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更新日:2014年6月20日
平成25年(2013年)3月14日(木曜)午前11時00分から午後5時05分
県庁 教育委員会室
議第1号 職員の人事異動について
議第2号 職員の処分について(PDF形式:1026KB/9ページ)
議第3号 第2次長野県教育振興基本計画(案)について
議第4号 平成25年度長野県教育委員会基本方針(案)について
議第5号 長野県スポーツ推進計画(案)について
議第6号 特別支援学校管理規制の一部を改正する規定案について
議第7号 平成25年度長野県教科書用図書選定審議会委員の委嘱(任命)について
議第8号 平成25年度長野県教科書用図書選定審議会への諮問について
議第9号 平成26年度県立高等学校入学者前期選抜見直しについて
議第10号 長野県宝等の指定について
報第1号 県議会からの意見聴取について
(1)第1期長野県高等学校再編計画のまとめと課題の整理(中間まとめ)について
(2)長野県諏訪清陵高等学校附属中学校(仮称)の学校運営・教育課程編成計画について
(3)不利益処分審査請求の裁決について
(4)特別支援学校不祥事への再発防止対策の検討状況について
(5)長野ろう学校改築及び長野養護学校三輪校舎の設置について
(6)平成25年3月公立高等学校卒業予定者の就職内定状況について
(7)第68回国民体育大会冬季大会の総合成績について
(8)長野県山岳遭難防止対策協会シンボルキャラクターの決定と安全登山の呼びかけについて
委員長 櫻井 久江
委員長職務代理者 耳塚 寛明
委員 野村 稔
委員 高木 蘭子
委員 生田 千鶴子
教育長 山口 利幸
市川教育次長、荒深教育次長、田中教育総務課長、笠原義務教育課長、田中高校教育課長、成沢特別支援教育課長、武田教学指導課長、澤井心の支援室長、阿部文化財・生涯学習課長、松野保健厚生課長、原スポーツ課長
櫻井委員長
それでは、ただ今から第956回教育委員会定例会を開会いたします。本日生田委員が遅刻でありますが定足数に達しておりますので、開催をいたします。
議事に入ります。本日の審議事項中、議第1号の「職員の人事異動について」及び、議第2号の「職員の処分について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。つきましては、議第1号及び議第2号を非公開で審議する事が適当かと思いますが、非公開とすることに御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
御異議はないようですので、議第1号及び議第2号は非公開で審議を行うことに決定します。それでは審議に入ります。
【以下、公開審議】
櫻井委員長
始めに本日は議案等が多数であることから、運営上の都合、通例とは異なり、午前中に議第1号「職員の人事異動について」及び、議第2号「職員の処分について」の審議を、特定の個人に関する情報が含まれている案件のため、非公開により行いました。なお、議第2号「職員の処分について」は、審議が終了していないため、会議の最後に、非公開により審議を行うことを申し添えます。
それでは、会議を再開します。最初に、議第3号の「第2次長野県教育振興基本計画(案)について」、田中教育総務課長から説明して下さい。
田中教育総務課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明につきまして、御意見、御質問がありましたらお願いします。
生田委員
お伺いいたします。今回は第2次ということなのですけども、第1次をやった結果の達成度、成果的なものがあれば具体的にあげていただければと思います。
田中教育総務課長
1次計画につきまして、前回のそれぞれ達成目標の記載をしている所でございますけれども、何を達成したかと言われますと、例えば達成したものというもので本文の中にも、35ページなのですが、第1次計画の成果と課題という事で個々の項目の中で現状と課題の後に第1次計画の成果と課題という形で書かせていただきまして、第1次計画で立てた目標に対しての達成度という書き方で、個々の部分について書かせていただいています。ただし第1次計画におきましては目標度が18項目しかたっておりませんでしたので、今回は55指標の、60位の項目で立っておりますので、ちょっと単純には比較ができないのですけども先程の18項目につきましてはそれぞれの箇所に第1次計画の達成度というものは書かせていただいております。
櫻井委員長
他によろしいですか。
生田委員
ということは第1次の達成結果を十分踏まえたうえで第2次が策定されたという理解でよろしいですか。それともう1つお願いしたいのですけど。例えば15 ページのいじめ・不登校対策、ここに3つの○が上げられているのですが、今、色々な不祥事が起こっている中で先生によるいじめ・体罰というものも問題に上がっていると思うのですが、こういった本当にいじめと不登校をなくそうということであれば、私はまず教職員の人権感覚を養うという事が大事だと思うのです。でも人権感覚と言うと他にも出てきていると思うのですけど、本当にいじめ・不登校対策を本気でやるとすれば教職員のいじめ・体罰をしないというそういったとてもシンプルな分かりやすい項目を是非とも明記していただければと思う事が1点。それと、その下の特別支援教育の充実なのですけど、インクルーシブ教育システムの後に教育環境を充実する必要がありますと書かれていますが、まさに環境を整えるのがインクルーシブ教育だと私も理解しているのですけど。その下の4つの○の1番下に発達障害への支援体制整備と書かれてありますけれども、この支援体制整備という言葉を使うと、その発達障害の子どもを何とか支援する、何とかしなければいけないというそういった感覚を持つ訳ですけども、先程も言った環境を整備するというそういった視点に立つと、ちょっと文言も変わってくるのかなと思うのです。以前にも言わせていただいたことがあるかと思うのですが、その子自身が問題なのはなくて、その子が安全・安心して生活・学習することができない、例えばクラスの環境であったり学校の環境であったり社会の環境自体が問題だと思うのです。その子自体が障害児ではなくて、乱暴な言い方をすれば障害クラス・障害学校・障害社会だと私は認識しておりまして、やっぱりそういった視点から物事を見ていかないと、障害児と言われる子ども達また保護者がすごく肩身が狭くなってくると思うのです。ですのでこの文言、今適切な言葉が浮かびませんけどもちょっと検討していただきたい。また全体においてもこれが5カ年計画ですので1番小さい子どもだと、小学校1年生だと、社会に出るのはあと15年後位ですか。15年先に社会に出る子ども達。その社会というのはもう5年先も読めない様に今すごくスピードや変化が速い時期において、15年後のこの子ども達が社会で活躍するために今この場にいる子ども達にどういった支援や、どういった教育環境を整えることができるのかと考えていかなければいけないと思うのです。全体において先生が何かする、大人が何かしてやる。そんな様な視点が結構ある様に思うのですけど。やはり以前にも言わせていただいたとおり、発想をもう少し変えていく必要を私は強く感じました。以上です。
田中教育総務課長
今のページの所は重点施策と上げている所で、その中のものを御説明していますけれども。まず1点目のいじめの方ですけども、これは本文の中では71ページから現状と課題、それから施策の方で書かせていただいている所でございますが、確かにここのいじめ・不登校の所には74ページの所ではいじめを許さない学校づくり、③の所では相談支援体制の充実とか、それぞれ区分をさせていただいておるところです。教員に対しては教員の資質能力向上という事で、62ページの方で教員の倫理、指導力、専門性、社会性向上という形の中で、今後、教員の研修体制等を作りながらその倫理観をやっていかなければいけないという形で記載をさせていただいております。また先程の特別支援教育の所では、75ページから特別支援教育の本文になる訳ですけども、77ページの所から主な施策の展開として、①から78ページにかけて⑤まであるということで、その⑤の所が今発達障害児者への支援体制を整備するという形になっております。健康長寿課と次世代サポート課の方の審議を重ねている所でございますけれども、ここにある文と先程の頭に出した部分との見え方の違いがあるのかなと思っております。ここの施策につきましては、それぞれ中の方に書かせていただいて、ちょっと重点施策の文についてはそこの書き出しをしていますけれども、確かに今の項目の頭だけ出すとそういうイメージがあるという事でございますが、またその辺りは御意見いただければと思いますけれども。
櫻井委員長
よろしいですか。
生田委員
すいません、私が言いたかったのはその障害児という言葉自体も好きではないのですが、その子が問題であって、その子を支援しなければという視点を変えていただきたいということなのです。色々な個性の子がいて、その子達が認められる。そう言った事はよく学校現場で言われていると思うのですが、掲げている事とやっていることの私はすごく乖離を感じているので、そういった視点を是非とも持っていただきたい。その視点からこういった大事な計画等を作っていただきたいという要望です。
