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更新日:2022年11月30日

長野県立高校の発達障がい生徒への対応について

ご意見(2022年10月14日受付:Eメール)

お忙しい中恐縮です。

長野県立高校で発達障がいの子どもを排除する厳格な『学校ルール』がいまだにあるのは事実ですか?

発達障がいの生徒が留年したと同時に見放し、今後のことは生徒本人に一切話さず、労りの言葉もない。留年になってもすぐに親に連絡しないのが、県立高校のマニュアルなのでしょうか?マニュアルの内容を教えてください。

発達障がいや校則見直しが文部科学省で2022年8月26日、小中学校や高校教職員向けの生徒指導提要の改訂案を取りまとめたとのことですが、学校関係者の方は皆さんご存じですか?12年ぶりの改訂版では、発達障がいや性的マイノリティーの児童生徒に対する学校の対応、校則の運用・見直し等についても盛り込んでいるらしいです。

今後の県立高校の発達障がいの生徒への対応は今までとどのように変わるのか、詳しくご回答をよろしくお願い致します。

今現在は保健室で休んでいる発達障がいの生徒に対し「授業でなければひっぱりだすからな」や「授業にでなさい」や「がんばりなさい」と言う言葉で自滅させるケアのしかたです。

発達障がいの専門家や医師からきちんと指導を受けてから学校全体で、発達障がいの生徒には丁寧な対応が必要です。

現在の県立高校の発達障がいの生徒には丁寧に接してるとおっしゃいますが、傾聴も一貫性がない間違った指導の仕方をしているのが現状です。ぜひ改善をしてください。

親が県立高校のスクールソーシャルワーカーに相談しても強迫観念だとおっしゃり傾聴や対応してくださいません。

お忙しいと思うので、やはりスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーは増やしていくように予算を組んでいただきたいです。

どうでもいいことにこだわりをもって調べている訳ではないのです。スクールソーシャルワーカーが発達障がいの子どもイコール親も発達障がいとの視点でしか見れなくて対応してくれないのでしょうか?

わからないことを最後まで追求することを教えてくれたのは学校の教育です。
間違っているのでしょうか?ご回答よろしくお願いします。

回答(2022年10月21日回答)

長野県教育委員会事務局教育次長の尾島信久と申します。

県民ホットラインにお寄せいただいた、県立高校の発達障がいのある生徒への対応に関するご意見についてお答えします。

このたびは、県立高校へのご意見及び様々なご提案をいただき、誠にありがとうございます。

発達障がいのある生徒が留年した際の対応についてのご質問をいただきましたが、県立高校においては、発達障がいの有無にかかわらず、生徒が原級留置(留年)の状況となっている場合の対応についてのマニュアルは作成しておりません。しかし、県教育委員会としてご認識のような状況があるということを真摯に受け止め、生徒及び保護者の皆様に寄り添った対応を指導してまいります。

県立高校における発達障がいのある生徒への支援につきましては、各校に配置されている特別支援教育コーディネーターを中心に、学校毎に校内教育支援委員会(学校毎に若干名称が異なります。)で生徒への支援方法等を検討し、全教員で共通理解を図り、学校全体で対応しております。

中学校から生徒の支援情報の引継ぎがある場合は、その内容を校内教育支援委員会や授業担当者会などで共有のうえ支援し、支援情報の引継ぎがない場合や支援方法に難しさがある場合は、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーに相談したり、特別支援学校のセンター的機能を利用したりしながら一人ひとりのニーズに応じた支援を行っております。また、保護者の同意を得た上で診察同行を行うなど主治医等の意見も参考にしながら支援する場合もあります。

また、障がいのある生徒が不利益を感じることなく学校生活を行うための合理的配慮の提供につきましても、各校で生徒の状況に合わせて本人、保護者と合意形成を図りながら実施しております。

生徒本人に対する学習面、行動面、対人関係への支援の組織的対応や、関係機関との連携等については、上記のように取組を進めているところですが、今回、生徒指導提要の改訂案で示されている校内支援体制を充実するとともに、引き続きこうした支援の継続・充実に向けさらに努力していきたいと思います。

体調がすぐれず保健室で休んでいる生徒への指導につきましては、養護教諭の判断で休養をさせたり、帰宅の手配を取ったりしております。生徒の状態を鑑みて、授業に復帰可能と判断される場合は、授業に参加するよう促しております。

また、ご指摘をいただいたとおり、県立高校では、一定の出席数を満たしていることが単位修得の条件となっておりますので、指導上、授業に参加するよう促すことがあります。しかし、その際には、該当生徒の状況を鑑み、より適切な声掛けをするよう指導してまいります。

スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーにつきましては、すべての県立高校からの支援要請に従い派遣しているところですが、十分な支援時間が確保できているとは言えない状況です。

また、県立高校におけるスクールソーシャルワーカーの対応において、ご相談から思いをくみ取ることができず、大変申し訳ありません。

今後、人員の増員と予算の増額に努めるとともに、発達障がいの理解と支援も含め、さまざまな困難を抱える子どもたちや保護者に対してスクールソーシャルワーカーが適切に対応できるよう、研修等を充実させてまいります。

以上、ご意見への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、高校教育課長:服部靖之、担当:管理係、特別支援教育課長:酒井和幸、担当:指導係、心の支援課長:滝澤崇、担当:生徒指導係までご連絡くださいますようお願い申し上げます。

【問合せ先:教育委員会事務局/高校教育課/管理係/電話026-235-7430/メールkoko(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

【問合せ先:教育委員会事務局/特別支援教育課/指導係/電話026-235-7456/メールtokubetsu-shien(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

【問合せ先:教育委員会事務局/心の支援課/徒指導係/電話026-235-7436/メールkokoro(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

 

(分野別:教育・文化)(月別:2022年10月)2022000702

 

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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