、個人情報漏えいに注意し、慎重に取扱うことをお願いするとともに、到着した旨を事務局担当者へ連絡することとしております。送付する「面接カード」の写しは面接予定の受験者のもののみを面接官へ送付し、その他の受験者のリストは個人情報保護の観点から知らせておりません。また、面接官の勤務先や親族などの関係者がいた場合は面接官を交替することで面接における「公平性」「中立性」を確保し、特定の個人が有利となることがないよう細心の注意を払っております。
さらに、面接の評価においては、各教科内で統一がとれるよう質問項目や評価基準を定めるとともに、特定の面接官の特異な評価が合否を左右することのないよう評価票の点検も徹底しております。また、受験の際に提出いただく書類には、家族の情報等本人以外の情報の記載は求めておりません。
なお、外部オブザーバーによる「面接カード」などの選考資料や選考過程のチェックも行っており、適切な選考が実施されたことを確認いただいています。

県教育委員会といたしましては、今後も教員採用試験が「公平性」「中立性」を確保し、充実したものとなっていくよう全力で取り組んでまいります。

以上、お問い合わせへの回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、高校教育課長：服部靖之、担当：管理係、義務教育課長：加藤浩、担当：管理係、教育政策課長：松本順子、担当者までご連絡くださいますようお願い申し上げます。

【問合せ先：教育委員会事務局/高校教育課/管理係/電話026-235-7430/メールkoko（あっとまーく）pref.nagano.lg.jp】

【問合せ先：教育委員会事務局/義務教育課/管理係/電話026-235-7426/メールgimukyo（あっとまーく）pref.nagano.lg.jp】

【問合せ先：教育委員会事務局/教育政策課/電話026-235-7421/メールkyoiku（あっとまーく）pref.nagano.lg.jp】

 

（分野別：教育・文化）（月別：2022年12月）2022000889

 

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