それといじめです。74ページの6個の○がありますが、子ども達に問題があって、それを何とか大人が良くしていかなければというそんな視点で全て書かれていると思うのです。私が先程言いましたのは、教職員がいじめをしないという、体罰をしないという文言をシンプルに入れていただきたいというそれに関しては委員の皆様の御意見もお伺いしたいと思います。
櫻井委員長
何か御意見ありますか。
耳塚委員長職務代理者
これまで何回かにわたってこの計画案についてはここでも検討を重ねたところで、今日は、最終的に教育委員会としての決定をする為に確認をする機会だという風に私は思っています。その主張の姿勢や精神というものは、具体的な施策を考えていく時に、今の段階となって検討といいますか、考えていくということではないというように思います。今から文面自体の修正を更に加えるという事が、この審議日程から考えて可能であるかどうか。それはどうなのでしょうか。
櫻井委員長
というように出されましたが、いかがでしょうか。
生田委員
発達障害の件に関しては、今どうのこうのということは難しいことがあるかと思うのですが、これを実際に走らせていく中でそういう観点を持っていただきたいと要望でございます。あと、いじめの件に関して一部を付け加えることは難しいのですかね。全部を変えろと言っているのではなくて、教職員はいじめ・体罰をしないという一行を入れていただきたいのですけど。もし可能だとすれば、これはあくまでも私の意見ですので他の委員の皆様の御意見もいただきたいということでお伺いいたします。
櫻井委員長
今の教職員はいじめをしないということは、わざわざ入れなければいけないのかどうか、どの様に感じますか。
田中教育総務課長
すいません、よろしいでしょうか。先程ちょっと職員の教員の資質能力向上の所にそういう倫理観を養成するのだという事が書いてあるということ。それともう1点、49ページに豊かな心をはぐくむ教育という所の、③の学校人権教育の推進という所で、教職員の人権感覚を磨き人権教育を推進することにより子ども達の人権尊重意識の向上を図りますと。ちょっと生田委員のおっしゃるいじめ・体罰を防ぐためのという意味合いとはちょっと違うかもしれませんけれども、教職員の倫理観また人権感覚というものは当然必要なのだということは他の所には書いてあるということを申し上げておきます。いじめ・不登校の防止の所にその文面が必要だということについては、また別の議論かなというように思っております。
櫻井委員長
文面としては入っていなくても、いじめをしないという中身で入っているという事でよろしいですね。
生田委員
よろしくないのでありまして。人権感覚というものが入っていなくても、私は先程委員長がわざわざとようにおっしゃりましたけれども、わざわざという感覚が私はすごく危惧する所であります。これだけ不祥事が起こっているので先生方も体罰をしない、これは教育委員会から色々な形で学校現場に指導している事でありまして、ですので私はわざわざではなくて、是非ともこれは入れるべき言葉だと思います。というのは、これはすごく熱心に議論されてできたものだと思います。これはある意味こういったものを5カ年に渡って県教育としてはやっていきますということを、提言を皆様にお示ししている、これは契約であると私は理解しているのです。じゃあこれを膨大なこの資料を県民の皆さんは果たしてしっかり見ていただけるのか、こう言った所も私はちょっと疑問があるのですけども、できるだけシンプルに分かりやすく提示していくこと。それがやはり教員の皆さんに理解していただくということだと思っています。ですので、ここに現実、先生による体罰やいじめ等、県の方にも教育委員会にも寄せられている訳であって、また寄せられなくても声なき声というのはたくさんあると思うのです。そう言ったことから是非とも入れていただきたいので、私1人の一存では決めかねる所ですので、それでお伺いいたしました。
山口教育長
私は生田さんの主張は主張として受け止めますけれども、例えば62ページの所で、ここに教員の資質として何が求められているのか。ミッションとしてどうなのかということがありまして。例えばその1番真ん中の所の①教員の倫理、指導力、専門性、社会性向上という中に、例えば今あり方検討会議で御議論頂いている部分もあります。そこに不祥事再発防止のためという文言の所に、例えばわいせつ事案であるとか体罰であるとか、子どもの権利侵害の最たるものをそこに記入するということになれば、全体の仕組みをいじらないで活かせるのではないかと思うのですが、いかがですか。例えばいじめの中に教員のいじめも入れるべきだと、御承知の様に国の方でもそういうプランが一時期出た事もありました。でもやっぱりそれは指導する立場と指導される立場、そこに例えば非常に微妙な所もあるということの中で、それはやはり区別すべきだという議論がありましたし、私も一緒に交えると誤解を招くのではないかと思っておりまして、今みたいな教員の求められるべきものとして位置付けた方がいいのではないかと、入れるとすればそんな風に思いました。
生田委員
ということは、教職員はいじめ・体罰をしないという事を62ページの方に入れるということですか。
山口教育長
その通りです。それならどうでしょうかと。
生田委員
私はとてもシンプルな言葉で明記するのはとても大切なことだと思いますので、こちらの方に今私が申し上げた言葉を入れるという事で、他の委員の皆さんも御了解いただければと思います。
耳塚委員長職務代理者
体罰については、実態についてのデータが上がってこようとしていますし、これまでもありますけれども、いじめについてはそれを県が基本計画の中で施策として明確に取り上げるということにするだけの根拠というものはあるのでしょうか。日常感覚としてあるかもしれないけれども、しかしもっと重要なことだという風に思います。
山口教育長
私が提案したのは、体罰とわいせつについての部分をここに入れるという事で、いじめについては、私は区別すべきだという考え方です。教師のいじめという議論については、ちょっと違うのではないかと考えます。
生田委員
ということは、教職員はいじめをしないということはどこにも入れないということでしょうか。
櫻井委員長
その辺りを議論していただきたいと思います。
生田委員
まず前提として、教職員は聖職であるからそういった様な形で取り上げるのはよろしくないという、そういった感覚がもしおありのようでしたら一旦置いておいていただいて。これは子ども達の為に作成される訳ですので、子ども達にとっての利益に繋がる様なことを書いて良くするためのものとしてこれは活用されなければいけないことですので、私はそうやって言葉として明記することはとても必要だと思います。
櫻井委員長
高木さんいかがですか。
高木委員
生田さんがおっしゃっていることも感覚としては分かるのですけど、これが教員から児童生徒に対するいじめであるという様な捉え方というのができるのかどうか。やっている事が結果的に子どもを傷つけ、損なっていることだということにはなるかもしれないけれども、教員による子どもに対するいじめという捉え方が本当にきちんとできるかどうかということがちょっと疑問に思います。教員が、要するに過剰に子どもに対して、例えば体罰だとかあるいは厳しい罰を課すとかそういうことをするという意味でならありうることだし、それからある考え方によっては感情的に子どもに対して手を上げないまでも何か対応しているということ、それももちろんあるだろうと思います。ただそれがいじめという言葉で括られてしまっていいのかどうかという疑問があります。
櫻井委員長
他によろしいですか。
野村委員
教員のいじめと子ども達のいじめは似ている所もあるし共通的な所もあって、それを一口にここで教育基本計画の5カ年計画に載せるかどうかという問題は、ちょっと質が違うのかなという気がします。子ども達のいじめや暴力についての問題については、随所にこの具体的な内容の中に展開できていますので、それはいいと思うのですが。教師のいじめという問題をここの項目の中に入れるということについては、多少意味合いが違う所があるのではないかという気がします。
生田委員
今、体罰が問題になっていまして、色々と教育委員会の方に寄せられる御意見の中にも、体罰はしてはいけないという認識を先生方お持ちなのですけども、する代わりに陰湿ないじめに繋がっているのです。いじめという言葉が適切かどうかという御意見もありましたけれども、じゃあ他にどういう言葉があるのかなというように思うのですけども、明らかに子どもが委縮してしまう様な、そういった体罰に代わった行動が今起き始めていると思うのです。これは5カ年計画ですよね。今度体罰が抑えられるその代わりに、どんな形で子ども達に被害が及ぶことを、これは是非とも防がなければいけないと思っています。そういった事からではいじめという言葉がいけないのであれば、それに代わった適切な言葉があるようでしたらご提案いただいて、もしないようであれば私はいじめをしないという言葉を是非とも入れていただきたいと思います。
櫻井委員長
教育長。
山口教育長
私はいじめというものは例えば生徒の中にあるいじめというものと、教師が不適切な言動、ここでは言ということでしょうけども、というようなものは峻別していかなければいけないと。これは1つの言葉の概念として、こういうケースがこれにあたるというのは議論して積み上げた上ででないと、そう簡単に教師のいじめについてという項目を立てるということは、私は反対であります。
櫻井委員長
ちょっと整理させていただきます。様々な意見が出ましたが、まず本日はあり方検討会議の意見を踏まえ修正箇所を特に議論していただきたいということでありますので、そこの所をまず大事にいきたいと思います。生田さんの御意見は要望という事で受け止めさせていただくということでよろしいですか。
生田委員
まとめられる前に先程の教育長のお話ですけども、分ける必要がないと考えてらっしゃるということですけども、これは何のために策定するのかということですよね。5カ年計画、この中で子どもがいじめや不登校など、子ども達がそういう事にならないために何ができるかという事で項目を設けて、74ページにはいじめを許さない学校づくりですよね。ではなぜいじめがいけないのか。自尊心を傷つけられたり、その事によって身や精神的にも参ってしまい学校にも行けなくなってしまう。それでいじめがいけないことだと私は思っているのですが、そこは共通認識という事でよろしいでしょうか。もしそこが共通の認識を持っていただけるのであれば、先生によっていじめを受けた場合、精神的にも傷つきますし学校にも行けなくなる。結果的に同じ様な現象が起こるということですので、私はあえてこれは分けて考える必要はないというように思いますけれども。
山口教育長
いじめの非難されるべきことの1つは、今、生田委員が言った人間としての自尊心を傷つけるとか、あるいは人間に対する肯定的な意味合いを失わせるとか、あるいはいつも恐怖心とか不安に陥れるとか、そういったことにあるということは全く異議がありません。ただし教師のいじめ、生田さんがおそらく色々なケースを承知された上で発言されているのだろうと思いますけれども、教師のいじめというような形でいじめ問題を今まで議論してこなかった。これは先程のどなたかのご発言にもありましたし、私はやっぱりそういう議論なしに、1つの規定の概念みたいな形で教師のいじめというような形でいじめの所に一緒に書くというのはどうかなと。やはり教師の資質という視点で書かれている部分があるので、その点については先程申し上げた様な事で、体罰やわいせつという1番子どもの人権侵害に相当する様なそういったものについてはこういう形でどうでしょうかという様なことは申し上げて、いじめについてはもしその必要があればまた、その都度その都度事例の積み重ねという様な事の中で、あるいは不適格な教員の言動、不適格教員という形の中でやはり積み上げていかなければいけないことだと思っております。今までの議論の中で、ここですとんと今生田さんのおっしゃる様な事を入れるのは、私はどうかというように思っております。
耳塚委員長職務代理者
教員は、例えばいじめはしないという事をどこかに取り込みたいという御意見ですよね。教員によるいじめというものが現象として定義をされて、そういう定義の仕方というのが問題を解決するために妥当であるという、いわば社会的な資格として認証されているという状況が認められるのであれば、そういう観点からの基本計画なり施策というのは書き得るというように思うのですが、その問題は現在の段階でこの会議でいきなり決めていいのかどうかというのとは別の点としてそういう事があると思います。将来的に教員によるいじめというのが問題を的確にとらえる視覚にならないかというとそんなことはなくて、そういう可能性もない訳ではないという風には思いますけれども、現段階では無理があるというように思います。それだけもう少し必要があればその視覚を成熟させるそういう時間とか機会が必要じゃないかと思います。だからその考え方がそれ自体間違っているという事を申し上げたいということではないのです。現段階ではその方法は、入れるというのは不適切であるという風に私は思います。
櫻井委員長
現段階では無理があるという意見も出ていましたし、改めてということでそういう事でよろしいですか、生田さん。気持は分かりますけれども。
生田委員
すごく残念に思うのが、これが子ども達が見る、大人たちの姿というか。現実、学校の先生に色々な陰湿ないじめを受けているというのは誰もが周知している事だと思って、逆に今までそれが議論の中に出てこなかったことが私は異常だというように思っています。
櫻井委員長
そういう御意見もありましたということで、これからに繋げていきたいと思います。教員の資質の中に様々な事も入っておりますし、確かに生田さんの思いは重々分かりますが、この場ではその文言を入れるのは時期尚早であるという事でよろしいでしょうか。
高木委員
委員長、よろしいですか。
櫻井委員長
はい。
高木委員
今、要するに生田さんが求めていることは、部分としては子どものいじめ、学校内の子どものいじめに対応するというプランについて、そこに先生も一項入れるということですけども。子ども同士のいじめというのか、学校の中で子どもが絡んでいるいじめに先生の部分を同列に入れてしまうのがちょっとおかしいかなと思います。先生が子どもに対して言葉なり感情なりでいじめという様な形で当たっていくということは、これはもちろんきちんと明らかにして対応を立てていかなければいけないことですけども。それはまたいわゆるいじめ対策という所とは別の部分で、先程も教育長がおっしゃった様に教員の資質に関わる部分で、あるいはまた別に一項を立てるなら立てるとしてやっていく方がいいのではないかというように思いますので、それは大きな課題としてこれからも捉えていった方がいいかと思います。
野村委員
生田さんの言っていることは良く分かります。先生もいじめてはいけないし、子ども達もいじめてはいけない。これは当たり前のことです。しかしここでいういじめを許さない学校づくりという言葉の中に、随所に出てきますね、その中にはもちろん教師のいじめ、学校内で起こる様々な先生からのいじめと言えるかどうか分かりませんがそういう問題も包含して、いじめを許さない学校づくりを進めていかなければいけないという言葉の中には、おっしゃられたような内容も当然入って来ると思います。子ども達だけの問題でいじめを許さない学校ができる訳ではないと思いますので、そういう意味ではおっしゃられた意味合いも十分入っている中での解釈という事はできないでしょうか。
生田委員
ありがとうございます。入っているということであれば明文化してもいいのではないかなと私は思いますけれども。
野村委員
意味合いは入っているのであろうと私は思います。
生田委員
ですから意味が入っているのであれば文章として入れてもよろしいのではないかという、私の考えです。
櫻井委員長
入っているから入れなくてもいいということですかね。
野村委員
意味合いは入っていると解釈します。
櫻井委員長
教育長いかがですか。
山口教育長
私は先程申し上げたとおりで。
櫻井委員長
そうですね。それではいいですか。
生田委員
委員長の考えをお聞かせいただければと思います。
櫻井委員長
皆さんの意見を聞かせていただいて、確かに生田さんが言われる通りでありますが、ただこれはやはり分けていかざるを得ないことだろうと思いますので、総合的と言いますかそういう部分も盛り込まれた案であるというように考えていかなければならないだろうと思います。この事につきましてはまた改めて議論の俎上に載せていくべき事だろうと思いますので、そうまとめたいと思います。
それでよろしいですか。ではその様にさせていただきます。他に御意見ないようでしたら、今回は修正箇所を中心という事でありますので議第3号を原案の通りに設定したいと思いますが、よろしいでしょうか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
御異議ないようですので、議第3号は原案の通り設定いたします。
次に、議第4号の「平成25年度長野県教育委員会基本方針(案)について」、田中教育総務課長から説明して下さい。
田中教育総務課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明について御意見、御質問ありましたらお願いします。生田委員どうぞ。
生田委員
それでは1点提案をさせていただきたいのですけど、毎年、体力向上に随分と予算を頂いている訳ですけども、なかなか体力が全国平均から見てもいい結果が出ていないと思うのです。大人が色々考えていてもなかなかうまくいかないことは多いと思うのですが、実際に児童生徒にどうやったら体力が向上するのかということを、逆に子ども達に聞いて提案をしてもらってそれをやる。自分達で提案したことは、子ども達も一生懸命やるのではないかと思いますので、そういった観点から体力向上に向けてまたやっていただければと思います。
櫻井委員長
課長。
田中教育総務課長
本文の所の12ページの所に豊かな心と健やかな体の育成の(2)健康づくり・体力の向上という所がございます。施策の方向として①に子ども達に運動の楽しさを感じてもらいとこういう意味合い、そういう形での体育の授業の充実、そうした中で業間運動や児童会・生徒会活動の工夫という中で子どもの意見を取り入れた中で充実に取り組むという形が行えたらなと思っております。その辺はまた実行段階におきましてそういう方向で取り組めるような部分も検討していきたいと思います。
櫻井委員長
他によろしいですか。これは委員の皆様の意見を取り入れた修正でありますので、御意見がなければ原案の通り決定したいと思いますがよろしいでしょうか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
それでは御異議ないようですので、議第4号を原案の通り決定いたします。
次に議第5号の「長野県スポーツ推進計画(案)について」、原スポーツ課長から説明して下さい。
原スポーツ課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言願います。
よろしいですか。御意見ないようでしたらこれもパブリックコメントを正確に反映させたものでありますので、議第5号を原案の通り決定したいと思いますが、御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
それでは御異議ないようですので、議第5号を原案の通り決定いたします。
次に議第6号の「特別支援学校管理規則の一部を改正する規定案について」、成沢特別支援教育課長から説明して下さい。
成沢特別支援教育課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明につきまして御意見、御質問がありましたら、発言願います。
よろしいですか。特にないようでしたらこれで議第6号を原案のとおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
では、御異議ないようですので、議第6号を原案の通り決定します。
次に、議第7号の「平成25年度長野県教科用図書選定審議会委員の委嘱について」、武田教学指導課長から説明して下さい。
武田教学指導課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明について御意見、御質問がありましたら、発言願います。よろしいですか。それでは議第7号を原案の通り決定したいと思いますが、御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
御異議ないようですので、議第7号を原案のとおり決定いたします。次に、議第8号の「平成25年度長野県教科用図書選定審議会への諮問について」、武田教学指導課長から説明して下さい。
武田教学指導課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明について御意見、御質問がありましたら、発言願います。よろしいでしょうか。それでは議第8号を原案のとおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
御異議ないようですので、議第8号を原案のとおり決定します。
次に議第9号の「平成26年度県立高等学校入学者前期選抜見直しについて」、田中高校教育課長から説明して下さい。
田中高校教育課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明について御意見、御質問がありましたら、発言願います。生田委員どうぞ。
生田委員
ありがとうございます。検討の指針の(2)なのですけど、実施の有無を変更した場合は、一定期間は継続できるように留意するということでありまして、今回、田川高校の変更の理由の1番上の所で前期選抜を取りやめてから、志願者数が減少しているとなっております。志願者数の減少が前期選抜を取りやめたことの理由なのかという所の検証というのはどのようにされたのか、もしかしたら他に理由があって、もっと工夫すべき点があったのではないかとそういった視点に立って考えての結果なのかというところをお伺いしたいと思います。と言いますのは最初言いました様に一定期間は継続するという事で、今回こうして変更して、やっぱり他の点がまずかったなと言って、でも一定期間はやらなくてはいけないということになっても、それもまた問題かと思いますので、その辺をお聞かせいただければと思います。
田中高校教育課長
前期選抜だけが理由かというと、それだけとは言えないかもしれませんけれども、前期をやるかやらないか、これは非常に大きな要素でありまして。実際、学校の状況として前期をやれば、地元の生徒さんや中学からも色々と声を聞いているのですが行ければいきたいという生徒の声がありまして、そこは大きな要因だと思っています。それで志願者数ということもありますが、実際に入学者につきましても最終的に定員割れをおこしているということがあります。ですので、そういう点はかなり影響が強いというように分析しております。そうかと言ってただやればいいというものではありませんので、学校の方としてはこれを契機に、例えばもちろんクラブ活動とかはそういった熱心な生徒を取りたいということがありますし、生徒会活動におきましても地域密着型のボランティア活動とかを是非やりたいということもそうですが。それから学習につきましても力を入れていきたいという事で、学習合宿みたいな、今までやってなかったものを始めるとか、ウィークリーテストや週末課題などもやりながら進路調査などもきめ細かにやって、色々な体制も含めて学校を活性化したいということでございます。
櫻井委員長
よろしいですか。他にございませんか。それでは田川高校については今の説明の通りでありますので、前期復活ということで。それでは議第9号を原案のとおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
御異議ないようですので、議第9号を原案のとおり決定します。
次に、議第10号の「長野県宝等の指定について」、阿部文化財・生涯学習課長から説明して下さい。
阿部文化財・生涯学習課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言願います。
マンモスの歯も見せていただきましたが、特に御意見はいいですか。それでは議第10号を原案の通り決定したいと思いますが、御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
御異議ございませんので、原案のとおり決定いたします。
それでは次に報第1号「県議会からの意見聴取について」阿部文化財・生涯学習課長より説明をしてください。
阿部文化財・生涯学習課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明につきまして御意見、御質問がありましたら発言願います。特にないようですので、報第1号を原案のとおり承認したいと思いますが、御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
御異議ございませんので、そのようにしたいと思います。以上で、議事を終わります。続いて、教育長報告事項に入ります。
最初に、教育長報告事項(1)「第1期長野県高等学校再編計画のまとめと課題の整理(中間まとめ)について」、田中高校教育課長から説明して下さい。
田中高校教育課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明につきまして、御意見、御質問があればお願いいたします。
生田委員
御説明ありがとうございます。9ページですけども中高一貫ということで、以前に屋代ですか、学校訪問させていただいて本当にやる気があるというのが見ていて伝わってくるような学校であったと思います。そして学校訪問をして感じたのですけども、大人の期待というのをすごく感じて日々過ごしていらっしゃる生徒さんだなと思ったのです。これは別に悪いことではないのですが、授業を拝見しましたら附属中生なのだからこういう考え方をしなければとか、附属中生なのだからこれ位解けるだろうという言葉がちらちらと聞こえた時に、すごく違和感を持ちました。特権意識を植え付けてしまうのではないかというそういった危惧をした事を今思い出したのですが、それを垣間見られる言葉が26ページなのですが、これは一貫校の課外活動で1番下のポツです。中体連等の各種大会、吹奏楽のコンクール等を通して、市町村立中学校との交流が図られていると。市町村の中学生と交流するのは当たり前の事であるにもかかわらず、あえて、ここに記載するということはどこか自分達は市町村立と違うという意識があるのかなという、私はちょっとそういう風に感じて違和感があったのです。市町村立の人や学校であればあえて市町村立との交流が図られているとは書かないと思うのです。そう言った所から先生方の意識がちょっと感じられていかがなものかなと思ったのですが、私は大人や先生方は粛々と学校の環境を整えていき、できるだけ高いサービスを提供するのが責務だと思いますけれども、それをあえて子ども達に言葉として仕向けるようなそういうことは、後々社会に出てから子ども達が色々な苦労をされるのではないかなという風にちょっと違和感を持ちましたので、言わせていただきました。別に私が言っている事が正しいというつもりではないのですが、こういう意見があったということだけはお伝えいただいて、そこでまた議論をしていただければと思います。
田中高校教育課長
ここの課外活動の所につきましては特にそういうことではなくて、県立なものですからということで当然普通にそういう交流をしていますという、特別な意味を含めている訳ではありません。そういう風に感じればそういうことではないのですが、注意しなければいけないなと思いました。また今私が言いましたことは、学校としては、先生達の非常に期待が大きいもので、ついついそんな言葉が出てしまうのかもしれませんが、それは注意したいと思います。
櫻井委員長
他にございませんでしょうか。
野村委員
第1期の再編計画の中間報告を見て、聞かせていただきまして、当時この再編のスタートの時の大変苦い経験がある訳です。非常に計画そのものが拙速であったり、あるいはやり方がまずかったりということで、職員の皆さん大変な大きな批判をかって、そして色々ある中でこの再編計画という大変大きな問題をまとめるにあたって、様々な意見が出ました。とにかくこの少子化の中で、将来の高校教育を見る時に、今こそやらなければいけないという高く強い決意でこれに望んで、本当に教育委員会の皆さんが昼夜を分かたず地域懇談会を含めて、学校の皆さんやあるいは生田さんがいつもおっしゃる子ども達の意見やそういうものを丁寧に聞きながら色々な意見を踏まえて、この第1次再編をやられたということで、本当に大変な御苦労をされたということを目の当たりにしています。本当にここまで、細かい問題は色々とあるでしょう、それはこれだけの大きいものですから。個々には問題はあるかもしれませんが、経験を踏まえて本当に丁寧な対応の中で第1次の再編計画ができたことに関して、本当に心から御苦労さまと申し上げたい。また、この尊い経験を第2期の再編計画にしっかり活かして、更に将来を見据えた計画をしっかり練ってもらって、信頼を失いつつある部分もある訳ですけども、そういう所を是非しっかりと構築してもらって次に繋げてもらいたいという事を、本当に当初から、8年前からタッチさせていただいた立場から申し上げたいと思います。本当に御苦労さまでした。
櫻井委員長
他に御意見ございませんか。御意見ないようでしたら、本当に大変な事であったと思います。野村委員が言われた様に、苦い経験がある中で一生懸命にやられて、それでも概ね望ましい環境が整えられて、地域の人々から理解される様になったという事でありますので、本当にありがたいことだと思いますし次に繋げていきたいと思います。以上で教育長報告事項(1)を終了します。
次に、教育長報告事項(2)「長野県諏訪清陵高等学校附属中学校(仮称)の学校運営・教育課程編成計画について」、田中高校教育課長から説明して下さい。
田中高校教育課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明につきまして、御意見、御質問がありましたらお願いいたします。よろしいですか。特にないようですので、以上で教育長報告事項(2)を終了します。
次に、教育長報告事項(3)「不利益処分審査請求の裁決について」、田中高校教育課長から説明をしてください。
田中高校教育課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、お願いいたします。高木委員。
高木委員
この中に出てくる平成21年6月4日に人事委員会が懲戒免職処分を予定したところ停職6月に修正したという。これも懲戒免職が出たけれども修正されてそれを受け入れたということですよね。同じような形。経過と言いますか事実関係は。
田中教育総務課長
21年6月4日に出た裁決は、20年の5月に懲戒免職処分とした教育事務所の当時、指導主事であった職員に対するものでありますけれども、これも免職が停職6月に修正採決されたものです。
高木委員
これは人事委員会でこういう裁決が出てくるというのは受け入れる他はないと思うのですけど、教職員たけでなくて知事部局とも同じ公務員という立場から、おそらく同じ様な判例というか、色々な基準というものがあると思うのですけど、そこはどのように、事務局も同じように準じてやっているのでしょうか。
田中教育総務課長
対児童生徒、結果的にそういう部分の影響というのは地方公務員とは違うと思うのですけど、知事部局と同じ基準で対応させていただいております。
櫻井委員長
よろしいですか。他には。
野村委員
この件については今おっしゃるように、人事委員会の決定に従うということだと思うのです。今後の問題として、翌日であっても酒気帯びでこういう結果に、また教育委員会として飲酒だとか酒気帯びを、いわば厳罰によってなくしていこうとこういう姿勢の中で、今回のことで今後の運用が非常に難しいと思うのです。個人差もあるし、翌日であってというようなことを考えると、こういう事があるから深酒をやってもいいのだということになってしまうと、状況としてはまた事故を起こすという事も考えられる可能性も大いにあって、そこの所の取り扱いが非常に難しい状況になると思うのです。この辺をどう考えたらいいのか。こういうことの決定が下されると非常に難しくなってしまうと感じております。その辺の状況については事務局としてはどういう風に考えているのでしょうか。
田中教育総務課長
現在、今回の裁定も高裁で控訴中の案件も、どちらも二日酔いといいますか飲酒の翌日の案件ではあるという事でございます。そういう意味ではあちらの案件は人事委員会の裁定では免職相当だという事で、結局、人事委員会も今回の裁定書を読むと個々の事案に対した、この事案に対しての判断だと思われます。今後出てきた時に、やはりそういう所は個々の事案として皆様方に御審議いただく時に、そういう所はより細かくお示ししなければいけないのかなという思いはしております。ただそうかと言って、標準量定とか、今も二日酔いでも酒気帯びは原則免職であるという事で教職員の酒気帯びや飲酒運転に対する周知の部分について、決してそれが変わるものではないと思っています。引き続き飲酒の翌日でもやはり酒気帯びになっていれば停職、免職があるのだよということの周知は引き続き続けていく必要があると思っております。
野村委員
是非、その辺の周知をしっかり徹底していただかないと、また起こる可能性はあるのです。いいと思ったとかそういう問題ではないもので、かなり厳しい対応がありうるという事を周知してもらって、再発をしないようにしていくということの姿勢が必要だと思いますので、その辺をしっかりとやってもらいたいと思います。
櫻井委員長
わかりました。飲酒運転の取組についてはしっかりとやっていくということだと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。他に御意見なければ、以上で教育長報告事項(3)を終了します。
次に、教育長報告事項(4)「特別支援学校不祥事への再発防止対策の検討状況について」、成沢特別支援教育課長から説明お願いします。
成沢特別支援教育課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言願います。
生田委員
お願いします。今回の倫理専門部会の委員の皆様には本当にタイトでハードな日程で検証にあたっていただきましたこと、県外の委員さんもいらっしゃいました、仕事を持っていらっしゃるそういった委員さんが、とてもタイトな日程で熱心に御尽力いただきましたことに本当に敬意を表し、心からお礼を申し上げたいと思います。先日の10日のあり方検討会議を私も傍聴させていただきましたが、その時に大久保部会長さんが一連の養護学校での不祥事の件についてお話をされました。教育委員会事務局や教育長も出席されていたところですけど、教育長は胸に刺さる言葉をいただいたとそのようなことをおっしゃったかと思います。私も傍聴しておりまして、まさに同じような感覚を持ちました。思うのですけども、県民は色々と言いたいことがあって、感じていること、不安な事、憤り、怒り等々あると思うのですけど、今回、大久保部会長さんが県民の思いを代弁して言って下さったと思い、とてもありがたく聞いていました。事務局の方で提出していただいた資料での大久保部会長さんの言葉がいくつかあったと思いますが、かなりやわらかくソフトな感じで書かれているように感じました。その場にいましてちょっとメモをしたことをいくつか抜粋してお話しさせていただいて、委員の皆様と言葉の持つ意味を共有できればと思います。「教育委員会は機能していない。他人事である。教育委員は事務局に任せきりにしないで権限を持っているにも関わらず何もしていない。議論のプロセスを見せるべきだ。」ストレートな言葉でこの様な言葉をおっしゃっていました。私はこれが外部の率直な意見であり、真の目であるというように思って聞いていたのですけども、できるだけ情報を公開にしてオープンな場で議論していく必要があると思います。大人は間違った発言をすることを恐れてしまう訳ですけど、私は間違っていいと思っていまして。これをこの場であれば傍聴してくださっている皆様やメディアを通して多くの県民の皆様がそれを知る事になり、それに対して外部から色々な御意見をいただける中で改めるべきところは改め、それが最終的に子ども達の利益に繋がることが教育委員会の本来の望むところだと私は思っていますので、できるだけ議論は公開すべきであると思います。ちょっと私は出席できなくて申し訳なかったのですけど、この不祥事に関して意見交換会が行われました。私は本来であればそれも公開ですべきであったかと思います。そして委員の皆様のお考えをまた県民の皆様が知ることにより、色々なフィードバックをいただく。それを真摯に受け止めて、先程も言いました様に最終的に子ども達の利益に繋がるような道筋を私達はつけていく義務があると思っています。
それでは御報告いただいた内容に質問等々させていただきたいと思うのですがよろしいでしょうか。検証委員会の再発防止策の所なのですが、同僚性の所、同僚性の職場環境整備ということですけど、よく同僚性という言葉を耳にするのですが、何に対しての同僚性なのかということを私は大事だと思っています。ややもすると仲間意識、それが仲間をかばう方にいってしまう同僚性が働いているのではないかなと感じられる事があります。是非ともこの同僚性の方向性を確実に子ども達の利益の為、それを前提に発揮していただきたいと思っております。そして実施時期で2月より実施とありますが、これは既に改善また実施に向けて動いているということでしょうか。
櫻井委員長
どうぞ。
成沢特別支援教育課長
学校現場から大変な不祥事を起こしてしまったということで、検証委員会で論議をしている中で、既に実施をしたと聞いております。
生田委員
ありがとうございます。それとⅡの児童生徒に関することの(2)のイですが、舎務会では毎回時間を確保ということで、これもとてもありがたいことだと思います。また1つ提案なのですけども、こういった会議形式の所だけでなくて外で食事をしながら時間に拘束されない状況の中でざっくばらんに色々な話ができたら、また子ども達に関する有益な情報等交換できるのではないかなと思いますので、それも可能であれば実施していただきたいということで要望いたします。それとⅢの寄宿舎管理に関わることの(3)のウですけども、会議の内容、記録の提出でございますけれども、これは教頭先生に提出をしてここで印を押していただくということですよね。私は折角会議をしていただいて色々な意見が出るという事だと思いますので、ここで留めることなく外部の方にもこの記録というものをしっかり見てもらった方が、また色々な意見も頂けてよろしいのではないかなと思いますので提案させていただきます。
あと違う資料なのですけど、不祥事における原因・背景の課題ですけども、とても大切な事が言われていているなと思った事が、原因・背景の1の②なのですが、「非違行為を自ら踏みとどまるまでに心に落ちていない」、これは今回色々なアンケートをされた中でも自分は大丈夫という感覚があるというそういった意見もあったかと思います。過去の処分においてもそういった意見が何度か出ていたかと思いますけれども、じゃあどうしたら自分は大丈夫ということはなく、自分もそのやってしまう可能性があるという風に切り返られるのか。そこはとても大事なポイントだと思いますので、そう思えるようになる方策を立てていただければと思います。それと再発防止の所の1の(1)の③なのですけど、「保護者の『我が子への思い・子育て』を聞く意見集会の設定」とこれもとても大切なことだと思いました。子どもと先生1対1だとその子しか見えていないので、子どもの大切さや重さというものが十分には伝わらないので起こったと思うので。そこに親の顔が見える、子どもの後ろに親の顔がもしちらついたとしたらそこで踏みとどまるきっかけにも十分になりうるかと思いますので、できればこう言った事は年に数回やっていただければと思います。それと再発防止策の2の生徒に関することの(2)の②ですけど、「教育委員会とは別に匿名で相談できる相談口の紹介をする」と。これもとてもよろしいかと思いますけれども、ここでちょっと思ったことですが、何故、教育委員会に相談できないのか。ここが1番大事だと思うのです。ただ単に他の窓口を紹介するだけでなく、何故、教育委員会に相談しづらいのか、ためらうのか。その理由を教育委員会はしっかり深く認識しているから別の相談口という風に書いたと思うのです。もし認識しているとすれば何故そうなのかと検証まで至っているのか。もし検証まで至っているとすれば、どう改善していくのかという所まで考えていらっしゃるのかちょっとお聞かせいただければと思います。
櫻井委員長
はいどうぞ。
成沢特別支援教育課長
この部分につきましては、生田委員が言われる様に、まず教員として相談できるというのが1番だと思います。教員として生徒から何でも信頼を受けて相談するのがまずそれが1番だと私も考えております。ただ色々な相談の窓口もあってもいいのではないかと。全部の職員が研修をやっていってそういう教員になればいいのですが、それまでの状況にならないまでは、匿名で教育委員会以外の所で電話相談ができる部分も私はあってはいいのではないかということで、外部の専門機関の皆さんからもそういう意見をいただきましたので、今回この対策という事で載せさせていただいたということです。
生田委員
もちろん色々あっていいのですけども、なぜ教育委員会に相談しづらいのかという所を私は深く見ていただきたいと思うのです。それとこれは生徒の相談窓口ということではなくて、先生方の相談窓口ということですか。
成沢特別支援教育課長
今、お話いただいた学校以外でも相談できるということで、これはあくまでも生徒に関する事ということで御理解いただきたいです。
生田委員
であるとすれば、なぜ教育委員会にしづらいのかという。他でももちろんいいのですけども、もしかしたら教育委員会でもいいかもしれないのですけど、他も勧める。やはり教育委員会はしづらいという声が入っているのも事実かと思いますけれども、なぜしづらいのかとそこをしっかり検証しなければ、改革をしていく上でちょっとまずいのかなと思いますけれども。
成沢特別支援教育課長
基本は上の段にございます、教育委員会の相談窓口を周知するというのはまず大前提でございます。私どもそこの部分、何故という部分をもう少し研究しなければいけないのですが、まず違うチャンネルといいますか、そういう部分があった方がいいのではないかという考えのもとに、教育委員会とは別の窓口を設けるということで考えている所でございます。
生田委員
私が以前いただいた情報の中でも教育委員会に電話をしてもたらいまわしにされるという意見がございました。真剣に聞いていただけなかったというそういった意見があったということを参考までにお伝えしておきます。
櫻井委員長
はい、教育長。
山口教育長
今の中間報告の中身についての御意見を頂いている訳でありますけれども、この間、委員各位から委員会としてこの再発防止策を是非議論すべきだという御意見を色々な形でお聞きしておりました。そういう中で私は反省を込めて申し上げる訳ですけど、この件についても、処分を発表した1月24日の件も含めて、やはり教育委員さんの意見を吸い上げる場、あるいは議論を保障する場というものが、やはり不十分であったなということは反省している所です。また委員から具体的な提案をいただいたケースもある訳ですけど、そういったものについては委員各位の方で、例えばAという委員さんがこういう事を考えてらっしゃるというような事が私どもの方へ届けられた時に、承諾をいただいたうえで、全ての方に事前にそういう意見を届けておいて、また議論をしやすい形を作るとかそういった配慮を今後していかなければいけないなというように今後していかなければいけないなと思った訳でありまして。今日こういう中間報告という形で現場や私どもも関わっておりますけれども、今ここで、今後の情報共有につきましても意見がありましたら、是非合わせて頂戴できればありがたいと思いまして発言しました。
高木委員
こういう原因・背景それから再発防止策まで色々な形でこういうように一覧にはまとめてはいただいたのですけども。こういうごく一般な言葉にしてしまうとそれだけで、それ以上、何が深くあるのかという事がちょっと分かりにくくなってしまって、実際はどうなるのだろうという思いがします。というのは、私はたまたまそういう機会があって、現場の校長の話を聞いてそれは色々な検証委員会の報告が来ているものだとか、あるいは倫理向上専門部会の方がヒヤリングに行って、そこで聞いた事とほぼ同じだと思いますけれども、基本的に学校の中の職員体制といいますか風通しは非常に悪かったことによって、本来だったら表れるべきものが表れないままに、また新しい校長に引き継がれて、時間がかかってしまった。それ以前の段階で当事者の指導員は前任校では教壇に立っていた教員だった訳ですが、だけども寄宿舎指導員という形で次の所で採用されて、それが要するに本人にとっては不満足だったということを聞いた訳です。その当事者の思いというものをどこにも伝えることができず聞いてもらう人もなくて、そのままある意味気持がだんだん腐っていってしまったという感じがした訳です。私がそういう風に感じたということです。だからひょっとしてそこで校長なり教頭なりその上の責任者がその人の気持ちをほぐして聞いてやれるような体制ができていたら、おそらくそこまでの重大な事を起こさないで済んだかもしれないと。これはかもしれないことで、今、言ってどうなることでもないのですけども。そういう対策を怠って来た事が今度の重大な結果に繋がってしまったということを大変に感じた訳です。そういう事を起こさないためにはというよりも、つまり今の新しい校長は風通しの悪さとか職員の中のコミュニケーションの無さを見て、それでも改善しようとして半年間一生懸命にやった結果がそういうものが表れてきた訳です。実は自分が起こしたことではないのにもかかわらず、それが表れてきたことによって処分されてしまった事は、ある意味、私としてみればこれはいけなかったかなと思わない訳ではないのです。だからひょっとしてその私達の処分の決定をする前の段階でこういう話を聞けていたら少し委員の皆さんも受け止め方が変わったのではないかなという事を思った訳です。そういう意味で適切な、早い時期に適切に情報をもらって対応するということは本当に失敗してはいけないことだなと思いました。これは済んだことですからあれなのですが、これからの対応や対策を考えることについてはそういう事を本当にきちんと、教育委員1 人1人がそこまで知っていていなければならないかという訳ではないですが。ただ私達が、例えばこういう処分というものに当たる段階になって、それで実は情報を得ていないから判断を間違ったということではいけないと思います。それが1つ。
それからさっき言った本人が要するにその指導員が起こしたことについても、起こす前の段階でその本人の心を開いて、少し発散させるなり、あるいは別の意識をもたせるなり、あるいは別の仕事に就かせるという形も考えられたのではないかなと。後で言うことではないかもしれませんけれども、色々な対策を考えるについてはそういうことも含めてやっていかないといけないと思うのです。これは研修を受けさせるとか、あるいは懲戒処分をして済む問題ではないと思うのです。研修をすればみんなそれでまともになって、ちゃんとやっていくというものではないだろうという事を思います。それから先程も同僚性という事を言われて、先生同士の風通しがよくなって相談できる、あるいはお互いに相手のやっている事が見える様になって来るというのはとても大事なことなのです。けれども今のような校長教頭だけがいてあとは横一線という同僚性ではそれはやっていけないだろうとそういう事も思いました。つまり何らかの権限を持ったミドルリーダーでないと、ただ同僚性で、私はまとめ役ですよといった所で相手が心を開くかどうか、それは全く別の問題だと思うのです。だから権限をどうやって持たせるかはまた考えていただかなければならないだろうと思いますけれども、もしそれを本当に機能的に動かすのであったらそういう形も必要になるのではないかという事を思いました。色々な教育委員としての教育委員自身の責任とかあり方とかあるいは行動の仕方とか、そういうことについてはまた別な機会に話したいとは思います。とにかく私達が1番前に出ていってしゃしゃり出て指揮をするものではないので、やはり1番大事なのは現場の学校の先生、校長をはじめとして学校の先生達がどれだけの事実を把握してそれをきちんと分析しているかという事が大事だと思いますので。それを事務局を通じてなり、あるいは直接でもいいですけど私達にきちんと伝わってくということをやっていただいた方が、私達が2、3時間行ってあるいは1日行ってそこで聞き取りをして分かるというものではないと思うのです。そういう事をこれからの対策の中にきちんと盛り込んでいただきたいとそう思います。
耳塚委員長職務代理者
3点ございますが、言うまでもなく一番重要なのは再発防止策の効果があるといいますか、実際に意味のある再発防止策をどう考えていくかという事であると思います。第1点ですけども、それがどうやったら可能かという事を考えてみると、まずどういう事実があったのかという事を知る事と、それからそれの分析を行うということです。私は何が事実であるかということを明らかにする事を仕事にしていますし、分析をして因果的な関係があるかどうかという事をより確かなものとして明らかにする事も仕事であるのだけども、これは大変に難しいことでしばしは間違えます。現場を見たからと言って分かるという訳ではないです。ただいつも思っていることは、私がこうかなと思ったり、こういう推測が成り立つのではないかという風に思ったとしても非常に禁欲的に本当にそうだろうかと念を押して考えることです。実はこれは大変に難しいことです。今回もそれは求められていることだというように思います。そうでなければ効果のある再発防止策にはならないだろうと考えます。誰が一体そういう何が事実であったのかをもっとも知りうる立場にあり、一番的確な分析が行えるかと言えば、これは第1に現場で責任をもって働いている方々であるし、第2に教育委員会の事務局の方々だと思います。高木委員のおっしゃった事と同じではありますけれども、それを是非きちんと行って結果を教えてほしいという事であります。これが第1点。
第2点は中間報告を拝見していて考えたのが、10ページの4番の学校運営に関する事の中の(2)のマネジメントについての①の所です。学校の安全体制や教職員管理が不十分であったというように書いてしまうと、これはもう少し踏み込んだ分析をしないとやはり校長のマネジメント力の問題だとか話し合う機会を多くしなければいけないという所になってしまうと思うのです。ここをもう少し踏み込んでいただくことがとても重要ではないかなと思います。採用段階においてどうあるべきかという問題は非常に重要だという風に思いましたけれども、どういう人が入ってきても、どんな個人が着任をしたとしても安全が確保できる様な、求められているのはそういう仕組みだと思うのです。それはちょっと特別支援学校の教育の質を向上させるという事とは別の次元の思考が必要な問題かなと思いました。
それともう1つ、少し明確にしてほしいと思った点は、資料3の大久保専門部会長の発言の中の①の部分。検討課題の①の部分で、現場での問題意識の共有がされておらず共有しようと働きかける職員もいない。事件に対する認識不足というのが本当にこの事実として存在するのであればこれは大問題ではなかろうかと思いました。
それから3つ目のポイントですけど、これも先程、高木委員が指摘された事と同じかもしれませんが。現在、懲戒処分の指針の検討は別途行われており、またここでも行うことになる予定だと認識をしていますが、場合によっては処分前に、つまり処分をする時にはきちんと分析をした後でないと処分できないということだと思います。そうなると処分前に公表しなければいけないケースが出てくると思います。処分の為には十分な調査等が必要になる訳ですから、この辺りの公表のあり方のガイドラインというのは、今はない状況だと思いますけれども、検討を要するというように思いました。以上3点の意見を申し上げました。
櫻井委員長
はい、野村委員。
野村委員
今回の特別支援のこの問題については大変な非常事態と思っております。それは何故かと言うと複数あったということ、長期間に渡っていたということ、それの異常がなかなか発見できなかったということが大変異常だと。何でこういう事が起こるかということを突き詰めて考えていくと、やはり大変な異常が起こるというのは、ここには教職員に関する問題、生徒に関する問題、それから寄宿舎運営、あるいは学校運営に関する問題というように分けて中間報告をされていますけれども、つまるところやはり教員あるいは指導員の資質に関する事が1番のポイントであろうかと思います。その事が人の所為だからこうなってしまった、学校の所為だからこうなってしまったということを言ってしまうと、これは確かにそういう要因はあるのですが、根本はその人の資質。何故かと言うと異常な状況であるという現実があるからです。だからその事を考えていく時に、それは確かに色々な角度から再発防止策を検討することは大事でしょうが、本当に教員の資質というものをどうあるべきかという根本の所にもっと照準を当てていかないと、こういう問題は解決しないのではないかと。学校の運営の所為だ、校長の所為だ、誰の所為だと人の所為にしていて解決をしないのではないかというように思います。それは他の問題がないということではありません。ありませんけれどもその問題の異常さを、それが頻繁に起こっているという事実もあるのかもしれませんが、そこの所を本当に悩ましい問題なのですが考えていくと、個人の資質ということを根本から考え直すという事をしていく必要があるのではないかと思います。
生田委員
今、野村委員が資質の件についてお話していましたけれども、本当に質に問題があると私も認識しております。そこで終わってしまってはいけないと思いますが、採用・人事専門部会の皆さんから提案された中で、やはり採用の段階で資質を見抜くことは難しいというそういった結論が出ているかと思うのですけど。資質は見抜けない、もしそうであったとすれば採用した後にそういった不祥事を起こさないそういったシステムを作っていく必要がある訳です。それで今、色々な議論を専門部会で検証等々されている訳ですけども、やはり資質を見抜くのは採用の段階では難しい、入ってきてしまうそれが現実だと思います。それから先程耳塚委員のお話で、ガイドラインも検討しなければいけないというお話がありましたけれども、これは現在、公表ガイドラインの検討委員会が発足してこの前一回目がありましたけれども、あと何回あるのでしょうか。そこでガイドラインを明らかにすることに。
田中教育総務課長
第2回目を今度18日に行う予定になっております。早急に対応しようと思っています。今耳塚委員さんがおっしゃる処分の判断をする上で処分前の公表をしなければいけないという、その部分の論点はやはり何故処分前の公表が必要なのかという議論が重要な話になろうかなと思って今お聞きしていた所です。
生田委員
特別支援学校不祥事対策防止策検討についての資料なのですけど、1の(2)の所にセクハラ防止策の検討と書かれておりますけれども、当該校と他の14校では私は温度差があると思うのです。どこまで今回の事件が他の14校で共有されているのか、そこがしっかり共有されないことには本当にコミットメントのある防止策を作ってくださいと、検討して下さいと言っても私は難しいように思いますがいかがでしょうか。
成沢特別支援教育課長
この件につきましては、校長会を通じまして、公表できなかった部分もございますが、その部分は伏せまして、内容的には校長会を通じて各学校に周知したという部分です。その辺の情報を元に各学校にしていただいたということです。
生田委員
先程、委員さんの方から教育委員が自ら現場に行くのは難しいだろうという御意見が出されましたけれども、私が以前1都9県の教育委員の研修会に行きました時に、ある自治体の教育委員の方の発言だったのですが、何か事件があったら教育委員が現場に足を運びますという話をされていました。そしてやはり現場に足を運ぶことによってすごく多くの情報を得ることができてとても大切なことだとお話をされていたのを思い出しました。私も実際に現場へ高木委員と一緒に行かせていただいて、先生方や校長先生からお話を聞く中で、資料から読み取ることができなかったこと、逆にもっと言えばこちらの方が例えば処分に関しても再発防止に関しても多くのものを私はそこの訪問で得ることができたという、その事実をここでお話させていただきたいと思います。それとこれは倫理向上専門部会の方のヒヤリングをした感想ですけど、今回の職員の方がまるでよその学校で起きたことのように冷めた受け答えをする職員がいたとか。事件発覚からまだ3 カ月しかたっていないとは思えない様な他人事のような雰囲気があり、熱い思いをもって取り組もうとしている職員が逆に思いを語らずにいると。まさにこれが、情報が共有されていないことの結果だと思うのです自分の学校で起きていてもなかなかピンとこない。これはその先生が悪いというよりも、ピンと来るようなこれは大変な事で何とかしなければいけないと思える様な環境でなかったという、そこが私は大きな反省点だと思います。
櫻井委員長
色々意見をいただきましたが、今回の件につきましては本当にあってはならないことが起こってしまったという事で、それぞれが考えること、反省することが多い訳でありますが、2度とこういう事のない様に再発防止策という事でありますので、是非とも効果や意味のある防止策になるように、より精査していただきたいという思いであります。
生田委員
すいません、もう1点よろしいですか。先程、高木委員からもお話がありましたけれども、校長処分に関して私もこれは大変疑問が残ります。現任校長の処分に関してです。今回は起こるべくして起こった事件で、また発覚すべくして発覚した事件であると思います。前任の校長の様な会議・運営を現任の校長がされていたとすれば、多分発覚はしなかったでしょう。これは私の言葉ではなく教育の関係者のある方の言葉です。それと倫理向上専門部会の検証のレポートなのですけど、「ここでこの事件がどのように発覚したのかという点に注目しておかなければならない。それは現任校長のマネジメントによる結果ということが言えるからです。現任校長は平成24年4月着任後この学校の体質を改善すべく、どんなことでも相談するようにという指針を、職員や児童生徒に示して徹底して実践してきた。その結果、今回の事件を学級担任が察知し、校長に報告したからこそ明らかになったのである。おそらく現任校長が着任する以前の学校の体質では、この事件が明らかになることはなかったかもしれない。しかし県教育委員会の処分は前任校長も現任校長も同じ1カ月の減給という懲戒処分であり、もし十分な調査がされていたとすれば、現任校長に対するこの早すぎる処分が適切であったかという疑問が残る。また県立学校の中で起きた事件に対し、県教育委員会としての責任がどのように取られたのかということが見えてこない。」これは部会長さんのお言葉です。私もこれは起こるべくして起こった事件で、発覚できる環境ができたからこそ発覚した事件であると思います。だとすれば早すぎた現任校長の処分に関して、私はもう1度委員の皆様にこれについて十分な情報を元に検討する必要があると思っておりますが、それに関しては他の委員の皆様の御意見をお聞かせいただければと思います。
山口教育長
それは、一旦下した処分を再検討するという意味ですか。私は、それはできないと思っております。
生田委員
再検討できない理由についてお聞かせいただければと思います。
櫻井委員長
ちょっと話が。
田中教育総務課長
すいません、地方公務員法の方をもう少し勉強してみないといけないのですが、1度下した懲戒処分は自らがそれを間違いであったということでまたここで審議し直すということは。おそらく本人、被処分者が不服申し立てをしていただければ人事委員会で議論をされてくるのだと思っております。それはこういう場ではなくて、それぞれのお考えのもとで議論をされた方がいいのかなというように。すいません。もうちょっと法律を見てみないといけないのですが。
櫻井委員長
その件に関しては別にしてください。
生田委員
最後に、今回の件は教育委員会の決定で非公開というようにしました。非公開である以上過去においては不服申し立てが上がってきた例もありますけれども、非公開にして自分を自ら名乗れない立場でそういった申し立てができるのか、そういった事も私は考えていただきたいと思います。
田中教育総務課長
人事委員会での申し立ては本人が公開しない限りは非公表で、名乗らずにやっていけますので、それは前回出ているものに関しましても非公開で対応されている事案がございます。それは大丈夫だと思います。
櫻井委員長
それでは先程まとめさせていただきましたが、そういうことで、1人1人が本当に反省すべきことが色々ありますがそれを次に繋げて、よりよい再発防止策ということをきちんとしていただきたいという風に思います。以上で教育長報告(4)を終了します。
次に教育長報告事項(5)「長野ろう学校改築及び長野養護学校三輪校舎の設置について」、成沢特別支援教育課長から説明して下さい。
成沢特別支援教育課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明につきまして御意見、御質問がありましたらお願いします。よろしいですか。それでは以上で教育長報告(5)を終了します。
本日は長時間に渡っておりますので、暫時休憩といたします。再開は4時30分再開といたします。よろしくお願いします。
【休憩】
櫻井委員長
それでは再開をいたします。
教育長報告事項(6)「平成25年3月公立高等学校卒業予定者の就職内定状況について」、武田教学指導課長から説明して下さい。
武田教学指導課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言願います。特にございませんでしょうか。それではあと167人の決まっていない方をお願いしたいと思います。以上で教育長報告事項(6)を終了します。
次に、教育長報告事項(7)「第68回国民体育大会冬季大会の総合成績について」、原スポーツ課長から説明してください。
原スポーツ課長
(資料説明)
櫻井委員長
御質問、御意見ありましたらお願いします。それでは以上で教育長報告事項(7)を終わります。
次に教育長報告事項(8)「長野県山岳遭難防止対策協会シンボルキャラクターの決定と安全登山の呼びかけについて」、原スポーツ課長から説明して下さい。
原スポーツ課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言願います。特にないようでしたら、是非とも三歩さんに活躍していただいて遭難を少なくしていただきたいと思います。
それではその他に移ります。最初に「3月、4月の主要行事予定について」、田中教育総務課長から説明をお願いします。
田中教育総務課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただ今の説明にありました通り、次回の定例会は4月2日、火曜日の午後に開催したいと思いますが、御異議はございませんか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
御異議はないようですので、その様にいたします。その他に何かございますか。
生田委員
時間がない所で申し訳ないのですが、先程、教育委員がなかなか色々な所に行く時間がないというお話も出ていましたので、ちょっと提案をさせていただきたいと思います。教育委員補佐というような、仮称ですけども、そういった人を付けていただく事を可能かどうか。これは後日改めて検討していければと思っております。あとこれから処分が今回もたくさんある訳ですけども、ちょっと看過できないようなものもあったりで、やはり私が先程言いました様に、できるだけ公開というその姿勢を持つことで、色々と波紋はあるかもしれないですが、その事で色々なフィードバックをもらえる、それをやはりやっていく事がこれから求められている姿だと思いますので、できるだけ公開という事を、これはまた皆さんの意見を改めてお聞きしたいと思います。教育委員会に訴える御意見等々にも、十分な対応ができていないものもたくさんあって、個別に事務局に保護者や子ども達の意見を聞いていいかという事で、いくつか御回答はいただきましたがそれがすべてではないかと思います。まだたくさん、実際に学校現場から違う話や上がっていない話、等々あると思いますので、そう言った所を丁寧にやっていく事が教育委員会の信頼に繋がると思いますので、是非ともお願いします。以上です。
櫻井委員長
御意見として承っておきます。課長どうぞ。
田中教育総務課長
委員会の運営の方を担当しております教育総務課長として今の御意見、本当に至らない所が多かったと深く反省をしている所でございます。できるだけ皆様方の御希望に沿えるように努力していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
櫻井委員長
以上で公開による審議は終了しました。これから非公開の審議に入りたいと思います。恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いいたします。
【以下、非公開審議】
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